JPH0637845B2 - プラント制御装置の機器コントローラ - Google Patents

プラント制御装置の機器コントローラ

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JPH0637845B2
JPH0637845B2 JP60223563A JP22356385A JPH0637845B2 JP H0637845 B2 JPH0637845 B2 JP H0637845B2 JP 60223563 A JP60223563 A JP 60223563A JP 22356385 A JP22356385 A JP 22356385A JP H0637845 B2 JPH0637845 B2 JP H0637845B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はプラントの制御装置に係り、特に、プラントの
機器を直接制御(DDC)する機器コントローラのドラ
イブコントロールモジュール(DCM)に関する。
〔従来の技術〕
従来のプラント制御装置、たとえば、発電プラントの自
動制御装置は、アナログ演算器の組み合わせにより構成
されていた。
しかし、プラントの負荷追従性の向上、排ガス規制の強
化による制御の複雑化、主機の応力疲労を軽減し寿命消
費を防ぐための最適制御の導入、更には予測制御による
制御精度の向上等のニーズがあり、一方で、マン・マシ
ン性向上のためのCRTディスプレイの装備等、システ
ムの複雑化があり、アナログ制御装置による十分な対応
は不可能となっている。
近年、従来のアナログ制御装置に替わって、ディジタル
コントローラを用いたプラント自動制御装置が普及して
いる。ディジタルコントローラは、1台のコントローラ
が備える一つのプロセッサ(CPU)のプログラムによ
る演算処理によって、複数の機器を総括して制御できる
ので、複雑な制御や最適化を可能にする一方、コントロ
ーラのコンパクト化やコスト低減など経済的な効果も持
たらしている。
第2図に、従来のディジタルコントローラの構成を示
す。ディジタルコントローラ1は、プロセッサ(CP
U)2、ディジタル入力カード(以下、DIカード)
3、ディジタル出力カード(以下、DOカード)4、ア
ナログ入力カード(以下、AIカード)5、アナログ出
力カード(以下、AOカード)6と、プロセス入出力バ
ス(以下、PI/Oバス)7より構成される。
ディジタルコントローラ1の外部には、手動バックアッ
プ操作回路8と、手動操作用表示器及び操作スイッチを
もつ運転員操作装置9が設けられている。
コントローラ1のDIカード3やAIカード5は、図示
していないマルチプレクサやレジスタを備えて、プラン
ト10の複数の機器11のプロセス信号を周期的に入力
している。同様に、DOカード4やAOカード6はマル
チプレクサやレジスタを備えて、プロセッサ(CPU)
2によって機器11毎に時分割に制御演算されたプロセ
ス出力を、各機器に周期的に出力する。
一方、手動バックアップ操作回路8は、プラント10の
機器11毎に設けられ、ディジタルコントローラ1の故
障時等に、運転員操作装置9からの手動操作に応じて操
作量信号を出力し、機器11の操作端を手動調節してプ
ラント運転を可能な範囲で継続する。
第3図に、従来のディジタルコントローラ1を配置する
制御システムの正面図及び側面図を示す。システムキャ
ビネット100内には、制御電源装置101、ディジタ
ルコントローラ1、手動バックアップ操作回路8を構成
するためのアナログハードウエアモジュール104やリ
レー、ワイヤリング等、およびこれら各装置間を接続す
る入出力ケーブルや電源ケーブル103、さらにはプラ
ント10の各機器11と接続する外部ターミナルブロッ
ク105や外部ケーブル106などを配備している。手
動バックアップ回路8は機器11の操作端毎に設けてい
るので、そのハードウエアはディジタルコントローラ1
と同等以上のものとなっている。
なお、従来のディジタルコントローラによるプラント制
御装置の一例に、特願昭55−133056号(特開昭
57−59201号公報参照)がある。
〔従来技術の問題点〕
上述のように、従来のディジタルコントローラは、プロ
セッサ(CPU)と複数の機器のプロセス入出力をイン
ターフェースする各機器共通のDI及びAIカード、D
O及びAOカードを備えている。
このため、これら入出力カードの一つが故障すると、当
該コントローラによって制御される全ての機器の自動制
御が不可能で、通常のプラント運転の継続が困難にな
る。
この場合、機器ごとに設けられている手動バックアップ
回路を介して、安全確保などの縮退された一時的な手動
運転は可能であるが、自動制御が停止され全ての機器に
ついて有効な手動運転を行うことは難しく、運手員の負
担を極めて大きくする。
また、ディジタルコントローラは、プラントの各機器の
プロセス入力を常時診断して、異常な兆候を検出すると
直ちにロック指令を出力して、当該機器を現状の操作位
置にロックアップして、機器の誤動作による事故の発生
を防止している。
しかし、上記の入出力カードが故障すると、1つのコン
トローラに総括されている全ての機器の診断やロックア
ップが不可能になり、プラントの安全上重大な支障を生
じる。
さらに、プロセスの入出力機能は複数の機器に対応し、
手動バックアップ機器は機器と1対1に構成されるため
標準化やコントローラへの内臓が難しく、バックアップ
回路が多数のハードウエアによって複雑化して、制御シ
ステムの操作性と信頼性を低下させている。
〔発明の目的〕
本発明の第1の目的は、プラントを構成する複数の機器
が1のコントローラによって操作される場合に、入出力
手段の故障が機器毎に限定されて他の機器に影響を与る
ことがなく、入出力手段と手動バックアップ手段が一体
的に機能して他の機器と互いに独立した制御を可能にし
て、プラントの操業性を向上すると共に入出力手段故障
時の手動運転操作を容易にするプラント制御装置の機器
コントローラを提供することにある。
本発明の第2の目的は、プラントを構成する複数の機器
が1のコントローラによって操作される場合に、入出力
手段の故障が機器毎に限定されて他の機器のロックアッ
プに影響を与えることがなく、入出力手段とロックアッ
プ手段が一体的に機能して他と互いに独立したロックア
ップ制御を可能にして、機器の故障時にプラントの安全
を確実に確保できる信頼性の高いプラント制御装置の機
器コントローラを提供することにある。
〔発明の概要〕
上記第1の目的を達成するための第1の発明は、複数の
機器が集まり機器グループを構成し、複数の機器グルー
プが集まりプロセス系統を構成し、1または複数のプロ
セス系統によって構成されるプラントに対して、前記プ
ロセス系統単位に系統コントローラを配置し、前記機器
グループ単位に機器コントローラを配置して分散制御す
るプラント制御装置において、 前記機器コントローラは、総括制御する複数の機器各々
のアナログ操作量の制御指令信号を決定して出力するプ
ロセッサ(CPU)と、前記プロセッサ(CPU)と前
記複数の機器間に、前記複数の機器の各々に対応し互い
に独立して設けられる複数のドライブコントロールモジ
ュール(DCM)とを有し、 前記複数のドライブコントロールモジュール(DCM)
の各々は対応する機器について、所定のプロセス状態量
を含むアナログ信号を入力するアナログ入力部(A
I)、前記アナログ操作量を含むアナログ信号を出力す
るアナログ出力部(AO)、ディジタル信号を入力する
ディジタル入力部(DI)及びディジタル信号を出力す
るディジタル出力部(DO)を有する入出力手段と、前
記プロセッサ(CPU)から与えられる前記制御指令信
号の値をホールドして当該機器についての手動制御を行
う手動バックアップ手段とを、他のドライブコントロー
ルモジュール(DCM)とは独立に備えることを特徴と
する。
上記第1の発明の構成によれば、各機器に1対1に対応
する入出力手段と手動バックアップを内蔵するドライブ
コントロールモジュール(DCM)を他の機器と互いに
独立して設けているので、1つのドライブコントロール
モジュール(DCM)に故障があってもプロセッサ(C
PU)による他の機器の自動制御は続行でき、従来のよ
うに全ての機器の自動制御が停止する事態は回避され
る。
また、故障したドライブコントロールモジュール(DC
M)についても、手動バックアップ手段に異常がなけれ
ば、当該機器の手動によるバックアップが可能となる。
このとき、手動バックアップ手段に異常があって手動調
整ができないときは、当該ドライブコントロールモジュ
ール(DCM)は他と独立に設けているので、運転中に
直ちに交換することが可能である。
さらに、従来、機器対応にコントローラ外部に設けら
れ、複雑なハードを擁していた手動バックアップ回路
が、本発明の入出力手段が機器対応となることから、コ
ントローラに内蔵してワイヤリング等を大幅に削減でき
る。即ち、本発明のドライブコントロールモジュール
(DCM)の構成とすることで、制御システムのコンパ
クト化と信頼性を飛躍的に高め、且つ、ドライブコント
ロールモジュール(DCM)故障時にも、入出力手段と
手動バックアップ手段が一体化しているので操作し易い
など、コントローラの機能性も向上する。
上記第2の目的を達成するための第2の発明は、第1の
発明と同様なプラント制御装置において、機器コントロ
ーラは、総括制御する複数の機器各々のアナログ操作量
の制御指令信号を決定して出力するプロセッサ(CP
U)と、前記プロセッサ(CPU)と前記複数の機器間
に、前記複数の機器の各々に対応し互いに独立して設け
られる複数のドライブコントロールモジュール(DC
M)とを有し、 前記複数のドライブコントロールモジュール(DCM)
の各々は対応する機器について、所定のプロセス状態量
を含むアナログ信号を入力するアナログ入力部(A
I)、前記アナログ操作量を含むアナログ信号を出力す
るアナログ出力部(AO)、ディジタル信号を入力する
ディジタル入力部(DI)及びディジタル信号を出力す
るディジタル出力部(DO)を有する入出力手段と、対
応する機器が誤動作したときに当該機器を現状のアナロ
グ操作量にロックするように指令するロックアップ指令
手段とを、他のドライブコントロールモジュール(DC
M)とは独立に備えることを特徴とする。
上記第2の発明によれば、1つのドライブコントロール
モジュール(DCM)に故障があってもプロセッサ(C
PU)による他の機器の自動制御の続行と機器故障時の
ロックアップ制御は確保できるので、機器の誤動作によ
るプラント事故の発生を防止できる。
〔発明の実施例〕
以下、第1の発明の一実施例を第1図と、第4図〜第6
図により、第2の発明の一実施例を第1図、第4図及び
第6図により説明する。
第1図は、第1及び第2の発明の機器コントローラ(以
下では、機器グループコントローラと呼ぶ)を適用する
発電プラント制御システムの構成例である。
発電プラント152は、複数のプロセス系統151a〜
151nに分かれ、1のプロセス系統151aは複数の
機器グループ150a〜150nからなり、1の機器グ
ループ150aにはそれぞれ1の調整操作端を有する複
数の機器11a〜11nがある。
発電プラント制御システムは、機器グループ150a〜
150nをそれぞれ制御する機器グループコントローラ
156a〜156n、機器グループコントローラ156
a〜156nをシリアル信号伝送路158を介して総括
制御する系統コントローラ157を有しプロセス系統1
51a〜151nをそれぞれ制御する系統単位制御シス
テム159a〜159n、これら系統単位制御システム
159a〜159nをシリアル伝送路161を介して統
括制御するマスタコントローラ160から構成される。
機器グループコントローラ156a〜156nの各構成
は同じになるので、以下では機器グループコントローラ
156aについて説明する。
機器グループコントローラ156aは、機器グループ1
50aの機器11a〜11nの各操作端にアナログ操作
量の制御指令信号を決定して出力するプロセッサ(CP
U)154と、機器11a〜11nの各々に1対1に対
応して設けられるドライブコントロールモジュール(D
CM)153a〜153nと、プロセッサ(CPU)1
54とドライブコントロールモジュール(DCM)15
3a〜153n間のプロセス入出力信号を伝送するプロ
セスI/Oバス155からなる。
ドライブコントロールモジュール(DCM)153a〜
153n各々の構成は同じで、対応する機器の入出力手
段と、第1の発明に係わる手動バックアップ手段、第2
の発明に係わるロックアップ指令手段を内蔵し、各々1
枚のプリントカードによって構成されている。
以下、第4図と第5図にしたがって、第1の発明の一実
施例を詳細に説明する。
第4図は、プロセッサ(CPU)154で実行されるプ
ログラムと等価な構成の仮想回路と、1枚のプリントカ
ード上にハードウエア回路で実現されるドライブコント
ロールモジュール(DCM)153の概略構成を示した
ものである。
プロセッサ(CPU)154とドライブコントロールモ
ジュール(DCM)153のカードは、プロセスI/O
バス202(第1図の155)を介してインターフェイ
スがとられる。
プロセッサ(CPU)154の仮想回路は、それぞれマ
クロ言語によって記述されるプロセス状態量診断部20
3、比較器205、制御目標設定器206、比例積分演
算器208、手動操作用アナログメモリ210、出力系
統診断部211及び自動/手動切替制御部215より構
成される。
プロセス状態量診断部203は、プロセス状態量信号、
即ち、流量検出器41によって検出された流量信号を入
力して合理性診断を行い、異常判定時にはプロセス状態
量異常信号204を出力する。
比較器205は、上位の系統コントローラ157から与
えられる目標指令に従って各機器の目標値を設定する制
御目標設定器の206の出力と、流量計41からのプロ
セス状態量を比較し偏差信号207を出力する。
比例積分演算器208は、偏差信号207を入力して比
例演算と積分演算を行って、ディジタルの操作制御指令
信号を出力する。後述のように、本実施例の操作制御指
令信号は弁開度であり、最終的に電流値で示される操作
量(I)に変換されて、この操作量に見合って操作端で
ある流量弁49を開閉する。
信号切替器209は自動/手動制御部215によって切
替られ、自動制御モードでは比例積分演算器208の出
力を選択し、手動モードでは手動操作用アナログメモリ
210の出力を選択する。
出力統計診断部211は、操作指令信号と操作端49の
ポジション検出器301からの実ポジション信号212
と操作信号の電流フィードバック値213とを比較し、
操作信号ケーブルの断線や操作端の誤動作等の異常診断
を行い、異常判定時には出力系統異常信号214を出力
する。
自動/手動切替制御部215は、プロセス状態量異常信
号204や出力系統異常信号214の入力に応じて、信
号切替器209を自動モードから手動モードに切替へ、
この異常状態や自動モード/手動モードを示すランプ表
示信号218を出力し、ディジタル出力部(DO)25
3を介して運手員操作装置300のランプ表示を行う。
また、運転員操作装置300からディジタル入力部(D
I)252を介して入力される自動モード/手動モード
の指示信号216に応じて、自動モードと手動モードの
切替へを行い、自動運転の開始や手動モードによる試
験、調整などを可能にする。
信号切替器209によって手動モードに切り替わったと
きの操作指令信号は、予め手動操作用アナログメモリ2
10に設定されていて、プロセッサ(CPU)や機器の
異常、あるいはプラントの試験など種々の態様に応じた
値が出力される。
ドライブコントロールモジュール(DCM)153は、
1枚のプリント板回路により構成され、プロセス状態量
や操作端ポジションなどのアナログ信号を入力するアナ
ログ入力部(AI)250、操作量などのアナログ信号
を出力するアナログ出力部(AO)251、空気源異常
信号などのディジタル信号を入力するディジタル入力部
(DI)252、ロック指令などのディジタル信号を出
力するディジタル出力部(DO)253を設けている。
アナログ入力部(AI)250、アナログ出力部(A
O)251、ディジタル入力部(DI)252及びディ
ジタル出力部(DO)253の各チャンネルの用途は図
4に示す通りであり、用途の記入の無い部分は予備であ
る。これらの入出力部250〜253は、図示しないマ
ルチプレクサやレジスタを有して、各信号を周期的に入
出力している。
この入出力手段と共に、ドライブコントロールモジュー
ル(DCM)153のカードには、手動バックアップ回
路254や電圧/電流変換器255などを内蔵してい
る。
また、ドライブコントロールモジュール(DCM)15
3のカードには、図示を省略しているが、アナログ入力
部(AI)250からのアナログ入力信号をディジタル
信号に変換してプロセスI/Oバス202に渡すA/D
変換器や、その反対にプロセスI/Oバス202からの
ディジタル信号をアナログ信号に変換してアナログ出力
部(AO)251に渡すD/A変換器も備えている。
運転員操作装置300は、異常状態や自動/手動モー
ド、あるいはプロセス状態量、操作量、制御偏差などの
表示器を備えると共に、自動/手動の切替や手動装置の
操作量の増減を行う操作スイッチを備え、ドライブコン
トロールモジュール(DCM)153の入出力部と接続
されている。
操作端49は流量制御弁であり、空気源303からの空
気を電空変換器(E/P)48の空気圧(P)にして供
給され、この空気圧(P)に応じて弁開度が調整され
る。
電空変換器(E/P)48は、アナログ出力部(AO)
251のAO2チャネルから出力される操作量の電流値
(E)に比例して移動するソレノイドノズルによって、
操作量に対応する空気圧(P)に変換する。
リミットスイッチ302は、操作端49の全開、全閉を
検出し、検出信号はディジタル入力部(DI)252を
介してプロセッサ(CPU)154に伝送される。圧力
スイッチ304は空気源303の供給空気を監視し、空
気圧が異常低下(空気喪失)したとき、空気圧異常信号
を出力する。
第5図は、第4図に示したドライブコントロールモジュ
ール153中の手動バックアップ回路254の詳細な構
成である。
アップダウンカウンタ400は、プロセッサ(CPU)
154からのロード命令401が入力されると、プロセ
スI/Oバス202を介してプロセッサ(CPU)15
4からのデータ404を受け取ってセットすると共に、
その値を出力405としてD/Aコンバータ406に渡
す。
このデータ404は、第4図に示したプロセッサ(CP
U)154の仮想回路中の比例積分演算器208又は、
手動操作用アナログメモリ210から、信号切替器20
9を介して出力される操作制御指令信号の値である。な
お、セットされたデータ404は、次のロード命令40
1が入力されるまでの間、アップダウンカウンタ400
にホールドされる。
アップダウンカウンタ400のUP端子に増指令40
2、又は、DW端子に減指令403が入力されると、ア
ップダウンカウンタ400はホールドしていたデータ4
04を増減し、この増減された出力405をD/Aコン
バータ406に渡し、ここでアナログの電圧信号に変換
される。
電圧信号は電圧/電流変換器255で操作端駆動用の電
流信号に変換され、操作量(I)としてアナログデータ
出力部(AO)251のAO2チャンネルから出力され
る。
D/Aコンバータ406のもう一方の出力は、操作量
(V)としてAO3チャンネルから出力され、運手員操
作装置300の弁開度表示手段に表示される。これによ
って、自動の場合の操作量はもちろん、プロセッサ(C
PU)154が故障したときの手動操作による操作量も
表示できるので、運転員の手動操作が容易になる。
アップダウンカウンタ400の増指令402/減指令4
03は、運手員操作装置300の手動操作によって入力
される。即ち、増減スイッチの手動操作によって、ディ
ジタル入力部(DI)252を介し、減指令408はD
I1チャンネルから論理積ゲート410に、増指令40
9はDI0チャンネルから論理積ゲート411に入力さ
れる。イドノズルによって、操作量に対応する空気圧
(P)に変換する。
リミットスイッチ302は、操作端49の全開、全閉を
検出し、検出信号はディジタル入力部(DI)252を
介してプロセッサ(CPU)154に伝送される。圧力
スイッチ304は空気源303の供給空気を監視し、空
気圧が異常低下(空気喪失)したとき、空気圧異常信号
を出力する。
論理積ゲート410,411は、プロセッサ(CPU)
154のストップ状態を示すCPUストップ信号407
が入力されているときに、入力された減指令408ある
いは増指令409をフリップフロップ412あるいはフ
リップフロップ413に出力する。
CPUストップ信号407は、プロセッサ(CPU)1
54が故障あるいは手動モードの選択によって、ロード
命令401(あるいはストローブ信号)が一定期間以上
にわたって出力されないときに、オンとなる信号であ
る。これによって、プロセッサ(CPU)154のスト
ップ状態のときにのみ、増減スイッチの手動操作による
増・減指令を有効とするものである。
フリップフロップ412,413は、クロック発生回路
414からのクロックに同期して増・減指令408,4
09をパルス信号に変換する。
プログラマブル・ロジック・アレイ(PAL)415
は、アップダウンカウンタ400の出力405とフリッ
プフロップ412,413の出力を入力し、アップダウ
ンカウンタ400の出力値がオーバーフローしない範囲
に増・減指令を規制して、増指令パルス402又は減指
令パルス403を出力し、アップダウンカウンタ400
のUP端子又はDW端子に入力する。
このように、手動バックアップ回路254は、プロセッ
サ(CPU)154による自動制御モード時には、プロ
セッサ(CPU)154で制御偏差に応じて演算された
操作制御指令信号のデータ404を操作量として操作端
に出力する。一方、プロセッサ(CPU)154のスト
ップ状態時には、ストップ直前のデータ404を保持す
るとともに、増減スイッチの手動操作によりアップダウ
ンカウンタ400に保持されているデータ404を増減
して操作端に出力し、操作端の手動による操作を可能に
している。
なお、手動操作に必要なプロセス状態量は、第4図に示
すように、流量検出器41からアナログ信号入力部(A
I)250のAI0チャンネルから取り込み、直接AO
0チャンネルに出力されて運転員操作装置300に表示
できるので、プロセッサ(CPU)154の故障時にも
表示が確保される。
本実施例のドライブコントロールモジュール(DCM)
153の各々は、他のドライブコントロールモジュール
(DCM)と相互に独立し、プロセッサ(CPU)15
4とも独立している。従って、1つのドライブコントロ
ールモジュール(DCM)153が故障したとしても、
この故障したドライブコントロールモジュール(DC
M)のみを、それに内蔵した手動バックアップ手段によ
り手動操作すればよく、他の機器はプロセッサ(CP
U)154によってそのまま自動制御される。
ドライブコントロールモジュール(DCM)153のカ
ードは、単独に取りはずし可能になっており、もし、故
障したドライブコントロールモジュール(DCM)の手
動操作が不能な場合は、直ちに交換しメンテナンスでき
る。
次に、第2の発明に係わるロックアップ制御手段につい
て説明する。
操作端49は、アナログの操作量に追従する調整機器で
あるため、操作量あるいは供給空気が喪失すると、誤動
作して操作端ポジションが不定になり、放置すればプラ
ント事故に発展する恐れがある。
第4図に示すドライブコントロールモジュール153に
内臓される操作端ロック回路256は、上記した異常時
に操作端をロックアップするためのロック指令を出力す
る。
操作端ロック回路256は論理和ゲートであり、操作量
信号を伝送する信号ケーブルの断線や操作端49の誤動
作等の場合に、出力系統診断部211から出力される出
力系統異常信号214の入力、又は、ディジタル入力部
(DI)252のDI7チャネルを介して空気源異常信
号の入力がある場合に、操作端49のポジションを現状
にロックアップするロック指令を、ディジタル出力部
(DO)253のDO7チャネルを介して電磁弁305
に出力する。
操作端ロック用の電磁弁305は、操作端ロック回路2
56からのロック信号に応じて励磁され、操作端49の
ポジション(弁開度)を現状にロックアップする。
電磁弁305は、ロック指令のない正常時には、非励磁
状態となって空気源303から操作端49へ向かう空気
をスルーし、ロック指令に応じて励磁されると、空気源
303と操作端49の間の空気の出入りを遮断するの
で、操作端49は現状位置を維持する。
本実施例によれば、操作端ロック回路256は機器対応
の入出力手段と一体化されて、ドライブコントロールモ
ジュール(DCM)153に内臓されているので、仮に
1つのドライブコントロールモジュール(DCM)が故
障しても、他の機器の操作端ロック回路256は正常に
動作でき、機器の異常時等にプラント運転の安全を確保
できる。
また、空気源303の異常時は、操作端が一挙に全開/
全閉になって危険になる。このため、ドライブコントロ
ールモジュール(DCM)153は、プロセッサ(CP
U)154を介することなく、DI7チャネル空気源異
常信号を直接受け取って、直ちにロック指令をDO7チ
ャネル出力するディスクリートな構成にしているので、
プロセッサ(CPU)154の故障時に機能できるのは
もちろんのこと、当該ドライブコントロールモジュール
(DCM)の故障の場合にも高い確率で機能できる。
第6図は、以上に説明した第1の発明と第2の発明に係
わる機器グループコントローラ156を実装する系統単
位制御システム159の正面図と側面図でである。
制御システム159のキャビネット600内には、各々
独立して着脱可能にカード化されているプロセッサ(C
PU)と複数のドライブコントロールモジュール(DC
M)及び電源からなる機器グループコントローラ601
(第1図の156)複数台が実装されている。コントロ
ーラ間や外部とは、ターミナルブロック605を介し入
出力ケーブル602や外部ケーブル606で接続され
る。
このように、従来アナログモジュールやリレー等から構
成される手動バックアップ回路を一切、外付けしないの
で、シンプルでかつ信頼性の高いシステムとなる。
また、ドライブコントロールモジュール(DCM)のD
CMカードは、図示のようにプラントの機器1台毎に対
応した1枚のプリント板回路であり、他のDCMカード
と独立して交換できるためメンテナンスが容易で、自律
性の高い制御装置を構築することができる。
また、DCMカードは機器と1対1であるから、入出力
手段とバックアップ手段及び/又はロックアップ指令手
段を内臓して標準化でき、プラントの機器増設に際して
も、DCMカードを介して容易に接続することができ
る。
〔発明の効果〕
第1の発明による機器コントローラによれば、プラント
の機器と1対1に対応して入出力手段と手動バックアッ
プ手段を有するドライブコントロール(DCM)を他の
機器と相互に独立して設けているので、ドライブコント
ロール(DCM)の故障が機器毎に限定されて他の機器
に影響を与えることがなく、且つ、入出力手段と手動バ
ックアップ手段が一体的に機能して他の機器と互いに独
立した制御を可能にする。これによって、プラントの操
業性を向上できるとともに、ドライブコントロール(D
CM)故障時の運手員の手動操作が容易になる効果があ
る。
第2の発明による機器コントローラによれば、プラント
の機器と1対1に対応して入出力手段とロックアップ指
令手段を有するドライブコントロール(DCM)を他の
機器と相互に独立して設けているので、ドライブコント
ロール(DCM)の故障が機器毎に限定されて他の機器
のロックアップ制御に影響を与えることがなく、機器の
故障時にプラントの安全を確実に確保し、機器コントロ
ーラの信頼性を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1及び第2の発明の適用するプラント制御シ
ステムの構成図である。 第2図は従来のディジタルコントローラの構成図、第3
図は従来制御システムのキャビネット実装図である。 第4図は、第1及び第2の発明に係わる一実施例で、プ
ロセッサ(CPU)で実行されるプログラムと等価な仮
想回路とドライブコントロールモジュール(DCM)の
概略構成図、第5図は第4図中の手動バックアップ回路
の詳細図、第6図は第1及び第2の発明に係わる制御シ
ステムのキャビネット実装図である。 1……ディジタルコントローラ、8……手動バックアッ
プ回路、11……機器、49……操作端、150……機
器グループ、151……プロセス系統、152……プラ
ント、153……ドライブコントロールモジュール(D
CM)、154……プロセッサ(CPU)、156……
機器グループコントローラ、157……系統コントロー
ラ、159……系統単位制御システム、160……マス
タコントローラ、250……アナログ信号入力部(A
I)、251……アナログ信号出力部(AO)、252
……ディジタル信号入力部(DI)、253……ディジ
タル信号出力部(DO)、254……手動バックアップ
回路、256……操作端ロック回路、300……運手員
操作装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−59201(JP,A) 特開 昭58−76902(JP,A) 実開 昭58−142703(JP,U) 特開 昭62−20001(JP,A) 特開 昭58−208808(JP,A) 特開 昭56−96301(JP,A) 特開 昭50−74718(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の機器が集まり機器グループを構成
    し、複数の機器グループが集まりプロセス系統を構成
    し、1または複数のプロセス系統によって構成されるプ
    ラントに対して、前記プロセス系統単位に系統コントロ
    ーラを配置し、前記機器グループ単位に機器コントロー
    ラを配置して分散制御するプラント制御装置において、 前記機器コントローラは、総括制御する複数の機器各々
    のアナログ操作量の制御指令信号を決定して出力するプ
    ロセッサ(CPU)と、前記プロセッサ(CPU)と前
    記複数の機器間に、前記複数の機器の各々に対応し互い
    に独立して設けられる複数のドライブコントロールモジ
    ュール(DCM)とを有し、 前記複数のドライブコントロールモジュール(DCM)
    の各々は対応する機器について、所定のプロセス状態量
    を含むアナログ信号を入力するアナログ入力部(A
    I)、前記アナログ操作量を含むアナログ信号を出力す
    るアナログ出力部(AO)、ディジタル信号を入力する
    ディジタル入力部(DI)及びディジタル信号を出力す
    るディジタル出力部(DO)を有する入出力手段と、前
    記プロセッサ(CPU)から与えられる前記制御指令信
    号の値をホールドして当該機器についての手動制御を行
    う手動バックアップ手段とを、他のドライブコントロー
    ルモジュール(DCM)とは独立に備えることを特徴と
    するプラント制御装置の機器コントローラ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、 前記ホールドされる制御指令信号の値は、前記プロセッ
    サ(CPU)が故障する直前の制御指令信号の値又は、
    前記プロセッサ(CPU)による手動制御への切替に応
    じて前記プロセッサ(CPU)から出力される予め設定
    されている値であることを特徴とするプラント制御装置
    の機器コントローラ。
  3. 【請求項3】複数の機器が集まり機器グループを構成
    し、複数の機器グループが集まりプロセス系統を構成
    し、1または複数のプロセス系統によって構成されるプ
    ラントに対して、前記プロセス系統単位に系統コントロ
    ーラを配置し、前記機器グループ単位に機器コントロー
    ラを配置して分散制御するプラント制御装置において、 前記機器コントローラは、総括制御する複数の機器各々
    のアナログ操作量の制御指令信号を決定して出力するプ
    ロセッサ(CPU)と、前記プロセッサ(CPU)と前
    記複数の機器間に、前記複数の機器の各々に対応し互い
    に独立して設けられる複数のドライブコントロールモジ
    ュール(DCM)とを有し、 前記複数のドライブコントロールモジュール(DCM)
    の各々は対応する機器について、所定のプロセス状態量
    を含むアナログ信号を入力するアナログ入力部(A
    I)、前記アナログ操作量を含むアナログ信号を出力す
    るアナログ出力部(AO)、ディジタル信号を入力する
    ディジタル入力部(DI)及びディジタル信号を出力す
    るディジタル出力部(DO)を有する入出力手段と、対
    応する機器が誤動作したときに当該機器を現状のアナロ
    グ操作量にロックするよう指令するロックアップ指令手
    段とを、他のドライブコントロールモジュール(DC
    M)とは独立に備えることを特徴とするプラント制御装
    置の機器コントローラ。
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