JPH06331556A - 透明体中の不透明異物分別装置 - Google Patents

透明体中の不透明異物分別装置

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Publication number
JPH06331556A
JPH06331556A JP14131093A JP14131093A JPH06331556A JP H06331556 A JPH06331556 A JP H06331556A JP 14131093 A JP14131093 A JP 14131093A JP 14131093 A JP14131093 A JP 14131093A JP H06331556 A JPH06331556 A JP H06331556A
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JP
Japan
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foreign matter
laser beam
transparent body
opaque foreign
laser
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Application number
JP14131093A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Sawamura
眞幸 沢村
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Toyo Glass Co Ltd
Original Assignee
Toyo Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06331556A publication Critical patent/JPH06331556A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象物が搬送手段の搬送方向に散らばって落
下しても、レーザ光走査による対象物からの反射光を固
体撮像素子カメラにより受光させて異物検出を的確に行
えるようにする。対象物以外の背景からの反射光による
誤検出を防止する。 【構成】 レーザ光走査装置10のレーザ光投射光軸1
1と固体撮像素子カメラ12の受光光軸13とを同一平
面上に位置させる。レーザ光走査装置10から見て搬送
手段14からの対象物15の落下箇所より後方でしかも
該レーザ光走査装置からのレーザ光線16の照射領域
に、その照射による反射光を固体撮像素子カメラへ入光
させないバックボード17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の透明体、例えば
回収されたカレット等のガラス片中から、石や陶磁器等
の不透明異物を検出して分別する透明体中の不透明異物
分別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、このような装置として特開
平3−75545号公報に記載されているものを既に提
案している。この従来の装置では、透明体中に不透明異
物が混在している対象物をベルトコンベアで搬送し、該
ベルトコンベアから分散して放出落下させながら直線偏
光レーザ光線で横一直線に走査し、対象物からの反射光
を偏光フィルタを介してCCDカメラ(固体撮像素子カ
メラ)のCCDで受光し、CCDカメラの画素出力(各
CCDの出力)をデジタル画像処理することにより、対
象物が透明体であるか不透明異物であるかを判別する。
【0003】すなわち、透明体の場合には、レーザ光線
の大部分が透過して僅かな一部分のみが反射するが、そ
の反射光は直線偏光のままであるため偏光フィルタによ
りカットされる。これに対し、不透明異物の場合には、
乱反射して円偏光となってほとんどが偏光フィルタを通
過してCCDへ入光する。従って、CCDの出力は透明
体の場合にはごく小さく、不透明異物の場合には大きく
なるため、その差によって透明体と不透明異物とを判別
できる。そこで、不透明異物の場合には、コンベアから
の落下途中でエアーを噴き付けて透明体と分別する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCDカメ
ラは視野内の光をレンズで集光してCCDへ導いている
ため、使用しているレンズ固有の焦点深度によって、C
CDカメラから被写体である対象物までの距離を一定範
囲内に抑えなければならない制約がある。ところが、本
出願人が先に提案した上述の装置では、図19にその概
要を示すようにレーザ光源(レーザ光走査装置)1に対
しCCDカメラ2をその上方に配置してCCDカメラ2
の光軸3とレーザ光源1のレーザ光投射光軸4とを上下
にずらし、該CCDカメラ2の視野に対してレーザ光線
5を下方から投光していたため、次のような問題点があ
った。
【0005】すなわち、同図に示すようにベルトコンベ
ア6から放出されて落下する対象物7は、ベルトコンベ
ア6の幅員方向(レーザ光線による走査方向)ばかりで
なくその搬送方向(CCDカメラ2の光軸方向)にも散
らばって落下する。いま、ある対象物は放物線軌跡Aに
沿い、また他の対象物は該放物線軌跡AよりもCCDカ
メラ2から見て遠い放物線軌跡Bに沿って落下し、放物
線軌跡A上にはCCDカメラ2の光軸3がレーザ光線5
と交わる点aがあるが、放物線軌跡B上には、CCDカ
メラ2の光軸3がレーザ光線5と交わる点がないものと
する。この場合、放物線軌跡Aに沿って落下する対象物
は、点aにおいてレーザ光線5を照射されてその反射光
がCCDカメラ2に入光するが、放物線軌跡Bに沿って
落下する対象物は、点bにおいてCCDカメラ2の光軸
3と交わってもレーザ光線5はこの点bから外れている
ため、この点bでレーザ光線5が対象物に当たらずCC
Dカメラ2に反射光の入光はない。従って、対象物が放
物線軌跡Bに沿って落下するときは、レーザ光走査によ
る対象物からの反射光がCCDカメラ2に受光されず、
異物検出ができない。なお、8は透明体回収部、9は異
物回収部である。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、ベルトコ
ンベア等の搬送手段から落下する対象物をレーザ光線に
より走査してその反射光を固体撮像カメラで受光するに
当たり、対象物が搬送手段の搬送方向に散らばって落下
しても、レーザ光走査による対象物からの反射光を固体
撮像素子カメラにより受光させて異物検出を的確に行え
るようにすることにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、対象物以外
の背景からの反射光による誤検出を防止することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、図1に示すようにレーザ光走査装置
10のレーザ光投射光軸11と固体撮像素子カメラ12
の受光光軸13とを同一平面上に位置させる。
【0009】また、第2の目的を達成するため、レーザ
光走査装置10から見て搬送手段14からの対象物15
の落下箇所より後方でしかも該レーザ光走査装置10か
らのレーザ光線16の照射領域に、その照射による反射
光を固体撮像素子カメラ12へ入光させないバックボー
ド17を設ける。このバックボード17は不透明異物の
回収部の壁をもって構成することができる。その場合、
該バックボード17のレーザ光線照射面を清掃する清掃
手段18を設ける。
【0010】
【作用】本発明による装置では、レーザ光走査装置10
のレーザ光投射光軸11と固体撮像素子カメラ12の受
光光軸13とは同一平面上(同じ高さ)に位置している
ため、受光光軸13は放物線軌跡A上の点aにおいてレ
ーザ光投射光軸11と交わり、また放物線軌跡B上では
点bにおいてレーザ光投射光軸11と交わる。従って、
放物線軌跡Aに沿って落下する対象物は、点aにおいて
レーザ光線16を上方斜め前方から照射されてその反射
光が固体撮像素子カメラ12に入光し、また放物線軌跡
Bに沿って落下する対象物は、点bにおいてレーザ光線
16を照射されてその反射光が同様に固体撮像素子カメ
ラ12に入光する。
【0011】搬送手段14から放出された対象物15の
うち透明体はそのまま透明体回収部19中に落下する
が、不透明異物は、図1では省略したエアー噴射装置か
らエアー噴射を受けて異物回収部20中に落下する。レ
ーザ光走査装置10のレーザ光線16は搬送手段14を
避けて上方斜め前方からある角度で投光し、また固体撮
像素子カメラ12の受光光軸13もこれと同じ角度とし
て搬送手段14をカメラの視野から外すようにしても、
落下する対象物15に当たらなかったレーザ光線16が
他の反射物に当たり、その反射光が固体撮像素子カメラ
12に入光すると、誤検出の問題が生ずる。
【0012】そこで、落下する対象物15に当たらなか
ったレーザ光線16を処理するためバックボード17を
設け、これを反射したレーザ光線は固体撮像素子カメラ
12に入光しないようにすれば、上記のような誤検出の
問題が起こらない。また、このバックボード17はその
後方からの背景光を遮光する機能も有する。
【0013】バックボード17は専用のものとして別に
設置しても良いが、その設置位置が異物回収部20と同
じになるようであれば、該異物回収部20の壁部をもっ
てバックボード17とすることにより、装置の簡略化が
図れる。但し、この場合はバックボード17の表面が汚
れることが多く、汚れると誤検出を招くので、清掃手段
18でバックボード17の表面を清掃する。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に従い詳細に説
明する。図2は本発明による不透明異物分別装置の全体
の概要構成を示す。この分別装置は、ホッパ21と、分
散フイーダ22と、振動機23と、白色のベルトコンベ
ア14と、該ベルトコンベア14上を搬送される対象物
15の中から光を反射しない黒色異物(石等)を検出す
るための黒色異物検出用拡散光源24,黒色異物検出用
CCDカメラ25及び黒色異物検出用画像処理装置(コ
ンピュータを含む)26と、対象物15の中から光を反
射する不透明異物(陶磁器等)を検出するための不透明
異物検出用レーザ光走査装置10,不透明異物検出用C
CDカメラ12及び不透明異物検出用画像処理装置(コ
ンピュータを含む)27と、異物を吹き飛ばすためのエ
アー噴射装置28と、黒色異物検出用画像処理装置26
及び不透明異物検出用画像処理装置27のいずれか一方
でも異物検出したときエアー噴射装置28を作動させる
異物排除制御回路29と、透明体回収部19及び異物回
収部20を有する回収容器30とを備えている。
【0015】カレット等の透明体中に不透明異物や黒色
異物が混入している多数の対象物15は、ホッパ21内
に投入され、振動機23で振動される分散フィーダ22
上を分散されながら搬送されてベルトコンベア14上に
転載される。そして、該ベルトコンベア14上における
搬送途中において、拡散光源24からの拡散光を照射さ
れながらCCDカメラ25で上方から撮像され、黒色異
物はベルトコンベア15が白色であることから黒色異物
検出用画像処理26により検出される。
【0016】更に、対象物15は、ベルトコンベア14
によって搬送されて終端から分散して落下し、その落下
途中で、レーザ光走査装置10からのレーザ光線16で
横一直線に走査され、その反射光が偏光フィルタを備え
たCCDカメラ12のCCD型イメージセンサ31によ
り検出される。
【0017】レーザ光走査装置10とCCDカメラ12
とは、前者のレーザ光投射光軸11と後者の受光光軸1
3とが同一平面上に位置するように設置され、これら
は、ベルトコンベア14から落下する対象物15をレー
ザ光走査装置10からのレーザ光線16によりある角度
(例えば45度)をもって斜め上方から走査し、その角
度と指向角度を同じとしたCCDカメラ12によって対
象物15からの反射光を偏光フィルタを通じて受光する
ようになっている。
【0018】そして、CCDカメラ12のイメージセン
サ31からの出力を画像処理装置27で解析することに
より、透明体であるか不透明異物であるかが判別され、
その判別結果に従ってエアー噴射装置28が制御され
る。ここで、透明体15a の場合にはそのまま回収容器
30の透明体回収部19中に落下していくのに対し、不
透明異物15b の場合には、エアー噴射装置28からエ
アーを噴射されることにより異物回収部15b 中に落下
する。黒色異物検出用画像処理26により検出された黒
色異物も同様にエアー噴射装置28からエアーを噴射さ
れることにより異物回収部15b 中に落下する。
【0019】ベルトコンベア14の表面には、図3及び
図4に示すようにその長手方向(走行方向)に長い多数
の凸条32と多数の凹溝33とが、ベルトコンベア14
の幅員方向に交互に平行に形成されている。このように
ベルトコンベア14に多数の凹凸を形成するのは、対象
物15がベルトコンベア14から分離する際の分離性を
良くするとともに、そのムラを少なくしてベルトコンベ
ア14からの対象物15の落下軌跡が前後に大きく分か
れないようにするためである。これが前後に大きく分か
れると、レーザ光走査装置10とCCDカメラ12とで
行う対象物15の検出、及びエアー噴射装置28のエア
ーによる分別を的確に行えない。
【0020】図4のような凹凸を形成したベルトコンベ
ア14からの落下軌跡と、それを形成しない単に平らな
ベルトコンベアからの落下軌跡とを実験で確かめたとこ
ろ、凹凸を形成したベルトコンベア14の場合には図5
に示すように対象物15はほぼ同じ軌跡で落下するのに
対し、単に平らなベルトコンベアの場合には図6に示す
ように前後に全くバラバラに分かれて落下した。
【0021】なお、ベルトコンベア14の凹凸は図7に
示すように、その幅員方向に長い多数の凸条34と多数
の凹溝35とを長手方向に交互に形成したもの、図8に
示すように多数の円形突起36をジクザクに設けたも
の、図9に示すように斜めの途切れた細長突部37を多
数設けたもの等であっても良い。
【0022】エアー噴射装置28は、図2及び図10に
示すように横一列に並ぶ例えば20個のノズル38と、
該ノズル38に一対一の関係で対応させて同様に横一列
に並ぶ同数の電磁弁39と、これら電磁弁39に共通の
1個のレシーバタンク40とをベース41上に配置した
ものである。そして、該エアー噴射装置28全体は図2
に示すように架台42上に斜めに設置され、ベルトコン
ベア14から落下する不透明異物15b 及び黒色異物に
向かって斜め上方からエアーを噴射できるようになって
いる。
【0023】図11から図14にノズル38の構造を示
す。全ノズル38は、左右に長い上下2枚の横長板43
・44を重合し、これら上下の横長板43・44の間
に、左右に一定の間隔をおいて形成されている。すなわ
ち、上側の横長板43の下面には、該横長板43の前端
面に向かって上下方向には次第に薄くなり左右方向には
次第に幅が広くなる浅い凹部45が多数形成されている
が、下側の横長板44にはこのような凹部がなく、これ
ら上下の横長板43・44を重合して全凹部45の下面
を下側の横長板44で閉塞することにより、凹部45の
前端をもって細長い噴射口46とするノズル38が形成
されている。また、下側の横長板44には、各ノズル3
8の後端部に開口する接続用ネジ孔47が設けられてい
る。そして、各ノズル38は、ネジ孔47に螺合させた
管継手48と配管49とを介して対応する電磁弁39と
接続されている。
【0024】レシーバタンク40は図示省略したコンプ
レッサに接続されている。該レシーバタンク40に蓄え
られた圧縮空気は配管を通じて20個の電磁弁39に一
斉に供給され、ある電磁弁39が開くと、それに対応す
るノズル38の細長い噴射口46からエアーが噴射され
る。この場合、ノズル38の内部は、その先端の噴射口
46に向かって、上下方向には次第に薄く、左右方向に
は次第に幅が広くなっているので(断面積も先端に向か
って次第に小さくなっている)、ノズル38の奥部(接
続ネジ孔47の付近)は一時的なエアー溜まりとなるた
め、エアーは整流される。しかも、エアーは、上下方向
には絞られることにより噴射方向を定められ、また左右
方向には拡げられるので、噴射口46から左右方向に拡
がる薄い層状の流れとなり、対象物15の落下場所に至
るまでに隣のノズル38からのエアーとオーバーラップ
するような状態となる。なお、ノズル38の内面に整流
作用をする凸条等を別に設けても良い。
【0025】図15に、本例の不透明異物分別装置の電
気的な概要構成を示す。レーザ光走査装置10は、レー
ザ光源50と回転偏向器51と同期検出器52とを備え
ている。レーザ光源50からのレーザ光線は、図16に
おいて反射鏡53を反射し、更に回転偏向器51の回転
するポリゴンミラー54で反射されて横一直線に走査す
るレーザ光線16となり、レーザ光走査装置10から繰
り返ししかも回転偏向器51による投射方向を監視しな
がら投射される。また、レーザ光線16は同期検出器5
2で検出され、該同期検出器52から1走査ごとに同期
信号が出力される。
【0026】CCDカメラ12のイメージセンサ31は
例えば1024個のCCDを横一列に配列した、いわゆ
る一次元イメージセンサであり、その各CCDからの出
力は、レーザ光走査装置10の同期検出器52からの同
期信号に従ってカメラコントローラ55により1走査ご
とに取り出され、2値化回路56で一定の閾値を基準に
2値電気信号に変換された後、コンピュータ57に取り
込まれ、該コンピュータ57内のメモリに記憶される。
各CCDから出力される電圧は、レーザ光線16で走査
された対象物15が透明体か不透明異物かで異なる。す
なわち、不透明異物15b からの反射光は主に円偏光と
なって偏光フィルタを通過するのに対し、透明体15a
からの反射光は、僅かでしかも大部分が直線偏光で偏光
フィルタによって遮断されるため、各CCDからの出力
電圧は不透明異物15b の場合が透明体15a の場合よ
りもはるかに高い。
【0027】このような差は、同じ透明体及び同じ不透
明異物がレーザ光走査装置10の走査を複数回受けるよ
うにして、その走査回数分のイメージセンサ31の出力
についてAND論理をとれば、一層大きくなる。そこ
で、本例では、レーザ光走査装置10が2回走査を行う
毎に、イメージセンサ31からの2回分の出力を2値化
後にAND論理する。
【0028】本例の場合、イメージセンサ31のCCD
は1024個であるのに対し、エアー噴射装置28のノ
ズル38の個数は20個とCCDの個数に比べてはるか
に少ない。そこで、本例では、ノズル1個に対してCC
Dを例えば51個ずつ対応させて1024個のCCDを
20個のブロックに区分けし、51個のCCDによる各
ブロック毎に透明・不透明の判別をするようになってい
る。なお、この場合、51×20=1020となるの
で、1024個のCCDのうち4個が余りとなるが、横
一列に配列したCCDのうち両端の2個ずつのCCDに
ついては、その出力を取り扱わないでこれらを除く10
20個のCCDの出力を有効とする。
【0029】また、ある1つのCCDブロックにおいて
不透明異物であると判別した場合、そのCCDブロック
に対応する1個のノズル38からエアーを噴射するばか
りでなく、該ノズル38に隣接するその両側2個のノズ
ル38からもエアーを同時に噴射するように(隣接する
ノズル38からのエアーは上記のようにオーバーラップ
する)、バルブコントローラ58で電磁弁39を制御す
る。なお、黒色異物検出用画像処理装置26による黒色
異物検出の場合も同様にエアー噴射が行われる。
【0030】落下する対象物15に当たらなかったレー
ザ光線16を処理するため、異物回収部20の後壁は反
射板(例えばステンレス板)によるバックボード17と
なっている。該バックボード17の前面(鏡面)を反射
したレーザ光線は斜め下向きとなり、CCDカメラ12
に入光することはない。このバックボード17の前面が
汚れたり分別後の異物などが付着すると、それによる反
射光がCCDカメラ12に入光したときに誤検出を招く
ので、清掃手段として洗浄用ノズル18を設け、該ノズ
ル18から水(又は洗浄液)を噴射してバックボード1
7の前面を常時又は所定時間おきに洗浄するようになっ
ている。
【0031】図16に、レーザ光走査装置10からのレ
ーザ光による透明体15a 及び不透明異物15b の走査
と、その1走査目におけるイメージセンサ31のCCD
群の出力を連続して表したアナログ信号と、同様に2走
査目におけるイメージセンサ31のCCD群の出力を連
続して表したアナログ信号と、これらを2値化後にAN
D処理した同一走査ラインについてのAND信号と、上
記のように20個に区分けされたCCDブロックと、透
明・不透明の判別結果と、20個の電磁弁39の作動の
有無と、20個のノズル38からのエアー噴射の有無と
の関係を示す。また、図17に、1走査目及び2走査目
それぞれにおけるイメージセンサ31のCCD群からの
アナログ信号と、これらアナログ信号を2値化回路56
でそれぞれ2値化した2値信号と、その2値化後にAN
D処理した同一走査ラインについてのAND信号を示
す。
【0032】図18に、コンピュータ57において行わ
れる透明体か不透明異物かの判別動作、及び分別動作の
流れを示す。まず、ステップ101の初期設定において
は、区分けするCCDブロック1個当たりのCCDの個
数、すなわち1個のノズル38毎に対応させるべきCC
Dの単位数N(上記の例では51個)と、AND信号の
幅の大小により不透明・透明の判定をする際の基準とす
る基準幅Tとが設定される。
【0033】この後、ステップ102で2値化回路56
から1走査目の2値信号を取り込んでメモリに記憶し、
続いて同様にステップ103で2走査目の2値信号を取
り込んでメモリに記憶した後、これらをステップ104
においてAND処理する。次に、同一走査ラインについ
て、ステップ105で各AND信号の立上りアドレスと
立下りアドレスとを検出する。すなわち、各AND信号
について、その立上りと立下りは、横一列に配列したC
CD群中のどの位置のCCDに相当するかを検出し、C
CDの配列順序に従ったその位置を各AND信号につい
てメモリに記憶する。
【0034】次のステップ106では、各AND信号
は、区分けしたCCDブロックの中の何番目のブロック
からのものであるか、従って何番目のノズル38に対応
するかを、左のAND信号より順次1つずつ次のような
計算によって求める。すなわち、いま第1番目のAND
信号の立上りアドレスを図17に示すようにD1とする
と、このAND信号に対応するノズル38の順位Xは、
D1と上記単位数NとからX=(D1/N)+1とな
る。ただし、Xは正の整数とする。例えば、図16を例
にしてNを上記のように「51」とすると、D1が「4
20」の場合には、Xは「9」となり、第9番目のノズ
ル38に対応することになる。
【0035】続いてステップ107では、AND信号の
立上りと立下りの間の幅Wを、立上りアドレスと立下り
アドレスの間のCCDの個数をもって求める。すなわ
ち、いま図16において第1番目のAND信号の立上り
アドレスを上記に示すようにD1、立下りアドレスをL
1とすると、このAND信号の幅WはW=(L1−D
1)となる。
【0036】次に、ステップ108においてAND信号
の幅Wが上記基準幅Tを越えているかどうか判別し、越
えていればステップ109に進んで不透明異物であると
判断し、越えていなければステップ110に進んで透明
体であると判断する。例えば、図17において第1番目
のAND信号のように(L1−D1)>Tであれば、不
透明異物、第2番目のAND信号のように(L2−D
2)<Tであれば、透明体とする。そして、不透明異物
の場合には、ステップ111に進み、バルブコントロー
ラ58の制御により3つの電磁弁39を同時に作動させ
る。すなわち、上記X番目と(X−1)番目と(X+
1)番目の3個のノズル38にそれぞれ対応する3個の
電磁弁39を開き、これら3個のノズル38から同時に
エアーを噴射して不透明異物15b に噴き付け、該不透
明異物15b を図2において異物回収部20中へ落下さ
せる。図16の例では、第9番目のCCDブロックにお
いて不透明異物と判断したので、第9番目のノズル38
ばかりでなく、その両側に隣接する第8番目及び第10
番目のノズル38からもエアーを噴射する。
【0037】次のステップ112では、同一走査ライン
について他にAND信号はあるか否か判別し、あればス
テップ113で次のAND信号についてその立上りアド
レスと立下りアドレスをメモリから読み出した後、ステ
ップ106からステップ112までの処理を繰り返し、
不透明異物15b である場合に上記と同様にエアーを噴
射する。
【0038】同一走査ラインについて他にAND信号が
なければ、ステップ114においてレーザ走査停止の指
令があるか否か判別し、停止指令がないとステップ10
2に戻って次の走査について同様の処理を繰り返し、停
止指令があれば終了する。
【0039】なお、イメージセンサ31の出力を2値化
した後、その3走査分以上についてAND処理をすれ
ば、透明体と不透明異物との識別精度を一層高めること
ができる。また、イメージセンサ31としては、CCD
等の固体撮像素子を横一列に配列したいわゆる一次元イ
メージセンサに限られるものではなく、固体撮像素子を
マトリックス状に配列した二次元イメージセンサであっ
ても良い。
【0040】更に、上記の例では、不透明異物を検出し
た当該CCDブロックに対応するX番目の1個のノズル
と、その左右両側に隣接する(X−1)番目と(X+
1)番目の3個のノズルから同時にエアーを噴射するよ
うにしたが、各ノズルのノズルの幅を小さくして更に例
えば(X−2)番目と(X+2)番目からも同時にエア
ーを噴射するとか、AND信号の幅に応じてエアー噴射
するノズルの個数を変えるなど、エアー噴射するノズル
の個数は任意に選択することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、レーザ光走査装置のレ
ーザ光投射光軸と固体撮像素子カメラの受光光軸とを同
一平面上に位置させたので、対象物が搬送手段の搬送方
向に散らばって落下しても、レーザ光走査による対象物
からの反射光を固体撮像素子カメラにより受光させて異
物検出を的確に行うことができる。
【0042】請求項2によれば、レーザ光走査装置から
見て搬送手段からの対象物の落下箇所より後方でしかも
該レーザ光走査装置からのレーザ光線の照射領域に、そ
の照射による反射光を固体撮像素子カメラへ入光させな
いバックボードを設けたので、対象物以外の背景からの
反射光による誤検出を防止できる。
【0043】請求項3のように、異物回収部の壁部をも
ってバックボードとすれば装置の簡略化が図れる。その
場合、請求項4のように清掃手段でバックボードの表面
を清掃すれば、バックボードの汚れや分別後の異物の付
着などによる誤検出を防止できる。
【0044】請求項5によれば、ノズルの内部を、先端
の噴射口に向かって上下方向には次第に薄く、左右方向
には次第に幅を広くしたので、エアーをノズル内部で整
流してから噴射できるとともに、エアーを上下方向には
絞って噴射方向を定め、また左右方向には拡げて薄い層
状の流れにすることができるので、不透明異物を的確に
分別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による不透明異物分別装置の概要構成図
である。
【図2】同不透明異物分別装置の全体の概要構成図であ
る。
【図3】同上におけるベルトコンベアとエアー噴射装置
の平面図である。
【図4】ベルトコンベアの拡大断面図である。
【図5】表面に多数の凹凸を設けたベルトコンベアから
の落下軌跡を示す図である。
【図6】凹凸を設けないベルトコンベアからの落下軌跡
を示す図である。
【図7】横長の凹凸を設けたベルトコンベアの平面図で
ある。
【図8】多数の円形突起をジグザク状に設けたベルトコ
ンベアの平面図である。
【図9】多数の斜めの細長突起を設けたベルトコンベア
の平面図である。
【図10】エアー噴射装置の斜視図である。
【図11】同エアー噴射装置のノズルの一部切欠斜視図
である。
【図12】同水平断面図である。
【図13】同垂直断面図である。
【図14】同正面図である。
【図15】本発明による不透明異物分別装置の電気的な
概要構成のブロック図である。
【図16】同装置において、レーザ光による走査からエ
アー噴射による分別までの処理を図解した模式図であ
る。
【図17】イメージセンサからの出力の処理過程を示す
タイミングチャートである。
【図18】コンピュータ内での処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図19】従来例の概要構成図である。
【符号の説明】
10 レーザ光走査装置 11 レーザ光投射光軸 12 CCDカメラ 13 受光光軸 14 ベルトコンベア 15a 透明体 15b 不透明異物 16 レーザ光線 17 バックボード 18 清掃手段 19 透明体回収部 20 異物回収部 38 ノズル 46 噴射口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明体中に不透明異物が混在している対象
    物を搬送手段で搬送し、該搬送手段から分散して放出落
    下させながらレーザ光走査装置からのレーザ光線で横一
    直線に走査し、対象物からの反射光を固体撮像素子カメ
    ラで受光し、該固体撮像素子カメラからの画素出力を画
    像処理回路でデジタル画像処理して透明体であるか不透
    明異物であるかを判別し、不透明異物のときノズルから
    エアーを噴射して分別する透明体中の不透明異物分別装
    置において、前記レーザ光走査装置のレーザ光投射光軸
    と前記固体撮像素子カメラの受光光軸とを同一平面上に
    位置させたことを特徴とする透明体中の不透明異物分別
    装置。
  2. 【請求項2】前記レーザ光走査装置から見て前記搬送手
    段からの対象物の落下箇所より後方でしかも該レーザ光
    走査装置からのレーザ光線の照射領域に、その照射によ
    る反射光を前記固体撮像素子カメラへ入光させないバッ
    クボードを設けたことを特徴とする、請求項1に記載の
    透明体中の不透明異物分別装置。
  3. 【請求項3】前記バックボードが不透明異物の回収部の
    壁を兼ねている、請求項2に記載の透明体中の不透明異
    物分別装置。
  4. 【請求項4】前記バックボードのレーザ光線照射面を清
    掃する清掃手段を備えたことを特徴とする、請求項3に
    記載の透明体中の不透明異物分別装置。
  5. 【請求項5】前記ノズルの内部を、先端の噴射口に向か
    って上下方向には次第に薄く、左右方向には次第に幅を
    広くしたことを特徴とする、請求項1に記載の透明体中
    の不透明異物分別装置。
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