JPH06350503A - 路車間通信方法 - Google Patents

路車間通信方法

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JPH06350503A
JPH06350503A JP16336993A JP16336993A JPH06350503A JP H06350503 A JPH06350503 A JP H06350503A JP 16336993 A JP16336993 A JP 16336993A JP 16336993 A JP16336993 A JP 16336993A JP H06350503 A JPH06350503 A JP H06350503A
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road
mobile station
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channel
station
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JP16336993A
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Tadamasa Fukae
唯正 深江
Hiroshi Noda
博司 野田
Hiroyasu Bandai
博康 萬代
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一通信エリア内に複数の移動局が存在して
も高速アクセスが可能で通信容量が増加し、ゾーンの拡
大および重なりが可能で、路上局と移動局の位置関係を
知ることができる路車間通信方法を得る。 【構成】 CDMA方式の互いに異なる特定のPN符号
を、パイロットチャネルと上り、下りの制御チャネルに
割り当て、路上局はパイロットチャネルに同期して下り
制御チャネルと通話チャネルを送信し、移動局はパイロ
ットチャネルの同期捕捉タイミングを基に下り制御チャ
ネルと通話チャネルの逆拡散復調を行い、パイロットチ
ャネルの同期捕捉の相関出力より距離検出を行い、隣接
路上局間でパイロットチャネルの位相を異ならせ、それ
に路上局IDを載せて送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路に沿って設置さ
れた路上局と、道路を走行する移動局の間で通信を行う
路車間通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、例えば、アイ・イー・イー・
イー ビークル ナビゲーション アンド インフォメ
ーション システム カンファレンス(IEEE Vehicle N
avigation and Information System Conference )19
89年 第206〜213頁に掲載の、アール フク
イ、ワイ ノジ、エム ハシズメ(R. Fukui, Y. Noji,
and M. Hashizume )による論文「インディビィデュア
ル コミュニケーションファンクション オブ アール
・エィ・シー・エス:ロード オートモビールコミュニ
ケーション システム(Individual Communication Fun
ction of RACS:Road Automobile Communication Syst
em)」に示された、従来の路車間通信方法を適用した路
車間通信システムを示す概略構成図である。図におい
て、1は道路であり、2はこの道路1に沿って設置され
た路上局である。3はこの路上局2の路上無線機、4は
その路上アンテナであり、5はこの路上局2の通信エリ
アである。6は道路1上を移動する車両等による移動局
であり、7はその車載無線機、8はその車載アンテナで
ある。9は各路上局2を接続している有線ネットワーク
であり、10はこの有線ネットワーク9を介して各路上
局2に接続されているセンタである。
【0003】次に動作について説明する。ここで、図1
6は図15に示した路車間通信システムにおける、路上
局2と移動局6との通信手順を示す説明図であり、図
中、11は導入部、12は車両認識部、13は同報通信
部、14は登録確認部、15は個別通信部、16は通信
完了部である。図15に示した路車間通信システムで
は、道路1の路側に数百メートルから数キロメートルの
間隔で路上局2が設置されており、それぞれの路上無線
機3によって道路1上に所定の通信エリア5を形成して
いる。なお、この通信エリア5は各路上局2の相互間の
距離に比べて非常に小さな、例えば100メートル程度
である。路上局2は同期信号と局の位置信号から構成さ
れる導入部11を送信している。この導入部11は路上
局2が通信エリア5内の移動局6との間に無線通信を形
成するためのトリガとなる部分であり、移動局6は導入
部11を受信することにより通信エリア5に入ったこと
を検出する。
【0004】導入部11の後に車両認識部12が続き、
車両認識部12は移動局6が当該移動局6に固有の識別
コード(以下、IDという)を送信し、路上局2がこれ
を認識する期間である。車両認識部12では通信エリア
5に複数の移動局6があって、それぞれ個別通信を行う
とき、発呼の衝突の確率を下げるための手段として、全
体で40個のタイムスロットを2分割して20×2タイ
ムスロットとし、移動局6はこの各々20個のタイムス
ロットの中からランダムに各1タイムスロットを選択し
て移動局6のIDの発呼を行う。路上局2は、そのうち
の1つでも正常な発呼を受け取れば登録OKとする。
【0005】路上局2はセンタ10から路上局2に送ら
れてくる交通情報などの動的ナビゲーション情報の最新
データを同報通信部13で送信し、同報通信部13が完
了すると登録確認部14を移動局6に対し送信し、車両
認識部12で正しく認識された移動局6に対して登録確
認信号(登録ACK)を通知する。また、移動局6から
の上りメッセージ送信要求に対し、それに使用できるタ
イムスロット番号を通知する。さらに、移動局6に対す
る下りメッセージがあればその送信タイムスロットを通
知する。個別通信部15では、割り当てられたタイムス
ロットを使用して、各移動局6と路上局2を経由したセ
ンタ10との間の個別メッセージの送受を全二重通信で
行う。その後路上局2と移動局6は通信完了部16で相
互に下りACK・上りACKをやりとりして、通信を完
了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の路車間通信方法
は以上のように構成されているので、通信エリア5は小
さな間欠ゾーンであり、かつ20個のタイムスロットに
分割された時分割多元接続方式であるため、通信の全体
の利用時間の1/20だけしか利用できず、質問・応答
形式の通信には不向きであり、また通信エリア限定で、
利用時間を長くすると、送信電力を大きくする必要が生
じて通信エリア5間の干渉を生じ、また交通渋滞などに
よって通信エリア5内の移動局6の数が増大すると、車
両認識部12での同時送信による衝突の確率が増大し、
路上局2とのアクセスの時間が長くなり、中には通信エ
リア5内でアクセスできない移動局6が生じるばかり
か、路上局2と移動局6の位置関係を知る手段がないた
めに、移動局6の位置に密着して頻度の高い交信を必要
とする交通流の制御管制システムへの拡張が困難である
などの問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、同一の通信エリア内に複数の移
動局が存在しても、高速アクセスが可能であり、かつ通
信容量が増大し、ゾーンの拡大、ゾーンの重なりを可能
とし、さらに路上局と移動局の位置関係を知ることも可
能な路車間通信方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る路
車間通信方法は、符号分割多元接続(以下、CDMAと
いう)方式を適用し、その特定の疑似雑音(以下、PN
という)符号を下り制御チャネル、他の特定のPN符号
を上り制御チャネルに、残りを通話チャネルにそれぞれ
割り当てたものである。
【0009】また、請求項2の発明に係る路車間通信方
法は、移動局が通話請求を上り制御チャネルで行い、路
上局が下り制御チャネルで拡散変調して移動局に通話チ
ャネルを指定するためのデータを送信するものである。
【0010】また、請求項3の発明に係る路車間通信方
法は、通話要求時に移動局が自己のIDを上り制御チャ
ネルで拡散変調して送信し、路上局が割り当てた通話チ
ャネルの識別用データとその移動局のIDを下り制御チ
ャネルで拡散変調して送信するものである。
【0011】また、請求項4の発明に係る路車間通信方
法は、移動局が通話チャネル識別のためのデータを、受
信したIDと自己のIDとを照合して取り込むものであ
る。
【0012】また、請求項5の発明に係る路車間通信方
法は、CDMA方式を適用して、その特定のPN符号を
パイロットチャネルに割り当てたものである。
【0013】また、請求項6の発明に係る路車間通信方
法は、路上局よりパイロットチャネルの送信を常時行っ
ているものである。
【0014】また、請求項7の発明に係る路車間通信方
法は、移動局にてパイロットチャネルの受信を常時行っ
ているものである。
【0015】また、請求項8の発明に係る路車間通信方
法は、パイロットチャネルのPN符号を全ての路上局に
て同一としたものである。
【0016】また、請求項9の発明に係る路車間通信方
法は、路上局が下り制御チャネルの送信をパイロットチ
ャネルに同期して行うものである。
【0017】また、請求項10の発明に係る路車間通信
方法は、移動局が下り制御チャネルの受信をパイロット
チャネルに同期して行うものである。
【0018】また、請求項11の発明に係る路車間通信
方法は、路上局が通話チャネルの送信をパイロットチャ
ネルに同期して行うものである。
【0019】また、請求項12の発明に係る路車間通信
方法は、移動局が通話チャネルの受信をパイロットチャ
ネルに同期して行うものである。
【0020】また、請求項13の発明に係る路車間通信
方法は、移動局がランダムに上り制御チャネルの初期位
相の決定を行うものである。
【0021】また、請求項14の発明に係る路車間通信
方法は、移動局が上り制御チャネルのPN符号の送信開
始時間をランダムに遅延させるものである。
【0022】また、請求項15の発明に係る路車間通信
方法は、その遅延時間のランダムな変動範囲を、上り制
御チャネルのPN符号の周期時間以内で変化させるもの
である。
【0023】また、請求項16の発明に係る路車間通信
方法は、移動局が上り制御チャネルの送信を、パイロッ
トチャネルの同期捕捉レベルが所定のスレッショルドレ
ベルを越えたときに行うものである。
【0024】また、請求項17の発明に係る路車間通信
方法は、各移動局への同報データの送信に際して、路上
局はその通話チャネルに特定のPN符号を割り当てるよ
うにしたものである。
【0025】また、請求項18の発明に係る路車間通信
方法は、各移動局への同報データの送信に際して、路上
局はパイロットチャネルでその同報データを拡散変調し
て送信するものである。
【0026】また、請求項19の発明に係る路車間通信
方法は、特定の1つのPN符号を下り制御チャネルおよ
びパイロットチャネルとしたものである。
【0027】また、請求項20の発明に係る路車間通信
方法は、移動局の路上局に対する位置を、パイロットチ
ャネルの同期捕捉レベルに基づいて検出するものであ
る。
【0028】また、請求項21の発明に係る路車間通信
方法は、下り制御チャネルや通話チャネルよりもパイロ
ットチャネルの送信電力を大きくしたものである。
【0029】また、請求項22の発明に係る路車間通信
方法は、パイロットチャネルを逆拡散によって再生して
パイロットチャネルのPN符号で再度拡散変調し、それ
に受信信号を逆位相で合成することによって受信信号か
らパイロット信号の除去を行うものである。
【0030】また、請求項23の発明に係る路車間通信
方法は、パイロットチャネルの同期捕捉レベルに応じて
移動局の送信電力を制御するものである。
【0031】また、請求項24の発明に係る路車間通信
方法は、上り制御チャネルを送信して通話要求をした
後、所定時間が経過しても通話チャネルが設定されない
場合に、移動局より再度上り制御チャネルの送信を行う
ものである。
【0032】また、請求項25の発明に係る路車間通信
方法は、路上局の上り方向と下り方向で逆位相となる送
信データをパイロットチャネルのPN符号で拡散変調し
た信号を、路上局よりそれぞれの方向に送信するもので
ある。
【0033】また、請求項26の発明に係る路車間通信
方法は、パイロットチャネルの同期捕捉レベルの極性の
反転に基づいて路上局に対する最近点を検出し、移動局
の位置を求めるものである。
【0034】また、請求項27の発明に係る路車間通信
方法は、適用したCDMA方式で用いられる全てのPN
符号について、その周期長とチップレートを同一とした
ものである。
【0035】また、請求項28の発明に係る路車間通信
方法は、路上局が複数の受信手段によって上り制御チャ
ネルの受信を行うものである。
【0036】また、請求項29の発明に係る路車間通信
方法は、パイロットチャネルの位相を隣接する路上局の
相互でずらせたものである。
【0037】また、請求項30の発明に係る路車間通信
方法は、下り制御チャネルの位相を隣接する路上局の相
互でずらせたものである。
【0038】また、請求項31の発明に係る路車間通信
方法は、移動局が通信する路上局の識別コードを、その
移動局が送信する上り制御チャネルに載せたものであ
る。
【0039】また、請求項32の発明に係る路車間通信
方法は、路上局の識別コードを、その路上局が送信する
下り制御チャネルに載せたものである。
【0040】また、請求項33の発明に係る路車間通信
方法は、移動局が複数のパイロットチャネルを識別して
その1つを追尾するものである。
【0041】
【作用】請求項1の発明における路車間通信方法は、適
用したCDMA方式の互いに異なった特定のPN符号を
下り制御チャネルと上り制御チャネルにそれぞれ割り当
て、残りを通話チャネルとすることにより、同一の通信
エリア内に複数の移動局が存在する場合でも、高速アク
セスが可能で、通信容量が増大する路車間通信方法を実
現する。
【0042】また、請求項2の発明における路上局は、
移動局が上り制御チャネルを用いて通話請求を行うと、
当該移動局に通話チャネルを指定するためのデータを下
り制御チャネルで拡散変調して送信する。
【0043】また、請求項3の発明における路上局は、
通話要求時に移動局が上り制御チャネルで拡散変調して
送信してきた当該移動局のIDを、通話チャネル設定時
に、設定した通話チャネルの識別用データとともに当該
移動局のIDを下り制御チャネルで拡散変調して送信す
る。
【0044】また、請求項4の発明における移動局は、
受信したIDと自己のIDとの照合結果に基づいて、当
該IDとともに送られてきた通話チャネル識別のための
データを取り込むか否かを判断する。
【0045】また、請求項5の発明における路車間通信
方法は、適用したCDMA方式に用いられるPN符号の
うちの特定のものをパイロットチャネルとする。
【0046】また、請求項6の発明における路上局は、
パイロットチャネルを常時送信する。
【0047】また、請求項7の発明における移動局は、
パイロットチャネルを常時受信する。
【0048】また、請求項8の発明における路車間通信
方法は、全ての路上局でパイロットチャネルのPN符号
を同一とする。
【0049】また、請求項9の発明における路上局は、
パイロットチャネルに同期して下り制御チャネルを送信
する。
【0050】また、請求項10の発明における移動局
は、パイロットチャネルに同期して下り制御チャネルを
受信する。
【0051】また、請求項11の発明における路上局
は、パイロットチャネルに同期して通話チャネルを送信
する。
【0052】また、請求項12の発明における移動局
は、パイロットチャネルに同期して通話チャネルを受信
する。
【0053】また、請求項13の発明における移動局
は、上り制御チャネルの初期位相をランダムに決定する
ことにより、上り制御チャネルでの衝突を防止する。
【0054】また、請求項14の発明における移動局
は、上り制御チャネルのPN符号の送信開始時間の遅延
時間をランダムに決定することにより、上り制御チャネ
ルでの衝突を防止する。
【0055】また、請求項15の発明における移動局
は、上り制御チャネルのPN符号の周期時間以内に前記
遅延時間の変動範囲を限定する。
【0056】また、請求項16の発明における移動局
は、パイロットチャネルの同期捕捉レベルが所定のスレ
ッショルドレベルを越えたときに上り制御チャネルを送
信する。
【0057】また、請求項17の発明における路上局
は、特定のPN符号を割り当てた通話チャネルによって
同報データを送信することにより、共通の同報データを
全ての移動局に1つの通話チャネルで送信可能とする。
【0058】また、請求項18の発明における路上局
は、パイロットチャネルで同報データを拡散変調するこ
とにより、通話チャネルを用いずに共通の同報データを
全ての移動局に送信可能とする。
【0059】また、請求項19の発明における路車間通
信方法は、下り制御チャネルとパイロットチャネルとを
特定の同一PN符号とすることにより、通話チャネルを
増加させ、回路構成を簡易化する。
【0060】また、請求項20の発明における移動局
は、パイロットチャネルの同期捕捉レベルに基づいて路
上局に対する位置検出を行うことにより、路上局と移動
局の位置関係を知ることが可能な路車間通信方法を実現
する。
【0061】また、請求項21の発明における路上局
は、パイロットチャネルの送信電力を下り制御チャネル
や通話チャネルのそれよりも大きくすることにより、下
り制御チャネルや通話チャネルの干渉を受けずに、確実
にパイロットチャネルの同期をとることを可能とする。
【0062】また、請求項22の発明における移動局
は、パイロットチャネルを逆拡散によって再生し、得ら
れた信号をパイロットチャネルのPN符号で再度拡散変
調して、それに受信信号を逆位相で合成することによ
り、受信信号からパイロット信号の除去を可能とする。
【0063】また、請求項23の発明における移動局
は、パイロットチャネルの同期捕捉レベルに応じて送信
電力の制御を行うことにより、路上局近傍の移動局の信
号による、路上局から遠い移動局の信号への干渉を軽減
する。
【0064】また、請求項24の発明における移動局
は、通信エリアに進入して上り制御チャネルを送信した
後、所定時間が経過しても通話チャネルが設定されない
場合、移動局より再度上り制御チャネルを送信すること
により、通信障害を簡単に検出してその対策を行うこと
を可能とする。
【0065】また、請求項25の発明における路上局
は、位相が互いに逆の送信データをパイロットチャネル
のPN符号でそれぞれ拡散変調し、その一方を道路の上
り方向に、他方を下り方向に送信することで、移動局が
路上局の最近点に達したことの検出を可能とする。
【0066】また、請求項26の発明における移動局
は、パイロットチャネルの同期捕捉レベルの極性の反転
を検知することにより、路上局の最近点を通過したこと
を知って自己の現在位置を検出する。
【0067】また、請求項27の発明における路車間通
信方法は、適用したCDMA方式で用いられる全てのP
N符号の周期長とチップレートを同一とする。
【0068】また、請求項28の発明における路上局
は、上り制御チャネルの受信を複数の受信手段によって
行うことにより、路上局と複数の移動局とのより迅速な
通信を可能とする。
【0069】また、請求項29の発明における路上局
は、隣接している局との間でパイロットチャネルの位相
をずらせることにより、パイロットチャネルの干渉を防
止して、通信エリアのゾーンの拡大、およびゾーンの重
なりを可能とする。
【0070】また、請求項30の発明における路上局
は、隣接している局との間で下り制御チャネルの位相を
ずらせることにより、下り制御チャネルの干渉を防止し
て、通信エリアのゾーンの拡大、およびゾーンの重なり
を可能とする。
【0071】また、請求項31の発明における移動局
は、その上り制御チャネルに通信する路上局の識別コー
ドを載せて送信することにより、通信エリアのゾーンの
拡大、および当該ゾーンの重なりを可能とする。
【0072】また、請求項32の発明における路上局
は、下り制御チャネルに自己の識別コードを載せて送信
することにより、通信エリアのゾーンの拡大、および当
該ゾーンの重なりを可能とする。
【0073】また、請求項33の発明における移動局
は、複数のパイロットチャネルを識別することによって
その1つの追尾をする。
【0074】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による路車
間通信方法が適用される路車間通信システムにおける路
上局の構成を示すブロック図である。図において、10
0は当該路上局であり、101はその送受信共用のアン
テナ、102は送信信号をこのアンテナ101へ送り、
受信信号を後述するダウンコンバータに送るデュプレク
サである。103はこのデュプレクサ102への信号を
変換するアップコンバータ、104はデュプレクサ10
2からの信号を変換するダウンコンバータであり、10
5はアップコンバータ103への信号を合成する合成
器、106はダウンコンバータ104からの信号を分配
する分配器である。107はこの路上局100全体の通
信制御を行う通信制御部である。108はパイロットチ
ャネルを送信するパイロットチャネル送信部、109は
下り制御チャネルを送信する下り制御チャネル送信部、
110は下り通話チャネルを送信する下り通話チャネル
送信部であり、111は上り制御チャネルを受信する上
り制御チャネル受信部、112は上り通話チャネルを受
信する上り通話チャネル受信部である。
【0075】また、図2は同じく移動局の構成を示すブ
ロック図である。図において、200は当該移動局であ
り、201は送受共用のアンテナ、202はデュプレク
サ、203はアップコンバータ、204はダウンコンバ
ータ、205は通信制御部である。206はパイロット
チャネルに割り当てられたPN符号(以下、パイロット
PN符号という)の同期捕捉を行うパイロットPN符号
捕捉回路であり、207はその捕捉タイミングに従って
それに同期したパイロットPN符号を生成するパイロッ
トPN符号発生器、208は当該パイロットPN符号を
受けて誤差信号を生成するパイロットPN符号追尾回路
である。209はパイロットPN符号と同期して下り制
御チャネルに割り当てられたPN符号(以下、下り制御
チャネルPN符号という)を生成する下り制御チャネル
PN符号発生器であり、210は下り通話チャネルのP
N符号(以下、通話チャネルPN符号という)を生成す
る下り通話チャネルPN符号発生器である。211はパ
イロットPN符号追尾回路208からの誤差信号に応じ
た周期でクロック信号を発生する電圧制御発振器(以
下、VCXOという)であり、212はパイロットPN
符号捕捉回路206からの相関出力のレベルを判定する
レベル判定器である。213は下り制御チャネルPN符
号発生器209と下り通話チャネルPN符号発生器21
0との出力の切り換えを行うスイッチ、214はこのス
イッチ213で切り換えられたPN符号で受信信号を逆
拡散する逆拡散復調器であり、215は逆拡散された信
号の復調を行うデータ復調器である。
【0076】また、216は通信制御部205に起動さ
れて乱数を発生する乱数発生器である。217はその乱
数発生器216の発生した乱数によって初期位相が設定
される、上り制御チャネルに割り当てられたPN符号
(以下、上り制御チャネルPN符号という)を生成する
上り制御チャネルPN符号発生器であり、218は上り
通話チャネルのPN符号(以下、上り通話チャネルPN
符号という)を生成する上り通話チャネルPN符号発生
器である。219は上り制御チャネルPN符号発生器2
17と上り通話チャネルPN符号発生器218との出力
の切り換えを行うスイッチであり、220はこのスイッ
チ219で切り換えられたPN符号で送信データを拡散
変調する拡散変調器である。
【0077】300は前記乱数発生器216、上り制御
チャネルPN符号発生器217、上り通話チャネルPN
符号発生器218、スイッチ219、拡散変調器220
などから成る送信部である。400は前記パイロットP
N符号捕捉回路206、パイロットPN符号発生器20
7、パイロットPN符号追尾回路208、下り制御チャ
ネルPN符号発生器209、下り通話チャネルPN符号
発生器210、VCXO211、レベル判定器212、
スイッチ213、逆拡散復調器214、データ復調器2
15などから成る受信部である。
【0078】次に動作について説明する。路上局100
では、パイロットPN符号によって拡散変調した送信デ
ータを含まないパイロットチャネル信号を、パイロット
チャネル送信部108より常時送信している。移動局2
00はこのパイロットチャネル信号を受信すると、パイ
ロットPN符号捕捉回路206において、パイロットP
N符号の同期捕捉が実行される。パイロットPN符号捕
捉回路206は相関出力が予め設定されたスレッショル
ドレベル“L1”以上になると、受信パイロットPN符
号の位相タイミングを捕捉し、その捕捉タイミングをパ
イロットPN符号発生器207と下り制御チャネルPN
符号発生器209に送出する。パイロットPN符号発生
器207はこの捕捉タイミング信号を基に受信したパイ
ロットPN符号と同期したパイロットPN符号を発生す
る。それと同時に、下り制御チャネルPN符号発生器2
09からはパイロットPN符号と開始フレーム点が一致
した下り制御チャネルPN符号が出力される。
【0079】パイロットPN符号発生器207から出力
されたパイロットPN符号はパイロットPN符号追尾回
路208に入力され、パイロットPN符号追尾回路20
8はそれに基づく誤差信号を出力する。VCXO211
はこのパイロットPN符号追尾回路208からの誤差信
号によって制御され、このVCXO211は受信パイロ
ットPN符号のタイミングに同期したクロック信号を発
生する。このクロック信号はパイロットPN符号発生器
207に入力され、それによってパイロットPN符号の
追尾が行われる。また、VCXO211のクロック信号
は下り制御チャネルPN符号発生器209にも入力され
るので、パイロットPN符号と下り制御チャネルPN符
号のフレーム開始点は一致し続ける。
【0080】ここで、路上局100からはパイロットチ
ャネル信号が絶えず送信されているので、移動局200
がこのパイロットチャネル信号を同期追尾し続ければ、
路上局の方向に移動するに従って、パイロットPN符号
捕捉回路206の相関出力レベルは大きくなる。パイロ
ットPN符号捕捉回路206からの相関出力はレベル判
定器212に入力され、予め設定されたスレッショルド
レベル“L2”(L2>L1)以上になると、レベル判
定器212は送信開始の信号を生成して出力する。この
送信開始の信号が通信制御部205に取り込まれると、
通信制御部205は乱数発生器216を起動する。起動
された乱数発生器216の出力する乱数に基づいて上り
制御チャネルPN符号発生器217の初期位相が設定さ
れ、そして上り制御チャネルPN符号発生器217がス
イッチ219によって拡散変調器220に接続される。
拡散変調器220においては、当該移動局200に固有
のIDを送信データとして、上り制御チャネルPN符号
発生器217からの上り制御チャネルPN符号で拡散変
調し、路上局100に向けて上り制御チャネル信号の送
信を開始する。また、上り制御チャネル信号送信開始と
同時にスイッチ213も切り換えて、下り制御チャネル
PN符号発生器209を逆拡散復調器214に接続し、
路上局100からの応答に備える。
【0081】路上局100は上り制御チャネル受信部1
11にて、移動局200から送信された上り制御チャネ
ル信号を受信するが、このとき当該路上局100の通信
エリア内に2台の移動局Aおよび移動局Bが進入し、同
時に上り制御チャネル信号の送信を開始することが考え
られる。そのとき、移動局AのIDはIDA、移動局B
のIDはIDBであるものとする。路上局100は、こ
れら移動局Aおよび移動局Bから送信された2つの上り
制御チャネル信号を受信する。このとき、移動局Aと移
動局Bの上り制御チャネルPN符号発生器217の位相
は乱数発生器216により設定されるので、例えば上り
制御チャネルPN符号の周期長が1023チップであれ
ば、位相が一致する確率は1/1023と非常に小さく
なる。従って、上り制御チャネルPN符号の衝突の可能
性は極めて小さなものとなる。
【0082】従って、路上局100の上り制御チャネル
受信部111においては、移動局Aあるいは移動局Bの
いずれかの上り制御チャネルPN符号の同期捕捉が実行
される。ここで、移動局Aの上り制御チャネルPN符号
の相関出力が移動局Bの上り制御チャネルPN符号の相
関出力より先に、予め設定されたスレッショルドレベル
以上となったとすれば、移動局Aの上り制御チャネルP
N符号の同期捕捉が行われ、次いで移動局Aの上り制御
チャネルPN符号の同期追尾が行われる。このようにし
て路上局100の上り制御チャネル受信部111におい
て、上り制御チャネルPN符号の同期が確立された後、
移動局Aの上り制御チャネル信号を逆拡散して受信デー
タを復調する。ここでの受信データはIDAである。
【0083】次に、路上局100は受信データのIDA
と双方向通信のための通話チャネルPN符号を識別する
ためのデータを送信データとして、下り制御チャネル送
信部109で下り制御チャネルPN符号で送信データを
拡散変調して路上局100から送信する。このとき、下
り制御チャネルPN符号とパイロットPN符号の開始フ
レーム点は一致し、同じクロックで駆動される。
【0084】移動局Aおよび移動局Bは路上局100か
らの送信されるパイロットチャネル信号と下り制御チャ
ネル信号をそれぞれ受信する。このとき、移動局A、移
動局BともパイロットPN符号の同期追尾を常時行って
おり、かつ下り制御チャネルPN符号はパイロットPN
符号とフレームが一致しているので、下り制御チャネル
PN符号の同期確立を行う必要はない。従って、路上局
100からの信号を受信すると直ちに、逆拡散復調器2
14、データ復調器215により受信データが復調され
る。そのとき、移動局Aでは受信データの中の移動局I
Dが自己のIDと一致するので、受信データの中の通話
チャネルPN符号の識別データにより上り通話チャネル
PN符号発生器218と下り通話チャネルPN符号発生
器210のPN符号系列を構成する。それと同時に、ス
イッチ219を上り制御チャネルPN符号発生器217
から上り通話チャネルPN符号発生器218に切り換
え、スイッチ213を下り制御チャネルPN符号発生器
209から下り通話チャネルPN符号発生器210に切
り換えて、路上局100と双方向通信を行う。
【0085】このとき、移動局Bは受信データの中の移
動局IDが自己のIDと一致しないので、再び通信制御
部205が乱数発生器216を起動して、乱数発生器2
16の発生する乱数に基づいて上り制御チャネルPN符
号発生器217の初期位相を設定する。そして、自己の
IDを送信データとしてそれを上り制御チャネルPN符
号で拡散変調し、路上局100に向けて再送を行う。以
後、路上局100と移動局Bは双方向通信のための通話
チャネルが設定されるまで前述の動作を繰り返す。
【0086】以上のCDMAに用いられるPN符号は、
その周期長およびチップレートが同一である。また、パ
イロットチャネルのPN符号は全ての路上局で同一とす
る。なお、この実施例1では、路上局100の上り制御
チャネル受信部111は1つであったが、これを複数に
すれば、より迅速に複数の移動局との通信接続が可能と
なる。
【0087】実施例2.なお、上記実施例1では、移動
局200の上り制御チャネル信号送信開始において、乱
数発生器216の出力に基づいて上り制御チャネルPN
符号の位相をランダム設定した場合について述べたが、
全ての移動局の送信開始時のPN符号系列の順序は同じ
とし、上り制御チャネル信号の送信開始時間をランダム
に変えるようにしてもよい。図3はそのような実施例2
における移動局200の構成を示すブロック図である。
図において、230は乱数発生器216より出力される
乱数に従ってその遅延時間が制御される遅延回路であ
る。なお、他の部分は図2と同一の対応部分と同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0088】上り制御チャネル信号送信開始において、
乱数発生器216を起動させ、この乱数発生器216の
出力する乱数に対応した遅延時間が遅延回路230に設
定される。この遅延時間は上り制御チャネルPN符号の
チップ時間の整数倍である。遅延時間が設定されると、
上り制御チャネルPN符号発生器217が起動され、上
り制御チャネルPN符号発生器217の信号が遅延回路
230に入力される。以上により、複数の移動局が上り
制御チャネル信号を送信するとき、複数の移動局から送
信される開始時間が上り制御チャネルPN符号の1チッ
プ以上の時間ずれがあれば、上り制御チャネルの衝突は
無くなる。
【0089】ここで、遅延回路230に設定される遅延
時間の最大は、以下の理由によりPN符号の周期時間
“TL”とする。すなわち、遅延時間をPN符号の周期
時間“TL”より大きくした場合、例えば通信エリア内
に移動局Aの後ろに最初は送信開始する移動局Bはな
く、移動局Aの送信開始時間が“T”(T>TL)と設
定されると、移動局AはT時間の間送信待機となり、そ
の時間内に移動局Bが通信エリアに進入し、移動局Bの
送信開始時間が設定されるが、その送信開始時期が移動
局Aの送信開始時期と一致する可能性が生ずる。
【0090】実施例3.次にこの発明の実施例3を図に
ついて説明する。図4は当該実施例3における移動局2
00の構成を示すブロック図であり、通信制御部205
に通信障害検出手段240を設けた点で図2に示したも
のと異なっている。この動作は、移動局200が上り制
御チャネルを送信し、路上局100の下り制御チャネル
を正常受信するまでの時間を監視し、それが所定の時間
“T”に達してもアクセスチャネルが設定されないとき
は、再度、移動局が上り制御チャネルを送信するもので
ある。以上の動作の接続手順を図5に示す状態遷移図を
用いて説明する。
【0091】図5において、左側に路上局100の状態
遷移を示し、右側に移動局200の状態遷移を示す。ま
ず、ステップST1において、移動局200のレベル判
定器212においてスレッショルドレベルが予め設定さ
れた“L2”以上になると、上り制御チャネル信号が送
信される。このとき通信路障害検出手段240の中のタ
イマ(図示省略)が起動される。次にステップST2に
おいて、路上局100が上り制御チャネル信号の受信に
失敗したとき、路上局100からは下り制御チャネル信
号が送信されない。従って、T時間が経過すると、ステ
ップST3においてタイマがタイムアップとなり、移動
局200は何らかの理由で路車間で通信障害が発生した
と判断して上り制御チャネルを再送する。このとき、タ
イマはリセットされる。また、通信制御部205は乱数
発生器216を起動し、この乱数発生器216からの出
力に基づいて、上り制御チャネルPN符号発生器217
の初期位相が設定される。
【0092】ステップST4では次に、路上局100は
移動局200の再送した上り制御チャネル信号を受信
し、それに基づく下り制御チャネル信号を送信する。そ
して、移動局200がステップST5でこの下り制御チ
ャネル信号の受信に失敗すると、T時間後にタイマはタ
イムアップする。この場合も移動局200は何らかの理
由で路車間で通信障害が発生したと判断して上り制御チ
ャネルを再送する。このときもタイマはリセットされ
る。また、通信制御部205は乱数発生器216を起動
し、この乱数発生器216からの出力に基づいて、上り
制御チャネルPN符号発生器217の初期位相が設定さ
れる。次に、ステップST6において、路上局100は
移動局200が再送した上り制御チャネル信号を受信
し、それに基づく下り制御チャネル信号を再度送信す
る。ステップST7では移動局200がタイマのタイム
アップ以前、すなわちT時間経過する前に下り制御チャ
ネルを受信することができ、以後は双方向通信を実施す
る。以上により、移動局200で簡単に通信路障害を判
定し、その対策を行える。
【0093】実施例4.次にこの発明の実施例4を図に
ついて説明する。図6はこの実施例4における移動局2
00の構成を示すブロック図であり、相当部分には図2
と同一符号を付してその説明を省略する。図において、
250はその利得が調整可能に構成されて、拡散変調器
220からアップコンバータ203への信号を増幅する
可変利得増幅器であり、251はパイロットPN符号捕
捉回路206の相関出力レベルに基づいて路上局100
との距離を検出し、可変利得増幅器250の利得を調整
する距離検出手段である。
【0094】路上局100からパイロットチャネル信号
は絶えず送信されているので、移動局200がこのパイ
ロットチャネル信号を同期追尾し続ければ、路上局10
0の方向に近くなると、パイロットPN符号捕捉回路2
06の相関出力レベルは大きくなる。また、路上局10
0から離れると、パイロットPN符号捕捉回路206の
相関出力レベルは小さくなる。従って、パイロットPN
符号捕捉回路206の相関出力レベルを距離検出手段2
51に入力し、距離検出手段251で相関レベルから路
上局100と移動局200の距離を算出し、この距離に
基づいて可変利得増幅器250の利得を制御することに
より、路上局100での受信信号電力を一定とする。路
上局100では複数の移動局200からの送信電力が同
じとなり、路上局100近傍の移動局200の信号が路
上局100から遠方の移動局200の信号に対して干渉
波となる、いわゆる遠近問題を解決する。
【0095】実施例5.次にこの発明の実施例5を図に
ついて説明する。図7はこの実施例5における路上局1
00の構成を示すブロック図であり、相当部分には図1
と同一符号を付してその説明を省略する。図において、
120はパイロットチャネル送信部108の出力を増幅
する増幅器であり、121はこの増幅器120より小さ
な利得を有して、下り制御チャネル送信部109、ある
いは下り通話チャネル送信部110の出力を増幅する増
幅器である。
【0096】路上局100のパイロットチャネル送信部
108の信号は増幅器120で増幅されて、下り制御チ
ャネル送信部109と下り通話チャネル送信部110の
信号は増幅器121で増幅されて、合成器105、アッ
プコンバータ103、デュプレクサ102を介してアン
テナ101より送信される。このとき、前述のようにパ
イロットチャネル送信部の増幅器120の利得は下り制
御チャネル送信部や下り通話チャネル送信部の増幅器1
21の利得より大きく設定される。従って、パイロット
チャネル信号は下り制御チャネル信号や通話チャネル信
号より送信距離が延びるので、移動局200は下り制御
チャネル信号や通話チャネル信号の干渉を受けずにパイ
ロットPN符号の同期を確実にとることができる。
【0097】実施例6.次にこの発明の実施例6を図に
ついて説明する。図8はこの実施例6における移動局2
00の構成を示すブロック図で、相当部分には図2と同
一符号を付してその説明を省略する。図において、26
0は受信信号を逆拡散する逆拡散復調器であり、261
はその出力をフィルタリングするフィルタである。26
2はこのフィルタ261の出力を拡散変調する拡散変調
器であり、263はその拡散変調出力と受信信号を逆位
相で合成する合成器である。
【0098】図8の移動局200においてパイロットP
N符号の同期確立後は、パイロットチャネル信号は下り
制御チャネル信号や通話チャネル信号の干渉波となる。
そこで、移動局200は逆拡散復調器260において、
パイロットチャネル信号、下り制御チャネル信号、通話
チャネル信号からなる受信信号をパイロットPN符号発
生器207の生成したパイロットPN符号で逆拡散す
る。これにより、下り制御チャネル信号や通話チャネル
信号の受信レベルは受信した下り制御チャネル信号や通
話チャネル信号のレベルより非常に低くなり、そして逆
に帯域幅は大幅に広がる。一方、パイロットチャネル信
号は1次情報の帯域幅となり、受信パイロットチャネル
の帯域幅と比較して非常に狭くなる。この逆拡散復調器
260で逆拡散した後の信号を上記1次情報の帯域幅を
持つフィルタ261を介して拡散変調器262に入力す
る。拡散変調器262では、このフィルタ261の出力
を再度パイロットPN符号発生器207からのパイロッ
トPN符号で拡散変調することで、受信したパイロット
チャネル信号を再生する。次いで、合成器263におい
て、この再生信号を逆位相で受信信号と合成すれば、下
り制御チャネル信号と通話チャネル信号のみとなり、干
渉波のパイロットチャネル信号を除去することができ
る。
【0099】実施例7.次にこの発明の実施例7を図に
ついて説明する。この実施例7は図9に示すように、移
動局200が路上局100から送信される電波を受信し
て、路上局100の直下位置Pを通過したことを検出す
ることによって自己の位置を求めるものである。すなわ
ち、路上局200は、道路の上り方向(X方向)と下り
方向(Y方向)とでその位相が互いに逆となる位置信号
をパイロットPN符号で拡散変調して送信している。路
上局200は2基のアンテナを有し、その1基は路上の
上り方向エリア(X方向)に対して指向性を持ち、他の
1基は路上の下り方向エリア(Y方向)に対して指向性
を持っている。
【0100】図10はそのような実施例の移動局200
の構成を示すブロック図で、パイロットPN符号捕捉回
路206の相関出力の極性を判別する極性判定器270
を備えている点で図2に示したものとは異なる。パイロ
ットチャネル信号を移動局200が受信し、移動局20
0がY方向からX方向に移動すると、パイロットPN符
号捕捉回路206の相関出力が路上局100の直下地点
Pを通過するときにその極性が反転する。この相関出力
の極性反転を極性判定器270で検出すれば、移動局2
00が直下位置Pに達したことを検出して自己の位置を
求めることができる。
【0101】実施例8.なお、上記実施例では送信デー
タを個別に移動局に送る場合について述べたが、共通の
同報データを一度に全ての移動局200に送信すること
も可能である。すなわち、図1の路上局100のパイロ
ットチャネル送信部108において、同報データをパイ
ロットPN符号で拡散変調して送信する。このとき、移
動局200には図11に示すように、パイロットチャネ
ル用の逆拡散復調器270とデータ復調器271とを設
けておき、受信したパイロットPN符号で拡散変調され
た同報データを復調する。これによって、全ての移動局
200に対して共通の同報データを、複数の通話チャネ
ルを用いることなく1つのチャネルで伝達することがで
きる。なお、当該CDMAに用いられているPN符号の
うちの特定のものを、当該同報データの伝送のために割
り当てておくようにしてもよい。その場合、移動局10
0ではパイロットチャネル用の逆拡散復調器270やデ
ータ復調器271は不要となる。
【0102】実施例9.なお、上記実施例では、パイロ
ットチャネルと下り制御チャネルとに別々のPN符号を
割り当てたものについて説明したが、それらに共通のP
N符号を割り当てるようにしてもよい。それにより、路
上局100と移動局200の回路構成を簡易化すること
ができ、かつ通話チャネル数も増やすことができる。こ
のときの移動局200の構成を図12に示す。この場
合、路上局100からは、送信データがある、なしにか
かわらず、下り制御チャネルが常時送信されている。移
動局200は図示のように、パイロットPN符号捕捉回
路206とパイロットPN符号追尾回路208に代え
て、下り制御チャネルPN符号捕捉回路280と下り制
御チャネルPN符号追尾回路281を有しており、実施
例1の場合とは異なり、パイロットチャネルの同期を下
り制御チャネルと同期で置換している。これによって、
路上局100ではパイロットチャネル送信部108を、
移動局200ではパイロットPN符号発生器207をそ
れぞれ省略することが可能となる。
【0103】実施例10.次にこの発明の実施例10を
図について説明する。この実施例10は隣接した路上局
相互の通信ゾーンが重なる場合の対策に関するものであ
る。図13はそのような実施例13による路車間通信方
法が適用されるシステムを示す概略構成図で、500a
は路上局100aの通信ゾーン、500bは路上局10
0bの通信ゾーンである。図13に示す路上局100a
の通信エリア500aに進入した移動局200aはパイ
ロットチャネル信号を受信する。このパイロットチャネ
ル信号は路上局100aに固有のIDを含む送信データ
をパイロットPN符号で拡散変調した信号である。
【0104】ここで、移動局200aの構成は図14に
示され、パイロットチャネル信号の逆拡散後、復調され
たIDを路上局のIDを記憶するメモリ403に記憶す
る。なお、図中、291,292はこの路上局のIDを
復調するための逆拡散復調器とデータ復調器である。そ
して、路上局100aに移動局200aはメモリ290
の記憶するIDを含む上り制御チャネルを送信する。路
上局100aはその上り制御チャネルを受信し、受信し
た路上局のIDと自局のIDとを比較する。このとき当
該IDが一致するので、路上局100aは自局のIDを
含む下り制御チャネルを送信する。移動局200aはそ
の下り制御チャネルを受信し、受信したデータの路上局
IDを復調し、復調したIDとメモリ290に記憶され
ているIDを比較する。このときそれらのIDが一致す
るので、その後、路上局100aと移動局200aは通
話チャネルで通信を行う。
【0105】移動局200aが路上局100aから路上
局100bの通信エリア500bに近づくと、通信エリ
ア500aと通信エリア500bとが重なっているため
路上局100bのパイロットチャネル信号も受信され
る。このとき、移動局200aは、路上局100aのパ
イロットPN符号の同期追跡を行っているので、路上局
100aと路上局100bのパイロットPN符号の位相
が同一ならば、路上局100aのパイロットPN符号に
対して、路上局100bのパイロットPN符号が干渉波
となる。しかしながら、隣接する路上局100aと路上
局100bのパイロットPN符号の位相が異なるように
設定しておけば、移動局200aで路上局100bのパ
イロットPN符号が干渉波となることはない。
【0106】また、通信エリア500a内の移動局20
0aが路上局100aから下り制御チャネル信号を受信
しているとき、路上局100aと路上局100bとで位
相が同一の下り制御チャネルPN符号を用いていれば、
移動局200aにおいて路上局100bの制御チャネル
PN符号は干渉波となる。しかしながら、それらの位相
を異なるように設定しておけば、移動局200aでは路
上局100bのパイロットPN符号は干渉波とはならな
い。同様にして、通信エリア500a内の移動局200
aが路上局100aと通信中のときに、通信エリア50
0b内の移動局200bが路上局100bと通信してい
る場合、移動局200aの通話チャネルPN符号と移動
局200bの通話チャネルPN符号が同一であれば、移
動局200aにおいて路上局100bの通話チャネルが
干渉波となる。しかしながら、隣接する路上局100a
と路上局100bの通話チャネルPN符号は異なるよう
に設定すれば、干渉波とはならない。
【0107】路上局100aと移動局200aが通信エ
リア500aの中で通信を完了すると、移動局200a
は路上局100aのパイロットチャネルの同期追尾を中
止し、かつメモリ290は路上局100aのIDを記憶
した状態とする。この状態で移動局200aが路上局1
00bの通信エリア501に進入すると、路上局100
bからのパイロットチャネル信号を受信するが、路上局
100aのパイロットチャネル信号も受信している。こ
こで、路上局100aのパイロットチャネル信号の同期
をとれば、路上局100aの路上局IDを復調する。復
調した路上局IDをメモリ290に記憶しているIDと
比較し、一致すればこのパイロットチャネル信号の追尾
は行わない。次に、路上局100bのパイロット信号の
同期がとられれば、復調された路上局IDをメモリ29
0に記憶されているIDと比較しても一致しないので、
メモリ290の内容をこの路上局100bのIDで書き
替え、路上局100bからのパイロットチャネル信号の
追尾を実施する。
【0108】その後、移動局200aはメモリ290に
記憶されているIDを含む上り制御チャネルを送信す
る。路上局100bはその上り制御チャネルを受信し
て、そのIDを自局のIDと比較する。その結果、両者
は一致するので、路上局100bは自局のIDを含む下
り制御チャネルを送信する。一方、路上局100aでも
その上り制御チャネルを受信される。しかしながら、そ
のIDを比較した結果一致しないので路上局100aは
下り制御チャネルを送信しない。移動局200aは路上
局100bからの下り制御チャネルを受信し、送信デー
タのIDを復調し、IDを比較し、一致するので、その
後、路上局100bと移動局200aは通話チャネルで
通信を行う。このようにして、路上局の通信ゾーンが重
なるときも問題なく動作する。
【0109】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、路車
間通信システムにCDMA方式を適用し、そのCDMA
方式の互いに異なった特定のPN符号を、パイロットチ
ャネルおよび下り制御チャネルと上り制御チャネルにそ
れぞれ割り当てて、残りを通話チャネルとし、路上局は
パイロットチャネルに同期して下り制御チャネルおよび
通話チャネルを送信し、移動局はパイロットチャネルの
同期捕捉タイミングを基に、受信した下り制御チャネル
と通話チャネルの逆拡散復調を行うように構成したの
で、同一の通信エリア内に複数の移動局が存在する場合
でも、高速にアクセスすることができ、通信容量の増大
も可能な路車間通信方法が得られる効果がある。
【0110】また、この発明は、パイロットチャネルの
同期捕捉レベルに基づいて移動局が路上局との間の距離
を算出するように構成したので、路上局と移動局の位置
関係を容易に知ることが可能となる効果がある。
【0111】また、この発明は、路上局より位相が逆の
送信データをパイロットPN符号で拡散変調して道路の
上り方向と下り方向にそれぞれ送信し、移動局にてパイ
ロットチャネルの同期捕捉レベルの極性反転を検出する
ように構成したので、移動局の現在位置を容易に検知で
きる効果がある。
【0112】また、この発明は、移動局は上り制御チャ
ネルに通信する路上局の識別コードを載せて、路上局は
下り制御チャネルに自己の識別コードを載せて送信し、
隣接した路上局のパイロットチャネルの位相を異ならせ
るように構成したので、通信エリアのゾーンを拡大する
ことができ、当該ゾーンの重なりを可能とする効果があ
る。
【0113】また、この発明は、上り制御チャネルの初
期位相をランダムに決定し、あるいは上り制御チャネル
PN符号の送信開始時間の遅延時間をランダムに決定し
て、その変動範囲を上り制御チャネルPN符号の周期時
間以内とするように構成したので、上り制御チャネルで
の衝突が防止できる効果がある。
【0114】また、この発明は、パイロットチャネルあ
るいは特定のPN符号を割り当てた通話チャネルで同報
データを拡散変調して送信するように構成したので、通
話チャネルを用いずに、あるいは1つの通話チャネルに
て、共通の同報データを全ての移動局に送信することが
できる効果がある。
【0115】また、この発明は、下り制御チャネルPN
符号とパイロットPN符号を同一のPN符号とするよう
に構成したので、その分通話チャネルを増加させること
ができ、回路構成を簡易化できる効果がある。
【0116】また、この発明は、パイロットチャネルの
送信電力を下り制御チャネルや通話チャネルのそれより
も大きくするように構成したので、パイロットチャネル
の同期を下り制御チャネルや通話チャネルの干渉を受け
ずに確実にとることが可能となる効果がある。
【0117】また、この発明は、パイロットチャネルを
逆拡散にて再生してパイロットPN符号で再度拡散変調
し、受信信号と逆位相で合成するように構成したので、
受信信号からパイロット信号を容易に除去できる効果が
ある。
【0118】また、この発明は、パイロットチャネルの
同期捕捉レベルに応じて送信電力の制御を行うように構
成したので、路上局近傍の移動局の信号によって、路上
局から遠い移動局の信号が干渉を受けることが少なくな
る効果がある。
【0119】また、この発明は、上り制御チャネルを送
信して所定時間が経過しても通話チャネルが設定されな
い場合に、移動局より再度上り制御チャネルを送信する
ように構成したので、通信障害を簡単に検出してその対
策を行うことができる効果がある。
【0120】また、この発明は、複数の受信手段を用い
て上り制御チャネルを受信するように構成したので、路
上局と複数の移動局とのより迅速な通信が可能となる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における路上局の構成を示
すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1における移動局の構成を示
すブロック図である。
【図3】この発明の実施例2における移動局の構成を示
すブロック図である。
【図4】この発明の実施例3における移動局の構成を示
すブロック図である。
【図5】この発明の実施例3における通信手順を示す状
態遷移図である。
【図6】この発明の実施例4における移動局の構成を示
すブロック図である。
【図7】この発明の実施例5における路上局の構成を示
すブロック図である。
【図8】この発明の実施例6における移動局の構成を示
すブロック図である。
【図9】この発明の実施例7を適用した路車間通信シス
テムを示す概略構成図である。
【図10】この発明の実施例7における移動局の構成を
示すブロック図である。
【図11】この発明の実施例8における移動局の構成を
示すブロック図である。
【図12】この発明の実施例9における移動局の構成を
示すブロック図である。
【図13】この発明の実施例10を適用した路車間通信
システムを示す概略図である。
【図14】この発明の実施例10における移動局の構成
を示す図である。
【図15】従来の路車間通信方法を適用した路車間通信
システムを示す概略構成図である。
【図16】従来の路車間通信方法による通信手順を示す
説明図である。
【符号の説明】
100,100a,100b 路上局 200,200a,200b 移動局 500a,500b 通信エリア

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に沿って配置された複数の路上局
    と、前記各路上局の通信エリアを通過する移動局との間
    で相互に通信を行う路車間通信方法において、符号分割
    多元接続方式を適用して、当該符号分割多元接続方式に
    用いられる疑似雑音符号のうちの特定のものを下り制御
    チャネルに割り当て、前記下り制御チャネルに割り当て
    たものとは異なる特定の前記疑似雑音符号を上り制御チ
    ャネルに割り当て、残りの前記疑似雑音符号を通話チャ
    ネルに割り当てたことを特徴とする路車間通信方法。
  2. 【請求項2】 前記移動局は前記上り制御チャネルで通
    話要求を行い、前記路上局は前記移動局の通話要求に応
    答して前記通話チャネルの指定を行うために、前記通話
    チャネルを識別するためのデータを前記下り制御チャネ
    ルで拡散変調して送信することを特徴とする請求項1に
    記載の路車間通信方法。
  3. 【請求項3】 前記移動局は上り制御チャネルで通話要
    求をする時、当該移動局に固有の識別コードを前記上り
    制御チャネルで拡散変調して送信し、前記路上局は前記
    移動局に割り当てた通話チャネルを識別するためのデー
    タと前記移動局の識別コードとを、前記下り制御チャネ
    ルで拡散変調して送信することを特徴とする請求項2に
    記載の路車間通信方法。
  4. 【請求項4】 前記移動局は受信した識別コードと自己
    の識別コードとの照合結果に従って、前記識別コードと
    ともに受信した前記通話チャネルを識別するためのデー
    タの取り込みを行うことを特徴とする請求項3に記載の
    路車間通信方法。
  5. 【請求項5】 道路に沿って配置された複数の路上局
    と、前記各路上局の通信エリアを通過する移動局との間
    で相互に通信を行う路車間通信方法において、符号分割
    多元接続方式を適用して、当該符号分割多元接続方式に
    用いられる疑似雑音符号のうちの特定のものをパイロッ
    トチャネルに割り当てたことを特徴とする路車間通信方
    法。
  6. 【請求項6】 前記路上局は常時、前記パイロットチャ
    ネルの送信を行っていることを特徴とする請求項5に記
    載の路車間通信方法。
  7. 【請求項7】 前記移動局は常時、前記パイロットチャ
    ネルの受信を行っていることを特徴とする請求項5に記
    載の路車間通信方法。
  8. 【請求項8】 全ての前記路上局における前記パイロッ
    トチャネルの疑似雑音符号を同一としたことを特徴とす
    る請求項5に記載の路車間通信方法。
  9. 【請求項9】 前記路上局は前記パイロットチャネルに
    同期して前記下り制御チャネルを送信することを特徴と
    する請求項5に記載の路車間通信方法。
  10. 【請求項10】 前記移動局は前記パイロットチャネル
    に同期して前記下り制御チャネルを受信することを特徴
    とする請求項5に記載の路車間通信方法。
  11. 【請求項11】 前記路上局は前記パイロットチャネル
    に同期して前記通話チャネルを送信することを特徴とす
    る請求項5に記載の路車間通信方法。
  12. 【請求項12】 前記移動局は前記パイロットチャネル
    に同期して前記通話チャネルを受信することを特徴とす
    る請求項5に記載の路車間通信方法。
  13. 【請求項13】 前記移動局は前記上り制御チャネルの
    初期位相をランダムに決定することを特徴とする請求項
    2に記載の路車間通信方法。
  14. 【請求項14】 前記移動局は前記上り制御チャネルの
    疑似雑音符号の送信開始時間をランダムに遅延させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の路車間通信方法。
  15. 【請求項15】 前記上り制御チャネルの疑似雑音符号
    の送信開始時間の遅延時間を、前記上り制御チャネルの
    疑似雑音符号の周期時間以内でランダムに変化させるこ
    とを特徴とする請求項14に記載の路車間通信方法。
  16. 【請求項16】 前記移動局はパイロットチャネルの同
    期捕捉レベルが予め設定されたスレッショルドレベルを
    越えたとき、前記上り制御チャネルの送信を行うことを
    特徴とする請求項5に記載の路車間通信方法。
  17. 【請求項17】 前記路上局が全ての前記移動局に対し
    て共通の同報データを送信する際、特定の前記疑似雑音
    符号をその通話チャネルに割り当てたことを特徴とする
    請求項2に記載の路車間通信方法。
  18. 【請求項18】 前記路上局が全ての前記移動局に対し
    て共通の同報データを送信する際、前記パイロットチャ
    ネルで前記同報データの拡散変調を行うことを特徴とす
    る請求項5に記載の路車間通信方法。
  19. 【請求項19】 前記符号分割多元接続方式で用いられ
    る疑似雑音符号のうちの特定のものを、前記下り制御チ
    ャネルおよびパイロットチャネルとすることを特徴とす
    る請求項2に記載の路車間通信方法。
  20. 【請求項20】 前記移動局はパイロットチャネルの同
    期捕捉レベルに基づいて前記路上局に対する当該移動局
    の位置検出を行うことを特徴とする請求項5に記載の路
    車間通信方法。
  21. 【請求項21】 前記路上局は前記パイロットチャネル
    の送信電力を、前記下り制御チャネルおよび通話チャネ
    ルの送信電力より大きくすることを特徴とする請求項5
    に記載の路車間通信方法。
  22. 【請求項22】 前記移動局は前記はパイロットチャネ
    ルを逆拡散によって再生し、当該逆拡散にて得られた信
    号を前記パイロットチャネルの疑似雑音符号で再度拡散
    変調した後、得られた信号と受信信号とを逆位相で合成
    して、前記受信信号からパイロット信号を除去すること
    を特徴とする請求項21に記載の路車間通信方法。
  23. 【請求項23】 前記移動局はその送信電力を、前記パ
    イロットチャネルの同期捕捉レベルに応じて制御するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の路車間通信方法。
  24. 【請求項24】 前記通信エリアに進入した前記移動局
    が前記上り制御チャネルで通話要求をした後、予め定め
    られた時間を経過しても前記通話チャネルが設定されな
    い場合、当該移動局は前記上り制御チャネルの送信を実
    行することを特徴とする請求項2に記載の路車間通信方
    法。
  25. 【請求項25】 前記路上局は、当該路上局の上り方向
    と下り方向で位相が逆となる送信データを、前記パイロ
    ットチャネルの疑似雑音符号で拡散変調して送信するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の路車間通信方法。
  26. 【請求項26】 前記移動局は前記パイロットチャネル
    の同期捕捉レベルの極性の反転を検出することによって
    前記路上局に対する最近点を検出し、それより当該移動
    局の位置を求めることを特徴とする請求項25に記載の
    路車間通信方法。
  27. 【請求項27】 道路に沿って配置された複数の路上局
    と、前記各路上局の通信エリアを通過する移動局との間
    で相互に通信を行う路車間通信方法において、符号分割
    多元接続方式を適用して、当該符号分割多元接続方式に
    用いられる全ての疑似雑音符号で、その周期長とチップ
    レートを同一にしたことを特徴とする路車間通信方法。
  28. 【請求項28】 前記路上局は前記上り制御チャネルの
    受信を、複数の受信手段によって行うことを特徴とする
    請求項2に記載の路車間通信方法。
  29. 【請求項29】 隣接する前記路上局相互で、前記パイ
    ロットチャネルの位相をずらせたことを特徴とする請求
    項5に記載の路車間通信方法。
  30. 【請求項30】 隣接する前記路上局相互で、前記下り
    制御チャネルの位相をずらせたことを特徴とする請求項
    2に記載の路車間通信方法。
  31. 【請求項31】 前記移動局は前記上り制御チャネル
    に、当該移動局が通信する前記路上局の識別コードを載
    せて送信することを特徴とする請求項2に記載の路車間
    通信方法。
  32. 【請求項32】 前記路上局は前記下り制御チャネル
    に、当該路上局の識別コードを載せて送信することを特
    徴とする請求項2に記載の路車間通信方法。
  33. 【請求項33】 前記移動局は複数の前記パイロットチ
    ャネル中の1つを識別してその追尾を行うことを特徴と
    する請求項5に記載の路車間通信方法。
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