JPH06340200A - 絵画入り額縁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】絵画と額縁とのミスマッチが無く絵画の良さを
充分引き出せる絵画入り額縁を提供できるようにする。 【構成】本発明に係る絵画入り額縁は、絵画を略中央部
に配設した基台３と、該基台の表面に貼着された化粧紙
４と、化粧紙の表面に固定された透明な板状の化粧板５
とからなり、化粧紙の表面部分に絵画２の１部分の模様
を表してなる絵画入り額縁である。また、絵画は写真及
びポスター等の原画をドットに分解し、該ドットを長円
乃至は水滴型に処理して絵画風に処理し、その上面部分
に塗布した透明な樹脂に筆目を入れて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は絵画入り額縁に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】例えば家庭や事務所等の壁面に飾られる
絵画入り額縁は、絵画と額縁とが別々に販売されている
事から、先ず、需要者の好みに合った絵画を入手し、次
にこの絵画に合う額縁を買い求め、買い求めた額縁に絵
画を装着してこれを壁面に吊下げて飾るにようにしてい
るのが一般的であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の一般
的な方法による絵画入り額縁では絵画と額縁とを別々に
購入するために、気に入った絵画は見つかってもこれに
馴染む額縁が中々見つけ難いことが多く、そのために絵
画と額縁とがアンバランスな状態で飾られることが多い
と言う問題があった。

【０００４】更に、一般的な額縁では枠体の表面に模様
と塗色を施してあり、これが為にこの枠体の表面の模様
と塗色とが目立ち折角の絵画の良さも減殺されてしまう
という問題があった。本発明は上記問題点に鑑み提案さ
れたもので、絵画と額縁とのミスマッチが無く絵画の良
さを充分引き出せる絵画入り額縁を提供できるようにす
ることを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る絵画入り額縁は、絵画を略中央部に配設
した基台と、該基台の表面に貼着された化粧紙と、化粧
紙の表面に固定された透明な板状の化粧板とからなり、
化粧紙の表面部分に絵画の１部分の模様を表してなる絵
画入り額縁である。

【０００６】尚、絵画は写真及びポスター等の原画をド
ットに分解し、該ドットを長円乃至は水滴型に処理して
絵画風に処理し、その上面部分に塗布した透明な樹脂に
筆目を入れて形成することもできる。

【０００７】

【作用】本発明の絵画入り額縁では、先ず、気に入った
絵画乃至写真及びポスター等の原画を購入または入手す
る。次に、購入または入手したものが絵画の場合にはそ
の少なくとも周辺部分を拡大してカラー複写により化粧
紙を作成する。

【０００８】然る後、絵画を基台に装着するとともに、
基台の表面に化粧紙を貼着してから透明な板状の化粧板
を固定すると絵画入り額縁が完成するのである。尚、絵
画を写真及びポスター等の原画から作成する場合には、
この写真及びポスター等の原画をコンピュータグラフィ
ックスにより絵画風に処理し、その上面部分に塗布した
透明な樹脂に筆目を入れて絵画を形成した後は上記した
のと同様にして絵画入り額縁が製作されるのである。

【０００９】

【実施例】以下本発明に係る絵画入り額縁を図面に基づ
いて説明する。図１は絵画入り額縁の全体斜視図、図２
はその分解斜視図、図３は中央縦断面図であって、図中
符号１は絵画入り額縁を全体的に示す。この絵画入り額
縁１は、絵画２を略中央部に配設した基台３と、この基
台３の表面３ａに貼着された化粧紙４と、化粧紙４の表
面４ａに固定された化粧板５とからなる。

【００１０】そして、絵画２は、枠体６にカンバス布７
を貼着した一般的な油絵用のカンバス８の表面に気に入
ったカラー写真を図外のコンピュータグラフィックスに
より絵画風に処理され、これをペーパー９にプリントア
ウトしたものをものを貼着し、その上面部分９ａに塗布
した透明な樹脂が硬化しないうちに筆目を入れて形成し
てある。

【００１１】このカラー写真を絵画風に処理する手順
は、先ずカラー写真をコンピュータグラフィックスでド
ットに分解し、そのドットを例えば油絵で描いたらこう
なるであろうと思われる方向と長さ（例えば長円乃至は
水滴型）にしたものである。

【００１２】基台３はその中央部に絵画２を露出できる
装着窓１０が穿設され、裏面には絵画２を取りつける装
着枠１１が形成されている。基台３の表面３ａに貼着さ
れる化粧紙４は、絵画２を基台３の大きさまでカラー複
写機により拡大した後、中央部分に上記基台３の窓９に
合致する孔１２を形成したものである。

【００１３】上記化粧紙４の表面４ａに固定される化粧
板５は、例えばアクリル板のような透明な板材を基台３
及び化粧紙４の大きさに形成し、中央部分には上記窓９
及び孔１１に合致する窓１３が形成されるとともに、こ
の窓１３の開口周縁部分には鏡面に仕上げられた模様枠
１４が形成されている。

【００１４】上記のように形成された部材で絵画入り額
縁１を製作する場合を次に説明する。先ず、基台３の表
面３ａに化粧紙４を接着剤で貼着し、その上面に透明な
接着剤を塗布し、化粧板５を貼着固定すると額縁が完成
する。次に、額縁の装着枠１０に絵画２を挿入してビス
１５で固定すると、絵画入り額縁１が完成するのであ
る。

【００１５】こうして製作された絵画入り額縁１は、化
粧板５の中央の窓１３から見える絵画２と化粧板５の周
囲の模様とが略同色で同形状になっていることから、絵
画２と化粧板５の周囲の模様とが渾然一体化し、恰も気
に入った絵画２が広がったように見えるのである。

【００１６】尚、上記実施例では額縁に装着する絵画２
を、カラー写真をコンピュータグラフィックスにより絵
画風に処理しこれをペーパー９にプリントアウトした
後、その上面部分９ａに透明な合成樹脂を塗布し、樹脂
が硬化しないうちに筆目を入れて形成したものを使用す
るようにしてあるが、これに代えて生の油絵を額縁に装
着するようにしても良いことは勿論である。

【００１７】更に、上記実施例では化粧板５の窓１３の
開口周縁部分に鏡面に仕上げられた模様枠１４を設けて
あるが、これを省略することができるのは言うまでもな
いことである。

【００１８】

【発明の効果】本発明の絵画入り額縁は以上に説明した
ように、化粧板の中央の窓から見える絵画と化粧板の周
囲の模様とが略同色で同形状になっていることから、絵
画と化粧板の周囲の模様とが渾然一体化し、恰も気に入
った絵画が広がったように見え、従来のように額縁とを
別々に購入する時のように絵画と額縁とがアンバランス
をなくすことができると言う利点がある。

【００１９】更に、化粧板の中央の窓から見える絵画と
化粧板の周囲の模様とが略同色で同形状になっているこ
とから、気に入った絵画の良さも尚一層増幅されると言
う利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】絵画入り額縁の全体斜視図である。

【図２】絵画入り額縁の分解斜視図である。

【図３】絵画入り額縁の中央縦断面図である。

【符号の説明】

１・・・絵画入り額縁 ２・・・絵画 ３・・・基台 ４・・・化粧紙 ５・・・化粧板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】絵画を略中央部に配設した基台と、該基台
   の表面に貼着された化粧紙と、化粧紙の表面に固定され
   た透明な板状の化粧板とからなり、化粧紙の表面部分に
   絵画の１部分の模様を表してなる絵画入り額縁。
2. 【請求項２】絵画が写真及びポスター等の原画をドット
   に分解し、該ドットを長円乃至は水滴型に処理して絵画
   風に処理し、その上面部分に塗布した透明な樹脂に筆目
   を入れてなる請求項１に記載の絵画入り額縁。