JPH0634517B2 - クロマキ−装置 - Google Patents
クロマキ−装置Info
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- JPH0634517B2 JPH0634517B2 JP58087116A JP8711683A JPH0634517B2 JP H0634517 B2 JPH0634517 B2 JP H0634517B2 JP 58087116 A JP58087116 A JP 58087116A JP 8711683 A JP8711683 A JP 8711683A JP H0634517 B2 JPH0634517 B2 JP H0634517B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- circuit
- key
- color video
- key signal
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/64—Circuits for processing colour signals
- H04N9/74—Circuits for processing colour signals for obtaining special effects
- H04N9/75—Chroma key
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は,デイジタルカラービデオ信号を処理するこ
とにより,背景画に前景画の被写体をはめ込む合成を行
なうクロマキー装置に関する。
とにより,背景画に前景画の被写体をはめ込む合成を行
なうクロマキー装置に関する。
「背景技術とその問題点」 デイジタルクロマキー装置によつて得られた合成画にお
いて,被写体の輪郭部にふちどりが現れ不自然なものと
なる欠点が生じる。この原因のひとつは,カメラ系の光
学的デイゾルブ性に基づくブルーフリンジであり,他の
ひとつは,合成画の輪郭部に発生するY(輝度)信号の
レベルの部分的低下(こぶと称する)である。
いて,被写体の輪郭部にふちどりが現れ不自然なものと
なる欠点が生じる。この原因のひとつは,カメラ系の光
学的デイゾルブ性に基づくブルーフリンジであり,他の
ひとつは,合成画の輪郭部に発生するY(輝度)信号の
レベルの部分的低下(こぶと称する)である。
つまり,前景画は,単色例えば青のスクリーンの前に被
写体が位置するもので,これを撮像すると,カメラにお
いて光学的かぶりが発生し,被写体の輪郭にブルーフリ
ンジが発生する。この問題は,色消しのために用いられ
るキー信号のエツジを内側に動かすエツジタイミング調
整によつて或る程度解決することができる。
写体が位置するもので,これを撮像すると,カメラにお
いて光学的かぶりが発生し,被写体の輪郭にブルーフリ
ンジが発生する。この問題は,色消しのために用いられ
るキー信号のエツジを内側に動かすエツジタイミング調
整によつて或る程度解決することができる。
また,Y信号のこぶについて,白色の背景画に被写体例
えば赤のストライプがクロスフエード処理ではめ込まれ
た合成画を例に説明すると,この合成画の背景から被写
体に変わる境界におけるコンポーネント信号は,水平方
向の時間軸に対して第1図に示すように変化する。第1
図において,1Y,1V,1Uの夫々がY信号,V(B
−Y信号成分)信号,U(R−Y信号成分)信号の夫々
の変化を示し,1Kがキー信号の変化を示す。これらの
信号は,全て1サンプル8ビツトのデイジタル信号であ
るが,理解の容易のため,量子化レベルに変換して表わ
されている。
えば赤のストライプがクロスフエード処理ではめ込まれ
た合成画を例に説明すると,この合成画の背景から被写
体に変わる境界におけるコンポーネント信号は,水平方
向の時間軸に対して第1図に示すように変化する。第1
図において,1Y,1V,1Uの夫々がY信号,V(B
−Y信号成分)信号,U(R−Y信号成分)信号の夫々
の変化を示し,1Kがキー信号の変化を示す。これらの
信号は,全て1サンプル8ビツトのデイジタル信号であ
るが,理解の容易のため,量子化レベルに変換して表わ
されている。
この第1図において,破線の円2で囲んで示すY信号の
レベルの輪郭部での落ち込みをY信号のこぶと称してい
る。このY信号のこぶの発生は,合成を行なうクロスフ
エード方式の本質的欠点とキー信号のピーククリツプレ
ベルを常に一定としていることにより生じる。クロスフ
エード方式について,前景画の輪郭状態式が YFG=(1−K)・YBC+K・YOB として説明する。この式の(1−K)の係数の項は,輪
郭のトランジシヨンを表わしている。また,YFGは,前
景画のY信号,YBCはバツクカラーのY信号,YOBは被
写体固有のY信号である。そして,前景画のU信号及び
V信号から求められたキー信号をK′とし,背景画のY
信号をYBGとすれば,クロスフエードされた出力Y信号
YCFは,次式で示される。
レベルの輪郭部での落ち込みをY信号のこぶと称してい
る。このY信号のこぶの発生は,合成を行なうクロスフ
エード方式の本質的欠点とキー信号のピーククリツプレ
ベルを常に一定としていることにより生じる。クロスフ
エード方式について,前景画の輪郭状態式が YFG=(1−K)・YBC+K・YOB として説明する。この式の(1−K)の係数の項は,輪
郭のトランジシヨンを表わしている。また,YFGは,前
景画のY信号,YBCはバツクカラーのY信号,YOBは被
写体固有のY信号である。そして,前景画のU信号及び
V信号から求められたキー信号をK′とし,背景画のY
信号をYBGとすれば,クロスフエードされた出力Y信号
YCFは,次式で示される。
YCF=(1−K′)・YBG+K′・YFG =(1−K′)・YBG+K′・(1−K)・YBC
+K・K′YOB ここで,(K=K′)とすると YCF=K2・(YOB−YBC)+K・(YBC−YBG)+YBG となる。このように,Y信号YCFは,Kを変数とする2
次式となり,輪郭でY信号のこぶが発生する。第2図に
おいて,3は,クロスフエード方式を用いた場合のY信
号の輪郭部での変化を示している。
+K・K′YOB ここで,(K=K′)とすると YCF=K2・(YOB−YBC)+K・(YBC−YBG)+YBG となる。このように,Y信号YCFは,Kを変数とする2
次式となり,輪郭でY信号のこぶが発生する。第2図に
おいて,3は,クロスフエード方式を用いた場合のY信
号の輪郭部での変化を示している。
また,キー信号のクリツプは,第3図に示すように,ベ
ースクリツプレベル及びピーククリツプレベルによつて
原キー信号4をクリツプする処理である。このピークク
リツプレベルとして充分高い値PC1を設定すれば,クリ
ツプ後のキー信号は,5Aで示すものとなる。しかし,
照明が不充分な被写体で原キー信号のゲインが低い場合
でも,合成画において充分な実在感を出すために,PC2
で示すような低い値にピーククリツプレベルを設定しな
ければならない。この場合には,クリツプ後のキー信号
は,5Bで示すものとなり,もとのキー信号4に対して
立上りが早すぎるものとなる。理想的なものに近いキー
信号5Aと実際のキー信号5Bとの間の時間差Tによつ
て,クロスフエードした時のY信号のこぶが発生する。
ースクリツプレベル及びピーククリツプレベルによつて
原キー信号4をクリツプする処理である。このピークク
リツプレベルとして充分高い値PC1を設定すれば,クリ
ツプ後のキー信号は,5Aで示すものとなる。しかし,
照明が不充分な被写体で原キー信号のゲインが低い場合
でも,合成画において充分な実在感を出すために,PC2
で示すような低い値にピーククリツプレベルを設定しな
ければならない。この場合には,クリツプ後のキー信号
は,5Bで示すものとなり,もとのキー信号4に対して
立上りが早すぎるものとなる。理想的なものに近いキー
信号5Aと実際のキー信号5Bとの間の時間差Tによつ
て,クロスフエードした時のY信号のこぶが発生する。
「発明の目的」 この発明は,Y信号のこぶによつて生じる合成画像中の
被写体の輪郭部のふちどりを除去するようにしたクロマ
キー装置の提供を目的とするものである。特に,この発
明は,クロスフエード方式により生じるY信号のこぶを
解決するようにしたものである。
被写体の輪郭部のふちどりを除去するようにしたクロマ
キー装置の提供を目的とするものである。特に,この発
明は,クロスフエード方式により生じるY信号のこぶを
解決するようにしたものである。
「発明の概要」 この発明は,前景画のハードエツジをもつ被写体を輪郭
部を抽出し,その部分のみ発生されたキー信号を使用せ
ずに,Y,U,V独立に比例配分係数を求め,この係数
を用いて前景及び背景の合成画像を得るようにしたもの
である。
部を抽出し,その部分のみ発生されたキー信号を使用せ
ずに,Y,U,V独立に比例配分係数を求め,この係数
を用いて前景及び背景の合成画像を得るようにしたもの
である。
「実施例」 この発明の一実施例について図面を参照して説明する。
この一実施例の全体の構成を示す第4図において,1
1,12,13は、前景カラービデオデータのコンポー
ネントVFG,UFG,YFGが供給される入力端子である。
この輝度信号及び色差信号の夫々は,1サンプルが例え
ば8ビツトに変換されたデイジタル信号である。前景カ
ラービデオデータは,カラーテレビジヨンカメラの出力
(R,G,B)をマトリツクス演算することで形成され
たY信号,U信号,V信号を例えば(14:7:7)の
比のサンプリング周波数でサンプリングし,A/D変換し
たものである。
この一実施例の全体の構成を示す第4図において,1
1,12,13は、前景カラービデオデータのコンポー
ネントVFG,UFG,YFGが供給される入力端子である。
この輝度信号及び色差信号の夫々は,1サンプルが例え
ば8ビツトに変換されたデイジタル信号である。前景カ
ラービデオデータは,カラーテレビジヨンカメラの出力
(R,G,B)をマトリツクス演算することで形成され
たY信号,U信号,V信号を例えば(14:7:7)の
比のサンプリング周波数でサンプリングし,A/D変換し
たものである。
14は,キー信号形成回路である。このキー信号形成回
路14は,バツクカラーと対応する参照点(Y0,U0,
V0)と前景カラービデオデータとの対応する1サンプ
ル毎に演算し,所定レベルのキー信号(1サンプル8ビ
ツト)を発生するものである。
路14は,バツクカラーと対応する参照点(Y0,U0,
V0)と前景カラービデオデータとの対応する1サンプ
ル毎に演算し,所定レベルのキー信号(1サンプル8ビ
ツト)を発生するものである。
ここで,キー信号の形成方法の一例について第5図を参
照して説明する。まず,第5図の(U,V)色座標上で
バツクカラーと対応する参照点を(U0,V0)としたと
き,原点とこの点を結んでできる軸をX軸,それに垂直
で(U0,V0)を通るのをY軸とする。参照点(U0,
V0)と任意の(U,V)値とを結ぶベクトルでX軸,
Y軸の各々への寄与分をx,yで示すと x=(U−U0)cosθ+(V−V0)sinθ y=(V−V0)cosθ−(U−U0)sinθ θ=tan-1(V0/U0) と表わされる。そこで,(z=Y−Y0)として,次式
で示す関数でキー信号を定義する。
照して説明する。まず,第5図の(U,V)色座標上で
バツクカラーと対応する参照点を(U0,V0)としたと
き,原点とこの点を結んでできる軸をX軸,それに垂直
で(U0,V0)を通るのをY軸とする。参照点(U0,
V0)と任意の(U,V)値とを結ぶベクトルでX軸,
Y軸の各々への寄与分をx,yで示すと x=(U−U0)cosθ+(V−V0)sinθ y=(V−V0)cosθ−(U−U0)sinθ θ=tan-1(V0/U0) と表わされる。そこで,(z=Y−Y0)として,次式
で示す関数でキー信号を定義する。
K=a|x|+b|y|+c|z| (a,b,cは,正の任意の定数である。) 上式で左辺のKを一定値でおいたとき,それを満たす
(U,V)値は,色座標上の参照点を中心とするひし形
の辺上に並ぶことになる。
(U,V)値は,色座標上の参照点を中心とするひし形
の辺上に並ぶことになる。
このように発生されたキー信号は,キープロセツサ15
に導かれ,クリツプ処理を受ける。このキープロセツサ
15は,クリツプレベルがキー信号の平均値に応じて変
化する適応形のものであつて,クリツプレベルを一定値
とすることによりキー信号の立上りが早くなり過ぎる問
題を生じないようにされている。このクリツプ処理は,
ベースクリツプレベルをBCとし,ピーククリツプレベ
ルをPCとすると,BC以下は,全て0の量子化レベル
とし,PC以上は,全て255の量子化レベルとするも
のである。
に導かれ,クリツプ処理を受ける。このキープロセツサ
15は,クリツプレベルがキー信号の平均値に応じて変
化する適応形のものであつて,クリツプレベルを一定値
とすることによりキー信号の立上りが早くなり過ぎる問
題を生じないようにされている。このクリツプ処理は,
ベースクリツプレベルをBCとし,ピーククリツプレベ
ルをPCとすると,BC以下は,全て0の量子化レベル
とし,PC以上は,全て255の量子化レベルとするも
のである。
第5図に示す色座標上でベースクリツプレベルBC及び
ピーククリツプレベルPCの夫々は,ひし形6及び7で
もつて表わされる。小さなひし形6の中に含まれるもの
は全て0,大きなひし形7の外は,全て255の量子化
レベルとされ,両者の間に位置する部分は,キー信号の
傾斜を決定する中間レベルの領域とされる。
ピーククリツプレベルPCの夫々は,ひし形6及び7で
もつて表わされる。小さなひし形6の中に含まれるもの
は全て0,大きなひし形7の外は,全て255の量子化
レベルとされ,両者の間に位置する部分は,キー信号の
傾斜を決定する中間レベルの領域とされる。
原キー信号をKとし,クリツプ及び伸長後のキー信号を
KPとすると,キープロセツサ15における処理は,基
本的には の式で表わされる。
KPとすると,キープロセツサ15における処理は,基
本的には の式で表わされる。
キープロセツサ15の出力に現れるキー信号がローパス
フイルタ16を介してミキサー17,18,19に供給
される。後述するように,ミキサー17,18,19
は,クロスフエード回路と適応形ミキサーとの両者を含
み,ハードエツジをもつ被写体の輪郭部区間では,適応
形ミキサーによつて合成処理を行ない,その他の一般区
間では,クロスフエード回路によつて合成処理を行なう
構成とされている。上述のローパスフイルタ16の出力
に現れるキー信号は,クロスフエード回路に対するもの
である。また,上述の輪郭部区間と一般区間とを区別す
る判別信号TWは,キー信号の差分値KDを検出する差
分回路20と差分値プロセツサ21とによつて形成され
る。
フイルタ16を介してミキサー17,18,19に供給
される。後述するように,ミキサー17,18,19
は,クロスフエード回路と適応形ミキサーとの両者を含
み,ハードエツジをもつ被写体の輪郭部区間では,適応
形ミキサーによつて合成処理を行ない,その他の一般区
間では,クロスフエード回路によつて合成処理を行なう
構成とされている。上述のローパスフイルタ16の出力
に現れるキー信号は,クロスフエード回路に対するもの
である。また,上述の輪郭部区間と一般区間とを区別す
る判別信号TWは,キー信号の差分値KDを検出する差
分回路20と差分値プロセツサ21とによつて形成され
る。
第6図に示すように,差分回路20は,端子41からの
キー信号とこのキー信号を遅延回路42によつて数サン
プル遅延させたものとを減算回路43に供給し,この減
算回路43から差分値KDを得る構成とされている。一
例として,第7図Aに示す原キー信号がキー信号形成回
路14によつて発生し,キープロセツサ15によりBC
及びPCのクリツプレベルによつてクリツプされること
により,第7図Bに示すキー信号が形成される。このキ
ー信号(第7図B)が端子41から差分回路20に供給
されることにより,被写体の輪郭部と対応するパルス信
号である第7図Cに示す差分値KDが検出される。
キー信号とこのキー信号を遅延回路42によつて数サン
プル遅延させたものとを減算回路43に供給し,この減
算回路43から差分値KDを得る構成とされている。一
例として,第7図Aに示す原キー信号がキー信号形成回
路14によつて発生し,キープロセツサ15によりBC
及びPCのクリツプレベルによつてクリツプされること
により,第7図Bに示すキー信号が形成される。このキ
ー信号(第7図B)が端子41から差分回路20に供給
されることにより,被写体の輪郭部と対応するパルス信
号である第7図Cに示す差分値KDが検出される。
このキー信号の差分値KDが供給される差分値プロセツ
サ21は,スレツシヨルド回路44,エツジ検出及び禁
止回路45,エツジ拡大及びシフト回路46から構成さ
れている。
サ21は,スレツシヨルド回路44,エツジ検出及び禁
止回路45,エツジ拡大及びシフト回路46から構成さ
れている。
スレツシヨルド回路44は,第7図において,+K0及
び−K0で示す上下のスレツシヨルドレベルで規定され
るレベル範囲の差分値KDを正のパルス信号に変換する
ものである。エツジ検出及び禁止回路45は,スレツシ
ヨルド回路44の出力のうちで,細いパルス幅のものを
検出し,この細いパルス幅のパルスを禁止するものであ
る。スレツシヨルド回路44の出力のパルス幅は,カウ
ンタによつて検出でき,この検出されたパルス幅が所定
値に達しないものは,出力されるのが禁止される。
び−K0で示す上下のスレツシヨルドレベルで規定され
るレベル範囲の差分値KDを正のパルス信号に変換する
ものである。エツジ検出及び禁止回路45は,スレツシ
ヨルド回路44の出力のうちで,細いパルス幅のものを
検出し,この細いパルス幅のパルスを禁止するものであ
る。スレツシヨルド回路44の出力のパルス幅は,カウ
ンタによつて検出でき,この検出されたパルス幅が所定
値に達しないものは,出力されるのが禁止される。
第7図Dは,エツジ検出及び禁止回路45の出力を示
し,同図において破線図示のパルスが禁止されたもので
ある。このような処理を行なうのは,細い被写体の場合
では,Y信号のふちどりが目立たないことに基いてい
る。エツジ検出及び禁止回路45の出力(第7図D)
は,スレツシヨルド回路44の信号処理によつて実際の
輪郭区間より狭くなつており,また,前エツジの場合に
は,検出区間がより前に演算され出力されている。
し,同図において破線図示のパルスが禁止されたもので
ある。このような処理を行なうのは,細い被写体の場合
では,Y信号のふちどりが目立たないことに基いてい
る。エツジ検出及び禁止回路45の出力(第7図D)
は,スレツシヨルド回路44の信号処理によつて実際の
輪郭区間より狭くなつており,また,前エツジの場合に
は,検出区間がより前に演算され出力されている。
そこで,エツジ拡大及びシフト回路46において,キー
信号の差分値の極性によつて前エツジ及び後エツジが判
別され,前エツジは前に,後エツジは後に夫々拡張され
ると共に,前エツジが数サンプル分遅延される。この処
理によつて,第7図Eに示すように,原キー信号の輪郭
部区間で高レベルとなる判別信号TWが形成される。こ
の判別信号TWがミキサー17,18,19に供給され
る。
信号の差分値の極性によつて前エツジ及び後エツジが判
別され,前エツジは前に,後エツジは後に夫々拡張され
ると共に,前エツジが数サンプル分遅延される。この処
理によつて,第7図Eに示すように,原キー信号の輪郭
部区間で高レベルとなる判別信号TWが形成される。こ
の判別信号TWがミキサー17,18,19に供給され
る。
ミキサー17,18,19における適応形ミキサーは,
キー信号の各コンポーネントの最大値YM,UM,VM
を必要とするので,最大値検出回路22が設けられてい
る。この最大値検出回路22には,タイミング合わせ用
の遅延回路23を介された前景カラービデオデータの各
コンポーネントと上述の判別信号TWとが供給される。
この判別信号TWで示される輪郭部区間において,その
終端(前エツジの場合)又は始端(後エツジの場合)に
おいて,第7図に示すように原キー信号が最大値K
M1,KM2,KM3となる。この最大値と対応する前景
カラービデオデータの各コンポーネントの値が最大値Y
M,UM,VMとして検出される。このY信号,U信
号,V信号の最大値がミキサー17,18,19の適応
形ミキサーに供給される。
キー信号の各コンポーネントの最大値YM,UM,VM
を必要とするので,最大値検出回路22が設けられてい
る。この最大値検出回路22には,タイミング合わせ用
の遅延回路23を介された前景カラービデオデータの各
コンポーネントと上述の判別信号TWとが供給される。
この判別信号TWで示される輪郭部区間において,その
終端(前エツジの場合)又は始端(後エツジの場合)に
おいて,第7図に示すように原キー信号が最大値K
M1,KM2,KM3となる。この最大値と対応する前景
カラービデオデータの各コンポーネントの値が最大値Y
M,UM,VMとして検出される。このY信号,U信
号,V信号の最大値がミキサー17,18,19の適応
形ミキサーに供給される。
ミキサー17,18,19には,遅延回路23を介され
た前景カラービデオデータのYFG,UFG,VFGと入力端
子24,25,26の夫々からの背景カラービデオデー
タのYBG,UBG,VBGとが供給される。第8図は,Y信
号の合成を行なうミキサー17の構成を示す。U信号及
びV信号の合成を行なうミキサー18及び19も,第8
図に示すミキサー17と同一の構成とされている。
た前景カラービデオデータのYFG,UFG,VFGと入力端
子24,25,26の夫々からの背景カラービデオデー
タのYBG,UBG,VBGとが供給される。第8図は,Y信
号の合成を行なうミキサー17の構成を示す。U信号及
びV信号の合成を行なうミキサー18及び19も,第8
図に示すミキサー17と同一の構成とされている。
ミキサー17は,クロスフエード回路51と適応形ミキ
サー52とこの両者の出力を選択して出力端子54に取
り出すスイツチ回路53とから構成されている。クロス
フエード回路51及び適応形ミキサー52に対しては,
前景画のY信号YFG及び背景画のY信号YBGが供給され
る。スイツチ回路53は,判別信号TWによつて制御さ
れ,判別信号TWが高レベルとなる輪郭部区間で適応形
ミキサー52の合成出力を選択し,それ以外の一般区間
では,クロスフエード回路51の合成出力を選択する。
サー52とこの両者の出力を選択して出力端子54に取
り出すスイツチ回路53とから構成されている。クロス
フエード回路51及び適応形ミキサー52に対しては,
前景画のY信号YFG及び背景画のY信号YBGが供給され
る。スイツチ回路53は,判別信号TWによつて制御さ
れ,判別信号TWが高レベルとなる輪郭部区間で適応形
ミキサー52の合成出力を選択し,それ以外の一般区間
では,クロスフエード回路51の合成出力を選択する。
クロスフエード回路51は,ローパスフイルタ16から
供給されるキー信号をKPとすると, YKD=KP・YFG+(1−KP)・YBG で表わされるY信号YKDを発生する。
供給されるキー信号をKPとすると, YKD=KP・YFG+(1−KP)・YBG で表わされるY信号YKDを発生する。
また,適応形ミキサー52には,最大値検出回路22か
らの最大値YMとバツクカラーのY信号YBCとが供給さ
れる。このYBCとしては,バツクカラーの平面の一部の
領域の平均値が用いられる。この適応形ミキサー52
は,第9図において,56で示すように変化する前景画
のY信号の変化から,比例配分係数を求め,この比例配
分係数を用いて,破線57で示すような合成後のY信号
の変化を演算するものである。
らの最大値YMとバツクカラーのY信号YBCとが供給さ
れる。このYBCとしては,バツクカラーの平面の一部の
領域の平均値が用いられる。この適応形ミキサー52
は,第9図において,56で示すように変化する前景画
のY信号の変化から,比例配分係数を求め,この比例配
分係数を用いて,破線57で示すような合成後のY信号
の変化を演算するものである。
第9図に示すように,線分の長さa,b,c,dを定め
ると,(a:b)及び(c:d)は等しい相似比とな
る。したがつて,合成画のY信号YKDは, となる。つまり, の演算によつて求めることができる。この演算を各サン
プルデータごとに行なうことによつて合成キー信号YK
Dを形成することができる。
ると,(a:b)及び(c:d)は等しい相似比とな
る。したがつて,合成画のY信号YKDは, となる。つまり, の演算によつて求めることができる。この演算を各サン
プルデータごとに行なうことによつて合成キー信号YK
Dを形成することができる。
上述のミキサー17と同様にして,ミキサー18及び1
9は,合成画のU信号UKD及びV信号VKDを形成す
る。この合成画の各コンポーネント信号がローパスフイ
ルタ27,28,29の夫々介して出力端子30,3
1,32に取り出される。
9は,合成画のU信号UKD及びV信号VKDを形成す
る。この合成画の各コンポーネント信号がローパスフイ
ルタ27,28,29の夫々介して出力端子30,3
1,32に取り出される。
上述のこの発明の一実施例は,水平方向の処理について
のみ考慮しているが,垂直方向にも,水平方向と同様
に,被写体の輪郭にそつた黒いふちどりが発生する。第
10図は,水平方向のみならず,垂直方向のふちどりの
発生も防止するようにしたこの発明の他の実施例を示
す。但し,第10図は,簡単のためY信号に関連する構
成のみを示すものである。
のみ考慮しているが,垂直方向にも,水平方向と同様
に,被写体の輪郭にそつた黒いふちどりが発生する。第
10図は,水平方向のみならず,垂直方向のふちどりの
発生も防止するようにしたこの発明の他の実施例を示
す。但し,第10図は,簡単のためY信号に関連する構
成のみを示すものである。
第10図において,61は,前景カラービデオデータか
らキー信号を形成し,クリツプ処理を行なうキー発生及
びキープロセツサ回路であり,このように形成されたキ
ー信号が水平方向のプロセツサ及びミキサー62に供給
される。この水平方向のプロセツサ及びミキサー62
は,前述の一実施例と同様の構成である。キー信号は,
フレームメモリ63を介して,垂直方向の輪郭部区間検
出回路64に供給され,垂直方向に関する輪郭部区間が
検出される。この検出は,前述の一実施例と同様に,差
分値の検出,スレツシヨルド判定及び時間幅調整によつ
てなされる。
らキー信号を形成し,クリツプ処理を行なうキー発生及
びキープロセツサ回路であり,このように形成されたキ
ー信号が水平方向のプロセツサ及びミキサー62に供給
される。この水平方向のプロセツサ及びミキサー62
は,前述の一実施例と同様の構成である。キー信号は,
フレームメモリ63を介して,垂直方向の輪郭部区間検
出回路64に供給され,垂直方向に関する輪郭部区間が
検出される。この検出は,前述の一実施例と同様に,差
分値の検出,スレツシヨルド判定及び時間幅調整によつ
てなされる。
垂直方向に関する輪郭部区間で高レベルとなる判別信号
が最大値検出回路65に供給されると共に,スイッチ回
路66に対する制御信号として用いられる。最大値検出
回路65には,フレームメモリ67を介されたY信号Y
FGが供給され,Y信号の最大値が検出される。この最大
値が係数演算回路68に供給される。係数演算回路68
には,フレームメモリ67及び69を介されたYFG及び
YBGとバツクカラーデータYBCとが供給され,Y信号に
ついての比例配分係数が演算される。この比例配分係数
がミキサー70に供給され,適応形ミキサーの動作がな
される。
が最大値検出回路65に供給されると共に,スイッチ回
路66に対する制御信号として用いられる。最大値検出
回路65には,フレームメモリ67を介されたY信号Y
FGが供給され,Y信号の最大値が検出される。この最大
値が係数演算回路68に供給される。係数演算回路68
には,フレームメモリ67及び69を介されたYFG及び
YBGとバツクカラーデータYBCとが供給され,Y信号に
ついての比例配分係数が演算される。この比例配分係数
がミキサー70に供給され,適応形ミキサーの動作がな
される。
スイツチ回路66は,プロセツサ及びミキサー62から
の水平方向のみに関する処理がなされた合成画のキー信
号を選択している状態において,垂直方向の輪郭部区間
になると,ミキサー70の出力を選択する状態に切り替
わる。したがつて,スイツチ回路66の出力には,水平
方向及び垂直方向の両方向の輪郭部区間で適応形ミキサ
ーの処理を受けた合成画のY信号が取り出される。
の水平方向のみに関する処理がなされた合成画のキー信
号を選択している状態において,垂直方向の輪郭部区間
になると,ミキサー70の出力を選択する状態に切り替
わる。したがつて,スイツチ回路66の出力には,水平
方向及び垂直方向の両方向の輪郭部区間で適応形ミキサ
ーの処理を受けた合成画のY信号が取り出される。
「応用例」 ミキサーとしては,クロスフエード回路と適応形ミキサ
ーとを組合わせる構成に限らず,適応形ミキサーだけの
構成としても良い。また,クロスフエード回路の代わり
に,アデイテイブ(ADDITIVE)方式のミキサーを用いる
ようにしても良い。アデイテイブ方式は,次式で示す合
成を行なうものである。
ーとを組合わせる構成に限らず,適応形ミキサーだけの
構成としても良い。また,クロスフエード回路の代わり
に,アデイテイブ(ADDITIVE)方式のミキサーを用いる
ようにしても良い。アデイテイブ方式は,次式で示す合
成を行なうものである。
YA=YFG+(1−K′)(YBG−YBC) ={YFG−(1−K′)YBC}+(1−K′)YBG =K・YOB+(K′−K)・YBC+(1−K′)Y
BG したがつて,(K=K′)ならば, YA=K・YOB+(1−K)・YBG となる。
BG したがつて,(K=K′)ならば, YA=K・YOB+(1−K)・YBG となる。
「発明の効果」 この発明は,クロスフエード方式を用いることにより,
合成画にY信号のこぶが発生し,被写体の輪郭にそつて
黒いふちどりが発生する問題点を解決することができ,
自然な感じの合成画を発生させることができる。
合成画にY信号のこぶが発生し,被写体の輪郭にそつて
黒いふちどりが発生する問題点を解決することができ,
自然な感じの合成画を発生させることができる。
第1図,第2図及び第3図は従来のクロマキー装置の説
明に用いる波形図,第4図はこの発明の一実施例の構成
を示すブロック図,第5図はキー信号形成の説明に用い
る略線図,第6図は差分回路及び差分値プロセツサのブ
ロック図,第7図はこの発明の一実施例の動作説明に用
いる波形図,第8図及び第9図はミキサーのブロック図
及びその動作説明に用いる略線図,第10図はこの発明
の他の実施例のブロック図である。 14……キー信号形成回路,15……キープロセツサ,
17,18,19……ミキサー,20……差分回路,2
1……差分値プロセツサ,30,31,32……合成画
のカラービデオデータの出力端子。
明に用いる波形図,第4図はこの発明の一実施例の構成
を示すブロック図,第5図はキー信号形成の説明に用い
る略線図,第6図は差分回路及び差分値プロセツサのブ
ロック図,第7図はこの発明の一実施例の動作説明に用
いる波形図,第8図及び第9図はミキサーのブロック図
及びその動作説明に用いる略線図,第10図はこの発明
の他の実施例のブロック図である。 14……キー信号形成回路,15……キープロセツサ,
17,18,19……ミキサー,20……差分回路,2
1……差分値プロセツサ,30,31,32……合成画
のカラービデオデータの出力端子。
Claims (1)
- 【請求項1】前景カラービデオ信号からキー信号を形成
し、該キー信号に基づいて上記前景カラービデオ信号と
背景カラービデオ信号とを合成するようにしたクロマキ
ー装置において、 上記キー信号に基づいて、合成される画像の輪郭部を示
す信号を形成する形成手段と、 上記キー信号のレベルに応じた割合で上記前景カラービ
デオ信号と上記背景カラービデオ信号とを合成する第1
の合成手段と、 上記輪郭部を示す信号と上記前景カラービデオ信号と上
記背景カラービデオ信号が供給され、バックカラーのレ
ベルと上記輪郭部を示す信号のエッジにおける上記前景
カラービデオ信号のレベルとに基づいて上記前景カラー
ビデオ信号と上記背景カラービデオ信号とを合成する第
2の合成手段と、 上記輪郭部を示す信号のレベルに基づいて上記第1の合
成手段の出力信号と上記第2の合成手段の出力信号を選
択的に出力する切換手段とを備え、上記切換手段は、上
記輪郭部において上記第2の合成手段の出力信号を出力
し、上記輪郭部以外の部分において上記第1の合成手段
の出力信号を出力するようになされていることを特徴と
するクロマキー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58087116A JPH0634517B2 (ja) | 1983-05-18 | 1983-05-18 | クロマキ−装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58087116A JPH0634517B2 (ja) | 1983-05-18 | 1983-05-18 | クロマキ−装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59212090A JPS59212090A (ja) | 1984-11-30 |
JPH0634517B2 true JPH0634517B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=13905979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58087116A Expired - Lifetime JPH0634517B2 (ja) | 1983-05-18 | 1983-05-18 | クロマキ−装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634517B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2652972B1 (fr) * | 1989-10-06 | 1996-11-29 | Thomson Video Equip | Procede et dispositif d'incrustation d'images video couleur auto-adaptatif. |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5340417A (en) * | 1976-09-24 | 1978-04-13 | Mitsubishi Electric Corp | Change over valve |
JPS55140382A (en) * | 1979-04-19 | 1980-11-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Picture signal synthesizer |
JPS5666982A (en) * | 1979-11-05 | 1981-06-05 | Toshiba Corp | Video coupling device |
-
1983
- 1983-05-18 JP JP58087116A patent/JPH0634517B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5340417A (en) * | 1976-09-24 | 1978-04-13 | Mitsubishi Electric Corp | Change over valve |
JPS55140382A (en) * | 1979-04-19 | 1980-11-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Picture signal synthesizer |
JPS5666982A (en) * | 1979-11-05 | 1981-06-05 | Toshiba Corp | Video coupling device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59212090A (ja) | 1984-11-30 |
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