JPH0637433Y2 - ハンガー寸法表示チップ保持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ハンガー寸法表示チップ保持具に関する。

従来の技術 輪郭部に前後に張出したリブを有するハンガーの寸法
を、LL、Ｍ、Ｓ、SSというように表示するため、ハンガ
ーに取付けられかつ奥広がり状リブ嵌合溝およびこれに
連なるハ字形の裏面開口部を有するハンガー寸法表示チ
ップは、従来より存在するが、これをまとめて一括保持
する保持具は全く知られていない。

考案が解決しようとする課題 従来上記チップを製作し、ハンガー・メーカーに納める
にあたり、多数のチップを袋詰めしていたが、ばらつく
ので扱いにくく、またチップを入れた袋の形態は不安形
になるため、チップ入り袋を多数運搬したりまた保管す
るのに不便であった。

この考案の目的は、多数のチップを一括保持することに
より、上記の問題を一挙に解消したハンガー寸法表示チ
ップ保持具を提供することにある。

課題を解決するための手段 この考案によるハンガー寸法表示チップ保持具は、上記
の目的を達成するために、輪郭部に前後に張出したリブ
を有するハンガーに取付けられかつ奥広がり状リブ嵌合
溝およびこれに連なるハ字形の裏面開口部を有するハン
ガー寸法表示チップを多数まとめて一括保持するもので
あつて、チップの嵌合溝にはめ入れられる水平部および
開口部にはめ入れられる垂直部を有する棒状レール部
と、レール部の一端に設けられたストッパと、レール部
の他端に設けられかつ若干の弾性を有するふたまた状突
出部と、ふたまた状突出部が挿入せられる貫通孔を有す
るチップ脱出阻止片とを備えており、ふたまた状突出部
と貫通孔の孔壁のいずれか一方に係合凹部が、同他方に
係合凸部が設けられているものである。

作用 この考案によるハンガー寸法表示チップ保持具は、輪郭
部に前後に張出したリブを有するハンガーに取付けられ
かつ奥広がり状リブ嵌合溝およびこれに連なるハ字形の
裏面開口部を有するハンガー寸法表示チップを多数まと
めて一括保持するものであつて、チップの嵌合溝にはめ
入れられる垂直部を有する棒状レール部と、レール部の
一端に設けられたストッパと、レール部の他端に設けら
れかつ若干の弾性を有するふたまた状突出部と、ふたま
た状突出部が挿入せられる貫通孔を有するチップ脱出阻
止片とを備えており、ふたまた状突出部と貫通孔の孔壁
のいずれか一方に係合凹部が、同他方に係合凸部が設け
られているものであるから、多数のチップをふたまた状
突部を有する端部側からレール部にははめ入れ、これを
ガイドとしてストッパまで送り込む。チップはそこでと
まるので、その後順次多数のチップをれーる部にははめ
入れると、これらは一列に並ぶ。一列に並んだところ
で、ふたまた状突出部に脱出阻止片の貫通孔をはめ合わ
せると、ふたまた状突出部は係合突部によって圧迫され
るので、その分２つの突出部の間は狭くなるが、係合凹
部が係合凸部に係合したところで原状に複し、脱出阻止
片はふたまた状突出部に固定せられ、一列に並んだチッ
プはストッパと脱出阻止片に挾まれてレール部に保持さ
れ、これより脱出しない。

実施例 この考案の実施例を、以下図面を参照して説明する。

ハンガー寸法表示チップ（Ａ）は、第８図に示されてい
るように、輪郭部に前後に張出したリブ（１）を有する
ハンガー（Ｂ）に取付けられる若干の弾性を有する合成
樹脂製のものであり、奥広がり状リブ嵌合溝（２）およ
びこれに連なるハ字形の裏面開口部（３）を有する。

そとして多数のチップ（Ａ）をまとめて一括保持する保
持具（Ｃ）は、チップ（Ａ）の嵌合溝（２）にはめ入れ
られる水平部（４）および開口部（３）にはめ入れられ
るすそ広がり状の垂直部（５）を有する棒状レール部
（６）と、レール部（６）の一端に設けられた方形のス
トッパ（12）と、レール部（６）の他端に設けられたふ
たまた状突出部（７）と、ふたまた状突出部（７）が挿
入せられる縦長方形の貫通孔（８）を有するチップ脱出
片（９）とを備えており、ふたまた状突出部（７）の上
側突出部上面にＶ形の係合凹部（10）が、貫通孔（８）
の孔上壁に半円弧形の係合凸部（11）が設けられてい
る。

保持具（Ｃ）全体は若干の弾性を有する合成樹脂製であ
るため、ふたまた状突出部（７）も若干の弾性を有して
おり、上下の突出部の間を狭めたり原状に復したりする
ことができるようになっている。

脱出阻止片（９）には、最後にレール部（６）にはめ入
れられたチップ（Ａ）の端面を覆いかつ把手を兼ねた左
右垂直翼部（13）が設けられている。ふたまた状突出部
（７）は、レール部（６）の上方に僅かずらされて設け
られかつ脱出阻止片（９）の貫通孔（８）に挿入せられ
たさい先端部が少し貫通孔（８）より出る長さとなされ
ている。そして、ふたまた状突出部（７）における下側
の突出部の下面が内方上向きの傾斜面（14）となされて
おり、ふたまた状突出部（７）が貫通孔（８）に挿入せ
られ、係合凹部（10）と係合凸部（11）とが係合したさ
い、傾斜面（14）の存在により抜けにくいようになって
いる。ふたまた状突出部（７）の上側および下側のもの
のいずれも横断面方形であり、これらとレール部（６）
の間には上から下まで真直ぐな垂直部（15）が介在せら
れかつふたまた状突出部（７）の下側のものの基部下方
までのびており、脱出阻止片（９）の底部内側にはこれ
を収める切込み（16）が貫通孔（８）と連なる状態に設
けられている。

考案の効果 この考案のハンガー寸法表示チップ保持具によれば、多
数のチップをふたまた状突部を有する端部側からレール
部にはめ入れ、これをガイドとしてストッパまで送り込
むと、チップはそこでとまるので、その後順次多数のチ
ップをレール部にはめ入れることによりこれらは一列に
並ぶ。一列に並んだところで、ふたまた状突出部に脱出
阻止片の貫通孔をはめ合わせると、ふたまた状突出部は
係合突部によって圧迫されるので、その分２つの突出部
の間は狭くなるが、係合凹部が係合凸部に係合したとこ
ろで原状に復し、脱出阻止片はふたまた状突部に固定せ
られ、一列に並んだチップはストツパと脱出阻止片に挾
まれてレール部に保持され、これより脱出しない。した
がって、多数のチップはばらつかないので、取扱いに楽
であるばかりか、整然と一列に並んだ状態に保持されて
いるので、箱詰めするさいにも密に詰め込めるし、箱に
対する出し入れも容易であるから、運搬や保管に非常に
便利である。そしてハンガーにチップを取付けるさい
は、脱出阻止片をふたまた状突出部から外せば、レール
部をガイドとして順次チップを取出せるので、ハンガー
に対するチップ取付け作業を能率よく行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図はこの考案の実施例を示し、第１図
は多数のチップをはめ入れている途上でかつレール部と
脱出阻止片のそれぞれ一部を切欠いた保持具の分解斜視
図、第２図は脱出阻止片の一部を切欠いた側面図、第３
図および第４図はそれぞれ第２図のIII−III線およびIV
−IV線の断面図、第５図は脱出阻止片とレール部の一部
の底面図、第６図は多数のハンガー表示チップを一列に
並べて一括保持した状態を示す保持具の斜視図、第７図
はチップを取出す状態を示す保持具の分解斜視図、第８
図はハンガ寸法表示チップを取付けたハンガーの斜視図
である。 （１）……リブ、（２）……奥広がりリブ嵌合溝、
（３）……裏面開口部、（４）……水平部、（５）垂直
部、（６）……棒状レール部、（７）……ふたまた状突
出部、（８）……貫通孔、（９）……チップ脱出阻止
片、（10）……係合凹部、（11）……係合凸部、（12）
……ストッパ、（Ａ）……ハンガー寸法表示チップ、
（Ｂ）……ハンガー、（Ｃ）……保持具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】輪郭部に前後に張出したリブ（１）を有す
   るハンガー（Ｂ）に取付けられかつ奥広がり状リブ嵌合
   溝（２）およびこれに連なるハ字形の裏面開口部（３）
   を有するハンガー寸法表示チップ（Ａ）を多数まとめて
   一括保持するものであって、チップ（Ａ）の嵌合溝
   （２）にはめ入れられる水平部（４）および開口部
   （３）にはめ入れられる垂直部（５）を有する棒状レー
   ル部（６）と、レール部（６）の一端に設けられたスト
   ッパ（12）と、レール部（６）の他端に設けられかつ若
   干の弾性を有するふたまた状突出部（７）と、ふたまた
   状突出部（７）が挿入せられる貫通孔（８）を有するチ
   ップ脱出阻止片（９）とを備えており、ふたまた状突出
   部（７）と貫通孔（８）の孔壁のいずれか一方に係合凹
   部（10）が、同他方に係合凸部（11）が設けられている
   ハンガー寸法表示チップ保持具。