JPH0636351B2 - 蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ

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JPH0636351B2
JPH0636351B2 JP23956987A JP23956987A JPH0636351B2 JP H0636351 B2 JPH0636351 B2 JP H0636351B2 JP 23956987 A JP23956987 A JP 23956987A JP 23956987 A JP23956987 A JP 23956987A JP H0636351 B2 JPH0636351 B2 JP H0636351B2
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fluorescent
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順悦 秋山
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は蛍光ランプに係り、特に、紫外放射で励起され
て蛍光を発する物体も含めた物体色の測色用光源として
有用な蛍光ランプに関する。
(従来の技術) 物体色の測色用光源は、その分光分布が、昼光色光源の
場合、国際照明委員会(CIE)で規定する標準の光
65、または、補助標準の光D55あるいはD75
の常用光源の分光分布に近似していて、種々の物体色に
対する効果が標準の光と同等であることを必要とする。
この分光分布の近似の度合いは、可視波長域について
は、CIEおよびJISが規定する可視条件等色指数(可視メ
タメリズム:MIvis)により、また、紫外波長域につい
ては、同じく、蛍光条件等色指数(紫外メタメリズム:
MIuv)により定量的に評価することができる。また、物
体色に対する効果の近似の度合いについても、CIEおよ
びJISが規定する平均演色評価数(Ra)により定量的に評
価することができる。
そして、これらの値のうちMIvisおよびMIuvについて
は、CIE出版物NO.51(1981)により、それぞれB(CIE LAB
色差で、0.25を超え0.5以下)クラスおよびC(CIE LAB色
差で、0.5を超え1.0以下)クラス以上であることが望ま
しい旨、勧告されている。また、Raについては特に規定
されていないが、一般照明用蛍光ランプの演色AAA(Ra≧
90)と同等以上の演色性を有することが実用上望まし
い。
従来、このような条件を満たす光源としては、たとえ
ば、電球とフィルタを組合わせたもの、キセノンランプ
とフィルタを組合わせたもの等が用いられている。これ
らの光源のMIvis値およびMIuv値は、前記出版物によれ
ば、電球でMIvis値が0.1〜1.0、MIuv値が1.0〜3.0、キセ
ノンランプでMIvis値が0.15〜0.5、Miuv値が0.2〜2.0程
である。
しかしながら、上記電球とフィルタを組合わせた光源に
ついては、そのMIuv値からも明らかなように、紫外波長
域における分光分布を標準の光の分光分布に近似させる
ことが非常に困難であるという問題点があった。また、
上記キセノンランプとフィルタを組合わせた光源につい
ては、点灯電源や装置規模が大型になり、そのため、全
体のコストが非常に上昇するという問題点があった。さ
らに、両者ともに、フィルタを使用することから照射面
積が狭く、かつ、照射面の照度斑が大きい等の問題点が
あった。
一方、このような問題点を改善した光源としては、発光
スペクトルのピーク波長が350〜420nmである1種または
2種以上の蛍光体をガラス管内面に塗布して第1の蛍光
体層を形成し、この蛍光体層上に、発光スペクトルのピ
ーク波長が470〜495nmで半値幅が85〜100nmでありかつ4
00〜440nmの波長域で吸収特性を有する蛍光体と発光ス
ペクトルのピーク波長が620〜630nmで半値幅が120〜160
nmである蛍光体との混合体を塗布して第2の蛍光体層を
形成して蛍光膜とした、いわゆる2層塗布方式により、
B、Cクラスの条件を満たした蛍光ランプがある(特開
昭60-1748号公報)。
この蛍光ランプは、前述の電球とフィルタを組合わせた
光源およびキセノンランプとフィルタを組合わせた光源
に較べて、安価で保守も容易であり、また照射面積も広
いという利点を有している。
しかしながら、この蛍光ランプの第2の蛍光体層を形成
するために用いる吸収特性を有する蛍光体は、紫外部を
含む短波長域において強い吸収作用を示すため、その塗
布膜厚のわずかな違いで第1の蛍光体層の励起強度が大
きく変化してしまい、その結果、紫外域での発光量が増
減し、MIuv値も大きく変化するという問題点があった。
したがって、紫外放射で励起されて蛍光を発する物体の
測色用光源として用いるためには、厳密な工程管理のも
とに製造しなければならず、その製造が困難であるとい
う問題点があった。また、2層塗布方式のため、ランプ
形状を大きくするとランプの両端において光色のずれを
生じ易く、ランプ形状を20ワット形より大型化すること
が困難であり、さらに、単層塗布方式に比べてランプの
全光束を高くすることが困難であるという問題点があっ
た。また、始動回路方式をラピッドスタート形にした場
合、広く一般家庭に使用されている普通形白色蛍光ラン
プ(アンチモンおよびマンガン付活ハロりん酸カルシウ
ム蛍光体ランプ、以下同じ。)等に較べて、始動電圧が
約15Vも高くなるという問題点があった。
(発明が解決しようとする問題点) このように、電球とフィルタを組合わせた光源やキセノ
ンランプとフィルタを組合わせた光源の問題点を大幅に
改善した前述の蛍光ランプにおいても、2層塗布方式を
採用しているため、紫外放射で励起されて蛍光を発する
物体の測色用光源として用いるためにはその製造が困難
であるという問題点や、ランプ形状を大型化することが
困難であるという問題点、さらには、単層塗布方式に比
べてランプの全光束を高くすることが困難であるという
問題点があった。また、始動回路方式をラピッドスター
ト形にした場合、その始動電圧が普通形白色蛍光ランプ
等に較べて約15Vも高くなるという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点を解消すべくなされ
たもので、単層塗布方式により、容易に製造することが
でき、ランプ形状の大型化を図ることができ、2層塗布
方式に比べて全光束を高くすることができ、さらに、始
動回路方式をラピッドスタート形にした場合の始動電圧
の上昇を抑制することができる、紫外放射で励起されて
蛍光を発する物体の測色用光源としても有用な昼光色蛍
光ランプを提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) すなわち、本発明の蛍光ランプは、発光スペクトルのピ
ーク波長が350〜380nmで半値幅が50〜90nmである蛍光体
を第1の蛍光体とし、発色スペクトルのピーク波長が47
0〜500nmであり一般式、 M5-y・X(PO4)3:Euy (ただし、MはBa、Ca、Mgからなり、Mを (Baa,Cab,Mgc) と表したとき、2.5≦a(5-y)≦4.0、 0.5≦b(5-y)≦2.0、0.01≦c(5-y)≦1.0、a+b+c=1、0.01
≦y≦0.25である。また、Xは、F,Cl,Brのうちの少な
くとも1種である。) で表される2価のEu付活アルカリ土類金属ハロりん酸塩
蛍光体を第2の蛍光体とし、発光スペクトルのピーク波
長が620〜640nmで半値幅が120〜150nmである蛍光体を第
3の蛍光体としたとき、これら3蛍光体の混合物をガラ
ス管の内面に3.4〜4.6mg/cm2の密度で塗布してなる単層
の蛍光膜を具備することを特徴としている。
本発明の蛍光ランプに用いる第1の蛍光体としては、発
光スペクトルのピーク波長が375nmである鉛付活けい酸
バリウム・ストロンチウム・マグネシウム蛍光体[(Ba,S
r,Mg)SiO3:Pb]、または、発光スペクトルのピーク波長
が365nmである鉛付活けい酸バリウム・ストロンチウム
蛍光体[(Ba,Sr)SiO3:Pb]を用いることが望ましく、第
3の蛍光体としては、発光スペクトルのピーク波長が62
5nmであるすず付活正りん酸ストロンチウム・マグネシ
ウム蛍光体[(Sr,Mg)3(PO4)2:Sn]を用いることが望まし
い。
また、第2の蛍光体である2価のEu(ユーロピウム)付
活アルカリ土類金属ハロりん酸塩蛍光体は、Baを主成分
としCaの含有量を変化させることにより発光のピーク波
長を変化させることができ、MgおよびEuの含有量を変化
させることにより蛍光体の温度特性および輝度の向上を
図ることができるため、前記3蛍光体の混合比を変える
だけで相関色温度の異なる蛍光ランプを容易に得ること
ができるという利点を有している。しかしながら、本発
明の蛍光ランプに用いる場合は、各成分を前述の一般式
に示したように含有することが望ましい。この限定理由
は以下のとうりである。
すなわち、前述の一般式において、b(5-y)が約1.0のと
きこの蛍光体の発光スペクトルのピーク波長は約500nm
と最大になるが、b(5-y)が0.5未満または2.0を超えると
蛍光体色度のy値が急激に低下して所望のランプ色度が
得られなくなるためである。また、前述したように、Mg
およびEuは蛍光体の温度特性および輝度の向上に大きく
寄与するが、c(5-y)が0.01未満または1.0を超えるとこ
の効果が顕著でなくなり、yが0.01未満の場合には得ら
れる蛍光体の輝度が著しく低下してしまうため、所望の
ランプを得ることができず、0.25を超えると価格が高価
になるだけで輝度の大幅な向上はみられないためであ
る。なお、好ましいyの範囲は、0.05〜0.20である。
この2価のユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロりん
酸塩蛍光体は、以下のようにして容易に製造することが
できる。
まず、Ba、Ca、Mg、F、Cl、Br、PおよびEu源となる各々の酸化
物、リン酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩等の化合物を所
定量秤量した後、たとえばボールミル等の公知の手段に
より、これらの原料を充分に粉砕、混合する。次に、得
られた混合物を石英製るつぼ等の耐熱性容器に収容し、
大気中で800〜1200℃の温度下にて1〜5時間焼成す
る。しかる後、この焼成物を粉砕、洗浄、ろ過、乾燥す
ることにより得る。
なお、各蛍光体の混合比率は、使用蛍光体の粒径にもよ
るが、第1の蛍光体は10〜33重量%、第2の蛍光体は30
〜50重量%、第3の蛍光体は60〜17重量%の範囲とする
ことが望ましい。この限定理由は以下のとうりである。
すなわち、第1の蛍光体が10重量%未満の場合には紫外
波長域での発光量が不足してMIuv値が1.0を超え、33重
量%を超えると逆に紫外波長域での発光が過剰となりや
はりMIuv値が1.0を超えてしまい、いずれの場合も目的
のランプを得ることができないためである。また、第2
の蛍光体が30重量%未満の場合には色温度が低くなり過
ぎ、50重量%を超えると逆に色温度が高くなり過ぎると
同時に、短波長域での吸収作用が非常に強くなるため全
光束の向上に寄与しない第1の蛍光体の混合比率を増加
させなければならず、大幅な全光束の低下を招き、目的
のランプを得ることができないためである。さらに、第
3の蛍光体が17重量%未満の場合にはランプの光色が青
味がかり、また60重量%を超えるとランプの光色がピン
クがかり、ともに測色用光源としては好ましくなくなる
ためである。
本発明の蛍光ランプは、前述の諸条件を満たす蛍光体の
混合物をガラス管の内面に3.4〜4.6mg/cm2の密度で塗布
して単層の蛍光膜を形成することが望ましく、特に好ま
しい密度は、使用蛍光体の粒径にもよるが、約4.0mg/cm
2である。この限定理由は以下のとうりである。
すなわち、3.4mg/cm2未満では第2の蛍光体による紫外
波長域での吸収が弱すぎるため、紫外発光量が過剰とな
りMIuv値が1.0を超えるとともに、酢酸ブチル等の希釈
剤を増やさなければならないため、粘度が低下し塗布作
業工程が困難となり好ましくない。また、4.6mg/cm2
超えると第2の蛍光体による紫外波長域での吸収が強く
なりすぎるため、第1の蛍光体による発光も吸収されて
紫外域の発光量が不足してMIuv値が1.0を超え、目的の
ランプを得ることができないためである。なお、この紫
外域における発光量の低下は、第1の蛍光体の混合比率
を高めることにより補正することができるが、この場合
には全光束の大幅な低下を招き、実用上好ましくない。
蛍光体の塗布密度とMIuv値との関係の一例を示すグラフ
を、第7図に示す。
さらに、前述のように単層塗布方式により蛍光膜を形成
することにより、始動回路方式をラピッドスタート形に
した場合の始動電圧を低く抑えることができる。
すなわち、前述の特開昭60-1748号のような2層塗布方
式により蛍光膜を形成したランプの始動回路方式をラピ
ッドスタート形にすると、導電膜と密着して紫外用の蛍
光体を塗布しなければならなくなる。この紫外用の蛍光
体の始動電圧は、他の蛍光体の始動電圧に較べて約15〜
20V高いため、これにより全体として始動電圧が約15V
高くなる。しかしながら、本発明の蛍光ランプにおいて
は、始動電圧を高めていた紫外用の蛍光体は他の2種類
の蛍光体と混合されて塗布されるため、紫外用の蛍光体
が導電膜と直接に被着する面積が減少する。これによ
り、ランプの始動電圧の上昇を抑制することができる。
(作用) 本発明の蛍光ランプにおいては、第1の螢光体と、第2
の蛍光体と、第3の蛍光体とを、それぞれ10〜33重量
%、30〜50重量%、60〜17重量%含有する混合物をガラ
ス管の内面に3.4〜4.6mg/cm2の密度で単層に塗布して蛍
光膜を形成することにより、第2の蛍光体と第3の蛍光
体により可視波長域における分光分布が標準の光の分光
分布に近似させることができ、さらに、第2の蛍光体に
より吸収される紫外波長域の発光ならびに他の紫外域の
発光を第1の螢光体により補うことにより、紫外波長域
における分光分布も標準の光の分光分布に近似させるこ
とができる。
また、単層塗布方式であるため、従来の2層塗布方式に
よる蛍光ランプに較べて容易に製造することができると
ともに、ランプ形状の大型化にともなうランプ両端にお
ける光色のずれを抑止することができランプ形状の大型
化を図ることができ、また、2層塗布方式による蛍光ラ
ンプに較べて全光束を高くすることができる。さらに、
始動回路方式をラピッドスタート形にした場合において
は、紫外用の蛍光体が導電膜と直接に被着する面積が少
ないため、始動電圧の上昇を抑制することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 本発明の蛍光ランプの第1の蛍光体として、 (Ba,Sr,Mg)SiO3:Pb 第2の蛍光体として、 (Ba3.8/4.9,Ca0.9/4.9,Mg0.2/4.9)4.9(PO4)3Cl:Eu0.1 第3の蛍光体として、 (Sr,Mg)3(PO4)2:Sn を用い、それぞれを25重量%、40重量%、35重量%の割
合いで混合し、この混合物をガラス管内面に4.05mg/cm2
の密度で単層に塗布して、常法により、相関色温度が65
00K、偏差が0.003uvである40ワット形(FL40S)蛍光ラン
プを得た。
この形状の蛍光ランプの断面模式図を、第1図に示す。
第1図において、蛍光ランプ1は、主に、ガラス管2
と、ガラス管2の内側に形成された蛍光膜3と、フィラ
メント4を有する口金5とから構成されている。そし
て、このガラス管2の内部には、アルゴンガス等の希ガ
スが封入されている。
この蛍光ランプの平均演色評価数(Ra)は98.4、可視条件
等色指数(MIvis)は0.38、蛍光条件等色指数(MIuv)は0.3
8、全光束は1940lmであり、一般照明用としてのみなら
ず、紫外放射で励起されて蛍光を発する物体も含めた物
体色の測色用昼光色光源としても十分な性能を有してい
ることが確認された。また、ランプ両端における光色の
ずれも非常に小さいことが確認された。
この蛍光ランプの分光分布を表すグラフを、第2図中に
実線で示す。
また、この蛍光ランプの始動回路方式をラピッドスター
ト形にしたときの始動電圧は165Vであった。
実施例2 本発明の蛍光ランプの第1の蛍光体として、 (Ba,Sr)SiO3:Pb 第2の蛍光体として、 (Ba3.8/4.9,Ca0.9/4.9,Mg0.2/4.9)4.9(PO4)3Cl:Eu0.1 第3の蛍光体として、 (Sr,Mg)3(PO4)2:Sn を用い、それぞれを27重量%、39重量%、34重量%の
割合いで混合し、この混合物をガラス管内面に4.30mg/c
m2の密度で単層に塗布して、常法により、相関色温度が
6500K、偏差が0.003uvである40ワット形(FL40S)蛍光ラ
ンプを得た。
この蛍光ランプの平均演色評価数(Ra)は97.8、可視条件
等色指数(MIvis)は0.38、蛍光条件等色指数(MIuv)は0.4
2、全光束は1920lmであり、一般照明用としてのみなら
ず、紫外放射で励起されて蛍光を発する物体も含めた物
体色の測色用昼光色光源としても十分な性能を有してい
ることが確認された。また、ランプ両端における光色の
ずれも非常に小さいことが確認された。
この蛍光ランプの分光分布を表すグラフを、第3図中に
点線で示す。
また、この蛍光ランプの始動回路方式をラピッドスター
ト形にしたときの始動電圧は166Vであった。
実施例3 本発明の蛍光ランプの第1の蛍光体として、 (Ba,Sr,Mg)SiO3:Pb 第2の蛍光体として、 (Ba3.7/4.9,Ca1.1/4.9,Mg0.1/4.9)4.9(PO4)3Cl:Eu0.1 第3の蛍光体として、 (Sr,Mg)3(PO4)2:Sn を用い、それぞれを10重量%、30重量%、60重量%の割
合いで混合し、この混合物をガラス管内面に4.60mg/cm2
の密度で単層に塗布して、常法により、相関色温度が55
00K、偏差が0.003uvである40ワット形(FL40S)蛍光ラン
プを得た。
この蛍光ランプの平均演色評価数(Ra)は97.6、可視条件
等色指数(MIvis)は0.41、蛍光条件等色指数(MIuv)は0.9
9、全光束は1980lmであり、一般照明用としてのみなら
ず、紫外放射で励起されて蛍光を発する物体も含めた物
体色の測色用昼光色光源としても十分な性能を有してい
ることが確認された。また、ランプ両端における光色の
ずれも非常に小さいことが確認された。
この蛍光ランプの分光分布を表すグラフを、第2図中に
点線で示す。
また、この蛍光ランプの始動回路方式をラピッドスター
ト形にしたときの始動電圧は162Vであった。
実施例4 本発明の蛍光ランプの第1の蛍光体として、 (Ba,Sr,Mg)SiO3:Pb 第2の蛍光体として、 (Ba3.9/4.9,Ca0.8/4.9,Mg0.2/4.9)4.9(PO4)3Cl:Eu0.1 第3の蛍光体として、 (Sr,Mg)3(PO4)2:Sn を用い、それぞれを33重量%、50重量%、17重量%の割
合いで混合し、この混合物をガラス管内面に3.40mg/cm2
の密度で単層に塗布して、常法により、相関色温度が75
00K、偏差が0.003uvである40ワット形(FL40S)蛍光ラン
プを得た。
この蛍光ランプの平均演色評価数(Ra)は97.5、可視条件
等色指数(MIvis)は0.39、蛍光条件等色指数(MIuv)は0.9
5、全光束は1870lmであり、一般照明用としてのみなら
ず、紫外放射で励起されて蛍光を発する物体も含めた物
体色の測色用昼光色光源としても十分な性能を有してい
ることが確認された。また、ランプ両端における光色の
ずれも非常に小さいことが確認された。
この蛍光ランプの分光分布を表すグラフを、第2図中に
破線で示す。
また、この蛍光ランプの始動回路方式をラピッドスター
ト形にしたときの始動電圧は167Vであった。
比較例1 本実施例の比較例として、いわゆる2層塗布方式の蛍光
ランプ(20ワット形)のうち、特開昭60-1748号に開示
されている実施例1の蛍光ランプの特性を、以下に示
す。
このランプの相関色温度は6500K、偏差は0.003uv、平均
演色評価数(Ra)は98.2、可視条件等色指数(MIvis)は0.3
5、蛍光条件等色指数(MIuv)は0.36である。
この蛍光ランプの分光分布を表すグラフを、第3図中に
実線で示す。
比較例2 本実施例の比較例として、従来から使用されている単層
塗布方式による蛍光ランプ(British Lighting Industri
es社製、5fL、65ワット、Artificial Daylight Fluores
cent Tube)の特性を以下に示す。
この蛍光ランプの相関色温度は6200K、偏差は0.004uv、
平均演色評価数(Ra)は92.1、可視条件等色指数(MIvis)
は0.92、蛍光条件等色指数(MIuv)は1.29である。
この蛍光ランプの分光分布を表すグラフを、第3図中に
破線で示す。
比較例3 本実施例の比較例として、第1の蛍光体に (Ba,Sr,Mg)SiO3:Pb 第2の蛍光体に、 (Ba3.8/4.9,Ca0.9/4.9,Mg0.2/4.9)4.9(PO4)3Cl:Eu0.1 第3の蛍光体に、 (Sr,Mg)3(PO4)2:Sn を用い、それぞれを35重量%、35重量%、30重量%の割
合いで混合し、この混合物を従来の一般照明用蛍光ラン
プと同じ塗布密度である5.05mg/cm2の密度で単層に塗布
して、40ワット形(FL40S)蛍光ランプを得た。
この蛍光ランプの相関色温度は6500K、偏差は0.003uv、
平均演色評価数(Ra)は97.3、可視条件等色指数(MIvis)
は0.42、蛍光条件等色指数(MIuv)は0.93、全光束は1780
lmであり、全光束の大幅な低下がみられた。
この蛍光ランプの分光分布を表すグラフを、第4図に示
す。
また、この蛍光ランプの始動回路方式をラピッドスター
ト形にしたときの始動電圧は169Vであった。
なお、実施例1ないし実施例4で用いた各蛍光体のラン
プ色度、発光ピーク波長および半値幅の一覧を第1表
に、また、各蛍光体の発光スペクトル分布を表すグラフ
を第5図に示す。
さらに、実施例1ないし実施例4、および、比較例1な
いし比較例3の各蛍光ランプの使用蛍光体の種類と混合
比率、塗布密度、相関色温度、偏差、平均演色評価数(R
a)、可視条件等色指数(MIvis)、蛍光条件等色指数(MIu
v)、全光束および各蛍光ランプの始動回路方式をラピッ
ドスタート形にしたときの始動電圧の一覧を第2表に、
また、実施例1ないし実施例4および比較例3の蛍光ラ
ンプの色度を表すグラフを、第6図に示す。
第2表からも明らかなように、本発明の蛍光ランプは平
均演色評価数(Ra)、可視条件等色指数(MIvis)、蛍光条
件等色指数(MIuv)とも、比較例に示す相関色温度の等し
い従来の2層塗布方式による蛍光ランプとほぼ同等の特
性を有していることが確認された。
なお、本発明の蛍光ランプは、実施例1ないし実施例4
に示した蛍光ランプに限定されるものではない。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の蛍光ランプは可視条件等色
指数(MIvis)および蛍光条件等色指数(MIuv)ともに0.4程
度であり、かつ、平均演色評価数(Ra)は約98という高性
能な色合せ特性と高演色性を有している。したがって、
紫外放射で励起されて蛍光を発する物体も含めた物体色
の測色用光源として用いても有効である。
しかも、単層塗布方式により得られるため、従来の電球
やキセノンランプにフィルタを組合わせたものや2層塗
布方式による蛍光ランプに比べて、容易に製造すること
ができる。したがって、蛍光体の塗布工程を始めとする
製造工程の簡略化が可能になり、工程管理が容易になる
とともに製品の特性のばらつきを少なくすることがで
き、歩留りを向上させることもできる。
また、40ワット形の大きな形状のランプにしてもランプ
両端における光色ずれは非常に少なく、また、単層塗布
方式の採用により2層塗布方式による蛍光ランプの全光
束よりも高い全光束を得ることができるため、従来は困
難であった実験室の天井等の、紫外放射で励起されて蛍
光を発する物体も含めた物体色の測色用大形光源として
用いても有用である。さらに、始動回路方式をラピッド
スタート形とした場合は、その始動電圧の上昇を2層塗
布方式による同様の性能を有する蛍光ランプに較べて抑
制することができる。
さらに、第2の蛍光体の発光スペクトルのピーク波長を
変化させることにより、標準の光の分光分布に近似した
分光分布を有する種々の色温度の蛍光ランプを得ること
もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の蛍光ランプの一例を示す断面模式図、
第2図、第3図、第4図は実施例および比較例に用いた
蛍光ランプの分光分布を表すグラフ、第5図は実施例で
用いた蛍光体の発光スペクトル分布を表すグラフ、第6
図は実施例および比較例に用いた蛍光ランプの光色を示
す色度図、第7図は蛍光体の塗布密度と蛍光条件等色指
数との関係の一例を表すグラフである。 1……蛍光ランプ 2……ガラス管 3……蛍光膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光スペクトルのピーク波長が350〜380nm
    で半値幅が50〜90nmである蛍光体を第1の蛍光体とし、
    発光スペクトルのピーク波長が470〜500nmであり一般
    式、 M5-y・X(PO4)3:Euy (ただし、MはBa、Ca、Mgからなり、Mを (Baa,Cab,Mgc) と表したとき、2.5≦a(5-y)≦4.0、 0.5≦b(5-y)≦2.0、0.01≦c(5-y)≦1.0、a+b+c=1、0.01
    ≦y≦0.25である。また、Xは、F,Cl,Brのうちの少な
    くとも1種である。) で表される2価のEu付活アルカリ土類金属ハロりん酸塩
    蛍光体を第2の蛍光体とし、発光スペクトルのピーク波
    長が620〜640nmで半値幅が120〜150nmである蛍光体を第
    3の蛍光体としたとき、これら3蛍光体の混合物をガラ
    ス管の内面に3.4〜4.6mg/cm2の密度で塗布してなる単層
    の蛍光膜を具備することを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】第1の蛍光体は、鉛付活けい酸バリウム・
    ストロンチウム・マグネシウム蛍光体または鉛付活けい
    酸バリウム・ストロンチウム蛍光体であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】第3の蛍光体は、すず付活正りん酸ストロ
    ンチウム・マグネシウム蛍光体であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】混合物は、第1の蛍光体を10〜33重量%、
    第2の蛍光体を30〜50重量%、第3の蛍光体を60〜17重
    量%含有することを特徴とする特許請求の範囲第1項な
    いし第3項記載の蛍光ランプ。
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