JPH0638153Y2 - ボビン - Google Patents

ボビン

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JPH0638153Y2
JPH0638153Y2 JP1991024815U JP2481591U JPH0638153Y2 JP H0638153 Y2 JPH0638153 Y2 JP H0638153Y2 JP 1991024815 U JP1991024815 U JP 1991024815U JP 2481591 U JP2481591 U JP 2481591U JP H0638153 Y2 JPH0638153 Y2 JP H0638153Y2
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JP
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bobbin
thin
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JP1991024815U
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JPH0489585U (ja
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照朋 粂野
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照朋 粂野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は染色用のボビンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】パッケージ染色機等にて糸を染色する場
合、周壁に多数の染色孔を有する円筒状乃至円錐台筒状
体からなる染色用ボビンを使用している。つまり、ボビ
ンに糸を巻設して、被染色部材を形成し、該被染色部材
を染色釜に浸けて、該糸を染色している。
【0003】従って、糸を染色する場合、使用する染色
用ボビンとしては、簡単かつ迅速に製造することがで
き、しかも、材料費の節約も可能なものが望まれてき
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかして、材料費を節
約するには、ボビンの肉厚を薄くすればよいが、薄くす
れば、強度的に劣り、しかも金型から取り出すときに、
成形品の柔らかなうちに取り出せば、該成形品が変形す
る虞れがあり、充分に冷却してこの成形品を金型から取
り出さねばならず、時間がかかり面倒である。なお、こ
の場合、冷却装置を大型とすれば、成形品を早く冷却す
ることができるが、コスト高となると共に、ボビンの構
造上───つまり、大きさが決まっている───無理が
ある。
【0005】また、強度的に優れたものにするために、
ボビンの内周面にリブを形成すればよいが、この場合、
成形品は筒体であるので、金型から取り出しにくくなる
という欠点がある。
【0006】そこで、本考案では、材料費を節約できる
と共に製造時間を短縮できるボビンを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のボビンは、円筒
状乃至円錐台筒状に折曲自在なボビン形成片を、備え、
該ボビン形成片が、多数の染色孔を有すると共に断面円
弧状に弯曲する複数個の薄肉片を並列状に連設してな
り、上記各薄肉片の連設接続部以外の該薄肉片の内面に
沿って円周方向の横リブ及び軸心方向の縦リブを形成し
て、該薄肉片の連設接続部を薄肉ヒンジ部とし、上記円
筒状乃至円錐台筒状とした全体形状に於て相互に当接し
て継ぎ目部をなす上記薄肉片の両側端部に、相互に係止
する櫛歯状の係止部を、該継ぎ目部の外観形状が軸心方
向に直線状となって該係止部が外部から隠れるように、
形成した。
【0008】
【作用】ボビン形成片は筒状のボビンを展開した形状で
あって薄肉のため、これを金型で成形する場合、大型の
冷却装置を設けることなく短時間で十分に成形品を冷却
して、変形なしに取り出しできる。また、薄肉片は並列
状に連設されていて「ばらばら」にならない。横リブ及
び縦リブにより、強度を落とさずにボビンの肉厚を薄く
できる。ボビン形成片は筒状のボビンを展開した形状と
なっているため、これを金型で成形して取り出す場合、
横リブ及び縦リブが金型に引っ掛かることなくスムース
に行える。ボビン形成片を折曲げて係止部を相互に係止
させれば、円筒状乃至円錐台筒状としたボビンの全体形
状が維持され、かつ、櫛歯状とされた係止部の噛み合い
も加わって、強固に継がれた状態となる。係止部を係止
させてボビンを円筒状乃至円錐台筒状とした状態に於て
係止部横リブ及び縦リブは外部から隠れて、ボビンの外
周面より外径側へ全く突出しないので、ボビンへの糸巻
きを迅速かつスムースに行える。
【0009】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を
詳説する。
【0010】図1と図2は本考案に係るボビンを示し、
染色される糸(図示省略)が巻設される。つまり、この
ボビンは、周壁1に多数の染色孔2…を有する円筒体か
らなり、該周壁1に軸心方向に沿って継ぎ目部3を形成
している。
【0011】しかして、上記継ぎ目部3は、図3に示す
ように、相互に係合する係止部4,5にて継がれる。即
ち、一方の係止部4は係止用凹所6を有する突出片から
なり、該係止用凹所6に他方の係止部5を係止させる。
また、この係止部4,5は、図4に示すように、継ぎ目
部3における接合面7に対して交互に順次軸心方向に沿
って配設されている。
【0012】また、このボビンの内周面8には、図5に
示すような横リブ9及び縦リブ10が形成されている。
しかして、本考案のボビンをさらに具体的に説明する
と、このボビンは、図7〜図9に示すように、円筒状乃
至円錐台筒状に折曲自在なボビン形成片13を、備え、
該ボビン形成片13が、多数の染色孔2…を有すると共
に断面円弧状に弯曲する複数個(図例では3個)の薄肉
片15…を並列状に連接してなり、各薄肉片15の連設
接続部以外の該薄肉片15の内面8aに沿って円周方向
の横リブ9及び軸心方向の縦リブ10を形成して、該薄
肉片の連接接続部を薄肉ヒンジ部17としている。この
薄肉片15,横リブ9及び縦リブ10にて、ボビンを分
割片14が形成される。そして、図1,図4及び図8に
示すように、円筒状乃至円錐台筒状とした全体形状に於
て相互に当接して継ぎ目部3をなす薄肉片15,15の
両側端部21,22に、相互に係止する櫛歯状の係止部
4,5を、継ぎ目部3の外観形状が軸心方向に直線状と
なって係止部4,5が外部から隠れるように、一体に形
成(成形)する。
【0013】次に、このボビンの製造方法を説明する。
【0014】まず、図6に示すような金型11,12に
て、図7と図8に示すような、ボビン形成片13及び該
ボビン形成片13に設けられる係止部4,5を一体に成
形する。ヒンジ部17の略中央部には、図10に示すよ
うに、略V字状の溝16が設けられており、折曲げを容
易にしている。この溝16を中心として、該溝16の傾
斜面18,18が当接するまでヒンジ部17を折曲げる
ことができる。
【0015】しかして、上述の如く成形されたボビン形
成片13を、図9に示すように、ヒンジ部17, 17にて、矢
印Aの如く、内方に折曲げ、各係止部4,5…を相互に
係止させれば、図1及び図2に示すような周壁1に多数
の染色孔2…を有する円筒状のボビンを形成することが
できる。
【0016】即ち、上述の場合、薄肉片15の曲率半径
を、ボビンの上面19の半径及び下面20の半径と略同一に
設定すると共に、該薄肉片15の上面及び下面の弯曲長さ
寸法を該ボビンの上面19の周長及び下面20の周長の略1
/3に設定している。
【0017】従って、上述の実施例によれば、円筒体を
円周等ピッチにて3分割したものを合わせて円筒体に形
成するようなものであるので、極めて簡単に円筒体とす
ることができる。これに対して平板を円筒体に形成する
のは難しい。また、係止部4,5が交互に順次軸心方向
に沿って配設されているので、一旦、相互に係止されれ
ば、この継ぎ目部3はずれることがなく、極めて強固に
継がれる。
【0018】次に、図11は、係止部4,5の変形例を示
し、一方の係止部4は断面略半円状の突出片からなり、
また、他方の係止部5は該突出片が嵌合する嵌合溝から
なる。従って、この突出片が嵌合溝に嵌合されれば、上
述の実施例に示す係止部4,5と同様に継ぎ目部3が継
がれることになる。
【0019】本考案は図示の実施例に限定されず、本考
案の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例え
ば、図例のような円筒状とせずに、円錐台筒状のボビン
とするも好ましく、さらに、ボビン分割片14を2個又は
3個以上とするも好ましい。
【0020】
【考案の効果】本考案は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。ボビン形成片13は筒状のボビンを展開した形状であ
って薄肉のため、これを金型で成形する場合、大型の冷
却装置を設けることなく短時間で十分に成形品を冷却し
て、変形なしに取り出しでき、製造時間の短縮化を図り
得る。また、薄肉片15…は並列状に連設されていて
「ばらばら」にならないので、ボビンの管理及び運搬が
容易である。 横リブ9及び縦リブ10により、強度を落とさずにボ
ビンの肉厚を薄くでき、材料費の節約と生産コストの低
減を図ることができる。従って、ボビンの使い捨てが可
能となり、再使用の必要がなくなり、かつ、再使用の際
のボビン洗浄、ボビン回収及びボビン管理の必要がな
く、生産性が大幅に向上する。ボビン形成片13は筒状
のボビンを展開した形状となっているため、これを金型
で成形して取り出す場合、横リブ9及び縦リブ10が金
型に引っ掛かることなくスムースに行えて、型くずれを
防止できる。また、ヒンジ部17は、薄肉片15の一部
をそのまま利用して簡単に形成できて、構造が単純化さ
れるから、製作が容易となる。 ボビン形成片13を折曲げて係止部4,5を相互に係
止させれば、円筒状乃至円錐台筒状としたボビンの全体
形状が維持され、かつ、櫛歯状とされた係止部4,5の
噛み合いも加わって、強固に継がれた状態となる。従っ
て、糸を巻きつける際に、一々ボビンが分離しないよう
に保持する必要がなく、取り扱いが容易で作業性が良
い。しかも、係止部4,5が相互に係止することによ
り、その部分の肉厚が増して補強の役目をもなす。 係止部4,5を係止させてボビンを円筒状乃至円錐台
筒状とした状態に於て係止部4,5、横リブ9及び縦リ
ブ10は外部から隠れて、ボビンの外周面より外径側へ
全く突出しないので、ボビンへの糸巻きを、引っ掛かり
やからみ等無しに迅速かつスムースに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の正面図である。
【図2】平面図である。
【図3】係止部の拡大断面図である。
【図4】図2におけるX−X線断面図である。
【図5】図2におけるY−Y線断面図である。
【図6】成形用金型の断面図である。
【図7】展開状態の背面図である。
【図8】展開状態の正面図である。
【図9】図8におけるZ−Z線断面図である。
【図10】要部拡大断面図である。
【図11】係止部の変形例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 周壁 2 染色孔 3 継ぎ目部 4 係止部 5 係止部 8 内周面 9 横リブ 10 縦リブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状乃至円錐台筒状に折曲自在なボビ
    ン形成片13を、備え、該ボビン形成片13が、多数の
    染色孔2…を有すると共に断面円弧状に弯曲する複数個
    の薄肉片15…を並列状に連設してなり、上記各薄肉片
    15の連設接続部以外の該薄肉片15の内面8aに沿っ
    て円周方向の横リブ9及び軸心方向の縦リブ10を形成
    して、該薄肉片15の連設接続部を薄肉ヒンジ部17と
    し、上記円筒状乃至円錐台筒状とした全体形状に於て相
    互に当接して継ぎ目部3をなす上記薄肉片15,15の
    両側端部21,22に、相互に係止する櫛歯状の係止部
    4,5を、該継ぎ目部3の外観形状が軸心方向に直線状
    となって該係止部4,5が外部から隠れるように、形成
    したことを特徴とするボビン。
JP1991024815U 1991-03-19 1991-03-19 ボビン Expired - Lifetime JPH0638153Y2 (ja)

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JPH0489585U JPH0489585U (ja) 1992-08-05
JPH0638153Y2 true JPH0638153Y2 (ja) 1994-10-05

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6014072B2 (ja) * 2014-03-20 2016-10-25 住友ゴム工業株式会社 ダイアフラムの固定構造、それを備えたダイアフラムポンプ及び弁装置
JP7216274B2 (ja) * 2017-12-21 2023-02-01 泉株式会社 マグネットシートの巻取り装置とその立て掛け具

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JPS484182U (ja) * 1971-05-29 1973-01-18
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JPS614555U (ja) * 1984-06-14 1986-01-11 雄一 澤口 受皿と一体の植木鉢

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JPH0489585U (ja) 1992-08-05

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