JPH06334073A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH06334073A
JPH06334073A JP14158393A JP14158393A JPH06334073A JP H06334073 A JPH06334073 A JP H06334073A JP 14158393 A JP14158393 A JP 14158393A JP 14158393 A JP14158393 A JP 14158393A JP H06334073 A JPH06334073 A JP H06334073A
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JP
Japan
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layer
copper
kovar
invar
heat dissipation
Prior art date
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Pending
Application number
JP14158393A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinobu Sekiba
利信 関場
Hiroshi Sawano
博志 澤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH06334073A publication Critical patent/JPH06334073A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】金属からなる放熱板上に樹脂絶縁層を介して金
属パターンを積層してなる放熱回路基板を有し、該基板
上にシリコンペレットを接着する半導体装置において、
熱伝導性や熱衝撃特性等の熱特性が良好であると共にそ
の価格も従来より安価で、かつ組み立て容易で信頼性を
向上できる半導体装置を提供する。 【構成】シリコンペレットをはんだ付けする金属パター
ンの材質を、良熱伝導体の銅と、熱膨脹率がシリコンに
近似するコバールまたはインバーとの 2層クラッド材
(Cu /(コバールまたはインバー))または 3層クラ
ッド材(Cu /(コバールまたはインバー)/Cu )と
し、各金属層の厚さを適値に調整して熱伝導性と熱膨脹
性とがバランスした放熱回路基板を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放熱回路基板(以下放
熱基板と呼ぶ)上に半導体素子をはんだ付けして作られ
るモジュール( module ,回路素子をひとまとめにした
回路部品)等の半導体装置に関するもので、特に半導体
素子が接合される放熱基板側の熱膨張を、素子ペレット
に近似する低膨脹化とすることで、該装置の熱的特性を
改良するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、三相交流発電機の起電力をシリコ
ンダイオードの三相ブリッジ接続で整流する場合などに
用いられてきた半導体整流モジュールの一例を図5に示
す。同図(a)は該モジュールの平面図、同図(b)
は、A−A′線で切断した断面図である。また図6は、
図5(b)に示す円周pで囲まれた部分の拡大断面図で
ある。放熱基板1は、アルミニウムからなる放熱板1
a、樹脂絶縁層2及び金属(本例では銅箔)パターン3
を積層したものである。
【0003】シリコンペレット5は、一方の主面(図の
下面)は、モリブデンディスク4を間に挟み、はんだ7
により、放熱基板1の金属パターン3にはんだ付けさ
れ、他方の主面(図の上面)は、はんだ7により銅リー
ド6に接続され電極導出が行なわれている。符号8は、
上記モジュールの取り付け孔である。
【0004】放熱基板1の金属パターン3は熱伝導性の
良い銅が使用されるが、銅の線熱膨張率(以下単に熱膨
張率という)は16.7×10-6/℃でシリコンの熱膨脹率
2.5×10-6/℃に比して約 6倍と大きいため、シリコン
ペレットを直接銅箔にはんだ付けすると、熱膨張の違い
から、シリコンペレット5がクラックするので、熱緩衝
板としてモリブデンディスク(熱膨脹率 5.5×10-6
℃)4を挿入することが一般に行なわれている。
【0005】上記従来技術の欠点は、熱緩衝板として使
用するモリブデンディスクが高価であり、製品価格の低
減化に対し、障害になっている。またモリブデンディス
クを挿入するため、はんだ付け箇所が増加することによ
り、半導体装置の信頼性が低下することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これまで述べたよう
に、従来の放熱基板の金属パターンは、熱伝導性の良い
銅箔を使用している。しかしシリコンペレットを直接銅
箔に接合すると、両者の熱膨脹率の差が大きく、熱疲労
特性や熱衝撃特性が悪く、クラック等の不良を生ずる。
従来技術では銅箔とシリコンペレットとの熱膨脹率の差
を緩和するため、熱伝導は銅に比し劣るが、モリブデン
ディスク等の低熱膨脹率の熱緩衝板を両者の間に挿入
し、熱衝撃特性の改善を計っている。しかしながら前記
の通り、モリブデンディスクは高価で、製品価格の低減
化の障害となり、また組み立てに手数を必要とし、信頼
性を低下させるという課題がある。
【0007】本発明は、放熱基板を使用する半導体装置
において、放熱基板の熱伝導性や熱衝撃特性等の熱特性
がバランスして良好な特性を有すると共に、その価格も
従来より安価で、かつ組み立て容易な放熱基板を使用す
る半導体装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属からなる
放熱板上に樹脂絶縁層を介して金属パターンを積層して
なる放熱回路基板を有する半導体装置において、前記金
属パターンの材質が、銅とコバールまたは銅とインバー
の 2層クラッド材、或いは銅とコバールと銅または銅と
インバーと銅の 3層クラッド材から成ることを特徴とす
る半導体装置である。
【0009】なおコバールはFe −29%Ni −17%Co
合金、インバーはFe −36%Ni 合金である。これらク
ラッド材の好ましい比率における許容度は±10%であ
る。
【0010】
【作用】放熱基板は、金属からなる放熱板上に樹脂絶縁
層で金属パターンを接合したものである。したがって金
属パターンは、良好な熱伝導体であると共に、その上に
接合されるシリコンペレットにできるだけ近い低熱膨脹
率を有し、シリコンペレットを搭載したとき、熱疲労特
性や熱衝撃特性が実用上十分な特性となる安価な材質と
する必要がある。
【0011】表1に示すように、コバール、インバー合
金等は、低線膨脹金属として知られているが(特開昭63
−252457号参照)、この金属は銅等に比し熱伝導が極端
に悪いので、この金属だけでは、放熱特性の良好な放熱
基板は得られない。
【0012】
【表1】
【0013】本発明の放熱基板の金属パターンは、銅と
コバール(或いはインバー)合金との 2層(銅/コバー
ル、銅/インバー)または 3層(銅/コバール/銅、銅
/インバー/銅)のクラッド層(地金金属の表裏に被覆
金属を密着させ高温圧延したもの)とする。表1からも
分かるように、銅とコバール(インバー)合金とは、ク
ラッド層の熱伝導率と熱膨脹率に対しては互いにトレー
ドオフの関係にある。本発明は、この点を考慮し、それ
ぞれの層厚の比率を調整し、熱伝導率と線膨脹率がバラ
ンスし、実用上十分満足のできる放熱特性、熱疲労耐性
及び熱衝撃耐性を実現したものである。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して以下説明す
る。
【0015】図1は、本発明を三相全波整流モジュール
に適用した第1の実施例を示し、同図(a)は平面図、
同図(b)は同図(a)に示すB−B′線断面図であ
る。また図2は、図1(b)に示す円周mで囲まれた部
分の拡大断面図である。
【0016】放熱基板10は、厚さ 2.0mmのアルミニウ
ムからなる放熱板11上に、金属パターン13をケトン
系の熱可塑性樹脂絶縁層12で接合したものである。金
属パターン13は、全厚が 0.3mmで、厚さの構成比が
1: 9のコバール層13a/銅層13cもしくはインバ
ー層13b/銅層13cの 2層クラッド材から成る。樹
脂絶縁層12の厚さ範囲は、0.05〜0.20mm程度である
が、本実施例では製品の絶縁耐圧特性から0.1mm にし
た。また放熱基板10の大きさは80mm×40mmである。
【0017】放熱基板の作り方は、放熱板11上に 2層
クラッド材を樹脂絶縁層12で接着した後、ホトエッチ
ング法によりパターニングし、金属パターン13を形成
した後、プレス加工で打ち抜き、放熱基板10を得る。
半導体装置は、この放熱基板10のパターニングされた
金属パターン13の 2層クラッド材の表面のコバール層
13aまたはインバー層13bにシリコンペレット(ダ
イオード)15を、はんだ7を用いて取り付ける。シリ
コンペレット15の上面は、はんだ付けにより、銅リー
ド6に接続される。
【0018】コバールと銅、またはインバーと銅の 2層
クラッド材では、試行結果によれば、シリコンペレット
が接合される側にコバールまたはインバーが置かれた場
合、ペレットの受ける熱衝撃が、より有効に緩和される
ことが確認された。そしてその程度はコバールやインバ
ーの層厚によって大きく変化しないので、主として経済
的な意味からコバール等と銅との層厚の比率は 1: 9程
度であることが望ましい。
【0019】図3は、本発明を三相全波整流モジュール
に適用した第2の実施例を示し、同図(a)は平面図、
同図(b)は同図(a)に示すC−C′線断面図であ
る。また図4は図3(b)に示す円周nで囲まれた部分
の拡大断面図である。
【0020】第2実施例では、放熱基板20の金属パタ
ーン23が、Cu 層23a/コバール層23b/CU 層
23cもしくはCu 層23a/インバー層23d/CU
層23cの 3層クラッド材からなり、厚さの構成比が
1: 2: 1であることが、前記第1実施例と異なる主な
点である。図3または図4において、図1と同符号は同
じ部分を表わすので、説明を省略する。
【0021】ここで銅層23aとコバール層23bと銅
層23cとの層厚の比率は、 3層クラッド層の熱特性に
影響する。第1表からも分かるように、コバールの占め
る割合が多いと線膨脹係数は低くなりシリコンペレット
を接合したときの熱応力は小になるが、放熱特性は悪く
なり、逆に銅の占める割合が多いと放熱は良いが熱応力
は大となる。
【0022】従って、銅層/コバール層/銅層の厚さの
比率は、製品の要求仕様によって決めればよい。この実
施例では評価結果の最も良かった 1: 2: 1の比率のク
ラッド材を採用した。なおコバールの代わりにインバー
を使用する場合の比率も上記と同様である。
【0023】第1実施例及び第2実施例の製品につい
て、公知の方法による熱疲労試験及び熱衝撃試験を行な
ったが、いずれも規格値を十分満足する結果が得られ
た。また放熱特性についても、従来例(図5)と同等の
結果が得られた。
【0024】また上記実施例において、従来の方式で 9
mm× 9mm× 1mmのモリブデンディスク 6個使用した場合
と比較し、本発明では 1装置当たり約 150円の材料のコ
ストダウンが可能となり、またはんだ付け箇所が従来に
比し 1箇所減り、作り易さ、信頼性が大きく向上した。
またシリコンペレットに対する緩衝板としての効果も、
モリブデンディスクとほぼ同等の効果が得られた。
【0025】また上記実施例において、シリコンペレッ
トはダイオードであるがこれに限定されない。サイリス
タ、トランジスタ等の電力制御用素子であっても勿論差
し支えない。
【0026】
【発明の効果】本発明の放熱基板を使用する半導体装置
においては、該基板の金属パターンの材質を良熱伝導体
の金属と低膨脹率の金属との 2層または 3層クラッド材
としたことにより、熱伝導性や熱衝撃特性等の熱特性が
バランスし、十分実用できる良好な熱特性を有すると共
に、その価格も従来より安価で、かつ組み立て容易で信
頼性も向上する半導体装置を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の第1実施例で、同図
(a)は平面図、同図(b)はB−B′線断面図であ
る。
【図2】図1(b)に示す円周mで囲まれた領域の部分
拡大断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の第2実施例で、同図
(a)は平面図、同図(b)はC−C′線断面図であ
る。
【図4】図3(b)に示す円周nで囲まれた領域の部分
拡大断面図である。
【図5】従来の半導体装置の一例を示すもので、同図
(a)は平面図、同図(b)はA−A′線断面図であ
る。
【図6】図5(b)に示す円周pで囲まれた領域の部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1,10,20 放熱回路基板(放熱基板) 1a,11 放熱板(Al ) 2,12 樹脂絶縁層 3,13,23 金属パターン 5,15 シリコンペレット 6 銅リード 7 はんだ 13a コバール層 13b インバー層 13c 銅層 23a,23c 銅層 23b コバール層 23d インバー層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属からなる放熱板上に樹脂絶縁層を介し
    て金属パターンを積層してなる放熱回路基板を有する半
    導体装置において、前記金属パターンの材質が、銅とコ
    バールまたは銅とインバーの 2層クラッド材、或いは銅
    とコバールと銅または銅とインバーと銅の 3層クラッド
    材から成ることを特徴とする半導体装置。
JP14158393A 1993-05-20 1993-05-20 半導体装置 Pending JPH06334073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14158393A JPH06334073A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 半導体装置

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JP14158393A JPH06334073A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06334073A true JPH06334073A (ja) 1994-12-02

Family

ID=15295378

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14158393A Pending JPH06334073A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 半導体装置

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JP (1) JPH06334073A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007173504A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 半導体素子を実装するためのモジュールと、半導体素子が実装されている半導体装置
US10515826B2 (en) 2017-03-31 2019-12-24 Sansha Electric Manufacturing Co., Ltd. Laminated member

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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