JPH06341058A - 蛋白繊維製品の加工方法 - Google Patents
蛋白繊維製品の加工方法Info
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- JPH06341058A JPH06341058A JP5129027A JP12902793A JPH06341058A JP H06341058 A JPH06341058 A JP H06341058A JP 5129027 A JP5129027 A JP 5129027A JP 12902793 A JP12902793 A JP 12902793A JP H06341058 A JPH06341058 A JP H06341058A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃獣毛又はクズ獣毛を有効に活用して、低コ
ストで蛋白繊維製品の物性を改良し、又はこれを濃色に
もしくは模様を付して染色する。 【構成】 獣毛蛋白の水溶液に蛋白繊維製品を浸漬して
獣毛蛋白をこの蛋白繊維製品の繊維に結合させる蛋白繊
維製品の加工方法であって、蛋白繊維製品のアミノ基又
はチオール基のいずれか又は双方に獣毛蛋白のアミノ基
又はチオール基のいずれか又は双方を架橋させる架橋剤
を獣毛蛋白の水溶液に添加混合した後、この混合液に蛋
白繊維製品を浸漬し乾燥することを特徴とする。獣毛蛋
白処理製品を水中又は金属塩水溶液中で昇温すると処理
製品が発色し、これを染料を用いて染色するとより濃色
化が図られる。発色前又は染色前に獣毛蛋白処理製品の
一部に紫外線を照射すると模様を形成できる。
ストで蛋白繊維製品の物性を改良し、又はこれを濃色に
もしくは模様を付して染色する。 【構成】 獣毛蛋白の水溶液に蛋白繊維製品を浸漬して
獣毛蛋白をこの蛋白繊維製品の繊維に結合させる蛋白繊
維製品の加工方法であって、蛋白繊維製品のアミノ基又
はチオール基のいずれか又は双方に獣毛蛋白のアミノ基
又はチオール基のいずれか又は双方を架橋させる架橋剤
を獣毛蛋白の水溶液に添加混合した後、この混合液に蛋
白繊維製品を浸漬し乾燥することを特徴とする。獣毛蛋
白処理製品を水中又は金属塩水溶液中で昇温すると処理
製品が発色し、これを染料を用いて染色するとより濃色
化が図られる。発色前又は染色前に獣毛蛋白処理製品の
一部に紫外線を照射すると模様を形成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、獣毛蛋白を羊毛や絹な
どの蛋白繊維製品の繊維に結合して蛋白繊維製品の物性
を改良し、又はこれを染色する加工方法に関するもので
ある。
どの蛋白繊維製品の繊維に結合して蛋白繊維製品の物性
を改良し、又はこれを染色する加工方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】羊毛などの獣毛は、古くから衣料用の繊
維素材として広く利用されていた。近年になって獣毛の
溶解加工或いは粉砕加工技術の開発に伴い、獣毛分解物
である粉末ケラチンや水溶性ケラチンが容易に入手でき
るようになり、例えば、毛髪栄養剤、化粧品又は食品の
添加剤、重金属の補捉剤、衣料の改良剤等の用途に利用
されるようになった。しかし、食品や化粧品分野での応
用例は多いものの、繊維関連分野への応用例は非常に少
なく、例えば、特定の分子量分布を有する羊毛分解ケラ
チンを羊毛繊維の内部に付与させることにより、しわ回
復性又は防しわ性を羊毛に付与する加工法(北野道雄
ら;テキスタイル&ファッション、Vol.9,No.6, p.254
〜282, 1992、愛知県尾張繊維技術センター発行)な
ど、数件の技術報告がなされているに過ぎない。
維素材として広く利用されていた。近年になって獣毛の
溶解加工或いは粉砕加工技術の開発に伴い、獣毛分解物
である粉末ケラチンや水溶性ケラチンが容易に入手でき
るようになり、例えば、毛髪栄養剤、化粧品又は食品の
添加剤、重金属の補捉剤、衣料の改良剤等の用途に利用
されるようになった。しかし、食品や化粧品分野での応
用例は多いものの、繊維関連分野への応用例は非常に少
なく、例えば、特定の分子量分布を有する羊毛分解ケラ
チンを羊毛繊維の内部に付与させることにより、しわ回
復性又は防しわ性を羊毛に付与する加工法(北野道雄
ら;テキスタイル&ファッション、Vol.9,No.6, p.254
〜282, 1992、愛知県尾張繊維技術センター発行)な
ど、数件の技術報告がなされているに過ぎない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記加工法は
羊毛蛋白である羊毛分解ケラチンを特定の分子量分布に
するために、酵素処理した後、透析する必要があり、加
工コストが極めて高価になる欠点があった。
羊毛蛋白である羊毛分解ケラチンを特定の分子量分布に
するために、酵素処理した後、透析する必要があり、加
工コストが極めて高価になる欠点があった。
【0004】一方、羊毛繊維関連業界を初めとして獣毛
繊維関連業界においては、製糸、製織、製編、整理染色
等の各工程において相当量の廃獣毛又はクズ獣毛が派生
している。これらの一部は紡毛布帛の製造に再利用され
ているが、多くの廃獣毛又はクズ獣毛は再利用されずに
焼却処理している。このため地球規模の資源再利用の観
点から、このような貴重な蛋白資源を利用する方法の開
発が期待されている。本発明の目的は、廃獣毛又はクズ
獣毛を有効に活用して、低コストで蛋白繊維製品の物性
を改良し、又はこれを濃色にもしくは模様を付して染色
する加工方法を提供することにある。
繊維関連業界においては、製糸、製織、製編、整理染色
等の各工程において相当量の廃獣毛又はクズ獣毛が派生
している。これらの一部は紡毛布帛の製造に再利用され
ているが、多くの廃獣毛又はクズ獣毛は再利用されずに
焼却処理している。このため地球規模の資源再利用の観
点から、このような貴重な蛋白資源を利用する方法の開
発が期待されている。本発明の目的は、廃獣毛又はクズ
獣毛を有効に活用して、低コストで蛋白繊維製品の物性
を改良し、又はこれを濃色にもしくは模様を付して染色
する加工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1加工方法
は、獣毛蛋白の水溶液に蛋白繊維製品を浸漬して獣毛蛋
白をこの蛋白繊維製品の繊維に結合させる蛋白繊維製品
の加工方法である。その特徴ある構成は蛋白繊維製品の
アミノ基又はチオール基のいずれか又は双方に獣毛蛋白
のアミノ基又はチオール基のいずれか又は双方を架橋さ
せる架橋剤を獣毛蛋白の水溶液に添加混合した後、この
混合液に蛋白繊維製品を浸漬し乾燥することにある。
は、獣毛蛋白の水溶液に蛋白繊維製品を浸漬して獣毛蛋
白をこの蛋白繊維製品の繊維に結合させる蛋白繊維製品
の加工方法である。その特徴ある構成は蛋白繊維製品の
アミノ基又はチオール基のいずれか又は双方に獣毛蛋白
のアミノ基又はチオール基のいずれか又は双方を架橋さ
せる架橋剤を獣毛蛋白の水溶液に添加混合した後、この
混合液に蛋白繊維製品を浸漬し乾燥することにある。
【0006】また本発明の第2加工方法は、上記加工方
法で得られた、獣毛蛋白が繊維に結合した蛋白繊維製品
の全面又は一部の面に紫外線を照射する加工方法であ
る。
法で得られた、獣毛蛋白が繊維に結合した蛋白繊維製品
の全面又は一部の面に紫外線を照射する加工方法であ
る。
【0007】また本発明の第3加工方法は、第1又は第
2加工方法で得られた、獣毛蛋白が繊維に結合した蛋白
繊維製品を水又は金属塩水溶液に浸漬した状態で昇温し
てこの繊維製品を発色させる加工方法である。
2加工方法で得られた、獣毛蛋白が繊維に結合した蛋白
繊維製品を水又は金属塩水溶液に浸漬した状態で昇温し
てこの繊維製品を発色させる加工方法である。
【0008】また本発明の第4加工方法は、第1又は第
2加工方法で得られた、獣毛蛋白が繊維に結合した蛋白
繊維製品を水に浸漬し、染料を添加した後、昇温してこ
の繊維製品を濃色に染色する加工方法である。
2加工方法で得られた、獣毛蛋白が繊維に結合した蛋白
繊維製品を水に浸漬し、染料を添加した後、昇温してこ
の繊維製品を濃色に染色する加工方法である。
【0009】更に本発明の第5加工方法は、第1又は第
2加工方法で得られた、獣毛蛋白が繊維に結合した蛋白
繊維製品を水に浸漬し、染料及び金属塩を添加した後、
昇温してこの繊維製品を濃色に染色する加工方法であ
る。
2加工方法で得られた、獣毛蛋白が繊維に結合した蛋白
繊維製品を水に浸漬し、染料及び金属塩を添加した後、
昇温してこの繊維製品を濃色に染色する加工方法であ
る。
【0010】以下、本発明を詳述する。本発明に用いら
れる獣毛蛋白は水溶性であって、この蛋白を得る獣毛源
としては、羊毛が入手しやすく適当であるが、アンゴ
ラ、カシミア、モヘヤ、又はニワトリの羽根などのケラ
チン蛋白が抽出できるものであれば、限定されるもので
はない。水溶性の獣毛蛋白を得る方法としては、加水分
解ケラチン溶液として市販されているものを購入する方
法と、常法(P.Alexander, et al., Wool, p.356, Rein
hold, New York, 1954)に従って製造する方法がある。
常法に従って製造する場合は、過蟻酸、過酢酸、又は過
酸化水素などの酸化剤で加水分解した獣毛を、0.3N
のアンモニア水に溶解させ、その溶液を濾過又は遠心分
離することにより、不溶性蛋白を取り除くことによって
容易に得ることができる。
れる獣毛蛋白は水溶性であって、この蛋白を得る獣毛源
としては、羊毛が入手しやすく適当であるが、アンゴ
ラ、カシミア、モヘヤ、又はニワトリの羽根などのケラ
チン蛋白が抽出できるものであれば、限定されるもので
はない。水溶性の獣毛蛋白を得る方法としては、加水分
解ケラチン溶液として市販されているものを購入する方
法と、常法(P.Alexander, et al., Wool, p.356, Rein
hold, New York, 1954)に従って製造する方法がある。
常法に従って製造する場合は、過蟻酸、過酢酸、又は過
酸化水素などの酸化剤で加水分解した獣毛を、0.3N
のアンモニア水に溶解させ、その溶液を濾過又は遠心分
離することにより、不溶性蛋白を取り除くことによって
容易に得ることができる。
【0011】本発明に用いられる蛋白繊維製品は、アミ
ノ酸で構成されている蛋白繊維素材により作られた繊維
製品である。例示すれば、アンゴラ、カシミア、モヘ
ヤ、アルパカ、羊毛等の獣毛、又は絹を挙げることがで
きる。この繊維製品は、繊維の形態でも、糸の形態で
も、織物、編物、不織布などの布帛の形態でもよい。
ノ酸で構成されている蛋白繊維素材により作られた繊維
製品である。例示すれば、アンゴラ、カシミア、モヘ
ヤ、アルパカ、羊毛等の獣毛、又は絹を挙げることがで
きる。この繊維製品は、繊維の形態でも、糸の形態で
も、織物、編物、不織布などの布帛の形態でもよい。
【0012】本発明に使用する架橋剤としては、ビス
イミドエステル類、アシルアジド類、イソシアネート
類、ジアルデヒド類などのアミノ基相互間の架橋剤;
メルカプトアルキルイミデート類などのアミノ基とチオ
ール基間の架橋剤;マレイミド誘導体などのチオール
基相互間の架橋剤などが挙げられる。上記架橋剤は1種
のみならず2種以上組合せて用いてもよい。その中でも
ジアルデヒド類に属する、安価で取り扱い易いグルタル
アルデヒトが好ましい。
イミドエステル類、アシルアジド類、イソシアネート
類、ジアルデヒド類などのアミノ基相互間の架橋剤;
メルカプトアルキルイミデート類などのアミノ基とチオ
ール基間の架橋剤;マレイミド誘導体などのチオール
基相互間の架橋剤などが挙げられる。上記架橋剤は1種
のみならず2種以上組合せて用いてもよい。その中でも
ジアルデヒド類に属する、安価で取り扱い易いグルタル
アルデヒトが好ましい。
【0013】獣毛蛋白のアミノ基、チオール基等を蛋白
繊維のアミノ基、チオール基等に対して均一に架橋反応
させるためには、蛋白繊維製品を浸漬した獣毛蛋白の水
溶液を撹拌しながら、反応をゆっくり進行させた方が好
ましい。例えば、グルタルアルデヒドを架橋剤として用
いる場合には、反応液のpHは中性〜弱アルカリ性に
し、反応温度は20〜50℃、獣毛蛋白濃度は10〜5
0%owf、また架橋剤の濃度は獣毛蛋白水溶液に対し
て10〜50重量%程度にするのが好ましい。また架橋
反応に要する時間は、反応条件により異なるが、上記の
条件であれば数分から数十分程度で足りる。反応終了
後、蛋白繊維製品をよく水洗いして、陰干しで乾燥す
る。
繊維のアミノ基、チオール基等に対して均一に架橋反応
させるためには、蛋白繊維製品を浸漬した獣毛蛋白の水
溶液を撹拌しながら、反応をゆっくり進行させた方が好
ましい。例えば、グルタルアルデヒドを架橋剤として用
いる場合には、反応液のpHは中性〜弱アルカリ性に
し、反応温度は20〜50℃、獣毛蛋白濃度は10〜5
0%owf、また架橋剤の濃度は獣毛蛋白水溶液に対し
て10〜50重量%程度にするのが好ましい。また架橋
反応に要する時間は、反応条件により異なるが、上記の
条件であれば数分から数十分程度で足りる。反応終了
後、蛋白繊維製品をよく水洗いして、陰干しで乾燥す
る。
【0014】このように本発明の第1加工方法で得られ
た蛋白繊維製品(以下、獣毛蛋白処理製品という)は、
黄色味を帯び、例えば羊毛繊維の場合、著しく吸水性が
向上し、また防縮性が付与される。電子顕微鏡で観察す
ると、獣毛蛋白処理製品の繊維は獣毛蛋白により被覆さ
れる。
た蛋白繊維製品(以下、獣毛蛋白処理製品という)は、
黄色味を帯び、例えば羊毛繊維の場合、著しく吸水性が
向上し、また防縮性が付与される。電子顕微鏡で観察す
ると、獣毛蛋白処理製品の繊維は獣毛蛋白により被覆さ
れる。
【0015】また本発明の第2加工方法により獣毛蛋白
処理製品に紫外線レーザ光等の紫外線光(UV)を照射
すると、この紫外線を照射した製品(以下、紫外線処理
製品という)の繊維の表面特性が容易に変化し、吸水性
がより向上する。この紫外線は獣毛蛋白処理製品の全面
に照射してもよいが、所望の部分の面だけ照射して、部
分的に蛋白繊維を改質させてもよい。部分照射すること
により、後述する第3ないし第5加工方法で照射部分の
み濃色の模様を形成することができる。本発明で用いる
紫外線光は、低波長のものが好ましく、また紫外線レー
ザ光のような強いものが効果的である。第3ないし第5
加工方法により模様を導入するときには、模様に相応し
た孔やスリットのあいた型板を用いたバッチ法でも、或
いは光線の点滅を利用したドット式の連続法でもよい。
特に後者の連続法は紫外線の強度を変化させるとによっ
て、連続的な濃淡を表現できる。
処理製品に紫外線レーザ光等の紫外線光(UV)を照射
すると、この紫外線を照射した製品(以下、紫外線処理
製品という)の繊維の表面特性が容易に変化し、吸水性
がより向上する。この紫外線は獣毛蛋白処理製品の全面
に照射してもよいが、所望の部分の面だけ照射して、部
分的に蛋白繊維を改質させてもよい。部分照射すること
により、後述する第3ないし第5加工方法で照射部分の
み濃色の模様を形成することができる。本発明で用いる
紫外線光は、低波長のものが好ましく、また紫外線レー
ザ光のような強いものが効果的である。第3ないし第5
加工方法により模様を導入するときには、模様に相応し
た孔やスリットのあいた型板を用いたバッチ法でも、或
いは光線の点滅を利用したドット式の連続法でもよい。
特に後者の連続法は紫外線の強度を変化させるとによっ
て、連続的な濃淡を表現できる。
【0016】また黄色味を帯びていた獣毛蛋白処理製品
又は紫外線処理製品を本発明の第3加工方法により水中
で昇温して、例えば煮沸すると、獣毛蛋白処理製品は茶
色に発色する。発色したこの処理製品の色調は、更に銅
などの金属塩を添加昇温して、例えば煮沸することによ
り、一層濃色化する。この茶に発色する反応機構につい
ては不明であるが、発色と同時に繊維の表面特性も変化
しており、例えば、羊毛繊維の場合、煮沸処理後には吸
水性が低下し、羊毛本来の撥水性が回復する。電子顕微
鏡による繊維表面の観察では、煮沸処理前後の表面変化
は見られない。
又は紫外線処理製品を本発明の第3加工方法により水中
で昇温して、例えば煮沸すると、獣毛蛋白処理製品は茶
色に発色する。発色したこの処理製品の色調は、更に銅
などの金属塩を添加昇温して、例えば煮沸することによ
り、一層濃色化する。この茶に発色する反応機構につい
ては不明であるが、発色と同時に繊維の表面特性も変化
しており、例えば、羊毛繊維の場合、煮沸処理後には吸
水性が低下し、羊毛本来の撥水性が回復する。電子顕微
鏡による繊維表面の観察では、煮沸処理前後の表面変化
は見られない。
【0017】この第3加工方法を発展させて、獣毛蛋白
処理製品又は紫外線処理製品を通常の合成染料を用いて
染色するときには、本発明の第4加工方法によりこの処
理製品を水に浸漬し、染料を添加した後、昇温(例えば
煮沸)する。処理製品が呈する茶色と、合成染料による
染色とが相乗的に機能して、更に濃色化する。また本発
明の第5加工方法によりこの染料とともに銅などの重金
属塩を添加して煮沸時に重金属水溶液中で処理すること
により、極めて濃く、深みのある色相が得られる。
処理製品又は紫外線処理製品を通常の合成染料を用いて
染色するときには、本発明の第4加工方法によりこの処
理製品を水に浸漬し、染料を添加した後、昇温(例えば
煮沸)する。処理製品が呈する茶色と、合成染料による
染色とが相乗的に機能して、更に濃色化する。また本発
明の第5加工方法によりこの染料とともに銅などの重金
属塩を添加して煮沸時に重金属水溶液中で処理すること
により、極めて濃く、深みのある色相が得られる。
【0018】本発明の第4又は第5加工方法に適用され
る合成染料は、蛋白繊維製品を染色し得るものであれ
ば、酸性染料、直接染料等に制限されるものではない。
また濃色効果を向上させるために必要な重金属塩として
は、銅、クロム、アルミニウム、スズ等の塩が挙げられ
る。この中で1〜5%owfの銅塩が最も効果的であ
る。濃色化を効率良く遂行するために昇温は、煮沸状態
まで行うことが望ましく、その煮沸処理条件は95〜1
00℃で20分程度である。本発明の煮沸処理はこれに
限らず、通常の染色における煮沸処理で代用することも
できる。
る合成染料は、蛋白繊維製品を染色し得るものであれ
ば、酸性染料、直接染料等に制限されるものではない。
また濃色効果を向上させるために必要な重金属塩として
は、銅、クロム、アルミニウム、スズ等の塩が挙げられ
る。この中で1〜5%owfの銅塩が最も効果的であ
る。濃色化を効率良く遂行するために昇温は、煮沸状態
まで行うことが望ましく、その煮沸処理条件は95〜1
00℃で20分程度である。本発明の煮沸処理はこれに
限らず、通常の染色における煮沸処理で代用することも
できる。
【0019】
【作用】獣毛蛋白水溶液に架橋剤の下、蛋白繊維製品を
浸漬すると、架橋剤が獣毛蛋白のアミノ基又はチオール
基のいずれか又は双方を蛋白繊維製品のアミノ基又はチ
オール基のいずれか又は双方に架橋させる。これにより
蛋白繊維の表面が改質され、羊毛繊維であればスケール
が変質してその物性が変化する。
浸漬すると、架橋剤が獣毛蛋白のアミノ基又はチオール
基のいずれか又は双方を蛋白繊維製品のアミノ基又はチ
オール基のいずれか又は双方に架橋させる。これにより
蛋白繊維の表面が改質され、羊毛繊維であればスケール
が変質してその物性が変化する。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を詳しく説明するが、こ
こに挙げた実施例は一例であって、本発明はこれに限定
されるものではない。
こに挙げた実施例は一例であって、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0021】<実施例1>第1加工方法に基づきグルタ
ルアルデヒドを用いた羊毛布への羊毛蛋白の架橋を行っ
た。先ず200mlの2%羊毛蛋白水溶液(pH7)を
調製し、50℃に加温した。そこに架橋剤のグルタルア
ルデヒド25%溶液を最終濃度が1%になるように加
え、均一に撹拌し、あらかじめ羊毛蛋白水溶液になじま
せておいた羊毛布10gを反応液に浸した。反応液を時
折撹拌しながら、約10分間反応させた。羊毛布を水道
水でよく洗浄したのち、日陰で乾燥させた。加工後の羊
毛布と、比較のため加工前の羊毛布について水を滴下す
る試験と洗濯収縮試験をそれぞれ行った。加工前の羊毛
布では滴下した水が比較的浸透しにくかったのに対し
て、加工後の羊毛布では滴下した水が容易に浸透した。
また加工前の羊毛布の洗濯収縮率が平均約16%であっ
たものが、加工後の羊毛布では平均約4%であった。
ルアルデヒドを用いた羊毛布への羊毛蛋白の架橋を行っ
た。先ず200mlの2%羊毛蛋白水溶液(pH7)を
調製し、50℃に加温した。そこに架橋剤のグルタルア
ルデヒド25%溶液を最終濃度が1%になるように加
え、均一に撹拌し、あらかじめ羊毛蛋白水溶液になじま
せておいた羊毛布10gを反応液に浸した。反応液を時
折撹拌しながら、約10分間反応させた。羊毛布を水道
水でよく洗浄したのち、日陰で乾燥させた。加工後の羊
毛布と、比較のため加工前の羊毛布について水を滴下す
る試験と洗濯収縮試験をそれぞれ行った。加工前の羊毛
布では滴下した水が比較的浸透しにくかったのに対し
て、加工後の羊毛布では滴下した水が容易に浸透した。
また加工前の羊毛布の洗濯収縮率が平均約16%であっ
たものが、加工後の羊毛布では平均約4%であった。
【0022】<実施例2>実施例1で加工した羊毛布を
更に第3加工方法に基づき、2通りの方法で茶色に発色
させた。即ち、実施例1と同様の方法で得られた羊毛布
を、第1の方法では200mlの水道水に、また第2の
方法では200mlの3%owfの酢酸銅水溶液にそれ
ぞれ浸漬した。これらの浸漬した液をともに沸騰するま
で時折撹拌を繰り返し、沸騰状態になってから、更に1
0分程度煮沸処理を行った。水温が下がってから2枚の
羊毛布を水道水で洗い、日陰で乾燥させた。この処理に
よって、第1の方法の水道水のみを用いた場合は、明る
い茶色に、第2の方法の酢酸銅水溶液を用いた場合はこ
げ茶色に呈色した。
更に第3加工方法に基づき、2通りの方法で茶色に発色
させた。即ち、実施例1と同様の方法で得られた羊毛布
を、第1の方法では200mlの水道水に、また第2の
方法では200mlの3%owfの酢酸銅水溶液にそれ
ぞれ浸漬した。これらの浸漬した液をともに沸騰するま
で時折撹拌を繰り返し、沸騰状態になってから、更に1
0分程度煮沸処理を行った。水温が下がってから2枚の
羊毛布を水道水で洗い、日陰で乾燥させた。この処理に
よって、第1の方法の水道水のみを用いた場合は、明る
い茶色に、第2の方法の酢酸銅水溶液を用いた場合はこ
げ茶色に呈色した。
【0023】<実施例3>実施例1で加工した羊毛布を
更に第5加工方法に基づき、茶色と別の色で濃色に染色
した。即ち、実施例1と同様の方法で得られた羊毛布
を、20倍量の水道水、1%owfの酸性染料(Sandol
an Blue E-HRLN)、10%owfの硫酸ナトリウム、及
び3%owfの硫酸銅からなる染色液に浸し、20分程
度で徐々に昇温させ、沸騰状態で45分程度、この羊毛
布を煮沸した。水温が下がってから、羊毛布を水道水で
洗浄し、50℃の温浴で洗浄し、更に水道水で洗浄し
て、乾燥させた。通常、この条件で未処理羊毛布を染め
た場合、明るい青色に染色されるが、この場合は濃色効
果により緑味を帯びた黒色に染色された。
更に第5加工方法に基づき、茶色と別の色で濃色に染色
した。即ち、実施例1と同様の方法で得られた羊毛布
を、20倍量の水道水、1%owfの酸性染料(Sandol
an Blue E-HRLN)、10%owfの硫酸ナトリウム、及
び3%owfの硫酸銅からなる染色液に浸し、20分程
度で徐々に昇温させ、沸騰状態で45分程度、この羊毛
布を煮沸した。水温が下がってから、羊毛布を水道水で
洗浄し、50℃の温浴で洗浄し、更に水道水で洗浄し
て、乾燥させた。通常、この条件で未処理羊毛布を染め
た場合、明るい青色に染色されるが、この場合は濃色効
果により緑味を帯びた黒色に染色された。
【0024】<実施例4>実施例1で加工した羊毛布を
更に紫外線照射を伴う第5加工方法に基づき、羊毛布に
模様を形成した。即ち実施例1と同様の方法で得られた
羊毛布に、水玉模様の多数の丸い孔があいたステンレス
製の型板を密着させ、その上から紫外線を照射した。こ
の処理により、紫外線が照射された箇所の黄色が若干濃
くなり、吸水性も良くなった。更に実施例3と同様な方
法で酸性染色を行った結果、水玉の部分が緑味を帯びた
黒色、その他の部分は藍色に染色され、くっきりとした
水玉模様をつくることができた。
更に紫外線照射を伴う第5加工方法に基づき、羊毛布に
模様を形成した。即ち実施例1と同様の方法で得られた
羊毛布に、水玉模様の多数の丸い孔があいたステンレス
製の型板を密着させ、その上から紫外線を照射した。こ
の処理により、紫外線が照射された箇所の黄色が若干濃
くなり、吸水性も良くなった。更に実施例3と同様な方
法で酸性染色を行った結果、水玉の部分が緑味を帯びた
黒色、その他の部分は藍色に染色され、くっきりとした
水玉模様をつくることができた。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の方法によれ
ば、廃棄され焼却処分されている廃羊毛、クズ羊毛等の
獣毛蛋白を有効に活用できるとともに、簡単な操作で獣
毛蛋白水溶液と架橋剤の存在下、低コストで蛋白繊維製
品の物性を改良し、蛋白繊維製品を濃色化でき、或いは
模様を付与することができる。本発明の加工方法を既存
の染色加工法と組合せれば、より多彩な染色加工が達成
され、染色加工の幅を広げることができる。
ば、廃棄され焼却処分されている廃羊毛、クズ羊毛等の
獣毛蛋白を有効に活用できるとともに、簡単な操作で獣
毛蛋白水溶液と架橋剤の存在下、低コストで蛋白繊維製
品の物性を改良し、蛋白繊維製品を濃色化でき、或いは
模様を付与することができる。本発明の加工方法を既存
の染色加工法と組合せれば、より多彩な染色加工が達成
され、染色加工の幅を広げることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/28 5/29 5/3415 5/36 D06M 10/00 D06P 3/14 Z 9356−4H 5/00 DBF 9356−4H 104 9356−4H 5/20 D 9356−4H // D06M 101:12
Claims (7)
- 【請求項1】 獣毛蛋白の水溶液に蛋白繊維製品を浸漬
して前記獣毛蛋白を前記蛋白繊維製品の繊維に結合させ
る蛋白繊維製品の加工方法であって、前記蛋白繊維製品
のアミノ基又はチオール基のいずれか又は双方に前記獣
毛蛋白のアミノ基又はチオール基のいずれか又は双方を
架橋させる架橋剤を前記獣毛蛋白の水溶液に添加混合し
た後、前記混合液に前記蛋白繊維製品を浸漬し、乾燥す
ることを特徴とする蛋白繊維製品の加工方法。 - 【請求項2】 架橋剤はビスイミドエステル類、アシル
アジド類、イソシアネート類、ジアルデヒド類、メルカ
プトアルキルイミデート類、及びマレイミド誘導体から
なる群より選ばれた1種又は2種以上の架橋剤である請
求項1記載の蛋白繊維製品の加工方法。 - 【請求項3】 請求項1で加工した獣毛蛋白が繊維に結
合した蛋白繊維製品の全面又は一部の面に紫外線を照射
する蛋白繊維製品の加工方法。 - 【請求項4】 請求項1又は3で加工した獣毛蛋白が繊
維に結合した蛋白繊維製品を水又は金属塩水溶液に浸漬
した状態で昇温して前記繊維製品を発色させる蛋白繊維
製品の加工方法。 - 【請求項5】 請求項1又は3で加工した獣毛蛋白が繊
維に結合した蛋白繊維製品を水に浸漬し、染料を添加し
た後、昇温して前記繊維製品を濃色に染色する蛋白繊維
製品の加工方法。 - 【請求項6】 請求項1又は3で加工した獣毛蛋白が繊
維に結合した蛋白繊維製品を水に浸漬し、染料及び金属
塩を添加した後、昇温して前記繊維製品を濃色に染色す
る蛋白繊維製品の加工方法。 - 【請求項7】 請求項1ないし請求項6いずれかの方法
により加工された蛋白繊維製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12902793A JP3265329B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 蛋白繊維製品の加工方法 |
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JP12902793A JP3265329B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 蛋白繊維製品の加工方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06341058A true JPH06341058A (ja) | 1994-12-13 |
JP3265329B2 JP3265329B2 (ja) | 2002-03-11 |
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ID=14999327
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12902793A Expired - Fee Related JP3265329B2 (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 蛋白繊維製品の加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3265329B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100333784B1 (ko) * | 2000-02-15 | 2002-04-26 | 주재성 | 낙모 칼라 솜 및 낙모 칼라 섬유볼, 및 이들의 제조방법 |
WO2002059413A3 (en) * | 2001-01-25 | 2003-09-04 | Nano Tex Llc | Method of producing protein sheaths around fibers of textiles and textiles produced thereby |
CN103790013A (zh) * | 2012-11-01 | 2014-05-14 | 西南大学 | 一种兔毛织物防掉毛方法 |
WO2017038814A1 (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 株式会社島精機製作所 | 加工繊維の製造方法及び当該加工繊維、動物繊維の損傷抑制方法、並びに動物繊維の加工方法 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP12902793A patent/JP3265329B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20180042429A (ko) | 2015-08-31 | 2018-04-25 | 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 | 가공섬유의 제조방법 및 상기 가공섬유, 동물섬유의 손상억제방법 및 동물섬유의 가공방법 |
JPWO2017038814A1 (ja) * | 2015-08-31 | 2018-08-16 | 株式会社島精機製作所 | 加工繊維の製造方法及び当該加工繊維、動物繊維の損傷抑制方法、並びに動物繊維の加工方法 |
AU2016317514B2 (en) * | 2015-08-31 | 2019-07-25 | Shima Seiki Mfg., Ltd. | Method for manufacturing processed fiber, processed fiber, method for suppressing damage to animal fiber, and method for processing animal fiber |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3265329B2 (ja) | 2002-03-11 |
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