JPH06345420A - 合成結晶性マガディアイトと酸素分離性塩との混合物の製造方法 - Google Patents

合成結晶性マガディアイトと酸素分離性塩との混合物の製造方法

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JPH06345420A
JPH06345420A JP6041452A JP4145294A JPH06345420A JP H06345420 A JPH06345420 A JP H06345420A JP 6041452 A JP6041452 A JP 6041452A JP 4145294 A JP4145294 A JP 4145294A JP H06345420 A JPH06345420 A JP H06345420A
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mol
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sio
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ハラルト・バウエル
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成結晶性マガディアイトと酸素分離性塩と
の混合物の製造方法。 【構成】 SiO2:Na2O =1:(O.25 ないし0.5)のモル
比を有するソーダ水ガラス1モルを中和剤としての水性
モル濃度において10.5より小なるpH値を有する化合物0.
1 ないし0.9 モルと混合し、マガディアイト種晶の存在
下にオートクレーブ内で373 ないし523 K の温度におい
て1ないし15時間加熱し、そして冷却後に、使用された
ソーダ水ガラス1モルに対して過酸化水素0.15ないし1.
5 モルを添加し、そして反応懸濁物から固形物および溶
解された物質を乾燥物質として単離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成結晶性マガディア
イトと酸素分離性塩との混合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マガディアイト(Magadiit) は、鉱物と
して産出する。それは、オイグスター(EUGSTER) によっ
てケニヤ国のマガディ(Magadi)湖の湖床中に発見された
〔サイエンス(Science) 第157 巻(1967 年) 第1177−11
80頁参照〕。オイグスターは、それを層構造および組成
Na2O ・14 SiO2 ・9 H2O を有するアルミニウムを含ま
ないケイ酸ナトリウム水和物として同定した。
【0003】ラガリー(LAGALY)は、アメリカン・ミネラ
ロジー ( Am. Mineral.)第60巻第642 −649 頁(1975
年) に記載されている方法に従ってマガディアイトを合
成した。その際、マガディアイトは、1Na2O:9SiO2
75 H2Oのモル組成の反応生成物から28日の結晶時間の後
に得られた。反応混合物を製造するためには、80重量%
のケイ酸にカ性ソーダ液を所望の組成になるまで添加す
る。
【0004】この製造方法の欠点は、特に、長い結晶時
間から結果する低い空時収量である。更に、アルカリ水
溶液、炭酸アルカリまたはアルカリ水ガラスを得られた
ケイ酸と混合することによって反応混合物中のSiO2:Na
2Oのモル比を調整することは不利である。何故ならば、
このものは、アルカリ水ガラスから製造されるからであ
る。そのために通例のアルカリ水ガラスよりの鉱酸を用
いる製造方法は、更に使用し得ない廃水に負荷を与える
鉱酸の塩をもたらす。
【0005】マガディアイトもそれらの一つに数えられ
る結晶性層状ケイ酸塩は、イオン交換体として作用し、
そして洗剤に軟化剤として添加される。洗剤は、しばし
ば過酸化物を漂白剤、酸化剤および殺菌剤として含有す
る。洗剤を貯蔵する場合には、望ましくない過酸化物の
分解をもたらす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の解決
しようとする課題は、合成結晶性マガディアイトと酸素
分離性塩との混合物を製造するにあたり、望ましくない
廃水負荷を与える塩の形成をもたらすことなく、低廉な
出発物質に基づき、良好な空時収量をもって操作され、
そしてその際僅少な過酸化物の分解しか生じないような
方法を見出すことである。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】それは、本発明によれ
ば、マガディアイトと酸素分離性塩との混合物を製造す
るにあたり、SiO2 : Na2O =1:(0.25 ないし0.5)のモ
ル比を有するソーダ水ガラス1モルを、中和剤として
の、水性モル濃度において10.5より小なるpH値を有する
化合物0.1 ないし0.9 モルと混合し、そしてマガディア
イト種晶の存在下にオートクレーブ内で373 ないし523
K 、特に423 ないし463 K の温度に1ないし15時間加熱
し、そして冷却後に、使用されたソーダ水ガラス1モル
に対して過酸化水素0.15ないし1.5 モルを添加し、そし
て反応懸濁物から固形物および溶解された物質を乾燥物
質として単離することによって達成される。
【0008】本発明による方法は、更に、選択的に以下
の事項を実施態様として包含する: a) 中和剤として、特に、リン酸、ホウ酸、ケイ酸、二
酸化炭素、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属リン
酸水素塩または四ホウ酸ナトリウムのような過酸化物塩
を形成する化合物を使用すること; b) 中和剤の量を反応溶液中にSiO2:Na2O=(4ないし1
5):1の比が存在するように配量すること; c) 過酸化水素を5ないし75重量%の水溶液の形で添加
すること; d) ソーダ水ガラス中のSiO2の重量割合に関して0.5 な
いし10重量%の種晶を添加すること; e) 反応をオートクレーブ中でSiO2:H2O =1:( 5 な
いし100)のモル比において実施すること; f) 反応をアルミニウム、リン、ホウ素の化合物および
/ または例えば鉄のような重金属の化合物の存在下で実
施すること; g) 反応混合物を加熱の前に9ないし12のpH値に調整す
ること; h) 反応を連続的に実施すること; i) 連続的操作の場合にソーダ水ガラス中のSiO2の重量
割合に関して種晶5ないし30重量%を添加すること; j) 反応懸濁物に、例えばケイ酸マグネシウム、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸、トリポリリン酸、ピロリン酸ま
たはオルトリン酸のような過酸化物安定化化合物をそれ
ぞれそれらのナトリウム塩の形で添加すること; k) 固形物および反応懸濁物中に溶解された物質を減圧
蒸発によって乾燥物質として単離すること; l) 反応懸濁液を、加熱されたガス流で303 ないし363
K の固体温度において例えば流動床乾燥機、ドラム乾燥
機、噴霧乾燥機または造粒機において乾燥物質として単
離すること; m) 反応懸濁物をフィルターケークおよび濾液に分離
し、そして別々に乾燥し、そして得られた乾燥物質を互
いに混合すること; n) 過酸化水素の一部を濾液に添加し、蒸発乾固し、そ
して粉砕された形で乾燥されたフィルターケークと一緒
にすること; o) SiO2 : Na2O =1:(0.25 ないし0.5)のモル比を有
するソーダ水ガラス1モルを、中和剤としての、水性モ
ル濃度において10.5より小なる pH 値を有する化合物0.
1 ないし0.9 モルと混合し、そしてマガディアイト種晶
の存在下にオートクレーブ内で373 ないし523 K 、特に
423 ないし463 K の温度において1ないし15時間加熱
し、そして請求項1による変法において乾燥物質を単離
し、そしてこの乾燥物質に、使用されたソーダ水ガラス
1モルに対して過酸化水素0.15ないし1.5 モルを添加す
ること。
【0009】本発明による方法に従って製造された混合
物は、繊維または食器の洗滌、浄化、漂白またはすすぎ
のために単独でまたは例えば界面活性剤、ゼオライト、
トリポリリン酸塩、ビルダーまたはオキシカルボキシレ
ートのような通常の助剤と一緒に使用されうる。
【0010】マガディアイトの合成のためには、433 な
いし463 K の反応温度において最大限15時間の反応時間
が必要とされる。種晶の添加は、析出する層状ケイ酸塩
の種類および反応時間に実質的に影響される。しかしな
がら、マガディアイトは、また比較的長い反応時間にお
いては種晶を添加することなしに低い純度で生ずる。も
ちろん、仕上げられた塩混合物または懸濁物もまた種晶
として添加されうる。
【0011】オートクレーブを完全に空にすることな
く、析出したケイ酸塩、母液および未反応の出発生成物
から生ずる生成物混合物で絶えず少なくとも部分的に充
填させておくことが連続的な反応の実施にとって有利で
ある。それによって結晶性ケイ酸塩のその後の生成を促
進する高い割合のケイ酸塩結晶がオートクレーブ内に残
留する。
【0012】アルカリ金属塩と過酸化水素との反応は、
層状ケイ酸塩の合成と同じ容器内で実施されうる。次に
全反応溶液を蒸発せしめることが有利である。本発明に
よれば、19.6重量%まで、好ましくは13.9重量%までの
過酸化物を含有する混合物が得られる。
【0013】本発明による方法を用いることによって、
ナトリウムカルボナートペルオキシヒドラートの製造か
ら結果する、廃水の、製造方法により条件付けられる塩
の運送費が省略される。
【0014】漂白剤、酸化剤および殺菌剤として使用さ
れるナトリウムカルボナートペルオキシヒドラートは、
炭酸ナトリウムおよび過酸化水素の水溶液から得られ、
その際塩化ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムまたはポ
リアクリラートが塩析剤および結晶化助剤として使用さ
れる〔ウルマン編工業化学百科事典(Ullmanns Encyklop
aedie der technischen Chemie)第4 版第17巻第724 −
725 頁参照〕。
【0015】本発明による混合物のすぐれた性質は、一
方ではそれによって洗滌水の硬性付与塩が沈澱しないマ
ガディアイトのイオン交換能力に基づいており、他方に
おいて明らかに低いアルカリ度のゆえに過酸化物含量の
明らかな貯蔵安定性に基づいている。
【0016】上記の実施態様 o) に従って製造された生
成物の場合には、過酸化物の貯蔵安定性が比較的低くな
る。
【0017】
【実施例】以下、実施例の参照の下に本発明を更に詳細
に説明する。 例 1 ソーダ水ガラス(SiO2 26.3 % 、Na2O 8.43 %、Al2O
3 0.24%) 331 重量部および水635 重量部から、Na2O
0.311:Al2O3 0.0054:SiO21:H2O 32.6のモル組成の
反応混合物966 gが製造される。より以前の実験より得
られた結晶性マガディアイト2gを添加し、347 K にお
いて攪拌下に10.1の pH 値になるまでCO2を導入する。
この反応混合物を特殊鋼製オートクレーブ内で攪拌下に
438 K に加熱し、そして7バールの圧力においてこの条
件下に8時間保つ。冷却後、懸濁物をH2O2 (70重量%)
30gと混合し、そして0.5 ないし0.1 バールの減圧下に
蒸発乾固する。10.29 重量%の過酸化物含量(H2O2 とし
て) を有するマガディアイトと過炭酸ナトリウムとの混
合物154.3 gが得られる。 例 2 例 1に準拠してソーダ水ガラスからマガディアイトと炭
酸ナトリウムとよりなる水性懸濁物が製造される。固形
物を濾別し、そして383 K において別々に乾燥する。濾
液をH2O2(70 重量%) 30gと混合し、0.5 ないし0.1 バ
ールの減圧において蒸発乾固し、そして粉砕する。両方
の乾燥物質を混合した後に、11.3重量%の過酸化物含量
( H2O2として) を有するマガディアイトと過炭酸ナトリ
ウムとの混合物185.3 gが得られる。 例 3 例 1に準拠してマガディアイト種晶およびH3BO3 30.5g
の水ガラス溶液が製造される。この反応混合物を例 1と
同様にして更に処理する。冷却後に、この溶液をH2O2
( 70 重量%) 38.1gと混合し、そして蒸発乾固する。1
4.2重量%の過酸化物含量(H2O2 として) を有するマガ
ディアイトと過ホウ酸ナトリウムとの混合物180.85gが
得られる。 例 4 例 1に準拠してマガディアイト種晶およびNaHCO3 41.3
gを有する水ガラス溶液が攪拌下に製造される。この反
応混合物を例 1と同様にして更に処理する。冷却後に、
この溶液をH2O2 (70重量%) 58.8gと混合し、そして蒸
発乾固する。7.81重量%の過酸化物含量(H2O2 として)
を有するマガディアイトと過炭酸ナトリウムとの混合物
167.2 gが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:18)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成結晶性マガディアイトと酸素分離性
    塩との混合物の製造方法において、SiO2 : Na2O =1:
    (0.25 ないし0.5)のモル比を有するソーダ水ガラス1モ
    ルを、中和剤としての、水性モル濃度において10.5より
    小なるpH値を有する化合物0.1 ないし0.9 モルと、反応
    溶液中にSiO2:Na2O=(4ないし15):1の比が存在する
    まで混合し、そしてマガディアイト種晶の存在下にオー
    トクレーブ内で373 ないし523 K 、特に423 ないし463
    K の温度に1 ないし15時間加熱し、そして冷却後に、使
    用されたソーダ水ガラス1モルに対して過酸化水素0.15
    ないし1.5 モルを添加し、そして反応懸濁物から固形物
    および溶解された物質を乾燥物質として単離することを
    特徴とする、上記合成結晶性マガディアイトと酸素分離
    性塩との混合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 反応をオートクレーブ内でSiO2:H2O =
    1:( 5ないし100)のモル比において実施することを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 SiO2:Na2O=1:(0.25ないし0.5)のモ
    ル比を有するソーダ水ガラス1モルを、中和剤として
    の、水性モル濃度において10.5より小なるpH値を有する
    化合物0.1 ないし0.9 モルと混合し、そしてマガディア
    イト種晶の存在下にオートクレーブ内で373 ないし523
    K 、特に423 ないし463 K の温度において1ないし15時
    間加熱し、そして請求項1の変法として乾燥物質を単離
    し、そしてこの乾燥物質に使用されたソーダ水ガラス1
    モルに対して過酸化水素0.15ないし1.5 モルを添加する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
JP6041452A 1993-03-13 1994-03-11 合成結晶性マガディアイトと酸素分離性塩との混合物の製造方法 Withdrawn JPH06345420A (ja)

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GB1571535A (en) Crystalline zeolite powder of type

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