JPH0638220Y2 - フランジ用パッキング - Google Patents

フランジ用パッキング

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JPH0638220Y2
JPH0638220Y2 JP1987072075U JP7207587U JPH0638220Y2 JP H0638220 Y2 JPH0638220 Y2 JP H0638220Y2 JP 1987072075 U JP1987072075 U JP 1987072075U JP 7207587 U JP7207587 U JP 7207587U JP H0638220 Y2 JPH0638220 Y2 JP H0638220Y2
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JP
Japan
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flange
packing
braid
adhesive layer
heat
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Application number
JP1987072075U
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JPS63180771U (ja
Inventor
秀彦 永廣
Original Assignee
三笠技研工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、空調、保温、排煙等に使用される通風ダク
トのフランジ接続部のパッキングに関するものである。
〔従来の技術〕
従来この種のフランジ用パッキングには、クロロプレン
等の合成ゴム製品や石綿製品が使用されていた。
ところが、合成ゴム製パッキングは、熱によって変質軟
化しやすく接続部に隙間ができシール性の老化が早いと
共に耐久性が劣る等の欠点があり、また石綿製のパッキ
ングは、紡績製織工程で激しい石綿粉塵が発生し、塵肺
の職業病になる危険があり、ダクト施工時にも同じよう
な健康を害する危険があると共に、使用時吸水性がある
ため吸水と乾燥を繰り返すと硬化収縮してぼろぼろにな
る等の欠点があった。
一方、バルブ、ポンプなどの運動部分、すなわち回転軸
や弁棒などに用いられる耐久性のあるグランドパッキン
グとしては、木綿糸、石綿糸、炭素繊維などを編んで紐
状としたもの(実開昭53-146852号、実開昭52-160046
号)が知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、前記したグランドパッキングは、回転軸とシ
リンダ等の摺動部に介在させるために、そのシール性を
高めてしかも摺動時の摩擦抵抗を減らす必要性があり、
緊密に編組すると共にその断面形状を接触面積の小さい
略正方形状または円形状に形成していた。したがって、
このような組紐製のグランドパッキングは、曲げ変形し
難く、充分なシール面もないためフランジ用のパッキン
グとしては採用できないものであった。
このように、編組された紐状のパッキングは、シール性
が低く、しかも曲げ変形が自在でないために、多様な形
状のフランジに容易に取り付けできないことが解決すべ
き問題となっていた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記のような問題点を解決するため、耐熱
性繊維からなる原糸を並列に配置して斜子織状に組成さ
れかつ偏平状に型押しされた組紐の広幅の表面に粘着層
を設け、この粘着層を離型紙で被覆した構成を採用した
のである。
〔作用〕
この考案のフランジ用パッキングは、耐熱性繊維からな
る原糸が並列に配置された斜子織状に編成されているた
め、原糸同士は、低い圧力で摩擦接触し、その長手方向
および前記並列する間隔を広げたり狭めたりする方向に
ずれ易い。このため、組紐は容易に変形しその断面を所
要の偏平な形状に型押しして成形できる。また、偏平状
の組紐の広幅の表面の粘着層は、その面の原糸の移動を
規制し、しかも、離型紙は粘着層の変形を規制するた
め、全体として組紐の偏平形状が確実に維持され、しか
も粘着層に触れない原糸は移動が自由であって、組紐は
前記幅方向に曲げ変形可能である。したがって、取り付
け時には、下向きや横向きのフランジ面に対して粘着層
を仮止めしながら容易に曲げ変形できるので、作業性が
向上し、しかも気密性の高い広幅のシール面が得られ
る。
〔実施例〕
この考案の実施例を以下、図面に基づいて説明する。こ
の考案のフランジ用パッキングは耐熱物質の粉末を耐熱
性溶液で混練して高圧力で防糸した耐熱性繊維、商品名
カロリンメックス(三笠技研工業株式会社製造販売)か
らなる原糸を用いて編組された所要の太さ、例えば断面
四角形状に型押ししてその寸法が7mm×6mm程度の丸打組
紐1の広幅の片面に粘着層2が設けられ、この粘着層2
がテープ状離型紙3で被覆されて成り、通常渦巻状に巻
いて使用されている。
丸打組紐1は、前記耐熱性繊維からなる2本の原糸を並
列状態、すなわち、同一面上に並べた状態を保ちなが
ら、組成して斜子(ななこ)織状としたものである。し
たがって、これら原糸同士は低い圧力で摩擦接触してい
るだけであるから、長手方向および前記並列する間隔を
広げたり狭めたりする方向にずれ易い。このため、組紐
1の圧縮偏平化は、容易である。また、前記丸打組紐1
には、粉末黒鉛13の含浸加工が施されており、耐熱性能
を更に向上させている。
この考案に係るパッキングは、丸打組紐のほか厚手の平
打組紐でもよく、また両者何れも用糸(原糸)の太さを
用途に対応して適宜選択することができる。
なお、耐熱性繊維として、上述の商品名カロリンメック
スのほか無公害の他の各種耐熱性繊維が適用できること
は勿論である。
第2図及び第3図はこの考案を空調、排煙等のダクトの
共板フランジに使用した状態を示すものである。このダ
クトの共板フランジは、接合施工が容易なもので、角筒
形ダクト本体4の端部に雌型フランジ5が連設され、接
続すべき他方の角筒形ダクト本体4の端部に弾性内鍔6
を突設した雄型フランジ7が連設され、前記雌型フラン
ジ5に雄型フランジ7を噛合わせクリップ8で両者を抜
止め接合させるものであり、雄型フランジ7の接合面全
周囲に離型紙3を剥がした粘着層2を利用して丸打組紐
1が粘着介在させられてパッキングとするものである。
丸打組紐1の継目9(第2図参照)は、重ね代寸法lを
25mm以上とする。丸打組紐1は、圧力に対応して偏平化
するので、重合状継目9があってもここが厚くなるよう
なこともなく、且つ粘着層2があるため雄型フランジ7
又は雌型フランジ5の突出平面への粘着施工は極めて容
易であると共にずれ動くようなこともない。また丸打組
紐1は伸びやすく曲げに対するなじみ性が優れ、四角形
状フランジの4隅の屈曲部が美しく仕上がる利点があ
る。
第4図及び第5図はこの考案をダクトの普通フランジに
使用した状態を示すものである。このダクトの普通フラ
ンジは、ダクト本体4の端部にL形鋼からなる別体の平
面四角形フランジ10をビス11でそれぞれ固着したもので
あり、一方のフランジ10の接合全周囲に粘着層2を利用
して丸打組紐1が粘着介在させられてパッキングとし、
ボルト・ナット12で両者が連結される。
なお、この考案のフランジ用パッキングは、上記のよう
な2つの使用例に限定されるものではなく、各種形状の
空調、保温、排煙ダクトに使用される。
〔効果〕
以上述べたように、この考案に係るフランジ用パッキン
グは、耐熱性繊維からなる斜子織状の組紐の表面に粘着
層を設け、この粘着層を離型紙で被覆し、主として渦巻
状にしたものであって、斜子織状の組紐特有の曲げに対
する優れたなじみ性によって、偏平な形状であってもそ
の広幅方向に曲げ易く、多様なフランジの接合面に広い
面積でシール面を貼着形成でき、すなわち施工操作が容
易でコーナーが美しく仕上がり且つ無公害であり、長期
間にわたってシール性が極めて高いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例を示す斜視図、第2図及び
第3図は同上をダクトの共板フランジに使用した状態を
示す斜視図及び要部断面図、第4図及び第5図は同上を
ダクトの普通フランジに使用した状態を示す斜視図およ
び要部断面図である。 1……丸打組紐、2……粘着層、 3……離型紙、4……ダクト本体、 5……雌型フランジ、7……雄型フランジ、 10……フランジ、13……粉末黒鉛。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性繊維からなる原糸を並列に配置して
    斜子織状に組成されかつ偏平状に型押しされた組紐の広
    幅の表面に粘着層を設け、この粘着層を離型紙で被覆し
    て成るフランジ用パッキング。
  2. 【請求項2】前記組紐本体には粉末黒鉛が含浸してある
    実用新案登録請求の範囲第(1)項記載のフランジ用パ
    ッキング。
JP1987072075U 1987-05-13 1987-05-13 フランジ用パッキング Expired - Lifetime JPH0638220Y2 (ja)

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JPS63180771U JPS63180771U (ja) 1988-11-22
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JP5984360B2 (ja) * 2011-11-08 2016-09-06 日本ピラー工業株式会社 グランドパッキン
JP5894768B2 (ja) * 2011-11-09 2016-03-30 日本ピラー工業株式会社 グランドパッキンの製造方法、グランドパッキン及びパッキンセット

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JPS53146852U (ja) * 1977-04-22 1978-11-18
JPS559734Y2 (ja) * 1977-05-24 1980-03-03

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