JPH06350847A - 画像処理装置の偽造防止装置 - Google Patents

画像処理装置の偽造防止装置

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JPH06350847A
JPH06350847A JP5140961A JP14096193A JPH06350847A JP H06350847 A JPH06350847 A JP H06350847A JP 5140961 A JP5140961 A JP 5140961A JP 14096193 A JP14096193 A JP 14096193A JP H06350847 A JPH06350847 A JP H06350847A
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JP
Japan
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image
output
same
input image
determination
Prior art date
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Pending
Application number
JP5140961A
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English (en)
Inventor
Yoshie Iwakura
良恵 岩倉
Mihoko Okada
美保子 岡田
Shinichiro Ohashi
伸一郎 大橋
Kazuyuki Onishi
一幸 大西
Koji Fujimoto
好司 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヒストグラムカウンタ42は、入力画像を検
出して入力画像と特定画像、例えば紙幣との類似度合い
を判定するための出力を生成し、紙幣鑑別部43は、ヒ
ストグラムカウンタ42の出力と予め設定されている判
定基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一である
との同一肯定判定、入力画像が特定画像と同一でないと
の同一否定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一の
疑いがあるとの同一可能性有判定を行う。画像処理部4
4は、紙幣鑑別部43にて同一肯定判定が行われたと
き、入力画像の出力を禁止し、同一否定判定が行われた
とき、入力画像の出力を可能とし、同一可能性有判定が
行われたとき、入力画像に識別パターンが合成された画
像を出力する。 【効果】 紙幣等の特定画像の偽造を防止しでき、かつ
紙幣に似た入力画像をその画像を変更することなく出力
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー複写機あるいは
カラースキャナ等、原稿等の入力画像を読み取って出力
し得る画像処理装置に備えられる画像処理装置の偽造防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙幣偽造という犯罪が各国で発生
していたものの、紙幣の偽造には特殊な技術と熟達した
技能が要求されるものであったため、このような犯罪
は、特別な技能者あるいは技能集団によるものに限定さ
れていた。しかしながら、近年では、高性能の画像処理
装置としての例えばカラー複写機の普及に伴い、上記の
ような特別な背景を持たない犯人によるカラー複写機を
使用した紙幣等の複写禁止対象物の偽造事件が発生して
いる。
【0003】そこで、上記のような偽造を防止するた
め、上記のカラー複写機等の画像処理装置に備える偽造
防止装置が提案されている。この種の偽造防止装置とし
ては、例えば、特開平4−302267号公報に開示さ
れているものがある。この装置では、原稿中に紙幣の存
在を確認した場合、この原稿の出力画像にその複写機を
特定できる画像、例えばその複写機を示す製造番号もし
くはバーコードを合成して出力するようにしている。こ
れにより、紙幣の偽造に使用された装置を特定でき、こ
の偽造紙幣が発見された場合の追跡捜査を行い易くし、
その結果、紙幣の偽造を防止できるようにしている。
【0004】また、他の装置としては、特開平4−22
7365号公報に開示されているものがある。この装置
では、原稿中に紙幣の存在を確認した場合、原稿がその
まま複写されないようにしている。例えば、原稿の領域
を全く白くして出力すること、出力画像中に白領域を多
数存在させること、もしくは電源をOFFにすることを
行うようにしている。さらには、「コピー」等の記号を
合成して出力すること、複写プロセスを行わないように
すること、色彩を変化させること、もしくはコントラス
トを極めて低下させること等を行うようにしている。こ
れにより、紙幣を全く複写できなくなるか、もしくは複
写物が明らかに紙幣とは異なるものとなるので、紙幣の
偽造が防止されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
原稿に対する判定において、原稿が「紙幣である」と
「紙幣でない」との判定のみ、即ちYESかNOかの判
定のみを行っている。そして、原稿が「紙幣でない」と
判定したときには、原稿画像をそのまま出力している。
一方、原稿が「紙幣である」と判定したときには、最も
厳しい処理の場合として原稿画像の出力を禁止し、これ
よりも緩い処理の場合として原稿画像を大きく変更して
出力し、さらに緩い処理の場合として複写機の製造番号
等を示す識別パターンを原稿画像に合成して出力してい
る。
【0006】上記のように原稿が「紙幣である」と「紙
幣でない」との判定のみを行う場合、その判定基準は、
紙幣偽造という重大犯罪の阻止を重視して、比較的厳し
く設定せざるを得ない。しかしながら、このように上記
の判定基準が設定された場合、紙幣に似ている程度の原
稿でも紙幣であると判定されてしまう可能性がある。そ
して、このような原稿の出力画像は、上記の緩い処理の
場合であっても、原稿画像に識別パターンが合成され
て、元の原稿画像に対して一部ではあるが変更されたも
のとなる。このため、紙幣に似た原稿に対して、所望の
出力画像を得ることができない虞があるという問題点を
有している。
【0007】従って、本発明は、紙幣等の特定画像の偽
造を防止し得るとともに、紙幣に似た原稿をその画像を
変更することなく出力することができる画像処理装置の
偽造防止装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の画像処理装置の偽造防止装置
は、入力画像を検出して入力画像と特定画像、例えば紙
幣との類似度合いを判定するための出力を生成する画像
処理手段と、この画像処理手段の出力と予め設定されて
いる判定基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一
であるとの同一肯定判定、入力画像が特定画像と同一で
ないとの同一否定判定、もしくは入力画像が特定画像と
同一の疑いがあるとの同一可能性有判定を行う判定手段
と、識別パターンを供給する識別パターン供給手段と、
上記の判定手段にて、同一肯定判定が行われたときに入
力画像の出力を禁止する処理を行い、同一否定判定が行
われたときに入力画像の出力を許容する処理を行い、同
一可能性有判定が行われたときに、識別パターン供給手
段から供給された識別パターンを上記入力画像に合成し
て出力する処理を行う出力制御手段とを備えていること
を特徴としている。
【0009】請求項2の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、請求項1の発明の画像処理装置において、上記
の出力制御手段に代えて、上記の判定手段により、同一
肯定判定が行われたときに入力画像を異なる画像に変更
して出力する処理を行い、同一否定判定が行われたとき
に入力画像の出力を許容する処理を行い、同一可能性有
判定が行われたときに、識別パターン供給手段から供給
された識別パターンを上記入力画像に合成して出力する
処理を行う出力制御手段を備えていることを特徴として
いる。
【0010】請求項3の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、入力画像を検出して入力画像と特定画像との類
似度合いを判定するための出力を生成する画像処理手段
と、この画像処理手段の出力と予め設定されている判定
基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であると
の同一肯定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一で
ないとの同一否定判定を行う判定手段と、上記の判定手
段にて、同一否定判定が行われたときに入力画像の出力
を許容する処理を行い、同一肯定判定が行われたとき
に、入力画像を画像出力対象物上における所定出力位置
に対して移動した位置に出力する処理を行う出力制御手
段とを備えていることを特徴としている。
【0011】請求項4の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、入力画像を検出して入力画像と特定画像との類
似度合いを判定するための出力を生成する画像処理手段
と、この画像処理手段の出力と予め設定されている判定
基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であると
の同一肯定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一で
ないとの同一否定判定を行う判定手段と、上記の判定手
段にて、同一否定判定が行われたときに入力画像の出力
を許容する処理を行い、同一肯定判定が行われたとき
に、入力画像をこの入力画像とは異なる大きさの画像に
変倍して出力する処理を行う出力制御手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0012】請求項5の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、入力画像を検出して入力画像と特定画像との類
似度合いを判定するための出力を生成する画像処理手段
と、この画像処理手段の出力と予め設定されている判定
基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であると
の同一肯定判定、入力画像が特定画像と同一でないとの
同一否定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一の疑
いがあるとの同一可能性有判定を行う判定手段と、上記
の判定手段にて、同一肯定判定が行われたときに入力画
像の出力を禁止する処理を行い、同一否定判定が行われ
たときに入力画像の出力を許容する処理を行い、同一可
能性有判定が行われたときに、入力画像を画像出力対象
物、例えば用紙上における所定出力位置に対して移動し
た位置に出力する処理を行う出力制御手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0013】請求項6の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、請求項5の発明の画像処理装置において、上記
の出力制御手段に代えて、上記の判定手段により、同一
肯定判定が行われたときに入力画像を異なる画像に変更
して出力する処理を行い、同一否定判定が行われたとき
に入力画像の出力を許容する処理を行い、同一可能性有
判定が行われたときに、入力画像を画像出力対象物上に
おける所定出力位置に対して移動した位置に出力する処
理を行う出力制御手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項7の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、請求項3または請求項5の発明の画像処理装置
の偽造防止装置において、上記の出力制御手段での処理
による所定出力位置に対する入力画像の出力位置の移動
が、平行移動により行われるものであることを特徴とし
ている。
【0015】請求項8の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、請求項3または請求項5の発明の画像処理装置
の偽造防止装置において、上記の出力制御手段での処理
による所定出力位置に対する入力画像の出力位置の移動
が、回転移動により行われるものであることを特徴とし
ている。
【0016】請求項9の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、入力画像を検出して入力画像と特定画像との類
似度合いを判定するための出力を生成する画像処理手段
と、この画像処理手段の出力と予め設定されている判定
基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であると
の同一肯定判定、入力画像が特定画像と同一でないとの
同一否定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一の疑
いがあるとの同一可能性有判定を行う判定手段と、上記
の判定手段にて、同一肯定判定が行われたときに入力画
像の出力を禁止する処理を行い、同一否定判定が行われ
たときに入力画像の出力を許容する処理を行い、同一可
能性有判定が行われたときに、入力画像をこの入力画像
とは異なる大きさの画像に変倍して出力する処理を行う
出力制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0017】請求項10の発明の画像処理装置の偽造防
止装置は、上記の出力制御手段に代えて、上記の判定手
段により、同一肯定判定が行われたときに入力画像を異
なる画像に変更して出力する処理を行い、同一否定判定
が行われたときに入力画像の出力を許容する処理を行
い、同一可能性有判定が行われたときに、入力画像をこ
の入力画像とは異なる大きさの画像に変倍して出力する
処理を行う出力制御手段を備えていることを特徴として
いる。
【0018】
【作用】請求項1の構成によれば、画像処理手段は、入
力画像を検出して入力画像と特定画像、例えば紙幣との
類似度合いを判定するための出力を生成し、判定手段
は、画像処理手段の出力と予め設定されている判定基準
とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であるとの同
一肯定判定、入力画像が特定画像と同一でないとの同一
否定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一の疑いが
あるとの同一可能性有判定を行う。そして、出力制御手
段の動作により、判定手段にて同一肯定判定が行われた
とき、即ち入力画像が紙幣であるときには、入力画像の
出力が禁止される。また、判定手段にて同一否定判定が
行われたとき、即ち入力画像が紙幣でないときには、入
力画像の出力が可能となる。また、判定手段にて同一可
能性有判定が行われたとき、即ち入力画像が紙幣として
疑わしいときには、入力画像に識別パターンが合成され
た画像が出力される。
【0019】上記のように、本装置では、判定手段にて
入力画像が「紙幣である」、「紙幣でない」、もしくは
「紙幣かもしれない」との3通りの判定を行い、その判
定結果に応じて出力制御手段が上記の処理を行うように
なっているので、紙幣等の特定画像の偽造を防止し得る
とともに、紙幣に似た入力画像をその画像を変更するこ
となく出力することができる。
【0020】即ち、入力画像が「紙幣である」と「紙幣
でない」との判定のみを行う場合には、前述のように、
紙幣偽造という重大犯罪の阻止を重視して、上記の判定
基準を比較的厳しく設定する必要がある。これに対し、
本装置のように上記3通りの判定を行い、「紙幣でな
い」という判定を行った場合にその入力画像の出力を禁
止していれば、入力画像が紙幣である場合にはその出力
が確実に防止されるので、「紙幣かもしれない」という
判定基準を比較的緩く設定し、紙幣に似た入力画像も比
較的出力され易くすることができる。これにより、紙幣
等の特定画像の偽造を防止し得るとともに、紙幣に似た
入力画像をその画像を変更することなく出力することが
可能となる。
【0021】請求項2の構成によれば、出力制御手段
は、判定手段にて同一肯定判定が行われたときに入力画
像を異なる画像に変更して出力する処理を行うので、こ
の場合にも、特定画像、即ち紙幣の偽造を防止すること
ができる。他の作用については、請求項1の構成の場合
と同様である。
【0022】請求項3の構成によれば、判定手段は、画
像処理手段の出力と予め設定されている判定基準とに基
づいて、入力画像が特定画像と同一であるとの同一肯定
判定、もしくは入力画像が特定画像と同一でないとの同
一否定判定を行う。そして、出力制御手段の動作によ
り、判定手段にて、同一否定判定が行われたときに入力
画像の出力が許容され、同一肯定判定が行われたとき
に、入力画像が画像出力対象物、例えば用紙上における
所定出力位置に対して移動した位置に出力される。これ
により、紙幣等の特定画像の偽造を防止し得るととも
に、紙幣に似た入力画像をその画像を変更することなく
出力することができる。
【0023】即ち、紙幣を偽造する場合、必ずその両面
の出力画像が必要である。これらを、例えば複写機での
両面複写で得ようとした場合、上記の動作によって、1
枚の用紙に複写された紙幣の表面の画像と裏面の画像と
の位置がずれる。そして、紙幣の場合、裏面と表面とで
画像の位置が僅かでもずれていれば、これが非常に目立
ち、正確な偽造品を得ることは極めて困難である。ま
た、上記の処理は、例えば用紙上における画像の出力位
置を変更するものであって、画像自体を変更するもので
はない。従って、紙幣等の特定画像の偽造を防止し得る
とともに、紙幣に似た入力画像をその画像を変更するこ
となく出力することが可能である。
【0024】請求項4の構成によれば、判定手段は、入
力画像が特定画像と同一であるとの同一肯定判定、もし
くは入力画像が特定画像と同一でないとの同一否定判定
を行い、出力制御手段は、判定手段にて同一肯定判定が
行われたときに、入力画像をこの入力画像とは異なる大
きさの画像に変倍して出力する処理を行う。
【0025】これにより、入力画像が紙幣の場合、出力
画像は変倍され、即ち拡大もしくは縮小され、本来のも
のに対して大きさが異なるものとなる。そして、紙幣の
場合、大きさが本来のものに対して僅かでも異なってい
れば、これが非常に目立ち、偽造品であることを容易に
判別できる。また、上記の処理は、例えば用紙上に出力
する画像の大きさを変更するものであって、画像自体を
変更するものではない。従って、紙幣等の特定画像の偽
造を防止し得るとともに、紙幣に似た入力画像をその画
像を変更することなく出力することができる。
【0026】請求項5の構成によれば、判定手段は、入
力画像が特定画像と同一であるとの同一肯定判定、入力
画像が特定画像と同一でないとの同一否定判定、もしく
は入力画像が特定画像と同一の疑いがあるとの同一可能
性有判定を行う。そして、出力制御手段の動作により、
判定手段にて、同一肯定判定が行われたときに入力画像
の出力が禁止され、同一否定判定が行われたときに入力
画像の出力が許容され、同一可能性有判定が行われたと
きに、入力画像が画像出力対象物における所定出力位置
に対して移動した位置に出力される。これにより、前述
のように、例えば複写機での両面複写で紙幣を偽造しよ
うとした場合、用紙の両面に複写された紙幣の表面の画
像と裏面の画像との位置がずれるので、紙幣等の特定画
像の偽造を防止することができる。また、前記のよう
に、「紙幣である」、「紙幣でない」、もしくは「紙幣
かもしれない」との3通りの判定を行うことにより「紙
幣かもしれない」という判定基準を比較的緩く設定し得
ること、および出力画像を移動させる上記の処理によっ
ては出力画像自体が変更されないことにより、紙幣に似
た入力画像をその画像を変更することなく出力すること
ができる。
【0027】請求項6の構成によれば、出力制御手段
は、判定手段にて同一肯定判定が行われたときに入力画
像を異なる画像に変更して出力する処理を行うので、こ
の場合にも、特定画像、即ち紙幣の偽造を防止すること
ができる。他の作用については、請求項5の構成の場合
と同様である。
【0028】請求項7の構成によれば、請求項3または
請求項5の構成において、出力制御手段での処理による
所定出力位置に対する入力画像の出力位置の移動は、平
行移動により行われ、画像の出力位置を所定出力位置に
対して確実にずらすことができる。
【0029】請求項8の構成によれば、請求項3または
請求項5の構成において、出力制御手段での処理による
所定出力位置に対する入力画像の出力位置の移動は、回
転移動により行われ、画像の出力位置を所定出力位置に
対して確実にずらすことができる。
【0030】請求項9の構成によれば、判定手段は、画
像処理手段の出力と予め設定されている判定基準とに基
づいて、入力画像が特定画像と同一であるとの同一肯定
判定、入力画像が特定画像と同一でないとの同一否定判
定、もしくは入力画像が特定画像と同一の疑いがあると
の同一可能性有判定を行う。そして、出力制御手段は、
判定手段にて、同一可能性有判定が行われたときに、入
力画像をこの入力画像とは異なる大きさの画像に変倍し
て出力する処理を行う。これにより、前述のように、入
力画像が紙幣の場合、出力画像は変倍されたものとなる
ので、紙幣等の特定画像の偽造を防止することができ
る。また、「紙幣である」、「紙幣でない」、もしくは
「紙幣かもしれない」との3通りの判定を行うことによ
り前記のように、「紙幣かもしれない」という判定基準
を比較的緩く設定し得ること、および入力画像に対して
出力画像の大きさを変更させる上記の処理によっては出
力画像自体が変更されないことにより、紙幣に似た入力
画像をその画像を変更することなく出力することができ
る。
【0031】請求項10の構成によれば、出力制御手段
は、判定手段にて同一肯定判定が行われたときに入力画
像を異なる画像に変更して出力する処理を行うので、こ
の場合にも、特定画像、即ち紙幣の偽造を防止すること
ができる。他の作用については、請求項9の構成の場合
と同様である。
【0032】
【実施例】〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし
図13に基づいて以下に説明する。本実施例の画像処理
装置としてのデジタル複写機は、図2に示すように、複
写機本体26の上端部に硬質の透明ガラスからなる原稿
載置台27を備えている。原稿載置台27の下方には、
ランプユニット1、ミラー2・3・4、レンズユニット
5、CCD(Charge Coupled Device) センサ6等を有す
るスキャナ22が設けられている。このスキャナ22に
おいて、原稿載置台27上に載置された原稿(図示せ
ず)の画像は、この原稿がランプユニット1にて照射さ
れ、その反射光がミラー2・3・4及びレンズユニット
5を介して、CCDセンサ6の受光面に導かれることに
より、電気信号として取り込まれていく。
【0033】上記のスキャナ22の下方には、レーザド
ライバユニット7が設けられている。上記CCDセンサ
6により取り込まれた原稿データは、複写のための画像
処理を行う図示しない画像処理部で処理された後、レー
ザドライバユニット7に送られ、レーザドライバユニッ
ト7は、入力された原稿データに応じて、内部の例えば
半導体レーザからレーザ光を出射する。
【0034】レーザドライバユニット7から出射された
レーザ光は、光路上に配設されたミラー8・9により反
射されて、矢印B方向に回転する感光体ドラム10に照
射され、感光体ドラム10上に静電潜像を形成する。ま
た、感光体ドラム10の周囲には、上記レーザ光による
露光に先立って感光体ドラム10表面を所定の電位に均
一に帯電させる帯電器16が設けられている。さらに、
この帯電器16から感光体ドラム10の回転方向に向か
って、感光体ドラム10上の静電潜像にトナーを供給し
て現像する現像装置28、感光体ドラム10上のトナー
像が一時的に転写される転写ベルト17、感光体ドラム
10の表面に残留したトナーを除去するクリーニング装
置21、及び次の帯電に先立って感光体ドラム10の残
留電位を除去する除電ランプ15等がこの順に配置され
ている。
【0035】上記現像装置28は、ブラック現像槽1
1、イエロー現像槽12、マゼンタ現像槽13、及びシ
アン現像槽14を備えており、各現像槽11〜14に
は、それぞれ該当する色のトナーが収納されている。転
写ベルト17は、無端状であり矢印方向に移動可能に設
けられ、その一部が感光体ドラム10に圧接されること
で、感光体ドラム10のトナー像が転写されるようにな
っている。
【0036】また、転写ベルト17に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで転写ベルト17に供給す
るレジストローラ19、給紙カセット20、及び手差し
給紙部23が設けられている。これら給紙カセット20
及び手差し給紙部23付近には、用紙を搬送するための
給紙ローラ24や、搬送ローラ25等が設けられてい
る。転写ベルト17の下方には、レジストローラ19か
ら送られる用紙を転写ベルト17に圧接し、転写ベルト
17上のトナー像を用紙に転写する転写ローラ18が設
けられている。
【0037】転写ベルト17に対する出紙側には、トナ
ー転写後の用紙を搬送する搬送ベルト30、トナー像を
用紙に加熱定着する定着装置31、定着後の用紙を機外
に排出する排出ローラ32が設けられている。
【0038】上記の構成において、カラーコピー(3 col
or copy)は、以下の動作手順で行われる。まず、帯電器
16が、感光体ドラム10表面を均一に帯電させると、
前記スキャナ22により1回目のスキャンが行われる。
このときにCCDセンサ6より取り込まれた原稿データ
(R、G、B)に基づき、前記画像処理部にてイエロー
データが生成される。このイエローデータは、レーザド
ライバユニット7よりレーザ光として出力され、このレ
ーザ光が感光体ドラム10表面を露光し、この露光部に
イエローの静電潜像が形成される。次いで、画像領域の
静電潜像にイエロー現像槽12からのイエロートナーが
供給され、同色のトナー像が形成される。
【0039】次に、上記のイエロートナー像が、感光体
ドラム10に圧接されている転写ベルト17に転写され
る。このとき、感光体ドラム10の表面には、転写に寄
与しない一部のトナーが残留するが、この残留トナー
を、クリーニング装置21が掻き落とす。また、除電ラ
ンプ15が、感光体ドラム10表面の残留電荷を除去す
る。
【0040】上記の処理を終了すると、帯電器16が再
度感光体ドラム10表面を均一に帯電させ、スキャナ2
2が2回目のスキャンを行う。これにより得られた原稿
データが、画像処理部を経てマゼンタデータとなり、レ
ーザドライバユニット7よりレーザ光として感光体ドラ
ム10に照射され、マゼンタの静電潜像が形成される。
次いでマゼンタ現像槽13からマゼンタトナーが供給さ
れ、感光体ドラム10上に同色のトナー像が形成され
る。そして、このマゼンタトナー像が転写ベルト17の
上記イエロートナー像上に転写されて像重ねが行われ
る。その後、クリーニング装置21および除電ランプ1
5による先と同様の処理が行われると、帯電器16が、
感光体ドラム10を均一に帯電させて、スキャナ22に
よる3回目のスキャンが行われ、シアンデータがレーザ
光として照射されることにより、感光体ドラム10上に
シアンの静電潜像が形成される。そして、シアン現像槽
14から感光体ドラム10にシアントナーが供給され
て、同色のトナー像が形成され、このシアントナー像が
転写ベルト17の上記マゼンタトナー像上に転写される
ことにより、最終的な像重ねが行われる。
【0041】その後、像重ねされた転写ベルト17上の
トナー像が、転写ローラ18により用紙に転写され、定
着装置31において、トナー像が加熱定着された後、排
出ローラ32により用紙が機外に排出される。
【0042】尚、上記したプロセスは、3色カラーにお
けるプロセスであり、4色カラープロセスの場合は、ブ
ラック現像槽11に収納されたブラックトナーを用いた
処理が、上記の処理に加えられる。一方、白黒コピー
は、感光体ドラム10の静電潜像に上記ブラック現像槽
11からのブラックトナーが供給され、このトナー像を
転写ベルト17を介して、用紙に転写することにより行
われる。
【0043】次に、本複写機が備える偽造防止装置の構
成を図1に基づいて説明する。本偽造防止装置は、A/
D変換部41と、画像処理手段としてのヒストグラムカ
ウンタ42と、判定手段としての紙幣鑑別部43と、識
別パターン供給手段および出力制御手段としての画像処
理部44とを備えている。
【0044】上記のA/D変換部41は、スキャナ22
が備えるCCDセンサ6から出力されたアナログの画像
信号をディジタル値に変換するものである。ヒストグラ
ムカウンタ42は、A/D変換部41から出力された
R,G,Bの画像データ毎にヒストグラムを作成するも
のである。紙幣鑑別部43は、ヒストグラムカウンタ4
2にて作成されたヒストグラムと、特定画像である紙幣
における予め設定されているR,G,Bの画像データ毎
のヒストグラムとを比較して、スキャナ22にて走査さ
れた原稿と紙幣との類似の程度を調べ、上記の原稿が紙
幣でない、紙幣である、もしくは紙幣かもしれないとの
判定を行うものである。画像処理部44は、紙幣鑑別部
43での上記の各判定結果に応じて、後述の各処理を行
うものである。
【0045】次に上記の偽造防止装置の動作を図3のフ
ローチャートに基づいて説明する。先ず、スキャナ22
により原稿載置台27に載置された原稿に対するスキャ
ンが行われると(S1)、これによりCCDセンサ6か
ら出力された信号がA/D変換部41にてディジタル値
に変換される。ヒストグラムカウンタ42では、A/D
変換部41から出力されたR,G,Bの画像データ毎に
ヒストグラムを作成し(S2)、紙幣鑑別部43では、
ヒストグラムカウンタ42にて作成されたヒストグラム
と予め設定されている紙幣のヒストグラムとを比較し
て、上記の原稿が紙幣でない、紙幣である、もしくは紙
幣かもしれないとの判定を行う(S3)。
【0046】次に、S3において、原稿が紙幣でないと
判定されたとき、画像処理部44は、その原稿がそのま
ま複写されるように画像データをレーザドライバユニッ
ト7に出力する。これにより、複写機において、原稿の
画像がそのまま複写される(S5)。
【0047】また、S3において、原稿が紙幣であると
判定されたとき、画像処理部44では、複写が中止され
るような処理を行う(S6)。この場合には、複写機で
の複写が中止される。尚、このS6において、画像処理
部44は、上記原稿の画像データに対し、黒塗りの画像
が出力されるような、即ち入力画像を異なる画像に変更
して出力する画像処理を行ってもよい。この場合には、
S6の処理の後、S5へ移行する。これによって得られ
る複写画像は、紙幣としては完全に使用不可能なもので
ある。
【0048】また、S3において、原稿が紙幣かもしれ
ないと判定されたとき、画像処理部44は、原稿の画像
データに所定の変更処理を施して出力する(S4)。こ
の変更処理は、複写機から出力された画像を、複写物と
しての使用は可能であるものの、元の原稿に対して何ら
かの変更が加わったものとする処理である。従って、S
5の複写により得られた画像は、原稿画像に所定の変更
処理が施されたものとなる。
【0049】上記の変更処理としては、例えば、原稿の
画像に所定の識別パターンを合成する画像処理、用紙上
における出力画像の位置がランダムにずれる、例えば出
力画像の位置が各複写毎に順次ずれる画像処理、あるい
は原稿の画像に対して僅かに拡大もしくは縮小された画
像が出力される画像処理がある。また、上記の識別パタ
ーンとは、例えば、原稿を複写した複写機を同定するた
めの追跡用コードである。
【0050】次に、上記のS2でのヒストグラムカウン
タ42の動作について説明する。ヒストグラムカウンタ
42は、スキャナ22から出力された画像データにおけ
るR,G,Bの濃淡値のヒストグラムを作成する。例え
ば、原稿画像の各画素におけるRの濃淡値データが図4
に示すものであったとすると、ヒストグラムカウンタ4
2は、同じ濃淡値の数をカウントし、図5に示すよう
な、Rのヒストグラムを作成する。そして、同様にして
G,Bのヒストグラムを作成する。
【0051】次に、上記のS3での紙幣鑑別部43の動
作について説明する。紙幣鑑別部43は、図5に示した
ようなヒストグラムカウンタ42にて作成されたR,
G,Bのヒストグラムと、予め設定されている紙幣の
R,G,Bのヒストグラムとを図6に示すように比較す
る。尚、図6では、予め紙幣鑑別部43に設定されてい
る紙幣のヒストグラムを実線で示し、ヒストグラムカウ
ンタ42により得られた原稿のヒストグラムを破線で示
している。そして、紙幣鑑別部43は、実線および破線
のヒストグラム同士が、RのもののみならずB,Gのも
のにおいても、同図(a)に示すように、完全に一致す
るか、もしくは完全な相似形であれば、原稿が紙幣であ
ると認識し、同図(b)に示すように、全く異なった形
状であれば、紙幣でないと認識し、同図(c)に示すよ
うに、両ヒストグラムの形状が数%のみ異なる程度であ
れば、原稿が紙幣かもしれないと認識する。
【0052】ここで、所定のパラメータに対する紙幣と
その他の原稿との頻度分布を表すと、例えば図7のよう
になる。同図において、実線は紙幣の場合、破線は紙幣
でない原稿の場合を示している。そして、紙幣鑑別部4
3では、パラメータが、領域aにあるときに原稿が紙幣
であると判定し、領域cにあるときに原稿が紙幣でない
と判定する。また、パラメータが実線と破線との領域が
重合する領域bにあるとき、原稿は紙幣である可能性と
紙幣以外の通常の原稿である可能性とがある。この場
合、紙幣鑑別部43は、原稿が紙幣かもしれないと判定
する。
【0053】次に、上記のS4における画像処理部44
での原稿画像データの変更処理について説明する。画像
処理部44が行う上記の変更処理としては、前記のよう
に、原稿の画像に所定の識別パターンを合成する画像処
理、用紙上における出力画像の位置をランダムにずらす
画像処理、あるいは原稿の画像に対して僅かに拡大もし
くは縮小された画像が出力される画像処理がある。
【0054】原稿画像に合成される上記の識別パターン
は、コード化された情報を含むものである。この情報と
しては、例えば、原稿を複写した複写機を同定するため
のもの、原稿の複写日を示すもの、もしくは複写機の設
置場所を示すものが考えられる。
【0055】上記の識別パターンとしては、図8に示す
線状のパターンがある。このパターンにおいて、−,
|,/,\がそれぞれ4進数の0,1,2,3を表すも
のであるとすると、例えば10進数での75は、102
3、即ち|−/ \と表すことができる。
【0056】また他の識別パターンとしては、図9に示
すドット状のパターンがある。このパターンにおいて、
・,‥がそれぞれ2進数の0,1を表すものであるとす
ると、例えば10進数での11は、1011、即ち,‥
・ ‥ ‥と表すことができる。
【0057】さらに他の識別パターンとしては、図10
に示す2次元的に配列されたドット状のパターンがあ
る。同図においては上記のドット状パターンが三角形を
形成するように表している。この場合、各三角形の面積
により同図の左側から1,4,9とすると、例えば10
進数の1941は同図の右側に示すものとなる。
【0058】そして、画像処理部44は、上記の何れか
の識別パターンを出力画像に書き込もうとする場合、原
稿の画像データに上記の識別パターンの画像データを合
成して出力する。また、識別パターンの書き込み位置
は、一定位置ではなく、順次スキャンされる原稿毎に適
宜異なる位置に設定されるものであってもよい。また、
上記の識別パターンは、目立たないイエロートナーによ
り出力画像に書き込まれるようにしてもよく、さらに、
出力画像における識別パターンの書き込み部の濃度を相
対的に上げたり、下げたりすることも考えられる。
【0059】また、画像処理部44での用紙上における
出力画像の位置をランダムにずらす画像処理としては、
出力画像を平行移動させる処理、および回転移動させる
処理がある。以下、これらの処理をそれぞれ図11およ
び図12に基づいて説明する。尚、同図に示すd1 、d
2 は紙幣M1 の周囲における白縁部分の幅を示し、d1
は同図のX軸方向、d2 はY軸方向のものである。ま
た、Lは紙幣M1 の長さ、Wは紙幣M1 の幅をそれぞれ
示している。
【0060】上記の出力画像を平行移動させる処理にお
いては、図11に示すように、紙幣M1 の複写画像M2
を、この複写画像M2 が本来出力されるべき用紙P上の
位置Aに対して、例えば、 d1 /2<|X|<d1 、d2 <|Y|<d2 の範囲内で平行移動させるための処理を行う。これによ
り、複写画像M2 は、位置Bに出力される。
【0061】また、出力画像を回転移動させる処理にお
いては、図12に示すように、紙幣M1 の複写画像M2
を、例えば紙幣M1 の中心O(L/2,W/2)を中心
として回転させて出力するための処理を行う。この場合
の回転角θは、例えば、 d2 /2L<|tanθ|<d2 /L の範囲に設定される。これにより、複写画像M2 は、本
来出力されるべき用紙P上の位置Aに対して、角度θだ
け回転された位置Cに出力される。
【0062】また、画像処理部44での原稿画像に対し
て僅かに拡大もしくは縮小された画像を出力するための
画像処理は、図13(a)(b)に示すものとなる。同
図(a)は拡大処理を示し、複写画像M2 は、本来出力
されるべき倍率1の寸法に対して拡大され、長さが
1 、幅がW1 となる。この場合の拡大範囲は、例え
ば、 W+d2 /2<|W1 |<W+d2 、L+d1 /2<|
1 |<W+d に設定される。尚、この処理においても、拡大率もしく
は縮小率をランダムに変更するように、例えば各複写毎
に拡大率もしくは縮小率を順次変更するようにしてもよ
い。
【0063】また、同図(b)は縮小処理を示し、複写
画像Mは、本来出力されるべき倍率1の寸法に対し
て縮小され、長さがL2 、幅がW2 となる。この場合の
縮小範囲は、例えば、 W+d2 /2<|W1 |<W+d2 、L+d1 /2<|
1 |<W+d1 に設定される。
【0064】上記のように、本実施例の偽造防止装置で
は、紙幣鑑別部43にて原稿が紙幣でないと判定した場
合には、原稿をそのまま出力させ、原稿が紙幣であると
判定した場合には、複写を中止させるか、もしくは紙幣
とは全く異なる画像を出力させている。従って、原稿が
紙幣であると判定した場合には、たとえ不完全な状態の
紙幣でも偽造されることを防止し、言い換えると、例え
ば紙幣の画像が一部変更されたような偽造品が複写され
ることも防止し、これにより、紙幣の偽造を確実に防止
できるものとなっている。
【0065】さらに、原稿が紙幣かもしれないと判定し
た場合には、原稿は複写させるものの、この原稿に対し
て画像処理部44により上記の変更処理を行って出力さ
せている。この場合、出力画像に対しては上記の変更処
理が行われるものの、その画像自体には大きな変化が生
じない。また、この場合、複写された原稿が万一紙幣で
あったとしても、この偽造紙幣には上記の変更処理が施
されているので、上記偽造紙幣が使用されることを防止
することができる。
【0066】即ち、上記の変更処理のうち、上記の識別
パターンの合成処理が行われている場合には、この識別
パターンを視認すること、もしくは上記偽造紙幣が使用
された装置側の検出装置によって検出することにより、
偽造紙幣を判別することができる。さらに、上記の識別
パターンにて、偽造が行われた複写機、日時、場所等を
追跡捜査することができる。
【0067】また、用紙上における出力画像の位置をラ
ンダムにずらす画像処理が行われている場合には、両面
複写した場合に、裏面と表面とで画像の位置がずれる。
そして、原稿が紙幣である場合、裏面と表面とで画像が
僅かでもずれていれば、これが非常に目立ち、正確な偽
造品を得ることは極めて困難である。従って、両面複写
により紙幣が偽造されることを防止することができる。
【0068】また、原稿の画像に対して拡大もしくは縮
小する画像処理が行われている場合には、複写によって
得られた画像は、原稿に対して大きさが異なるものとな
る。そして、複写によって得られた偽造紙幣の大きさが
真正な紙幣に対して僅かでも異なっていれば、これが非
常に目立ち、偽造品であることを容易に判別できる。さ
らに、拡大率もしくは縮小率が各複写毎に順次変更され
るようにしている場合には、表面の複写物と裏面の複写
物とを貼り合わせて正確な偽造紙幣を得ることが極めて
困難である。従って、これによっても複写機により紙幣
が偽造されることを防止することができる。
【0069】また、本装置では、紙幣鑑別部43におい
て、原稿が「紙幣である」、「紙幣でない」、もしくは
「紙幣かもしれない」との3通りの判定を行い、その判
定結果に応じて画像処理部44が上記の処理を行うよう
になっているので、紙幣に似た原稿をその画像を変更す
ることなく出力することができるようになっている。
【0070】即ち、紙幣鑑別部43において、仮に原稿
が「紙幣である」と「紙幣でない」との判定のみを行っ
ている場合、先述のように、紙幣偽造という重大犯罪の
阻止を重視して、紙幣鑑別部43での判定基準を比較的
厳しく設定する必要がある。そして、このような場合に
は、紙幣に似ている程度の原稿でも紙幣であると判定さ
れてしまう可能性がある。これに対し、本装置のように
上記3通りの判定を行い、「紙幣でない」という判定を
行った場合にその原稿の出力を禁止するか、もしくは原
稿とは全く異なった画像を出力するものであれば、原稿
が紙幣である場合にはその出力が確実に防止されるの
で、「紙幣かもしれない」という判定基準を比較的緩く
設定し、紙幣に似た原稿も比較的出力され易くすること
ができる。
【0071】また、画像処理部44での上記の変更処理
において、所定出力位置に対して画像の出力位置を移動
させてずらす処理、および出力画像を拡大もしくは縮
小、即ち変倍して出力する処理を行った場合、これによ
って得られる画像は、画像自体が変化するものではな
い。従って、この場合には、紙幣に似た原稿をその画像
を変更することなく出力することができるという機能が
特に良好に発揮される。
【0072】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図14
および図15に基づいて以下に説明する。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する
手段には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0073】本実施例の偽造防止装置は、図14に示す
ように、図1に示した紙幣鑑別部43に代えて紙幣鑑別
部51を備え、画像処理部44に代えて画像処理部52
を備えるとともに、図15に示す動作を行うものとなっ
ている。
【0074】上記の紙幣鑑別部51は、ヒストグラムカ
ウンタ42の出力に基づき、原稿が紙幣である、もしく
は紙幣でないとの判定のみを行う(S13)。画像処理
部52は、S13において、原稿が紙幣でないと判定さ
れた場合、原稿をそのまま複写する処理を行い、原稿が
紙幣であると判定された場合、原稿画像データの変更処
理を行う(S14)。このS14での処理は、図3に示
したS4の処理と同一のものである。従って、それらに
よる作用も前述の通りである。また、S11、S12お
よびS15の処理は、図3におけるS1、S2およびS
5の処理にそれぞれ対応するものである。
【0075】尚、以上の実施例では、画像処理部44お
よび画像処理部52は、変更処理において、上述した出
力画像を平行移動する処理と、回転移動する処理と、拡
大/縮小する処理との少なくとも2つの処理を適宜組み
合わせて行うものであってもよい。さらに、画像処理部
44および画像処理部52は、上記の出力画像を平行移
動する処理、回転移動する処理、拡大/縮小する処理の
いずれか1つの処理、もしくはこれらのうちの少なくと
も2つの処理を適宜組み合わせた処理と、上述した線状
パターン、ドットパターンもしくは二次元ドットパター
ンの何れかの識別パターンを合成する処理とを組み合わ
せた処理を行うものであってもよい。このように上記の
各処理を組み合わせた変更処理を行うことにより、紙幣
の偽造を確実に防止することができる。特に、出力画像
の平行移動および回転移動等の移動処理と、識別パター
ンを合成する処理とを組み合わせた場合には、万一、上
記の移動処理が行われたにもかかわらず紙幣が偽造され
たとき、識別パターンに基づく捜査が可能となり、紙幣
の偽造防止がさらに確実なものとなる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の画像処
理装置の偽造防止装置は、入力画像を検出して入力画像
と特定画像との類似度合いを判定するための出力を生成
する画像処理手段と、この画像処理手段の出力と予め設
定されている判定基準とに基づいて、入力画像が特定画
像と同一であるとの同一肯定判定、入力画像が特定画像
と同一でないとの同一否定判定、もしくは入力画像が特
定画像と同一の疑いがあるとの同一可能性有判定を行う
判定手段と、識別パターンを供給する識別パターン供給
手段と、上記の判定手段にて、同一肯定判定が行われた
ときに入力画像の出力を禁止する処理を行い、同一否定
判定が行われたときに入力画像の出力を許容する処理を
行い、同一可能性有判定が行われたときに、識別パター
ン供給手段から供給された識別パターンを上記入力画像
に合成して出力する処理を行う出力制御手段とを備えて
いる構成である。
【0077】これにより、入力画像が「紙幣である」、
「紙幣でない」、もしくは「紙幣かもしれない」との3
通りの判定を行い、入力画像が「紙幣である」場合には
その出力が確実に防止されるので、「紙幣かもしれな
い」という判定基準を比較的緩く設定し、紙幣に似た入
力画像も比較的出力され易くすることができる。従っ
て、紙幣等の特定画像の偽造を防止し得るとともに、紙
幣に似た入力画像をその画像を変更することなく出力す
ることができるという効果を奏する。
【0078】また、請求項2の発明の画像処理装置の偽
造防止装置は、請求項1の発明の画像処理装置におい
て、上記の出力制御手段に代えて、上記の判定手段によ
り、同一肯定判定が行われたときに入力画像を異なる画
像に変更して出力する処理を行い、同一否定判定が行わ
れたときに入力画像の出力を許容する処理を行い、同一
可能性有判定が行われたときに、識別パターン供給手段
から供給された識別パターンを上記入力画像に合成して
出力する処理を行う出力制御手段を備えている構成であ
る。
【0079】これにより、出力制御手段は、判定手段に
て同一肯定判定が行われたときに入力画像を異なる画像
に変更して出力する処理を行うので、この場合にも、特
定画像、即ち紙幣の偽造を防止することができる。他の
効果については、請求項1の発明と同様である。
【0080】請求項3の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、入力画像を検出して入力画像と特定画像との類
似度合いを判定するための出力を生成する画像処理手段
と、この画像処理手段の出力と予め設定されている判定
基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であると
の同一肯定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一で
ないとの同一否定判定を行う判定手段と、上記の判定手
段にて、同一否定判定が行われたときに入力画像の出力
を許容する処理を行い、同一肯定判定が行われたとき
に、入力画像を画像出力対象物上における所定出力位置
に対して移動した位置に出力する処理を行う出力制御手
段とを備えている構成である。
【0081】これにより、例えば複写機での両面複写で
偽造紙幣を得ようとした場合、1枚の用紙に複写された
紙幣の表面の画像と裏面の画像との位置がずれるので、
紙幣等の特定画像の偽造を防止することができる。ま
た、判定手段にて同一肯定判定が行われたときに出力制
御手段にて行われる上記の処理は、例えば用紙上におけ
る画像の出力位置を変更するものであって、画像自体を
変更するものではない。従って、紙幣に似た入力画像を
その画像を変更することなく出力することができるとい
う効果を奏する。
【0082】請求項4の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、入力画像を検出して入力画像と特定画像との類
似度合いを判定するための出力を生成する画像処理手段
と、この画像処理手段の出力と予め設定されている判定
基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であると
の同一肯定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一で
ないとの同一否定判定を行う判定手段と、上記の判定手
段にて、同一否定判定が行われたときに入力画像の出力
を許容する処理を行い、同一肯定判定が行われたとき
に、入力画像をこの入力画像とは異なる大きさの画像に
変倍して出力する処理を行う出力制御手段とを備えてい
る構成である。
【0083】これにより、入力画像が紙幣の場合、出力
画像は変倍され、本来のものに対して大きさが異なるも
のとなる。従って、紙幣等の特定画像の偽造を防止する
ことができる。また、上記の処理は、例えば用紙上に出
力する画像の大きさを変更するものであって、画像自体
を変更するものではない。従って、紙幣に似た入力画像
をその画像を変更することなく出力することができると
いう効果を奏する。
【0084】請求項5の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、入力画像を検出して入力画像と特定画像との類
似度合いを判定するための出力を生成する画像処理手段
と、この画像処理手段の出力と予め設定されている判定
基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であると
の同一肯定判定、入力画像が特定画像と同一でないとの
同一否定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一の疑
いがあるとの同一可能性有判定を行う判定手段と、上記
の判定手段にて、同一肯定判定が行われたときに入力画
像の出力を禁止する処理を行い、同一否定判定が行われ
たときに入力画像の出力を許容する処理を行い、同一可
能性有判定が行われたときに、入力画像を画像出力対象
物上における所定出力位置に対して移動した位置に出力
する処理を行う出力制御手段とを備えている構成であ
る。
【0085】これにより、例えば複写機での両面複写で
紙幣を偽造しようとした場合、用紙の両面に複写された
紙幣の表面の画像と裏面の画像との位置がずれるので、
紙幣等の特定画像の偽造を防止することができる。ま
た、「紙幣である」、「紙幣でない」、もしくは「紙幣
かもしれない」との3通りの判定を行うことにより「紙
幣かもしれない」という判定基準を比較的緩く設定し得
ること、および出力画像を移動させる上記の処理によっ
ては出力画像自体が変更されないことにより、紙幣に似
た入力画像をその画像を変更することなく出力すること
ができるという効果を奏する。
【0086】請求項6の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、請求項5の発明の画像処理装置において、上記
の出力制御手段に代えて、上記の判定手段により、同一
肯定判定が行われたときに入力画像を異なる画像に変更
して出力する処理を行い、同一否定判定が行われたとき
に入力画像の出力を許容する処理を行い、同一可能性有
判定が行われたときに、入力画像を画像出力対象物上に
おける所定出力位置に対して移動した位置に出力する処
理を行う出力制御手段を備えている構成である。
【0087】これにより、出力制御手段は、判定手段に
て同一肯定判定が行われたときに入力画像を異なる画像
に変更して出力する処理を行うので、この場合にも、紙
幣等の特定画像の偽造を防止することができる。また他
の効果については、請求項5の発明と同様である。
【0088】請求項7の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、請求項3または請求項5の発明の画像処理装置
の偽造防止装置において、上記の出力制御手段での処理
による所定出力位置に対する入力画像の出力位置の移動
は、平行移動により行われる構成である。
【0089】これにより、請求項3または請求項5の発
明の画像処理装置の偽造防止装置での出力制御手段の処
理において、画像の出力位置を平行移動により所定出力
位置に対して確実にずらすことができる。
【0090】請求項8の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、請求項3または請求項5の発明の画像処理装置
の偽造防止装置において、上記の出力制御手段での処理
による所定出力位置に対する入力画像の出力位置の移動
は、回転移動により行われる構成である。
【0091】これにより、請求項3または請求項5の発
明の画像処理装置の偽造防止装置での出力制御手段の処
理において、画像の出力位置を回転移動により所定出力
位置に対して確実にずらすことができる。
【0092】請求項9の発明の画像処理装置の偽造防止
装置は、入力画像を検出して入力画像と特定画像との類
似度合いを判定するための出力を生成する画像処理手段
と、この画像処理手段の出力と予め設定されている判定
基準とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であると
の同一肯定判定、入力画像が特定画像と同一でないとの
同一否定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一の疑
いがあるとの同一可能性有判定を行う判定手段と、上記
の判定手段にて、同一肯定判定が行われたときに入力画
像の出力を禁止する処理を行い、同一否定判定が行われ
たときに入力画像の出力を許容する処理を行い、同一可
能性有判定が行われたときに、入力画像をこの入力画像
とは異なる大きさの画像に変倍して出力する処理を行う
出力制御手段とを備えている構成である。
【0093】これにより、入力画像が紙幣の場合、出力
画像は変倍されたものとなるので、紙幣等の特定画像の
偽造を防止することができる。また、「紙幣である」、
「紙幣でない」、もしくは「紙幣かもしれない」との3
通りの判定を行うことにより「紙幣かもしれない」とい
う判定基準を比較的緩く設定し得ること、および入力画
像に対して出力画像の大きさを変更させる上記の処理に
よっては出力画像自体が変更されないことにより、紙幣
に似た入力画像をその画像を変更することなく出力する
ことができるという効果を奏する。
【0094】請求項10の発明の画像処理装置の偽造防
止装置は、上記の出力制御手段に代えて、上記の判定手
段により、同一肯定判定が行われたときに入力画像を異
なる画像に変更して出力する処理を行い、同一否定判定
が行われたときに入力画像の出力を許容する処理を行
い、同一可能性有判定が行われたときに、入力画像をこ
の入力画像とは異なる大きさの画像に変倍して出力する
処理を行う出力制御手段を備えている構成である。
【0095】これにより、出力制御手段は、判定手段に
て同一肯定判定が行われたときに入力画像を異なる画像
に変更して出力する処理を行うので、この場合にも、紙
幣等の特定画像の偽造を防止することができる。また他
の効果については、請求項9の発明と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の偽造防止装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記の偽造防止装置を備えたカラー複写機の全
体構成を示す模式図である。
【図3】上記の偽造防止装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】原稿画像の各画素におけるRの濃淡値データの
説明図である。
【図5】図1に示したヒストグラムカウンタにより図4
に示したデータに基づいて作成されたRのヒストグラム
を示す図である。
【図6】同図(a)は、図1に示した紙幣鑑別部におい
て、原稿が紙幣であると判定される場合、同図(b)
は、原稿が紙幣でないと判定される場合、同図(c)は
原稿が紙幣かもしれないと判定される場合における紙幣
鑑別部に設定されているヒトスグラムと原稿のヒストグ
ラムとを示す図である。
【図7】上記の紙幣鑑別部での判定動作の説明に使用さ
れる、所定のパラメータに対する紙幣とその他の原稿と
の頻度分布を表すグラフである。
【図8】図1に示した画像処理部での変更処理に使用さ
れる識別パターンを示す説明図である。
【図9】上記識別パターンの他の例を示す説明図であ
る。
【図10】上記識別パターンのさらに他の例を示す説明
図である。
【図11】上記画像処理部での変更処理における出力画
像の平行移動処理の説明図である。
【図12】上記変更処理における出力画像の回転移動処
理の説明図である。
【図13】同図(a)は上記変更処理における出力画像
の拡大処理の説明図であり、同図(b)は、同縮小処理
の説明図である。
【図14】本発明の他の実施例における偽造防止装置の
構成を示すブロック図である。
【図15】上記の偽造防止装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
6 CCDセンサ 22 スキャナ 26 複写機本体 42 ヒストグラムカウンタ(画像処理手段) 43 紙幣鑑別部(判定手段) 44 画像処理部(識別パターン供給手段、出力制御
手段) 51 紙幣鑑別部(判定手段) 52 画像処理部(識別パターン供給手段、出力制御
手段) P 用紙 M1 紙幣 M2 複写画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 一幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 藤本 好司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像を検出して入力画像と特定画像と
    の類似度合いを判定するための出力を生成する画像処理
    手段と、 この画像処理手段の出力と予め設定されている判定基準
    とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であるとの同
    一肯定判定、入力画像が特定画像と同一でないとの同一
    否定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一の疑いが
    あるとの同一可能性有判定を行う判定手段と、 識別パターンを供給する識別パターン供給手段と、 上記の判定手段にて、同一肯定判定が行われたときに入
    力画像の出力を禁止する処理を行い、同一否定判定が行
    われたときに入力画像の出力を許容する処理を行い、同
    一可能性有判定が行われたときに、識別パターン供給手
    段から供給された識別パターンを上記入力画像に合成し
    て出力する処理を行う出力制御手段とを備えていること
    を特徴とする画像処理装置の偽造防止装置。
  2. 【請求項2】上記の出力制御手段に代えて、上記の判定
    手段により、同一肯定判定が行われたときに入力画像を
    異なる画像に変更して出力する処理を行い、同一否定判
    定が行われたときに入力画像の出力を許容する処理を行
    い、同一可能性有判定が行われたときに、識別パターン
    供給手段から供給された識別パターンを上記入力画像に
    合成して出力する処理を行う出力制御手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置の偽造
    防止装置。
  3. 【請求項3】入力画像を検出して入力画像と特定画像と
    の類似度合いを判定するための出力を生成する画像処理
    手段と、 この画像処理手段の出力と予め設定されている判定基準
    とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であるとの同
    一肯定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一でない
    との同一否定判定を行う判定手段と、 上記の判定手段にて、同一否定判定が行われたときに入
    力画像の出力を許容する処理を行い、同一肯定判定が行
    われたときに、入力画像を画像出力対象物上における所
    定出力位置に対して移動した位置に出力する処理を行う
    出力制御手段とを備えていることを特徴とする画像処理
    装置の偽造防止装置。
  4. 【請求項4】入力画像を検出して入力画像と特定画像と
    の類似度合いを判定するための出力を生成する画像処理
    手段と、 この画像処理手段の出力と予め設定されている判定基準
    とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であるとの同
    一肯定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一でない
    との同一否定判定を行う判定手段と、 上記の判定手段にて、同一否定判定が行われたときに入
    力画像の出力を許容する処理を行い、同一肯定判定が行
    われたときに、入力画像をこの入力画像とは異なる大き
    さの画像に変倍して出力する処理を行う出力制御手段と
    を備えていることを特徴とする画像処理装置の偽造防止
    装置。
  5. 【請求項5】入力画像を検出して入力画像と特定画像と
    の類似度合いを判定するための出力を生成する画像処理
    手段と、 この画像処理手段の出力と予め設定されている判定基準
    とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であるとの同
    一肯定判定、入力画像が特定画像と同一でないとの同一
    否定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一の疑いが
    あるとの同一可能性有判定を行う判定手段と、 上記の判定手段にて、同一肯定判定が行われたときに入
    力画像の出力を禁止する処理を行い、同一否定判定が行
    われたときに入力画像の出力を許容する処理を行い、同
    一可能性有判定が行われたときに、入力画像を画像出力
    対象物上における所定出力位置に対して移動した位置に
    出力する処理を行う出力制御手段とを備えていることを
    特徴とする画像処理装置の偽造防止装置。
  6. 【請求項6】上記の出力制御手段に代えて、上記の判定
    手段により、同一肯定判定が行われたときに入力画像を
    異なる画像に変更して出力する処理を行い、同一否定判
    定が行われたときに入力画像の出力を許容する処理を行
    い、同一可能性有判定が行われたときに、入力画像を画
    像出力対象物上における所定出力位置に対して移動した
    位置に出力する処理を行う出力制御手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置の偽造防
    止装置。
  7. 【請求項7】上記の出力制御手段での処理による所定出
    力位置に対する入力画像の出力位置の移動は、平行移動
    により行われるものである請求項3または請求項5に記
    載の画像処理装置の偽造防止装置。
  8. 【請求項8】上記の出力制御手段での処理による所定出
    力位置に対する入力画像の出力位置の移動は、回転移動
    により行われるものである請求項3または請求項5に記
    載の画像処理装置の偽造防止装置。
  9. 【請求項9】入力画像を検出して入力画像と特定画像と
    の類似度合いを判定するための出力を生成する画像処理
    手段と、 この画像処理手段の出力と予め設定されている判定基準
    とに基づいて、入力画像が特定画像と同一であるとの同
    一肯定判定、入力画像が特定画像と同一でないとの同一
    否定判定、もしくは入力画像が特定画像と同一の疑いが
    あるとの同一可能性有判定を行う判定手段と、 上記の判定手段にて、同一肯定判定が行われたときに入
    力画像の出力を禁止する処理を行い、同一否定判定が行
    われたときに入力画像の出力を許容する処理を行い、同
    一可能性有判定が行われたときに、入力画像をこの入力
    画像とは異なる大きさの画像に変倍して出力する処理を
    行う出力制御手段とを備えていることを特徴とする画像
    処理装置の偽造防止装置。
  10. 【請求項10】上記の出力制御手段に代えて、上記の判
    定手段により、同一肯定判定が行われたときに入力画像
    を異なる画像に変更して出力する処理を行い、同一否定
    判定が行われたときに入力画像の出力を許容する処理を
    行い、同一可能性有判定が行われたときに、入力画像を
    この入力画像とは異なる大きさの画像に変倍して出力す
    る処理を行う出力制御手段を備えていることを特徴とす
    る請求項9に記載の画像処理装置の偽造防止装置。
JP5140961A 1993-06-11 1993-06-11 画像処理装置の偽造防止装置 Pending JPH06350847A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7262870B1 (en) 1999-04-06 2007-08-28 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method for use in printer driver

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