JPH06331353A - トンネル内空断面の変位連続測定方法およびその装置 - Google Patents

トンネル内空断面の変位連続測定方法およびその装置

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JPH06331353A
JPH06331353A JP12138593A JP12138593A JPH06331353A JP H06331353 A JPH06331353 A JP H06331353A JP 12138593 A JP12138593 A JP 12138593A JP 12138593 A JP12138593 A JP 12138593A JP H06331353 A JPH06331353 A JP H06331353A
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JP
Japan
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tunnel
displacement
inspection
wall surface
arm
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Pending
Application number
JP12138593A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Sasaki
誠 佐々木
Masamitsu Naito
藤 正 光 内
Masao Arai
井 政 男 荒
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネル下方に水が溜まっていても、トンネ
ル内空断面の長手方向凹凸変位を正確に、かつ連続的
に、しかも迅速に測定できるようにする。 【構成】 トンネル長手方向に走行可能な点検台車1
に、トンネル壁面の各部分に向かう多数の自動伸縮測定
器2と、定置したレーザ発信器からのレーザ光を受ける
3本の電子スタッフ3を設ける。自動伸縮測定器2は、
トンネル壁面に対して付勢されたアーム6と、このアー
ム先端に取り付けられた点検台車走行方向に転動するロ
ーラ7と、アーム6の変位を検出する変位検出器11か
ら構成する。自動伸縮測定器2から出力されるトンネル
壁面各位置での変位量と、電子スタッフ3から出力され
るレーザ発信器に対する点検台車1の3次元位置とか
ら、トンネル内空断面の長手方向の凹凸状況を把握でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、導水路トンネルなど
の内空断面のトンネル長手方向変位を連続的に測定する
方法およびこの測定方法に使用する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】水力発電所等の導水路トンネルにおいて
は、安全保持のため、トンネル内壁面の変位の有無を点
検調査することが必要とされている。従来、この点検調
査を行う場合は、トンネル内を断水状態とした後、数日
経過して水位が下がったところで、壁面のひび割れや剥
離剥落等の各種の点検調査を行っていた。しかも、その
点検調査の手段としては、点検調査員によって直接的に
点検調査する方法や、電波、超音波、光波などの計測機
器による方法や、あるいは写真測量による方法などによ
って行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記直
接的な点検調査の方法においては、手数がかかり、きわ
めて非能率である欠点があった。また、断水状態とし、
トンネル内の水位を下げても完全には抜水ができず、イ
ンバート部の凹凸箇所には堆水が残り、その結果、電
波、超音波、光波などの計測機器による方法では、この
溜まっている水により大きな誤差が生ずるという問題点
があった。さらに写真測量による方法においては、解析
に時間がかかるという問題点があった。
【0004】この発明は、このような問題点を解消すべ
くなされたもので、その目的は、トンネル下方に水が溜
まっていても、正確に、かつ連続的に、しかも迅速にト
ンネル内空断面の変位を測定することのできる変位連続
測定方法およびその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るトンネル
内空断面の変位連続測定方法は、トンネル内を長手方向
に走行する点検台車からトンネル壁面の各部分に向けて
自動伸縮測定器を突設し、点検台車を走行させつつ前記
各自動伸縮測定器によりトンネル壁面の各部分における
変位を検出するように構成した。一方、点検台車に突設
した電子スタッフに、点検台車外に配置したレーザ発信
器からのレーザ光を照射して点検台車の3次元位置を検
出し、前記各部分の変位と前記3次元位置からトンネル
内空断面の長手方向の凹凸変化を把握するようにしたこ
とにある。
【0006】また、このトンネル内空断面の長手方向の
凹凸変化を把握する手段として、トンネル内を長手方向
に走行可能な点検台車と、前記自動伸縮測定器と、前記
点検台車上に立設され、定置したレーザ発信器からのレ
ーザ光を受ける3本の電子スタッフからなる変位連続測
定装置をもって計測把握するように構成したことにあ
る。なお、前記自動伸縮測定器は、点検台車からトンネ
ル壁面の各部分に向けて進退移動可能に突設し、かつト
ンネル壁面に対して圧接力を付勢されたアームと、この
アームの先端に取り付けた点検台車の走行方向に転動す
るローラと、前記アームの変位を検出するポテンショメ
ータ等の変位検出器をもって構成した。
【0007】
【作用】この発明は前記のように構成したので、点検台
車の後方(坑口側)にレーザ発信器を設置し、点検台車
をトンネル長手方向に走行させる。すると、前記各自動
伸縮装置のローラは、トンネル壁面に対して押圧され、
トンネル壁面の凹凸に追随し、その変位をアームを介し
て変位検出器により検出する。一方、測定中、3本の電
子スタッフにはレーザ発信器からレーザ光が照射され、
3本の電子スタッフからの出力信号により、レーザ発信
器に対する点検台車の3次元位置が検出される。以上の
各自動伸縮装置の変位と点検台車の3次元位置からトン
ネル内空断面の長手方向凹凸変化が把握できる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。なお、図示は、導水路トンネルのト
ンネル長手方向の形状変化を連続的に測定する例を示
し、図1、図2は、変位連続測定装置の正面図、平面
図、図3は自動伸縮測定器の一例を示す断面図である。
【0009】図1、図2に示すように、この発明の変位
連続測定装置は、主として点検台車1、多数の自動伸縮
測定器2、3本の電子スタッフ(標尺)3、水平回転レ
ーザ発信器4をもって構成している。点検台車1は、下
部に4つの走行車輪5を取り付けてトンネルT内を長手
方向に走行可能とし、点検台車自体に動力源を設けて自
走させ、もしくは動力車に連結して走行させ、またはウ
インチなどにより牽引走行させるように構成している。
【0010】自動伸縮測定器2は、トンネル壁面に向か
って突出するアーム6の先端にローラ7を回転自在に取
り付け、アーム6をトンネル壁面に押し付けてトンネル
壁面の凹凸に追随させ、アーム6に設けた変位検出器に
よりトンネル壁面の凹凸を測定するものである。各アー
ム6は各測定箇所でトンネル壁面に直交するように配設
し、ローラ7は点検台車1の走行方向に転動するように
取り付けている。
【0011】測定箇所はトンネル断面の天端・肩・下端
における任意の箇所とし、天端および肩の自動伸縮測定
器2−1〜2−5は点検台車1上に設置した半円状の支
柱8に取り付け、下端の自動伸縮測定器2−6〜2−8
は点検台車1から下方へ向けて垂設した。なお、これら
自動伸縮測定器2−1〜2−8は、同一垂直面内に配設
するのが好ましい。
【0012】図3に示すのは、自動伸縮測定器2の一例
である。アーム6の基部を支柱8あるいは点検台車1に
案内筒9などを介して取り付け、トンネル壁面に向かっ
て進退移動自在とし、圧縮スプリング10などによりト
ンネル壁面に対して圧接付勢される構成とした。変位検
出器11は、ポテンショメータ、差動変圧器、光学式・
磁気式スケールなどを用い、アーム6には被検出体11
aを設け、支柱8あるいは点検台車1に固定した検出ヘ
ッド11bで検出するように構成した。
【0013】電子スタッフ3は、多数の受光素子が1次
元に配列され、光が照射されるとその素子から信号が出
力され、この位置信号により高さが自動的にわかるリニ
アイメージセンサである。このような電子スタッフ3を
点検台車1上に3本配設し、水平回転レーザ発信器4と
組み合わせることにより、点検台車1のトンネル内にお
ける3次元自己位置を検出することができるように構成
した。
【0014】すなわち、水平回転レーザ発信器4からの
回転するレーザ光が3台の電子スタッフ3に順次照射さ
れ、3台の電子スタッフ3から出力信号h1,2,3
出力される。水平回転レーザ発信器4の水平回転数は既
知なので、出力信号の時間差により角度θ1,θ2 が得ら
れる。この角度と3台の電子スタッフ3の位置関係(ス
タッフ間距離L1,2,3 )より水平回転レーザ発信器
4からのトンネル長手方向の位置Xが算出される。
【0015】また、電子スタッフ3の出力信号h1,2,
3 により、点検台車1の上下方向の位置を得ることが
できると共に、点検台車1の傾きを算出することができ
る。点検台車1の位置と傾きにより、各自動伸縮測定器
2の測定位置を正確に把握でき、プロッタ等により各自
動伸縮測定器2の変位量と測定位置をプロットするなど
して、トンネル長手方向の凹凸変化を把握する。
【0016】水平回転レーザ発信器4は点検台車1の後
方(坑口側)に設置し、常時レーザ光を発信するが、ト
ンネルの線形などでレーザ光が電子スタッフ3に届かな
い場合には、その都度、水平回転レーザ発信器4を移動
させて盛り換える。
【0017】以上のように構成したので、測定を行う場
合は、次のような手順により行う。 (1) 水平回転レーザ発信器4を点検台車1の後方に設置
する。 (2) 点検台車1を走行させながら、自動伸縮測定器2−
1〜2−8によりトンネル壁面の変位を検出する。 (3) 3本の電子スタッフ3の出力信号から点検台車1の
水平回転レーザ発信器4に対する3次元位置を検出す
る。
【0018】(4) 自動伸縮測定器2−1〜2−8の出力
信号である変位量と点検台車1の3次元位置を対応させ
てプロットすることにより、トンネル内空断面の凹凸状
況を連続してリアルタイムで把握することができる。
【0019】なお、以上は導水路トンネルについて説明
したが、これに限らず、その他のトンネルの計測にも適
用できることはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】前述の通り、この発明は、点検台車を走
行させつつ点検台車から複数突設した自動伸縮測定器に
よりトンネル壁面の各部分における変位を検出し、一
方、点検台車に突設した電子スタッフと、点検台車外に
配置したレーザ発信器とにより点検台車の3次元位置を
検出し、前記各部分の変位と前記3次元位置からトンネ
ル内空断面の長手方向の凹凸変化を検知するようにした
ため、トンネル下方に水が溜まっている状態でも、トン
ネル内空断面の変位を正確に、かつ連続的に、しかも迅
速に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の変位連続測定装置を示す正面図であ
る。
【図2】図1の変位連続測定装置の平面図である。
【図3】変位連続測定装置の自動伸縮測定器の一例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 点検台車 2 自動伸縮測定器 3 電子スタッフ 4 水平回転レーザ発信器 5 走行車輪 6 アーム 7 ローラ 8 支柱 9 案内筒 10 圧縮スプリング 11 変位検出器 11a 被検出体 11b 検出ヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの内空断面のトンネル長手方向
    変位を連続的に測定する方法において、 トンネル内を長手方向に走行する点検台車からトンネル
    壁面に向けて自動伸縮測定器を突設し、点検台車を走行
    させつつ前記各自動伸縮測定器によりトンネル壁面の各
    部分における変位を検出し、点検台車に突設した電子ス
    タッフに、点検台車外に配置したレーザ発信器からのレ
    ーザ光を照射して点検台車の3次元位置を検出し、前記
    各部分の変位と前記3次元位置からトンネル内空断面の
    長手方向の凹凸変化を把握することを特徴とするトンネ
    ル内空断面の変位連続測定方法。
  2. 【請求項2】 トンネルの内空断面のトンネル長手方向
    変位を連続的に測定する装置において、 トンネル内を長手方向に走行可能な点検台車と、 この点検台車からトンネル壁面の各部分に向けて進退移
    動可能に突設し、かつトンネル壁面に対して圧接力を付
    勢されたアームと、このアームの先端に取り付けられ点
    検台車走行方向に転動するローラと、前記アームの変位
    を検出する変位検出器からなる自動伸縮測定器と、 前記点検台車上に立設され、定置したレーザ発信器から
    のレーザ光を受ける3本の電子スタッフを備えているこ
    とを特徴とするトンネル内空断面の変位連続測定装置。
JP12138593A 1993-05-24 1993-05-24 トンネル内空断面の変位連続測定方法およびその装置 Pending JPH06331353A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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