JPH063631A - 光学素子およびそれからなる表示板 - Google Patents

光学素子およびそれからなる表示板

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JPH063631A
JPH063631A JP16588692A JP16588692A JPH063631A JP H063631 A JPH063631 A JP H063631A JP 16588692 A JP16588692 A JP 16588692A JP 16588692 A JP16588692 A JP 16588692A JP H063631 A JPH063631 A JP H063631A
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JP
Japan
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gel
polymer gel
high molecular
stimulus
optical
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Application number
JP16588692A
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English (en)
Inventor
Masaaki Takeda
正明 武田
Kazuyoshi Okamoto
三宜 岡本
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 長時間の表示が可能で、発熱や電力消費の少
ない光学素子および表示板を提供することができる。 【構成】 刺激応答光変調性高分子ゲル成形物からなる
ゲル部1と、該高分子ゲルに刺激を与える刺激伝達機構
とからなることを特徴とする光学素子、およびこの光学
素子を配列してなる表示板。 【効果】 高分子ゲルの光学特性変化を利用した新規光
学素子および表示板が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部刺激により光学特
性の変化する高分子ゲルを用いた光学素子およびそれか
らなる表示板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種刺激に応答を示す高分子ゲルの研究
は多く行なわれているが、その伸長・収縮性について行
なわれたものがほとんどであり、光学特性についてはほ
とんど行なわれていない。その中で、高分子ゲルを用い
た光学材料としては、特開昭62−925の温度変化に
より膨潤または収縮する脱吸液体性高分子ゲルと吸収ま
たは排出される液体からなるゲル含有液層を基盤間に挟
持した光学素子や、特開昭62−55967の光照射イ
オン解離性高分子ゲル成形物を液体中に封入したセル、
電極、光入射装置からなる素子などが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62ー
925の光学素子は、ゲルの膨潤・収縮による高分子ゲ
ル含有液層と保護基盤層との界面での反射を利用したも
のであり、高分子ゲル自身の光学特性を利用したもので
はない。また、これを表示板として用いる場合、熱を加
えていないと表示が元へ戻ってしまうため、長時間の表
示を行なうと、発熱が大きい、電力を多く消費するとい
った問題がある。
【0004】また、特開昭62−55967の素子は、
光照射によるゲルの機械的変形を利用した素子であり、
やはり高分子ゲル自体の光学特性を利用したものではな
い。本発明は、かかる従来技術の諸欠点に鑑み創案され
たものであり、その目的は、高分子ゲルの光学特性を利
用した長時間の表示が可能で、発熱や電力消費の少ない
新規光学素子およびそれからなる表示板を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
刺激応答光変調性高分子ゲル成形物からなるゲル部と、
該高分子ゲルに刺激を与える刺激伝達機構とからなるこ
とを特徴とする光学素子および表示板により達成され
る。
【0006】本発明の刺激応答光変調性高分子ゲルと
は、透過率、反射率、屈折率等の光学特性が、温度、溶
媒組成、pH、イオン組成の変化、電気、磁気、電場、
磁場、光照射あるいはこれらの組み合わせ等の環境変
化、すなわち刺激により、可逆的に機能するものであれ
ば特に限定されないが、実用的には、電気、磁気、電
場、磁場の少なくとも一つを含む組み合わせからなる環
境変化によって可逆的に機能するものが、色々な状況下
で環境変化を作りやすいという点で好ましい。
【0007】具体的にはイオン性基を含有した高分子ゲ
ルであり、イオン性基はカチオン系、アニオン系いずれ
でもよく、素材としてはポリアクリル酸系、ポリメタク
リル酸系、ポリアクリルアミド系、ポリビニルアルコー
ル系、ポリアクリロニトリル系、ポリメチルメタクリレ
ート系、ポリウレタン系、ポリスルホン系、ポリエステ
ル系、ポリアミド系、ポリシロキサン系などの有機系高
分子ゲルや、チタン化合物系やジルコニア化合物系に代
表される無機系高分子ゲルが挙げられる。
【0008】本発明に於いてゲル部とは、ゲル含有液体
セル、ゲル薄膜、粒状ゲル集合体、ゲル繊維織物などの
単体や積層体などが挙げられるが特に限定されない。ま
た、ゲル部には、ゲル以外のものが含まれていても良
い。たとえば該光学素子を表示板に用いる場合等には、
ゲル層の周囲に黒色系のプラスチック、金属材料等を配
置するとコントラストがはっきりするため良い。また、
当然ながら、該ゲル部には、透明保護層や特定波長の光
学フィルター層などを設けても良い。
【0009】本発明で用いられる刺激伝達機構として
は、熱、磁気、磁場、電気、電場などを用いる機構のも
のを使用することができるが、特に限定されず、用いる
刺激に応じて適宜使用することができる。例えば、電
気、電場を用いる場合、金属板、金属箔、金属薄膜、金
属線、透明導電膜、透明導電板など任意のものを用いる
ことができる。本発明の光学素子を表示板等に用いる場
合には、光線を透過する刺激伝達機構が好ましいため、
透明導電膜、透明導電板、金属細線等を用いるのがよ
い。
【0010】本発明の表示板における光学素子の配列方
法は、特に限定されないが、ある一定の規則性を持って
配列していると、鮮明な像を表示することができるので
好ましい。具体的な配列方法としては、1個または数個
の光学素子の集合体を、表示板の形状が三角形、四角形
等の場合は各辺に平行に、円形、球形、楕円形等の場合
は放射状に、それぞれ実質的に等間隔に並べるのが良
い。これらの場合、間隔の広さや精度は、表示板の大き
さ、使用の目的等に応じて適宜決定される。
【0011】本発明の表示板には、バックライトを使用
することができる。本発明の表示板に用いることができ
るバックライトは、特に限定されず、放射型、反射型、
屈折反射型等任意のものを使用することができる。ま
た、光源の色は、特に限定されず、白色光、単色光等任
意のものを使用することができる。光源の数も特に限定
されず、1個でも良いし、光学素子1個または数個に1
個用いても良い。また、プリズム、レンズ等により、分
光、集光、偏光等して用いても良い。
【0012】本発明の表示板では、1ないし4枚の原色
のカラーフィルターを用いてカラー表示板として使用す
ることができる。本発明の表示板で用いるカラーフィル
ターの材質は、プラスチック製、ガラス製など特に限定
されず、厚み等も目的に応じて適宜選択される。また形
状も、平板状、レンズ状等任意のものが使用される。
【0013】次に本発明の光学素子および表示板の例を
図面で説明するが、もちろんこれらに限定されない。図
1は、本発明の光学素子の1例の側面断面図である。図
1において、高分子ゲル1は黒色のプラスチック2によ
って囲まれており、その上下を透明導電フイルム3、
3’により挟まれている。3、3’間に電位をかけるこ
とによりゲル1の透明性を変化させる。
【0014】図2は、本発明の表示板の1例である。図
2において、図1の光学素子4を縦横に並べてあり、制
御回路5により各光学素子の電位を制御して像を形成す
る。
【0015】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されない。すなわ
ち、本発明においては高分子ゲルの光学特性変化を利用
した光学材料という概念が重要であるからである。この
技術思想を知った者にとっては、さらに効率の良い物に
変更することは容易であろう。
【0016】実施例 ポリビニルアルコール(日本合成化学工業株式会社製、
商品名ゴーセノール)とポリアクリル酸(日本純薬株式
会社製、商品名ジュリマー)を重量比で2:1の割合で
混合し、凍結、解凍処理を繰り返した。ついで、1規定
の水酸化ナトリウム水溶液に1週間浸漬して高分子ゲル
を合成した。得られたゲルは不透明であった。このゲル
を2枚の透明電極で挟み光学素子を作製した。この光学
素子に直流電位(30V 、0.1A )をかけたところ透
明性が変化し、全光線透過率が20%となった。
【0017】
【発明の効果】本発明は、高分子ゲルの光学特性変化を
利用することで、長時間の表示が可能で、発熱や電力消
費の少ない新規光学材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学素子の1例を示す側面断面図。
【図2】本発明の表示板の1例を示す概略図。
【符号の説明】
1 高分子ゲル部 3、3’透明導電フイルム 4 光学素子 5 制御回路 6 画像入力インターフェース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺激応答光変調性高分子ゲル成形物から
    なるゲル部と、該高分子ゲルに刺激を与える刺激伝達機
    構とからなることを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 ゲル部が高分子ゲル成形物と高分子ゲル
    以外の物質とからなることを特徴とする請求項1記載の
    光学素子。
  3. 【請求項3】 刺激応答光変調性高分子ゲル成形物から
    なるゲル部と、該高分子ゲルに刺激を与える刺激伝達機
    構とからなる光学素子を配列してなることを特徴とする
    表示板。
  4. 【請求項4】 背面にバックライトを有することを特徴
    とする請求項3記載の表示板。
  5. 【請求項5】 前面に1ないし4原色のカラーフィルタ
    ーを有することを特徴とする請求項4記載の表示板。
  6. 【請求項6】 ゲル部が高分子ゲル成形物と高分子ゲル
    以外の物質とからなることを特徴とする請求項3記載の
    表示板。
  7. 【請求項7】 背面にバックライトを有することを特徴
    とする請求項6記載の表示板。
  8. 【請求項8】 前面に1ないし4原色のカラーフィルタ
    ーを有することを特徴とする請求項7記載の表示板。
JP16588692A 1992-06-24 1992-06-24 光学素子およびそれからなる表示板 Pending JPH063631A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996020092A1 (fr) * 1994-12-28 1996-07-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Billet et processeur de reecriture associe

Cited By (2)

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WO1996020092A1 (fr) * 1994-12-28 1996-07-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Billet et processeur de reecriture associe
US6052137A (en) * 1994-12-28 2000-04-18 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Ticket and ticket rewriting apparatus

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