JPH063512U - 帆立貝等の穿孔用ドリルビット - Google Patents

帆立貝等の穿孔用ドリルビット

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JPH063512U
JPH063512U JP5009592U JP5009592U JPH063512U JP H063512 U JPH063512 U JP H063512U JP 5009592 U JP5009592 U JP 5009592U JP 5009592 U JP5009592 U JP 5009592U JP H063512 U JPH063512 U JP H063512U
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JP
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chuck
drill bit
scallop
gripping
drilling
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JP5009592U
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Inventor
聖也 工藤
昭 宗
Original Assignee
株式会社東北総合研究社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 先端部に刃部3を備える穿孔部2と、これの
基部に繋がるドリルチャック爪に把持される円柱棒状軸
部5を備える帆立貝等の穿孔用ドリルビット1であっ
て、上記軸部5のチャック把持部9の外周の少なくとも
2面を、平坦に切欠した偏平な把持面7,7とした帆立
貝等の穿孔用ドリルビットである。 【効果】 ドリルビットの把持部9が対称的な2面の偏
平面なので、チャックの爪片で把持する際、回転方向の
駆動力が確実に伝わり、チャック爪片との間にスリップ
等は一切発生することが無く、従って、金属に比較して
強度的に弱い合成樹脂でチャックを製作しても、ドリル
ビットの把持を確実に行い、回転力の伝達を確実に図
り、塩分にさらされる環境下での穿孔作業におけるチャ
ックの錆発生の防止、寿命、耐久性の向上が図れ、又、
チャックを安価に製作することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、帆立貝の養殖に際し、帆立貝の耳片に係止部材を係止する孔を穿孔 等するドリルビットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
帆立貝の養殖は、帆立貝の稚貝の耳片をドリルビットで穿孔し、穿孔された孔 部に係止具を通し、係止具をロープで保持し、ロープに稚貝を吊り下げて海中に 吊り下げて行っている。 以上の穿孔用ドリルビットは、チャックのチャック爪で把持され、チャック、 チャック爪の何れもが金属で形成されたものを用いている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
以上の従来技術は、帆立貝の養殖を行うため稚貝の耳片に穿孔するという環境 下でドリルを用いるので、塩分の多い環境下で作業せざるを得ず、この結果、ド リルビットの早期劣化は勿論のこと、チャック、チャック爪が鉄系の金属なので 、作業中に塩水や塩分を含んだ水滴等がチャック爪、チャック内にまで侵入し、 チャック内に錆が発生し、早期に劣化が進み、チャックの寿命、耐久性が低下す る。
【0004】 従来は、ドリルビットの早期交換は勿論のこと、チャックまでもが早期に劣化 するため、ボール盤等のチャック全体を早期に交換する必要が有り、チャックは 高価であって、早期交換は極めて不経済である。
【0005】 ところで、穿孔する相手は稚貝の耳片で、柔らかく、従ってドリルチャック、 チャック爪は必ずしも鉄系等の金属である必要性は決して高く無い。 そこで、穿孔対象物の材質、穿孔作業が単純で容易であること、塩分を含んだ 環境下における作業を考慮すると、チャック、これの内部機構、チャック爪は合 成樹脂でも可能であり、合成樹脂化することにより、塩分に強く、作業環境下に おいて、耐食性、耐久性に優れ、長寿命のドリルが得られる。 ところが、ドリルを合成樹脂で形成した場合、ドリルビットを把持するチャッ ク爪片の把持力が、金属製のものに比し弱く、従って、従来のドリルビットのよ うな円柱棒状の軸部を把持する構造では、軸部の把持力といて充分のものが得ら れ難い。
【0006】 本考案者は、かかる課題に鑑み本考案をなしたもので、その目的とする処は、 チャック、チャック機構、チャック爪を合成樹脂で構成しても、ドリルビットの 把持を、強固に、確実に行い得るようにし、穿孔作業を従来と同様に維持し、以 てドリルチャックの合成樹脂化を進め、ドリルチャックの早期劣化の防止、コス トダウン、ドリルチャック交換のコストメリットを向上させた帆立貝等の穿孔用 ドリルビットを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための手段は、先端部に刃部を備える穿孔部と、これの 基部に繋がるドリルチャック爪に把持される円柱棒状軸部を備える帆立貝等の穿 孔用ドリルビットであって、上記軸部のチャック把持部の外周の少なくとも2面 に、平坦に切欠した偏平な把持部を形成した帆立貝等の穿孔用ドリルビットであ る。 又、上記軸部のチャック把持部は、左右の両端部が軸部の一部を成す弧状に形 成され、上下が対称的に偏平面とし、更に、上記軸部のチャック把持部は、断面 を多角形とし、多角形として上記軸部のチャック把持部は、断面を矩形とし、或 いは、断面を三角形とした帆立貝等の穿孔用ドリルビットである。
【0008】
【作用】
上記手段によれば、ドリルビットの軸部に形成されるチャック把持部は、偏平 な部分が対称的に二面に備えるので、チャック爪のドリルビット軸部の把持が円 柱棒状の比ではなく、回転方向の把持が強固、確実になし得る。
【0009】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を添付した図面に従って詳述する。 図1はドリルビットの第1実施例の斜視図、図2は同側面図、図3は図2の3 ―3線断面図、図4は帆立貝稚貝に対する穿孔作業の説明的側面図、図5はドリ ルチャック部でドリルビットを把持した状態を示す説明図、図6は帆立貝稚貝に 対する穿孔作業の説明的斜視図、図7はドリルビットの第2実施例の斜視図、図 8は図7の8―8線拡大断面図、図9はドリルビットの第3実施例の図8と同様 の拡大断面図である。
【0010】 図1、図2において、1は本考案にかかるドリルビットを示し、ドリルビット 1は、先部に小径丸棒状の穿孔部2を備え、穿孔部2の先端部には尖鋭な刃部3 が形成されている。 小径丸棒状の穿孔部2の基端部は、テーパー状に後方へ径を順次拡大し、テー パー状連結部4を形成し、かかる連結部4を介して大径の軸方向に長い軸部5に 穿孔部2は連続している。
【0011】 軸部5は、穿孔部2よりも径が小さい丸棒状で、後端部6は、端縁周が面取り されている。 軸部5の前部、即ち、上記テーパー状連結部4の後端部から軸方向後方に、所 定長さに亘り上下の面を直線状に対称的に面取りし、対称的な偏平面7,7を形 成し、偏平面7,7は平行し、この間の左右の側面8,8は、軸部5の外周の一 部をなす。 以上の偏平面7,7により、チャック把持部9を形成する。
【0012】 以上において、ドリルビット1は、図4の如きドリル装置、例えばボール盤1 0の回転駆動軸に装着されたチャック11に把持され、穿孔作業を行う。 ドリルチャック11は、図4、図5、図6に示すように、チャック本体12、 これに基部を内装したチャック爪13を備え、チャック爪13は、例えばドリル ビット1の把持部9の偏平面7,7、側面8,8を把持するように4本の爪片1 4…で構成され、対称的に配設された2本の爪片14―1,14―1で偏平面7 ,7をその先端部で挟持する。
【0013】 他の2本の爪片は、弧状の側面8,8を外側から挟持する。 ドリルビット1は把持部9の軸部5の2面の偏平面7,7を爪片14―1,1 4―1で挟持されるので、外周が円柱状の弧状面を挟持するのと異なり、大きな 挟持力を必要とすることなく、挟持が強固、確実となり、チャックの回転力を確 実に伝え、軸部5の把持部9と爪片14…との間にスリップ等は一切発生するこ とが無い。 従って、爪片14…、チャック本体12を合成樹脂で形成したとしても、ドリ ルビット1の軸部5の把持が確実になされ、合成樹脂製の爪片であっても、ドリ ルビットへの回転力を確実に伝達することができる。
【0014】 ところで、上記したボール盤10のチャック11は爪片14…を含んで合成樹 脂で形成し、ボール盤10の作業テーブル15上に帆立貝の稚貝16を載せ、ド リルビット1の下方に稚貝16の耳片17を臨ませ、耳片17に係止具を係止す る係止孔を穿孔する。 これを図6で示した。
【0015】 図7はドリルビットの第2実施例を示す。 本実施例おいては、把持部以外の部分は上記と同様なので、同一部分に同一符 号を付し、説明は省略する。 軸部5の前半部に設けられる把持部109を、断面が図8で示すように正方形 に構成し、爪片で4面を把持するように構成した。
【0016】 図7はドリルビットの第2実施例を示す。 本実施例おいても、把持部以外の部分は上記と同様なので、同一部分に同一符 号を付し、説明は省略する。 軸部5の前半部に設けられる把持部209を、断面が図9で示すように三角形 に構成し、3本の爪片で3面を把持するように構成した。
【0017】 以上実施例を説明したが、把持部は上記した2面の偏平面、矩形、三角形に限 られず、5角形等、任意の多角形に形成しても良く、図示した実施例に限定され るものでは無い。 何れにしても、ドリルビット1は、帆立貝の穿孔作業に用いるので、防錆等の 必要性から爪片を含むチャックを合成樹脂で形成する。 又、実施例では、ボール盤による穿孔を示したが、ハンドドリル等でも穿孔作 業し得ること勿論であり、この場合にも、ドリルビットは上記と同様に構成され 、チャックも上記と同様に合成樹脂で形成される。
【0018】
【考案の効果】
以上で明らかなように本考案によれば、 ドリルビットのチャックによる把持部をなす軸部を2面で面取りしたり、断面 を多角形としたので、チャック爪片での把持が円柱棒状と異なって確実となり、 回転力を確実に伝え、帆立貝稚貝の耳片への穿孔作業を確実に行い得る。
【0019】 又、上記によりチャックを合成樹脂で形成することが可能となり、塩水や塩分 を含んだ水滴、塩分を含んだ環境下で穿孔作業を行っても、合成樹脂製のチャッ クを用いることから、防錆上極めて有利であり、錆の発生しないチャックを実現 しつつ、合成樹脂の金属に比較した強度等の課題の克服、金属製に比較した把持 力の低下を克服しつつ金属製と同様の把持機能を確保することができ、しかも、 塩害のチャックへの影響の防止を図ることが可能な結果、チャックの耐久性の向 上、長寿命化が図れ、更に、チャックのコストダウンが図れ、大きなコストメリ
【図面の簡単な説明】
【図1】ドリルビットの第1実施例の斜視図
【図2】上記ドリルビットの側面図
【図3】上記図2の3―3線断面図
【図4】帆立貝稚貝に対する穿孔作業の説明的側面図
【図5】ドリルチャック部でドリルビットを把持した状
態を示す説明図
【図6】帆立貝稚貝に対する穿孔作業の説明的斜視図
【図7】ドリルビットの第2実施例の斜視図
【図8】上記図7の8―8線拡大断面図
【図9】ドリルビットの第3実施例の図8と同様の拡大
断面図
【符号の説明】
1…ドリルビット、 2…穿孔部、 3…刃部、 5軸
部、 9,109,209…把持部。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に刃部を備える穿孔部と、これの
    基部に繋がるドリルチャック爪に把持される円柱棒状軸
    部を備える帆立貝等の穿孔用ドリルビットであって、 上記軸部のチャック把持部の外周の少なくとも2面に、
    平坦に切欠した偏平な把持部を形成した、 ことを特徴とする帆立貝等の穿孔用ドリルビット。
  2. 【請求項2】 上記軸部のチャック把持部は、左右の両
    端部が軸部の一部を成す弧状に形成され、上下が対称的
    に偏平面とした請求項1の帆立貝等の穿孔用ドリルビッ
    ト。
  3. 【請求項3】 上記軸部のチャック把持部は、断面が多
    角形である請求項1の帆立貝等の穿孔用ドリルビット。
  4. 【請求項4】 上記軸部のチャック把持部は、断面が矩
    形である請求項3の帆立貝等の穿孔用ドリルビット。
  5. 【請求項5】 上記軸部のチャック把持部は、断面が三
    角形である請求項3の帆立貝等の穿孔用ドリルビット。
JP5009592U 1992-06-24 1992-06-24 帆立貝等の穿孔用ドリルビット Withdrawn JPH063512U (ja)

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Effective date: 19961003