JPH0633070U - マルチメータのプローブ連結指示装置 - Google Patents
マルチメータのプローブ連結指示装置Info
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- JPH0633070U JPH0633070U JP6923392U JP6923392U JPH0633070U JP H0633070 U JPH0633070 U JP H0633070U JP 6923392 U JP6923392 U JP 6923392U JP 6923392 U JP6923392 U JP 6923392U JP H0633070 U JPH0633070 U JP H0633070U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電圧、電流、抵抗等を測定するマルチメータ
において、選択した測定テストに対応したジャックにの
み使用者がプローブを挿し込むことが出来るようにす
る。 【構成】 切換抓みと一体的に回転する遮蔽板を設け、
該遮蔽板により共用ジャックを除く複数の選定ジャック
の間を遮蔽できるようにし、該遮蔽板に複数の開口及び
切欠口を形成して、遮蔽板を回転して上記複数の開口及
び切欠口の何れか1つだけが上記複数の選定ジャックの
何れか1つだけに対応させて位置させ、第1のプローブ
のプラグを挿し込み可能とする。
において、選択した測定テストに対応したジャックにの
み使用者がプローブを挿し込むことが出来るようにす
る。 【構成】 切換抓みと一体的に回転する遮蔽板を設け、
該遮蔽板により共用ジャックを除く複数の選定ジャック
の間を遮蔽できるようにし、該遮蔽板に複数の開口及び
切欠口を形成して、遮蔽板を回転して上記複数の開口及
び切欠口の何れか1つだけが上記複数の選定ジャックの
何れか1つだけに対応させて位置させ、第1のプローブ
のプラグを挿し込み可能とする。
Description
【0001】
本考案は、電気部品の電圧、電源、抵抗等を測定表示するマルチメータにおけ るプローブ連結指示装置に関し、特に、測定する種類に応じて、プローブを正確 にジャック内に挿し込むことが出来るように指示するものである。
【0002】
従来、一般に電子ユニット、電子回路、電源コード等の電気部品の電圧、電流 、抵抗等を測定するマルチメータは、図8に示すように、マルチメータ表面板 18に設けられた切換抓み11を捻る(或いは押しボタンを押す)と共に、一対の プローブ12,13の先端部をテストしようとする電気部品の回線に適当な方式 で接続している。
【0003】 上記プローブ12,13のプラグと接続させるプローブ・ジャック(以下、 ジャ ックと略称する)は共用ジャック14と複数のセレクトジャックを含み、複数の セレクトジャックは電圧ジャック15、電流ジャック16、抵抗ジャック17等 からなる。尚、 電圧及び電流ジャックを同一ジャックにしたものもある。
【0004】 上記切換抓み11と各ジャックは、図9に示すように、マルチメータ表面板 18の裏面側に予め複数の回路板181,182,183を設けられ、回路板18 1の上面に液晶表示器184が取り付けられている。
【0005】 また、上記回路板182の中心に回転軸11を回転自在に突出させ、該回転軸 11に上記切換抓み11を取り付けると共に、底面にばね片112を装着したば ね片取付板114を取り付け、切換抓み11の回転に応じてばね片取付板114 を回転させ、上記回路板182の上面に予め取付けられた銅箔にばね片112を 接触させるようにしている。即ち、切換抓み11を測定したい所要の位置に回転 させて、所要のテストを行えるようにしている。
【0006】 さらに、上記表面板18には、上記各ジャック14〜17の設置位置と対応し た位置に挿着孔185を穿設しており、上記両プローブ12,13(図8に示す) のプラグの挿着ジャックとしている。
【0007】 上記マルチメータでは、上記両プローブ12,13のうち、一方の第1のプロ ーブ12のプラグ121を常時共用ジャック14に挿着し、他方の第2のプロー ブ13のプラグ131はテストする目的に応じて、電圧ジャック15、電流ジャ ック16、抵抗ジャック17の何れかに挿込んでテストを行なっている。
【0008】 しかしながら、上記マルチメータを使用して、電圧、電流、抵抗を測定する操 作は難しくはないが、初心者が使用する場合、或いは、あわてて使用する場合に は、しばしばプローブ13のプラグを誤って違ったジャックに差し込んで、マル チメータを壊してしまうようなことが発生し、最悪の場合には測定対象までも破 壊する場合もあった。
【0009】 例えば、使用者が電気部品の出力電圧を測定する際、もしプローブ13のプラ グを誤って電流ジャック16に差し込むと、電気部品の電圧出力回路がショート し、そのショート電流がマルチメータや電気部品を破壊することがである。 上記以外にも、プローブ13を誤って違ったジャックにつないでテストを行な った結果、マルチメータや電気部品が破壊されることが多い。
【0010】 本出願人は、既に、上記のようなプローブを誤って他のテスト機能のジャック に挿着することを防ぐため、マルチメータを所要の目的に応じてテスト機能に使 用する際に、プローブのプラグを正確なジャックに挿着するように指示するよう にした図10に示す「マルチメータにおけるプローブ連結指示装置」を、日本およ び米国出願している。
【0011】 上記装置の特徴は、マルチメータを電圧、電流、抵抗などの何れかのテスト機 能を選んで使用する時、該マルチメータ内部に設けられたカウンターや符号解読 器などの回路及び操作用の複数の押しボタン21により、異なるテスト機能とテ スト値の大小範囲を設定し並びにそれに応じて表面板の電圧指示灯22、電流指 示灯23、抵抗指示灯24の何れかを発光させるようにしている。 上記装置では、使用者は、正確にプローブ251のプラグを電圧ジャック26 、電流ジャック27若しくは抵抗ジャック28の何れかに挿込むことが出来、 (当然、他方のプローブ252のプラグは常に共用ジャック29に挿着する)、プ ローブのプラグの誤挿着によるマルチメータやテストされる電気部品が破壊され るのを防止することが出来る。
【0012】
上記「マルチメータにおけるプローブ連結指示装置」は、異なるテスト機能指示 灯の発光により、使用者がプローブを正確にテストする機能ジャックに連接する ように指示して、有効にプローブの誤挿を避けることができるが、強制的に行な わせる作用がない。 即ち、指示灯が正確にプローブのプラグ挿着ジャックを表示しているにも拘わ らず、使用者が異なるテスト機能に切換えたにも拘わらず、指示灯を注意せずに プローブを同じジャックに挿着したまま使用してしまう情況がしばしば発生する 。その場合には、マルチメータやテストされる電気部品が破壊されるという問題 を回避出来ない。
【0013】 本考案は、上記問題に鑑みてなされたもので、マルチメータのそれぞれ異なる 機能のジャックを使用してテストする際に、使用者が選定した機能ジャックのみ しかプローブを挿着できないように強制できるマルチメータのプローブ連結指示 装置を提供することを目的としている。
【0014】
上記目的を達成するため、本考案は、切換抓み及びセレクトボタンを作動して 電圧、電流、抵抗の何れかをテストするように選定し、被測定体と電気的に接続 した一対の第1、2のプローブのうち、第2のプローブのプラグを共用ジャック に連結して、第1のプローブのプラグを上記選定したテストに応じて何れかの選 定ジャックにそれぞれ連接して、被測定体の電圧、電流、抵抗の数値を測定する と共にショートなどを検出して液晶表示器に表示させるマルチメータにおいて、 マルチメータの表面板の上面に取り付ける上記切換抓みと一体的に回転する遮 蔽板をマルチメータ内部に取付け、該遮蔽板により、マルチメータの表面板と上 記共用ジャックを除く上記選定ジャックとの間を遮蔽できるようにし、かつ、該 遮蔽板に複数の開口及び切欠口を形成して、該切換抓みの操作に連動して該遮蔽 板を回転することにより上記複数の開口及び切欠口のうちの何れか1つだけを上 記複数の選定ジャックの何れか1つだけに対応して位置させ、よって、該開口あ るいは切欠口を通して、上記第1のプローブのプラグの挿込みを可能として、切 換抓みにより設定した何れか1つのテストについてだけテストを行なえるように 構成したマルチメータのプローグ連結指示装置を提供するものである。
【0015】
上記構成からなる本考案では、マルチメータ内部に、その表面板と共用ジャッ クを除いたその他の複数の選定ジャックとの間を遮蔽できるように、切換抓みと 一体に回転する遮蔽板を設けて、該遮蔽板に複数の開口及び切欠口を形成してい るため、切換抓みと連動して遮蔽板が回転すれば、上記複数の開口及び切換口の 何れか1つだけが、複数の選定ジャックの所要の1つの選定ジャックと対応する 位置に回転し、この開口した1つの選定ジャックに上記第1のプローブのプラグ を挿着してテストを行なうようにしたため、他の選定ジャックには挿込めないの で、プローブのプラグを他のジャックに誤挿入することが確実に防止出来る。よ って、マルチメータやテストされる電気部品が破壊されることは無い。 この考案の上記またはその他の目的、特徴および利点は、図面を参照しての以 下の実施例の詳細な説明から一層あきらかとなる。
【0016】
以下、本考案を図面に示す実施例により詳細に説明する。 図1に示すように、マルチメータ3は底板30の上面開口に表面板37を取り 付けてボックス形状をしたケース内の一側部に、共用ジャック31及び複合ジャ ック32と小電流ジャック33と大電流ジャック34の3つの選定ジャックを直 線上に所要間隔をあけて並設している。また、上記表面板27には上記ジャック 31〜34の設置位置と対向した位置にプローブのプラグを挿着できる開口31 1,321,331,341を設けている。
【0017】 上記マルチメータ3では、使用時に、まず、2本のプローブ61,62のうち 一方の第2のプローブ62のプラグ621を常に共用ジャック31に挿着し、他 方の第1のプローブ61のプラグ611をテスト機能に応じて複合ジャック32 、小電流ジャック33或いは大電流ジャック34の何れか1つに挿着するように している。
【0018】 即ち、電圧、抵抗、周波数、ダイオード極性、キャパシタンス等をテストする 時は、上記第1のプローブ61のプラグ611を複合ジャック32に挿着し、小 電流(通常、400mA以下)をテストする時は、第1のプローブ61のプラグを 小電流ジャック33に挿着し、大電流(通常、10A以下)をテストする時は、第 1のプローブ61のプラグを大電流ジャック34に挿着するようにしている。
【0019】 上記マルチメータ3の表面板37に、複数の押圧式セレクトボタン35および 液晶表示装置36を設置し、上記セレクトボタン35を操作して液晶表示器36 に異なる字幕を表示させることができるようにしている。
【0020】 上記字幕は、セレクトボタン35を操作することにより、所定桁数の数字及び テスト機能状態を表示する電圧、電流、抵抗などの文字を含み、液晶表示器36 に表示される数値の少数点の位置を変えてテスト値を表出できるようにすると共 に、テスト機能表文字を変えてロックできる等、多種の機能を備えさせている。
【0021】 上記マルチメータ3において、プローブ連結位置の指示するため、マルチメー タ3の表面板37の内側に遮蔽板4を設けており、該遮蔽板4を上記表面板37 外側に取付けられる切換抓み5とを一体的に回転するように連結している。即ち 、上記遮蔽板4は円板状とし、その上面の中心に枢軸44を固着し、該枢軸44 をボルト39を介して切換抓み5の中心と固定している。
【0022】 上記遮蔽板4は表面板37と上記複合ジャック32、小電流ジャック33、大 電流ジャック34の3つのジャックとの間に介在させて、ジャック32,33, 34を遮蔽するように設けられている。一方、上記共用ジャック31は、上記遮 蔽板4には遮蔽されず、常時、上記第1のプローブ62のプラグが挿着できるよ うにしている。
【0023】 即ち、遮蔽板4には、同心形状の円弧状開口41を設け、該円弧状開口41の 端縁には、一部重畳して連接する円孔状開口42を設けている。図3に示すよう に、上記円孔状開口42の中心から遮蔽板4の中心までの距離r1は、上記遮蔽 板4の中心から上記円弧状開口41の外周までの半径r2より短く設定している 。さらに、遮蔽板4には、周縁に半円状切欠口43を設けている。該半円状切欠 口43は上記円孔状開口42よりも周方向において所要距離あけた近接位置に設 けている。
【0024】 上記遮蔽板4は、底面中央部に所定の厚さの凸部45を形成し、該凸部45の 底面に複数のばね片46を装着し、該複数のばね片46をマルチメータ3内に固 設した電気回路板38の上面に予め取付けられた銅箔と所定の接触状態をなすよ うに取り付けている。
【0025】 上記遮蔽板4は、切換抓み5を回転させて連動して回転させ、予め設定された 複数段の所定位置(本実施例では6段の所定位置)まで回転させるようにしており 、各所定位置において、上記ジャック32,33,34の何れか1つだけが、上記 円弧状開口41、円孔状開口42及び半円状切欠口43の何れか1つに対応して 、第2のプローブ61のプラグを挿着できるようにしている。
【0026】 また、遮蔽板4をそれぞれ上記した異なる所定位置に回転した時に、凸部45 の各ばね片46が電気回路板38と異なる接触状態となり、異なるテストが出来 るように選択出来るようにしている。
【0027】 上記遮蔽板4をテスト目的に応じた所定位置まで回転させて位置決めする手段 としては、例えば、表面板37の表面に所定停止位置を表示するマークを着けて も良いし、あるいは、切換抓み5に表面板37側にバネで付勢された弾性爪を設 ける一方、表面板37の上記所定位置に対応する箇所に弾性爪を係止する節度山 を突設することにより、所定位置で停止させることができるようにしてもよい。 さらに、液晶表示装置36で停止位置を表示してもよく、適宜の手段を用いるこ とが出来る。
【0028】 上記構成のマルチメータのプローブ連結指示装置の作動を、上記遮蔽板4の切 換抓み5の回転にともない図1及び図3〜図7に示す異なる6段の所定位置に回 転させた場合について説明する。
【0029】 第1段として、図1に示すように、遮蔽板4の円孔状開口42と連接していな い円弧状開口41の一方端縁部を、上記複合ジャック32に対応させた場合をO FF状態に設定している。このOFF状態では、上記マルチメータ3には、電源 が供給されず、液晶表示器36は何の字幕も表示しない。
【0030】 第2段として、上記切換抓み5を時計回転方向に回転し、図3に示すように、 遮蔽板4の円弧状開口41を略1/3弧度だけ回転して、その1/3弧度箇所を複 合ジャック32に対応させて第2段の所定位置に設定している。 上記第2段では、電圧或いは周波数のテストを行なうものであり、電圧は交流 電圧と直流電圧の別があるので、例えば、図示の液晶表示器36がAC、Vを表 示すれば交流電圧のテストを行なうものと表わし、その他、直流電圧やテスト値 範囲の設定は(即ち、液晶表示器36に表示された数値の少数点位置を変える)、 上記セレクトボタン35を適宜に押すことにより予め設定することができるよう にしている。
【0031】 したがって、上記第2段での遮蔽板4と複合ジャック32、小電流ジャック 33および大電流ジャック34など3つのジャックの対応状態は、図示のように 、複合ジャック32だけが時計回転方向に回転された円弧状開口41の1/3弧 度箇所に対応して、第1のプローブ61のプラグの挿着を許すようにしている。 また、他のジャック33,34は挿着できないようにし、使用者は、第1のプロ ーブ61のプラグを複合ジャック32だけに挿込ませるように強制される。
【0032】 また、遮蔽板4を回転させている際、その他の小電流ジャック33や大電流ジ ャック34は、ともに遮蔽板4に全遮蔽若しくは半遮蔽されているので、使用者 が誤って、第1のプローブ61のプラグを小電流ジャック33または大電流ジャ ック34に挿込むことができず、確実にプローブの誤挿着を防止することができ る。よって、第1のプローブ61のプラグの誤挿着によるマルチメータや測定す る電気部品の破壊を防止することができる。
【0033】 尚、上記マルチメータ3は、上記6段のテスト機能の内のどの段を使用する場 合でも、その第2のプローブ62のプラグは共用ジャック31に挿着されている 。
【0034】 第3段として、切換抓み5を上記第2段の位置よりさらに時計回転方向に回転 させ、図4に示すように、遮蔽板4の円弧状開口41を略2/3弧度に回転し、 該2/3弧度の位置と複合ジャック32が対応した箇所を第3段の所定位置とし ている。この第3段では、抵抗値(図中の00.0Ω)、キャパシタンス、ダイオ ードのテストまたはショートの検出テストを行なうようにし、各テストは上記同 様にセレクトボタン35を適宜に押すことによって、予め設定することができる 。
【0035】 即ち、上記第3段では、複合ジャック32と遮蔽板4の円弧状開口41の略 2/3弧度の位置のみが連通して、上記第1のプローブ61のプラグを挿着する ことができる。また、使用者は、第1のプローブ61を強制的に複合ジャック 32に挿着させられ、マルチメータ3又はテストする電気部品の破壊されるのを 確実に防止する。
【0036】 第4段として、上記第3段に続いて上記切換抓み5を時計回転方向回転し、図 5に示すように、遮蔽板4の円弧状開口41の末端が複合ジャック32に対応し た箇所を第4段の所定位置としている。この第4段では、外接したアダプタに接 続して温度値を測定する温度テストを行えるように設定している。
【0037】 上記第4段では、複合ジャック32だけが遮蔽板4の円弧状開口41の末端と 対応して連通し、使用者をして強制的に第1のプローブ61プラグを正確に複合 ジャック32に挿着することができるようにしている。
【0038】 第5段として、上記第4段に継続して該切換抓み5を時計回転方向に回転し、 図6に示すように、遮蔽板4の円孔状開口42を小電流ジャック33に対応させ て第5段の所定位置としている。 上記第5段では、電流テスト機能に設定して、交流電流或いは直流電流のテス トに使用している。例えば、図中の液晶表示器36がAC mAを表示すれば交 流電流のテスト機能を表わし、かつ、この状態のもとで、上記小電流ジャック 33だけが挿着可能になり、使用者をして強制的に上記第1のプローブ61プラ グを上記小電流ジャック33に挿込ませることが出来る。
【0039】 第6段として、上記第5段よりさらに継続して切換抓み5を時計回転方向に回 転し、図7に示すように、遮蔽板4の周縁に設けた半円状切欠口43を大電流ジ ャック34に対応させて第6段の所定位置としている。この第6段では、電流テ スト機能に設定し、第5段と同様に、交流または直流の電流を測定するのに使用 して、例えば、図中の液晶表示器36がAC Aを表示すれば交流電流のテスト 機能の表わしている。かつ、この第6段では、ただ大電流ジャック34だけが遮 蔽板4の遮蔽を受けずに挿着でき、したがって、使用者は大電流ジャック34以 外のジャック32,33に第1のプローブ61のプラグを挿込むことができず、 強制的に大電流ジャック34だけに挿着できる。
【0040】 上記工程より明らかなように、ジャック32,33,34からなる選定ジャック は、遮蔽板4が6段の異なる所定位置に回転変化するに対応して、第1段から第 4段に位置変化をしている間には、複合ジャック32だけが遮蔽板4に遮蔽され ずに挿着可能な状態を保つ。また、第5段に位置変化した時には、上記小電流ジ ャック33だけが挿着可能になり、さらに、第6段に位置変化した場合は該大電 流ジャック34だけが挿着可能な状態となる。
【0041】 上記切換抓み5と遮蔽板4は、第1段から第4段への回転中において、遮蔽板 4の円弧状開口41は、その中心線を切換抓み5の回転中心と円心として円弧状 に開設しているため、その回転中において、複合ジャック32に挿込まれた第1 のプローブ61のプラグは遮蔽板4の回転を妨げない。即ち、第1段から第4段 を使用している間は、上記第1のプローブ61を抜き出す必要がなく、不必要な 第1のプローブ61の頻繁な挿着や抜き出し操作を避けることができる。
【0042】 また、第1のプローブ61のプラグを複合ジャック32に挿込んだまま、第1 段から第4段の多様なテストを行なえることは、下記の利点がある。 即ち、一般にマルチメータは設計上、電圧、周波数、抵抗、ショート検出、ダ イオード、キャパシタンス及びアダプタ外接などの各テスト機能を選出する時、 上記複合ジャック32と共用ジャック31との間の電気抵抗はかなり大きくなる 。従って、その大きい電気抵抗により各テスト機能の何れか1つのテスト機能に 変換操作している最中は、マルチメータ自体またはテストされる電気部品に対し て、はっきりした電流を生じさせることない。たとえ、生じたとしても、その電 流は無視できる程度の非常に小さいものである。
【0043】 よって、第1段から第4段の間に、使用者が第1のプローブ61のプラグを小 電流ジャック33や大電流ジャック34ではなく、正確に複合ジャック32に挿 着すれば、安全に第1段から第4段の各テスト機能を行なうことができ、テスト 中の電気部品やマルチメータが破壊される恐れがない。 尚、一般のマルチメータは、大、小電流ジャック33,34と共用ジャック 31との間の電気抵抗をほとんどゼロに設計している。
【0044】 このように、本実施例の遮蔽板4は、第1段から第4段までの位置変化におい て、複合ジャック32のみを常に挿着可能に保持しており、使用者をして強制的 に第1のプローブ61のプラグを上記複合ジャック32だけに挿着させるので、 使用者による誤挿情況の発生を確実に防止することができる。
【0045】 さらに、使用者が遮蔽板4を図5に示す複合ジャック32を挿着可能な状態か ら、図6に示すような小電流ジャック33を挿着可能な状態に回転する時は、も し先に第1のプローブ61のプラグを複合ジャック32から抜き出さないと、遮 蔽板4が円弧状開口41と円孔状開口42との接続端縁突出部分に妨げられて、 スムーズに小電流ジャック33が挿着可能になる位置(即ち、円孔状開口42と 小電流ジャック33の対応した位置)に回転できない。
【0046】 よって、一方では、使用者が遮蔽板4を対応しないテスト位置に回転するのを 防止し、他方では、使用者にもしも電流値をテストするには、先ず第1のプロー ブ61を抜き出して遮蔽板4を対応位置に回転し、ついで、第1のプローブ61 のプラグを正確に小電流ジャック33に挿着してからテストを行なわせるように 、警告する機能を有している。
【0047】 同様に、遮蔽板4を図6の小電流ジャック33が挿着可能な状態から、図7の 大電流ジャック34が挿着可能な状態に回転する場合は、まず、第1のプローブ 61のプラグを小電流ジャック33から抜き出して遮蔽板4を回転し、遮蔽板4 における半円状切欠口43を大電流ジャック34に対応させて、第1のプローブ 61のプラグを大電流ジャック34に挿込んでからテストを行なえるようにして いる。
【0048】 尚、遮蔽板4の円弧状開口41に替って、その第1段から第4段のテスト設定 位置に円孔を穿設して、それぞれを複合ジャック32に対応させるようにしても 、同じように、使用者をして強制的に各テストに応じて第1のプローブ61のプ ラグを正確に複合ジャック32に挿込ませることができる。 しかし、この場合は、遮蔽板4を異なるテストを行うために回転させる毎に第 1のプローブ61を複合ジャック32から抜き出し、遮蔽板4を正確な位置に回 転してから再び第1のプローブ61のプラグを複合ジャック32に挿着しなけれ ばならない。このように、「4つの円孔」を設けるよりは、上記実施例の円弧状 開口41を設ける方が使用上で便利であることは言うまでもない。
【0049】 また、上記遮蔽板4に穿設される開口数をジャック数の増減に対応して加減し てもよく、例えば、マルチメータ3に小電流ジャック33を設置する必要がない 場合(即ち、400mA以下の電流値テスト機能を設ける必要がない場合)は、遮 蔽板4に円孔状開口42を設ける必要はない。
【0050】 さらに、上記マルチメータ3の取り付ける選定ジャックの設置位置の違いに応 じて、上記遮蔽板4にそれぞれ所要の異なる形状及び位置の開口或いは切欠口を 設けてもよい。即ち、遮蔽板4を異なるテスト位置に回転すれば、第1のプロー ブ61のプラグが正確にそのテストに属するジャックだけに挿着できるようにす ればよい。この構成とすれば、マルチメータが異なるテストを行うように選択さ れると、強制的に使用者をして第1のプローブ61のプラグを正確にテストを行 うためのジャックにのみ挿着させることができる。
【0051】 上記実施例以外に、マルチメータ3に設置できる選定ジャックの数量や位置を 変化させることが出来ると共に、各選定ジャックと遮蔽板4に設けられるそれぞ れの対応開口或いは切欠口の数量や位置を変化させることが出来るが、これら構 造上の設計変化は何れも本考案に含まれるものである。
【0052】
以上の説明から明らかなように、本考案のマルチメータのプローブ連結表示装 置では、マルチメータを異なるテスト機能を選んで使用する時は、遮蔽板に予め 設けられた各開口または切欠口の異なる対応状態から、それぞれ選定ジャックの 何れか1つだけが挿着可能な状態となるように構成しているため、強制的に使用 者をして第1のプローブプラグを正確に複合ジャックまたは小電流ジャック、或 いは大電流ジャックに挿し込ませるので、プローブ・プラグのジャック差し込み 違いによるマルチメータや被測定品の破壊を防止することができ、初心者でも簡 単にマルチメータを使用することができる。
【図1】 本考案のプローブ連結指示装置を備え、該プ
ローブ連結指示装置の遮蔽板を第1段の所定位置に設定
している状態を示す平面図である。
ローブ連結指示装置の遮蔽板を第1段の所定位置に設定
している状態を示す平面図である。
【図2】 図1のマルチメータの側面断面図である。
【図3】 遮蔽板を第2段の所定位置に設定した使用状
態を示す図面である。
態を示す図面である。
【図4】 遮蔽板を第3段の所定位置に設定した使用状
態を示す図面である。
態を示す図面である。
【図5】 遮蔽板を第4段の所定位置に設定した使用状
態を示す図面である。
態を示す図面である。
【図6】 遮蔽板を第5段の所定位置に設定した使用状
態を示す図面である。
態を示す図面である。
【図7】 遮蔽板を第6段の所定位置に設定した使用状
態を示す図面である。
態を示す図面である。
【図8】 従来のマルチメータを示す平面図である。
【図9】 図8のマルチメータの側面断面図である。
【図10】 従来のプローブ連結指示装置を取り付けた
マルチメータを示す平面図である。
マルチメータを示す平面図である。
3 マルチメータ 4 遮蔽板 5 切換抓み 31 共用ジャック 32,33,34 選定ジャック 35 セレクトボタン 36 液晶表示器 37 表面板 41,42 開口 43 切欠口 61 第1のプローブ 62 第2のプローブ
Claims (1)
- 【請求項1】 切換抓み(5)及びセレクトボタン(35)
を作動して電圧、電流、抵抗等の何れかの1つのテスト
を行うことを選定し、かつ、被測定体と電気的に接続し
た一対の第1,2のプローブ(61,62)のうち、第2の
プローブ(62)のプラグを共用ジャック(31)に連結す
ると共に第1のプローブ(61)のプラグを上記選定した
テストに応じて、選定ジャック(32,33,34)の何れ
か1つに連続して、被測定体の電圧、電流あるいは抵抗
等を測定すると共にショート等を検出し、液晶表示器
(36)に表示させるマルチメータ(3)において、 上記切換抓み(5)と一体的に回転する遮蔽板(4)をマル
チメータ(3)のケース内部に取り付け、上記共用ジャッ
ク(31)を除く上記選定ジャック(32,33,34)とマ
ルチメータ(3)の表面板(37)の間を上記遮蔽板(4)で
遮蔽できるようにし、かつ、該遮蔽板(4)に複数の開口
(41,42)及び切欠口(43)を形成して、切換抓み
(5)の操作に連動して遮蔽板(4)を回転することにより
複数の開口(41,42)及び切欠口(43)の何れか1つ
だけが上記複数の選定ジャック(32,33,34)の何れ
か1つだけに対応して位置し、上記第1のプローブ(6
1)のプラグの挿し込みを可能として、その何れか1つ
だけの選定ジャック(32,33,34)と対応するテスト
を行なえる構成としているマルチメータのプローブ連結
指示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6923392U JPH0633070U (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | マルチメータのプローブ連結指示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6923392U JPH0633070U (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | マルチメータのプローブ連結指示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633070U true JPH0633070U (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=13396818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6923392U Withdrawn JPH0633070U (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | マルチメータのプローブ連結指示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633070U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140001759A (ko) * | 2012-06-28 | 2014-01-07 | 히오끼 덴끼 가부시끼가이샤 | 멀티미터 |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP6923392U patent/JPH0633070U/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140001759A (ko) * | 2012-06-28 | 2014-01-07 | 히오끼 덴끼 가부시끼가이샤 | 멀티미터 |
CN103529264A (zh) * | 2012-06-28 | 2014-01-22 | 日置电机株式会社 | 万用表 |
CN103529264B (zh) * | 2012-06-28 | 2017-05-17 | 日置电机株式会社 | 万用表 |
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