JPH06330165A - プレス成形品の製造方法 - Google Patents

プレス成形品の製造方法

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JPH06330165A
JPH06330165A JP13667393A JP13667393A JPH06330165A JP H06330165 A JPH06330165 A JP H06330165A JP 13667393 A JP13667393 A JP 13667393A JP 13667393 A JP13667393 A JP 13667393A JP H06330165 A JPH06330165 A JP H06330165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
press
energy beam
density energy
hardening
Prior art date
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Pending
Application number
JP13667393A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Fukahori
貢 深堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH06330165A publication Critical patent/JPH06330165A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】プレス成形による加工硬化と高密度ビームの照
射による焼き入れ硬化との相乗作用により、プレス成形
品の所望領域の剛性を容易にかつ大幅に向上させる。 【構成】平板状ワーク3の所望領域3aに高密度エネル
ギービーム6を照射して領域3aを焼き入れ硬化させる
工程と、この工程を経た平板状ワーク3にプレス加工を
施して所望形状のプレス成形品12を得る工程とを有す
る。本発明によれば、平板状ワーク3に高密度エネルギ
ービーム6を照射した後にプレス成形を行うから、高密
度エネルギービーム6の照射によってワーク3に発生し
た焼き入れ硬化とプレス成形によってワーク10発生し
た加工硬化とを最終のプレス成形品12に共に生かすこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平板状ワークにプレス
加工を施して自動車の外板パネルのようなプレス成形品
を製造するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレス成形品には、自動車の外板パネル
のように、全体的な剛性は必要でなく、部分的な剛性の
みが必要とされるプレス成形品がある。このようなプレ
ス成形品は自動車のドアやフェンダ・パネルの外板に使
用されるが、全体の板厚を大きくして全体的な剛性を上
げるよりも、基本的には薄板を使用して必要な領域のみ
の剛性を上げることが望ましい。 この要求を満たすた
め、従来は、ワークにプレス成型を施した後に、レーザ
ービーム等をこのプレス成形品の必要な箇所に照射して
部分的な焼き入れ硬化させ、これによりプレス成形品に
必要な強度を持たせている。例えば、特開平4ー720
10号公報には、強度を向上させたい部位に高密度レー
ザービーム等を照射して複数のビード状の焼き入れ硬化
部を形成し、これにより硬度を向上させたプレス成形品
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のプレス成形品は、ワークにプレス成形を施した後にレ
ーザービーム等を照射して、プレス成形品の強度を向上
させるものであるから、プレス成形時にワークに発生し
た加工硬化部分がレーザービームの照射によって焼き戻
しされ、加工硬化によって向上したワークの強度が無駄
になる場合がある。また、従来のプレス成形品は、プレ
ス成形されたワークにレーザービーム等を照射するた
め、レーザービーム等を所望部位に照射するためにはワ
ークの位置決めを精度良く行なう必要があるばかりでな
く、三次元で加工しなければならないのでレーザービー
ム照射装置自体の位置制御も困難である。更に、レーザ
ービームの照射によってプレス成形品に歪みが発生した
場合には、この歪みを除去するための別の工程が必要に
なる。
【0004】そこで、本発明の目的は、プレス成形によ
る加工硬化と高密度ビームの照射による焼き入れ硬化と
の相乗作用により、プレス成形品の所望領域の剛性を容
易にかつ大幅に向上させることができる、プレス成形品
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を達成するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のプレス成形品の製造方法は、平板状ワーク
の所望領域に高密度エネルギービームを照射して前記領
域を焼き入れ硬化させる工程と、前記工程を経た前記平
板状ワークを所望形状にプレス成形する工程とを有する
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成のプレス成形品の製造方法で
は、平板状ワークに高密度エネルギービームを照射した
後にプレス成形を行うから、高密度エネルギービームの
照射によってワークに発生した焼き入れ硬化とプレス成
形によって発生した加工硬化とを共に生かすことが可能
になり、両者の相乗効果によってプレス成形品の所望部
位の硬度を大幅に向上させることができる。また、高密
度エネルギービームの照射は平板状のワークに対して行
われ、いわば二次元での加工を行えば良いから、ワーク
の位置決めが容易であるばかりでなく、ビーム照射を精
度良く行うことができる。そして、ビーム照射によって
ワークに歪みが発生しても、次のプレス工程でこの歪み
は消滅するから、高品質のプレス成形品を容易に得るこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1の(イ)ないし(ホ)は本発明の製造方法の
一実施例の各工程を表す図である。(イ)の工程は、コ
イル状のワーク素材1をシャー2で所望長さに切断し、
平板状ワーク3を製造する工程を示し、この工程(イ)
で製造された平板状ワーク3は次の工程(ロ)でパレタ
イズされて加工を待つ。
【0008】(ロ)の工程でパレタイズされた平板状ワ
ーク3は、(ハ)の工程に示すように、図示しない搬送
装置によって高密度エネルギービーム照射装置4に運ば
れ、照射装置4のビーム均一化ヘッド5から照射される
エネルギービーム6によって平板状ワーク3の所望領域
3aに高密度エネルギービーム6を照射される(図2参
照)。高密度エネルギービームとしてはレーザービーム
やプラズマアーク等がある。高密度エネルギービーム照
射装置4は、図2(イ)に示すように、ビーム均一化ヘ
ッド5を光ファイバー等のビーム伝送手段7を介してビ
ーム発生装置8に連結し、このビーム発生装置8を制御
装置9で制御するように構成されている。制御装置9に
はディスプレイ9aが装着され、オペレータはディスプ
レイ9aによって平板状ワーク3の加工状態を目視する
ことができる。
【0009】(ハ)の工程で領域3aに焼き入れ硬化を
施された平板状ワーク3(以下、平板状ワーク10とい
う)は、(ニ)の工程でパレタイズされ、次のプレス加
工を待つ。平板状ワーク10には高密度エネルギービー
ム6の照射によって歪み(図示せず)が発生する場合が
あるが、この歪みの存在によって(ニ)の工程でパレタ
イズされた平板状ワーク10が相互に密着することが防
止される。したがって、(ニ)の工程でパレタイズされ
た平板状ワーク10を(ホ)の工程に搬送する時には、
この歪みにより、隣接する平板状ワーク10を容易に分
離することができる。
【0010】図示しない搬送装置により、プレス装置1
1に運ばれた平板状ワーク10は、(ホ)の工程におい
て、プレス装置11の上型11aと下型11bとの間で
プレス加工を施され、自動車のフェンダーパネル等のプ
レス成形品12に成形される。平板状ワーク10の歪み
はこのプレス成形を施される際に除去され、同時に平板
状ワーク10にはプレス成形に伴う加工硬化が発生す
る。
【0011】なお、上記実施例では、(イ)の工程で平
板状ワーク3を形成した後で(ハ)の工程で高密度エネ
ルギービームを照射し、焼き入れ硬化を生じさせたが、
(イ)の工程でコイル1の巻回を解く時に高密度エネル
ギービームを照射して焼き入れ硬化を生じさせてもよ
い。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプレス成
形品の製造方法では、平板状ワークに高密度エネルギー
ビームを照射した後にプレス成形を行うから、高密度エ
ネルギービームの照射によってワークに発生した焼き入
れ硬化とプレス成形によって発生した加工硬化とを共に
生かすことが可能になり、両者の相乗効果によってプレ
ス成形品の所望部位の硬度を大幅に向上させることがで
きる。また、高密度エネルギービームの照射は平板状の
ワークに対して行われ、いわば二次元での加工を行えば
良いから、ワークの位置決めが容易であるばかりでな
く、ビーム照射を精度良く行うことができる。そして、
ビーム照射によってワークに歪みが発生しても、次のプ
レス工程でこの歪みは消滅するから、高品質のプレス成
形品を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプレス成形品の製造方法の一実施例
を各工程を追って示す図である。
【図2】 (イ)は、本発明に使用する高密度エネルギ
ービーム照射装置の概略側面図である。(ロ)は、本発
明の製造方法で加工される平板状ワークの平面図であ
る。
【符号の説明】
1…コイル状に巻回されたワーク素材 2…シャー 3…平板状ワーク 4…高密度エネルギービーム照射装置 5…ビーム均一化ヘッド 6…高密度エネルギービーム 10…焼き入れ硬化を施された平板状ワーク 11…プレス装置 12…プレス成形品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状ワークの所望領域に高密度エネル
    ギービームを照射して前記領域を焼き入れ硬化させる工
    程と、前記工程を経た前記平板状ワークを所望形状にプ
    レス成形する工程とを有することを特徴とする、プレス
    成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記平板状ワークが自動車の外板パネル
    である、請求項1に記載の製造方法。
JP13667393A 1993-05-14 1993-05-14 プレス成形品の製造方法 Pending JPH06330165A (ja)

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