JPH0636642U - 血漿冷却・加温用バッグ - Google Patents

血漿冷却・加温用バッグ

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JPH0636642U
JPH0636642U JP7410992U JP7410992U JPH0636642U JP H0636642 U JPH0636642 U JP H0636642U JP 7410992 U JP7410992 U JP 7410992U JP 7410992 U JP7410992 U JP 7410992U JP H0636642 U JPH0636642 U JP H0636642U
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JP
Japan
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plasma
bag
cooling
heating
outer bag
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JP7410992U
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明彦 古屋
進 小林
弘 鴨川
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Tritek Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Tritek Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クライオフイルトレーション装置の血漿冷却
部などに適用して有用な血漿冷却・加温バッグを提供す
る。 【構成並びに効果】冷却又は加熱用媒体の充填用外袋
と、該外袋内に封入された血漿冷却又は加熱用内袋とを
具備し、上記外袋には、上記媒体の入口部と出口部とが
備えられ、また内袋には、外袋の外部へ引き出された血
漿の入口部と出口部とが備えられていると共に、入口部
と出口部との間にジグザグ通路が形成されていることを
特徴と巣る血漿冷却・加温用バッグ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はクライオフイルトレーションなどに適用される血漿冷却・加温用バッ グに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】
クライオフイルトレーションとは、患者の血液から分離した血漿を冷却し、生 じるゲル状物質(病原物質)を濾別する治療法であり、リウマチ患者などに効果 があるので注目されている。クライオフイルトレーションを図4にもとづき説明 すると、血液はその供給源から血液ポンプ1´の作動をして血液供給ライン2´ を通じ1次フィルタ3´に送られ、ここで血球と血漿とに分離され、分離血球は 、下記の浄化血漿と再混合するために、血球返送ライン4´側に送られる。一方 血漿は血漿ポンプ5´の作動をして血漿ライン6´から該ライン6´上の冷却コ イル部7´をへて2次フィルタ8´内に送られ、ここで濾過される。血漿は上記 コイル部7´で4℃程度まで冷却され、この冷却で生成した高分子量物質のクラ イオゲルは2次フィルタでの濾過処理により血漿中から除去される。2次フィル タよりの濾液即ち浄化血漿は浄化血漿返送ライン9´をへて返送されつつ先の1 次フィルタ3´よりの返送血球と再混合され、その後加温用バッグ10´で当初 の液温まで加温されつつ、供給源に再び戻される。
【0003】 従来、血漿の冷却方法としては、図4に符号7´で示すように血漿が通過する チューブをコイル状とし、このコイル状チューブを空冷あるいは水冷式の恒温槽 (図示せず)にて冷却するという方法が取られているが、これは次の通りの問題 点がある。
【0004】 (a) クライオフイルトレーション装置に恒温槽を付随させることが必要にな るので装置全体が大型化し、移動などが困難である。
【0005】 (b) チューブをコイル状にする場合、チューブ折れによるチューブ閉塞の危 険性をなくすためにチューブを厚肉(例えば0.8mm以上)にしなければならず 、冷却効率が低下する。
【0006】 (c) チューブを廃棄する際などに、冷媒(水、不凍液など)が飛散すること がある。このため、作業者や周囲が冷媒で濡れたり、クライオフイルトレーショ ン装置に冷媒がかかって故障の原因となったりする。
【0007】 本考案はこのような従来の問題点を一掃することを目的としてなされたもので ある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
本考案は冷却又は加熱用媒体の充填用外袋と、該外袋内に封入された血漿冷却 又は加熱用内袋とを具備し、上記外袋には、上記媒体の入口部と出口部とが備え られ、また内袋には、外袋の外部へ引出された血漿の入口部と出口部とが備えら れていると共に、入口部と出口部との間にジグザグ通路が形成されていることを 特徴とする血漿冷却・加温用バッグに係る。
【0009】
【実施例】
以下に本考案の1実施例を添付図面にもとづき説明すると、次の通りである。 本考案バッグは、図1〜2から明らかなように、外袋1と該外袋1内に封入さ れた内袋2とを備えている。
【0010】 外袋1は冷却又は加熱用媒体例えば冷却水又は加熱水を充填するためものであ り、熱可塑性プラスチックフイルムから構成され、例えば表、裏フイルム1a, 1b(図2参照)をヒートシール手段の適用で4方シールすることによって得ら れる。図中、1cはシール部である。
【0011】 外袋1の下辺の1側部に上記媒体の入口を形成する入口側チューブ3が、また 上辺の他側部に同出口を形成する出口側チューブ4が、それぞれ付設されている 。
【0012】 内袋2は血漿を冷却又は加温するためのものであり、外袋1と同様に熱可塑性 プラスチックフイルムから構成され、例えば、表、裏フイルム2a,2b(図2 参照)をジグザグ通路5を除いてヒートシールすることによって得られる。図中 、2cはシール部である。
【0013】 表、裏フイルム2a、2bの厚みは、熱交換効率を考慮しできるだけ薄いこと が好ましいが、あまり薄いと袋としての強度に問題を生ずるので、通常は0.1 〜0.5mm程度の範囲から適宜選択決定される。
【0014】 ジグザグ通路5の1端側には、血漿の入口を形成する入口側チューブ6がまた 他端側には、同出口を形成する出口側チューブ7が、それぞれ付設され、之等チ ューブ6,7は外袋1のシール部1cを貫通して外部に引出されている。
【0015】 血漿の入口側及び出口側チューブ6,7の口部には、接続口8と、該接続口8 を開閉するキャップ9とを備えることができる。図では示されていないが、同様 の手段を、冷却又は加熱用媒体の入口側及び出口側チューブ3,4の口部にも施 すことができる。
【0016】 外袋1内には、予め冷却又は加熱用の媒体を充填しておくことができる。
【0017】 図3は本考案バッグをクライオフイルトレーション装置の血漿冷却部に従来の 冷却コイル7´(図4参照)に代えて適用した状況を概略的に示し、外袋1内に 冷媒例えば冷却水10(図2参照)を充填した状態で、冷媒の出入口を形成して いるチューブ3,4が、冷却器11を備えた冷媒循環ラインの往路12aと復路 12bとに適宜の接続手段13を介し接続される。冷却水は上記循環系内に備え られた循環ポンプ(図示せず)の作動をして、外袋1と冷却器11との間を循環 する。外袋1よりの冷熱の放散を防止するために、本考案バッグを図3に仮想線 で示すように保冷庫14内に収容するようにしてもよい。
【0018】 一方血漿の出入口を形成しているチユーブ6,7が図4に示す装置の血漿ライ ン6´への接続で該ライン6´中に組込まれる。よって血漿ポンプ5´(図4参 照)の作動をして送られる血漿は、チューブ6からこれに接続する内袋2内のジ グザグ通路5内に入り、該通路5内を通過中、外袋1内充填の冷却水との熱交換 により冷却される。この冷却は、内袋2が薄肉厚(例えば0.1〜0.5mm)で あるので、熱効率よく行なわれる。冷却された血漿15(図2参照)は、ジグザ グ通路5の他端からこれに接続するチューブ7を経て第2フイルタ8´(図4参 照)に入り、所定の濾過処理を受ける。
【0019】 このように血漿は内袋2内のジグザグ通路5内を通過中、外袋1内の循環冷却 水との熱交換により冷却されるので、冷却設備としては、単に冷却器と循環ポン プを備えればよく、しかも循環水量は分当たり1リットル程度の少量で充分に血 漿を所定の温度まで冷却できるので、上記機器類は極く小型のものでよく、冷却 コイル部7´(図4参照)を恒温槽の適用で冷却する従来装置よりも小型化でき る。
【0020】 クライオフイルトレーション操作を終え、全回路を生理食塩水などで置換した 後は、血漿の出入口のチューブ6,7が血漿ライン6´より取り外され、その後 、之等のチューブの接続口8がキャップ9により閉じられる。
【0021】 一方循環ポンプ及び冷却器が駆動停止し、接続手段13のところでチューブ3 ,4が取り外される。この場合、例えば接続手段13の両側を適宜のクランプ手 段の適用でクランプし封止した状態でチューブ3,4を取り外すことにより、チ ューブ取り外し時に懸念される冷媒の飛散を防止できる。また冷媒の循環系内の 適所に冷媒タンクを備えておき、外袋1内から冷媒を該タンク内に回収した後に 、チューブ3,4を取り外すようにしてもよい。
【0022】 血漿冷却に使用された後は、バッグの内袋2のジグザグ通路5内から全て血漿 が回収されており、また外袋1内からは冷媒が回収されるか又は回収されない場 合であっても無害であるので、バッグはそのまま廃棄することができる。
【0023】 本考案バッグは血漿の冷却に代え加温にも適用できる。加温の場合には、冷却 器11に代え加熱器が設置される。
【0024】
【考案の効果】
本考案によれば、次の通りの効果が得られる。
【0025】 (a) 外袋内の冷却水(又は加熱水)を循環冷却(又は加熱)するための循環 ポンプ及び冷却器(又は加熱器)を単に備えるだけでよいので、恒温槽を備える 従来形式のものに比べ、クライオフイルトレーション装置を小型化できる。
【0026】 (b) 内袋内に血漿のジグザグ通路を形成したので、隔膜部分の肉厚を従来の コイル方式に比べ薄くすることができ、冷却(又は加温)効率を向上できる。
【0027】 (c) 使用後は、バッグ内には有害物は何も残らないので、使い捨てできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す一部切欠き正面図であ
る。
【図2】図1の2〜2線に沿う使用状態の断面図であ
る。
【図3】本考案品の1使用状況を概略的に示す説明図で
ある。
【図4】従来のクライオフイルトレーション装置の説明
図である。
【符号の説明】
1 外袋 2 内袋 3 チューブ 4 チューブ 5 ジグザグ通路 6 チューブ 7 チューブ 8 接続口 9 キャップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却又は加熱用媒体の充填用外袋と、該
    外袋内に封入された血漿冷却又は加熱用内袋とを具備
    し、上記外袋には、上記媒体の入口部と出口部とが備え
    られ、また内袋には、外袋の外部へ引出された血漿の入
    口部と出口部とが備えられていると共に、入口部と出口
    部との間にジグザグ通路が形成されていることを特徴と
    する血漿冷却・加温用バッグ。
JP7410992U 1992-10-23 1992-10-23 血漿冷却・加温用バッグ Expired - Lifetime JPH0753626Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7410992U JPH0753626Y2 (ja) 1992-10-23 1992-10-23 血漿冷却・加温用バッグ

Applications Claiming Priority (1)

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JP7410992U JPH0753626Y2 (ja) 1992-10-23 1992-10-23 血漿冷却・加温用バッグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0636642U true JPH0636642U (ja) 1994-05-17
JPH0753626Y2 JPH0753626Y2 (ja) 1995-12-13

Family

ID=13537705

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JP7410992U Expired - Lifetime JPH0753626Y2 (ja) 1992-10-23 1992-10-23 血漿冷却・加温用バッグ

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JP (1) JPH0753626Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012515688A (ja) * 2009-01-20 2012-07-12 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 低温容器
CN108082705A (zh) * 2018-01-30 2018-05-29 河南理工大学 一种对冰冻新鲜血浆运输的周转袋及方法

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CN108082705B (zh) * 2018-01-30 2023-10-27 河南理工大学 一种对冰冻新鲜血浆运输的周转袋及方法

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Publication number Publication date
JPH0753626Y2 (ja) 1995-12-13

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