JPH063604Y2 - 液体の蒸発装置 - Google Patents

液体の蒸発装置

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JPH063604Y2
JPH063604Y2 JP10810788U JP10810788U JPH063604Y2 JP H063604 Y2 JPH063604 Y2 JP H063604Y2 JP 10810788 U JP10810788 U JP 10810788U JP 10810788 U JP10810788 U JP 10810788U JP H063604 Y2 JPH063604 Y2 JP H063604Y2
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JP
Japan
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liquid
air
temperature
constant temperature
container
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JP10810788U
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浩二 加藤
典令 佐々木
俊彦 山崎
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日立プラント建設株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は液体の蒸発装置に係り、特に空気調和された
建物内に人体の健康上有用な気体を送気するのに好適な
液体の蒸発装置に関する。
〔従来の技術〕
高層化、高密度化、高度情報化した最近の建物は、高多
機能に構築され、それに相応して高度の空気調和(以下
空調と云う)装置が装備されている。しかし、空調空気
の品質は、大自然の森林の中の空気の品質に比べると温
度、湿度等部分的に優れているとはいえ、総合的に劣っ
ており、特にインテリジュントビルと呼ばれる最近の建
物では、ビジネス効率を高めるため、ストレスを解消
し、疲労を防止し健康によいといわれる森林浴に近い空
調環境をもつことが望まれている。
このような森林浴に近い空調空気を作るには、森林浴を
特徴づけているフィトンチッド(植物が放散する殺菌・
防虫力のある芳香性物質)を、人工的に発生させ空調装
置内へ注入してやることが必要である。現状フィトンチ
ッドとしては、檜等の樹木から抽出した精油が一般的に
使用されており、この精油を加温により蒸発して気体を
発生させ、空調装置に間欠的に注入している。
しかし、この方法では、蒸気発生量が蒸発面積と加熱温
度に比例するため、大型空調装置に対しては発生装置が
大きくなり、設置面積をとるなどコスト高となる問題が
あった。
〔考案が解決しようとする課題〕
この考案は、前記従来技術の欠点を解消し、コンパクト
な構造で、しかも蒸気発生量を大きくとれ、しかも発生
量の制御が容易な液体の蒸発装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は内部に液体を貯留する恒温容器と、この恒温
容器内の液体温度を測定するための測温手段と、この測
温手段の測定結果に基づき恒温容器内の液体温度を所定
の温度範囲内で可変に制御できる加熱手段と、前記恒温
容器内の液体中に所定の空気量範囲内で可変に空気を吹
き込むことのできる空気送気手段と、前記恒温容器内の
液体から蒸発する気体を空気調和装置の送気系統中に注
入させる手段とにより構成したことを特徴とする。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1〜3図により説明する。第1図は
蒸気発生装置を示し、除湿剤1で除湿された空気をエア
ーポンプ2により、マスフローコントローラ3に送る。
この時、圧力調整バルブ18によりマスフローコントロ
ーラ3の入口側を任意の圧力に調整する。マスフローコ
ントローラ3によって流量調整された空気を恒温容器1
5内に設置されたノズル19に送り、フィトンチッド1
1液をバブリングする。この時、フィトンチッド11液
の蒸気発生量は、ヒータ9と温度センサー6により任意
に設定された液温とマスフローコントローラ3によって
調整した空気量でコントロールする。前記温度センサー
6は、恒温容器内の外壁面に取付けて、液体温度を間接
的に測温しているが、これに限らず、この温度センサー
6を恒温容器内の液体中に浸漬して液体温度を直接的に
測温するようにしてもよい。以上によって任意の蒸気濃
度にコントロールされた発生気体は電磁弁、4−1を通
り空調装置の空調ダクト17中に送られ、森林浴のフィ
トンチッド濃度(10ppb前後)近くにして、建物内に
送られる。
フィトンチッド11液は、蒸気発生と共に減少してい
き、液面が液面計5−1で検知して、ほぼ半分になった
ときマスフローコントローラ3を閉じて電磁弁4−2を
開放し、残量を廃液タンク13に廃棄し、所定時間後、
電磁弁4−2を閉じて溶液タンク12に入っているフィ
トンチッド11を送液ポンプ10で、電磁弁4−3を開
放して恒温容器15内に送る。次いで新しいフィトンチ
ッド11液の液面の満杯を液面計5−2で検知し、送液
ポンプ10を止め電磁弁4−3を閉じ、マスフローコン
トローラ3を開放し、再びフィトンチッドを発生させ
る。以上のマスフローコントローラ3、液面計5−1〜
2、電磁弁4−1〜3の制御はシーケンスコントローラ
8と電源7で行う。
第2図は、檜から抽出したフィトンチッドの熱天秤曲線
を示し、低沸点成分(105℃前後)と高沸点成分(1
70℃前後)が、およそ半分づつ含まれていることが判
る。人間の健康上好ましい成分は一般に低沸点成分と云
われている。従って恒温容器15内のフィトンチッド1
1液を全量蒸発させる必要はない。このため恒温容器1
5内のフィトンチッド11液は初期量の約半分になった
時点で廃棄することが望ましい。第3図は空気量と各温
度におけるフィトンチッド11発生量の関係を示す。空
気量を増やすことで発生量を大きくとることができ、温
度と空気量のコントロールで、空調装置の容量に応じ、
任意のフィトンチッド11濃度にコントロールすること
ができる。
前記実施例は、森林浴成分であるフィトンチッド11の
発生に関して説明したが、これは他の芳香性液体に適用
しても同様の効果が期待できる。
〔考案の効果〕
本考案は上述の通り構成されているので、以下に記載す
る効果がある。
恒温容器にそれぞれ制御可能な加熱手段と、空気送気手
段とを設けたことにより、蒸発装置の蒸発気体量を減ら
すことなく小型化できる。
又、発生した蒸発気体を空調調和装置の送気系統中に注
入することにより建物内を人間の健康上有用な成分を含
む空気とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略構成図、第2図は
本考案に係るフィトンチッドの熱天秤曲線を示す特性
図、第3図は本考案に係る蒸気発生装置を用いた時の各
加熱温度での空気量を変化させた時のフィトンチッド発
生量の関係を示す特性図である。 2…エアーポンプ、3…マスフローコントローラ, 4−1〜3…電磁弁、5−1〜2…液面計, 6…温度センサ、8…シーケンスコントローラ, 9…ヒータ、10…送液ポンプ, 11…フィトンチッド,15…恒温容器, 19…ノズル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に液体を貯留する恒温容器と、この恒
    温容器内の液体温度を測定するための測温手段と、この
    測温手段の測定結果に基づき恒温容器内の液体温度を所
    定の温度範囲内で可変に制御できる加熱手段と、前記恒
    温容器内の液体中に所定の空気量範囲内で可変に空気を
    吹き込むことのできる空気送気手段と、前記恒温容器内
    の液体から蒸発する気体を空気調和装置の送気系統中に
    注入させる手段とにより構成したことを特徴とする液体
    の蒸発装置。
JP10810788U 1988-08-17 1988-08-17 液体の蒸発装置 Expired - Lifetime JPH063604Y2 (ja)

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JPH0230347U JPH0230347U (ja) 1990-02-27
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JPH0230347U (ja) 1990-02-27

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