JPH06329188A - 植物の包装材及びその製造装置と製造方法 - Google Patents

植物の包装材及びその製造装置と製造方法

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JPH06329188A
JPH06329188A JP5317601A JP31760193A JPH06329188A JP H06329188 A JPH06329188 A JP H06329188A JP 5317601 A JP5317601 A JP 5317601A JP 31760193 A JP31760193 A JP 31760193A JP H06329188 A JPH06329188 A JP H06329188A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切花などの植物を搬送する際に植物の結束個
所における保水袋からの水漏れを容易に生じさせず、ま
た植物に対し作業性よく容易に包装を行う。 【構成】 袋状に形成された本体部3の周壁3bに折り
幅を長短交互に連続させたプリーツ6が多数形成される
とともに、本体部3の開口3aの周縁3cにプリーツ6
に連続した折り目7を有するフリル状の鐔部4が一体に
形成され、プリーツ6の伸縮によって開口3aの拡縮を
自在とし、かつ開口3aの近傍の周壁内面3dに吸水膨
張性樹脂の帯体8が周方向に設けられている保水袋2
と、前記保水袋2の開口3aを縮径し該開口3aの近傍
位置にて本体部3を外周より結束し、該開口3aを閉塞
状態とする結束部材10と、を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切花などの植物を所要
の束にして搬送する際、この植物の梱包時に使用される
植物の包装材及びその製造装置と製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、花卉生産者が切花や苗木を採取し
て、出荷する際、その包装梱包形態は、通常、切花の切
口或いは苗木の土付き根元を含水した紙や綿状物で包
み、耐水性の段ボール箱に詰めるか、その切口を含水紙
とともにプラスチックフィルム或いはアルミホイルで包
み、段ボール箱に詰めている。この方法の欠点は、流通
過程で経過する時間に比べて(通常、一昼夜)、保水量
が乏しいことで、切花の鮮度保持が難しいばかりでな
く、梱包用の段ボール箱の損傷が激しく、切花を痛める
結果となっている。
【0003】また、小売店では、茎の太さ、枝振りの異
なる種々の切花を束ねて、顧客に届けることが、日常的
になされているが、この時、切花の切口に、含水した保
水性スポンジを当て、プラスチックフィルムを巻き、更
に、アルミ箔などで装飾して、段ボール箱に詰めてい
る。しかし、十分な保水性が確保されていないので、顧
客に届けられた段階で、すでに鮮度が落ち、商品価値が
下がり、トラブルの原因となっている。
【0004】このような状況から、切花の鮮度保持期間
を延長する工夫がなされている。例えば、特開平1−3
20939号公報に開示されている方法は、任意の弾力
と可曲性を有する短冊型の吸水膨張性樹脂を用いた水漏
れ防止帯により、切花を束ね、上記切花の束を保水袋内
に挿入し、切口を水に浸した状態で、上記水漏れ防止帯
の個所で、保水袋外側から結束する方法である。
【0005】また、上記の方法の他に、吸水膨張性樹脂
よりなる含水ゲルを用い、湿潤状態を保たせるととも
に、外部に水漏れを起こさせない包装方法など、多数提
案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、茎の太
さ、枝振りの相違する種々の切花を束ねる場合には、上
記のような短冊形状の吸水膨張性樹脂を用いて空隙を埋
めることは非常に難しく、また、結束部分での、保水袋
のしわの部分で、毛細管現象があり、水漏れの原因とな
るから、切花の束が横に置かれたときに、保水袋から水
が漏れ出して、保水効果を失うおそれがある。
【0007】また、従来の包装袋は、単なる袋形状であ
り、プラスチックフィルムの二方又は三方シールによっ
て成形された平面体であることから、その開口部を極端
に大きくすることは実用的ではなく、また、鉢形状の容
器のように開口形成し、植物を挿入するのに容易な構造
体とした場合でも、その開口部を縮径させ結束させるの
が困難である。
【0008】さらに、吸水膨張性樹脂よりなる含水ゲル
を保水材として使用する包装方法では、植物の茎束や根
元部分の大きさに比べ、包装体部分が大きくなってしま
うという欠点があり、また、植物の茎部分や根の部分に
含水ゲルが付着し、汚れてしまうという問題がある。
【0009】また、花束の切り口を長尺に覆う場合や、
苗木の根部が大きい場合では、上述した従来の包装材に
よる保水包装は不完全であり、さらに補助包装材などに
て覆わなければならず、その包装作業が非常に煩雑にな
るという問題がある。
【0010】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、切花などの植物を搬送する際に、植物の結束個所
における保水袋からの水漏れを容易に生じさせないとと
もに、植物の包装部分を汚さず、嵩張らせずに、植物に
対し容易にかつ素早く包装が行える作業性のよい植物の
包装材とその製造方法及び製造装置を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図1乃至図21を
参照して説明する。この発明の植物の包装材1は、可撓
性を有した防水性の材質で袋状に形成された本体部3の
周壁3bに折り幅を長短交互に連続させたプリーツ6が
多数形成されるとともに、該本体部3の開口3aの周縁
3cに前記プリーツ6に連続した折り目7を有するフリ
ル状の鐔部4が一体に形成され、前記プリーツ6の伸縮
によって開口3aの拡縮を自在とした保水袋2と、前記
保水袋2の開口3aを縮径し該開口3aの近傍位置にて
本体部3を外周より結束し、該開口3aを閉塞状態とす
る結束部材10と、を具備したことを特徴としている。
【0012】また、この発明の植物の包装材1は、可撓
性を有した防水性の材質で袋状に形成された本体部3の
周壁3bに折り幅を長短交互に連続させたプリーツ6が
多数形成されるとともに、該本体部3の開口3aの周縁
3cに前記プリーツ6に連続した折り目7を有するフリ
ル状の鐔部4が一体に形成され、前記プリーツ6の伸縮
によって開口3aの拡縮を自在とし、かつ該開口3aの
近傍の周壁内面3dに吸水膨張性樹脂の帯体8が周方向
に設けられている保水袋2と、前記保水袋2の開口3a
を縮径し該開口3aの近傍位置にて本体部3を外周より
結束し、該開口3aを閉塞状態とする結束部材10と、
を具備したことを特徴としている。
【0013】なお、この植物の包装材1は、前記保水袋
2を、防水性を有する不織布や、不織布に防水性を有す
る樹脂フィルムを貼着させた構成、柔軟性を有するポリ
エチレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,ポリプロピ
レンなどのオレフィン系樹脂組成物、或いは可塑化ポリ
塩化ビニール系樹脂組成物より形成してもよく、さら
に、保水袋2内に水分を保持する綿やおが屑などの保水
材12を装填してもよい。また、前記保水袋2の開口近
傍の周縁に近接したプリーツ6に貫通孔13を穿設し、
前記結束部材10を貫通して設けてもよい。
【0014】また、この発明の植物の包装材の製造装置
20は、長辺21と短辺22とを凸頂角23と凹頂角2
4とで互いに交互に連続させ略凹多角形状に形成した開
口縁25aを有する開口部25と、盲端とされる略円形
の底部26とを有し、内周面27に前記開口部25の各
頂角23,24と前記底部26の内周縁近傍とを結ぶ稜
線28及び谷線29が形成されるとともに、前記開口部
25に前記開口縁25aと連続する稜線及び谷線が内周
面に形成される拡径部30が形成されている金型31を
具備したことを特徴としている。
【0015】また、前記製造装置20に具備される前記
金型31は、対向する一対の凹頂角24及び各凹頂角2
4とともに形成される一対の谷線29にて2分割される
構成としてもよく、この金型31を用いる製造方法によ
れば、柔軟性を有する樹脂原料を加熱溶融し軟化させ中
空パイプ状に成形させるとともに、前記分割状態の金型
31間に移送させ、該金型31を閉鎖させ、中空パイプ
状軟化体Wの一端を閉塞し、他端より圧縮空気を吹き込
んで、前記中空パイプ状軟化体Wを前記金型31内周面
に沿わせて成形させるとともに、冷却させて硬化させ、
前記金型31を開放させて、前記成形品Mを取り出し、
バリFa,Fb,Fcを取り除くことを特徴としてい
る。
【0016】さらに、この発明の植物の包装材の製造装
置40は、長辺41と短辺42とを凸頂角43と凹頂角
44とで互いに交互に連続させ略凹多角形状に形成した
大径部45と、略円形の小径部46とを有し、外周面4
7に前記大径部45の各頂角43,44と前記小径部4
6の外周縁近傍とを結ぶ稜線48及び谷線49が形成さ
れるとともに、前記大径部45の外周に前記稜線48若
しくは谷線49に連続する凸条50が略放射状に形成さ
れるフランジ部51が形成され、少なくとも前記谷線4
9若しくは稜線48とフランジ部51との境に吸引孔5
2が穿設されている金型53を具備したことを特徴とし
ている。
【0017】この金型53を用いる製造方法において
は、柔軟性を有するシート状樹脂材の周縁を仮固定させ
るとともに、加熱軟化させ、該シート状軟化体を前記金
型53の小径部46側に位置させ、前記金型53を移動
させるとともに吸引孔52より吸引減圧させ、前記シー
ト状軟化体を前記金型外周面47に沿わせて成形させ、
冷却させて硬化させた後、前記成形品を取り出し、バリ
を取り除くことを特徴としている。
【0018】
【作用】保水袋2の内部に水を給水した後、切花などの
植物Pの茎Pa部分を束ね、保水袋2の開口より挿入す
る。そして、保水袋2の本体部3周壁3bに形成された
プリーツ6を折り、保水袋2の開口3aを縮径させ、周
壁内面3dに設けられている帯体8の外周位置近傍を結
束部材10にて結束して、植物Pに包装材1を装着し、
包装する。これにより、植物Pを傾けたり転倒させても
保水袋2内の水分が、帯体8に吸収されこれが膨張する
ので、保水袋2の内面と植物Pの各茎Pa間との隙間を
うめ、保水袋2の開口3aより内部の水が外部に漏れ出
ることがなく、しかも本体部3の開口周縁3cに形成さ
れた鐔部4により結束部材10が容易に脱落しない。
【0019】そして、上記保水袋2を具備する包装材1
は、長辺21と短辺22とを凸頂角23と凹頂角24と
で互いに交互に連続させ略凹多角形状に形成した開口縁
25aを有する開口部25と、盲端とされる略円形の底
部26とを有し、内周面27に前記開口部25の各頂角
23,24と前記底部26の内周縁近傍とを結ぶ稜線2
8及び谷線29が形成されるとともに、前記開口部25
に前記開口縁25aと連続する稜線及び谷線が内周面に
形成される拡径部30が形成され、対向する一対の凹頂
角24及び各凹頂角24とともに形成される一対の谷線
29にて2分割される金型31を用い、柔軟性を有する
樹脂原料を加熱溶融し軟化させ中空パイプ状に成形させ
るとともに、前記分割状態の金型31間に移送させ、該
金型31を閉鎖させ、中空パイプ状軟化体Wの一端を閉
塞し、他端より圧縮空気を吹き込んで、前記中空パイプ
状軟化体Wを前記金型31内周面27に沿わせて成形さ
せるとともに、冷却させて硬化させ、前記金型31を開
放させて、前記成形品Mを取り出し、バリFa,Fb,
Fcを取り除くことで得られる。
【0020】また、長辺41と短辺42とを凸頂角43
と凹頂角44とで互いに交互に連続させ略凹多角形状に
形成した大径部45と、略円形の小径部46とを有し、
外周面47に前記大径部45の各頂角43,44と前記
小径部46の外周縁近傍とを結ぶ稜線48及び谷線49
が形成されるとともに、前記大径部45の外周に前記稜
線48若しくは谷線49に連続する凸条50が略放射状
に形成されるフランジ部51が形成され、少なくとも前
記谷線49若しくは稜線48とフランジ部51との境に
吸引孔52が穿設されている金型53を用いる製造方法
においては、柔軟性を有するシート状樹脂材の周縁を仮
固定させるとともに、加熱軟化させ、該シート状軟化体
を前記金型53の小径部46側に位置させ、前記金型5
3を移動させるとともに吸引孔52より吸引減圧させ、
前記シート状軟化体を前記金型53外周面47に沿わせ
て成形させ、冷却させて硬化させた後、前記成形品を取
り出し、バリを取り除くことで包装材1の保水袋2が得
られる。
【0021】
【実施例】始めに、本発明の植物の包装材1について説
明する。この植物の包装材1は、保水袋2と結束部材1
0とで大略構成されている。
【0022】まず、保水袋2は、可撓性を有し、かつ防
水性を有したフィルム状の材質、例えば、耐水紙やプラ
スチックフィルム,アルミ箔等や、防水加工が施された
不織布または防水性を有する樹脂フィルムが貼着された
不織布、柔軟性を有するポリエチレン(PE),エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA),ポリプロピレン
(PP)などのオレフィン系樹脂組成物、或いは可塑化
ポリ塩化ビニール系樹脂組成物で形成されており、図1
に示すように、袋状の本体部3と、この本体部3の開口
3aの周縁3cに一体に形成された鐔部4とで構成さ
れ、上部の開口3aが大径で、底部5は小径に形成され
た多角錐台形の略カップ状とされている。
【0023】本体部3は、開口3aから底部5にかけた
周壁3bに、縦方向を折り目とする多数のプリーツ6が
施されている。このプリーツ6は、図2に示すように、
折り幅が長い部分と短い部分とが交互に連続して形成さ
れている。
【0024】この本体部のプリーツ6は、詳述すると、
図3の展開図に示すように、開口周縁部3cとなる基円
と、この基円3cの中心に同心で位置し底部5となる円
部5aとの間に設けられ、この中心の円部5aの円周か
ら略放射状に折り線6A,6Bが形成されるが、各折り
線は山折り線(図中破線)6Aと谷折り線(図中実線)
6Bとを一組とし、これらが複数組で構成され、一組の
山折り線6Aと谷折り線6Bが円部5aの円周の同一位
置から放射状に設けられている。そして、各谷折り線
(実線)6Bは、基円3c及び円部5aの中心点Oを通
る放射状に、また山折り線(破線)6Aは中心点Oを通
る放射線に平行な線で、前記谷折り線6Bの円部5a円
周との交点から基円3cへと形成され、各折り線6A,
6Bが折曲された状態が図1に示すような略カップ状と
なっている。
【0025】また、鐔部4は、図1に示すように、前述
した本体部3の開口周縁3cに、この本体部3に対し所
定の角度を有して一体に成形されている。この鐔部4
は、前述した本体部3の周壁3bに形成された多数のプ
リーツ6に連続した折り目7が形成され、フリル状とな
っている。
【0026】この鐔部4の折り目7は、図1に示すよう
に、本体部3のプリーツ6の折り方向と同方向の折り目
が形成されており、すなわち本体部3の山折り(6A)
に連続する鐔部4の折り目7は山折りに、また本体部3
の谷折り(6B)に連続する鐔部4の折り目7は谷折り
に形成されている。
【0027】また、保水袋2の前記開口3aの近傍の周
壁内面3dには、図1および図2に示すように、開口周
縁3cとほぼ平行な周方向、すなわち、図3の展開図に
おける基円3cの周線に沿って帯体8が設けられてい
る。この帯体8は、吸水膨張性樹脂で形成された略テー
プ状の成型品を、この保水袋2本体部3の周壁内面3d
に貼付して設けられたもの、あるいは塗料状に形成され
た吸水膨張性樹脂を保水袋本体部3の周壁内面3dに帯
状に塗布して設けたものである。
【0028】この保水袋2内には、底部5bに、おが屑
などの木質パルプ粗粉末や、脱脂された天然繊維、或い
は各種合成繊維の不定形綿状物、またはシート状に成形
された合成繊維などの保水材12を装填させる。
【0029】また、結束部材10は、ビニール被覆され
たワイヤや、針金、紐、輪ゴム、ケーブルを結束する際
に用いられる樹脂性のケーブルタイなどより構成されて
いる。
【0030】なお、保水袋2内に植物Pの茎Pa部分を
挿入する際に、この植物Pの茎Pa部分には、吸水膨張
性止水材11が当接されて束ねられた後挿入されること
が好ましいが、この吸水膨張性止水材11は、紙、天然
の有機繊維や合成の有機繊維、あるいは無機繊維などを
縒って構成させた可撓性を有する紐状のものを芯材11
aとし、この芯材11aに、吸水膨張性樹脂を含浸させ
るとともに、その表面にも同樹脂を塗布して乾燥させた
ものである。
【0031】この吸水膨張性止水材11に含浸および塗
布させる吸水膨張性樹脂11は、前述した保水袋2本体
部3の周壁内面に3a設けられる帯体8の材質と同等の
材質のものを用いる。
【0032】なお、この吸水膨張性止水材11は、木や
金属,プラスチックあるいはガラス等の可撓性を有しな
い剛性を有する棒状の芯材11aの表面に、上記同様に
吸水膨張性樹脂を塗布して乾燥させたものでもよい。
【0033】また、上記保水袋2内に供給・充填される
水には、切花などの植物Pの鮮度保持のために、花卉延
命剤や栄養剤、成長抑制剤、肥料、鮮度保持剤あるいは
水防腐剤などの薬剤が添加され、前述した保水材12に
吸収させる。なお、この場合、保水袋2の材質を前記薬
剤に侵されない材質で形成するのはもちろんである。
【0034】次に、上述した植物の包装材の製造装置及
びその装置を用いた製造方法の第1の実施例について説
明する。まず、この製造装置20は、図4および図5に
示すように、長辺21と短辺22とを鈍角の凸頂角23
と鈍角の凹頂角24とで互いに交互に連続させ略星形状
の凹多角形状に形成した開口縁25aを有する開口部2
5と、盲端とされる略円形の底部26とを有し、内周面
27に前記開口部25の各頂角23,24と前記底部2
6の内周縁近傍とを結ぶ稜線28及び谷線29が形成さ
れるとともに、前記開口部25に前記開口縁25aと連
続する稜線及び谷線が内周面に形成される拡径部30が
形成されている凹状の金型31を具備している。
【0035】なお、この金型31は、図4に示すよう
に、対向する一対の凹頂角24及びこれら一対の凹頂角
24とともに形成される一対の谷線29にて中央より2
分割されているとともに、拡径部30の上部に半球状の
首部32が形成されており、またこの首部32の中央の
上端に係合凹部33が形成され、後述する押出成形部3
5の口金34が嵌合するようになっている。また、この
金型31には、図5に示すように金型31を冷却させる
冷却水が流れる流路37が設けられている。
【0036】また、この製造装置20には、包装材1の
原材料となる前述したポリプロピレンなどのオレフィン
系樹脂組成物などの柔軟性を有する樹脂組成物が粒状ま
たは粉末状の状態で供給され、この原材料を加熱溶融さ
せるとともに、口金34にて中空パイプ状、すなわちパ
リソン形状に成形し軟化状態で押し出す押出成形部35
が、図4に示すように前記金型31に併設されている。
【0037】押出成形部35の口金34には、図示しな
いコンプレッサーなどに接続される圧縮空気吹き込み口
36が口金34の中央に開口するよう設けられている。
【0038】そして、このように構成された製造装置2
0による製造方法は、吹込成形方法となる。次に、上記
した製造装置20を用いる製造方法について説明する。
【0039】まず、PE,EVA,PPなどのオレフィ
ン系樹脂組成物或いは可塑化ポリ塩化ビニール系樹脂組
成物などの粒状または粉末状の柔軟性を有する樹脂原料
を押出成形部35に供給し、加熱溶融させるとともに、
口金34にて中空パイプ状のパリソンWに成形させ軟化
状態のまま押し出す。
【0040】パリソンWは、熱変形温度以上に保たれて
おり、その状態で左右に分割状態で待機している前記金
型31間に移送される(図5参照)。
【0041】パリソンWが、金型31間にて所定長さ押
し出されると、左右の金型31が移動し閉鎖して互いに
締結状態となる。このとき、パリソンWの下端の一端側
は金型31の底部31aにより閉塞され、閉息状態とさ
れる。
【0042】同時に上端の他端側、すなわち口金34側
より圧縮空気吹き込み口36によって圧縮空気が吹き込
まれ、パリソンWを膨張させ図6に示すように金型31
内周面27に沿わせて成形させる。そして、金型31の
外周から流路37を介して冷却させて硬化させた後、図
7に示すように金型31を左右に開放させて、成形品M
を取り出す。
【0043】取り出された成形品M(図8参照)は、十
分に冷却された後、金型31の拡径部30により形成さ
れる鐔部4と、首部32により形成されるドーム状バリ
Faとの境界Lを切断し、また底部5の外側の板状のバ
リFbや、金型31の接合部分によって生じる上下左右
の板状のバリFcが取り除かれ、包装材1の保水袋2と
なる。
【0044】この製造装置20及び製造方法によれば、
成形される保水袋本体3の周壁3bの垂直勾配角度を6
0°〜90°或いはそれ以上に設定させることができ
る。また、成形前段階、つまり金型31を閉じる以前の
パリソンWの状態は、押し出しによる連続成形であるた
め、金型31が長尺であっても成形品Mを得ることが可
能であり、すなわち図9(a)(b)に示すような十分
な深さのある長尺な保水袋2を得ることが可能となって
いる。なお、この保水袋2は底部5が丸みを帯びた形状
となっている。
【0045】さらに、この製造方法によれば、保水袋本
体3の開口3aおよび鐔部4の厚みを薄く、底部5の厚
みを厚く成形することができ、これにより強度が得ら
れ、使用時の信頼感を得られるとともに包装材1として
使いやすくなる。また、この金型31によれば、周壁部
分にアンダーカットができ、そのデザインについても自
由度があり、保水材12の収納部分の目印やマークなど
を形成させることができる。
【0046】次に、上述した植物の包装材の第2の実施
例における製造装置40及びその装置を用いた製造方法
について説明する。まず、この実施例の製造装置40
は、図10(a)(b)に示すように、長辺41と短辺
42とを鈍角の凸頂角43と鈍角の凹頂角44とで互い
に交互に連続させ略星形状の凹多角形状に形成した大径
部45と、略円形の小径部46とを有した略角錐状に形
成され、外周面47に前記大径部45の各頂角43,4
4と前記小径部46の外周縁近傍とを結ぶ稜線48(図
中実線)及び谷線49(図中破線)が形成されるととも
に、前記大径部45の外周に前記稜線48に連続する凸
条50が水平方向に略放射状に形成されるフランジ部5
1が形成され、また、谷線49とフランジ部51との
境、すなわち凹頂角44に位置して吸引孔52が穿設さ
れている凸状の金型53を具備している。
【0047】この金型53には、図示しないが、底部す
なわちフランジ部51側に真空ポンプが接続されるとと
もに、駆動機構が設けられ、この金型53を昇降移動さ
せるとともに、吸引孔52から吸引減圧を行うようにな
っている。
【0048】また、この製造装置40には、包装材1の
原材料となる前述したポリプロピレンなどのオレフィン
系樹脂組成物などの柔軟性を有する樹脂組成物より形成
されるシート状の樹脂材を、前記金型53の小径部46
側の上方に水平に仮固定する枠体と、これに平行する加
熱ヒーターとが近接して配設されている。
【0049】そして、このように構成された製造装置4
0による製造方法は、真空成形方法となる。次に、上記
した製造装置40を用いる製造方法について説明する。
【0050】まず、PPなどのオレフィン系樹脂組成物
などの柔軟性を有する樹脂原料よりなる厚さ0.1〜
0.2mmのシート状樹脂材を、枠体にその周縁をクリ
ップなどにて仮固定させるとともに、加熱ヒーターによ
って熱変形温度まで加熱し軟化させる。
【0051】シート状軟化体が昇温し軟化されると、前
述した金型53が上昇移動し、同時に真空ポンプによっ
て吸引孔52よりシート状軟化体と金型53との間を吸
引減圧させ、シート状軟化体を金型53の外周面47に
沿わせて成形させる。
【0052】成形後、金型53とともに成形品を冷却
し、硬化させ、吸引減圧を解除し、金型53を降下させ
て成形品を枠体から取り出す。そして、取り出された成
形品のバリが打ち抜き加工により取り除かれ、包装材1
の保水袋2となる。
【0053】なお、この製造方法にて製造された保水袋
2は、鐔部4に図12に示すような細溝9が形成され、
この細溝9に折り目が後加工され、図1に示すようなフ
リル状の鐔部4とされる。
【0054】この実施例による製造装置40及び製造方
法によれば、保水袋本体3の深さが10cm以下で開口
部3aの径が底部5の径に比べて大きく、またプリーツ
6を多数有するとともに、肉厚の薄いものを得るのに敵
しており、前述した第1の実施例の製造装置20及び製
造方法に比べ、容易にかつ経済的に保水袋2を得ること
が可能となる。
【0055】さて次に、この包装材1による植物Pの包
装方法について説明する。まず、保水袋2内には、その
内底部5bに綿やおが屑などの保水材12が装填され、
その後、この保水袋2内に鮮度保持剤などを含有させた
水を注水し、保水材12に水分を十分に吸収保持させ
る。このとき過剰に注水してしまった場合は保水袋2を
傾け流し出す。なお、保水材12を予め貯水槽などに入
れておき、吸水保持させた状態としてこれを用いてもよ
い。
【0056】次に、図1に示すように植物P、例えば切
花などの束の茎Pa部分と、吸水膨張性止水材11とを
一緒に束ねる。束ねる際の吸水膨張性止水材11の位置
は、茎Paの下端ではなく、下端よりやや上方に設定す
る。
【0057】次に、植物P、例えば切花などの束の場合
はその切り口、また根部のある植物の場合はその根部
が、前記保水袋2内の水に漬け込まれるとともに、前記
吸水膨張性止水材11が植物Pの茎Paと束ねられてい
る部分がこの保水袋2の帯体8の位置となるように開口
3aより挿入する。このとき、茎Paの先端を、保水袋
2の内底部5bに装填されている保水材12に挿入、ま
たは、保水材12に包まれるように挿入し、茎Paに対
し常に水分が供給されるようにする。
【0058】そして、この保水袋2の開口3aを閉塞す
るように、この開口3aを縮径させる。なお、この保水
袋2の本体部3は、そのプリーツ6の形状、すなわちそ
の折曲状態から、プリーツ6の短幅側に長幅側が覆うよ
うに折曲して、開口3aが縮径するようになっており、
図13に示すように各プリーツ6が同方向に湾曲して長
幅のプリーツ6が表面側になって略円筒形状になる。
【0059】また、保水袋2の鐔部4は、前記本体部3
と同様に、その折り目7に沿って折曲し、本体部3の開
口3a部分よりやや拡径状態に縮径される。
【0060】保水袋2の開口3aを、図14に示すよう
に縮径させ閉塞した後、図13に示すように、帯体8の
位置付近にて、保水袋2の外周を結束部材10によって
結束する。
【0061】結束後、保水袋2内の水を、植物Pととも
に束ねた吸水膨張性止水材11、および保水袋2内面3
dの帯体8に触れさせると、帯体8は水分を吸収して吸
水膨張性樹脂が膨張し、紐状の吸水膨張性止水材11は
その表面に塗布されている吸水膨張性樹脂が芯材11a
を中心にその直径方向、すなわち略2次元的に体積が増
大し膨張する。
【0062】すると、図15に示すように、保水袋周壁
内面2aの帯体、および紐状の吸水膨張性止水材11は
それぞれゲル状に変化し、植物(花束)Pの各茎Paと
保水袋周壁内面3dとの間隙、および各茎Pa間の間隙
を充填されるように埋めてしまう。なお、吸水膨張性止
水材11は図15に示されるように芯材11aのみが残
る。
【0063】これにより、保水袋2内の植物(花束)P
の茎Pa部分は確実に保持され、各茎Pa間や茎と葉と
の間隙、茎Pa部分と保水袋2間との間隙からの漏水を
防ぐ。
【0064】なお、保水袋2の開口の結束部材10によ
る結束方法は、保水袋2の帯体8の位置にて結束する
が、この帯体8の位置に合致した位置を結束する方法
と、この帯体8の位置を中心に上下に2ヵ所結束する方
法、または、本体部3の開口周縁3cの外周面の位置と
なる本体部3と鐔部4とで形成される括れ部分を結束す
る方法のいずれかの方法で、保水袋2の開口を閉塞させ
る。
【0065】従って上記のような植物の包装材1によれ
ば、保水袋2の形状を、周壁3bにプリーツ6を多数形
成させ、その各プリーツ6が容易に伸縮するよう構成し
たので、保水袋2の開口3dの拡縮が容易に行える。す
なわち、このプリーツ加工が施された周壁3bにより、
保水袋2の開口3aを縮径させる作業が容易に行えるの
で、切花などの植物Pの切り口あるいは根部を容易に保
持し、包装することが可能である。
【0066】また、保水袋2の開口3aの拡縮が容易に
行えるので挿入される植物P、例えば花束の根元部分が
大径であっても容易に挿入でき包装が行える。
【0067】さらに、保水袋2のプリーツ6の折り幅を
長短を交互に連続した形状としたことにより、長幅のプ
リーツ6が表面となり、縮径状態での外周表面が略円筒
状になるので、結束部材10が取り付けやすく、また、
掴み持った状態が良好となる。
【0068】また、上記包装材1は、保水袋2の本体部
3のプリーツ6を折曲し縮径状態とした際に、この本体
部3に対して拡径状に形成されるフリル状の鐔部4を有
していることから、植物Pなどの挿入後、開口3aを縮
径し、結束部材10にてその外周を結束しても、この結
束部材10が容易に脱落することがなく、確実に植物の
茎部分を包装することが可能となっている。
【0069】また、保水袋2の周壁内面に吸水膨張性樹
脂より形成された帯体8が設けられていることから、こ
の帯体8が水分を吸収して膨張するので、開口を閉塞し
結束した後の保水袋2の内面と植物の茎部分との間隙が
埋められる。
【0070】これにより、包装材1が装着され、束ねら
れた植物Pは、保水袋2内の水が開口3aより容易に漏
れることがなく、確実な止水が行える。すなわち、この
包装材1により包装された植物Pは段ボール箱などに詰
めることが行え、運搬時の作業が簡便となる。ゆえに、
この包装材1によって包装された植物Pは、保水状態が
保たれるので、段ボール箱に詰めても鮮度がすぐに落ち
ることがなく、商品価値の低下を招くことがない。
【0071】なお、上記実施例では包装材1に切花など
の花束を包装する例について述べたが生鮮野菜を包装し
ても同様の効果が得られる。また、苗木の包装や、挿し
木,接ぎ木の育成用のために包装することも可能であ
る。
【0072】また、上記実施例では、包装材1の保水袋
2の材質以外については述べていないが、この保水袋2
は透明であっても不透明であってもよく、また着色を施
したり、さらに、この保水袋2の表面に印刷を施し意匠
性を付加してもよい。この場合、製造装置20,40の
金型31,53に成形時の離脱が可能な刻印や浮き彫り
などを施して、包装材1側に図柄や文字などを形成させ
てもよい。
【0073】また、上述した実施例では、保水袋2の周
壁内面3dに吸水膨張性樹脂の帯体8が設けられている
例について述べたが、この帯体8を設けない構成として
もよい。
【0074】さらに、上述した本実施例では、包装材1
の保水袋2の本体部3に形成されるプリーツ6(折り線
6A,6B)の折曲方向を、図3に示す展開図において
実線を谷折り線,破線を山折り線として成型された例に
ついて述べたが、これら各線の折り方向を逆とし、展開
図における実線を山折り線,破線を谷折り線として折曲
し成型させてもよい。この場合、上述した本実施例では
保水袋2を縮径した際に表出する折り線が螺旋状になる
が、各折り線を逆にして成型した場合は、表出する折り
線がほぼ垂直となる。
【0075】また、上記実施例では、鐔部4に形成され
た折り目7が本体部3のプリーツ6の折り方向と同方向
に形成されている例について述べたが、図16に示すよ
うに、本体部3のプリーツ6の折り方向と反対の折り方
向としてもよい。この場合の鐔部4の折り目7は、図1
6に示すように、本体部3のプリーツ6の折り方向と逆
方向の折り目が形成されており、すなわち本体部3の山
折りに連続する鐔部4の折り目7は谷折りに、また本体
部3の谷折りに連続する鐔部4の折り目7は山折りに形
成されている。この折り目7による鐔部は、図17に示
すように植物Pの包装時に、本体部3と直交する方向に
延出するように折曲形成される。そして、植物P等を包
装し、本体部3の外周に結束される結束部材10は、こ
の鐔部4によって上方への脱落が不可能となる。
【0076】さらに、上述した実施例では植物Pの束に
紐状の吸水膨張性止水材11を一緒に束ねて保水袋2に
挿入した例について述べたが、この吸水膨張性止水材1
1だけではなく、さらに、保水袋2の開口3aの結束後
に,この開口部分3aから粘稠性を有するペースト状の
吸水膨張性樹脂を注入してもよい。このペースト状の吸
水膨張性樹脂は、吸水膨張性樹脂含水体(ゲル)の単独
構成、水溶性樹脂もしくは増粘剤を添加した吸水膨張性
樹脂組成物に、水あるいはアルコール水溶液を加えてで
きるペーストである。
【0077】そして、このペースト状の吸水膨張性樹脂
を、切花などの植物Pの茎や葉の間に注入する。する
と、上述した紐状の吸水膨張性止水材11とともに、さ
らに茎Pa間の間隙や保水袋2と茎Paとの間隙を確実
に埋めることができ、漏水を防止することが可能とな
る。なお、このペースト状の吸水膨張性樹脂は、前述し
た保水材12を保水袋2の内底部5bに装填する場合、
使用しなくてもよい。
【0078】また、上述した実施例では、結束部材10
を針金や紐で構成し、保水袋2の開口を閉塞し結束する
例について述べたが、図19および図20に示すよう
に、保水袋本体3の開口近傍の周縁に近接したプリーツ
6の一か所にパンチングなどにより貫通孔13を穿設
し、この貫通孔に図18に示すような矢尻形状の係止部
10aが予め設けられている輪ゴム10を挿通させ、こ
の輪ゴム10を本体3の外周に巻回させ、係止部10a
と対向位置の端部10bと、係止部10aとを互いに引
っかけ係止させることで、保水袋本体3の開口を縮径さ
せ結束する構成としてもよい。
【0079】この輪ゴムに10よれば、保水袋2の開口
の縮径と結束を容易に、かつ素早く行うことが可能とな
り作業性が向上するとともに、ゴムの弾性力により結束
部分が収縮状態となりかさばらず確実に結束が行え、装
着、包装の作業時間を短縮することが可能となる。ま
た、プリーツ6に形成された貫通孔13に挿通されてい
るので脱落することがない。
【0080】また、上述した第1の実施例の製造装置2
0および製造方法にて、2分割される凹状の金型31を
用いた吹込成形方法とし、パリソンWの下端を閉息し、
上端側から圧縮空気を吹き込む例について述べたが、下
端側からも圧縮空気を吹き込めるように構成し、製造を
行ってもよい。この場合、下端側からのみ吹き込む構成
でもよく、上下両端から吹き込む方法でもよい。また、
パリソンWを金型31へ押し出して成形する方法に限ら
ず、射出により金型31へ供給し、成形する方法として
もよい。
【0081】さらに、上述した第2の実施例の製造装置
40および製造方法にて、凸状の金型53を用いこれを
上昇させることによって成形する方法としたが、この凸
状の金型53に噛合する凹状の金型を対向させ、これら
凹凸の金型にてシート状軟化体を挟み込み成形する方法
としてもよく、また、凹状の金型にて真空成形を行う方
法としてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明による植物の
包装材によれば、包装材の保水袋の形状を周壁にプリー
ツ加工が施された袋形状としたので、この保水袋の開口
はこのプリーツの伸縮によって拡縮が自在となり、この
開口から植物が挿入しやすく、単数本の切花や、複数本
の花束、また根部の不揃いな植物や、茎部分の太さが異
なる切花の束でも装着及び包装が容易に行え、また、こ
の植物を保持させるのに、上記プリーツによって保水袋
の開口を容易に縮径させ結束させることが可能なので、
作業性が向上するという効果がある。これにより、包装
作業を含む包装コストが大幅に削減できるという効果が
ある。
【0083】また、この保水袋の周壁に形成された多数
のプリーツの折り幅を、長短を交互に連続させた形状と
したので、保水袋の開口を縮径させる際に、各プリーツ
が放射方向に突出することがなく、湾曲するため、植物
を保持した縮径状態では、この保水袋を作業者が保持し
やすいという効果がある。
【0084】また、この発明の包装材によれば、保水袋
の本体部のプリーツを折曲し縮径状態とした際に、この
本体部に対して拡径状に形成されるフリル状の鐔部を有
していることから、植物などの挿入後、開口を縮径し、
結束部材にてその外周を結束しても、この結束部材が容
易に脱落することがなく、確実に植物の茎部分を包装す
ることができるという効果がある。
【0085】そして、この縮径される結束部材の部分な
どにリボンなどを添えるのみで装飾包装が行えることか
ら、簡易に意匠性のある包装材を得られるという効果が
ある。
【0086】さらに、この包装材の保水袋の開口近傍の
内周壁面に吸水膨張性樹脂の帯体が設けられていること
により、上記のように包装材の保水袋の開口を縮径した
後、帯体部分の外周を結束すると、この帯体は保水袋内
の水分を吸収することで結束後の保水袋の開口と植物の
茎部分の間隙を確実にうめるように膨張するので、この
包装材で包装された植物は、横転や転倒が起きても、保
水袋内の水が開口より漏れ出ることがないという効果が
ある。すなわち、この包装材が装着された植物は、転倒
などを起こしても漏水しないので、防水加工が施されて
いない段ボール箱などに詰めることが容易に行え、また
運搬時の作業が簡便となるという効果がある。
【0087】さらに、この包装材によって包装された植
物は、十分な保水状態であるので、段ボール箱に梱包さ
れた状態で搬送されても、鮮度は保持され、商品価値の
低下を招くことがないという効果がある。
【0088】また、この包装材の保水袋の内底部に設け
られる保水材は、水分を毛細管現象で急速に吸収し、そ
れを水の表面張力により内部に吸着保持状態とされるの
で、この保水材に保たれた水分が外部に漏れ出ることが
なく、植物に対し常に水分を供給することができるとと
もに、最適な湿潤状態を保つことができ、段ボール箱内
に梱包され搬送されても植物の鮮度が保持され、この植
物の商品価値を低下させることがないという効果があ
る。そして、この保水材を木質パルプ粗粉末や繊維体と
した場合、保持される水分が汚染されず、植物の切り口
や根部が汚れることがなくなり、また含水ゲルなどを使
用せずに水分の供給が行われるので植物の導管を詰まら
せることがないという効果がある。
【0089】また、結束部材を保水袋のプリーツに穿設
された貫通孔に貫通し設けたので、この保水袋の開口の
縮径と結束を容易に、かつ素早く行うことが可能とな
り、作業性が向上するという効果がある。さらに、プリ
ーツに形成された貫通孔に挿通されていることから、結
束部材が脱落することがないという効果があるととも
に、結束部材を保水袋に予め未結束状態で取り付けてお
けば、包装時の作業性が向上するという効果がある。
【0090】さらに、この包装材の保水袋の材質を、柔
軟性を有するオレフィン系樹脂組成物、或いは可塑化ポ
リ塩化ビニール系樹脂組成物など加工性のよい材質とし
たことにより、容易にかつ低コストでこの包装材を得る
ことができるという効果がある。
【0091】また、この発明の請求項8〜10の製造装
置及び製造方法によれば、成形される保水袋本体の周壁
の垂直勾配角度を60°〜90°或いはそれ以上に設定
させることができるという効果があり、成形以前の中空
パイプ状軟化体の状態は、押し出しによる連続成形であ
るため、金型が長尺であっても成形品を得ることが可能
であり、すなわち十分な深さのある長尺な保水袋を得る
ことができるという効果がある。
【0092】さらに、この製造方法によれば、保水袋本
体の開口部分および鐔部分の厚みを薄く、底部分の厚み
を厚く成形することができるので、強度が得られ、使用
時の信頼感を得られるとともに包装材として使いやすく
なるという効果がある。また、この金型によれば、周壁
部分にアンダーカットができ、そのデザインについても
自由度があり、保水材の収納部分の目印やマークなどを
形成させることができる。
【0093】また、この発明の請求項11,12の製造
装置及び製造方法によれば、保水袋本体の深さが10c
m以下で開口部の径が底部の径に比べて大きく、またプ
リーツを多数有するとともに、肉厚の薄いものを得るの
に敵しており、容易にかつ経済的に保水袋を得ることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による植物の包装材の一実施例を示す斜
視図
【図2】同実施例による保水袋の平面図
【図3】同実施例による保水袋の展開図
【図4】本発明による植物の包装材の製造装置に具備さ
れる金型の第1の実施例を示す平断面図
【図5】同第1の実施例の製造装置を用いた製造方法の
工程を示す側断面図
【図6】同第1の実施例の製造装置を用いた製造方法の
工程を示す側断面図
【図7】同第1の実施例の製造装置を用いた製造方法の
工程を示す側断面図
【図8】同第1の実施例の製造装置を用いて得られる成
形品の側面図
【図9】(a)同第1の実施例の製造装置を用いて得ら
れる保水袋の平面図 (b)同第1の実施例の製造装置を用いて得られる保水
袋の側面図
【図10】(a)本発明による植物の包装材の製造装置
に具備される金型の第2の実施例を示す平面図 (b)同側面図
【図11】同第2の実施例製造装置を用いて得られる保
水袋の成型状態の斜視図
【図12】同保水袋の部分拡大正面図
【図13】同実施例による包装材を植物に包装させた状
態を示す斜視図
【図14】同実施例による包装材の植物包装状態を示す
断面図
【図15】同実施例による包装材の植物包装後に吸水膨
張した状態を示す断面図
【図16】他の実施例による植物の包装材の斜視図
【図17】同他の実施例による包装材を植物に包装させ
た状態を示す斜視図
【図18】他の実施例による包装材の結束部材の斜視図
【図19】同他の実施例の結束部材を用いた包装材の斜
視図
【図20】同他の実施例の結束部材を用いた包装材の斜
視図
【図21】同他の実施例の結束部材を用いた包装材の植
物包装状態の斜視図
【符号の説明】
1…包装材 2…保水袋 3…本体部 3a…開口 3b…周壁 3c…周縁 3d…周壁内面 4…鐔部 5b…内底部 6…プリーツ 7…折り目 8…帯体 10…結束部材 12…保水材 13…貫通孔 20…第1の製造装置 21…長辺 22…短辺 23…凸頂角 24…凹頂角 25…開口部 25a…開口縁 26…底部 27…内周縁 28…稜線 29…谷線 30…拡径部 31…金型 40…第2の製造装置 41…長辺 42…短辺 43…凸頂角 44…凹頂角 45…大径部 46…小径部 47…外周面 48…稜線 49…谷線 50…凸条 51…フランジ部 52…吸引孔 53…金型 Fa,Fb,Fc…バリ M…成形品 P…植物 W…中空パイプ状軟化体(パリソン)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有した防水性の材質で袋状に形
    成された本体部の周壁に折り幅を長短交互に連続させた
    プリーツが多数形成されるとともに、該本体部の開口の
    周縁に前記プリーツに連続した折り目を有するフリル状
    の鐔部が一体に形成され、前記プリーツの伸縮によって
    開口の拡縮を自在とした保水袋と、 前記保水袋の開口を縮径し該開口の近傍位置にて本体部
    を外周より結束し、該開口を閉塞状態とする結束部材
    と、 を具備したことを特徴とする植物の包装材。
  2. 【請求項2】 可撓性を有した防水性の材質で袋状に形
    成された本体部の周壁に折り幅を長短交互に連続させた
    プリーツが多数形成されるとともに、該本体部の開口の
    周縁に前記プリーツに連続した折り目を有するフリル状
    の鐔部が一体に形成され、前記プリーツの伸縮によって
    開口の拡縮を自在とし、かつ該開口の近傍の周壁内面に
    吸水膨張性樹脂の帯体が周方向に設けられている保水袋
    と、 前記保水袋の開口を縮径し該開口の近傍位置にて本体部
    を外周より結束し、該開口を閉塞状態とする結束部材
    と、 を具備したことを特徴とする植物の包装材。
  3. 【請求項3】 前記保水袋の開口近傍の周縁に近接した
    プリーツに貫通孔が穿設されるとともに、該貫通孔に前
    記結束部材が貫通して設けられることを特徴とする請求
    項1又は2記載の植物の包装材。
  4. 【請求項4】 前記保水袋の内底部に保水材を設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2又は3記載の植物の包装
    材。
  5. 【請求項5】 前記保水袋は、防水性を有する不織布で
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3
    又は4記載の植物の包装材。
  6. 【請求項6】 前記保水袋は、不織布に防水性を有する
    樹脂フィルムを貼着させたシート材で形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2又は3又は4記載の植物
    の包装材。
  7. 【請求項7】 前記保水袋は、柔軟性を有するオレフィ
    ン系樹脂組成物、或いは可塑化ポリ塩化ビニール系樹脂
    組成物で形成されていることを特徴とする請求項1又は
    2又は3又は4記載の植物の包装材。
  8. 【請求項8】 長辺と短辺とを凸頂角と凹頂角とで互い
    に交互に連続させ略凹多角形状に形成した開口縁を有す
    る開口部と、盲端とされる略円形の底部とを有し、内周
    面に前記開口部の各頂角と前記底部の内周縁近傍とを結
    ぶ稜線及び谷線が形成されるとともに、前記開口部に前
    記開口縁と連続する稜線及び谷線が内周面に形成される
    拡径部が形成されている金型を具備したことを特徴とす
    る植物の包装材の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記金型は対向する一対の凹頂角及び各
    凹頂角とともに形成される一対の谷線にて2分割される
    ことを特徴とする請求項8記載の植物の包装材の製造装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の製造装置に具備され
    る金型を用いる製造方法において、 柔軟性を有する樹脂原料を加熱溶融し軟化させ中空パイ
    プ状に成形させるとともに、前記分割状態の金型間に移
    送させ、該金型を閉鎖させて中空パイプ状軟化体の一端
    を閉塞し、他端より圧縮空気を吹き込んで、前記中空パ
    イプ状軟化体を前記金型内周面に沿わせて成形させると
    ともに、冷却させて硬化させ、前記金型を開放させて、
    前記成形品を取り出し、バリを取り除くことを特徴とす
    る植物の包装材の製造方法。
  11. 【請求項11】 長辺と短辺とを凸頂角と凹頂角とで互
    いに交互に連続させ略凹多角形状に形成した大径部と、
    略円形の小径部とを有し、外周面に前記大径部の各頂角
    と前記小径部の外周縁近傍とを結ぶ稜線及び谷線が形成
    されるとともに、前記大径部の外周に前記稜線若しくは
    谷線に連続する凸条が略放射状に形成されるフランジ部
    が形成され、少なくとも前記谷線若しくは稜線とフラン
    ジ部との境に吸引孔が穿設されている金型を具備したこ
    とを特徴とする植物の包装材の製造装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の製造装置に具備さ
    れる金型を用いる製造方法において、 柔軟性を有するシート状樹脂材の周縁を仮固定させると
    ともに、加熱軟化させ、該シート状軟化体を前記金型の
    小径部側に位置させ、前記金型を移動させるとともに吸
    引孔より吸引減圧させ、前記シート状軟化体を前記金型
    外周面に沿わせて成形させ、冷却させて硬化させた後、
    前記成形品を取り出し、バリを取り除くことを特徴とす
    る植物の包装材の製造方法。
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