JPH0637887Y2 - ダイヤモンドワイヤーソー - Google Patents

ダイヤモンドワイヤーソー

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JPH0637887Y2
JPH0637887Y2 JP10912989U JP10912989U JPH0637887Y2 JP H0637887 Y2 JPH0637887 Y2 JP H0637887Y2 JP 10912989 U JP10912989 U JP 10912989U JP 10912989 U JP10912989 U JP 10912989U JP H0637887 Y2 JPH0637887 Y2 JP H0637887Y2
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JP
Japan
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diamond
wire rope
cutting body
wire saw
wire
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JP10912989U
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JPH0347720U (ja
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規央 隅田
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Sankyo Diamond Industrial Co Ltd
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Sankyo Diamond Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ダイヤモンドワイヤーソーに係り、特に石
材、コンクリート等を切断するのに使用されるダイヤモ
ンドワイヤーソーに関する。
[従来の技術] 従来から、ダイヤモンドワイヤーソーとしては、第4図
に示されているように、ワイヤーロープの外周所定位置
にダイヤモンドビーズB及びコイルばねCを交互に嵌め
込んだダイヤモンドワイヤーソー40が使われている。ダ
イヤモンドビーズBは円筒形のベース上にダイヤモンド
砥粒層を電着あるいはメタル焼結によって形成したもの
である。即ち、ダイヤモンドワイヤーソー40は、ステン
レス鋼ワイヤー(ストランド)の撚線から成るワイヤー
ロープRにダイヤモンドビーズBとそれより外径の小さ
いコイルばねCを軸線方向に移動可能に交互に嵌め込
み、かつ該ワイヤーロープRに所要の間隔ごとにスチー
ルリングから成るストッパーSをかしめて固着した構造
を有するものである。
また、上記従来技術のコイルばねCの代りに、可撓性プ
ラスチックチューブTを使用したダイヤモンドワイヤー
ソー50が実開昭62-181316号公報に開示されている。こ
のダイヤモンドワイヤーソー50は、第5図に示されてい
る如く、ワイヤーロープRにダイヤモンドビーズBと、
このダイヤモンドビーズBより外径の小さい可撓性プラ
スチックチューブTを交互に嵌め込んだもので、ダイヤ
モンドビーズBがワイヤーロープRの回りに回転自在で
あり、可撓性プラスチックチューブTがワイヤーロープ
Rに固着された構造である。
さらに実開昭63-116222号公報では、ダイヤモンドビー
ズをワイヤーロープ上にロー付けにより固定した技術が
開示されている。
[考案が解決しようとする課題] 上記第4図で示されるコイルばねCを使用したダイヤモ
ンドワイヤーソー40では、ダイヤモンドビーズBが切削
時の負荷のためにコイルばねCを圧縮するようにワイヤ
ーロープR軸線上を横移動し、その後、コイルばねCの
反発力によって元の位置に復帰するようになるので、ダ
イヤモンドビーズBの往復運動や振動のために、ダイヤ
モンドビーズBが破損や脱落を生じ易くなり、またダイ
ヤモンドビーズBの往復運動や振動のために、大きな騒
音が生じるという問題があった。また、ダイヤモンドビ
ーズBがワイヤーロープR上に固着されていないため、
ダイヤモンドビーズBが早期にワイヤーロープRの周り
を回転して、ワイヤーロープRの損傷を招いたり、ダイ
ヤモンドビーズBの砥粒層表面が均一に摩耗しないで、
片減りが生じ易くなって、ダイヤモンドビーズBの寿命
が短くなるという問題もあった。
またコイルばねCの代りに、可撓性プラスチックチュー
ブTを使用したダイヤモンドワイヤーソー50では、可撓
性プラスチックチューブTがワイヤーロープRに固着さ
れ、各ダイヤモンドビーズBを所定の間隔に保持すると
共に、その軸線方向の移動を制限するので、ビーズの破
損や脱落が生じ難くなり、ダイヤモンドビーズBの横移
動によってワイヤーロープR表面が激しく摩耗されるこ
とはないという利点がある。しかし、ダイヤモンドビー
ズBがワイヤーロープRの周りを回転するようになって
いるので、依然として、ダイヤモンドビーズBの片減り
の問題は解消されていない。
さらにダイヤモンドビーズをワイヤーロープ上にロー付
けにより固着したダイヤモンドワイヤーソーでは、ダイ
ヤモンドビーズ間に可成りの段差があるため、切削に際
してダイヤモンドビーズに衝撃が加わり、ワイヤーロー
プの走行方向に対してダイヤモンドビーズの先頭部分に
亀裂や欠損が発生するという問題があった。また、切削
時の衝撃によってダイヤモンドビーズが所定の固定位置
からずれてしまって、異常な早期摩耗が生じるという問
題もあった。
本考案の目的は、組立てが容易で低騒音であり、ダイヤ
モンド切削体の破損、脱落や片減りがなく、したがって
ダイヤモンド切削体の寿命が長いダイヤモンドワイヤー
ソーを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案に係るダイヤモンドワイヤーソーは、複数本のス
トランドからなるワイヤーロープと、このワイヤーロー
プと係合する複数の溝が形成されると共に外周に切削部
材が取着された複数個のダイヤモンド切削体とから構成
され、前記ワイヤーロープの所定間隔位置に前記ダイヤ
モンド切削体を配設し、該ダイヤモンド切削体の溝と前
記ストランドが係合して、前記ワイヤーロープの中に前
記ダイヤモンド切削体が埋め込まれた状態になっている
ことを特徴とするものである。
またダイヤモンド切削体に形成された複数の溝の少なく
とも一部が2本以上のストランドと係合するように構成
する。
さらにダイヤモンド切削体が接着剤または溶接によりワ
イヤーロープと固着されるように構成しても良い。
以上のように、ダイヤモンド切削体に形成された複数の
溝の形状は、特に限定されず、すべて同一形状でなくて
もよく、一部または全部の溝が2本以上のワイヤーを受
けるようにすることができる。
[作用] 上記のように、本考案に係るダイヤモンドワイヤーソー
は、ダイヤモンド切削体の溝と前記ワイヤーロープのス
トランドが所定間隔をおいて係合し、ダイヤモンド切削
体が前記ワイヤーロープの中に埋め込まれた状態になっ
ているので、ダイヤモンド切削体は、ワイヤーロープの
複数本のストランドによって、締め付けられた状態で保
持されることとなり、切削時におけるダイヤモンド切削
体の横移動は極めて少なく、従来のビーズのようにロー
プの周りを回転することがない。
また、ダイヤモンドワイヤーソーは、ワイヤーロープが
自転しながら走行して、被削剤を切削するようになって
いるので、ワイヤーロープと共にダイヤモンド切削体も
同周期で自転することになり、片減りせずにダイヤモン
ド切削体の切削部材が外周全体にわたって均一に摩耗す
る。
さらに、ダイヤモンド切削体の外周とワイヤーロープの
外周との段差は、従来のダイヤモンドビーズとスペーサ
ーとの段差より小さいので、切削時にダイヤモンド切削
体に加わる衝撃が緩和される。
さらにまた、スペーサーが使用されていないので、同一
径のワイヤーロープを使用した場合、ワイヤーソーとし
ての径が従来より細くなって切れ味が向上する。このよ
うに、径を小さくできると共に、スペーサーを用いずに
ダイヤモンド切削体が可動しないので、大きな騒音防止
になるという効果も有する。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。な
お、以下に説明する部材,配置等は本考案を限定するも
のでなく、本考案の趣旨の範囲内で種々改変することが
できるものである。
第1図及び第2図は本考案に係るダイヤモンドワイヤー
ソーの一例を示すものであり、第1図は正面図、第2図
は第1図の要部拡大断面図である。
本実施例のダイヤモンドワイヤーソーWは、ワイヤーロ
ープ1と、所定間隔を置いて配設された複数個のダイヤ
モンド切削体3から構成されている。上記ワイヤーロー
プ1は、複数の素線からなるストランド2を撚って形成
されている。
本例のダイヤモンド切削体3は、丸棒を斜めに切った形
状をした切削体ベース4に、ストランド2の撚り角度
(ワイヤーロープの軸線に対する撚り角度)に整合する
ように溝5が形成されている。本例の場合、3本のスト
ランド2が略30°の撚り角度によって撚られており、こ
の角度に合致するように溝5が3つ形成されている。そ
して、この切削体ベース4の外周には、切削部材として
ダイヤモンド砥粒6が電着されて形成されているもので
ある。本例では、上記切削体ベース4の溝5の各々に
は、ストランド2が1本づつ係合している。なお、ダイ
ヤモンド砥粒6は、切削体ベース4の溝5を除く外周全
面に電着されている。
このように切削体ベース4の本体部分がワイヤーロープ
内に埋め込まれた状態となるので、ダイヤモンド切削体
3とワイヤーロープ1との段差を小さくできる。また切
削体ベース4の径を小さくすることによりダイヤモンド
ワイヤーソーW自体の径を小さくすることができる。
上記実施例のダイヤモンドワイヤーソーWを組立てるに
は、ダイヤモンド切削体3をワイヤーロープ1の中へ埋
め込んで形成する。即ち、ワイヤーロープ1におけるダ
イヤモンド切削体3を取付ける部分の、ストランド2を
緩めて、ストランド2と溝5を係合させ、ダイヤモンド
切削体3外周のダイヤモンド砥粒6部分が、溝5と係合
した各ストランド2の外周よりhだけ突き出るようにし
て、ワイヤーロープ1の中へ埋め込み、ワイヤーロープ
Rを緊張させ、ダイヤモンド切削体3を挾持する。この
操作をダイヤモンド切削体3を配設する箇所ごとに、繰
返せば、スペーサー等を用いずに組立てが完了する。
また他の方法としては、ワイヤーロープRを形成すると
きに、同時に所定位置にダイヤモンド切削体3を位置さ
せ、装着させて形成する。なお、ワイヤーロープRの形
成と共にダイヤモンド切削体3を装着させる方法を用い
ると、例えばワイヤーロープRが、心綱を中心にしてス
トランドを撚って構成するものの場合でも、切削体ベー
スの中心位置に、心綱を挿通する孔を形成し、対応する
ことができる。
第3図は本考案の他の実施例を示す断面図である。な
お、本例では、上記実施例と同一部材等には同一符号を
付してその説明を省略する。
本例では、ワイヤーロープ1として、ストランド2を4
本用いた例を示したものである。即ち、ダイヤモンド切
削体13として、2つの溝15を有する切削体ベース14の外
周に、ダイヤモンド砥粒6を電着して形成する。そして
各溝15の各々にストランド2が2本づつ納まるように構
成している。
なお、上記各実施例では、切削体ベース4(14)に形成
された溝5(15)は同一形状をしているが、溝の形状を
変えて1つの溝に1本、別の溝に2本または3本以上の
ストランドを納めるようにしてもよい。また、溝の数を
4個以上にしてもよい。この場合、当然のことながら、
ストランド2のトータル本数も変わることとなる。
さらに、ダイヤモンド砥粒6を切削体ベース4(14)の
外周に電着するのではなく、ダイヤモンド砥粒と金属粉
末から成る焼結チップをベースに固着した切削体を用い
てもよい。
さらにまた、ダイヤモンド切削体3(13)を、接着剤又
は溶接によってワイヤーロープ1に固着して、切削時に
おける切削体の横移動を完全に防止することもできる。
[考案の効果] 本考案は上記のように構成されているので、ダイヤモン
ド切削体は複数本のワイヤーロープのストランドによっ
て挾持されているため、切削時における横移動が極めて
少なく、また従来のダイヤモンドビーズのようにワイヤ
ーロープの周りを回転することもない。このため、ダイ
ヤモンド切削体は片減りせずに、外周全体にわたって均
一に摩耗する。
またダイヤモンド切削体の外周とワイヤーロープの外周
との段差を小さくすることができるので、切削時のダイ
ヤモンド切削体に加わる衝撃が緩和されて、ダイヤモン
ド切削体の亀裂や破損、異常な早期摩耗を防止すること
ができる。
さらに、スペーサーが使われていないため、ワイヤーソ
ーの組立てが容易になり、その上、ワイヤーソーとして
の径を細くできるので、切り代が少なくなって1個のブ
ロックからより多くの板材を切り出すことができるよう
になる。このように、径を小さくできると共に、スペー
サーを用いずにダイヤモンド切削体が可動しないので、
大きな騒音防止になるという効果も有する。
以上のように、本考案によれば、組立てが容易で、切削
体の破損や片減りのない長寿命で切れ味のよいワイヤー
ソーを低コストで製作することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の係るダイヤモンドワイヤー
ソーの1実施例を示すもので、第1図は部分断面図、第
2図は第1図の要部拡大断面図、第3図は他の実施例を
示す要部拡大断面図、第4図及び第5図は従来のワイヤ
ーソーの部分断面図である。 1……ワイヤーロープ、2……ストランド、 3,13……ダイヤモンド切削体、 4,14……切削体ベース、 5,15……溝、 6……切削部材(ダイヤモンド砥粒)、 W……ダイヤモンドワイヤーソー。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本のストランドからなるワイヤーロー
    プと、該ワイヤーロープと係合する複数の溝が形成され
    ると共に外周に切削部材が取着された複数個のダイヤモ
    ンド切削体とから構成され、前記ワイヤーロープの所定
    間隔位置に前記ダイヤモンド切削体を配設し、該ダイヤ
    モンド切削体の溝と前記ストランドが係合して、前記ワ
    イヤーロープの中に前記ダイヤモンド切削体が埋め込ま
    れた状態になっていることを特徴とするダイヤモンドワ
    イヤーソー。
  2. 【請求項2】前記ダイヤモンド切削体に形成された複数
    の溝の少なくとも一部が2本以上のストランドと係合す
    ることを特徴とする請求項1記載のダイヤモンドワイヤ
    ーソー。
  3. 【請求項3】前記ダイヤモンド切削体が接着剤または溶
    接によりワイヤーロープと固着されていることを特徴と
    する請求項1または2記載のダイヤモンドワイヤーソ
    ー。
JP10912989U 1989-09-20 1989-09-20 ダイヤモンドワイヤーソー Expired - Lifetime JPH0637887Y2 (ja)

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