JPH0637331Y2 - 試料定量弁 - Google Patents

試料定量弁

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JPH0637331Y2
JPH0637331Y2 JP652988U JP652988U JPH0637331Y2 JP H0637331 Y2 JPH0637331 Y2 JP H0637331Y2 JP 652988 U JP652988 U JP 652988U JP 652988 U JP652988 U JP 652988U JP H0637331 Y2 JPH0637331 Y2 JP H0637331Y2
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洋海 瀬川
明 稲垣
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東亜医用電子株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、弁の可動素子が固定素子に対し面接触で摺動
することにより、一定量の液体試料を輪切り状に採取す
る試料定量弁に関するものである。
〔従来の技術〕
試料定量弁は、試料分析装置等に備えつけられ、吸引さ
れた液体試料を採取し定量し、ある一定倍率に希釈し移
送するために用いられる。
これら試料定量弁のうち、簡易な構成で安価なものとし
て、特開昭61−165077号公報に記載されたものがある。
この従来例は第8図に示すように、2つの素子からな
り、一方は静止状態にある素子100であり、他方は素子1
00に対して回転移動可能な素子102である。素子100には
通路R1、R2、R3、R4が設けられ、素子102にはチューブ104
が設けられ、ループ状が定量用通路Sが形成されてい
る。素子102が一点鎖線で示す軸を中心にして回転する
こととにより、通路Sは通路R1、R2と連結する状態と、
通路R3、R4と連結する状態の2つの状態をとり得る。試
料はそれらのうち一方の状態にて吸引され、通路Sに満
たされることにより定量され、他方の状態にてその試料
が希釈液とともに押し出されることにより移送される。
また、チューブ104の内径または長さを変更することに
より定量される試料の容積を変更して設定することがで
きる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし上記従来例の場合、チューブ104の両端面は同一
平面で開口していなければならないので、通路Sが安定
して滑らかにループ状に形成されるためには、チューブ
104の長さはある長さ以上必要となる。そこで、定量用
通路の容積を小さな値に設定したい場合には、チューブ
内径を非常に小さくしなければならないので、流体抵抗
が著しく高くなり、試料の吸引時または希釈液の供給時
に気泡が混入したり、液もれを起こしたりしやすい。
また、定量用通路Sの容積は、所定内径、所定長さ寸法
のチューブ104を用いることにより、おおよその設定は
できるが、通路Sの形状がループ状なるが故に、厳密に
所望する容積を得ることは困難である。また容積の微調
整も困難である。
以上のように従来の試料定量弁は、簡単な構成で安価で
はあるが、定量用通路Sの容積の設定の際には不都合を
生ずる。
本考案は上記の問題を解決するためになされたもので、
安価で、液もれ等が発生せず信頼性が高く、容積の調整
が容易に行える試料定量弁の提供を目的とするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の試料定量弁は、第
1図を参照して説明すれば、静止状態にある固定素子10
と、固定素子に対して一定角度または一定距離移動可能
な可動素子12とからなり、固定素子および可動素子の互
いに面接触する面10a、12aが精度良く研磨されており、
固定素子には、固定素子を貫通し開口部の一方が固定素
子の研磨面側に形成された対をなす少なくとも2組の通
路が設けられ、可動素子には、可動素子が固定素子に対
して一定角度または一定距離移動することにより、前記
通路のいずれかの組と通じることができる位置に孔14が
設けられ、この孔に定量用部材16が密であるが移動可能
に挿入され、可動素子の研磨面側に、定量用部材の可動
素子の研磨面側の端面18と可動素子の研磨面12aとには
さまれた定量室Qが形成されて構成されている。
〔作用〕
通路P1、定量室Q、通路P2が通じている状態にて通路P1
またはP2から試料を吸引すれば、試料は定量室Qに満た
されることにより定量される。
次に可動素子12が固定素子10に対して一定角度または一
定距離移動し、通路P3、定量室Q、通路P4が通じる。そ
の状態にて通路P3またはP4から一定量の希釈液を供給す
れば、定量室Qにて定量、採取された試料は、一定量の
希釈液とともに押し出されることにより移送される。
また、定量用部材16が孔14に密にしかし移動可能に挿入
されているので、所定以上の力を加えることにより、定
量用部材16を孔14の内壁に沿って移動させることがで
き、定量室Qの容積を変更して設定することが可能とな
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の好適な実施例を詳細に説
明する。ただしこの実施例に記載されている構成機器の
材質、形状、その相対配置などは、とくに特定的な記載
がない限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
実施例1 本考案の一実施例を第2図〜第4図に示す。第2図は試
料定量弁の分解斜視図であり、第3図は第2図における
A−A線断面図であり、第4図は第3図における鎖線楕
円で囲まれた部分の拡大図である。
固定素子10、可動素子12は精密加工が可能な、例えばセ
ラミック製の円板状の素子であり、それぞれの中心に設
けられた孔24、26に軸(図示せず)が貫通し、可動素子
12は固定素子10に対し軸を中心にして一定角度回転運動
することにより移動する。固定素子10の側面の一部に、
切り欠き22が設けられ、固定部材(図示せず)がはめ込
まれることにより固定素子10は常に静止状態を保つこと
ができる。
固定素子10の可動素子12と向き合う面は、精度良く平面
研磨された研磨面10aであり、可動素子12の固定素子10
と向き合う面も、精度良く平面研磨された研磨面12aで
ある。
固定素子10には対をなす2組の通路P1とP2、P3とP4が固
定素子10を貫通して設けられ、通路P1、P2の研磨面10a
側の開口部P1a、P2aは近接しており、他方の開口部
P1b、P2bはやや離れて、それぞれにニップル等を取り付
けるための段が設けられている。通路P3、P4の研磨面10
a側の開口部P3a、P4aは近接しており、他方の開口部
P3b、P4bはやや離れて、それぞれにニップル等を取り付
けるための段が設けられている。
可動素子12には、可動素子12を貫通して孔14が設けら
れ、一方の端面が半球面状の曲面からなる凹面18である
吸水率の極めて低い、例えばポリスチレン製の円柱状の
定量用部材16が、凹面18を研磨面12a側にして孔14の内
壁に隙間なく密にしかしある所定以上の大きな力を加え
れば、内壁に沿って移動させることが可能な状態に挿入
されている。このため凹面18と固定素子10の研磨面10a
にはさまれて、小容積の定量室Qが形成される。さらに
調整用部材20が、凹面18とは反対の側から孔14に挿入さ
れ、定量用部材16に当接される。
可動素子12には、止めネジ38でネジ止めされた金具30、
32が、固定ピン34、36により固定して取り付けられてい
る。金具30には孔24、26に対応する位置に孔28が、孔14
に対応する位置にネジ部31が設けられる。調整用部材20
にはネジ部21が設けられ、ネジ部31と係合し調整用部材
20をある角度回すことにより、調整用部材20が孔14内を
微少距離進み、定量用部材16がそれに押されて微少距離
進められる。それにより定量室Qの容積を微少量小さく
設定することが可能となる。容積を逆に大きく設定し直
す場合には、可動素子12を固定素子10から分離した状態
で、調整用部材20をゆるめ、先端部に凹面18の曲面と同
様の曲面を持つ棒材を研磨面12a側から孔14に挿入し、
所定以上の力を加えることにより、定量用部材16を逆移
動させるようにする。
金具30が駆動源(図示せず)と連結されて、可動素子12
が固定素子10に対しある角度回転されることにより、通
路P1、定量室Q、通路P2が通ずる状態と、通路P3、定量
室Q、通路P4が通ずる状態が生じる。
通路P1、定量室Q、通路P2が通じている状態にて、通路
P2に陰圧(大気圧より低い圧力)を供給すれば、通路P1
から試料を吸引させることができる。吸引された試料は
定量室Qに満たされることにより定量される。
可動素子12が回転することにより、定量室Qの試料は凹
面18と研磨面10aにはさまれた状態で移動し、定量室Q
が通路P3、P4と通じる状態にて停止する。その状態にて
通路P3から一定量の希釈液を供給すれば、定量室Qの試
料は希釈液とともに押し出され、通路P4からの他の場所
へ移送される。
定量室Qは通路P1とP2または通路P3とP4を最短距離でつ
ないでいるので、定量しようとする容積が小さな場合に
も、第8図の従来例のように、その断面積が著しく小さ
くなることもなく、また固定素子10と可動素子12の互い
に面接触する面は厳密な平面研磨が施されており、さら
に定量用部材16は孔14に隙間なく密に挿入されているの
で、試料の吸引、希釈液の供給の際に、気泡が混入した
り液もれが発生したりすることはなく信頼性が高い。
また定量室Qを形成する定量用部材の端面が半球状の凹
面であれば、試料、希釈液の流れがスムーズになる。
実施例2 本考案の他の実施例を第5図、第6図に示す。本実施例
は実施例1において調整用部材20のネジ止め方法を変え
たものである。第5図は試料定量弁の分解斜視図であ
り、第6図は第5図における一部拡大断面図である。
孔14に座グリ40が設けられ、中央に調整用部材20のネジ
部21と係合するためのネジ部41を設けた円板状の部材42
(以下、単に円板42という)が、座グリ40にはめ込まれ
る。座グリ40の内壁の周囲を一周して、断面が半球状の
溝44が設けられ、円板42の対応する位置にも、断面が半
球状の溝46が設けられ、接着剤を塗布して円板42を座グ
リ40にはめ込むと、接着剤が両溝に入り込み円板42が可
動素子12に接着される。
可動素子12の側面の一部に、棒状の連結部材48が埋め込
み接合され、駆動源(図示せず)と連結して可動素子12
を回転させることができる。
実施例3 本考案のさらに他の実施例を第7図に示す。本実施例は
実施例1、2において調整用部材20と定量用部材16とを
連結させたものである。第7図は定量室Q近傍の拡大断
面図である。
定量用部材16に凹部16a、凸部16bが設けられ、調整用部
材20に凸部20a、凹部20bが設けられ、それぞれ凸部20a
が凹部16aに、凸部16bが凹部20bに、それぞれある遊び
を有してはめ込まれ、定量用部材16は調整用部材20の移
動によりある遊びを有して同方向に移動させられる。す
なわち調整用部材20を正または逆に回転させれば、定量
室Qの容積を増減させることが可能となる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の試料定量弁は、2つの素
子からなる簡易な構成であるので、低コスト化を図るこ
とができ、また定量室の容積を小さな値に設定したい場
合でも、第8図に示す従来の定量用通路の内径を非常に
小さくして流体抵抗が著しく高くなるようなこともな
く、気泡の混入、液もれ等の発生を防止できて信頼性を
高め、さらに定量用部材を密にかつ移動可能に挿入して
設けているので、調整用部材を用いることにより、試料
の定量を行う定量室の容積を微量ずつ調整し設定するこ
とが容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の試料定量弁の概略図、第2図〜第4図
は本考案の実施例1に係り、第2図は試料定量弁の分解
斜視図、第3図は第2図におけるA−A線断面図、第4
図は第3図において鎖線の楕円で囲まれた部分の拡大
図、第5図は本考案の実施例2に係る試料定量弁の分解
斜視図、第6図は同一部拡大断面図、第7図は本考案の
実施例3に係り、定量室近傍の拡大断面図、第8図は従
来例を示す断面図である。 10…固定素子、10a…固定素子の研磨面、12…可動素
子、12a…可動素子の研磨面、14…孔、16…定量用部
材、16a…凹部、16b…凸部、18…凹面、20…調整用部
材、20a…凸部、20b…凹部、21…ネジ部、22…切り欠
き、24、26、28…孔、30、32…金具、31…ネジ部、34、
36…固定ピン、38…止めネジ、40…座グリ、42…円板、
41…ネジ部、44、46…溝、48…連結部材、100…静止状
態にある素子、102…移動可能な素子、104…チューブ、
P1、P2、P3、P4、R1、R2、R3、R4…通路、S…定量用通
路、Q…定量室、P1a、P2a、P3a、P4a、P1b、P2b
P3b、P4b…開口部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】静止状態にある固定素子と、固定素子に対
    して一定角度または一定距離移動可能な可動素子とから
    なり、固定素子および可動素子の互いに面接触する面が
    精度良く研磨されており、固定素子には、固定素子を貫
    通し開口部の一方が固定素子の研磨面側に形成された対
    をなす少なくとも2組の通路が設けられ、可動素子に
    は、可動素子が固定素子に対して一定角度または一定距
    離移動することにより、前記通路のいずれかの組と通じ
    ることができる位置に孔が設けられ、この孔に定量用部
    材が密であるが移動可能に挿入され、可動素子の研磨面
    側に、定量用部材の可動素子の研磨面側の端面と可動素
    子の研磨面とにはさまれた定量室が形成されたことを特
    徴とする試料定量弁。
JP652988U 1988-01-21 1988-01-21 試料定量弁 Expired - Lifetime JPH0637331Y2 (ja)

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JP652988U JPH0637331Y2 (ja) 1988-01-21 1988-01-21 試料定量弁

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JP652988U JPH0637331Y2 (ja) 1988-01-21 1988-01-21 試料定量弁

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JPH01112462U JPH01112462U (ja) 1989-07-28
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