JPH0638276Y2 - 冷暖房用チャンバー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は冷暖房用ダクトに接続して使用する冷暖房用チ
ャンバーに関する。

（従来の技術） 従来円胴状の外枠内に筒型の保温材を設けたチャンバー
は実公昭58-13237号公報に知られる。

（考案が解決しようとする課題） しかし従来の冷暖房用チャンバーは円胴状の外枠内に円
胴状の保温材を内接して取付けている。このため伝導に
よる熱の外部への移動を生じ易いの欠点がある。

本考案はかゝる不具合のない冷暖房用チャンバーを得る
ことをその目的とする。

（課題を解決するための手段） 本考案はかゝる目的を達成するため円胴状に外枠内に筒
型の保温材を設けたものに於いて、該保温材を横断面多
角形に成形し、その外側の角部で外枠の内壁に当接させ
て成る。

（作用） 上記構成を備える冷暖房用チャンバーにあっては、保温
材は角部のみで接触しその他の箇所では該外枠と保温材
との間に間隙を生じる。即ち該保温材の外枠と接触する
部分がきわめて少なく該保温材内を通る暖気又は冷気の
伝導による外枠への熱の移動を少なく出来、しかも簡単
に該保温材を外枠内に位置決め出来る。

（実施例） 本考案実施の１例を別紙図面につき説明する。図面で１
は円胴状の外枠、２は該外枠１内に挿着した筒型の保温
材を示し、該保温材２を横断面多角形に成形し、その外
側の角部で外枠１の内壁に当接させて成り、更にこれを
詳述すると、該保温材２はガラス繊維を熱融着その他に
より固めたガラスボント2aの外面に金属泊2bを接着して
構成しこれを例えば、10角形に折曲げて筒型に構成す
る。

これを該外枠１内にその外側の角部で接するように取付
ければ簡単に位置決めされた状態で外枠１内に取付けら
ると共に、該角部以外の箇所では該保温材２との間に間
隙を生じる。従ってこの部分では該保温材２から外筒１
に伝導による熱の流入流出がない。

３、４は該外枠１の内側上面と内側下面に施した保温板
を示す。

尚、図示する冷暖房用チャンバーは、その下部に吹出筒
５を備えると共にその側面に設けた開孔６にダクト７を
接続して、天井内吊下型吹出口用チャンバーとしたもの
を示し、８はこれを天井内に吊持する吊持ボルトを示
す。

（考案の効果） このように本考案は上述のとおりの構成を備えるので次
に示す効果を奏する。保温材は多角形を呈するため、保
温材は角部のみで接触しその他の箇所では該外枠と保温
材との間に間隙を生じる。即ち該保温材の外枠と接触す
る部分がきわめて少なく暖気又は冷気の伝導による外枠
への熱の移動を少なく出来ると共に、保温材を角部で接
触させるだけで該外枠内に位置決め出来、その取付けも
簡単となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は截断側面図、第２図は截断平面図、第３図は分
解斜視図である。 １…外枠、２…保温材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】円胴状の外枠内に筒型の保温材を設けたも
   のに於いて、該保温材を横断面多角形に成形し、その外
   側の角部で外枠の内壁に当接させて成る冷暖房用チャン
   バー。