JPH0634760A - 放射線計測装置及び核医学診断装置 - Google Patents

放射線計測装置及び核医学診断装置

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JPH0634760A
JPH0634760A JP18817092A JP18817092A JPH0634760A JP H0634760 A JPH0634760 A JP H0634760A JP 18817092 A JP18817092 A JP 18817092A JP 18817092 A JP18817092 A JP 18817092A JP H0634760 A JPH0634760 A JP H0634760A
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radiopharmaceutical
sensor
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JP18817092A
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Nakahiro Satou
仲弘 佐藤
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、放射性薬剤の注入量および注入開
始時刻、または採血量および採血時刻を検知する核医療
用装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明にかかる核医学診断装置は、被検体2
1に放射性薬剤22を注入し若しくは被検体21から放
射性薬剤22が混入した体液を採取する供給又は採取手
段と、供給手段又は採取手段に設けられたオペレータに
よる操作を感知するセンサ6と、センサ6の出力に基づ
き時間情報を記録する手段を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射性薬剤の被検体内
の分布を断層イメージとして抽出若しくは被検体内の分
布の経時変化を記録して被検体を診断する核医学診断装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Positoron Computed Tomography (ポジ
トロンCT)等の核医学診断装置を用いて診断を行った
場合、放射性薬剤の集積度で診断することが多い。例え
ば、ポジトロンCTは、ガントリ内の被検体にRadioiso
tope(RI)を注入し、ガントリに配置された放射線検
出器からの出力信号に基づいて被検体の断層イメージン
グを行い、同時にRIの注入等を実際に行った時刻と、
RIの注入量とを記録しながら演算処理し、その結果か
ら診断を行うものである。
【0003】従って、被検者(人間)もしくは被検体
(例えば、サルやラット等の動物)に、放射性薬剤を投
与した時刻(いつ)、及び量(どれだけ)を計測するこ
とは、ポジトロンCT等の装置を用いて診断する場合に
おいては、欠くことのできない情報である。
【0004】従来は、この被検体に放射性薬剤を投与し
た時刻(いつ)、及び量(どれだけ)を計測するにあた
っては、次のような方法によりおこなわれていた。例え
ば、被検体にRIの注入を行い、その時刻を計測するに
あたり、注入を担当するスタッフが、被検体に注入した
事実を、時間計測を行うスタッフに伝え、スタッフ相互
間におけるの声などによるコミュニケーションにより連
絡を取り合って時間計測の開始をおこなっていた。
【0005】また、このとき被検体から採血し、採血し
たサンプルをキュリーメータ等で測った放射能を用い
て、RIの半減期を求め、採血の時刻と放射能を計った
時刻との差からRIの注入や採血の瞬間の放射能を逆算
する。この結果を演算処理して診断を行う場合もある。
この被検体から採血した時刻(いつ)を計測するにあた
っても、放射性薬剤を投与する場合と同様な方法により
おこなわれていた。すなわち、被検体から採血を行い、
その時刻を計測するにあたり、採血を担当するスタッフ
が、被検体から採血した事実を時間計測を行うスタッフ
に伝え、スタッフ相互間における声などによるコミュニ
ケーションにより連絡を取り合って時間計測の開始をお
こなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、声などによる
合図で時間計測を開始したのでは、実際にRIの注入を
開始した時刻や採血を開始した時刻と、計測開始時刻等
にずれを生じてしまうことになり、データの定量性を欠
くことになる原因となる。そこで、本発明は上記問題点
を解決する核医学診断装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被検体に放射性薬剤を注入し若しくは被検体から放
射性薬剤が混入した体液を採取する供給又は採取手段
と、供給手段又は採取手段に設けられたオペレータによ
る操作を感知するセンサと、センサの出力に基づき時間
情報を記録する手段を備えることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、被検体に放射性
薬剤を注入し、放射性薬剤の被検体内の分布を断層イメ
ージとして抽出若しくは被検体内の分布の経時変化を記
録して被検体を診断する核医学診断装置において、放射
性薬剤を注入する注入手段と、放射性薬剤の注入の開始
を検知する第1のセンサと、第1のセンサからの信号に
より計時を開始する計時手段とを備え、断層イメージ若
しくは放射性薬剤の分布の経時変化を記録と共に注入状
態を記録表示することを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、被検体に放射性
薬剤を注入し、放射性薬剤の被検体内の分布を断層イメ
ージとして抽出若しくは被検体内の分布の経時変化を記
録して被検体を診断する核医学診断装置において、放射
性薬剤を注入する注入手段と、放射性薬剤の注入の開始
を検知する第1のセンサと、放射性薬剤が注入される流
量を検知する第2のセンサと、第1のセンサからの信号
により計時を開始する計時手段と、第2のセンサの出力
と計時手段の出力に基づき、放射線薬剤の注入状態を解
析する解析手段とを備え、断層イメージ若しくは被検体
内の分布の経時変化を記録と共に注入状態を記録表示す
ることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の核医学診断装置において、圧送される
放射性薬剤への被検体の注入通路を開閉する開閉手段を
更に備え、第1のセンサは開閉手段への開閉コントロー
ル信号に基づき注入開始を検知するものであってもよ
い。
【0011】請求項5に記載の発明は、被検体に放射性
薬剤を注入し、その後、被検体から放射性薬剤が混入し
た体液を採取し、体液を採取した際の放射性薬剤の被検
体内の分布を断層イメージとして抽出若しくは被検体内
の分布の経時変化を記録して被検体を診断する核医学診
断装置において、体液を採取する採取手段と、体液の採
取の開始を検知する第1のセンサと、第1のセンサから
の信号により計時を開始する計時手段とを備え、断層イ
メージ若しくは被検体内の分布の経時変化を記録と共に
採取状態を記録表示することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の構成によれば、供給又は採取
手段にはオペレータの操作を検知するセンサが設けられ
ているので、このセンサの出力に基づき被検体に放射性
薬剤を注入し若しくは被検体から放射性薬剤が混入した
体液を採取する際の時間情報を記録することができる。
請求項2に記載の構成によれば、第1のセンサにより放
射性薬剤の注入開始を検知し、第1のセンサからの信号
が計時手段に伝わり計時を開始するので、断層イメージ
若しくは分布の経時変化と共に注入を開始した時刻を記
録表示することができる。請求項3に記載の構成によれ
ば、第1のセンサにより放射性薬剤の注入開始を検知す
るとともに、第2のセンサにより放射性薬剤が注入され
る流量を検知する。そして、第1のセンサからの信号が
計時手段に伝わり計時を開始すれば、第2のセンサの出
力と計時手段の出力に基づき解析手段により放射線薬剤
の注入状態を解析することができるので、断層イメージ
若しくは分布の経時変化と共に注入状態を記録表示する
ことができる。なお、請求項4に記載の構成において、
第1のセンサは、圧送される放射性薬剤の被検体の注入
通路を開閉する開閉手段への開閉コントロール信号に基
づき注入開始を検知すれば、被検体に放射性薬剤が投与
されたのと同時に時間計測を開始することができる。
【0013】請求項5に記載の構成によれば、第1のセ
ンサにより体液の採取開始を検知し、第1のセンサから
の信号が計時手段に伝わり計時を開始するので、断層イ
メージ若しくは分布の経時変化と共に採取を開始した時
刻を記録表示することができる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明のいくつか
の実施例について説明する。なお、図面の説明において
同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略す
る。本発明に係る第1実施例について説明する。図1
は、本発明の第1実施例に係る核医学診断装置の概念図
である。図に示すように、本発明は、被検体21(例え
ば、ラット、サル等)に放射性薬剤を注射する注射器1
と、放射性薬剤22の体内分布を断層イメージとして抽
出若しくは分布の経時変化を記録する放射線計測装置2
とを備える。さらに、被検体に薬剤注射を開始した時刻
等の時間情報を断層解析装置に与える計時装置14と、
被検体21に注射した放射性薬剤22の注入量等の情報
を放射線計測装置2に与える信号処理器3とを備える。
図2に示すように、注射器1のピストン部4の端部の押
板5にはトリガスイッチ6(例えば、圧力センサ、タッ
チセンサ等)が設けられ、トリガスイッチ6からの信号
は放射線計測装置2に与えられる。注射器1に設けられ
たパイプ7には放射性薬剤22の流量速度を検知する速
度センサ8(例えば、差圧センサ、ベーンセンサ、熱線
風速計等)が含まれており、速度センサ8からの信号出
力は信号処理器3に与えられる。パイプ7の先端には注
射針9が設けられ、注射針9は被検体21に注射されて
いる。
【0015】ここで、放射線計測装置2として、ポジト
ロンCTを例にとって説明する。ポジトロンCT(図示
せず)は、患者や被検体をガントリに収容し、ポジトロ
ン(陽電子)を放出する核種で標識された放射性薬剤2
2を患者や被検体に投与して、体外計測により放射性核
種の体内分布を断層イメージとして抽出する装置であ
る。ガントリは中空円筒状の形状をしており、複数のコ
リメータ壁と、各コリメータ壁の間に配置された各検出
器群とを備えている。各検出器群は放射線を検出する検
出器(例えば、光電子管等の光センサ)が複数環状に配
置されて構成されている。コリメータは通常リング形状
をしており、スライドコリメータと、シールドコリメー
タとがある。すなわち、ガントリは両端にシールドコリ
メータを配置し、その間にスライドコリメータと検出器
群とを交互に重合した中空円筒状の装置である。そし
て、ガントリの中空部に被検体を載置して診断を行う。
【0016】X線CTが生体の形態的構造を描出するの
に対し、ポジトロンCTは生体内の生理的、生化学的変
化や代謝機能を画像としてとらえるという特徴がある。
γ線放出核種を用いる同様な断層映像法(シングルフォ
トンエミッションCT)と比較して、感度、解像力、定
量性に優れている。
【0017】生体に取り込まれた陽電子放出核種から放
出された陽電子は、その近傍で運動エネルギを失った
後、物質構成電子と結合して消滅するが、その際に、1
対の消滅光子を互いに正反対の方向に放出する。これら
のγ線対は、被検体を挾んで対向して置かれた1対の検
出器の同時計数により計測され、1対の検出器を結ぶ円
筒状の部分の陽電子放出核種のみが検出される。ポジト
ロンCTでは、この性質を利用して、被検体のある断面
に沿って多数の方向について同時計数を測定する。そし
て、これらのデ−タから、断面の陽電子放出核種分布を
コンピュータで算出し、画像として表示する(「ポジト
ロンCT」、p.41、株式会社医学書院発行、198
3年9月、第1版参照)。
【0018】次に、本発明の第1実施例の作用について
説明する。注射器1のピストン部4の端部の押板5に設
けられたトリガスイッチ6を押しながら、注射器1に入
っている放射性薬剤22を被検体21に注入する。トリ
ガスイッチ6からの信号は計時装置14に伝えられ、時
間の計測が開始する。計時装置14からの信号が断層解
析装置に伝えられ、放射線計測装置2はこの信号をもと
に時間の経過をモニタ(図示せず)上に表示するために
データ処理を行う。一方、放射性薬剤22はパイプ7を
通るさいにパイプ7に設けられた速度センサ8に反応す
るので、放射性薬剤22の流量速度が検知される。この
速度センサ8からの信号出力は信号処理器3に伝えら
れ、この信号出力は演算処理されて、注入した放射性薬
剤22の量が算出される。信号処理器3で算出された放
射性薬剤量等の情報は、放射線計測装置2に伝えられデ
ータ処理が行われて、時間経過とともにモニタ(図示せ
ず)上に表示される。このようにして伝えられた時間情
報および放射性薬剤量の情報は放射線計測装置2に記録
される。これらの情報をもとに、放射線計測装置2によ
り被検体21の診断が行われる。このように、放射性薬
剤22の流量速度の計測や時間計測を行うと、声などに
よる合図で時間計測を開始したのとは異なり、RIの注
入時刻と、計測開始時刻等にずれを生じることもなく、
データの定量性を確保でき、より正確な診断が行えるよ
うになる。
【0019】次に、本発明に係る第2実施例について説
明する。図3は、本発明の第2実施例に係る核医学診断
装置の概念図である。図に示すように、本発明は、被検
体21に放射性薬剤22を注射する注射器1と、放射性
薬剤22の体内分布を断層イメージとして抽出若しくは
分布の経時変化を記録し被検体21を診断する放射線計
測装置2(例えば、ポジトロンCTやPET等)とを備
える。さらに、被検体に薬剤注射を開始した時刻等の時
間情報を断層解析装置に与える計時装置14と、被検体
21に注射した放射性薬剤22の注入量等の情報を放射
線計測装置2に与える信号処理器3とを備える。注射器
1に関しては、図2に示すような第1実施例と同様のも
のが使用される。注射器1の近傍には注射器1のピスト
ン部4の先端部(放射性薬剤22を押し出す部分)の位
置を検知する位置センサ10が設けられている。
【0020】第2実施例が、第1実施例と相違する点
は、放射性薬剤22注入量の算出手段にある。第1実施
例では注射器1に設けられたパイプ7に含まれる速度セ
ンサ8で放射性薬剤22の流量速度を検知して、この結
果を信号処理器3により演算処理して放射性薬剤22の
量を算出していた。これに対し、第2実施例では、注射
器1の近傍に設けられた位置センサ10により注射器1
のピストン部4の先端部の位置を検知して、この結果を
信号処理器3により演算処理して放射性薬剤22の量を
算出をおこなう。すなわち、第1実施例では、速度セン
サ8で検知した放射性薬剤22の流量速度を利用して放
射性薬剤22の量を算出するのに対し、第2実施例で
は、位置センサ10で検知した注射器1のピストン部4
の位置を利用して放射性薬剤22の量を算出する点であ
る。
【0021】次に、本発明の第2実施例の作用について
説明する。第2実施例が、第1実施例と相違する点は、
放射性薬剤22注入量の算出手段にある。第1実施例で
は注射器1に設けられたパイプ7に含まれる速度センサ
8で放射性薬剤22の流量速度を検知して、この結果を
信号処理器3により演算処理して放射性薬剤22の量を
算出していた。これに対し、第2実施例では、注射器1
の近傍に設けられた位置センサ10により注射器1のピ
ストン部4の先端部の位置を検知して、この結果を信号
処理器3により演算処理して放射性薬剤22の量の算出
をおこなう。すなわち、第1実施例では、速度センサ8
で検知した放射性薬剤22の流量速度を利用して放射性
薬剤22の量を算出するのに対し、第2実施例では、位
置センサ10で検知した注射器1のピストン部4の位置
を利用して放射性薬剤22の量を算出する点である。
【0022】その他の作用については、第1実施例との
場合と同様であり、従って、第2実施例においても、声
などによる合図で時間計測を開始したのとは異なり、R
Iの注入時刻と、計測開始時刻等にずれを生じることも
なく、データの定量性を確保でき、より正確な診断が行
えるようになる。なお、位置センサ10の代わりに、巾
計、エンコーダ、TVカメラ等を用いて画像処理演算す
ることによっても、位置センサ10と同様に放射性薬剤
22の量を算出することができるなお、第1実施例およ
び第2実施例における放射性薬剤の注入用の注射器の代
わりに、採血用の注射器を用いてもよい。採血用の注射
器においては、センサ6がピストン4の表面上に設けら
れている。この場合、センサ6を押さえるようにしてピ
ストン4をひいて採血を行う。このようにすればセンサ
6からの信号は計時装置に伝わり、上記実施例と同様に
計測が開始され、診断が行われる。
【0023】次ぎに第3実施例について説明する。図4
は、本発明の第3実施例に係る装置の概念図である。図
に示すように、本発明は、被検体21に放射性薬剤22
を投与する放射性ガス供給装置11と、放射性薬剤22
の体内分布を断層イメージとして抽出若しくは分布の経
時変化を記録し被検体21を診断する放射線計測装置2
(例えば、ポジトロンCTやPET等)と、被検体21
に注射した放射性薬剤22の注入量等の情報を放射線計
測装置2に与える信号処理器3とを備える。放射性ガス
供給装置11に設けられたパイプ7には放射性薬剤22
の流量速度を検知する速度センサ8(例えば、差圧セン
サ、ベーンセンサ、熱線風速計等)と、放射性ガスの流
入を制御する電磁バルブ12とが含まれている。速度セ
ンサ8からの信号出力を処理する信号処理器3と、電磁
バルブ12の開閉を制御するバルブ開閉コントローラ1
3と、このバルブ開閉コントローラ13からの信号によ
り計時する計時装置14を有する。
【0024】次に、本発明の第3実施例の作用について
説明する。バルブ開閉コントローラ13の命令により、
電磁バルブ12を開けば、放射性ガス供給装置11に充
填されている放射性ガスは、パイプ7を介して被検体2
1に吸入される。これと同時にバルブ開閉コントローラ
13からの信号は時間計測開始の情報として計時装置1
4に伝えられる。計時装置14から時間に関する情報が
断層解析装置に与えられ、放射線計測装置2はこの信号
をもとに時間の経過をモニタ上に表示するためにデータ
処理を行う。一方、放射性ガスはパイプ7を通るさいに
パイプ7に設けられた速度センサ8に反応するので、放
射性ガスの流量速度が検知される。この速度センサ8か
らの信号出力は信号処理器3に伝えられ、この信号出力
は演算処理されて、注入した放射性ガスの量が算出され
る。信号処理器3で算出された放射性薬剤量等の情報
は、放射線計測装置2に伝えられデータ処理が行われ
て、時間経過とともにモニタ上に表示される。このよう
にして伝えられた時間情報および放射性薬剤量の情報は
放射線計測装置2に記録される。これらの情報をもと
に、放射線計測装置2により被検体21の診断が行われ
る。
【0025】このような装置によっても、放射性ガスの
流量速度の計測や時間計測を行うと、声などによる合図
で時間計測を開始したのとは異なり、RIの注入時刻
と、計測開始時刻等にずれを生じることもなく、データ
の定量性を確保でき、より正確な診断が行えるようにな
る。なお、上述した実施例において、信号処理器3から
放射線計測装置2に伝えられた信号を時間計測開始の信
号として時間計測を開始しするものであってもよい。こ
のときは第1実施例及び第2実施例におけるトリガスイ
ッチ6は不要となり、また、第3実施例におけるバルブ
開閉コントローラ13から放射線計測装置2へ信号を伝
える必要もなくなる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
供給又は採取手段にはオペレータの操作を関知するセン
サが設けられているので、このセンサの出力に基づき時
間情報を記録することができる。
【0027】本発明に係る核医学診断装置は、第1のセ
ンサにより放射性薬剤の注入開始を検知するので、第1
のセンサからの信号が計時手段に伝わり計時が開始され
れば、断層解析装置により断層イメージ若しくは分布の
経時変化と共に計測時刻を記録し、モニタ上に表示する
ことができる。また、第2のセンサにより放射性薬剤が
注入される流量を検知するので、第2のセンサの出力と
計時手段の出力に基づき解析手段により放射線薬剤の注
入状態を解析することができる。このため、断層解析装
置により断層イメージ若しくは分布の経時変化と共に注
入状態を記録し、モニタ上に表示することができる。な
お、第1のセンサは、圧送される放射性薬剤の被検体の
注入通路を開閉する開閉手段への開閉コントロール信号
に基づき注入開始を検知するれば、被検体に放射性薬剤
が投与されたのと同時に時間計測を開始することができ
る。
【0028】このような機能を備える核医学診断装置を
用いれば、声などによる合図で時間計測を開始したのと
は異なり、RIの注入時刻と、計測開始時刻等にずれを
生じることもなく、データの定量性を確保でき、より正
確な診断が行えるようになる。 また、本発明に係る核
医学診断装置は、採血の際にも第1のセンサにより血液
の採取開始を検知するので、第1のセンサからの信号が
計時手段に伝わり計時が開始されれば、断層解析装置に
より断層イメージ若しくは分布の経時変化と共に計測時
刻を記録し、モニタ上に表示することができる。このよ
うな機能を備える核医学診断装置を用いれば、声などに
よる合図で時間計測を開始したのとは異なり、血液の採
取時刻と、計測開始時刻等にずれを生じることもなく、
データの定量性を確保でき、より正確な診断が行えるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る核医学診断装置の概
念図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る核医学診断装置に用
いられる注射器の斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る核医学診断装置の概
念図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る核医学診断装置の概
念図である。
【符号の説明】
1…注射器、2…放射線計測装置、3…信号処理器、6
…トリガセンサ、8…速度センサ、10…位置センサ、
11…放射性ガス供給装置、13…バルブ開閉コントロ
ーラ、14…計時装置、21…被検体、22…放射性薬
剤。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に放射性薬剤を注入し若しくは前
    記被検体から前記放射性薬剤が混入した体液を採取する
    供給又は採取手段と、 前記供給手段又は採取手段に設けられたオペレータによ
    る操作を感知するセンサと、 前記センサの出力に基づき時間情報を記録する手段を備
    えることを特徴とする放射線計測装置。
  2. 【請求項2】 被検体に放射性薬剤を注入し、前記放射
    性薬剤の前記被検体内の分布を断層イメージとして抽出
    若しくは前記被検体内の分布の経時変化を記録して前記
    被検体を診断する核医学診断装置において、 前記放射性薬剤を注入する注入手段と、 前記放射性薬剤の注入の開始を検知する第1のセンサ
    と、 前記第1のセンサからの信号により計時を開始する計時
    手段とを備え、前記断層イメージ若しくは放射性薬剤の
    分布の経時変化を記録と共に前記注入状態を記録表示す
    ることを特徴とする核医学診断装置。
  3. 【請求項3】 被検体に放射性薬剤を注入し、前記放射
    性薬剤の前記被検体内の分布を断層イメージとして抽出
    若しくは前記被検体内の分布の経時変化を記録して前記
    被検体を診断する核医学診断装置において、 前記放射性薬剤を注入する注入手段と、 前記放射性薬剤の注入の開始を検知する第1のセンサ
    と、 前記放射性薬剤が注入される流量を検知する第2のセン
    サと、 前記第1のセンサからの信号により計時を開始する計時
    手段と、 前記第2のセンサの出力と前記計時手段の出力に基づ
    き、前記放射線薬剤の注入状態を解析する解析手段とを
    備え、前記断層イメージ若しくは前記被検体内の分布の
    経時変化を記録と共に前記注入状態を記録表示すること
    を特徴とする核医学診断装置。
  4. 【請求項4】 圧送される放射性薬剤への前記被検体の
    注入通路を開閉する開閉手段を更に備え、前記第1のセ
    ンサは前記開閉手段への開閉コントロール信号に基づき
    注入開始を検知することを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載の核医学診断装置。
  5. 【請求項5】 被検体に放射性薬剤を注入し、その後、
    前記被検体から前記放射性薬剤が混入した体液を採取
    し、前記体液を採取した際の前記放射性薬剤の前記被検
    体内の分布を断層イメージとして抽出若しくは前記被検
    体内の分布の経時変化を記録して前記被検体を診断する
    核医学診断装置において、 前記体液を採取する採取手段と、 前記体液の採取の開始を検知する第1のセンサと、 前記第1のセンサからの信号により計時を開始する計時
    手段とを備え、前記断層イメージ若しくは前記被検体内
    の分布の経時変化を記録と共に前記採取状態を記録表示
    することを特徴とする核医学診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06105688A (ja) * 1984-01-12 1994-04-19 Chiron Corp ファクターviii cをコードする遺伝子
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