JPH0636842B2 - 小容量実験用フィルタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、小容量フィルタ、特に、水溶液の滅菌または
浄化、小容量の無菌分配、気体状および液状流体等の
過といった用途に適した新規且つ改良した実験用フィル
タに関する。さらに、本発明は、小容量フィルタの包装
に関する。

発明が解決しようとする問題点 本発明の重要な目的は、注入器を使用したとき、フィル
タの排出スリーブを見る上で妨げとならず、従ってユー
ザが容易に注入器を操作し、排液を正確な方向に向ける
ことのできる小容量のフィルタを提供することである。
例えば、注入器を本発明のフィルタに使用して、少量の
過流体を多層の培養プレートの凹部に分配する場合、
注入器の端部に取付けたフイルタ本体は、注入器フィル
タ組立体の排出端を見る上で妨げとならず、従って、オ
ペレータが過した流体を正確に位置決めできるように
しなればならない。

本発明のもう１つ別の目的は、過せんとする流体が滞
留する可能性のある閉成端スペースのない小容量のフィ
ルタを提供することである。多くの場合、処理せんとす
る流体は極めて高価であり、かかる流体の極く少量でも
ロスした場合には、経済上、相当な損失となる。

本発明の別の目的は、高圧に耐えることのできる小容量
のフィルタを提供することである。多くの場合、小型の
実験用フィルタは、１５０psig程度の高圧に耐えられな
ければならず、今日、入手可能なほとんどのフィルタ
は、かかる高圧に耐えることができない。

本発明の別の目的は、ユーザの希望により、注入器の排
液または注入器への供給液を過することのできる小容
量のフィルタを提供することである。

本発明の別の目的は、エアロックを生せず、任意の位置
して起動させることのできるフィルタを提供することで
ある。

本発明の別の目的は、滅菌状態を維持し、開放したとき
に、ユーザがフィルタに接触し、汚れを生じないよう
に、注入器のニップルにフィルタ取付けることのできる
包装を備えた小容量のフィルタを提供することである。

本発明の別の目的は、容易に保持し且つ操作することが
でき、注入器を取付けたトルクを作用させたとき、手の
中で彎曲しないフィルタとフィルタパッケージ組立体を
提供することである。

本発明の別の目的は、自己支持形で、平坦な支持体上に
直立し、比較的狭い容積内にて効率良く多数収納するこ
とのできるフィルタとフィルタパッケージ組合体を提供
することである。

本発明の別の目的は、使用後、フィルタを取外し、処分
するための工具として作用する小容量フィルタ用パッケ
ージまたは容器を提供することである。

問題点を解決するための手段 上記および多の目的を達成するため、本発明のフィルタ
は、比較的平坦な長方形の本体として具現化される。同
心状の入口および出口スリーブは、本体の両端に接続さ
れ、本体内の平坦なフィルタ空洞の両端と連通する。こ
のフィルタ空洞は、スリーブの軸線に対して鋭角度を形
成する位相内にある。空洞内にて支持したフィルタ膜
は、空洞をそれぞれ入口および出口スリーブと連通する
入口室および出口室に分割する。スリーブに対し垂直の
多岐管は、入口室の１端を経て、入口スリーブから室内
に流入する流体を拡張させ、過された流体を出口室内
の空洞の反対端に集める。入口室および出口室の表面に
は、溝が設けられ、それぞれ、フィルタ膜の上流面を越
えて流入する流体を拡散させ、その下流面からの過さ
れた流体を集める。

フィルタを収納するパッケージは、好適実施態様にて、
その開放端にて、引剥ぎカバーを担持する小容量の比較
的平坦な長方形容器である。このカバーは、容器の端縁
を重ね合わせ、親指と人指し指にて容易に掴み、引剥ぐ
ことができるようにする。支持体が容器内に設けてあ
り、出口スリーブが室の内壁に接触せず、また、ユーザ
がフィルタに接触せずとも注入器のニップルを入口スリ
ーブに係合させることができるように、フィルタを配向
させる。

本発明の上記および他の目的、並びに特徴は、添付図面
を参照しながら、本発明の１実施態様に関する以下の詳
細な説明を読むことによって、一層良く理解し得るであ
ろう。

実施例 図示した小容量実験用フィルタは、本体１０、入口スリ
ーブ１２および出口スリーブ１４を備えている。本体１
０は、フィルタ空洞１６を備え、この空洞１６はフィル
タ膜２２によって２つの室１８，２０に分割されてい
る。入口スリーブ１２および出口スリーブ１４は、それ
ぞれ室１８，２０に接続されている。上記フィルタの各
構成要素について、次に詳細に説明する。

フィルタ１０は、それだれ入口スリーブ１２および出口
スリーブ１４を担持するブレート３０および３２、並び
にフィルタ膜２２という３つの別個の構成要素にて構成
されている。両プレート３０，３２は、組立てた場合、
フィルタ膜２２を挾持し、第１図乃至第３図に示した分
割線３４に沿って相互に超音波溶接される。両プレート
３０，３２は、相互に極めて良く類似しているが、細部
は、多少異なっている。例えば、入口スリーブと出口ス
リーブの寸法は、それぞれ異なっている。

入口スリーブ１２は、標準的な内径寸法であり、第４図
に示すように、内側通路３６の勾配によって画成された
ルアロックを備えている。通路３６は、従来通り、注入
器の排出ニップルを嵌入させ得る形状を備えている。通
路３６は、また、その外面にバイオネット式ねじ山３９
を備え、注入器ニップルをスリーブに引張る注入器のロ
ックカラーに係合することができる。注入器Ｓのカラー
は、第１０図に示してある。プレート３２に接続され、
このプレート３２の一部を構成する出口スリーブ１４
は、針の入口に係合するか、または、管、その他の配置
に挿入させることのできるように、自由端４０方向に向
けてテーパを付えた外面３８を備えている。第１図乃至
第１４図に図示するように、入口スリーブ１２および出
口スリーブ１４は、同心状であり、その共通軸は、本体
１０の中心位相と一致する。以下により詳細に説明する
ように、この特徴のため、フィルタは使用し易くなる。

プレート３０，３２は、塩化ビニル樹脂、またはポリ炭
酸エステルといった材料で成形し、透明または不透明と
することができる。フィルタ膜２２は、ポア径０．０５
乃至１０．０μｍとし、セルロースアセテート、ニトロ
セルロース、ナイロン、テフロン等といった材料で成形
することができる。

組立したフィルタ本体１０は、端部４４，４６、側部４
８，５０および両端面５２，５４を備えている。両側面
５２，５４は、それぞれプレート３０，３２上に形成さ
れ、相互におよび入口スリーブ１２、出口スリーブ１４
に対して平行な位相にある縁辺部５６，５８を備える。

プレート３０は、第４図および第６図に示すように、入
口スリーブ１２の軸線に対して傾斜させた中央パネル６
０を備えている。パネル６０の１面６２は、プレートを
組立てたとき、本体の側面５２を画成し、パネル６０の
反対面６４は、その略全体に亘って伸長する極く浅い凹
部６６を備えている。この凹部６６は、空洞１６の入口
室１８を画成する。浅い凹部６６は四隅は、以下により
詳細に説明するように、プレート３２の舌状体７０を嵌
入させる、溝６８が囲繞している。第４図に示すよう
に、入口スリーブ１２のテーパ付き通路３６は、穴７２
および多岐管７４を介して、パネル６０の凹部と連通す
る。多岐管７４は、凹部６６の略全幅に亘って伸長し、
第５図に示すように、凹部の端部７６に近接する穴７２
に対して垂直に配向している。多岐管の形状は、プレー
ト３２の外側多岐管９２に関する以下の説明からより一
層明らかとなろう。第２図に示した穴７２は、半円形の
断面を備え、近接する端におけるパネル面６４の位相か
ら相当な距離にある。

第４図および第６図に示したプレート３２は、プレート
３０のパネル６０と極めて類似したパネル８０を備えて
いる。組立てた本体の側面５４を一部画成するパネル８
０の外面８２は、囲繞する縁辺部５８を備えている。パ
ネル８０の反対面８４に形成され、出口室２０として使
用する凹部８６は、他方のプレート３０のパネル６０の
表面６４に形成した溝６８に嵌合する舌状体７０によっ
て囲繞されている。第４図，第６図および第７図に示す
ように、凹部８６は、他のプレートにおける穴７２およ
び多岐管７４と極く類似した穴９０および多岐管９２に
よって、出口スリーブ１４の通路８８に接続されてい
る。多岐管９２は、端部９４に近接する凹部８６の略全
幅に亘って、伸長し、穴９０は、その近接する端部に
て、表面８４の面から相当距離離れた位置にある。

第５図および第６図において、凹部６６，８６の内面
は、列状の流路を形成した状態が示してある。この流路
は、空洞１６の入口室１８および一部この空洞１６を形
成する膜２２の側部全体に亘って、入口多岐管９４から
の流体を分配し、空洞の出口室２０およびフィルタ膜２
２の反対側からの流体を多岐管９２まで分配する。凹部
６６，８６の流路配列は、相互に、対称形であり、従っ
て、第７図に示した凹部８６の流路面は、凹部６６の流
路面をも示すものである。

第５図および第７図において、列状流路は、平坦な底壁
１０２および末広がりの側壁１０４を備える一連の溝１
００によって構成されている。側壁１０４は、本体を組
立てたとき、フィルタ膜を支持する平坦な頂部面１０８
を備えるリブ106に形成されている。多岐管７４から入
口室１８に流入する流体は、凹部６６の端部７６に近接
する多岐管出口と直接連通するこれら溝１００内に急速
に流入し、フィルタ膜２２の面に沿って、室１８内は拡
散する。過された流体は、フィルタ膜を通った後、出
口室２０の溝１００に入り、第７図にて矢印１１２で示
すように、多岐管９２に進む。

両プレート３０，３２はプレート３２の舌状体７０をプ
レート３０の溝６８に嵌入させ、両プレートを超音波溶
接して組立てられる。第６図および第７図に示すよう
に、この目的のため、舌状体７０の端面には、溶接ビー
ドが形成されている。膜２２は、それぞれ凹部６６，８
６を囲繞し、溝６８および舌状体７０内にある表面13
0，140 間の適宜位置に締付けられている。第４図およ
び第５図において、リブ１０６の平坦な頂部１０８は、
フィルタ膜から、間隔を置いて配設した様子が示してあ
るが、この頂部は、フィルタを組立てたとき、フィルタ
膜に係合して、これを支持する。

本発明の１実施態様によると、フィルタ本体１０の寸法
は１″×０．７５×０．３１５″とし、入口スリーブお
よび出口スリーブ両至端から測定したフィルタの全長
は、１．７５″とする。

本発明のフィルタは、多くの長所を備えている。第１
に、注入器のニップルに取付けたとき、フィルタの本体
１０は、排出スリーブ１４を見る上で妨げとならず、こ
のため、ユーザは、フィルタを取付けた注入器を容易に
操作し、取付けた排出スリーブ１４、または針あるいは
管を複数凹部プレートの凹部といった狭小スペース内に
向けることができる。さらに、通常の使用時、本体１０
は、垂直位相内に配向させ、フィルタを通る通常の流動
は、頂部から底部方向になるようにする。その結果、
過せんとする流体が集まり、また失われる箇所である入
口および出口多岐管間にて、流体が滞留することはな
い。多くの場合、処理せんとする流体は極めて高価であ
り、極く少量の流体がロスしても大きな経済的損失とな
るため、上記特徴は、極めて重要である。

対称形の内部流路およびフィルタのパターンは、さら
に、注入器の排出液またはその供給液の何れを過する
ためにフィルタユニットを使用することができるという
利点もある。フィルタユニットを通る流体の流動方向
は、１方向とすることができ、その作用は全く同一であ
る。

また、流路の分散パターンおよびその端部の多岐管によ
って、フィルタユニットはエアロックが阻止され、その
配向方向に関係なく、空気を閉じ込めずに、起動させる
ことができる。この利点は、フィルタを通る流動方向を
前方向または後方向の何れにした場合にも得られる。

本発明の別の利点は、両プレート間の分割線の配向角度
が、組立てたフィルタの中心に対して鋭角度であって
も、目違い継ぎ部を垂直方向に溶接することが可能なこ
とである。

本発明の別の利点は、本発明の周囲に設けた堅牢な縁辺
部によって得られる。小容量フィルタは、通常、著しい
高圧力（多くの場合、１５０psi程度）を受けるが本体
の周囲に設けた堅牢な縁辺部は、かかる高圧に耐えるこ
とができる。

フィルタの構造自体から、有利に包装することも可能と
なる。パッケージの状態にて、フィルタは、容易且つ極
めて便利に取扱うことができ、フィルタに接触せずに、
注入器の排出ニップルに取付けることができる。

第８図乃至第１０図において、本発明に従って構成した
フィルタのパッケージが示してある。このパッケージ
は、ステレン、その他の安価な材料で成形することがで
き、底壁２０２、平行な側壁２０４、および平行な端壁
２０６を有する略長方形の容器２００を備えている。容
器の壁は、本体の端壁に係合するリブ２１０間にて、出
口スリーブ１４を底壁２０２から間隔を置いて配設して
組立てたフィルタを受入れる寸法とした収納室208を画
成する（第９図および第１０図参照）。収納室２０８の
幅および厚みは、本体１０の値より僅かに大きいため、
本体１０は収納室２０８に入れることはできるが、この
収納室内にて動かすことはほとんどできない。第１０図
に示す方法にて、本体をリブ２１０上に支持した場合、
入口スリーブ１２の端部３７は、パッケージの頂端縁よ
り下方にある。パッケージの頂端縁２１２は、平坦であ
るため、適宜位置に接合することのできる引剥ぎ可能な
カバー２１３を受入れることができる。カバー２１３を
引剥ぐだけで、パッケージ内のフィルタの入口スリーブ
にアクセスすることができる。

第８図において、溝２１４は、底壁２０２から上方に間
隔を置いた水平位相内にて、パッケージ全体に沿って伸
長し得るように壁２０４，２０６に形成した状態が示し
てある。内面には、その側壁２０４に沿って、鋸歯状部
分２１６を形成することが望ましい。この鋸歯状部分２
１６は、直立体またはブラケット（図示せず）に嵌合
し、多数のパッケージを支持し、ユーザに一回ずつ分配
し得るようにする。

パッケージを手または直立体、あるいはその他の支持手
段にて保持するか否かに関係なく、カバー２１３を引剥
いだとき、注入器のニップルは、容易に入口スリーブ１
２に挿入することができ、また、ニップルのカラーも第
１０図に示すように、バイオネット式ねじ山３９にロッ
クすることができる。パッケージの形状が平坦であるた
め、取扱いが容易であり、カラーを回転させたとき、指
の間で捻れたり、滑ることがない。さらに、フィルタを
注入器、その他の器具に取付ける際、パッケージを指で
挾んだ場合、フィルタがパッケージから跳ね出すおそれ
はなくなる。剛性のパッケージは、その他の利点もあ
る。平坦な底部２０２のため、パッケージはテーブル、
その他の表面上に立てて置いても転がることがない。フ
ィルタは、通常、容器内に滅菌状態で包装されているた
め、入口スリーブを嵌合し易いことは、オペレータがフ
ィルタ本体に接触する可能性をなくし、滅菌状態を損う
ことがないことを意味する。さらに、フィルタおよびそ
のパッケージが長方形の形状であることは、所定の容積
内の格納スペースが最小で済むことを意味する。

本発明の詳細について上述したが、当業者は、本発明の
精神から逸脱せずに、幾多の変形例が可能であることを
感知されよう。例えば、入口スリーブ１２、出口スリー
ブ１４は、それぞれテープを付けた内面および外面を備
え、ルアロックを形成するが、３９で示すようなバイオ
ネット式ニップルを両端に設けて、溶液を１つの注入器
から他方の注入器まで直接過し易いようにすることが
できる。従って本発明の範囲は、図示し且つ説明した特
定の実施態様らのみ限定されるものではなく、特許請求
の範囲の記載およびその均等物によって判断すべきもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によって構成した小容量フィルタの拡
大斜視図、 第２図および第３図は、フィルタの入口端および出口端
の拡大図、 第４図は、第１図の線４−４に関するフィルタの拡大略
断面図、 第５図は、第１図の線５−５に関するフィルタの拡大断
面図、 第６図は、第５図の線６−６に関するフィルタの拡大分
解断面図、 第７図は、第６図の線７−７に関するフィルタの１プレ
ートの内面を示す、拡大平面図、 第８図は、フィルタを収納したパッケージの斜視図、 第９図は、第８図の線９−９に関する、内部のフィルタ
を示す、パッケージの断面図、 第１０図は、第９図の線１０−１０に関するフィルタパ
ッケージの断面図で、パッケージのカバーを取外し、内
部のフィルタの支持方法、さらに、接触せずにフィルタ
を取外すことができるためのフィルタ入口スリーブへの
アクセス方法を示す断面図である。 （主要符号の説明） １０……本体 １２……入口スリーブ １４……出口スリーブ １６……フィルタ空洞 18,20……室 ２２……フィルタ膜 30,32……プレート、３４……分割線 ３６……内側通路 ３９……ねじ山 ４０……自由端 44,46……端部 48,50……側部 52,54……側面 56,58……縁辺部 ６０……中央パネル 62,64……パネル面 ６６……凹所 ６８……溝 ７０……舌状体 ７２……穴 ７４……多岐管 ７６……凹部の端部 ８０……パネル 82,84……パネル面 ８６……凹部 ９２……多岐管 ９４……凹部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケヴィン・ルーニー アメリカ合衆国マサチューセッツ州01720, ベッドフォード，オールド・ビレリカ・ロ ード 27

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】(a) 両端および接続側部、並びに対向す
   る略平行な面を有する比較的薄厚の長方形本体と、 (b) 本体の長方形部分の大部分に亘って伸長し、対向
   する側壁を有する浅いフィルタ空洞と、 (c) １端に沿って、長方形本体の１面に近接した位置
   にある１端を有し、他端がその他端に沿って本体の反対
   面に近接した位置にあり、傾斜した前記空洞と、 (d) 本体の１端に接続した入口スリーブおよびその他
   端に接続した同心状の出口スリーブと、 (e) 各スリーブを各端に近接する空洞に接続し、両側
   壁を通じで空洞と接続する別個の入口多岐管および出口
   多岐管と、 (f) 空洞を二等分し、空洞の側壁に対して平行に配設
   し、入口および出口スリーブから空洞への多岐管接続部
   が膜の両側に配設されるようにしたフィルタ膜とを備え
   ることを特徴とする小容量実験用フィルタ。
2. 【請求項２】空洞の側壁に設けられ、過せんとする流
   体が、入口多岐管からフィルタ膜の１面を経て、および
   フィルタ膜の他方の面から、出口多岐管まで流動し易く
   する浅い流路を備えることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項に記載した小容量実験用フィルタ。
3. 【請求項３】前記多岐管が、スリーブの共通軸に対し
   て、略垂直であることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項に記載した小容量実験用フィルタ。
4. 【請求項４】(a) 各々、組立てた本体と同一の平面寸
   法を備え、本体の１面を備える２つの楔状プレートで構
   成した前記本体と、 (b) １方のプレートの脂厚端に接続した入口スリーブ
   および前記プレートの他方の脂厚端に接続した出口スリ
   ーブと、 (c) 各々、空洞の１側壁を有し、プレートを組立てて
   本体を形成したとき、共に空洞を画成し、プレートの面
   に対して傾斜した、各プレートの面と反対側に設けた浅
   い凹部と、 (d) １方のプレートの凹部に沿って設けた舌状体並び
   に他方のプレートの凹部に沿って設けた溝とを備え、前
   記舌状体並びに溝がプレートを組立てたとき、相互に嵌
   合することを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載し
   た小容量実験用フィルタ。
5. 【請求項５】(a) 入口端および出口端、対面状態にて
   相互に固着した１対のプレートと、 (b) 共に、プレート面に薄厚の空洞を画成する、プレ
   ートの両面に設けた浅い凹部と、 (c) １方のプレートと本体の入口端に接続した入口ス
   リーブおよび他方のプレートと本体の出口端に接続した
   出口スリーブと、 (d) 空洞内にて、プレート間で凹部に対して略平行に
   配設され、フィルタ膜の両側で空洞を入口室と出口室に
   分割するフィルタ膜と、および (e) 入口スリーブを入口室に接続し、出口スリーブを
   出口室に接続する入口端並びに出口端に近接する手段と
   を備えることを特徴とする小容量実験用フィルタ。
6. 【請求項６】前記入口スリーブおよび出口スリーブが共
   通軸を備え、および前記フィルタ膜を両スリーブの共通
   軸に対して鋭角度を形成する位相に配設することを特徴
   とする特許請求の範囲第５項に記載した小容量実験用フ
   ィルタ。
7. 【請求項７】過せんとする流体を入口室内にて、フィ
   ルタ膜を経て流動させ、および出口室内のフィルタ膜か
   ら流動させるのに役立つ、凹部に設けた流路を備えるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第６項に記載した小容量
   実験用フィルタ。
8. 【請求項８】前記手段が、入口スリーブを接続するプレ
   ートの入口多岐管を備え、前記多岐管が、本体の入口端
   に近接した、入口スリーブの軸線に対して直交する位置
   にあることを特徴とする特許請求の範囲第６項に記載し
   た小容量実験用フィルタ。
9. 【請求項９】前記手段が、入口スリーブを接続するプレ
   ートの出口多岐管を備え、前記多岐管が本体の出口端に
   近接した出口スリーブの軸線に対して直交する位置にあ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第６項に記載した小
   容量実験用フィルタ。
10. 【請求項１０】前記手段が、入口スリーブを接続するプ
    レートの出口多岐管を備え、前記多岐管が本体の出口端
    に近接した出口スリーブの軸線に対して直交する位置に
    あることを特徴とする特許請求の範囲第８項に記載の小
    容量実験用フィルタ。
11. 【請求項１１】(a) 入口端および出口端を有する本体
    と、 (b) 密な間隔に配設し、対向する比較的大きい側面お
    よび浅い周縁壁と、 (c) 側面に対して、略平行に空洞内に配設され、空洞
    を薄厚の入口室と出口室に分割するフィルタ膜と、 (d) 本体の入口端に接続した入口スリーブおよび本体
    の出口端に接続した出口スリーブで、反対方向に伸長
    し、膜の位相に対して鋭角度を形成する前記両スリーブ
    と、 (e) それぞれ、入口室と出口室を入口スリーブと出口
    スリーブに接続する入口多岐管並びに出口多岐管を有す
    る手段とを備えることを特徴とする小容量実験用フィル
    タ。
12. 【請求項１２】前記入口スリーブおよび出口スリーブ
    が、同心状で、および前記多岐管が前記スリーブに対し
    て略垂直であることを特徴とする特許請求の範囲第１０
    項に記載した小容量実験用フィルタ。
13. 【請求項１３】多岐管と連通し、多岐管とフィルタ膜の
    表面間に流体を供給する、空洞の側面に設けた溝を備え
    ることを特徴とする特許請求の範囲第１２項に記載した
    小容量実験用フィルタ。
14. 【請求項１４】(a) 対向する入口端および出口端を有
    し、前記両端にそれぞれ接続した同心状で反対方向に伸
    長する入口スリーブおよび出口スリーブを有する比較的
    平坦な長方形のフィルタ本体と、 (b) 両スリーブに接続した本体に設けた平坦なフィル
    タ空洞と、 (c) 流体が、入口スリーブから出口スリーブまで流動
    するとき、通過しなければならない空洞に設けたフィル
    タ膜と、 (d) １端が開放し、他端が閉じたフィルタ本体を収納
    する非円形の容器と、 (e) 出口スリーブが容器の閉成端に対面し、入口スリ
    ーブが容器の開放端に対面するように、容器内にフィル
    タ本体を支持する手段と、 (f) カバーを取外したとき、注入器のニップルを入口
    スリーブに係合させ、カバーが適宜位置にあるとき、容
    器内の滅菌状態を保存し得る、容器の開放端の上にある
    着脱可能なカバーとを備えることを特徴とする小容量フ
    ィルタパッケージ。
15. 【請求項１５】前記カバーが、剛性材料で構成されるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第１４項に記載した小容
    量フィルタパッケージ。
16. 【請求項１６】前記カバーが、可撓材料で構成され且つ
    容器に接合されることを特徴とする特許請求の範囲第１
    ５項に記載した小容量フィルタパッケージ。
17. 【請求項１７】前記容器が、閉成端を画成し、容器が開
    放端を最上部として真直ぐ立つようにする平坦な底部を
    備えることを特徴とする特許請求の範囲第１５項に記載
    した小容量フィルタパッケージ。