JPH06350994A - 高能率符号化装置 - Google Patents

高能率符号化装置

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JPH06350994A
JPH06350994A JP15794693A JP15794693A JPH06350994A JP H06350994 A JPH06350994 A JP H06350994A JP 15794693 A JP15794693 A JP 15794693A JP 15794693 A JP15794693 A JP 15794693A JP H06350994 A JPH06350994 A JP H06350994A
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真 熊野
Junko Ishimoto
順子 石本
Yoshiyuki Inoue
禎之 井上
Takeshi Onishi
健 大西
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な高速再生画像が得られる映像情報圧縮
符号化装置を提供する。 【構成】 入力画像データを画像の基本成分(低域成
分、或いは圧縮画像成分)と高域成分(或いは残差成
分)を、高速再生時に得られるデータ量(取得可能デー
タ量)の部分とそれ以外の部分とに磁気テープ上に分割
して記録し、(特に取得可能データにはそれだけで1画
面全体を再構成可能なように分割を行う。)高速再生
時、トラック上分割して記録された上記画像データの基
本成分を用いて高速再生画像を合成するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタルビデオテープ
レコーダ(以下、ディジタルVTRと記す)等のように
ディジタル映像情報データを記録するディジタル信号記
録再生装置において用いられ、特に、ディジタル映像情
報データに対してそのデータ量を圧縮符号化する高能率
符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は従来の高能率符号化装置の構成
を示すブロック図である。図において、1は入力ディジ
タル画像データであり輝度信号(以下、Yデータ或いは
単にYと表記する)と2種類の色差信号(以下、2種類
の色差信号をUデータ及びVデータ、或いは単にU,V
と表記する)よりなる。2は入力ディジタル画像データ
1すなわちY,U,Vをそれぞれ8画素×8ラインのブ
ロック(以下、このブロックをDCTブロックと表記す
る)単位にブロック化を行った後、予め定められた順序
にて上記DCTブロック単位にシャフリング処理を行う
シャフリング処理回路、3は入力DCTブロックに離散
的コサイン変換(以下、DCT変換、あるいは単にDC
Tと表記する)操作を行いDCT係数を出力するDCT
変換器、4はDCT係数を予め定められた値にて量子化
処理を行う量子化器、5は量子化データを可変長符号化
する可変長符号器、6は可変長符号化されたデータを一
時的に蓄えるバッファ、8は符号化された出力データ、
7はバッファ6に入力されるデータ量を計測しデータ量
によって量子化器4の量子化値を制御するレート制御回
路である。
【0003】次に動作について説明をする。入力された
画像ディジタルデータ1はシャフリング部2で、縦横そ
れぞれ8(ライン)×8(画素)を1つのブロックとし
た形でDCTブロックが形成された後、(以下、DCT
ブロック内のi行j列目のデータ値をf(i,j)で表
すことにする。またi、jを空間座標と呼ぶ)このDC
Tブロックを単位としてシャフリング処理が施される。
シャフリング処理の施された上記DCTブロック内の6
4画素のデータは、DCT変換器3でDCT変換が施さ
れる。
【0004】ここで離散コサイン変換(DCT変換)に
ついて簡単に説明をつけ加えておく。この変換は次式を
演算することにより行われる。
【0005】
【数1】
【0006】変換結果は図18、あるいは図19に示す
ように、縦横8×8個のデータブロックとして得られ、
u行v列目のデータをF(u,v)と表記する。データ
ブロックのうち、左上隅のシーケンス0番のデータをD
C係数と呼び、またシーケンス1から63までをAC係
数値と呼び、中でもシーケンス番号の小さいものは低域
係数、大きいものは高域係数と呼ばれる。(図19参
照)一般に、DCT変換の施されたデータは、上記低域
側の成分にパワースペクトラムが集中する。DCT変換
後の各変換係数はDCT変換器3より図19に示すシー
ケンス番号順にジグザグスキャニングと呼ばれるスキャ
ニング方式によりパワースペクトラムが集中する低域側
のデータより順に出力される。図18には、出力順序を
矢印で示した。図示された通りシーケンス0から63ま
で順次出力が行われる。
【0007】直交変換後のデータはそれぞれ量子化器4
に入力され、量子化が行われる。この量子化動作を図2
0を用いて説明を行う。図において、41はDCT変換
器3より出力されるDCT変換係数F(u,v)の入力
端子、42は量子化テーブル値が入力される入力端子、
44は乗算器、45は除算器、46は除算回路45の出
力を予め定められたビット幅に丸める丸め回路、47は
出力端子である。
【0008】まず始め、入力端子42より入力された量
子化テーブル値T(u、v)は乗算器44で、レート制
御回路7より出力されるレート制御変数Kと乗算され
る。量子化テーブル値は、図21に示すような8×8個
の数値テーブルとして予め適当な数値が定められてい
る。DCTの時と同様にu行v列目の量子化値をT
(u,v)と表記する。また、レート制御変数Kはレー
ト制御回路7にて与えられ、前述の量子化テーブル値T
(u,v)と乗算器44にて乗算が行われる。
【0009】入力端子41に入力されたDCT変換係数
F(u,v)は、除算回路45で、上記乗算結果で除算
される。この除算結果は丸め回路46にて適当な有効数
字内に丸め演算が行われ、結果数値を出力端子47より
出力する。この動作を数式で表現すれば次式の様にな
る。
【0010】
【数2】
【0011】次に可変長符号器5(以下、VLCと略記
する)の説明をする 図22は従来の可変長符号器の一
般的な構成を示すブロック図である。図において、51
は符号化手段への入力ディジタルデータ、52は出力デ
ィジタルデータである。可変長符号化器5自体は符号化
テーブル5bと符号器5aにより構成され、互いに接続
線5c,5dにより接続されている。
【0012】次に、可変長符号化器5の動作を簡単に説
明する。入力されたディジタルデータ51は符号器5a
によって読みとられ、入力データ値によって符号化テー
ブル5bを信号線5dを介し参照し、符号を信号線5c
より得て出力ディジタル52として出力動作を行う。
【0013】この場合、符号テーブル5bは入力データ
51の生起確率に応じて符号データのビット長を可変と
する様に設定しておく。すなわち、データDiの生起確
率がPiであり、その時の符号化後の符号長をLiとす
ると、入力データDj、Dkに対し、それぞれの場合の
生起確率が Pj > Pk ならば、符号化後の符号長を Lj ≦ Lk となる様に設定しておけば符号後データ総量は全体とし
て入力データより少なくすることが可能となる。
【0014】仮に入力データが6ビット固定長の0、1
0、20、30の4種であり、生起確率がそれぞれ50
%、30%、10%、10%であった場合を想定する。
それぞれの、データに対して、生起確立の大きいものか
ら順に図23に示すように符号を割り当てるものとす
る。
【0015】この場合、入力データ列が例えば0、2
0、0、0、30、10、0、10、0、10であった
とすると、入力データの必要総ビット数は6ビット×1
0語=60ビットであるが、図23に示すテーブルによ
り符号化を行うと全17ビットで符号化することが可能
であり、結果として総データ量を減ずることが可能とな
る。
【0016】こうして情報圧縮された符号化データは次
にバッファ6に入力される。ここでは符号化データを一
時的に蓄える。一方、レート制御回路7では、逐次バッ
ファ6に蓄えられているその時点までの符号化データ量
を計測して、最終的に符号量が適切な値になるようにレ
ート制御変数Kを出力する。レート制御変数Kは前述の
量子化器4に接続されており、上述の動作を行わしめ
る。
【0017】この様子をディジタルVTRに用いた場合
を例にして説明を行う。例えば、1画面分の入力映像デ
ータをテープ上のトラック10本に記録する場合を考え
てみる。当然のことながらトラック1本に入るデータ量
は皆等しい。ここで入力データ数が1画面の半分まで符
号化が行われたとき、符号量はトラック5本分の分量で
あったなら理想的な符号化がここまで行われてきたこと
になる。ところが、その時点でトラック7本分の分量が
あったとすると残り半分の画像データを3本のトラック
に納めなければならず、それまで行ってきた符号化をそ
のまま続けるのは無理がある。さらなる情報圧縮をしな
ければならない。そのためにはレート制御変数Kを大き
くして量子化器4より出力されるデータ値を小さくする
必要がある。
【0018】レート制御変数Kを大きくすると量子化器
4の出力値は小さくなり、取り得る数値も種類が減る。
これは出力数値が限られることを意味し、特定の数値を
取る確率が上昇することになる。よって、可変長符号化
器5では、短いコードが割り当てられる様になるため、
結果として符号量を減らすことが可能となる。同様にあ
る時点での符号量が目標値に対して小さすぎる場合は逆
にレート制御変数Kを小さくしてやれば符号量が上昇す
ることになる。このレート制御変数Kを適宜操作するこ
とによって1画面分のデータを正確に10本のトラック
に書き込むことが可能となる。
【0019】上述のようにして圧縮符号化されたデータ
は順次テープ上に記録される。レート制御によって1画
面分の映像データ(以下、フレームデータ或いは単にフ
レームと略記する)を上記例では10トラックに正確に
書き込むことが可能となる。
【0020】この様に従来の高能率符号化装置はを搭載
するデジタルVTRでは、DCTブロック単位で符号化
が行われた映像データを、DCTブロック単位にバッフ
ァ6より順番に読み出し映像データを磁気テープ上に記
録していた。一方、ディジタルVTRに代表される蓄積
メディアにおいては、通常の記録再生機能以外に高速再
生などの特殊再生機能が必要となる。家庭用の磁気記録
再生装置(以下、VTRと記す)では、数種類の変速再
生速度が要求され、特に2倍速再生は必要不可欠な商品
コンセプトとなっている。上記のような、記録フォーマ
ットを有するディジタルVTRで高速再生を行った場
合、磁気テープ上からは間欠的に映像データが再生され
る。間欠的に得られた再生データを用いて再生画像を合
成する際、2倍速のような整数倍速の場合、磁気テープ
上の特定部分(特定の位置)しか再生されない様な状態
では合成画面上の特定の位置のDCTブロックのデータ
が読み取れず、再生画像上に固定絵柄のノイズとなって
現れてしまうという不具合があった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の高能率符号化装
置は以上の様に構成されていたため、高速再生時に固定
絵柄のノイズが再生画面に残るという不具合があった。
以下、この不具合の発生する原因を簡単に説明する。
【0022】まず、高速再生時の再生状況について説明
を行う。図24に2倍速再生時のトラックパターンと回
転ヘッドの走査軌跡の関係を示す。ヘッド構成としては
図25に示す様に180゜対向配置した2チャンネルコ
ンビネーションヘッドを用いた。また、記録フォーマッ
トとしては上述の1フレームを10本のトラックに記録
する場合について行った。高速再生時には回転ヘッドは
複数本のトラックを横切って走査するため再生信号は間
欠的にしか得られない。これは再生時に、走査ヘッドと
同一のアジマス記録された部分の信号しか得られないた
めであり、図中斜線で示した部分が再生される部分にな
る。従って、トラックの両端部分に記録された情報は全
く再生されず、その部分に記録されていた映像情報は全
く復画されないことになる。結果として固定絵柄のノイ
ズが画面上に残ることになる。これは再生画像に致命的
な影響を与える。こうした問題を解決するためには、例
えば可動ヘッドや特殊再生専用追加ヘッドを用いる方法
が考えられるが、いずれも大幅なコストアップを招くこ
とになり現実的ではない。
【0023】本例で2倍速再生のシミュレーション結果
を図26に示す。図26はドラム回転速度を記録再生共
に同じにした場合の再生画像で、ヘッド走査軌跡が固定
化されてしまっているため映像情報が得られない部分が
画面上固定絵柄のノイズ(灰色のブロック)となって現
れているといった問題点がある。
【0024】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、良好な再生画像が得られる高能率
符号化装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る高
能率符号化装置は ディジタル画像データを圧縮して符
号化する高能率符号化装置において、前記画像データを
複数の画素毎にブロック化を行い、予め定められた順序
で該ブロックを出力するシャフリング手段を具備し、該
シャフリング手段の後段に直交変換手段が接続されてお
り、ブロック化されたデータに対して直交変換を行う。
該直交変換手段の後段に量子化手段が接続され、該直交
変換手段により得られた変換係数に対して量子化を行
う。該量子化手段はレート制御係数を入力として持ち、
その入力値に応じて量子化ステップを可変とするように
動作する。該量子化手段の後段に可変長符号化手段が接
続され、該量子化手段により得られた量子化データに対
して可変長符号化を行う。該可変長符号化手段の後段に
はバッファ手段が接続され、該可変長符号化手段により
可変長符号化されたデータを一時的に蓄え、この蓄えら
れたデータ量を計測してその計測値に応じて前記量子化
手段にレート制御係数を出力する。該バッファ手段の後
段に出力順序入れ換え手段が接続され、前記バッファ手
段出力に対して前記直交変換係数の低域部に属するもの
と高域部に属するものとに分割を行い予め定められた順
序で出力を行うようにしたものである。
【0026】請求項2の発明に係る高能率符号化装置
は、請求項1の発明の高能率符号化装置における量子化
手段に、予め定められた量子化テーブルが複数種具備さ
れており、後段の出力順序入れ換え手段と量子化テーブ
ル切換信号線で接続されている。上記出力順序入れ換え
手段は低域符号量と高域符号量とを計測し、両者の符号
量比に応じて前記量子化手段の量子化テーブル種を切り
換えるようにしたものである。
【0027】請求項3の発明に係る高能率符号化装置
は、画像データを複数の画素毎にブロック化を行い、予
め定められた順序で該ブロックを出力するシャフリング
手段を具備し、後段の直交変換手段と接続されている。
該直交変換手段はブロック化されたデータに対して直交
変換を行う。該直交変換手段は後段の第一の量子化手段
と接続され、該第一の量子化手段は該第一の直交変換手
段により得られた変換係数に対して量子化を行う。ま
た、該第一の量子化手段は後段の第一のレート制御係数
を入力として持ち、その値に応じて量子化ステップが可
変となるように動作する。該第一の量子化手段の後段に
第一の可変長符号化手段が接続され、該第一の量子化手
段により得られた量子化データに対して可変長符号化を
行う。該第一の可変長符号化手段の後段には第一のバッ
ファ手段が接続され、該第一の可変長符号化手段により
可変長符号化されたデータを一時的に蓄え、蓄えられた
データ量を計測してその計測値に応じて前記第一の量子
化手段に第一のレート制御係数を出力する。また、第一
の量子化手段出力に逆量子化手段が接続されており、前
記第一の量子化手段出力に対して逆量子化を行う。該逆
量子化手段の後段には差分演算手段が接続されており、
差分演算手段はまた前述直交変換手段出力にも接続さ
れ、前記直交変換係数出力と前記逆量子化手段出力値と
の差分を演算出力する。該差分演算手段の後段には第二
の量子化手段が接続され、該差分演算出力に対して量子
化を行う。また第二の量子化手段は第二のレート制御係
数を入力として持ち、その値に応じて量子化ステップが
可変となるように動作する。該第二の量子化手段の後段
には第二の可変長符号化手段が接続され、該第二の量子
化手段により得られた量子化データに対して可変長符号
化を行う。第二の可変長符号化手段の後段に第二のバッ
ファ手段が接続され、該第二の可変長符号化手段により
可変長符号化されたデータを一時的に蓄え、蓄えられた
データ量を計測してその計測値に応じて前記第二の量子
化手段に第二のレート制御係数を出力するようにしたも
のである。
【0028】請求項4の発明に係る高能率符号化装置
は、請求項3の発明の高能率符号化装置において、特に
前記第一の量子化手段に入力される直交変換係数の順番
に対応する予め定められた量子化テーブルを複数種用意
し、第一のバッファ手段と第二のバッファ手段との双方
に蓄えられた符号量値に応じて前記第一の量子化手段の
量子化テーブル種を切り換える第一の量子化テーブル切
換手段と接続したものである。
【0029】請求項5の発明に係る高能率符号化装置
は、請求項3の発明の高能率符号化装置において、特に
量子化手段に入力される直交変換係数の順番に対応する
予め定められた量子化テーブルを複数種用意し、入力デ
ータの種別に応じて前記量子化手段の量子化テーブル種
を切り換える量子化テーブル切換手段と接続したもので
ある。
【0030】請求項6の発明に係る高能率符号化装置
は、請求項3の発明の高能率符号化装置において、特に
第二の可変長符号化手段に符号化データを記載した符号
化テーブルを複数種具備させ、前記レート制御係数値に
応じて該符号化テーブルを切り換えるようにしたもので
ある。
【0031】
【作用】請求項1の発明では各DCTブロックを低域側
データと高域側データに予め定められた比率で分割を行
い、かつ定められた順序で符号化データを出力するた
め、高速再生時に取得可能なトラック上の位置に低域側
データを配置することが可能となり、良好な高速再生が
可能となる。
【0032】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて量子化手段の動作としてバッファ手段に蓄えられて
いるデータ量により適応的に量子化テーブルを切り換え
ることによってより高画質の高速再生画が実現できる。
【0033】請求項3の発明では、予め定められた高速
再生速度における再生データ取得率に等しい符号化を行
う符号化部と、残りの残差符号化部とに分けた符号化を
行うことにより、通常再生画質を劣化させずに高速再生
画像の画質を向上させることが可能となる。
【0034】請求項4の発明では、請求項3の発明にお
いて特に第一の量子化動作を第一、および第二のバッフ
ァメモリに蓄えられているデータ量に応じて適応的に量
子化テーブルを切り換えるように構成しているので、高
速再生画像の高画質化が可能となる。
【0035】請求項5の発明では、請求項3の発明にお
いて入力データ種類に応じて量子化動作(量子化テーブ
ル)を切り換えるような動作構成としたため、一層の高
画質化が可能となる。
【0036】請求項6の発明では、請求項3の発明にお
いて特に第二の可変長符号化手段の動作をレート制御係
数と連動して切り換えるような動作構成としたため、符
号化効率が上昇し、その分多くの画像情報を記録できる
ようになるため、高画質化が可能となる。
【0037】
【実施例】実施例1.図1は本発明の実施例1における
高能率符号化装置の構成を示すブロック図である。図に
おいて、従来例と同一部分には同一符号を付し、説明は
省略する。9は出力順序入れ換え回路である。
【0038】まず、DCT変換とVLCを用いて画像圧
縮処理された映像信号と再生画質との関係について説明
を行う。前述の通り入力映像を8(ライン)×8(画
素)のDCTブロックにDCT変換を施し、DCT係数
を量子化した後、可変長符号化器を通してハフマン符号
化を行う。通常、画面全体ではDCTブロックの符号長
は広く分布している。一方、近接したDCTブロック符
号長は類似した大きさになっている。これは、空のよう
な一様な画像においては、符号量の割当が小さいが、絵
柄の細かい画像に対しては、符号量の割当が大きくなっ
てしまうことを意味する。
【0039】図2にサンプル画像全体を1/5にデータ
圧縮処理した場合の1DCTブロック内の輝度信号の符
号量について、その分布状況を示した。圧縮処理後の符
号量は2byteから36byteまで広く分布してい
ることがわかる。また、1フレーム内の記録符号量は一
定値内に納めねばならず、符号量制御を行う必要が生じ
るが、再生画質の点からはこれら画像圧縮処理は画面全
体でほぼ均一に符号量制御が行われることが望まれる。
このため、画像圧縮処理を画面全体で均一に行うため
に、シャフリング処理が必要となってくる。この操作は
同時に高速再生時のテープ上の取得データ位置と画面上
の出画位置について関係してくるため、高速再生画質を
左右する重要な要素となるが、本例での説明ではすべて
ランダムシャフリングを用い、シャフリングそのものに
よる影響を除去した。
【0040】次に、2倍速再生を例に再度データ取得状
況を考えてみる。図24に示すように2倍速再生時は、
トラック中央部については常に取得できている。なお、
取得エリアは図中斜線で示した。データ量としては通常
再生時に得られる全データ量の1/2に相当している。
このような場合、部分的に取得されたデータを用いて、
どこまで最良の出画を行うことができるかが重要となっ
てくる。
【0041】また、図3に符号後の全データ量に対する
取得率とS/N比の関係を示した。これはDCTシーケ
ンスデータの伝送シーケンス数を1個(DCのみ伝送)
から64個(全DCTデータを伝送)まで変化させたと
きの符号量とS/N比との関係をプロットしたものであ
る。図において、横軸はDCTシーケンスデータのデー
タ伝送率(これは、本実施例では、再生データのデータ
収得率にほぼ一致する)を表し、縦軸に復画時の映像S
/N比を表している。尚、ここでのデータ取得率とは高
能率符号化後の1フレームの画像データの総データ量に
対する実際に高速再生時に再生されるデータを用いて1
フレームの画像を構成するのに用いることが可能な再生
データ量の割合とする。本実施例では再生信号の出力は
磁気テープ上のトラック20本周期で繰り返され、その
際、収得可能なデータ量は1フレームを構成するに必要
な全データ量に対して約50%程度となっている(最初
の3走査で1フレームの3/10を、残り2走査で次の
フレームを記録したトラック10本中の2/10を再生
している。3/10の部分と2/10の部分は1フレー
ム内のデータ位置が異なるため最終的に復画に寄与でき
るデータ量は両者の和の50%となる。)
【0042】同図で四角プロットで示したカーブは符号
量制御を記録容量に対し100%で行った場合を示し、
また、ひし形プロットは予め符号化の際に符号量制御を
記憶容量の50%になる様に符号量制御を行った場合を
示している。本例での2倍速再生はデータ取得率が50
%であるので、原理的には縦線で示した部分までの画質
で再生が可能となる。(なお、この図を用いた本発明の
詳細な説明は後述する。)
【0043】以下、図1を用いて動作を説明する。シャ
フリング回路2へ入力されたディジタル映像データは8
(ライン)×8(画素)のDCTブロックにブロック化
が施された後、DCTブロックを単位としてシャフリン
グ処理が施される。DCT変換器3では、従来例と同様
に上記DCTブロックに対して2次元のDCT変換を施
す。DCT変換の施されたディジタルデータは量子化器
4でレート制御回路7より出力されるレート制御変数K
をもとに量子化が施される。量子化の施されたデータは
可変長符号化器5で可変長符号化が施され、バッファ6
へ出力される。レート制御回路7では、バッファ6に蓄
えられるデータ量を逐次計測し、レート制御係数Kを量
子化器4に出力する。
【0044】出力順序入れ換え回路9はバッファ6より
出力される符号化データのうち、1画面を構成する全D
CTブロック中、低域側から50%迄の部分と残りの高
域側50%の部分とに分離する操作を行う。
【0045】図4は本発明の実施例1の出力順序入れ換
え回路の構成を示すブロック図である。図において、9
1は符号化データ入力で、92は入力データがDCTブ
ロックの先頭であることを示すブロックスタート信号、
94は符号化データの高域側データを一時格納するメモ
リ、95は同低域側を一時格納するメモリ、93は入力
符号化データを高域側メモリ94に格納するか、低域メ
モリ95に格納するかを選択する入力選択スイッチ、9
7はデータ出力を高域側メモリ94から出力するか低域
側メモリ95から出力するかを選択する出力選択スイッ
チで符号は出力端子98より出力される。96は入力選
択スイッチ93と出力選択スイッチ97を制御する制御
部である。
【0046】制御部96はブロックスタート信号92に
て入力データ91がDCTブロックの先頭データとなっ
ていることを検出すると、まずスイッチ93を低域側メ
モリ95側に切り換えて低域メモリにデータを格納し始
める。1DCTブロック内の受信データ91が予め定め
られた値になったところで今度はスイッチ93を高域側
メモリ94に切り換える。こうして1つのDCTブロッ
クデータのうち高域側データと低域側データとに振り分
けることが可能となる。尚、ブロックスタート信号は前
述の説明にもあった通りDCTブロックの先頭データを
示す信号であるが、本例では全段のバッファ6からデー
タと同時に与えられる信号としている。
【0047】以後、1画面を構成する全DCTブロック
について同様の操作を行えば1画面分のデータを高域側
データと低域側データに分割することが可能となる。
【0048】次に、出力順序入れ換え回路9の出力動作
について説明を行う。まず、実際に磁気テープ上にデー
タを記録する回転ヘッドが1本のトラックの開始端にあ
るとする。この時記録データ出力98はまず高域側メモ
リから読み出される。この後、回転ヘッドが走査を続け
てトラックの中央部に入ってきたとき、今度はスイッチ
97が低域メモリ95側に接続されて低域データが出力
される。従って、トラック中央部に低域データが記録さ
れることになる。次に、回転ヘッドが終端部に入ったと
き出力データは再び高域側に切り換えられ記録が行われ
る。これら一連の動作は制御部96によって制御され
る。尚、出力スイッチを切り換えるために回転ヘッド走
査状態を検出する信号(一般的にはドラムPG、および
ドラムFG信号が回転ヘッドの走査状態を検出する信号
として用いられる。)が当然必要になってくるが本発明
の本質ではないため特に図示をしなかった。同様に各メ
モリ94、95を制御するに必要な信号として書き込み
・読みだし制御信号等他にも必要な信号は当然存在す
る。
【0049】以上の動作を1画面を構成する全データに
対して行われると最終的に磁気テープ上の各トラックの
中央部に1画面を構成する全低域データが集中して記録
され、両端部に高域データが記録されることになる。図
6は本発明の実施例1における高能率符号化装置を用い
たディジタルVTRの記録フォーマット図であり、1フ
レーム内の磁気テープ上での上記DCT係数の低域成分
と、高域成分のデータ配置を示す。
【0050】上記記録フォーマット(図6に示す記録フ
ォーマット)を有するディジタルVTRで2倍速再生を
行った場合の動作を説明する。従来例と同様に、トラッ
クパターンと回転ヘッドの走査軌跡の関係は図24に示
すようになる。この場合、20本のトラックすなわち2
フレーム分に相当するトラックから1フレームを構成し
うるのに必要なトラック10本分に相当する中央部分の
全データを得ることができる。DCTに代表される直交
変換をベースとする高能率符号化方式の場合、低域成分
のみが再生される様な場合でも高域成分を0とすること
によりもとの画像をある程度復元することが可能とな
る。(ただし、高域成分が再生されないため、解像度、
或いはS/Nの劣化を招く。)よって、上記トラック中
央部分に配置されたDCT係数の低域成分を用いること
により、1フレーム内の全てのDCTブロックのデータ
をほぼ復元することが可能となる。したがって、2倍速
再生した場合に回転ヘッド5走査毎に1画面内の全ての
DCTブロックのデータが書き換えられ、従来例に見ら
れた固定絵柄のノイズパターンを除去することが可能と
なる。(ただし、合成画像のS/Nは図3に示すよう
に、およそ29dBになる。)
【0051】実際に本実施例の構成で2倍速再生を行っ
た場合の出画状況を計算機にてシミュレーションした結
果を図5に示す。従来例で問題となった固定絵柄のノイ
ズパターンは完全に除去されている。
【0052】実施例2.実施例1では、DCT変換をベ
ースとした高能率符号化後のデータを記録時に低域成分
と高域成分に分割して記録する方式について述べたが、
この場合、合成画像のS/Nがおよそ29dBとなり、
固定絵柄のノイズパターンは残らないもののS/Nの劣
化が視覚的に気になる。特に、2倍速再生などの比較的
低速側の高速再生においては特に、上記S/Nの劣化が
気になる。本実施例は、高速再生時の再生画質の向上を
目的とする。以下、本発明の基本的な概念について簡単
に説明する。
【0053】図3にデータ伝送率と再生画S/N比との
関係を示した。この図に示すように、符号量制御を記憶
容量に対し100%符号化してそのうち低域成分より5
0%までのを用いて画像を復元する場合と比較して、、
最初から符号量制御を記憶容量の50%になるように符
号化を行ったデータを用いて画像を復元する方式の方が
同じデータ伝送率の場合、良好な再生画質が得られる。
【0054】したがって、データの再生データの収得率
が下がる高速再生画像の再生画質を向上させるために
は、実施例1で示したように始めから符号量制御を記憶
容量に対し100%で行うよりも、予め符号量制御を記
憶容量に対して少なめに行っておき、このデータを高速
再生時のデータ収得可能エリアに配置すれば再生画質を
大幅に改善できる。本実施例では、特に再生画質の劣化
が視覚的に非常に目立つ2倍速再生時の画質改善ついて
述べる。2倍速再生時の画質を高めたい場合には予め符
号量50%で高能率符号化を行っておき、符号化データ
をテープ上の取得可能エリアに配置すれば再生画質を大
幅に改善できるということになる。特に本例ではフレー
ム更新周期1フレーム、原画フレーム分布2フレームと
なり、視感上も良好なものとなる。
【0055】図7は本発明の実施例2における高能率符
号化装置の構成を示すブロック図である。図において、
従来例と同一部分には同一符号を付し、説明は省略す
る。400は逆量子化器、410はDCT変換器3の出
力より逆量子化器400の出力を減算する減算器、40
は第2の量子化器、50は第2の可変長符号化器、60
は第2のバッファ、190は第2の出力順序入れ換え回
路である。
【0056】まず始めに、図7に示す高能率符号化装置
の動作の概略説明を行う。図中、上部の第1のレート制
御ブロックが高速再生時に画像を復元する際に用いる圧
縮画像データを作成する処理部となり、データ取得率内
に収まるように符号量制御がかけられる。一方下部の第
2のレート処理ブロックは残差データ符号化部となって
おり、残りの記録可能容量にデータ量が収まる様に符号
量制御がかけられる。そして、上述のように第1のレー
ト制御ブロックより出力される高速再生時の復号の際に
用いられるデータは磁気テープ上の上記データ取得可能
エリアに、残差データをそれ以外の空きエリアに記録す
る。このようにそれぞれのデータを配置すれば良好な高
速再生が可能となる。
【0057】以下、図7を用いて動作を説明する。シャ
フリング回路2へ入力されたディジタル映像データは8
(ライン)×8(画素)のDCTブロックにブロック化
が施された後、DCTブロックを単位としてシャフリン
グ処理が施される。DCT変換器3では、実施例1と同
様に上記DCTブロックに対して2次元のDCT変換を
施す。DCT変換の施されたディジタルデータは量子化
器4でレート制御回路7より出力されるレート制御変数
Kをもとに量子化が施される。量子化の施されたデータ
は可変長符号化器5で可変長符号化が施され、バッファ
6へ出力される。レート制御回路7では、バッファ6に
蓄えられるデータ量を逐次計測し、レート制御係数Kを
量子化器4に出力する。なお、図7中の、量子化器4、
可変長符号化器5、バッファ6、レート制御回路7で構
成された第1のレート制御ブロックは符号量制御を記憶
容量に対して少なめに行っている他は機能的には実施例
1と全く同一である。なお、実施例1では1フレームの
符号量制御を記憶容量と等しくなるように行っていたの
に対して、本実施例2では、2倍速の再生画質の改善を
行うため、1フレームの符号量制御を記録容量の50%
に制御するものとして以下説明を続ける。
【0058】第1のレート制御ブロックからの出力はこ
うして得られた符号化データは高速再生時に使用される
データとなり、出力端子8から出力される。出力端子8
から出力されたデータは高速再生時に取得可能なトラッ
ク位置に記録される。例えば2倍速ではトラックの中央
部が再生可能であるのでその部分に記録する。
【0059】一方、逆量子化器400は量子化器4の出
力を逆量子化する。すなわち、量子化データを入力し
て、量子化に使用した量子化ステップテーブル値並びに
レート制御値を乗じてもとのDCT係数値に戻すもので
ある。しかし、第1の量子化器4により一度、量子化さ
れているため完全にもとのDCT係数値には戻らない。
これは、量子化器4中の丸め回路46により除算結果が
丸められるため生じる。
【0060】減算器410は、DCT変換器3の出力よ
り逆量子化器400の出力を減算し上記誤差成分(以
下、残差成分、或いは単に残差と表記する)を算出す
る。減算器410より出力される上記残差信号に対して
第2のレート制御ブロックでは、第2の量子化器40、
第2の可変長符号化器50、第2のバッファ60、第2
のレート制御回路70にて圧縮符号化を施す。この一連
の処理自体は上記説明した第1のレート制御ブロックと
全く同一であるので説明を省略するが、この残差成分の
符号量制御は記録可能容量から高速再生用の符号容量を
差し引いた残りの量となるように制御が行われる。本実
施例2では、2倍速再生時の再生画質の向上を考えてい
るので、2倍速再生時のデータ取得率が50%であるの
で第2のレート制御ブロックでのレート制御は記録容量
の50%になるように制御されることになる。
【0061】第2の出力順序入れ換え回路190は、第
1のレート制御ブロックより出力される高速再生時画像
を復元する際に用いる圧縮画像データと、第2のレート
制御ブロックより出力される残差信号を、回転ヘッドが
トラックの開始端にあるときは残差信号を読みだし、こ
の後、回転ヘッドが走査を続けてトラックの中央部に入
ってきたとき、上記圧縮画像データを読み出す。従っ
て、トラック中央部に圧縮画像データが記録されること
になる。次に回転ヘッドが終端部に入ったとき出力デー
タは残差信号に切り換えられ記録が行われる。
【0062】以上の動作を1フレーム期間行うと、最終
的に磁気テープ上のトラックの中央部分(2倍速再生時
の再生データ収得エリア)に1フレームを構成する圧縮
画像データが記録され、残差信号の符号化データはトラ
ック上の両端部(2倍速再生時のデータ非収得エリア)
に記録される。
【0063】上述の如く符号化を行い、圧縮画像データ
と残差信号を高速再生時のデータ収得エリアと非収得エ
リアに分割して記録を行うことによって高速再生時、従
来例に見られた固定絵柄のノイズパターンを完全に除去
できる。特に本実施例2に示すようにトラックの中央部
分に圧縮画像データを配置すると、2倍速再生時、実施
例1と同様に回転ヘッド5走査期間内に1フレーム分の
画像を構成する際に必要となるトラックの中央部に記録
された全ての圧縮画像データが再生できるので、固定絵
柄のノイズパターンを除去することができる。
【0064】一方、通常再生では全情報が取得できるの
で高速再生用データとさらに残差分データをあわせて復
号することによってさらに高画質な再生画像を得ること
が可能となる。なお、復号処理に関しては符号化処理の
全く逆の処理を行うことになるため詳しい説明を省略す
る。
【0065】実施例1の方式で処理をしたときには、図
5で見られたように2倍速再生画像は映像輪郭部にボケ
やブロック状の歪が認められる。この場合のS/N比は
約29dBとなっている。図8は本発明の実施例2の動
作を説明するシミュレーションによる画像を示す図であ
り、符号量50%で符号化を行い、同様に2倍速再生を
行った場合を示す。上記図5における輪郭部のボケやブ
ロック状の歪が大幅に改善されていることがわかる。こ
の時S/N比は約35dBであり、約6dBの改善効果
を得ることができた。本実施例2は、実施例1と比較し
て回路規模が増加するものの高速再生時の大幅な画質改
善がはかれる。これらは先の図3に示した符号量とS/
N比のグラフの示す内容と一致している。
【0066】実施例3.図12は本発明の実施例3にお
ける量子化器の構成を示すブロック図である。図におい
て、従来例や他の図面中の同一部分は同一符号を付し、
説明を省略する。420は2つの量子化テーブル42
2、および423の出力を切り換えるスイッチ、421
はスイッチ420を制御する制御信号の入力端子、42
2、および423は量子化テーブルである。
【0067】まず始めに、本実施例3の概念を説明す
る。図9および図10は実施例3の第1の量子化および
第2の量子化を説明するための図である。両テーブルを
用いて実施例1の符号化を行った場合の符号量と再生画
質との関係をそれぞれ図3(図9における量子化テーブ
ルを使用)および図11(図10における量子化テーブ
ルを使用)に示す。同図より明らかなように、量子化テ
ーブル値を変えることによってグラフの曲線の傾向が変
わってくる。(なお、この際通常再生時の若干S/Nも
変わる。)特に、量子化テーブルを変えることにより、
再生データの収得率が50%の点を比較するとS/Nが
およそ2dB程度異なる。(なお、この曲線は入力画像
によっても異なることは言うまでもない。)これは、上
述の2倍速再生時(50%取得率のとき)の画質違いに
相当する。このことは、極端なことを言えば、通常再生
時の画質は同じでも2倍速再生時の画質が異なるという
ことになる。
【0068】上記グラフの曲線の傾向は、入力映像の内
容によっても多少状況は変わってくるが、高域データと
低域データ量の比率を制御して通常再生画質をほぼ同等
に保ちながら、2倍速再生時の再生画像の画質をより改
善できることを示している。
【0069】従って、データ収得率の小さくなる高速再
生時の再生画質の向上においてはデータ収得率の小さい
部分でS/Nをかせげるような量子化テーブルを選定す
る必要がある。よって、高速再生時の再生画質を上げる
ためには複数個の量子化テーブルを符号器側で用意して
おき、画像データの特性により複数個設けられた量子化
テーブルを切り換えればよい。なぜなら既に説明した通
り符号量制御は量子化テーブル値に一定の係数値(レー
ト制御値)を掛けた値を量子化ステップとしているわけ
で、低域と高域のステップ比率は1種類の量子化テーブ
ルを用いた場合は変わらないからである。量子化ステッ
プの低域と高域の比率を可変にして符号化を行えば、総
符号量並びに通常再生画質が同等でも高速再生画質を上
げることが可能となる。
【0070】従って、本実施例では、例えば量子化手段
に予め複数の種類の量子化テーブルを準備しておき、レ
ート制御回路7で高域符号化データ量並びに低域符号化
データ量を検出して、両信号の符号量に応じて、適宜量
子化テーブルを切り換えるように量子化器4に量子化テ
ーブル切換信号を出力してやればよい。
【0071】量子化器4での量子化テーブル切換操作の
実施例を図12に示す。図中、従来例や他の図面中の同
一部分は同一符号を付し、説明を省略する。以下、前述
量子化器4との構成・動作の違いについてのみ説明を行
う。量子化テーブルについては量子化テーブルT1
(u,v)と同T2(u,v)の2種類を持ち、どちら
を用いて量子化するかを切換スイッチ420にて選択す
る。この切換スイッチ420は先の量子化テーブル切換
信号421にて動作するようになっているが、本例では
前述のようにレート制御回路7より得られる低域データ
の伝送シーケンス量と高域でデータの伝送シーケンス量
によって発生する構成になっている。
【0072】また、量子化テーブルが1種類でも例えば
高域用レート制御変数K1と低域用レート制御変数K2
を個々に量子化器4に与えても同等の効果を生じるが、
この操作は基本的には複数の量子化テーブルを切り換え
て使用するのと等価であることは言うまでもない。
【0073】実施例4.実施例3では実施例1の改良を
例に説明を行ったが、全く同様の改良を実施例2でも可
能であることは言うまでもない。すなわち、量子化器4
で量子化テーブルを用いている所では総符号量が同一
で、通常再生画質が同等であっても、符号量と再生S/
N比のカーブ形状が異なっている以上部分的に再生動作
を行うような特殊再生時にはその画質が異なってくるこ
とになる。従って、複数の量子化テーブルを予め用意し
ておき、符号化状況に応じて適応的に切換て行けばより
高画質の特殊再生が可能となる。
【0074】この場合の量子化テーブルの切換信号は第
一のバッファ6或いは第二のバッファ60にてそれぞれ
の符号量を計測して、その値によって適応的に切り換え
ればよいことになる。
【0075】実施例5.実施例4の変形例として例えば
Y,U,Vの各成分に対してさらに量子化テーブル種類
を切り換えて量子化するとさらに高画質再生が可能とな
る。
【0076】図13はレート制御値を変化させた場合の
Y,U,V各成分に対する残差符号量とそのときの通常
再生画質を表したものである。この場合量子化ステップ
を切り換えたことによる符号量の増減、再生画質の良否
はY,U,Vの各成分毎に異なっていることがわかる。
【0077】このことは決められた符号量に圧縮する際
に、Y,U,Vトータル符号量が同一でも割当て量をう
まく選べばより高画質の高速再生画を出画することが可
能であることを示している。あくまで画質はY,U,V
各成分のバランスで決まるのでY成分だけS/N比が高
くても必ずしもよい映像とは言えないからである。
【0078】この例では例えばYにはレート制御値を6
0、U,Vにはそれぞれ64、として量子化を行うこと
によって全体としての符号量を一定に保ったままより高
画質な高速再生が実現できる。
【0079】実施形態としては、一例を上げればY,
U,Vの識別信号を量子化4および40に入力してお
き、他は実施例4の量子化テーブル切換手段と同様にし
てテーブルを切換られる様に構成すればよく、容易に実
現が可能である。
【0080】実施例6.実施例3、および4において可
変長符号化手段で用いられる符号化テーブルを可変にす
ることによって更に画質に改良を加えることが可能であ
る。
【0081】図14および図15は本発明の実施例6の
動作を説明するための図であり、図14はサンプル画像
を符号化した際の残差符号量を示したものである。ま
た、図15は異なる符号化テーブルを用いて可変長符号
化した際の符号量を示したものである。両符号量に差が
生じると言うことは符号化テーブルを適宜変えることに
よって符号量を減らすことが可能であることを示す。す
なわち総符号量が一定ならば、符号量を圧縮できた分記
録情報をさらに詰め込めることになり、結果として特殊
再生画質を含めた再生画質を向上させることが可能であ
ることを示している。
【0082】特に残差成分は、算出のもととなる第一の
量子化器4及び第二の量子化器40の動作に大きく左右
されることになる。すなわち第一の量子化器4の量子化
ステップが大きければ当然残差成分は数値的に広い値を
とることになるためである。このことは第二の量子化器
40の量子化ステップにも同じことが言える。
【0083】従って、第一あるいは第二の量子化器の量
子化状況に応じてこの符号化テーブルを切り換えれば結
果的により高画質の再生画を得ることができる。
【0084】実際の実施例としては先の量子化テーブル
を切り換える方法に準じた手法で容易に実現が可能であ
る。図16は本発明の実施例6における高能率符号化装
置を用いたディジタルVTRの可変長符号化器の構成を
示すブロック図である。図において、5eは符号化テー
ブル5bの出力、5fは符号化テーブル5gの出力、5
gは第2の符号化テーブル、5hは第1の符号化テーブ
ル5bの出力と、第2の符号化テーブルの出力を切り換
えるスイッチである。
【0085】次に、動作について説明する。入力された
ディジタルデータ51は符号器5aは入力データ値を読
みとりその値を第1の符号化テーブル5b、および第2
の符号化テーブル5gに出力する。符号化テーブル5
b、および5gでは入力データに相当する可変長符号を
信号線5e、および5fに出力する。スイッチ5hに
は、レート制御回路7より出力される量子化テーブル切
換信号421が入力され、この信号により符号化テーブ
ル5bの出力と符号化テーブル5gの出力を切り換え
る。
【0086】このように、可変長符号化器5、および5
0を動作させれば、効率的に画像圧縮が行えるととも
に、高速再生画像の再生画質を向上させることができ
る。
【0087】なお、この符号化テーブルの切換スイッチ
の制御は量子化手器4、および40の動作によって適宜
切り換えるので、例えばレート制御変数信号に応じて動
作させてもよく、共に同様の効果を得られることは言う
までもない。
【0088】実施例7.なお、上記実施例ではバッファ
6、および60と出力順序入れ換え回路9、および19
0を設けたが、これに限るものではなく、出力順序入れ
換え回路9あるいは190中に配置されているメモリを
バッファ6、および60と兼用して回路規模を削減して
も同様の効果を奏する。
【0089】実施例8.なお、上記実施例では、高能率
符号化方式の1実施例としてDCT変換を用いた場合に
ついて説明をしたがこれに限るものではなく、アダマー
ル変換、KL変換等の直交変換をベースとした高能率符
号化方式、或いはADRC変換、DPCMをベースとし
た高能率符号化方式、あるいはサブバンド、ウェーブレ
ッド変換などをベースとした高能率符号化方式において
も、画像情報の重要成分と残差情報を磁気テープ上のト
ラックに分割記録することにより同様の効果を奏する。
【0090】実施例9.なお、本実施例では上記記録信
号のレート制御を1フレーム期間を単位として行った場
合を説明したが、本実施例では上記バッファ制御を1フ
レーム単位で行った。本実施例では、上記バッファ制御
の単位を1トラック単位に行う場合を説明する。上述の
ように2倍速再生時はトラック20本分の情報により合
成する。その際、第1フレームからはトラック番号1、
2、5、6、9、10のトラックの中央部分の情報が、
また、第2フレームからはトラック番号3、4、7、8
の中央部分の情報が再生される。これらの情報を用いて
再生画像を合成する際、1画面単位でレート制御を施す
場合、画像の特性により符号量が変わるので上記再生信
号を用いて再生画像を合成する際、再生されてこないD
CTブロックが発生する。このブロックは符号量制御
時、記録トラック上の高域成分(あるいは、残差成分)
と低域成分(あるいは圧縮画像成分)の切り換わり付近
に配置されるDCTブロックで2倍速再生時に、上記部
分の情報が安定して書き換えられない場合が発生する。
従って、1トラック単位にレート制御を行えば上記に示
すような問題点が解決され良好な2倍速再生画像が得ら
れる。
【0091】実施例10.上記、実施例9では2倍速再
生を考慮して1トラック単位にレート制御する場合につ
いて述べたが、他の高速再生を考慮すると、レート制御
を1トラック単位より少ない所定のDCTブロック単位
で行うとよい。これは、2倍速再生の場合は図22に示
すようにトラックの中央部分の情報、すなわち画像の低
域成分(あるいは圧縮画像成分)が全て再生されたが、
他の倍速数の場合は当然画像データのとれる位置が換わ
ってくる。すなわち、トラックの中央部分に配置された
上記画像の低域成分が2倍速再生の場合と違いIトラッ
ク分再生されないために再生画像を合成する際、画面上
の更新される部分の面積がまちまちとなり、ぎこちない
合成画像になる。よって、画像情報を符号化する際他の
倍速再生を考慮するとレート制御の最小単位を予め定め
られたDCTブロック単位で行えば上記に示すような問
題点が解決され良好な2倍速再生画像が得られる。
【0092】実施例11.なお、上記実施例では1フレ
ームを10本のトラックへ2チャンネルの対向ヘッド
(図25参照)を用いて記録した場合について説明した
がこれに限るものではなく、他の記録フォーマット(例
えば、2チャンネルコンビヘッド、あるいは3チャンネ
ルヘッド、あるいは1フレーム本のトラックに記録する
など)においても、画像情報の重要成分と残差情報を磁
気テープ上のトラックに分割記録することにより同様の
効果を奏する。
【0093】実施例12.なお、上記実施例では2倍速
再生の場合について述べたがこれに限るものではなく、
他の倍速数でも若干2倍速再生時の場合と比べて再生効
率が落ちるが良好な高速再生が実現できることは言うま
でもない。
【0094】実施例13.なお、本実施例では画像情報
の基本データ(低域信号、あるいは圧縮画像データ)を
磁気テープ上のトラックの中央部分に記録したがこれに
限るものではなく、トラックの両端部、或いはトラック
の所定位置に数カ所に分けて記録しても同様の効果を奏
することは言うまでもない。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力画像
データを画像の基本成分(低域成分、或いは圧縮画像成
分)と高域成分(或いは残差成分)を磁気テープ上に分
割して記録し、高速再生時、トラック上分割して記録さ
れた上記画像データの基本成分を用いて高速再生画像を
構成するので、従来の高能率符号化装置で発生した固定
絵柄のノイズパターンが発生すること無く、良好な高速
再生が実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における高能率符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1の動作を説明するための図で
ある。
【図3】本発明の実施例1の動作を説明するための図で
ある。
【図4】本発明の実施例1の出力順序入れ換え回路の構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例1の動作を説明するシミュレー
ションによる画像を示す図である。
【図6】本発明の実施例1における高能率符号化装置を
用いたディジタルVTRの記録フォーマット図である。
【図7】本発明の実施例2における高能率符号化装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例2の動作を説明するシミュレー
ションによる画像を示す図である。
【図9】本発明の実施例3の第1の量子化テーブルを説
明するための図である。
【図10】本発明の実施例3の第2の量子化テーブルを
説明するための図である。
【図11】本発明の実施例3の動作を説明するための図
である。
【図12】本発明の実施例3における量子化器の構成を
示すブロック図である。
【図13】本発明の実施例5の動作を説明するための図
である。
【図14】本発明の実施例6の動作を説明するための図
である。
【図15】本発明の実施例6の動作を説明するための図
である。
【図16】本発明の実施例6における高能率符号化装置
を用いたディジタルVTRの可変長符号化器の構成を示
すブロック図である。
【図17】従来の高能率符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図18】DCT変換後の変換係数の出力順序を説明す
るための図である。
【図19】DCT係数のシーケンス番号を説明するため
の図である。
【図20】従来の量子化器の構成を示すブロック図であ
る。
【図21】従来の量子化器に用いられている量子化テー
ブルを説明するための図である。
【図22】従来の可変長符号化器の一般的な構成を示す
ブロック図である。
【図23】可変長符号化方式の概念を説明するための図
である。
【図24】デジタルVTRの高速再生動作を説明するた
めの図である。
【図25】従来のデジタルVTRの回転ヘッドのヘッド
配置図である。
【図26】従来のデジタルVTRで高速再生を行った場
合のシミュレーションによる画像を示す図である。
【符号の説明】
2 シャフリング回路 3 直交変換器 4 量子化器 5 可変長符号化器 6 バッファ 7 レート制御回路 9 出力順序入れ換え回路 400 逆量子化器 410 差分演算器 40 第二の量子化器 50 第二の可変長符号化器 60 第二のバッファ
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】実施例10.上記、実施例9では2倍速再
生を考慮して1トラック単位にレート制御する場合につ
いて述べたが、他の高速再生を考慮すると、レート制御
を1トラック単位より少ない所定のDCTブロック単位
で行うとよい。これは、2倍速再生の場合は図22に示
すようにトラックの中央部分の情報、すなわち画像の低
域成分(あるいは圧縮画像成分)が全て再生されたが、
他の倍速数の場合は当然画像データのとれる位置が換わ
ってくる。すなわち、トラックの中央部分に配置された
上記画像の低域成分が2倍速再生の場合と違いトラッ
ク分再生されないために再生画像を合成する際、画面上
の更新される部分の面積がまちまちとなり、ぎこちない
合成画像になる。よって、画像情報を符号化する際他の
倍速再生を考慮するとレート制御の最小単位を予め定め
られたDCTブロック単位で行えば上記に示すような問
題点が解決され良好な2倍速再生画像が得られる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 健 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社電子商品開発研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル画像データを圧縮して符号化
    する高能率符号化装置において、前記画像データを複数
    の画素毎にブロック化を行い、予め定められた順序で該
    ブロックを出力するシャフリング手段と、ブロック化さ
    れたデータに対して直交変換を行う直交変換手段と、該
    直交変換手段により得られた変換係数に対してバッファ
    手段より出力されるレート制御係数により量子化ステッ
    プを切り換えて量子化を行う量子化手段と、該量子化手
    段により得られた量子化データに対して可変長符号化を
    行う可変長符号化手段と、該可変長符号化手段により可
    変長符号化されたデータを一時的に蓄え、蓄えられたデ
    ータ量を計測してその計測値に応じて前記量子化手段に
    レート制御係数を出力するバッファ手段と、前記バッフ
    ァ手段出力に対して前記直交変換係数の低域部に属する
    ものと高域部に属するものとに分割を行い予め定められ
    た順序で出力を行う出力順序入れ換え手段とを備えたこ
    とを特徴とする高能率符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記量子化手段は予め定められた量子化
    テーブルを複数種具備し、前記出力順序入れ換え手段で
    計測された低域符号量と高域符号量との符号量比に応じ
    て前記量子化手段の量子化テーブル種を切り換える量子
    化テーブル切換手段を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の高能率符号化装置。
  3. 【請求項3】 ディジタル画像データを圧縮して符号化
    する高能率符号化装置において、前記画像データを複数
    の画素毎にブロック化を行い、予め定められた順序で該
    ブロックを出力するシャフリング手段と、ブロック化さ
    れたデータに対して直交変換を行う直交変換手段と、該
    直交変換手段により得られた変換係数に対して第一のバ
    ッファ手段より出力される第一のレート制御係数により
    量子化ステップを切り換えて量子化を行う第一の量子化
    手段と、該第一の量子化手段により得られた量子化デー
    タに対して可変長符号化を行う第一の可変長符号化手段
    と、該第一の可変長符号化手段により可変長符号化され
    たデータを一時的に蓄え、蓄えられたデータ量を計測し
    てその計測値に応じて前記第一の量子化手段に第一のレ
    ート制御係数を出力する第一のバッファ手段と、前記第
    一の量子化手段出力に対して逆量子化を行う逆量子化手
    段と、前記直交変換係数出力と前記逆量子化手段出力値
    との差分を演算出力する差分演算手段と、該差分演算出
    力に対して第二のバッファ手段より出力される第二のレ
    ート制御係数により量子化ステップを切り換えて量子化
    を行う第二の量子化手段と、該第二の量子化手段により
    得られた量子化データに対して可変長符号化を行う第二
    の可変長符号化手段と、該第二の可変長符号化手段によ
    り可変長符号化されたデータを一時的に蓄え、この蓄え
    られたデータ量を計測してその計測値に応じて前記第二
    の量子化手段に第二のレート制御係数を出力する第二の
    バッファ手段とを備えたことを特徴とする高能率符号化
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第一の量子化手段は予め定められた
    量子化テーブルを複数種具備し、前記第一のバッファ手
    段と第二のバッファ手段双方に蓄えられた符号量値に応
    じて前記第一の量子化手段の量子化テーブル種を切り換
    える第一の量子化テーブル切換手段を備えたことを特徴
    とする請求項3記載の高能率符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記第一或いは第二の量子化手段は入力
    される直交変換係数の画像成分に対して量子化手段の量
    子化テーブル種を切り換える量子化テーブル切換手段を
    備えたことを特徴とする請求項3記載の高能率符号化装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第二の可変長符号化手段は符号化デ
    ータを記載した符号化テーブルを複数種具備し、前記レ
    ート制御係数値に応じて該符号化テーブルを切り換える
    ことを特徴とする請求項3記載の高能率符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0717567A2 (en) * 1994-12-16 1996-06-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Video coder with data rate control
EP0717567A3 (en) * 1994-12-16 2006-05-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Video coder with data rate control
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