JPH0634108B2 - 全反射鏡装置 - Google Patents

全反射鏡装置

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JPH0634108B2
JPH0634108B2 JP60088502A JP8850285A JPH0634108B2 JP H0634108 B2 JPH0634108 B2 JP H0634108B2 JP 60088502 A JP60088502 A JP 60088502A JP 8850285 A JP8850285 A JP 8850285A JP H0634108 B2 JPH0634108 B2 JP H0634108B2
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JP
Japan
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total reflection
reflection mirror
sor
mirror
light
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JP60088502A
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康晴 平井
和延 早川
征喜 原田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はシンクロトロン軌道放射光(以下、SORと略
称する)を実験装置に導くビームライン中で使用する偏
向・集光・拡大鏡に係り、特に、ビームライン下流域の
装置間の干渉をさけたり、実験装置にSORを集光、偏
向させたりするために好適な全反射鏡装置の改良に関す
る。
〔発明の背景〕
シンクロトロン軌道放射光(SOR)を利用した各種実
験を行うためには、超高真空に保つた電子蓄積リングに
ビームラインを接続してSORを実験装置まで導く必要
がある。SORは実験装置に達するまでに偏向,集光,
拡大する事が必要であり、このための光学素子として全
反射鏡を使用する(SORの短波長域では、ガラス等の
屈折率が1より小さいためレンズ等は使えない)。
SORの照射を受けた全反射鏡は、照射部分が数ケ月以
内に劣化するため、反射率が低下する。このためたえず
超高真空を破つて全反射鏡を交換せねばならず、実験効
率と経済的な面から問題となつていた。さらに、詳述す
れば、従来の装置は、「フロント・エンド・フオー・ザ
・フオトン・フアクトリ・ビーム・ラインズ」サトウ
他;ニユークリア・インスツルメント・アンド・メソツ
208(1983)31「Front Ends for The Photon Fac
tory Beam Lines」S.Sato et al;Nucl.Instrum.&Method
s 208(1983)31の特にページ33の第1(b)図に
記載されている全反射鏡装置の様に、鏡の位置合わせを
行うために3自由度の可動機構をもつている。しかしな
がら、SORが直接入射して劣化した部分をズラす自由
度をもつていない。そのため、一度鏡が劣化すると真空
を破つて鏡を交換せざるを得ず、鏡面上の未劣化部分を
使用できないままになつていた。これは、真空をひんぱ
んに立ち上げなければならないこと、また高価な鏡を買
わねばならないことを意味し、実用上問題である。
〔発明の目的〕
したがつて、本発明の目的は、上記不都合点を解消した
全反射鏡装置を提供することにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するため本発明においては、SOR用全
反射鏡装置において鏡の位置合わせに必要な3つの自由
度に加えて、鏡の照射面積と光軸を一定に保てるスリッ
トと、鏡の照射部分をズラす1つの自由度とを付加して
4つの自由度をもたせるように構成したことを特徴とし
ている。すなわち、鏡面上でのSOR照射部分をズラせ
るためには鏡が移動できる自由度を1つ与えればよい。
但し、超高真空中で鏡を移動させるためにはベローズを
用いるのが最適である。また、SORの鏡面上での照射
面積と光軸とを一定に保つために、水平方向と垂直方向
にそれぞれ所定の長さで、幅が一定のスリットを持つ遮
光板を2枚使用するのが良い。かかる特徴的な構成とす
ることにより、長期間真空を破らず、その上、鏡を交換
する事なく鏡を使用できる装置を提供する事ができるよ
うになつた。
〔発明の実施例〕
本発明の実施例を第1図と第2図とにより説明する。全
反射鏡装置は、第1図,第2図に示す様に、真空容器
1、全反射鏡7の上・下移動棒(真空容器1の外側の板
14に固定されx方向に移動可となつている)2、ベア
リング3,3′、上・下移動を可能にするためのベロー
ズ4、SORを区切る垂直スリット(垂直の幅をきめ
る)5、水平の幅をきめる水平スリット(全反射鏡7に
固定)6、全反射鏡7、さらに、第1図右上に示した
θ,,Z方向の回転と並進の3自由度を全反射鏡7に
与えるためのゴニオメータ9とベローズ8とから成る。
この3自由度を与える機構は従来より知られているもの
でここでは省略してある。この様な構成から成る装置は
SORが入射したばあいの装置の動作は次の様に行う。
第1図,第2図の真空容器1の左側の発光点10から出
射したSORが入射し、垂直スリット5と水平スリット
6とを通過した後、全反射鏡7の表面を照射する。鏡7
の表面でSORは反射され、真空容器1の右側から出射
される。このとき、出射光の光軸11を調整するために
ゴニオメータ9を用いて3自由度(θ,,Z)を変化
させる。つぎに、全反射鏡7の表面はSORの照射エネ
ルギーが強力であるため半年〜1年程度の短期間で容易
に劣化するので、ハンドル13を回すことにより上・下
移動棒2、ベローズ4を駆動して全反射鏡7をx方向に
移動してSORの被照射部分12をズラし、劣化してい
ない部分を用いる。鏡7をx方向にズラしたとき、実際
のSOR照射面積と、光軸とが変化しない様にするた
め、第2図で詳細に示す様な、垂直スリット5と水平ス
リット6とを用いる。垂直スリット5は真空容器1に固
定し、かつZ方向の長穴とし、水平スリット6は全反射
鏡7に固定しx方向の長穴としているため、全反射鏡7
をx方向に移動させても、第2図の斜線で示す全反射鏡
7表面のSOR照射面積を光軸とは一定に保つことがで
きる。
〔発明の効果〕
以上述べた如く、本発明によれば、SOR照射による全
反射鏡の劣化部分を大気側からズラす事ができるので、
全反射鏡を有効に使用することができる。また、その
間、真空容器を大気にさらす必要がないので、実験効率
が著しく向上する。さらに、2枚のスリットを使用して
いるため、SORの鏡面照射面積と出射光の光軸とは、
全反射鏡をズラしても一定に保つ事が可能となり、実験
精度の向上と能率向上に効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるSOR用の全反射鏡装置の断面
図、第2図は2枚のスリットを通過したSORが全反射
鏡の鏡面を帯状に照射している事を示した正面図であ
る。 1……超高真空容器、2……全反射鏡の上下棒、3,
3′……上下棒の運動用ベアリング、4……上下棒の運
動用ベローズ、5……垂直スリット、6……水平スリッ
ト、7……全反射鏡、8……ベローズ、9……ゴニオメ
ータ、10……SOR発光点、11……光軸、12……
光照射領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シンクロトロン軌道放射光を導くビームラ
    イン中で上記軌道放射光を変更、集光、又は拡大するた
    め真空容器内に設けられた全反射鏡を有する全反射装置
    において、上記軌道放射光照射による上記全反射鏡の劣
    化領域を上記軌道放射光の光路から変位させるため上記
    真空容器の外部から真空中の上記全反射鏡を駆動する手
    段を備えることを特徴とする全反射鏡装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、全反射鏡
    に照射される放射光の照射面積を規定するためのスリッ
    トを有する遮光板が前記光路中に設けられることを特徴
    とする全反射鏡装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項において、スリット
    を有する遮光板は2枚設けられ、それぞれのスリットが
    直交していることを特徴とする全反射鏡装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第3項において、前記遮光
    板の一つはスリットが全反射鏡の面と垂直で且つ全反射
    鏡の放射光入射側に固着され、他の一つは真空容器に固
    着されていることを特徴とする全反射鏡装置。
JP60088502A 1985-04-26 1985-04-26 全反射鏡装置 Expired - Lifetime JPH0634108B2 (ja)

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JPS61248400A JPS61248400A (ja) 1986-11-05
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0225737A (ja) * 1988-07-15 1990-01-29 Hitachi Ltd 表面分析方法および装置
JPH07294699A (ja) * 1995-05-29 1995-11-10 Hitachi Ltd 全反射鏡装置

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JPS61248400A (ja) 1986-11-05

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