JPH0634339B2 - テ−プカセツト用クランパ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はビデオカセットのリールハブ係合部に係止めす
るために使用されるテープカセット用クランパーに関す
るものである。

従来例の構成とその問題点 第１図に従来のクランパー１を示しており、成形収縮率
２．０％〜２．５％のポリアセタール樹脂で成形されて
いたため、中央部１ａ、あるいはリブの端部表面１ｂに
凹部（一般にヒケと言う）が生じる。第２図は中央部１
のＡ−Ａ断面図である。

この従来のクランパーの上にテープ２を巻くと、第３図
のようになり、テープ２が屈曲しテープ２にダメージが
生じる。

発明の目的 本発明はこのテープダメージをなくすことを目的とする
ものである。

発明の構成 この目的を達成するために本発明は、成形収縮率が０．
４％〜０．９％のＡＢＳ樹脂で成形したものである。

実施例の説明 以下、図面について、第４図〜第７図の図面を用いて説
明する。

第４図は成形収縮率０．４％〜０．９％のＡＢＳ樹脂で
成形した本発明によるクランパー３であり、中央部３ａ
およびリブの端部表面３ｂにはヒケがなく平滑である。
第５図は第４図のＢ−Ｂ断面図である。第６図はクラン
パー３上にテープ２を巻いた状態を示す図である。第７
図はクランパー中央部の凹みｌと成形収縮率の関係を示
している。従来のポリアセタール樹脂であると、ｌが３
０〜５０μあるが、本発明の０．４％〜０．９％のABS
樹脂であること、ｌはＯμであり、凹部はなくなってい
る。このように従来のクランパーでは、テープが屈曲
し、テープダメージが生じていたのが、本発明のクラン
パーを使用することにより、テープダメージがなくな
る。

発明の効果 以上のように本発明によれば、クランパーに凹みが生じ
なくなり、これによりテープを巻き取った場合でも、テ
ープダメージをなくすことができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のテープカセット用クランパーを示す斜視
図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は同クラン
パーにテープを巻いた状態を示す概略図、第４図は本発
明の一実施例によるテープカセット用クランパーを示す
斜視図、第５図は第４図のＢ−Ｂ断面図、第６図は同ク
ランパーにテープを巻いた状態を示す概略図、第７図は
クランパー材料の成形収縮率と凹みとの関係を示す図で
ある。 ３……クランパー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】成形収縮率が０．４％〜０．９％のＡＢＳ
   樹脂で成形したテープカセット用クランパー。