JPH06334655A - ネットワークシステムおよび網間中継装置 - Google Patents

ネットワークシステムおよび網間中継装置

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JPH06334655A
JPH06334655A JP5117223A JP11722393A JPH06334655A JP H06334655 A JPH06334655 A JP H06334655A JP 5117223 A JP5117223 A JP 5117223A JP 11722393 A JP11722393 A JP 11722393A JP H06334655 A JPH06334655 A JP H06334655A
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JP
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network
terminal
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mobile terminal
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JP5117223A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Terada
真敏 寺田
Junji Fukuzawa
淳二 福澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】端末装置の異なる物理ネットワークへの移設時
のアドレスの再割り当てを不要とする。 【構成】不特定のネットワーク1031a、b、cに接
続される可能性のある移動端末1011x、y、zに、
全ネットワークを表すネットワーク識別子と、端末を一
意に表すホスト識別子を与える。ルータ1021a、
b、c、dは、受信したパケットの宛先アドレスが不特
定のネットワークに接続される可能性のある旨を示すネ
ットワーク識別子を含んでいる場合には、ネットワーク
識別子によって中継先を決定せずに、ホスト識別子に応
じて定まる端末もしくはルータである中継先に受信した
パケットを中継する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のネットワークを
ルータを用いて接続したネットワークシステムに関し、
特に、移動して複数のネットワークを利用する移動端末
への通信のルーティングの技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のネットワークを含むネットワーク
システムにおけるルーティングの技術としては、従来い
わゆるOSIや、TCP/IPプロトコルにおけるルー
ティングの技術が知られている。
【0003】この技術では、各端末に、当該端末が接続
するネットワークを示す識別子と、当該端末を一意に表
す識別子とを、論理的なアドレスとして与え、この、ア
ドレスを用いて各端末間の通信のルーティングを行って
いる。
【0004】すなわち、この技術では、各々一意のイン
ターネット・アドレスを割り当てられた端末が、ネット
ワークの固定位置に接続されることを想定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、小型携帯型のコ
ンピュータのように、持ち運びが容易なコンピュータが
普及し、出先等において、そこに敷設されているネット
ワークに接続して利用したいという要求が高まってい
る。
【0006】しかし、前記従来の技術によれば、各端末
を、当該端末が接続するネットワークを示す識別子と、
当該端末を一意に表す識別子とより識別するために、異
なるネットワークに接続する度に、前記論理的なアドレ
スの再割り当て手順を実行する必要がある。このため、
ネットワーク上の移動、接続および切離しが頻繁に発生
する端末装置間のデータ通信の使用には適していない。
【0007】そこで、本発明は、このような複数のネッ
トワークに接続する可能性のある端末についても、アド
レスの再割り当てなしに、通信のルーティングを行うこ
とのできるネットワークシステムを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、複数の物理的なネットワークと、ネットワー
ク間を接続する網間中継装置と、ネットワークに接続す
る複数の端末装置とを含んだネットワークシステムにお
けるルーティング方法であって、特定のネットワークの
みに接続される各端末装置に、接続されるネットワーク
を示すネットワーク識別情報と、端末装置の識別を示す
端末識別情報をアドレスとして割り当て、不特定のネッ
トワークに接続される可能性のある各端末装置に、不特
定のネットワークに接続される可能性のある旨を示す情
報と、端末装置の識別を示す端末識別情報をアドレスと
して割り当て、各端末装置は、宛先の端末装置の前記ア
ドレスを付加したデータを、接続しているネットワーク
に送信し、前記網間中継装置は、受信したデータに付加
されている前記アドレスが、自身が接続してない特定の
ネットワークを示すネットワーク識別情報を含んでいる
場合には、当該ネットワーク識別情報に応じて定まる他
の特定の網中継装置に当該データを中継し、受信したデ
ータに付加されている前記アドレスが、自身が接続して
いるネットワークを示すネットワーク識別情報を含んで
いる場合には、受信したデータに付加されている端末識
別情報に応じて定まる端末装置に当該データを中継し、
受信したデータに付加されている前記アドレスが、不特
定のネットワークに接続される可能性のある旨を示す論
理ネットワーク情報を含んでいる場合には、常に、受信
したデータに付加されている端末識別情報に応じて定ま
る他の特定の網間中継装置もしくは端末装置に当該デー
タを中継することを特徴とするルーティング方法を提供
する。
【0009】
【作用】本発明に係るルーティング方法によれば、不特
定のネットワークに接続される可能性のある各端末装置
に、不特定のネットワークに接続される可能性のある旨
を示す情報と、端末装置の識別を示す端末識別情報をア
ドレスとして割り当てる。そして、前記網間中継装置に
おいて、受信したデータに付加されている前記アドレス
が、不特定のネットワークに接続される可能性のある旨
を示す情報を含んでいる場合には、常に、受信したデー
タに付加されている端末識別情報に応じて、個々に中継
先とする網間中継装置もしくは端末装置を判定し、当該
データを中継する。
【0010】よって、異なるネットワークに端末装置を
移動した場合でも、網間中継装置において、当該端末装
置に割り当てたアドレスに応じて中継する先を変更する
のみでよく、端末装置のアドレスの再割り当てを行う必
要はない。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係るネットワークシステム
の実施例を説明する。
【0012】まず、第1の実施例を説明する。
【0013】図1に、本第1実施例に係るネットワーク
システムの構成の一例を示す図である。
【0014】図1において、ルータa〜d(1021a
〜1021d)はパケットの中継機能を備えた装置であ
り、ローカルエリアネットワークのようなネットワーク
a〜c(1031a〜1031c)を接続する。ネット
ワークa〜cは、ルータa〜dを介してパケット交換網
のような広域を繋ぐ回線(1041a、1041b)に
より相互に接続され、全体で一つのネットワークシステ
ムを構成している。各ネットワーク(1031a〜10
31c)には、サーバa、b(1011a、1101
b)、固定端末c(1011c)、移動端末y、z(1
011y、1101z)が接続する。
【0015】このような構成において、比較的大きなメ
モリ及び計算能力を有するサーバ(例えば据置き型の高
機能ワークステーション)の機能を、より制限されたメ
モリおよび計算能力しか有さない固定端末と、携帯可能
で出先から本ネットワークシステムに接続可能な移動端
末(例えば、デスクトップ型のワークステーションやノ
ート型のワークステーションのような装置)とが、クラ
イアントとしてを利用する。これにより、これらの装置
は相互に不足する機能を補うことにより、クライアント
の利用者であるアプリケーションプログラムや利用者
に、より高機能で性能の良いサービスを提供する。
【0016】本実施例では、サーバa、b(1011
a、1101b)は据置き型の高機能ワークステーショ
ンであり、固定端末c(1011c)はデスクトップ型
のワークステーションであるとして説明する。サーバお
よび固定端末は同一のネットワーク内での移動は行う
が、他のネットワークにまで渡る移動は行わないものと
想定する。すなわち、サーバaはネットワークa内を移
動して利用することはあるが、ネットワークb、cに移
設して利用する場合ことはないものと想定する。サーバ
b、固定端末cも同様である。
【0017】一方、移動端末y、z(1011y、11
01z)は携帯可能な端末であり、出先等から適宜本ネ
ットワークシステムに接続可能なノート型のワークステ
ーションであるものとして説明する。移動端末y、z
は、ネットワーク上の様々なところに接続して利用する
ことができる。すなわち、移動端末y、zはネットワー
クa〜cのどこに移動しても利用することができる。
【0018】図2に、サ−バ、固定端末、移動端末の構
成を示す。
【0019】図2(a)は、サーバ、固定端末、移動端
末のハードウェア構成を示したものであり、サーバ、固
定端末、移動端末は、接続する回線の入出力を制御する
回線制御部2031a、通信制御プログラムの他、各種
アプリケーションプログラムや、ルート情報、送受信メ
ッセージを格納するメモリ2021、メモリ2021内
の情報を用いて各部の制御を行うプロセッサ2011を
有している。
【0020】図2(b)は、固定端末、移動端末のソフ
トウェア構成を示したものであり、図中、データリンク
制御(2053)は接続する回線の入出力を制御するプ
ログラムであり、回線制御部(2031a)で実行され
る。2043はOSI参照モデルにいうネットワーク層
の通信制御を行う通信制御である。通信制御2043
は、また、自身と同じネットワークに接続するルータと
通信するためのル−タ情報等を収集し、メモリ2021
上に設けたデータベース(2073)に格納する。アプ
リケーション2063はサーバ上で稼働するサービスプ
ログラムであり、例えば売上げ情報を提供するデータベ
ースサービス等が、これに該当する。通信制御204
3、アプリケーション2063は、プロセッサ2011
が実行するプログラムとして実現される。スケジューラ
(2083)は、各プログラム実行のスケジューリング
と管理を行う。
【0021】次に、図3にルータの構成を示す。
【0022】ルータは、ネットワークa、b、c間でデ
ータを中継する装置であり、後述するうぴい、受信した
パケットを、パケット内の宛先アドレスと自装置内のル
ートテーブルに基づき、宛先の端末に向かってデータを
転送する。
【0023】図3(a)にルータのハードウェア構成を
示す。
【0024】図中、3031a、3031bは接続する
回線の入出力を制御する回線制御部であり、それぞれネ
ットワーク(1031a等)、回線(1041a等)に
接続している。3021は中継制御プログラムの他、各
種アプリケーションプログラムや、ルート情報、送受信
メッセージを格納するメモリである。3011は、メモ
リ3021内の情報を用いて各部の制御を行うプロセッ
サ2011を有している。
【0025】図3(b)にルータのソフトウェア構成を
示す。
【0026】図中、3043はデータを中継を制御する
ルーティング制御である。ルーティング制御3043
は、またパケットの中継の際に用いるルート情報を収
集、配布する。収集された情報は、メモリ3021上に
設けた、ルート情報のデータベース(3073)に格納
される。ルート情報制御部3043は、プロセッサ30
11が実行するプログラムとして実現される。データリ
ンク制御3053a、3053bは接続する回線の入出
力を制御するプログラムであり、回線制御部(3031
a、3031b)で実行される。スケジューラ(308
3)は、各プログラム実行のスケジューリングと管理を
行う。
【0027】さて、このようなネットワークシステムに
おいて、各端末には、あらかじめ論理アドレスを割り当
てる。各装置はこの論理アドレスに従い、データの送受
信、中継を行う。
【0028】論理アドレスは、図4に示すように、ネッ
トワーク識別子(4012)とホスト識別子(402
2)から構成する。
【0029】ネットワーク識別子(4012)は、端末
が接続されているネットワークを識別する情報であり、
図中、”NET−A”、”NET−B”、”NET−
C”(4012a〜4012c)はそれぞれ物理的なネ
ットワークであるネットワークa〜cに対応しており、
サーバ/固定端末に割り当てる論理アドレス内のネット
ワーク識別子として用いる。たとえば、論理アドレス内
のネットワーク識別子として”NET−A”を持つ装置
は、ネットワークaに接続されていることを示す。
【0030】一方、”NET−M”(4012m)はネ
ットワークa〜c全体を一つのネットワークとみなして
与える識別子であり、移動端末の論理アドレスには、全
てこのネットワーク識別子を与える。すなわち、論理ア
ドレス内のネットワーク識別子として”NET−M”を
持つ装置は、ネットワークa、b、cのいづれに接続し
ていてもよい。
【0031】ホスト識別子(4022)は、ネットワー
ク識別子により示されるネットワークに接続される各端
末を一意に示す識別子である。
【0032】さて、このようなネットワークシステムに
おいて、各サーバ/固定端末、移動端末は、相互にパケ
ットを用いた通信を行う。図5には、この端末間の通信
に用いるパケットの構成を示す。
【0033】図示するように、パケットは、長さ50
1、種別502、送信元アドレス503、宛先アドレス
504、データ505の5つのフィールドを有してい
る。長さ501はデータ長を、種別502はデータの種
別を、送信元アドレス503はパケットの送信元の端末
に割り当てられた論理アドレスを、宛先アドレス504
はパケットの宛先の論理アドレスを示し。データ505
は宛先アドレス504で指定する端末に送るデータを格
納する。各移動端末、サ−バ/固定端末は、送信元アド
レス503に自身に割り当てられた論理アドレスを設定
し、宛先アドレス504に、あらかじめ獲得しておいた
送信先の端末に割り当てられた論理アドレスを設定した
パケットを送信することにより、当該パケットのデータ
505に格納したデータを送信先の端末に送る。
【0034】各ルータは、ネットワークもしくは回線よ
り受信したパケットの宛先アドレス504に応じて、そ
のパケットの中継を行う。
【0035】以下、この中継の詳細について、ルータc
(1021c)を例にとり説明する。 ルータc(10
21c)は、メモリ3021上に設けたデータベース
(3073)に、ルート情報としてルートテーブルを格
納する。
【0036】図6に、このルートテーブルの構成を示
す。
【0037】図6において、5012は、ネットワーク
識別子に基づきルーティングするための送信用ルートテ
ーブルであり、宛先ネットワーク識別子(5022)に
は本ネットワークシステムで用いられる全てのネットワ
ーク識別子(4012)が格納される。次送信先(50
32)には、対応するネットワーク識別子により指示さ
れたネットワークにデータ転送を行うために、次にパケ
ットを中継すべきルータの情報を格納する。ただし、自
装置(ルータc)の接続するネットワークaを示すネッ
トワーク識別子”NET−A”に対応する次送信先とし
ては、サーバ/固定端末宛送信用ルートテーブル505
2を指定するポインタを格納する。これは、ネットワー
クaに接続されているサーバ/固定端末を宛先とするパ
ケット、すなわち、ネットワークaを示すネットワーク
識別子を含む論理アドレスを宛先アドレスとするパケッ
トは、サーバ/固定端末毎にホスト識別子を参照して送
信する必要があるからである。また、ネットワーク識別
子”NET−M”(4012m)に対応する次送信先と
しては、移動端末宛送信用ルートテーブル5092を指
定するポインタを格納する。ネットワーク識別子”NE
T−M”は、ネットワークa〜c全体を一つのネットワ
ークとみなして与えたネットワーク識別子であるため、
ホスト識別子を参照して個々に、中継先を定める必要が
あるからである。
【0038】なお、ネットワーク内の全ルータは、ネッ
トワーク識別子をベースにルーティングするための送信
用ルートテーブル(5012)を保有する。したがっ
て、全ルータはネットワーク識別子a(4012a)か
らM(4012m)に対応するルート情報を保有する
(5042a〜5042d)。
【0039】さて、5052は、論理アドレスに基づき
ルーティングするためのサーバ/固定端末宛送信用ルー
トテーブルであり、ルートテーブル(5012)のネッ
トワーク識別子”NET−A”のエントリ(5042
a)からポイントされる。
【0040】宛先ホストアドレス(5062)には、ポ
イント元のネットワーク識別子を含む論理アドレスが格
納され、次送信先(5072)には、対応する論理アド
レスにより指示された端末にデータ転送を行うために必
要な情報が格納されている。なお、論理アドレスに基づ
きルーティングするためのサーバ/固定端末宛送信用ル
ートテーブルは、同ネットワークに接続する端末の論理
アドレスに対応するエントリのみを保有している。ルー
タcの場合、サーバa(1011a)のエントリのみを
保有する(5082)。
【0041】次に、5092は、ホスト識別子に基づき
ルーティングするための移動端末宛送信用ルートテーブ
ルであり、ルートテーブル(5012)のネットワーク
識別子”NET−M”のエントリ(5042d)からポ
イントされている。宛先ホストアドレス(5062)に
は、ポイント元のネットワーク識別子”NET−M”を
含む論理アドレスが格納され、次送信先(5072)に
は、対応する論理アドレスにより指示された移動端末が
ルータc同ネットワークaに接続されている場合には、
当該移動端末にデータ転送を行うために必要な情報が格
納され、対応する論理アドレスにより指示された移動端
末がルータcと異なるネットワークb、cに接続されて
いる場合には、当該移動端末へのパケットの転送を行う
ために、次にパケットを中継すべきルータの情報を格納
する。図6に示した例では、全ての移動端末y、zがル
ータcと異なるネットワークに接続されているため、次
送信先(5072a、b)にはルータの情報が格納され
ている。
【0042】なお、ネットワーク内の全ルータは、移動
端末宛送信用ルートテーブル(5092)に、全ての移
動端末についてのエントリを保有する。従って、全ルー
タは移動端末y(1011y)、z(1011z)に対
応する情報を保有する(5102a、5102b)。
【0043】次に、図7に、ルータd(1021d)が
保有するルートテーブルを示す。
【0044】図中、5112は、ネットワーク識別子に
基づきルーティングするための送信用ルートテーブルで
ある。本ルートテーブルは、ネットワーク内の全ルータ
が保有するものであり、ルータdでもネットワーク識別
子a(4012a)からM(4012m)に対応する情
報を保有する(5122a〜5122d)。5132
は、論理アドレスに基づきルーティングするためのサー
バ/固定端末宛送信用ルートテーブルである。本ルート
テーブルは、最終宛先の装置に隣接しているルータが、
最終宛先の論理アドレスに対応するエントリのみを保有
するものであり、ルータdでは固定端末c(1011
c)のルート情報のみを保有する(5142)。515
2は、論理アドレスに基づきルーティングするための移
動端末宛送信用ルートテーブルである。本ルートテーブ
ルは、ネットワーク内の全ルータが保有するものであ
り、ルータdでも移動端末y(1011y)、z(10
11z)に対応する情報を保有する(5162a、51
62b)。図7に示した例では、移動端末zがルータd
と同じネットワークに接続されているため、対応する次
送信先(5162b)には移動端末zにデータ転送を行
うために必要な情報が格納されている。また、移動端末
yについては、ルータdと同じネットワークに接続され
ているため、対応する次送信先(5162a)には、移
動端末yへのパケットの転送を行うために、次にパケッ
トを中継すべきルータcの情報が格納されている。
【0045】さて、このようなルーティングテーブルを
用いて、ルータは、次のようにパケットの中継を行う。
【0046】まず、サーバa(1011a)から固定端
末c(1011c)にデータを中継する場合を例にとり
説明する。
【0047】ルータcの回線制御部3031aが、サー
バaから送信されたデータを受信すると、ルータcのル
ーティング制御3043は、パケットの宛先アドレス内
のネットワーク識別子”NET−C”(4012c)を
確認し、ネットワーク識別子に基づくルートテーブルか
ら対応するエントリ(5042c)を抽出、次送信先で
指定されているルータd(1021d)に回線制御部3
031bを介してパケットを転送する。同様にルータd
では、ルータcからデータを受信すると、パケットの宛
先アドレス”NET−C”を認識し、ネットワーク識別
子に基づくルートテーブルから”NET−C”対応する
エントリ5122cを抽出し、これによりポイントされ
ている論理アドレスに基づくサーバ/固定端末用宛先送
信用ルートテーブル(5132)を参照し、論理アドレ
スに対応するエントリ(5142)の次送信先の情報を
抽出し、これを用いて固定端末cにパケットを転送す
る。
【0048】なお、固定端末cからサーバaにデータを
中継する場合にも同様な操作手順により行われる。
【0049】次に、サーバa(1011a)から移動端
末z(1011z)にデータを中継する場合を例にと
り、ルータの中継動作を説明する。
【0050】ルータcはサーバaからデータを受信する
と、パケットの宛先アドレス内のネットワーク識別子
が”NET−M”であることを認識し、ネットワーク識
別子に基づく送信用ルートテーブル5012から、対応
するエントリ4012mを抽出し、これによってポイン
トされている論理アドレスに基づく移動端末宛先送信用
ルートテーブル(5092)の論理アドレスに対応する
エントリ(5102b)を抽出し、これを用いて次送信
先であるルータdにパケットを転送する。
【0051】同様にルータdではルータcからパケット
を受信すると、パケットの宛先アドレス内のネットワー
ク識別子が”NET−M”であることを認識し、ネット
ワーク識別子に基づく送信用ルートテーブル5112か
ら、対応するエントリを抽出し、これによってポイント
されている論理アドレスに基づく移動端末宛先送信用ル
ートテーブル(5152)の論理アドレスに対応するエ
ントリ(5162b)を抽出し、次送信先の情報を用い
て移動端末zにパケットを転送する。
【0052】なお、移動端末zからサーバaにデータを
中継する場合の操作手順は、サーバaから固定端末cに
向けデータを中継する場合と同様な手順を踏む。
【0053】次に、前述したルートテーブルの作成の手
順について説明する。
【0054】各サーバ/固定端末についてのルートテー
ブルの内容は、固定的であるので説明を省略する。ただ
し、次に述べる移動端末についてのルートテーブルの作
成の手順と同様の手順によって、固定端末についてのル
ートテーブルを作成するようにしてもよい。
【0055】今、移動端末Z1011zが、ネットワー
クcに新たに接続された場合を例にとり説明する。移動
端末z1011zの通信制御2043は、ネットワーク
cに接続された際、および、その後一定期間毎に図8に
示すパケットをネットワークcに同報通信形式で送信す
る。図8において、801はデータの長さ、802はデ
ータの種別、803は送信元の論理アドレス、804は
送信元端末についての情報を格納するフィールドであ
る。移動端末装置zは、フィールド803に移動端末の
登録を要求する制御情報である旨の識別NFを格納す
る。
【0056】移動端末zより同報形式で送信されたパケ
ットは、ルータd1021dによって受信される。ルー
タdのルーティング制御3043は、フィールド803
より、このパケットが移動端末の登録を要求する制御情
報であることを認識すると、中継処理を行わずに、自ル
ータの接続しているネットワークに移動端末zが接続さ
れていることを認識し、パケットの送信元アドレスとフ
ィールド804の情報より、移動端末zについてのエン
トリを移動端末宛送信用ルートテーブルに作成する。ま
た、ルータdのルーティング制御3043は、宛先アド
レスを移動端末zとするパケットにより、移動端末zに
ルータdの情報を知らせるパケットを送信する。これに
より、移動端末zも、ルータdを認識することができ
る。移動端末zの通信制御2043は、受け取った情報
をルータ情報2073として格納する。もし、移動端末
より同報形式で送信された図8のパケットが複数のルー
タにより受信された場合、すなわち、2以上のルータが
同一ネットワーク内にある場合には、各ルータについて
前述した処理が行われる。
【0057】さて、移動端末zについてのルートテーブ
ルを作成したルータdは、自ルータの接続しているネッ
トワーク側に移動端末zが接続されていることをルータ
情報として他の全ルータに、図9に示すパケットを用い
て通知する。図9において、901はデータの長さを表
すフィールド、902はパケットの種別を表すフィール
ドであり、この場合は、ルータ情報の転送であることを
示す制御情報RTを格納する。903はパケットの送信
元ルータの論理アドレスを格納するフィールド、904
はパケットの送信先のルータの論理アドレスを示すフィ
ールド、905はルータ情報、906はルータ情報の対
象となる移動端末を表すフィールドである。
【0058】ルータdは、ルータ情報905に自ルータ
を表すデータを格納し、送信元アドレス903をルータ
dの論理アドレスとし、隣接するルータcを宛先アドレ
ス904とし、フィールド906に移動端末zを表すデ
ータを格納して図9に示すパケットを送信する。これを
受け取ったルータcは、ルータ情報905を自ルータc
を表すデータに書き換えて、送信元のルータd以外で自
身に隣接するルータであるルータaに送信する。この
際、送信元アドレス903はルータcの論理アドレス、
宛先アドレス904はルータaの論理アドレスとする。
以下、同様にルータaはルータbにルータ情報905を
自ルータaを表すデータに書き換えて送信する。
【0059】また、図9に示すパケットを受け取った各
ルータのルーティング制御3043は、フィールド90
6で示されている移動端末zについての移動端末zにつ
いてのエントリを移動端末宛送信用ルートテーブルに作
成する。この際、このエントリの次送信先は、ルータ情
報905で表されたルータとする。以上の処理によっ
て、全てのルータは、移動端末についてのルートテーブ
ルを作成することができる。
【0060】なお、移動端末を他のネットワークに移動
した場合、当該移動端末の、それまでのルートテーブル
のエントリは不要となる。そこで、不要となったエント
リが残るのを防ぐために、移動端末についてのエントリ
は、作成後一定期間経過後に削除するようにする。この
場合、エントリを削除するまでの期間は、移動端末の図
8に示した登録要求パケットの送信周期より長くとり、
図8もしくは図9に示したパケットによりエントリが維
持可能であると判断された場合には、エントリを維持す
る。
【0061】以上のように、本第1実施例によれば、論
理アドレス内のネットワーク識別子を用いて宛先装置が
移動端末かサーバ/固定端末かを識別可能とし、移動端
末については論理アドレスより、個々にルーティング先
を決定するので、移動端末をネットワークを超えて移動
した場合でも、移動端末の論理アドレスを変更する必要
がない。これにより、移動端末に対して、移動先毎に論
理アドレスの再割当て手順を不要とすると共に、サーバ
/固定端末側から移動端末にアクセスする場合、論理ア
ドレスの変更を事前にチェックする必要がなくなる。
【0062】以下、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0063】本第2実施例に係るネットワークシステ
ム、移動端末、サーバ、固定端末の構成は、前記第1実
施例と同様である。
【0064】ただし、本第2実施例では、論理アドレス
の中に端末が移動可能な範囲を示す識別子を持たせる。
【0065】図10に、本第2実施例において、本ネッ
トワークに接続する装置に対して割り当てる論理アドレ
スの構成を示す。
【0066】図示するように、論理アドレスは、ネット
ワーク識別子(6012)、ホスト識別子(6022)
と移動範囲識別子(6032)から構成される。
【0067】ネットワーク識別子(6012)は、前記
第1実施例と同様に、ネットワークを識別する情報であ
る。”NET−A”、”NET−B”、”NET−C”
(6012a〜6012c)はそれぞれ物理ネットワー
クであるネットワークa〜c(1031a〜1031
c)に対応しており、サーバおよび固定端末の論理アド
レスとして使用される。
【0068】”NET−M”(6012m)はネットワ
ークa〜c全体を一つのネットワークとみなした識別子
であり、移動端末用の論理アドレスとして使用される。
【0069】ホスト識別子(6022)も、前記第1実
施例と同様に、ネットワーク識別子により示されるネッ
トワークに接続する装置を一意に識別する情報である。
【0070】移動範囲識別子(6032)は、本第2実
施例で設けた識別子である、ネットワーク識別子とホス
ト識別子により一意に識別される装置が物理的なネット
ワーク上のどの範囲を移動可能かを示す。移動範囲識別
子(6032)は、ネットワーク識別子(6012)に
関連付けて記述する。
【0071】すなわち、移動端末識別子(6032)
が”000(6032a〜6032c)”の場合、論理
アドレスに記述されたネットワーク識別子(6012a
〜6012c)で示されるネットワーク内の移動のみが
可能であることを示す。
【0072】すなわち、移動端末識別子(6032)と
して”000”を有する移動端末は、はネットワーク識
別子(6012)に対応する物理的なネットワーク内の
移動のみが可能である。たとえば、サーバa(1011
a)の場合には、ネットワークa内の移動のみが認めら
れる。
【0073】移動端末識別子として”001(6032
y)”を有する移動端末の場合、ネットワーク識別子
が”NET−A””NET−B”で示されるネットワー
ク内の移動のみが可能である。すなわち、たとえば、移
動端末y(1011y)は、ネットワークaとb上を移
動することができる。移動端末識別子として”999
(6032z)”を有する移動端末の場合、全てのネッ
トワーク上を移動することができる。すなわち、たとえ
ば、移動端末z(1011z)は、ネットワークa、b
とc上を移動することができる。
【0074】本第2実施例において各ルータは、このよ
うな移動端末識別子を利用してパケットの中継を行う、
以下、このために各ルータが備えるルートテーブルにつ
いて説明する。
【0075】図11にルータの備えるルートテーブルの
構成を示す。
【0076】図11は、ルータc(1021c)が保有
するルートテーブルを示している。
【0077】図中、7012はネットワーク識別子に基
づきルーティングするための送信用ルートテーブルであ
る。
【0078】7032は移動範囲識別子に基づきルーテ
ィングするための移動端末宛送信用ルートテーブルであ
り、ルートテーブル(7012)のエントリ(702
2)からポイントされる。なお、ネットワーク内の全ル
ータは、移動範囲識別子に基づきルーティングするため
の本移動端末宛送信用ルートテーブル(7032)を保
有する。したがって、全ルータは移動範囲識別子”00
1””999”に対応する情報を保有する。ルータが接
続している物理的なネットワークを含まない移動範囲識
別子には、次送信先としてパケッ次に送信すべきルータ
の識別を記憶する。ルータが接続している物理的なネッ
トワークを含む移動範囲識別子の、次送信先には、当該
移動範囲識別子に対応して設けた論理アドレスに基づき
ルーティングするための移動端末宛送信用ルートテーブ
ル7072を指定する情報を記憶する。 7072は、
論理アドレスに基づきルーティングするための移動端末
宛送信用ルートテーブルであり、ルートテーブル(70
32)のエントリ(7062a、7062b)からポイ
ントされる。なお、論理アドレスに基づきルーティング
するための移動端末宛送信用ルートテーブルは、前述し
たように、ルータが接続している物理的なネットワーク
を利用できる移動端末についてのみ設ける必要がある。
したがって、ルータcの場合には、移動範囲識別子”0
01”を持つ移動端末y(1011y)と”999”を
持つ移動端末z(1011z)のルート情報を保有す
る。
【0079】5052は、ルータcと同じネットワーク
に接続するサーバ/固定端末用に設けた、論理アドレス
に基づくサーバ/固定端末宛送信用ルートテーブルであ
り、前記第1実施例と同様のものである。
【0080】次に、図12に、ルータd(1021c)
が保有するルートテーブルを示す。
【0081】図中、7112は、ネットワーク識別子に
基づきルーティングするための送信用ルートテーブルで
ある。7132は、移動範囲識別子に基づきルーティン
グするための移動端末宛送信用ルートテーブルであり、
ルートテーブル(7112)のエントリ(7122)か
らポイントされている。
【0082】7132は移動範囲識別子に基づきルーテ
ィングするための移動端末宛送信用ルートテーブルであ
り、前述したように、ルータが接続している物理的なネ
ットワークを含まない移動範囲識別子には、次送信先と
してパケッ次に送信すべきルータの識別を記憶する。ル
ータが接続している物理的なネットワークを含む移動範
囲識別子の、次送信先には、当該移動範囲識別子に対応
して設けた論理アドレスに基づきルーティングするため
の移動端末宛送信用ルートテーブルを指定する情報を記
憶する。この場合は、”001”に対応してルータcの
識別が、”999”に対応して移動端末宛送信用ルート
テーブル7152を指定する情報が格納される。
【0083】7152は、論理アドレスに基づきルーテ
ィングするための移動端末宛送信用ルートテーブルであ
り、ルートテーブル(7132)のエントリ(7142
b)からポイントされている。ルータdの場合には、論
理アドレスに基づきルーティングするための移動端末宛
送信用ルートテーブル7152には、移動範囲識別子”
999”を持つ移動端末z(1011z)の情報のみを
保有する。
【0084】5132は、ルータdと同じネットワーク
に接続するサーバ/固定端末用に設けた、論理アドレス
に基づくサーバ/固定端末宛送信用ルートテーブルであ
る。
【0085】次に、このようなルートテーブルを利用し
て行うルータの動作について説明する。
【0086】まず、サーバa(1011a)から移動端
末z(1011z)にデータを中継する場合を例にとり
説明する。
【0087】ルータcではサーバaからパケットを受信
すると、宛先である移動端末zの論理アドレス内のネッ
トワーク識別子が”NET−M”(6012m)である
ことから、端末が移動型の端末であることを認識する
(7022)。そして、移動範囲識別子に基づくルート
テーブル(7032)から移動範囲識別子”999”
(6032z)に対応するエントリ(7062b)を参
照し、さらに、論理アドレスに基づくルートテーブル
(7072)から論理アドレスに対応するエントリ(5
102b)を抽出し、次送信先であるルータdにパケッ
トを転送する。
【0088】同様にルータdではルータcからデータを
受信すると、宛先のネットワーク識別子から端末が移動
型の端末であることを認識する(7122)。そして、
移動範囲識別子に基づくルートテーブル(7132)か
ら移動範囲識別子”999”(6032z)に対応する
エントリ(7142b)を参照し、さらに、論理アドレ
スに基づくルートテーブル(7152)から論理アドレ
スに対応するエントリ(5162b)を抽出、次送信先
である移動端末zにパケットを転送する。
【0089】このように、本第2実施例によれば、各ル
ータは、自身が接続している物理的なネットワークを利
用できる移動端末についてのみ、個々の移動端末につい
ての情報をルートテーブルに記憶すればよく、自身が接
続している物理的なネットワークを利用できない移動端
末については、移動端末識別子毎にまとめて、中継先の
ルータについての情報を記憶すれば足りる。また、移動
端末の移動に伴う移動端末宛送信用ルートテーブルの更
新にあたっては、移動範囲によって決定された範囲内の
ルータ間で移動端末のルーティング制御情報を交換する
のみで足りる。よって、制御情報交換に伴うトラヒック
の低減を図ることができる。
【0090】以下、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0091】本第3実施例に係るネットワークシステ
ム、移動端末、サーバ、固定端末の構成は、前記第1実
施例と同様である。
【0092】ただし、本第3実施例では、移動端末が移
動可能な範囲を示す情報をネットワーク識別子の中に持
たせる。
【0093】図12に、本第3実施例において用いる論
理アドレスの構成を示す。
【0094】図中、ネットワーク識別子(4012)
は、前記第1実施例と同様にネットワークを識別する情
報であり、”NET−A”、”NET−B”、”NET
−C”(4032a〜4032c)はそれぞれ物理ネッ
トワークであるネットワークa〜c(1031a〜10
31c)に対応しており、サーバおよび固定端末の論理
アドレスとして使用される。
【0095】ネットワーク識別子”NET−H”(80
12h)はネットワークaとbを一つのネットワークと
みなした識別子であり、ネットワークaとbとを移動し
て利用するこのとできる移動端末用の論理アドレスとし
て使用する。同様に”NET−I”(8012i)はネ
ットワークaとcを一つのネットワークとみなした識別
子であり、ネットワークaとbとを移動して利用するこ
とのできる移動端末用の論理アドレスとして使用する。
【0096】本第3実施例において各ルータは、このよ
うなネットワーク識別子を利用してパケットの中継を行
う、以下、このために各ルータが備えるルートテーブル
について説明する。
【0097】図14、ルータd(1021c)の保持す
るルートテーブルの構成を示す。
【0098】図中、9112は、ネットワーク識別子に
基づきルーティングするための送信用ルートテーブルで
ある。ネットワーク内の全ルータは、ネットワーク識別
子をベースにルーティングするための本送信用ルートテ
ーブル(9112)を保有する。したがって、全ルータ
はネットワーク識別子a(4012a)からI(401
2i)に対応するルート情報を保有する(9122a〜
9122e)。
【0099】9152は、論理アドレスに基づきルーテ
ィングするための移動端末宛送信用ルートテーブルであ
り、ルートテーブル(9112)のエントリ(9122
e)からポイントされる。なお、論理アドレスに基づき
ルーティングするための移動端末宛送信用ルートテーブ
ルは、ルータが接続している物理的なネットワークを利
用できる移動端末についてのみ設ける必要がある。した
がって、ルータdの場合には、論理アドレスのネットワ
ーク識別子として”NET−i”(8012i)を持つ
移動端末z(1011z)についての情報のみを保有す
る。
【0100】論理アドレスのネットワーク識別子とし
て”NET−H”(8012h)を持つ装置へのデータ
転送については、ネットワーク識別子に基づく送信用ル
ートテーブル(9112)を用いる。
【0101】5132は、ルータcと同じネットワーク
に接続するサーバ/固定端末用に設けた、論理アドレス
に基づくサーバ/固定端末宛送信用ルートテーブルであ
り、前記第1実施例と同様のものである。
【0102】このようなルートテーブルを用いたルータ
のパケットの中継動作は、前記第1実施例と同様に行わ
れる。
【0103】以上のように、本第3実施例によれば、論
理アドレス内のネットワーク識別子に移動範囲情報を含
めることにより、前記第2実施例と異なり、移動範囲に
関連する処理をネットワーク識別子を処理することで実
現することができるので、さらに、移動端末宛送信用ル
ートテーブルの情報量を削減し、処理の簡易化を図るこ
とができる。
【0104】以下、本発明の第4実施例について説明す
る。
【0105】本第4実施例では、ネットワークに直接接
続するのではなく、無線を介して、移動しながらネット
ワークを利用する無線移動端末についてものである。
【0106】図15に、本第4実施例に係るネットワー
クシステムの構成を示す。
【0107】図中、ルータa〜f(12041a〜10
21f)はパケットの中継機能を備えた装置であり、専
用回線(12021a〜12021g)により相互に接
続され、全体で一つのネットワークを構成している。サ
ーバa(12011)は据置き型の高機能ワークステー
ションであり、ルータa(12041a)に回線(12
021a)を介して接続している。
【0108】一方、移動端末x(12031a、120
31b)は携帯可能で出先から本ネットワークシステム
に接続可能なノート型のワークステーションであり、無
線を介してネットワーク上の様々なところに接続して利
用することができる。図15において、12031a〜
12031bは移動端末xが移動しながらネットワーク
システムを利用していることを示している。12031
aは移動端末xがルータeを介してネットワークシステ
ムを利用しているところを、12031bは移動端末x
がルータfを介してネットワークシステムを利用してい
るところを示している。
【0109】本第4実施例では、無線移動端末の利用す
るネットワークを特定するために、ルータと無線移動端
末間で無線を介してメッセージの交換を行う。
【0110】図16に、このメッセージの構成を示す。
【0111】図16(a)は、ルータが移動端末に対し
て発信するメッセージRSNFである。メッセージ識別
子(13012)は本メッセージの発信元の装置の種別
を示す識別子フィールドであり、ここではルータによっ
て発信されたことを示すRSNF(Relay System NotiFi
cation)(13032)が記述されている。発信元ルー
タ情報(13022)は本メッセージを発信した装置を
示すフィールドであり、ここではルータe(12041
e)によって本メッセージが発信されたことを示す情報
が記述されている。
【0112】図16(b)(c)は、移動端末がルータ
に対して発信するメッセージMSNFである。メッセー
ジ識別子(13012)には本メッセージが移動端末に
よって発信されたことを示すMSNF(13072)が
記述されている。発信元移動端末情報(13052)は
本メッセージを発信した装置を示すフィールドであり、
ここでは移動端末x(12031a〜12031b)に
よって本メッセージが発信されたことを示す情報が記述
されている。RSNF情報(13062)は移動端末が
定期的の受信しているメッセージRSNFの発信元のル
ータを示すフィールドであり、受信したメッセージRS
NF中の発信元ルータ情報(13022)に基づき記述
される。ここでは、ルータeからのみ定期的にRSNF
メッセージを受信している場合(13092)と、ルー
タeとルータfから定期的にRSNFを受信している場
合(13102)について示した。
【0113】さて、本第4実施例では、各ルータは、前
記第1、2、3実施例で示したような中継処理の他に、
移動端末の移動先のルータにパケットを配布する動作を
行う。
【0114】このようなパケットの配布のために、本第
4実施例に係る各ルータは、前記第1、2、3実施例で
用いた論理アドレスに基づく移動端末用宛送信よるルー
トテーブルの代わりに、図17に示すようなデータ配布
用ルートテーブルを作成し使用する。データ配布用ルー
トテーブルは、メッセージMSNFを受信した際に作成
する。
【0115】図17(a)に、ルータeが移動端末x
(12031a)からルーティング情報制御メッセージ
MSNF(13072、13082、13092)を受
信した場合に作成されるデータ配布用ルートテーブル
(14012a)を示す。
【0116】図中、宛先移動端末情報(14022)に
はメッセージMSNFの発信元移動端末情報(1305
2)が格納され、データ配布先情報(13032)には
メッセージMSNFのRSNF情報(13062)が格
納される。ここでは、宛先移動端末情報にはメッセージ
MSNFの13082フィールドの情報である「移動端
末x」が格納され(14042)、データ配布先情報に
は13092フィールドの情報である「ルータe」が格
納される。ただし、本ルートテーブルはルータe上に存
在するため、「ルータe」に関する情報は省略され、1
4052フィールドに示すように「なし」という情報が
格納される。
【0117】次に、図17(b)には、ルータeが移動
端末x(12031a)からルーティング情報制御メッ
セージMSNF(13072、13082、1310
2)を受信した場合に作成されるデータ配布用ルートテ
ーブルである(14012b)。ここでは、宛先移動端
末情報にはメッセージMSNFの13082フィールド
の情報である「移動端末x」が格納され(1406
2)、データ配布先情報には13102フィールドの情
報である「ルータe、ルータf」が格納される。ただ
し、本ルートテーブルはルータe上に存在するため、
「ルータe」に関する情報は省略され、14072フィ
ールドに示すように「ルータf」という情報が格納され
る。
【0118】以下、本ネットワークシステムの動作を説
明する。
【0119】図18に、移動端末xに着目した通信シー
ケンスを示す。
【0120】本図は、移動端末xがまずルータe(12
041e)を介してサーバa(12011)との通信を
開始し(12031a)、移動しながらネットワークを
利用することにより、引き続きルータf(12041
f)を介してサーバaとの通信を行う(12031b)
場合についてのものである。
【0121】図中、RSNF(15014)は、130
32、13042に示す情報フィールドを持つメッセー
ジRSNFであり、ルータeが移動端末に対して定期的
に発信している。メッセージMSNF(15024)
は、13072、13082、13092に示す情報フ
ィールドが格納されたメッセージであり、移動端末x
(12031a)は、この時点で、ルータeの効力範囲
内におり、ルータeからメッセージRSNF(1501
4)のみを受信し、その応答として本メッセージMSN
Fをルータeに送信する。これにより、移動端末x(1
3031a)とルータeは相互に接続可能であることを
認識することができる。また、この際、ルータeは、メ
ッセージMSNF(15024)を受信するとデータ配
布用ルートテーブル(14012a)を作成する(15
034a)。
【0122】以降、前記第1、2、3実施例と同様にル
ータのパケットの中継が行われる。「DT[00](1
5044)」は移動端末xからサーバaへのパケットで
あり、括弧の中はデータを識別するための番号である。
「DT[01](15054)」はサーバaから移動端
末xへのパケットであり、ルータeは「DT[01]」
を受信するとデータ配布用のルートテーブル(1401
2a)を参照する。この結果データ配布先情報フィール
ドには「なし(14052)」という情報が格納されて
いるため、ルータeはデータ配布処理は行わず、移動端
末xに対してデータ転送処理のみを行う(15064
a)。
【0123】次に、移動端末xがルータeとルータfの
両者の効力範囲の重複領域にいる場合、移動端末xは、
ルータeとルータfからメッセージRSNFを定期的に
受信する。
【0124】メッセージRSNF(15074a)は、
13022フィールドに「ルータf」が格納されたメッ
セージであり、ルータfが移動端末に対して定期的に発
信している。メッセージMSNF(15084)は、移
動端末x(12031a、12031b)が、メッセー
ジRSNFに対する応答として発信するメッセージであ
り、13072、13082、13102に示す情報フ
ィールドを持つ。
【0125】ルータfはメッセージMSNF(1508
4)を受信するとデータ配布用ルートテーブルを作成し
(15094)、ルータeに対してメッセージMSNF
(15084)を転送する。ルータeはメッセージMS
NF(15084)を受信するとデータ配布用ルートテ
ーブル(14012a)を更新し(15104)、ルー
トテーブル14012bを作成する。ルータeがメッセ
ージMSNF(15084と同等)を受信した場合も同
様に動作し、ルータfに対してメッセージMSNF(1
5084)を転送する。
【0126】次に、「DT[02](15114)」は
サーバaから移動端末xへのパケットであり、ルータe
は「DT[02]」を受信するとデータ配布用のルート
テーブル(14012b)を参照する(15064
b)。この結果データ配布先情報フィールドには「ルー
タf(14072)」という情報が格納されていること
から、ルータeは移動端末xに対してパケットの転送を
行った後(15114a)、ルータfに対して複写した
「DT[02]」パケットを転送する(15114
b)。ルータfは「DT[02](15114b)」パ
ケットを受信すると、これを移動端末xに対して転送す
る。
【0127】次に、移動端末xが、ルータeの範囲を離
れルータfの範囲に移動した場合を考える。
【0128】このときのメッセージRSNF(1507
4b)は、発信元ルータ情報(13022)フィールド
に「ルータf」が格納されたメッセージである。メッセ
ージMSNF(15124)は、移動端末x(1203
1b)がメッセージRSNFに対する応答として発信す
るメッセージであり、RSNF情報(13062)フィ
ールドに「ルータf」が格納されている。この時点で移
動端末x(12031b)はルータfからのみメッセー
ジRSNFを定期的に受信していることになる。ルータ
fはメッセージMSNF(15124)を受信するとデ
ータ配布用ルートテーブルを参照し(15134)、移
動端末xが先ほどまでルータeとルータfからメッセー
ジRSNFを受信していたことを確認した後、ルータe
に対してメッセージMSNF(15124)を転送す
る。ルータeはメッセージMSNF(15124)を受
信するとRSNF情報(13062)フィールドに「ル
ータf」のみが格納されていることから、データ配布用
ルートテーブル(14012b)を削除する(1514
4)。
【0129】次に、「DT[03](15154)」は
サーバaから移動端末xへのデータであり、ルータeは
「DT[02]」を受信するとデータ配布用のルートテ
ーブルを参照する(15064c)。ところが、ルート
テーブルが存在しないことから、ルータeはルータfに
対して通常のパケットの中継のみを行い(15154
a)、ルータfはルータeから「DT[03](151
54)」パケットを受信すると、これを移動端末xに対
してデータ転送する。
【0130】以上のように、本第4実施例によれば、移
動端末がルータの送信範囲の重複範囲、すなわち、境界
領域に置かれた場合、この移動端末宛のパケットを複写
し、関連する全てのルータから境界領域上の移動端末に
対して送信している。これにより、境界領域上の移動端
末でパケット受信の欠落が発生した場合に、移動先のル
ータのパケット送信範囲において複写されたパケットを
受信することができるため、パケット受信欠落に伴うリ
カバリを瞬時に行うことができる。
【0131】また、このような移動経路情報を移動端末
毎に学習しておき、移動端末宛のパケットを次のルータ
に対して、オリジナルのパケット、または、複写したパ
ケット先送りしておくことにより、より効率的なパケッ
ト転送が可能となる。
【0132】すなわち、たとえば、ある特定の移動端末
について着目すれば毎回移動する移動形態が同一である
場合がある。たとえば、毎回事業所Aから事業所B間で
移動しながら利用するといった形態がこれに当たる。こ
のような場合には、あらかじめ、移動端末が移動する際
に使用する全てのルータに、当該移動端末の情報を設定
しておき、移動端末から発信されるメッセージMSNF
のシーケンスに従って、次に移動するであろうルータを
決定しパケットを配布することができる。
【0133】図19には、このようなパケットの先送り
をする場合に用いるデータ配布用ルートテーブルの構成
を示す。
【0134】図示したデータ配布用ルートテーブル19
00は、移動端末x12031bが、ルータfからルー
タeを経由しルータdに移動する場合に、ルータeが保
有するものである。
【0135】図中、1901には移動端末xについての
情報が格納される。1902には移動端末が利用するル
ータeに隣接するルータの識別が格納される。ここで
は、ルータdとルータfの識別が予め設定されている。
1903は、現在の移動端末の移動方向を示す。方向
は、移動端末xからの前回MSNFメッセージを受信し
たルータがルータfのみであって、次にMSNFメッセ
ージを受信したルータがルータfとルータeであった場
合には、移動端末xは今後ルータeからルータdに向け
移動する旨指定されるよう記述し、移動端末xからの前
回MSNFメッセージを受信したルータがルータdのみ
であって、次にMSNFメッセージを受信したルータが
ルータdとルータeであった場合には、移動端末xは今
後ルータeからルータfに向け移動する旨を指定するよ
う記述する。または、メッセージMSNF中のRSNF
情報に含まれるルータの同様な変遷に従い記述する。な
お、このようなデータ配布用ルートテーブル1900
は、自動的に作成するようにしてもよい、すなわち、一
定回数以上、特定の移動端末について、メッセージMS
NFの同じシーケンスが発生した場合に、これに従い、
データ配布用ルートテーブル1900を作成する。たと
えば、着目するルータをeとすると、特定の移動端末の
発するメッセージMSNFの受信シーケンスもしくはメ
ッセージMSNF中のRSNF情報が、ルータeとルー
タfからルータe、そして、ルータeとルータdと変化
するシーケンスが所定期間内に一定回数以上生じた場合
に、ルータdとルータfを隣接ルータとする、当該移動
端末についてのデータ配布用ルートテーブル1900を
作成し、保持するようにする。
【0136】このようなデータ配布用ルートテーブル1
900を用い、ルータeは、方向1903で示された方
向の隣接するルータに、受信した移動端末x宛のパケッ
トを先送りする。
【0137】ところで、以上の各実施例においては、各
ルータの移動端末についてのルートテーブルへの登録
は、移動端末が接続したネットワークに接続するルータ
が図8に示したメッセージより移動端末を認識し、これ
を、他のルータに順次通知することにより行った。しか
し、この移動端末についてのルートテーブルへの登録
は、各ルータにおいて、移動端末が送信したパケットを
受け取った際に行うようにしてもよい。
【0138】以下、この場合の動作について説明する。
【0139】図20に移動端末z(1011z)からサ
ーバa(1011a)へパケットを送信する際のシーケ
ンスを示す。
【0140】図中、DT(10014)は移動端末zか
らサーバaへのパケットであり、DT(10034)は
サーバaから移動端末zへのパケットである。1002
4a、10024bはルートテーブル作成処理を示す。
このように、移動端末zからサーバaへパケットが転送
される際に、経路中にある各ルータd、cにおいて移動
端末zについてのルートテーブルへの登録が行われる。
【0141】ここで、図21にルータd(1021
d)、ルータc(1021c)の、パケット受信時の処
理手順を示す。
【0142】図中、11015は、ルータがパケット受
信時に実行する処理の開始を示す。
【0143】11025は、パケットの宛先アドレスか
らパケットの宛先を識別するルーチンであり、パケット
の宛先アドレスがサーバまたは固定端末のものであれ
ば、前述したルートテーブルを参照する11035。サ
ーバ/固定端末についてのルートテーブルのエントリ
は、ネットワーク構築時に人手により静的に定義され関
連するルータに配布される。このテーブルはネットワー
クの構成変更が発生しない限り存続し、ネットワークの
構成変更が発生した場合には、人手により再度静的に定
義され関連するルータに配布される。
【0144】次に、11035で参照したルートテーブ
ルに基づき、次送信先を決定する11045。1105
5は、パケットの送信元アドレスからパケットの送信元
を識別するルーチングであり、送信元が移動端末であ
り、かつこの移動端末送信用のルートテーブルを未作成
ならば、先に示したように、この移動端末についてのル
ートテーブルへの登録を行う11065。
【0145】移動端末送信用のルートテーブル(515
2)はパケットが転送される際に作成され、その後、一
定期間、この移動端末よりのパケット転送が発生しない
場合には削除される。
【0146】ルーチン11025で、受信したパケット
の宛先が移動端末と識別されたならば、11075で移
動端末宛送信用ルートテーブルを参照し、11085で
次送信先を決定する。
【0147】最後に、11095で次送信先決定処理
(11045、11085)により得られた次送信先へ
のパケット転送が可能か否かを判断し、可能ならば11
105において次送信先にパケットを転送する。
【0148】なお、パケットが転送できない場合の例と
しては、移動端末zとサーバa間のパケット転送におい
て、最初のパケット転送がサーバaから移動端末zに向
けて行われた場合や、一定期間パケット転送がなく、移
動端末宛送信用ルートテーブルが削除された後、サーバ
aから移動端末zに向けてパケット転送が行われた場合
などが該当する。
【0149】11115はルータがパケット受信時に実
行する処理フローの終了を示す。
【0150】なお、この他、ルートテーブルの作成、維
持に関しては、様々な方式が知られており、前記各実施
例を実際に適用する際には、適用するネットワークシス
テムの特性等に応じて、適当な方式を適用するようにす
るのが好ましい。
【0151】以上説明してきた各実施例によれば、小型
携帯型のコンピュータのような移動通信ユニットを持つ
端末装置と、移動通信ユニットを持たずネットワークの
固定された位置に接続される端末装置とのデータ通信を
実現するネットワークシステムを構築することができ
る。また、この際、移動通信ユニットを持つ端末装置の
アドレスは、移動に伴い変更する必要がないため、保守
管理が容易となると共に、障害検出においてもアドレス
から障害が発生した装置を一意に識別することができ
る。
【0152】さらに、移動通信ユニットを持つ端末装置
がネットワーク上を移動できる範囲を決めることによ
り、ルーティングに必要な制御情報の配布に伴うトラヒ
ックを低減することができる。さらに、各中継装置にお
いて、ルーティングのために保持すべき制御情報を削減
することができる。
【0153】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
ネットワークに接続する可能性のある端末についても、
移設時にアドレスの再割り当てなしに、通信のルーティ
ングを行うことのできるネットワークシステムを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るネットワークシステ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る端末の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るルータの構成を示す
ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施例で用いる論理アドレスの構
成を示す説明図である。
【図5】本発明の第1実施例で用いるパケットの構成を
示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る第1のルータが保持
するルートテーブルの内容を示す説明図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る第2のルータが保持
するルートテーブルの内容を示す説明図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る移動端末が送信する
メッセージの構成を示す説明図である。
【図9】本発明の第1実施例に係るルータ間で送受する
メッセージの構成を示す説明図である。
【図10】本発明の第2実施例で用いる論理アドレスの
構成を示す説明図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る第1のルータが保
持するルートテーブルの内容を示す説明図である。
【図12】本発明の第2実施例に係る第2のルータが保
持するルートテーブルの内容を示す説明図である。
【図13】本発明の第3実施例で用いる論理アドレスの
構成を示す説明図である。
【図14】本発明の第3実施例に係る第1のルータが保
持するルートテーブルの内容を示す説明図である。
【図15】本発明の第4実施例に係るネットワークシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第4実施例に係る無線移動端末とル
ータ間で送受するメッセージの構成を示す説明図であ
る。
【図17】本発明の第4実施例に係るルータが保持する
移動端末宛データ配布用ルートテーブルの構成を示す説
明図である。
【図18】本発明の第4実施例に係るネットワークシス
テムにおける通信シーケンスを表すシーケンス図であ
る。
【図19】本発明の第4実施例に係るルータがパケット
の先送りをする場合に保持する移動端末宛データ配布用
ルートテーブルの構成を示す説明図である。
【図20】本発明の実施例に係るネットワークシステム
における通信シーケンスの他例を示す説明図である。
【図21】本発明に係るルータの処理手順例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1021a〜1021d ルータ 1031a〜1031c ネットワーク 1041a、1041b 回線 1011a、1101b サーバ 1011c 固定端末 1011y、1101z 移動端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/56 8529−5K H04L 11/20 102 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の物理的なネットワークと、ネットワ
    ーク間を接続する網間中継装置と、ネットワークに接続
    する複数の端末装置とを含んだネットワークシステムに
    おけるルーティング方法であって、 特定のネットワークのみに接続される各端末装置に、接
    続されるネットワークを示すネットワーク識別情報と、
    端末装置の識別を示す端末識別情報をアドレスとして割
    り当て、 不特定のネットワークに接続される可能性のある各端末
    装置に、不特定のネットワークに接続される可能性のあ
    る旨を示す情報と、端末装置の識別を示す端末識別情報
    をアドレスとして割り当て、 各端末装置は、宛先の端末装置の前記アドレスを付加し
    たデータを、接続しているネットワークに送信し、 前記網間中継装置は、受信したデータに付加されている
    前記アドレスが、自身が接続してない特定のネットワー
    クを示すネットワーク識別情報を含んでいる場合には、
    当該ネットワーク識別情報に応じて定まる他の特定の網
    中継装置に当該データを中継し、 受信したデータに付加されている前記アドレスが、自身
    が接続しているネットワークを示すネットワーク識別情
    報を含んでいる場合には、受信したデータに付加されて
    いる端末識別情報に応じて定まる端末装置に当該データ
    を中継し、 受信したデータに付加されている前記アドレスが、不特
    定のネットワークに接続される可能性のある旨を示す情
    報を含んでいる場合には、常に、受信したデータに付加
    されている端末識別情報に応じて定まる他の特定の網間
    中継装置もしくは端末装置に当該データを中継すること
    を特徴とするルーティング方法。
  2. 【請求項2】複数の物理的なネットワークと、ネットワ
    ーク間を接続する網間中継装置と、ネットワークに接続
    する複数の端末装置とを含んだネットワークシステムに
    おけるルーティング方法であって、 特定のネットワークのみに接続される各端末装置に、接
    続されるネットワークを示すネットワーク識別情報と、
    端末装置の識別を示す端末識別情報をアドレスとして割
    り当て、 不特定のネットワークに接続される可能性のある各端末
    装置に、当該端末が接続される可能性のあるネットワー
    クの集合を表す論理ネットワーク情報と、端末装置の識
    別を示す端末識別情報をアドレスとして割り当て、 各端末装置は、宛先の端末装置の前記アドレスを付加し
    たデータを、接続しているネットワークに送信し、 前記網間中継装置は、受信したデータに付加されている
    前記アドレスが、自身が接続してない特定のネットワー
    クを示すネットワーク識別情報を含んでいる場合には、
    当該ネットワーク識別情報に応じて定まる他の特定の網
    中継装置に当該データを中継し、 受信したデータに付加されている前記アドレスが、自身
    が接続しているネットワークを示すネットワーク識別情
    報を含んでいる場合には、受信したデータに付加されて
    いる端末識別情報に応じて定まる端末装置に当該データ
    を中継し、 受信したデータに付加されている前記アドレスが、前記
    論理ネットワーク情報を含んでいる場合であって、前記
    論理ネットワーク情報が表すネットワークの集合に、自
    身が接続してるネットワークが含まれまい場合には、当
    該論理ネットワーク識別情報に応じて定まる他の特定の
    網中継装置に当該データを中継し、 受信したデータに付加されている前記アドレスが、前記
    論理ネットワーク情報を含んでいる場合であって、前記
    論理ネットワーク情報が表すネットワークの集合に、自
    身が接続してるネットワークが含まれる場合には、受信
    したデータに付加されている端末識別情報に応じて定ま
    る他の特定の網間中継装置もしくは端末装置に当該デー
    タを中継することを特徴とするルーティング方法。
  3. 【請求項3】複数の物理的なネットワークと、ネットワ
    ーク間を接続する網間中継装置と、ネットワークに接続
    する複数の端末装置とを含んだネットワークシステムで
    あって、 特定のネットワークのみに接続される各端末装置は、接
    続されるネットワークを示すネットワーク識別情報と、
    端末装置の識別を示す端末識別情報をアドレスとして割
    り当てられており、 不特定のネットワークに接続される可能性のある各端末
    装置は、不特定のネットワークに接続される可能性のあ
    る旨を示すように定めたネットワーク情報と、端末装置
    の識別を示す端末識別情報をアドレスとして割り当てら
    れており、かつ、 各端末装置は、宛先の端末装置の前記アドレスを付加し
    たデータを、接続しているネットワークに送信する手段
    を有し、 前記網間中継装置は、自身が接続してないネットワーク
    を示すネットワーク識別情報と他の特定の網間中継装置
    の情報とを対応づけて記憶し、特定のネットワークのみ
    に接続される端末装置であって自身が接続しているネッ
    トワークに接続している端末装置の情報と、当該端末装
    置に割り当てられた端末識別情報とを対応付けて記憶
    し、不特定のネットワークに接続される可能性のある端
    末装置であって現在、自身が接続しているネットワーク
    に接続している端末装置の情報と当該端末装置に割り当
    てられた端末識別情報とを対応付けて記憶し、不特定の
    ネットワークに接続される可能性のある端末装置であっ
    て現在、自身が接続しているネットワークに接続してい
    ない端末装置に割り当てられた端末識別情報と他の特定
    の網間中継装置の情報とを対応付けて記憶したルートテ
    ーブルと、 受信したデータに付加されている前記アドレスに含まれ
    る情報に対応して、前記ルートテーブルに記憶されてい
    る情報に基づいて、網間中継装置もしくは端末装置に、
    受信したデータを当該データを中継する手段とを有する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  4. 【請求項4】複数の物理的なネットワークと、ネットワ
    ーク間を接続する網間中継装置と、ネットワークに接続
    する複数の端末装置とを含んだネットワークシステムで
    あって、 特定のネットワークのみに接続される各端末装置は、接
    続されるネットワークを示すネットワーク識別情報と、
    端末装置の識別を示す端末識別情報をアドレスとして割
    り当てられており、 不特定のネットワークに接続される可能性のある各端末
    装置は、当該端末が接続される可能性のあるネットワー
    クの集合を表す論理ネットワーク情報と、端末装置の識
    別を示す端末識別情報をアドレスとして割り当てられて
    おり、かつ、 各端末装置は、宛先の端末装置の前記アドレスを付加し
    たデータを、接続しているネットワークに送信する手段
    を有し、 前記網間中継装置は、自身が接続してないネットワーク
    を示すネットワーク識別情報と他の特定の網間中継装置
    の情報とを対応付けて記憶し、特定のネットワークのみ
    に接続される端末装置であって自身が接続しているネッ
    トワークに接続している端末装置の情報と当該端末に割
    り当てられた端末識別情報とを対応付けて記憶し、不特
    定のネットワークに接続される可能性のある端末装置で
    あって現在、自身が接続しているネットワークに接続し
    ている端末装置の情報と当該端末に割り当てられた端末
    識別情報とを対応付けて記憶し、自身が接続しているネ
    ットワークを含まない集合を表す論理ネットワーク識別
    情報と他の特定の網間中継装置の情報を対応付けて記憶
    したルートテーブルと、 受信したデータに付加されている前記アドレスに含まれ
    る情報に基づいて、前記ルートテーブルに記憶されてい
    る網間中継装置もしくは端末装置に、受信したデータを
    当該データを中継する手段とを有することを特徴とする
    ネットワークシステム。
  5. 【請求項5】通信路を介して接続された複数の中継装置
    と、前記中継装置を無線を介して接続する複数の移動端
    末装置とを含み、前記移動端末装置間の前記中継装置お
    よび通信路を介したデータの通信機能を供給するネット
    ワークシステムにおいて、 各中継装置に、自装置を指定する情報を無線を介して同
    報送信させ、 前記移動端末送信装置は、自装置と、中継装置より受信
    した情報より現在情報を受信可能と推定される1または
    複数の中継装置とを指定する情報とを無線を介して、受
    信した情報を送信した中継装置に送信させ、 一つの特定の中継装置のみを指定する情報を送信してい
    た特定の移動端末装置が、当該特定の中継装置と他の新
    たな中継装置を指定する情報を送信するようになった場
    合に、前記特定の移動端末装置が当該特定の中継装置を
    指定する情報を送信しなくなるまで、当該情特定の中継
    装置に、当該特定の中継装置が通信路より受信した前記
    特定の移動端末装置宛のデータを、当該特定の移動端末
    装置に受信したデータを無線を介して送信させる共に、
    前記他の新たな中継装置に前記通信路を介して中継させ
    ることを特徴とする通信データの中継方法。
  6. 【請求項6】通信路を介して接続された複数の中継装置
    と、無線を介して複数の中継装置に、移動にともない順
    次接続する複数の移動端末装置とを含み、前記移動端末
    装置間の前記中継装置および通信路を介したデータの通
    信機能を供給するネットワークシステムにおいて、 各中継装置に、自装置を指定する情報を無線を介して同
    報送信させ、 前記移動端末送信装置は、自装置と、中継装置より受信
    した情報より現在情報を受信可能と推定される1または
    複数の中継装置とを指定する情報とを無線を介して、受
    信した情報を送信した中継装置に送信させ、 特定の移動端末装置が送信する情報が指定する中継装置
    のシーケンスに従い、次に、前記特定の移動端末が利用
    するであろう中継装置を推定し、 前記特定の装置宛のデータを受信した中継装置に、受信
    したデータを前記推定した中継装置に複写して中継させ
    ることを特徴とする通信データの中継方法。
  7. 【請求項7】それぞれ複数の端末装置を接続した、複数
    の物理的なネットワーク間を接続する網間中継装置であ
    って、 自身が接続していないネットワーク、もしくは、自身が
    接続しているネットワークが属さないネットワークの集
    合を表すネットワーク識別情報と他の特定の網間中継装
    置の情報とを対応づけて記憶し、自身が接続しているネ
    ットワークに接続している端末装置の情報と当該端末装
    置に割り当てられた端末識別情報とを対応付けて記憶
    し、自身が接続しているネットワークが属するネットワ
    ークの集合に属するネットワ−クに接続する可能性のあ
    る端末装置であって自身が接続しているネットワークに
    接続していない端末装置に割り当てられた端末識別情報
    と他の特定の網間中継装置の情報とを対応づけて記憶す
    るルートテーブルと、 受信したデータに付加されているネットワーク識別情報
    と端末識別情報に対応して、前記ルートテーブルに記憶
    されている情報に基づいて、網間中継装置もしくは端末
    装置に、受信したデータを当該データを中継する手段と
    を有することを特徴とする網間中継装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000516786A (ja) * 1996-09-19 2000-12-12 テルコーディア テクノロジーズ インコーポレイテッド ワイヤレス・インターネット・アクセスのための方法およびシステム
JP2006031568A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Nec Corp アクセス制御システム、アクセス制御装置及びそれらに用いるアクセス制御方法並びにそのプログラム

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