JPH06339557A - ゲーム装置及びゲーム方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一方の遊技者が自分の遊技駒を勝利配列に配
置するまで、１６の遊技区画を持つ遊技面で１４個の遊
技駒を２人の遊技者が操作するゲーム装置を提供する。 【構成】 ゲーム装置は、１４個のプレイ用駒１８、１
９、２０と１６区画１３に分割された遊技面１２とを備
えている。遊技者は自分の駒とワイルド駒２０とで勝利
配列をつくるようにする。遊技面１２は袋状に形成され
得てプレイ用駒１８、１９、２０を保管できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はゲーム装置に関する。

【０００２】

【従来技術】チク−タク−トゥー（三目並べ）のゲーム
はゲーム遊技者のすべてによく知られている。チク−タ
ク−トゥーは、英国では「丸及びばつ」、中国では「ル
ーク・タスト・ケイ′ｉ（Ｌｕｋ Ｔｕｓｔ Ｋ′
ｉ）」又アフリカでは「アキ（Ａｃｈｉ）」とそれぞれ
呼ばれ多年にわたりこの遊技が行われている。このゲー
ムを行う最古の遊技盤は古代エジプトの紀元前１４００
年建造のカーナ（Kurna)の寺院で発見された。

【０００３】チク−タク−トゥー（Ｔｉｃ−Ｔａｃ−Ｔ
ｏｅ）のゲームは、複雑な規則や装置がなくて習得が容
易で迅速に遊技できるから非常に人気がある。しかし、
チク−タク−トゥーのゲームは、一方の遊技者が勝利の
配列を構成する前に、２人の遊技者が遊技面の利用でき
る区画を一杯にしたとき引き分けに終ることが多い。チ
ク−タク−トゥーのゲームが引き分けに終り易い傾向の
ため、このゲームから興奮が幾分除かれ、ゲームで得ら
れる満足感が少なくなる。

【０００４】従って、引き分けに終ることの多いゲーム
の欠点を伴わないでチク−タク−トゥーの遊技のし易さ
を合わせ持つゲームを考案することが望ましい。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題及び解決するための手
段】本発明によれば、２人の遊技者用のゲーム装置は、
１４個の遊技駒と１６区画の枡目（グリッド）に分割し
た遊技面とを備えている。各遊技者はこれ等の遊技駒の
うち６個ずつを割当てられる。２個の遊技駒はワイルド
(Wild)駒であり、いずれの遊技者も使うことができる。
各遊技者は順番に遊技駒を枡目上に置き遊技駒を勝利配
列に配置するようにする。各遊技区画のうち２つはつね
に空いているから。各遊技者は全部の駒を枡目上に置い
た後、遊技者のどちらかが勝利配列を得るまで動かし続
ける。

【０００６】すなわち、本発明の目的は、１４個の遊技
駒と１６の区画に分割された遊技面とを使う２人遊技者
用ゲームを提供することにある。

【０００７】本発明の他の目的は、一方の遊技者が自分
の遊技駒を勝利配列に配置するまで、１６の遊技区画を
持つ遊技面で１４個の遊技駒を２人の遊技者が操作する
ゲーム装置を提供することにある。

【０００８】本発明のこれ等の目的及びその他の目的
は、以下の詳細な説明から明らかであり、この説明に使
われる参照符号は図面に示したものと対応する。

【０００９】

【実施例】図１には、本発明によるゲーム装置１０が概
略的に示されている。遊技面１２は、３本の水平線１４
と、３本の上下方向線１５とにより、十六の遊技（プレ
イ）区画１３の枡目（グリッド）に分割されている。ゲ
ーム装置１０はまた、６個の丸い遊技駒（片）１９と６
個の四角形の遊技駒（片）１８と２個の三角形の遊技駒
２０とを備えている。ゲームを行なうために一方の遊技
者は丸い遊技駒１９を使い、他方の遊技者は四角形の遊
技駒１８を使う。三角の遊技駒２０はワイルド(Wild)駒
（片）と考えられいずれの遊技者にも使われる。

【００１０】実際上遊技面１２は水平線１４及び上下方
向線１５を印刷した布状体から構成されてよい。この布
状体は、遊技面１２の周辺で輪にされたひも３４を受入
れる若干の穴（アイレット）３３を含む。ひも３４の端
部はビーズ(bead)３５を通り、結び目３６によりビーズ
３５をひも３４に保持してある。遊技駒１８、１９、２
０を収容するホルダは、布状体１２の中央に遊技駒を置
きひもの端部を引張り、この布状体にギャザーを寄せて
図２に示すように袋を形成することによりつくることが
できる。ビーズ３５をひも３４の自由端部に沿って袋の
くびれ部にスライドさせこの袋を閉じた状態に保持し袋
の内部に遊技駒を確保する。

【００１１】好適な実施例の使用法 本発明のゲームを行うためには、図１に示すような遊技
面１２を２人の遊技者の間に置き、丸い遊技片１９をプ
レイ区画１３から離して一方の遊技者に便宜な場所に置
き、四角形の遊技片１９をプレイ区画１３から離して他
方の遊技者に便宜な場所に置く。そして、三角形の遊技
片２０をプレイ区画１３から離して両遊技者に便宜な場
所に置く。本ゲームの規則によれば、各遊技者は、この
ゲームの遊技中に自分に割当てられた６個の遊技片と共
に２個のワイルド片２０を使うことができる。各遊技者
は交替で彼等自身の遊技片又はワイルド遊技片のいずれ
かを１回に１個ゲーム盤に置く。このゲームの目的は、
各遊技者が各遊技片を横、縦、斜めのいずれかの方向に
１列に４個のパターンで各プレイ区画１３に置くか、ゲ
ーム盤の４つの外側の隅部に置くか、又はゲーム盤の４
つの隣接区画に各遊技片を置いて中実の四角形を形成す
ることである。

【００１２】図３は横の列の４個の区画を示し、図４は
縦の列の４個の区画を示し、図５は斜めの列の４個の区
画を示す。図６はゲーム盤の外側の４隅を示し、図７は
中実の四角形を形成する互いに隣接する４つの区画を示
す。図６は４つの外側隅部の唯一の可能な配置を示す
が、図３、図４、図５及び図７は横、縦、斜めの区画及
び中実四角形の勝利配列の例にすぎないことがわかる。

【００１３】ゲーム中に２人の遊技者は交替に次の動作
の一つを行う。即ち、駒置き、スライド又はジャンプで
ある。駒置き動作では、遊技者は自身の駒又はワイルド
駒を遊技面の任意の空いた区画に置く。スライド動作で
は、遊技者は、すでに遊技盤上にある自分の駒又はワイ
ルド駒を隣接する空いた区画にスライドさせる。スライ
ドは横、縦又は斜めの方向に行う。ジャンプ動作では、
遊技者は自分の駒又はワイルド駒をすでに盤上にある一
つの駒を越えて次の空いた区画に置く。ジャンプ動作
は、横、縦又は斜めの方向に行われる。遊技者は自身の
駒、相手の駒又はワイルド駒を越えてプレイできる。ジ
ャンプ及びスライドの動作は、全部の駒が盤上に置かれ
る前にも又その後でも行われる。各遊技者は自分の駒又
はワイルド駒を動かすだけで、相手の駒は動かさない。
１個の駒は１度に１つの区画を占めるだけである。

【００１４】遊技盤は１６の区画に分割され、各遊技者
は６個の駒を持ち、又２個のワイルド駒があるから、遊
技盤には２つの空いた区画が常に存在するであろう。全
部の駒が盤上に置かれた後、各遊技者は、一方の遊技者
が勝利するまで各駒のスライド又はジャンプ動作を行
う。

【００１５】図８はゲーム中の本ゲーム装置を示す。い
ずれの遊技者も１列内の４個、外側隅部又は中実四角形
の区画配列を達成していない。次の動作で四角形の遊技
駒２２を区画２３に動かすと、３個の四角形の遊技駒２
３、２４、２５とワイルド駒２６とから成る横の列が形
成される。或は次の動作で丸い遊技駒２８がワイルド駒
２９を空いた区画３０に飛越すと、丸い駒２８と３個の
丸い駒３１とから成る中実の四角形が形成される。丸い
駒を持つ遊技者は又、ワイルド駒２９を区画３０に動か
して中実の四角形を形成することにより、又は駒２７を
区画３０にジャンプさせて中実の四角形を形成すること
によっても勝利できる。

【００１６】次の付加的な規則がゲームに適用される。
遊技者は、この同じ遊技者がワイルド駒を自分の直前の
動作として動かした場合には、ワイルド駒を動かせな
い。遊技者は、他方の遊技者による反復動作に応答して
動作を反復してはいけない。例えば、遊技者１がＡから
Ｂに動かし遊技者２がＣからＤに動かし、次いで遊技者
１がＢからＡに動かし遊技者２がＤからＣに動かし、そ
して遊技者１がＡからＢへの動作を反復した場合に、遊
技者２はＣからＤへの動作を反復できない。この規則
は、各遊技者が単一の駒を同じ２つの区画の組の間で前
後に動かす手詰まりを防ぐ。

【００１７】いずれの遊技者も任意のときに「１分間」
のコールを行うことができる。この場合、他方の遊技者
に、駒を動かすのに１分間しか与えないか、又は「１分
間」をコールする遊技者は他方の遊技者の駒の任意の１
個を遊技盤から除きこれをその出発場所に戻すことがで
き、そして「１分間」をコールした遊技者は次の駒を進
める。

【００１８】勝負に勝つには、遊技者は、「列内の４
個」「四角形」又は「各隅部」の正確なコールを、この
コールを行う遊技者が各駒を指定した配列に置いていな
くても、行わなければならない。このようにして、他方
の遊技者に対し１列に４個、四角形又は４つの隅部を偶
然につくる遊技者は、他方の遊技者がこの配列をコール
すると敗ける。

【００１９】もし、遊技者の動作により両遊技者が勝利
する場合には、この動作を行った遊技者が動作の完了前
に勝利配列をコールすればこの遊技者がこのゲームに勝
つ。もし、駒を進める遊技者が勝利配列をこのようにコ
ールしなければ、他方の遊技者はこれをコールしゲーム
に勝つ。ワイルド駒はいずれの遊技者も数てよいから、
このようになる。

【００２０】当業者には明らかなように、各遊技駒は他
の形状にしてもよいし、又はすべて同じ形状とし互いに
異なる色、寸法又はその他の識別特性により遊技者の駒
又はワイルド駒として選定してもよい。同様に、遊技面
は布、皮又はその他のたわみ性材料に形成してもよい。
ひもを締付けるビーズの代りに、任意適当な閉鎖部材又
は、この閉鎖部材をコードの所望の位置に鎖錠するばね
付勢した戻り止め手段を場合により設けたトグル(toggl
e)を使ってもよい。

【００２１】以上本発明を詳述したが当業者には明らか
なように本発明はなおその精神を逸脱しないで種類の変
化変型を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるゲーム装置を示す。

【図２】ゲーム装置の遊技面を袋状に形成しゲーム用駒
を保管するホルダを示す。

【図３】ゲーム用駒の勝利配列の一例を示す。

【図４】ゲーム用駒の勝利配列の一例を示す。

【図５】ゲーム用駒の勝利配列の一例を示す。

【図６】ゲーム用駒の勝利配列の一例を示す。

【図７】ゲーム用駒の勝利配列の一例を示す。

【図８】ゲーム中に盤上に形成されたプレイ用駒を示
す。

【符号の説明】

１０ ゲーム装置 １２ 遊技面 １３ 遊技区画（プレイ区画） １８、１９、２０ 駒（片）

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２人の遊技者用のゲーム装置において、
   互いに隣接する１６の区画に分割された遊技面と、 一方の遊技者が使うようにした第１の称呼を有する６個
   の駒と、他方の遊技者が使うようにした第２の称呼を有
   する６個の駒と、いずれの遊技者も使うようにした第３
   の称呼を有する２個の駒とに分類された１４個の遊技駒
   とから構成されたゲーム装置。
2. 【請求項２】 前記１６の区画が４×４のパターンから
   構成されている請求項１のゲーム装置。
3. 【請求項３】 各遊技者が自分の駒と第３の称呼の駒と
   を勝利配列に配置するようにする請求項２のゲーム装
   置。
4. 【請求項４】 勝利配列が、前記遊技面上で横、縦又は
   斜めの列で４個の駒により構成される請求項３のゲーム
   装置。
5. 【請求項５】 ４個の駒の列がすべて一方の遊技者に属
   するようにした請求項４のゲーム装置。
6. 【請求項６】 前記列の４個の駒の若干が一方の遊技者
   に属し、これ等の４個の駒の残りは第３の称呼を持つも
   のとした請求項４のゲーム装置。
7. 【請求項７】 勝利配列が、前記遊技面の４つの各隅部
   区画に１つずつ置かれたか又は中実の４角形を形成する
   互いに隣接する４つの各区画に１つずつ置かれた４個の
   駒により構成される請求項３のゲーム装置。
8. 【請求項８】 前記勝利配列内の駒の若干が一方の遊技
   者に属し、残りの駒は第３の称呼を持つものとした請求
   項７のゲーム装置。
9. 【請求項９】 複数個の遊技駒と互いに隣接する複数の
   区画を持つゲーム盤とでゲームを行う方法において、 前記遊技駒を第１、第２及び第３の識別できる組に分類
   し、 前記の第１の組は第１の遊技者に割当て、 前記の第２の組は第２の遊技者に割当て、 第１遊技者には前記の第１及び第３の組の駒だけを使用
   させ、 第２遊技者には前記の第２及び第３の組の駒だけを使用
   させ、 前記各遊技者を前記ゲーム盤の空いた区画だけに駒を置
   くように限定し、 前記遊技者の一方が使用することのできる駒を勝利配列
   に動かすまで各遊技者の順番を交替させる、ことから成
   るゲーム方法。
10. 【請求項１０】 前記各遊技者に、すでに前記ゲーム盤
    上にある駒を横、縦及び斜めの方向に動かすように拘束
    する請求項９の方法。
11. 【請求項１１】 遊技駒の全数を１４個に制限し、遊技
    区画の全数を１６に制限する請求項９の方法。
12. 【請求項１２】 前記第１組では６個に又前記第２組で
    は６個にそれぞれ遊技駒の個数を制限する請求項９の方
    法。
13. 【請求項１３】 勝利配列を、遊技者の一方が動かすこ
    とができ横、縦又は斜めの列に配置した４個の駒により
    構成する請求項１２の方法。
14. 【請求項１４】 勝利配列を、遊技者の一方が動かすこ
    とができ前記遊技盤の四隅に配置した４個の駒により構
    成する請求項１２の方法。
15. 【請求項１５】 勝利配列を、遊技者の一方が動かすこ
    とができ前記遊技盤上に中実の四角形を形成する互いに
    隣接する４区画内に位置させた４個の駒により構成する
    請求項１２の方法。
16. 【請求項１６】 互いに隣接する１６の区画を４×４の
    格子に配置する請求項１１の方法。
17. 【請求項１７】 遊技面と複数の遊技駒とを具備し、前
    記遊技面が前記各遊技駒を保持する柔軟なたわみ性の布
    製の袋に印刷されているゲーム装置。
18. 【請求項１８】 前記袋が前記遊技面の周辺に形成され
    た穴に通されたひもにより形成される請求項１７のゲー
    ム装置。
19. 【請求項１９】 前記ひものスライド可能なビーズが前
    記袋に隣接する位置に動かされることができて前記袋を
    閉じた状態に保持できる請求項１８のゲーム装置。