JPH0635895Y2 - エアーボート - Google Patents
エアーボートInfo
- Publication number
- JPH0635895Y2 JPH0635895Y2 JP1988040139U JP4013988U JPH0635895Y2 JP H0635895 Y2 JPH0635895 Y2 JP H0635895Y2 JP 1988040139 U JP1988040139 U JP 1988040139U JP 4013988 U JP4013988 U JP 4013988U JP H0635895 Y2 JPH0635895 Y2 JP H0635895Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- keel
- plate
- transom plate
- boat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案はエアーボート、詳細にはトランサム板を有す
るエアーボートに関する。
るエアーボートに関する。
《従来の技術》 エアーボートは、一般に平面U字形状の気胴、気胴の後
部に船外機を取付ける為に設けるトランサム板、底布、
底板、底布と底板の間に設けるキール等から構成され、
後部のトランサム板に取り付けられる船外機のスクリュ
ーによって推進走行される。一般にエアーボートは走行
中前部が上がり、後部が下がる走行状態となるが、特に
多人数が乗った場合この状態が顕著である。また、底布
は、その周囲を気胴底部およびトランサム板の逆二等辺
三角形の二等辺にあたる下辺に接着固定されるととも
に、底布と底板の間に、エアーボート幅方向中央部の前
後方向に亙ってキールを設けるので、キールのある部分
が底方向に突出する。この底布は、走行中は下方からの
水流圧で徐々に底板方向(上方)へ持ち上げられる状態
となる。すなわち、キールと左右の気胴間の底布は、凹
面状となるが、後部辺のトランサム板の下辺が逆二等辺
三角形の直線状の辺であるので、底布を持ち上げている
水流は、このトランサム板の下端部分前面に当たり、こ
の部分の底布をも上に持ち上げて滞るような状態とな
り、これがある程度の量に達すると、この滞った水が下
方へ流れるが、このとき船体がガクガクする衝撃が起こ
ったり、エアードローが起こり、これを繰り返す為、ス
ピードを減じ、乗り心地も悪く、走行性能を減じた。
部に船外機を取付ける為に設けるトランサム板、底布、
底板、底布と底板の間に設けるキール等から構成され、
後部のトランサム板に取り付けられる船外機のスクリュ
ーによって推進走行される。一般にエアーボートは走行
中前部が上がり、後部が下がる走行状態となるが、特に
多人数が乗った場合この状態が顕著である。また、底布
は、その周囲を気胴底部およびトランサム板の逆二等辺
三角形の二等辺にあたる下辺に接着固定されるととも
に、底布と底板の間に、エアーボート幅方向中央部の前
後方向に亙ってキールを設けるので、キールのある部分
が底方向に突出する。この底布は、走行中は下方からの
水流圧で徐々に底板方向(上方)へ持ち上げられる状態
となる。すなわち、キールと左右の気胴間の底布は、凹
面状となるが、後部辺のトランサム板の下辺が逆二等辺
三角形の直線状の辺であるので、底布を持ち上げている
水流は、このトランサム板の下端部分前面に当たり、こ
の部分の底布をも上に持ち上げて滞るような状態とな
り、これがある程度の量に達すると、この滞った水が下
方へ流れるが、このとき船体がガクガクする衝撃が起こ
ったり、エアードローが起こり、これを繰り返す為、ス
ピードを減じ、乗り心地も悪く、走行性能を減じた。
この問題点を解消するため、出願人は実公昭52−4718に
おいて底布と底板の間に空気袋や整流板を設け、また実
公昭53−17273においては底布と底板間にトランサム板
の下辺形状に対応する横断面形状が逆三角形の硬質板を
ほぼエアーボート底部全体に設けることによって、全体
の底布を持ち上がらないようにして走行性能を向上させ
た。
おいて底布と底板の間に空気袋や整流板を設け、また実
公昭53−17273においては底布と底板間にトランサム板
の下辺形状に対応する横断面形状が逆三角形の硬質板を
ほぼエアーボート底部全体に設けることによって、全体
の底布を持ち上がらないようにして走行性能を向上させ
た。
《この考案が解決しようとする課題》 しかし、エアーボートは、軽量でコンパクト性のある構
造、すなわち運搬、組み立ての容易性と走行性能の優良
性の双方を需要者から要求されているが、走行性能を向
上させようとすると、構成が複雑で補助部材が多くな
り、運搬、組み立ての容易性が損なわれることが多かっ
た。例えば、上記のエアーボートでは、走行性能は向上
するが、構成部材が多くなるので、コンパクト性が損な
われ、その運搬は不便になり、組み立ては複雑になる問
題点があった。また、製造工程も多くなり、製造価格が
高くなる問題点があった。
造、すなわち運搬、組み立ての容易性と走行性能の優良
性の双方を需要者から要求されているが、走行性能を向
上させようとすると、構成が複雑で補助部材が多くな
り、運搬、組み立ての容易性が損なわれることが多かっ
た。例えば、上記のエアーボートでは、走行性能は向上
するが、構成部材が多くなるので、コンパクト性が損な
われ、その運搬は不便になり、組み立ては複雑になる問
題点があった。また、製造工程も多くなり、製造価格が
高くなる問題点があった。
また、従来のようにトランサム板の下辺形状が逆二等辺
三角形であると、上記したように水流がこのトランサム
板下部にぶつかり、一定時間滞った後、後方へ逃げるの
で、エアードローが起こりやすく、スピードを減じると
ともに、船体がガクガクする衝撃が起こり、ひどい場合
は着脱可能な底板が折れ曲がりズレてしまう問題点があ
った。
三角形であると、上記したように水流がこのトランサム
板下部にぶつかり、一定時間滞った後、後方へ逃げるの
で、エアードローが起こりやすく、スピードを減じると
ともに、船体がガクガクする衝撃が起こり、ひどい場合
は着脱可能な底板が折れ曲がりズレてしまう問題点があ
った。
この考案は、基本構造以外の余分な補助部材を用いず
に、走行性能を非常に向上させるエアーボートを得るこ
とを目的とする。
に、走行性能を非常に向上させるエアーボートを得るこ
とを目的とする。
《課題を解決する為の手段》 本願考案のエアーボートはこの目的を達成する為になさ
れたものであって、平面U字形状の気胴後部に設けられ
たトランサム板、トランサム板下辺に固定された底布、
および底布の間に設けられたキール等により構成され、
走行時にはキールによる突出部が水面下にあるエアーボ
ートにおいて、トランサム板のキールが位置する中央部
分と、気胴底部が位置する両端部分の下辺が曲線状の凹
状辺を有する下辺であるトランサム板を有することを特
徴とする。
れたものであって、平面U字形状の気胴後部に設けられ
たトランサム板、トランサム板下辺に固定された底布、
および底布の間に設けられたキール等により構成され、
走行時にはキールによる突出部が水面下にあるエアーボ
ートにおいて、トランサム板のキールが位置する中央部
分と、気胴底部が位置する両端部分の下辺が曲線状の凹
状辺を有する下辺であるトランサム板を有することを特
徴とする。
《作用》 キールは、エアーボート幅方向中央の前後方向に亙って
設けられ、この部分の底布を底方向に突出させて、エア
ーボートの旋回性や保針性の作用をしている。
設けられ、この部分の底布を底方向に突出させて、エア
ーボートの旋回性や保針性の作用をしている。
エアーボートを後部のトランサム板に取り付けられる船
外機のスクリューによって走行させると、エアーボート
は、一般に走行中前部が上がり、後部が下がる走行状態
となり、トランサム板下部は水面下に没する。また、底
布は、その周囲を気胴底部およびトランサム板の凹状辺
に接着固定されるとともに、底布と底板の間のエアーボ
ート幅方向中央に前後方向に亙ってキールを設けてある
ので、キールのある部分が底方向に突出する。この底布
は、走行状態になると下方からの水圧で徐々に底板方向
へ持ち上げられる状態となる。すなわち、キールと左右
の気胴間の底布は、上方に持ち上げられ凹面状となる
が、トランサム板の下辺も、この底布の形状に対応する
凹状辺であるので、水流はトランサム板の下端部分に溜
まる事なく、滑らかに後方へ流れて行く。
外機のスクリューによって走行させると、エアーボート
は、一般に走行中前部が上がり、後部が下がる走行状態
となり、トランサム板下部は水面下に没する。また、底
布は、その周囲を気胴底部およびトランサム板の凹状辺
に接着固定されるとともに、底布と底板の間のエアーボ
ート幅方向中央に前後方向に亙ってキールを設けてある
ので、キールのある部分が底方向に突出する。この底布
は、走行状態になると下方からの水圧で徐々に底板方向
へ持ち上げられる状態となる。すなわち、キールと左右
の気胴間の底布は、上方に持ち上げられ凹面状となる
が、トランサム板の下辺も、この底布の形状に対応する
凹状辺であるので、水流はトランサム板の下端部分に溜
まる事なく、滑らかに後方へ流れて行く。
したがって、エアードローや、船体のガクガクする上下
の揺れが起こらない。
の揺れが起こらない。
また、キール部分が側面をはっきりさせて下方に突出す
るので、キールの効果が増大し旋回性、保針性の作用が
向上する。
るので、キールの効果が増大し旋回性、保針性の作用が
向上する。
《実施例》 この考案の一実施例を、エアーボートの平面を示す第1
図、エアーボートを後方より見た図である第2図、第3
図、第4図およびエアーボートの底下の水流を示す説明
図である第5図に基づいて説明する。
図、エアーボートを後方より見た図である第2図、第3
図、第4図およびエアーボートの底下の水流を示す説明
図である第5図に基づいて説明する。
第6図は、従来のトランサム板を用いたエアーボートを
後方より見た図を示し、第7図は従来のエアーボートの
底下の水流を示す。
後方より見た図を示し、第7図は従来のエアーボートの
底下の水流を示す。
第8図は、この考案と従来例のエアーボートの比較を示
す図である。
す図である。
エアーボートは、気胴(1)、トランサム板(2)、底
布(3)、底板(4)、エアーキール(5)、船外機
(6)等から成る。
布(3)、底板(4)、エアーキール(5)、船外機
(6)等から成る。
気胴(1)は、内部に空気を入れることで平面形状U字
形に膨らませ、後部にトランサム板(2)を立設する。
トランサム板(2)には船外機(6)を取り付ける。
形に膨らませ、後部にトランサム板(2)を立設する。
トランサム板(2)には船外機(6)を取り付ける。
気胴(1)の底部、トランサム板(2)の下辺には、底
布(3)が接着固定され、底板(4)との間にエアーキ
ール(5)をエアーボート幅方向中央の前後方向に亙っ
て挿入設定する。底板(4)は、エアーボート内部の底
部表面に着脱自在に敷く硬質合成樹脂板、アルミ板、木
質合板などから成り、数箇所で折り畳み可能な構成であ
る。
布(3)が接着固定され、底板(4)との間にエアーキ
ール(5)をエアーボート幅方向中央の前後方向に亙っ
て挿入設定する。底板(4)は、エアーボート内部の底
部表面に着脱自在に敷く硬質合成樹脂板、アルミ板、木
質合板などから成り、数箇所で折り畳み可能な構成であ
る。
トランサム板(2)、その下辺形状をエアーキール
(5)の位置に対応する中央凸状部分と、気胴(1)底
部に対応する両端部分の間に、凹状辺を有するように構
成する。
(5)の位置に対応する中央凸状部分と、気胴(1)底
部に対応する両端部分の間に、凹状辺を有するように構
成する。
凹状辺は、第2図、第3図のように曲線状凹辺と直線状
辺とで構成してもよく、第4図のように直線状辺と凹角
状辺とで構成してもよく、あるいは曲線状辺のみ、曲線
状辺と凹角状辺、曲線状辺と直線状辺と凹角状辺という
組合せで構成してもよい。
辺とで構成してもよく、第4図のように直線状辺と凹角
状辺とで構成してもよく、あるいは曲線状辺のみ、曲線
状辺と凹角状辺、曲線状辺と直線状辺と凹角状辺という
組合せで構成してもよい。
第2図、第4図はキールにエアーキール(5)を使用し
たエアーボートであり、第3図はキールに木製キール
(7)を使用したエアーボートである。
たエアーボートであり、第3図はキールに木製キール
(7)を使用したエアーボートである。
トランサム板(2)の下辺形状は、エアーキール(5)
が位置する中央部分を、エアーキール(5)の横断面形
状に対応する円形の径、すなわち外周形に合わせて、半
径50〜100mm程度の凸状円弧辺(2)cとして形成す
る。この凸状円弧辺(2)cの半径の大きさは、エアー
ボートの幅、エアーキール(5)の径の大きさによって
変わる。このトランサム板(2)の下辺は、エアーキー
ル(5)が位置する中央部分である凸状円弧辺(2)c
と、気胴(1)の底部分が位置する両端部分の間の下辺
を、曲線状凹辺を有する辺で形成する。この実施例で
は、端部から中央部までの長さを1とすると、それぞれ
の端部よりほぼ1/3の長さまでを直線状辺(2)bで底
板(4)にほぼ平行に接するように形成し、この両端部
分の直線状辺(2)bと、中央部分の凸状円弧辺(2)
cの間を、この2つの辺の接円弧から成る凹状円弧辺
(2)aで曲線状の凹状辺を形成する。この凹状円弧辺
(2)aは、エアーボートの幅、エアーキール(5)の
径の大きさによって影響されるが、約500mm〜1000mmの
半径の接円弧によって形成する。
が位置する中央部分を、エアーキール(5)の横断面形
状に対応する円形の径、すなわち外周形に合わせて、半
径50〜100mm程度の凸状円弧辺(2)cとして形成す
る。この凸状円弧辺(2)cの半径の大きさは、エアー
ボートの幅、エアーキール(5)の径の大きさによって
変わる。このトランサム板(2)の下辺は、エアーキー
ル(5)が位置する中央部分である凸状円弧辺(2)c
と、気胴(1)の底部分が位置する両端部分の間の下辺
を、曲線状凹辺を有する辺で形成する。この実施例で
は、端部から中央部までの長さを1とすると、それぞれ
の端部よりほぼ1/3の長さまでを直線状辺(2)bで底
板(4)にほぼ平行に接するように形成し、この両端部
分の直線状辺(2)bと、中央部分の凸状円弧辺(2)
cの間を、この2つの辺の接円弧から成る凹状円弧辺
(2)aで曲線状の凹状辺を形成する。この凹状円弧辺
(2)aは、エアーボートの幅、エアーキール(5)の
径の大きさによって影響されるが、約500mm〜1000mmの
半径の接円弧によって形成する。
また、トランサム板(2)の下辺の曲線状凹辺は、両端
部分と中央部分の凸状円弧辺(2)c間の全てを、接円
弧、あるいは他の凹状曲線から成る凹状辺として形成し
てもよい。
部分と中央部分の凸状円弧辺(2)c間の全てを、接円
弧、あるいは他の凹状曲線から成る凹状辺として形成し
てもよい。
さらに、トランサム板(2)の下辺形状を第4図のよう
に、両端部分と中央部分の凸状円弧辺(2)cの間に、
凹角状辺(2)dを設け、この凹角状辺(2)dと両端
部分、中央部分の間を直線状辺(2)bで形成してもよ
い。
に、両端部分と中央部分の凸状円弧辺(2)cの間に、
凹角状辺(2)dを設け、この凹角状辺(2)dと両端
部分、中央部分の間を直線状辺(2)bで形成してもよ
い。
キールが第3図のように木製キール(7)で構成したエ
アーボートの場合も同様であるが、トランサム板(2)
の下辺中央部分が、凸状円弧辺ではなく、木製キール
(7)の板状体形状であるので、この形状に合わせた中
央凸状辺として構成する。
アーボートの場合も同様であるが、トランサム板(2)
の下辺中央部分が、凸状円弧辺ではなく、木製キール
(7)の板状体形状であるので、この形状に合わせた中
央凸状辺として構成する。
次に、この考案の実施例の作用について説明する。
エアーボートを後部のトランサム板(2)に取り付けら
れる船外機(6)を起動させスクリューの回転によって
走行させると、エアーボートは、一般に走行中前部が上
がり、後部が下がる走行状態となり、トランサム板
(2)下部は水面下に没する。また、底布(3)は、そ
の周囲を気胴(1)底部およびトランサム板(2)の下
辺に接着固定されるとともに、底布(3)と底板(4)
の間のエアーボート幅方向中央部の前後方向に亙ってエ
アーキール(5)を設けるので、エアーキール(5)の
ある部分が下方向に突出している。この底布(3)は、
走り始めスピードを上げて行くと下方からの水流圧で徐
々に底板(4)方向へ持ち上げられる状態となる。すな
わち、エアーキール(5)と左右の気胴(1)間の底布
(3)は、上方に持ち上げられ凹面状となるが、後部の
トランサム板(2)の下辺も、この底布(3)の形状に
対応する凹状辺であるので、水流は、第5図の矢印のよ
うにトランサム板(2)の下端部分前面に滞る事なく、
滑らかに後方へ流れて行く。したがって、走行するエア
ーボートはエアードローや、船体のガクガクする上下の
揺れや衝撃が起こらず、スピードが非常に向上する。例
えば、5人乗り、20〜30馬力のエアーボートの実験結果
では、従来のトランサム板のエアーボートと比較すると
時速5Km/Hr以上の速力の増加が確認された。
れる船外機(6)を起動させスクリューの回転によって
走行させると、エアーボートは、一般に走行中前部が上
がり、後部が下がる走行状態となり、トランサム板
(2)下部は水面下に没する。また、底布(3)は、そ
の周囲を気胴(1)底部およびトランサム板(2)の下
辺に接着固定されるとともに、底布(3)と底板(4)
の間のエアーボート幅方向中央部の前後方向に亙ってエ
アーキール(5)を設けるので、エアーキール(5)の
ある部分が下方向に突出している。この底布(3)は、
走り始めスピードを上げて行くと下方からの水流圧で徐
々に底板(4)方向へ持ち上げられる状態となる。すな
わち、エアーキール(5)と左右の気胴(1)間の底布
(3)は、上方に持ち上げられ凹面状となるが、後部の
トランサム板(2)の下辺も、この底布(3)の形状に
対応する凹状辺であるので、水流は、第5図の矢印のよ
うにトランサム板(2)の下端部分前面に滞る事なく、
滑らかに後方へ流れて行く。したがって、走行するエア
ーボートはエアードローや、船体のガクガクする上下の
揺れや衝撃が起こらず、スピードが非常に向上する。例
えば、5人乗り、20〜30馬力のエアーボートの実験結果
では、従来のトランサム板のエアーボートと比較すると
時速5Km/Hr以上の速力の増加が確認された。
また、エアーキール(5)部分が側面をはっきりさせて
下方に突出するので、キールの効果が増大し、横滑りが
なくなり旋回性、保針性の作用が向上した。
下方に突出するので、キールの効果が増大し、横滑りが
なくなり旋回性、保針性の作用が向上した。
《考案の効果》 したがって、この考案によれば、運搬が容易であり、し
かも組み立てが簡単な構造のエアーボートでありなが
ら、走行性能、乗り心地性能を従来の比し、非常に向上
させたという効果を有する。すなわち、エアーボートに
基本部材以外の他の補助部材を用いない構成のエアーボ
ートで、従来に比し走行性能、乗り心地性能を飛躍的に
向上させたという効果がある。
かも組み立てが簡単な構造のエアーボートでありなが
ら、走行性能、乗り心地性能を従来の比し、非常に向上
させたという効果を有する。すなわち、エアーボートに
基本部材以外の他の補助部材を用いない構成のエアーボ
ートで、従来に比し走行性能、乗り心地性能を飛躍的に
向上させたという効果がある。
このエアーボートの走行性能、乗り心地性能の向上効果
は、細分して述べると、 (a)トランサム板下辺下の水の流れをスムースにする
ことにより、エアードロー等が起こらず走行スピードの
増加という効果、 (b)従来のようにトランサム板の前に水が滞らないの
で、走行中にこの水の逃げに際して起こる上下にガクガ
クする揺れや衝撃がなく乗り心地が向上し、底板を外れ
たり壊れたりすることが無いという効果、 (c)キール効果の増大による旋回時の横滑りを防ぐこ
とによる旋回性の向上、保針性の向上の効果がある。
は、細分して述べると、 (a)トランサム板下辺下の水の流れをスムースにする
ことにより、エアードロー等が起こらず走行スピードの
増加という効果、 (b)従来のようにトランサム板の前に水が滞らないの
で、走行中にこの水の逃げに際して起こる上下にガクガ
クする揺れや衝撃がなく乗り心地が向上し、底板を外れ
たり壊れたりすることが無いという効果、 (c)キール効果の増大による旋回時の横滑りを防ぐこ
とによる旋回性の向上、保針性の向上の効果がある。
また、このように走行性能の良いエアーボートが、簡単
に組み立てられ、容易に運搬できる構造であるので、製
造工程も短く、製造価格も廉価である効果がある。
に組み立てられ、容易に運搬できる構造であるので、製
造工程も短く、製造価格も廉価である効果がある。
第1図乃至第4図、第5図は、この考案の実施例を示す
ものであり、第1図はエアーボートの平面図、第2図、
第3図、第4図はエアーボートを後方より見た背面図で
あり、第2図、第4図はエアーキール、第3図は木製キ
ールを使用したエアーボートである。第5図は、エアー
ボートを気胴を除いて後下方より見たエアーボートの部
分断面説明図であり、底布および水流を示す図である。 第6図は、従来のトランサム板を用いたエアーボートを
後方より見た背面図である。 第7図は、従来のトランサム板を用いたエアーボートを
気胴を除いて後下方より見たエアーボート部分断面説明
図であり、底布および水流を示す図である。 第8図は、この考案と従来のトランサム板を使用したエ
アーボートを後方より見た比較説明図である。 (1)……気胴、 (2)……トランサム板、 (2)a……トランサム板の下辺の凹状辺、 (2)b……トランサム板の下辺の直線状辺、 (2)c……トランサム板の下辺の凸状辺、 (2)d……トランサム板の下辺の凹角状辺、 (3)……底布、 (4)……底板、 (5)……エアーキール、 (6)……船外機、 (7)……木製キール。
ものであり、第1図はエアーボートの平面図、第2図、
第3図、第4図はエアーボートを後方より見た背面図で
あり、第2図、第4図はエアーキール、第3図は木製キ
ールを使用したエアーボートである。第5図は、エアー
ボートを気胴を除いて後下方より見たエアーボートの部
分断面説明図であり、底布および水流を示す図である。 第6図は、従来のトランサム板を用いたエアーボートを
後方より見た背面図である。 第7図は、従来のトランサム板を用いたエアーボートを
気胴を除いて後下方より見たエアーボート部分断面説明
図であり、底布および水流を示す図である。 第8図は、この考案と従来のトランサム板を使用したエ
アーボートを後方より見た比較説明図である。 (1)……気胴、 (2)……トランサム板、 (2)a……トランサム板の下辺の凹状辺、 (2)b……トランサム板の下辺の直線状辺、 (2)c……トランサム板の下辺の凸状辺、 (2)d……トランサム板の下辺の凹角状辺、 (3)……底布、 (4)……底板、 (5)……エアーキール、 (6)……船外機、 (7)……木製キール。
Claims (1)
- 【請求項1】平面U字形状の気胴後部に設けられたトラ
ンサム板、トランサム板下辺に固定された底布、および
底布の間に設けられたキール等により構成され、走行時
にはキールによる突出部が水面下にあるエアーボートに
おいて、トランサム板のキールが位置する中央部分と、
気胴底部が位置する両端部分の下辺が曲線状の凹状辺を
有する下辺であるトランサム板を有することを特徴とす
るエアーボート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988040139U JPH0635895Y2 (ja) | 1988-03-26 | 1988-03-26 | エアーボート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988040139U JPH0635895Y2 (ja) | 1988-03-26 | 1988-03-26 | エアーボート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01147794U JPH01147794U (ja) | 1989-10-12 |
JPH0635895Y2 true JPH0635895Y2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=31266614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988040139U Expired - Lifetime JPH0635895Y2 (ja) | 1988-03-26 | 1988-03-26 | エアーボート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635895Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4669107B2 (ja) * | 2000-06-28 | 2011-04-13 | アキレス株式会社 | エアボート |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0326072Y2 (ja) * | 1986-08-01 | 1991-06-05 |
-
1988
- 1988-03-26 JP JP1988040139U patent/JPH0635895Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01147794U (ja) | 1989-10-12 |
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