JPH09261513A - 画像の輪郭強調方法および装置 - Google Patents

画像の輪郭強調方法および装置

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JPH09261513A
JPH09261513A JP8096277A JP9627796A JPH09261513A JP H09261513 A JPH09261513 A JP H09261513A JP 8096277 A JP8096277 A JP 8096277A JP 9627796 A JP9627796 A JP 9627796A JP H09261513 A JPH09261513 A JP H09261513A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MIX方式とNAM方式の輪郭強調信号とを
適宜に使用して、良好なS/N感および解像度感の画像
を得られる輪郭強調方法および装置を提供する。 【解決手段】 本発明の輪郭強調装置においては、MI
X方式の輪郭強調信号を関数f1に基づいて処理する関
数処理回路51と、NAM方式の輪郭強調信号を関数f
2に基づいて処理する関数処理回路52と、関数処理回
路の出力を加算して使用すべき輪郭強調信号として出力
する加算器53とが設けられている。そして、関数f1
は、輪郭強調信号が閾値よりも小さいときは、MIX方
式の輪郭強調信号を通過させ、輪郭強調信号が閾値以上
のときは、MIX方式の輪郭強調信号を通過させないよ
うにし、関数f2は、輪郭強調信号が閾値以上のとき
は、NAM方式の輪郭強調信号を通過させ、輪郭強調信
号が閾値よりも小さいときは、NAM方式の輪郭強調信
号を通過させないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置、例
えばビデオカメラにおいて、表示すべき画像の光のRG
B3原色等に相当する複数の信号を用いて、表示すべき
画像の輪郭を強調する輪郭強調方法および輪郭強調装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような輪郭強調方法および輪
郭強調装置を代表するものとしては、MIX(ミック
ス)方式およびNAM(ノンアベレージミックス)方式
と称される2つの方式がある。すなわち、MIX方式で
は、表示すべき画像の光のRGB3原色等に相当する複
数の信号を加算してから輪郭強調信号(複数の信号のそ
れぞれから生成した輪郭強調信号を加算したものと等価
である)を生成する。NAM方式では、前記複数の信号
のそれぞれの輪郭強調信号のうち、黒方向に一番大きく
強調されている信号を選択したものと、白方向に一番大
きく強調されている信号を選択したものとを、加算して
輪郭強調信号を生成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のMIX方式にお
いては、複数の信号を加算していることにより、ノイズ
成分が減少し、S/N感の良い画像が得られる反面、画
像の彩度の高い部分においては、信号成分も減少するた
めに、良好な解像度感を得ることができない。また、N
AM方式においては、上述のようにNAM・MIXを行
って輪郭信号を形成しているので、画像の彩度の高い部
分でも信号成分は減少しないことにより、良好な解像度
が得られるが、ノイズ成分が減少しないのでS/N感が
良好でない。すなわち、両方式は、表示すべき画像の状
態に応じてそれぞれ一長一短があり、どちらを用いても
問題点が残る。
【0004】そこで本発明は、上記問題点を低減させる
ように、MIX方式による輪郭強調信号とNAM方式に
よる輪郭強調信号とを適宜に切り替え使用することによ
り、表示すべき画像に対して良好なS/N感および高い
解像度感が得られる輪郭強調方法および輪郭強調装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、表示すべき画像の光の3原色に相当する3
つの信号を用いて、表示すべき画像の輪郭を強調する輪
郭強調信号を生成する輪郭強調方法において、輪郭強調
信号が閾値よりも小さいときは、MIX方式による輪郭
強調信号の構成比率を大きくし、輪郭強調信号が閾値以
上のときは、NAM方式による輪郭強調信号の構成比率
を大きくするとともに、両者を加算して画像の輪郭を強
調する輪郭強調信号を生成することを特徴とする。
【0006】さらに、本発明は、表示すべき画像の光の
3原色に相当する3つの信号を用いて、表示すべき画像
の輪郭を強調する輪郭強調信号を生成する輪郭強調装置
において、MIX方式による輪郭強調信号を入力し、入
力したMIX方式による輪郭強調信号に第1の関数に基
づく処理を行う第1の関数処理回路と、NAM方式によ
る輪郭強調信号を入力し、入力したNAM方式による輪
郭強調信号に第2の関数に基づく処理を行う第2の関数
処理回路と、第1,第2の関数処理回路が処理した結果
を加算して新しい輪郭強調信号として出力する加算器と
を有し、前記第1の関数は、輪郭強調信号が閾値よりも
小さいときは、MIX方式による輪郭強調信号を通過さ
せ、輪郭強調信号が閾値以上のときは、MIX方式によ
る輪郭強調信号を通過させないようにし、前記第2の関
数は、輪郭強調信号が閾値以上のときは、NAM方式に
よる輪郭強調信号を通過させ、輪郭強調信号が閾値より
も小さいときは、NAM方式による輪郭強調信号を通過
させないようにすることを特徴とする。
【0007】さらに、本発明は、表示すべき画像の光の
3原色に相当する3つの信号を用いて、表示すべき画像
の輪郭を強調する輪郭強調信号を生成する輪郭強調装置
において、MIX方式による輪郭強調信号を入力し、入
力したMIX方式による輪郭強調信号に第3の関数に基
づく処理を行う第3の関数処理回路と、NAM方式によ
る輪郭強調信号を入力し、入力したNAM方式による輪
郭強調信号に第4の関数に基づく処理を行う第4の関数
処理回路と、第3,第4の関数処理回路が処理した結果
を加算して新しい輪郭強調信号として出力する加算器と
を有し、第3の関数は、色差成分が増加するにつれて、
出力するMIX方式の輪郭強調信号を低減させ、第4の
関数は、色差成分が増加するにつれて、出力するNAM
方式の輪郭強調信号を増加させることを特徴とする。
【0008】本発明の輪郭強調方法においては、MIX
方式による輪郭強調信号と、NAM方式による輪郭強調
信号とを加算して使用すべき輪郭強調信号を生成するの
であるが、その加算の際に、輪郭強調信号が閾値よりも
小さいときは、MIX方式による輪郭強調信号の構成比
率を大きくし、輪郭強調信号が閾値以上のときは、NA
M方式による輪郭強調信号の構成比率を大きくする。ま
た、他の輪郭強調方法においては、前記構成比率の変更
を色差成分の多少に基づいて行う。
【0009】本発明の輪郭強調装置においては、MIX
方式による輪郭強調信号を第1の関数に基づいて処理す
る第1の関数処理回路と、NAM方式による輪郭強調信
号を第2の関数に基づいて処理する第2の関数処理回路
と、第1,第2の関数処理回路の出力を加算して使用す
べき輪郭強調信号として出力する加算器とが設けられて
いる。そして、第1の関数は、輪郭強調信号が閾値より
も小さいときは、MIX方式による輪郭強調信号を通過
させ、輪郭強調信号が閾値以上のときは、MIX方式に
よる輪郭強調信号を通過させないようにし、第2の関数
は、輪郭強調信号が閾値以上のときは、NAM方式によ
る輪郭強調信号を通過させ、輪郭強調信号が閾値よりも
小さいときは、NAM方式による輪郭強調信号を通過さ
せないようにする。
【0010】本発明の他の輪郭強調装置においては、M
IX方式による輪郭強調信号を第3の関数に基づいて処
理する第3の関数処理回路と、NAM方式による輪郭強
調信号を第4の関数に基づいて処理する第4の関数処理
回路と、第3,第4の関数処理回路の出力を加算して使
用すべき輪郭強調信号として出力する加算器とが設けら
れている。そして、第3の関数は、色差成分が増加する
につれて、出力するMIX方式の輪郭強調信号を低減さ
せ、第4の関数は、色差成分が増加するにつれて、出力
するNAM方式の輪郭強調信号を増加させる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わる輪郭強
調方法が適用されたテレビジョンカメラの構成を示すブ
ロック図、図2は、図1の輪郭強調装置に用いられる輪
郭強調回路の詳細を示すブロック図、図3は、図2の輪
郭強調回路の動作を示すタイムチャート、図4(a)
は、R,G,Bのレベルがそれぞれ100%の場合のM
IX方式の場合およびNAM方式の場合の輪郭強調信号
DTLを示す図、図4(b)は、Rのみのレベルが10
0%の場合のMIX方式の場合およびNAM方式の場合
の輪郭強調信号DTLを示す図、図5は、本発明の実施
の形態に係わる輪郭強調装置の第1の例を示すブロック
図、図6(a)は、図5の関数処理回路の関数f1の一
例の特性を示すグラフであり、図6(b)は、図5の関
数処理回路の関数f2の一例の特性を示すグラフであ
る。
【0012】表示すべき画像対象からの光は、レンズ1
0を通って撮像素子20(例えば、CCD)に投射され
る。撮像素子20は、受けた画像対象からの光を電気信
号に変換し画像信号として出力する。プリアンプリファ
イア30は、撮像素子20が、出力した画像信号を増幅
し出力する。輪郭強調装置40は、輪郭強調回路41お
よび加算回路42とから構成されていて、輪郭強調回路
41は、プリアンプリファイア30からの画像信号を処
理して輪郭強調信号を生成し、加算回路42は、輪郭強
調回路41が生成した輪郭強調信号と画像信号とを加算
処理し、この加算信号をガンマ補正回路50およびエン
コーダ60を通すことにより、NTSC等の画像信号を
出力する。
【0013】輪郭強調装置40の輪郭強調回路41は、
入力信号V0を遅延時間DL1だけ遅延させた遅延出力
信号V1を、輪郭強調回路41の画像信号として出力す
る第1の遅延回路411と、第1の遅延回路411の遅
延出力信号V1を遅延時間DL2だけ遅延させた遅延出
力信号V2を出力する第2の遅延回路412と、入力信
号V0と第2の遅延回路412の遅延出力信号V2とを
加算し、2で除算して出力信号V3を出力する加算処理
回路413と、加算処理回路413の出力信号V3を反
転入力端に、第1の遅延回路411の遅延出力信号V1
を非反転入力端にそれぞれ入力し、輪郭強調信号DTL
を出力する差動増幅器414とから構成されている。
【0014】図3を参照して輪郭強調回路41および加
算回路42の動作について説明する。矩形波の入力信号
V0を入力した場合、入力信号V0は時刻t1において
立ち上がり、時刻t4において立ち下がるものとする。
第1の遅延回路411は、時刻t1から時刻t2の間に
相当する遅延時間DL1を入力信号V0に与え、時刻t
2に立ち上がり、時刻t5に立ち下がる遅延出力信号V
1を出力する。第2の遅延回路412は、時刻t2から
時刻t3の間に相当する遅延時間DL2を遅延出力信号
V1に与え、時刻t3に立ち上がり、時刻t6に立ち下
がる遅延出力信号V2を出力する。
【0015】加算処理回路413は、入力信号V0と遅
延出力信号V2とを加算して2で除算する。したがっ
て、時刻t1から時刻t3において、立ち上がっている
のは入力信号V0のみであるから、入力信号V0の1/
2のレベルの出力信号V3を時刻t1から時刻t3にお
いて出力する。時刻t3においては遅延出力信号V2
は、立ち上がり、入力信号V0は、時刻t4までは立ち
下がらないので、時刻t3から時刻t4までにおける加
算処理回路413の出力信号V3は、入力信号V0と遅
延出力信号V2を加算したレベルの1/2のレベルの出
力信号V3を出力する。
【0016】また、時刻t4においては入力信号V0が
立ち下がってしまい、時刻t4から時刻t6において
は、遅延出力信号V2のみが立ち下がらずにいるので、
時刻t4から時刻t6における出力信号V3は、遅延出
力信号V2のレベルの1/2のレベルを有することとな
る。時刻t6以降においては、入力信号V0および遅延
信号V2は立ち下がっているので、出力信号V3はゼロ
レベルとなっている。
【0017】出力信号V3は、差動増幅器413の反転
入力端に、遅延出力信号V1は、差動増幅器413の非
反転入力端に印加されているので、差動増幅器413の
出力端には、遅延出力信号V1から出力信号V3を減算
したものが輪郭強調信号として出力される。すなわち、
時刻t1から時刻t2においては、黒方向(負極性)の
輪郭強調信号、時刻t2から時刻t3においては、白方
向(正極性)の輪郭強調信号が出力され、さらに、時刻
t4から時刻t5においては、白方向(正極性)の輪郭
強調信号、時刻t5から時刻t6においては、黒方向
(負極性)の輪郭強調信号が出力されることとなる。
【0018】図2で示された回路による輪郭信号DTL
は、下記の式(1)によって表される。すなわち、 DTL=V1−(V0+V2)/2 ・・・ (1) MIX方式の場合、R,G,Bの信号のMIX比である
r,g,bを計数として加算したものである。これは、
下記の式(2)に示すように、輝度信号からDTL信号
を作ったものと等価である。 DTL =r{R1−(R0+R2)/2} +g{G1−(G0+G2)/2} +b{B1−(B0+B2)/2} =(rR1+gG1+bB1) −{(rR0+gG0+bB0)+(rR2+gG2+bB2)}/2 =Y1−(Y0+Y2)/2 ・・・ (2)
【0019】ここで例えば、R,G,Bともレベルが1
00%の第1の被写体と(図4(a))、Rのみ100
%でG,Bが0%の第2の被写体(図4(b))とがあ
るとする。MIX方式における第2の被写体の輪郭信号
DTL(MIX・DTL)は、第1の被写体のものに比
較して、r倍(例えば、NTSCの場合、0.3倍)に
しかならない。NAM方式における第2の被写体の輪郭
信号DTL(NAM・DTL)は、一番大きな信号が出
力されるために、第1の被写体のものと同じレベルの輪
郭信号が得られる。
【0020】すなわち、被写体の彩度が高いほど、MI
X・DTLは減少するが、NAM・DTLは変化がな
く、被写体の彩度が高いほど、NAM・DTLによる方
が、解像度感のある画像が得られるということが分か
る。しかしながら、ノイズという面から両者を比較する
と、MIX方式においては、ノイズが自乗平均される
が、NAM方式では、1番S/Nの悪いもののS/Nが
そのまま出力されてしまう。この故に、MIX方式にお
ける方がS/Nがよいこととなる。
【0021】そこで、本発明の実施の形態に係わる第1
の例である輪郭強調装置においては、図5に示されるよ
うに両者の長所を生かすように構成している。図5の輪
郭強調装置は、図6で動作が示される関数処理回路5
1,52と、関数処理回路51,52の出力を加算する
加算器53とから構成されている。関数処理回路51
は、図6(a)で示される関数f1に従って動作する。
【0022】すなわち、関数処理回路51は、MIX・
DTLを入力し、その入力値であるMIX・DTLが閾
値aよりも小さいとき(MIX・DTL<a)には、M
IX・DTLを出力し、MIX・DTLが閾値a以上に
なったとき(MIX≧a)には、0を出力する。関数処
理回路52は、図6(b)で示される関数f2に従って
動作する。すなわち、NAM・DTLを入力し、MIX
・DTLが閾値aよりも小さいとき(MIX・DTL<
a)には、0を出力し、MIX・DTLが閾値a以上に
なったとき(MIX≧a)には、NAM・DTLを出力
する。
【0023】加算器53は、関数処理回路51,52の
出力を加算して輪郭強調信号DTLとして出力する。す
なわち、MIX・DTLが閾値aよりも小さいときに
は、MIX・DTLを出力し、MIX・DTLが閾値a
以上になったときには、NAM・DTLを出力する。こ
の場合、関数f1は、MIX・DTLが閾値aよりも小
さいときには、1であるとしたが、他の数あるいは関数
であってもよい。同様なことは、MIX・DTLが閾値
a以上になったときの関数f2についても言える。この
ような例として、輪郭強調装置の第2の例が、図7に示
されている。
【0024】この場合、図6で示される関数では、変化
点(閾値a)が不自然となるので、図7(a),(b)
の変化点において関数f1,f2が徐々に変化するよう
にしている。すなわち、関数f1の入力<aのとき、関
数f1の出力=関数f1の入力である。a≦f1の入力
<2aのとき、f1の出力={2−(f1の入力)/
a}×(f1の入力)である。f1の入力≧2aのと
き、f1の出力=0である。また、関数f2は、関数f
1の入力<aのとき、関数f2の出力=0である。a≦
f1の入力<2aのとき、f2の出力={(f1の入
力)/a−1}×(f2の入力)である。f1の入力≧
2aのとき、f2の出力=f2の入力である。このこと
により、変化点における変化が自然となるという利点が
ある。
【0025】輪郭強調装置の第3の例では、関数処理回
路51,52を乗算器として構成し、その関数がそれぞ
れ図8(a),(b)で示されるようにする。なお、こ
の場合、横軸のDTLは関数f1,f2とに関して同一
であるとし、DTLとしては、MIX・DTL、あるい
は、NAM・DTL、もしくは、それらの組み合わせで
あってもよい。
【0026】この場合、関数f1については、f1の入
力<aのとき、 f1の出力={1−(f1の入力)/a}×(f1の入
力) f1の入力≧aのとき、f1の出力=0であり、関数f
2については、f1の入力<aのとき、 f2の出力={(f1の入力)/a}×(f2の入力) f1の入力≧aのとき、f2の出力=f2の入力であ
る。このようにすると、MIX・DTLのレベルがaよ
り小さいときには、MIX・DTLの量の大きさに応じ
て、NAM・DTLの割合が多くなり、MIX・DTL
がaより大きいときには、全てNAM・DTLとなる輪
郭強調信号DTLを得られることを意味している。
【0027】輪郭強調装置の第4の例では、関数処理回
路51,52を乗算器として構成し、その係数がそれぞ
れ図9(a),(b)ように変化させても、同様な効果
が得られる。この場合、彩度は{(R−Y)2 +(B−
Y)2 }の平方根から得るものとする。この場合、関数
f1は次のように表される。 f1の出力={1−(画像の彩度)}×(f1の入
力)、但し、0≦画像の彩度≦1とする。関数f2は、
次のように表される。 f2の出力=(映像の彩度)×(f2の入力)である。
このようにすると、撮像している画像の彩度が低いとき
には、MIX・DTLの割合が多く、彩度が高いときに
は、NAM・DTLの割合が多くなる輪郭強調信号DT
Lを得られることを意味している。すなわち、このよう
な関数処理回路51,52によれば、彩度に拘わらず充
分なDTL信号が得られ、ノイズが気になるような暗い
絵柄の時(この時は彩度も低い)、S/N感の向上が図
られ、画像のつなぎ目が目立たず、より自然なものにな
るという利点がある。
【0028】次に、輪郭強調装置の第5の例としてのテ
レビジョンカメラの場合について述べることとする。テ
レビジョンカメラで、その感度を変化させると、ノイズ
成分の量も変化する。このノイズ量に合わせて、例えば
図6で示される閾値aを変化させると、本発明の効果
は、その感度に応じて最適なものとなる。
【0029】また、これらの方式における輪郭強調装置
を、図10に示すように、図7に示す関数f1,f2の
関数処理回路101,102と、図8に示す関数f
1’,f2’の関数処理回路103,104と、その出
力を加算する加算器105した場合には、更に、よりよ
い効果が得られるという利点がある。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、MIX方
式による輪郭強調信号と、NAM方式による輪郭強調信
号とを加算して使用すべき輪郭強調信号を生成するので
あるが、その加算の際に、輪郭強調信号が閾値よりも小
さいときは、MIX方式による輪郭強調信号の構成比率
を大きくし、輪郭強調信号が閾値以上のときは、NAM
方式による輪郭強調信号の構成比率を大きくすることに
より、輪郭強調信号が閾値よりも小さいときはS/N感
が良く、輪郭強調信号が閾値以上のときは、解像度感の
高い画像が得られ、MIX方式およびNAM方式の良い
所を利用できる輪郭強調を実現できるという効果があ
る。また、構成比率の変更を色差成分の多少に基づいて
行っても同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる輪郭強調方法が適
用されたテレビジョンカメラの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1の輪郭強調回路の詳細を示すブロック図で
ある。
【図3】図2の輪郭強調回路の動作を示すタイムチャー
トである。
【図4】(a)は、R,G,Bのレベルがそれぞれ10
0%の場合のMIX方式の場合およびNAM方式の場合
のDTL信号を示す図である。(b)は、Rのみのレベ
ルが100%の場合のMIX方式の場合およびNAM方
式の場合のDTL信号を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる輪郭強調装置の第
1の例を示すブロック図である。
【図6】(a)は、図5の関数処理回路の関数f1の第
1の例の特性を示すグラフである。(b)は、図5の関
数処理回路の関数f2の第1の例の特性を示すグラフで
ある。
【図7】(a)は、図5の関数処理回路の関数f1の第
2の例の特性を示すグラフである。(b)は、図5の関
数処理回路の関数f2の第2の例の特性を示すグラフで
ある。
【図8】(a)は、図5の関数処理回路の関数f1の第
3の例の特性を示すグラフである。(b)は、図5の関
数処理回路の関数f2の第3の例の特性を示すグラフで
ある。
【図9】(a)は、図5の関数処理回路の関数f1の第
4の例の特性を示すグラフである。(b)は、図5の関
数処理回路の関数f2の第4の例の特性を示すグラフで
ある。
【図10】2つの関数を組み合わせて処理する場合の例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
10……レンズ、20……撮像素子、30……プリアン
プリファイア、40……輪郭強調装置、41……輪郭強
調回路、42……加算器、50……ガンマ補正回路、6
0……エンコーダ、411,412……遅延回路、41
4……差動増幅器、f1,f2,f1’,f2’……関

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示すべき画像の光の3原色等に相当す
    る複数の信号を用いて、表示すべき画像の輪郭を強調す
    る輪郭強調信号を生成する輪郭強調方法において、 前記輪郭強調信号が閾値よりも小さいときは、MIX方
    式による輪郭強調信号の構成比率を大きくし、 前記輪郭強調信号が閾値以上のときは、NAM方式によ
    る輪郭強調信号の構成比率を大きくするとともに、両信
    号を加算して画像の輪郭を強調する輪郭強調信号を生成
    するようにした、 ことを特徴とする輪郭強調方法。
  2. 【請求項2】 前記閾値との大小を比較される輪郭強調
    信号は、前記MIX方式の輪郭強調信号である請求項1
    記載の輪郭強調方法。
  3. 【請求項3】 前記閾値の前後において、前記MIX方
    式と前記NAM方式との切り替えを徐々に行う請求項1
    記載の輪郭強調方法。
  4. 【請求項4】 前記MIX方式と前記NAM方式との切
    り替えを、前記閾値において完全に区分して行う請求項
    1記載の輪郭強調方法。
  5. 【請求項5】 色差成分が多いとき、すなわち色の彩度
    が多いときには、NAM方式による輪郭強調信号の構成
    比率を大きくし、色差成分が少ないときには、MIX方
    式による輪郭強調信号の構成比率を大きくするととも
    に、両信号を加算して画像の輪郭を強調する輪郭強調信
    号を生成する請求項1記載の輪郭強調方法。
  6. 【請求項6】 テレビジョンカメラにおいて、その感度
    設定に対応して、請求項1または請求項5の輪郭強調方
    法を選択可能に使用でき、加算比もしくは閾値を変化で
    きるようにさせた輪郭強調方法。
  7. 【請求項7】 表示すべき画像の光のRGB3原色等に
    相当する複数の信号を用いて、表示すべき画像の輪郭を
    強調する輪郭強調信号を生成する輪郭強調装置におい
    て、 MIX方式による輪郭強調信号を入力し、入力したMI
    X方式による輪郭強調信号に第1の関数に基づく処理を
    行う第1の関数処理回路と、 NAM方式による輪郭強調信号を入力し、入力したNA
    M方式による輪郭強調信号に第2の関数に基づく処理を
    行う第2の関数処理回路と、 第1,第2の関数処理回路が処理した結果を加算して新
    しい輪郭強調信号として出力する加算器とを有し、 前記第1の関数は、輪郭強調信号が閾値よりも小さいと
    きは、MIX方式による輪郭強調信号を通過させ、輪郭
    強調信号が閾値以上のときは、MIX方式による輪郭強
    調信号を通過させないようにし、 前記第2の関数は、輪郭強調信号が閾値以上のときは、
    NAM方式による輪郭強調信号を通過させ、輪郭強調信
    号が閾値よりも小さいときは、NAM方式による輪郭強
    調信号を通過させないようにする、 ことを特徴とする輪郭強調装置。
  8. 【請求項8】 前記第1,第2の関数が、前記閾値との
    大小を比較する輪郭強調信号は、前記MIX方式の輪郭
    強調信号である請求項7記載の輪郭強調装置。
  9. 【請求項9】 前記第1,第2の関数が、前記閾値の前
    後において、前記MIX方式または前記NAM方式の輪
    郭信号を通過させあるいは通過させないようにする切り
    替えを徐々に行う請求項7記載の輪郭強調装置。
  10. 【請求項10】 前記第1,第2の関数が、前記閾値の
    前後において、前記MIX方式または前記NAM方式の
    輪郭信号を通過させあるいは通過させないようにする切
    り替えを、前記閾値において完全に区分して行う請求項
    7記載の輪郭強調装置。
  11. 【請求項11】 表示すべき画像の光のRGB3原色等
    に相当する複数の信号を用いて、表示すべき画像の輪郭
    を強調する輪郭強調信号を生成する輪郭強調装置におい
    て、 MIX方式による輪郭強調信号を入力し、入力したMI
    X方式による輪郭強調信号に第3の関数に基づく処理を
    行う第3の関数処理回路と、 NAM方式による輪郭強調信号を入力し、入力したNA
    M方式による輪郭強調信号に第4の関数に基づく処理を
    行う第4の関数処理回路と、 第3,第4の関数処理回路が処理した結果を加算して新
    しい輪郭強調信号として出力する加算器とを有し、 第3の関数は、色差成分が増加するにつれて、出力する
    MIX方式の輪郭強調信号を低減させ、 第4の関数は、色差成分が増加するにつれて、出力する
    NAM方式の輪郭強調信号を増加させるようにした、 ことを特徴とする輪郭強調装置。
  12. 【請求項12】 テレビジョンカメラにおいて、その感
    度設定に対応して、請求項7または請求項11の輪郭強
    調装置を選択可能に使用でき、加算比もしくは閾値を変
    化できるようにした輪郭強調装置。
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