JPH063579Y2 - 手術用上肢固定器 - Google Patents
手術用上肢固定器Info
- Publication number
- JPH063579Y2 JPH063579Y2 JP1990125675U JP12567590U JPH063579Y2 JP H063579 Y2 JPH063579 Y2 JP H063579Y2 JP 1990125675 U JP1990125675 U JP 1990125675U JP 12567590 U JP12567590 U JP 12567590U JP H063579 Y2 JPH063579 Y2 JP H063579Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- upper limb
- shaft rod
- sleeves
- support plate
- rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、仰臥位手術において上肢を挙上支持するのに
使用される上肢固定器に関するものである。
使用される上肢固定器に関するものである。
従来、仰臥位手術,特に、上腹部開腹手術では、肩当て
を使用し、両上肢を90度外転させ上肢位で行なわれる
ことが一般的である。
を使用し、両上肢を90度外転させ上肢位で行なわれる
ことが一般的である。
しかしながら、このような上肢位では上肢神経叢麻痺が
生じ易いことが指摘され、特に、上腹部開腹手術では術
者の移動範囲が制限される欠点もある。
生じ易いことが指摘され、特に、上腹部開腹手術では術
者の移動範囲が制限される欠点もある。
このように仰臥位手術のおいて上肢位は良好な体位とは
いい難い。
いい難い。
そこで、これらの欠点を解決するために上肢を体幹に密
着させる体位が好んで採られるが、この体位では手が腰
部や殿部より尾側に位置するために、手術内容によって
施術不可能になる。そのうえ、術中の両上肢確保ができ
ないために緊急時の輸液ルート追加にも支障をきたすこ
とになる。
着させる体位が好んで採られるが、この体位では手が腰
部や殿部より尾側に位置するために、手術内容によって
施術不可能になる。そのうえ、術中の両上肢確保ができ
ないために緊急時の輸液ルート追加にも支障をきたすこ
とになる。
それ故に本考案の目的は、このような課題を解決するこ
とにある。
とにある。
かかる課題を解決するために本考案の上肢固定器は、水
平板よりなる基板の一側縁に丸棒状の軸杆を水平に支持
し、該軸杆の一部にピンを突設すると共に、該軸杆にス
リーブを回転自在でかつ軸方向に摺動可能に嵌挿し、該
スリーブに取付金具を介して支持板を取付固定し、該ス
リーブを軸方向に摺動させ該スリーブに形成された切欠
に前記ピンを係合させることで該支持板が前記基板上に
起立し仰臥位の上肢を挙上状態で支持し得るようにした
ことを特徴とする。
平板よりなる基板の一側縁に丸棒状の軸杆を水平に支持
し、該軸杆の一部にピンを突設すると共に、該軸杆にス
リーブを回転自在でかつ軸方向に摺動可能に嵌挿し、該
スリーブに取付金具を介して支持板を取付固定し、該ス
リーブを軸方向に摺動させ該スリーブに形成された切欠
に前記ピンを係合させることで該支持板が前記基板上に
起立し仰臥位の上肢を挙上状態で支持し得るようにした
ことを特徴とする。
支持板を外側にして手術台の左右から夫々基板を患者の
頭部下に装着し上肢を挙上させ、肘関節90度屈曲、肩
関節を前挙90度,外挙0度,外施90度を目標にして
支持板を起立させ、上肢を支持させた状態で手術を行な
うことにより、神経麻痺が生じる危険性の排除並びに術
者の移動範囲の制限を排除させ得る。
頭部下に装着し上肢を挙上させ、肘関節90度屈曲、肩
関節を前挙90度,外挙0度,外施90度を目標にして
支持板を起立させ、上肢を支持させた状態で手術を行な
うことにより、神経麻痺が生じる危険性の排除並びに術
者の移動範囲の制限を排除させ得る。
以下に本考案の一実施例を図面と共に説明する。図にお
いて1は若干長方形である方形水平板で形成される基板
であり、該基板1の短手方向一側縁で長手方向の略両端
位置に一対をなす軸受2a,2bを対設して、丸棒状の
軸杆3を軸支させる。軸杆3の一端(第2図で左端)に
軸受2aを貫通するねじ杆4を突設し、該ねじ杆4に軸
受2aの外側でナット5を螺締させる。また、軸杆3に
は軸受2a,2bの内側でスリーブ6a,6bを回転自
在に嵌挿する。これらのスリーブ6a,6bには夫々右
端に切欠7,7を形成し、これらの切欠き7,7に軸杆
3に突設したピン8,8を係合させる。さらに、左側の
軸受2a内にコイルばね9を装填し、その弾発力により
スリーブ6aを右方向へ押圧させ、ピン8,8を切欠き
7,7に夫々係合させて軸杆3を回転不能にしている。
いて1は若干長方形である方形水平板で形成される基板
であり、該基板1の短手方向一側縁で長手方向の略両端
位置に一対をなす軸受2a,2bを対設して、丸棒状の
軸杆3を軸支させる。軸杆3の一端(第2図で左端)に
軸受2aを貫通するねじ杆4を突設し、該ねじ杆4に軸
受2aの外側でナット5を螺締させる。また、軸杆3に
は軸受2a,2bの内側でスリーブ6a,6bを回転自
在に嵌挿する。これらのスリーブ6a,6bには夫々右
端に切欠7,7を形成し、これらの切欠き7,7に軸杆
3に突設したピン8,8を係合させる。さらに、左側の
軸受2a内にコイルばね9を装填し、その弾発力により
スリーブ6aを右方向へ押圧させ、ピン8,8を切欠き
7,7に夫々係合させて軸杆3を回転不能にしている。
そして、スリーブ6a,6bの側面に取付金具10,10を
突設し、これらの取付金具10,10に支持板11をビス12を
介して取付固定させる。この支持板11は中央部分を突出
させて山形状に形成されている。
突設し、これらの取付金具10,10に支持板11をビス12を
介して取付固定させる。この支持板11は中央部分を突出
させて山形状に形成されている。
この支持板11の基板1に対する起立角度は、該支持板11
を第2図実線位置から鎖線位置へ移動させ、軸杆3に突
設したピン8,8をスリーブ6a,6bの切欠き7,7
から離脱させて、軸杆3を回転自由とした状態で、ナッ
ト5を介して軸杆3を回動させ、ついで支持板11を開放
してやれば、コイルばね9の弾発力により軸杆3は回動
不能の状態に戻り、支持板11の起立角度を変更できる。
を第2図実線位置から鎖線位置へ移動させ、軸杆3に突
設したピン8,8をスリーブ6a,6bの切欠き7,7
から離脱させて、軸杆3を回転自由とした状態で、ナッ
ト5を介して軸杆3を回動させ、ついで支持板11を開放
してやれば、コイルばね9の弾発力により軸杆3は回動
不能の状態に戻り、支持板11の起立角度を変更できる。
本考案の上肢固定器は、通常は左右一対に使用すること
とし、夫々支持板11を基板1の外側180度になるよう
に倒し、上面にボアシーツを掛け、手術台上で患者の頭
部下に左右から夫々基板1を装着し、両上肢Aを挙上さ
せ、肘関節を90度,肩関節を前挙90度,外挙0度,
外施90度を目標にして、支持板11の起立角度を決定す
る。
とし、夫々支持板11を基板1の外側180度になるよう
に倒し、上面にボアシーツを掛け、手術台上で患者の頭
部下に左右から夫々基板1を装着し、両上肢Aを挙上さ
せ、肘関節を90度,肩関節を前挙90度,外挙0度,
外施90度を目標にして、支持板11の起立角度を決定す
る。
このようにして本考案の上肢固定器を使用することによ
り、上肢神経叢の偏位が少なく、神経麻痺を生じる危険
性を回避することができる。さらに、術者の移動可能範
囲も最大級に確保できる。しかも、麻酔医側に上肢を確
保できるから、緊急時の輸液ルート追加にも支障をきた
すことがなく、容易に行なえる。
り、上肢神経叢の偏位が少なく、神経麻痺を生じる危険
性を回避することができる。さらに、術者の移動可能範
囲も最大級に確保できる。しかも、麻酔医側に上肢を確
保できるから、緊急時の輸液ルート追加にも支障をきた
すことがなく、容易に行なえる。
また、本考案の上肢固定器は基板1に対して可動板を外
側にも内側にも倒すことができて、不使用時には二つ折
りに折畳んで収納することができる。
側にも内側にも倒すことができて、不使用時には二つ折
りに折畳んで収納することができる。
さらに、必要に応じて患者の左右何れ一側のみで使用す
ることができる。
ることができる。
なお、本考案は要旨を逸脱しない範囲でその具体的構造
を種々変更し得る。例えば軸杆3に対し回転自在でかつ
摺動自在にスリーブ6a,6bを設けるようにしたが、
このようなスリーブをなくし取付金具10,10を直接
軸杆3に固植し、該軸杆3を軸受2a,2bに対して回
転自在でかつ摺動自在に支持し、該軸受2a,2bにピ
ン8,8が係合し得るような切欠きを設け支持板11を
起立状態で支持できるようにしてもよい。
を種々変更し得る。例えば軸杆3に対し回転自在でかつ
摺動自在にスリーブ6a,6bを設けるようにしたが、
このようなスリーブをなくし取付金具10,10を直接
軸杆3に固植し、該軸杆3を軸受2a,2bに対して回
転自在でかつ摺動自在に支持し、該軸受2a,2bにピ
ン8,8が係合し得るような切欠きを設け支持板11を
起立状態で支持できるようにしてもよい。
このように本考案の手術用上肢固定器によれば、手術台
上に仰臥位にした患者の上肢を挙上状態で安定的に支持
することができる。このため術中に上肢神経叢麻痺が起
きるおそれが解消されると共に、上腹部開腹手術におけ
る術者の移動可能範囲が広く確保でき種々の手術の進行
をスムースならしめる効果がある。また、ピンを切欠に
係脱させることにより基板上に支持板を起立させ、或い
は折畳み自在であるので、収納に便利で使用に際しても
ワンタッチで操作できるなどの利点がある。
上に仰臥位にした患者の上肢を挙上状態で安定的に支持
することができる。このため術中に上肢神経叢麻痺が起
きるおそれが解消されると共に、上腹部開腹手術におけ
る術者の移動可能範囲が広く確保でき種々の手術の進行
をスムースならしめる効果がある。また、ピンを切欠に
係脱させることにより基板上に支持板を起立させ、或い
は折畳み自在であるので、収納に便利で使用に際しても
ワンタッチで操作できるなどの利点がある。
図は本考案の一実施例に係わるもので、第1図は斜視
図、第2図は支持板の起立角度を変える作用説明図、第
3図は使用状態の側面図である。 1…基板、11…支持板、A…上肢。
図、第2図は支持板の起立角度を変える作用説明図、第
3図は使用状態の側面図である。 1…基板、11…支持板、A…上肢。
Claims (1)
- 【請求項1】水平板よりなる基板1の一側縁に丸棒状の
軸杆3を水平に支持し、該軸杆3の一部にピン8,8を
突設すると共に、該軸杆3にスリーブ6a,6bを回転
自在でかつ軸方向に摺動可能に嵌挿し、該スリーブ6
a,6bに取付金具10,10を介して支持板11を取
付固定し、該スリーブ6a,6bを軸方向に摺動させ該
スリーブに形成された切欠7,7に前記ピン8,8を係
合させることで該支持板11が前記基板1上に起立し仰
臥位の上肢を挙上状態で支持し得るようにしたことを特
徴とする手術用上肢固定器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990125675U JPH063579Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 手術用上肢固定器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990125675U JPH063579Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 手術用上肢固定器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0480509U JPH0480509U (ja) | 1992-07-14 |
JPH063579Y2 true JPH063579Y2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=31873265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990125675U Expired - Lifetime JPH063579Y2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 手術用上肢固定器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063579Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016117837A1 (ko) * | 2015-01-20 | 2016-07-28 | 인제대학교 산학협력단 | 대장 내시경용 체위변경장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007236868A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Osada Res Inst Ltd | 歯科治療椅子 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0238739Y2 (ja) * | 1986-04-08 | 1990-10-18 |
-
1990
- 1990-11-27 JP JP1990125675U patent/JPH063579Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016117837A1 (ko) * | 2015-01-20 | 2016-07-28 | 인제대학교 산학협력단 | 대장 내시경용 체위변경장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0480509U (ja) | 1992-07-14 |
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