JPH06328370A - コイルスプリングコンプレッサ - Google Patents
コイルスプリングコンプレッサInfo
- Publication number
- JPH06328370A JPH06328370A JP2434092A JP2434092A JPH06328370A JP H06328370 A JPH06328370 A JP H06328370A JP 2434092 A JP2434092 A JP 2434092A JP 2434092 A JP2434092 A JP 2434092A JP H06328370 A JPH06328370 A JP H06328370A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil spring
- coil
- shaft
- claw
- gantry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 安全かつ確実にコイルサスペンションのコイ
ルスプリングを縮少し、分解することを可能とする。 【構成】 チャック手段53にコイルサスペンション1
のシリンダ本体4を保持させる。ネジ部45A、45B
に螺着される爪体48A、48Bをそれぞれコイルスプ
リング3に掛着する。この状態でスクリューシャフト3
8に矢印J方向の回転力を付与する。各爪体48A、4
8Bを支持する可動軸40A、40Bは支持軸26A、
26Bに沿って矢印K方向にスライドされ、コイルスプ
リング3は各爪体48A、48Bにより確実に架台21
の他端部側へと圧縮され、コイルサスペンション1を分
解、点検することが可能となる。
ルスプリングを縮少し、分解することを可能とする。 【構成】 チャック手段53にコイルサスペンション1
のシリンダ本体4を保持させる。ネジ部45A、45B
に螺着される爪体48A、48Bをそれぞれコイルスプ
リング3に掛着する。この状態でスクリューシャフト3
8に矢印J方向の回転力を付与する。各爪体48A、4
8Bを支持する可動軸40A、40Bは支持軸26A、
26Bに沿って矢印K方向にスライドされ、コイルスプ
リング3は各爪体48A、48Bにより確実に架台21
の他端部側へと圧縮され、コイルサスペンション1を分
解、点検することが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のフロント及びリ
ヤサスペンションとして用いられるコイルサスペンショ
ンを、分解、修理する際に使用される工具に係り、構成
部品としてのコイルスプリングを圧縮するためのコイル
スプリングコンプレッサに関する。
ヤサスペンションとして用いられるコイルサスペンショ
ンを、分解、修理する際に使用される工具に係り、構成
部品としてのコイルスプリングを圧縮するためのコイル
スプリングコンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】コイルスプリングコンプレッサとして
は、従来より多種多様な製品が提案されており、例えば
出願人は実公昭57−39174に記載する技術の提案
を行っている。また市販されている製品としては日平機
器株式会社製のHSC−300型、京都機械工具株式会
社製のSUP−70315型、西ドイツのKLANN社
製のKL−0014型のコイルスプリングコンプレッサ
等が提案されている。
は、従来より多種多様な製品が提案されており、例えば
出願人は実公昭57−39174に記載する技術の提案
を行っている。また市販されている製品としては日平機
器株式会社製のHSC−300型、京都機械工具株式会
社製のSUP−70315型、西ドイツのKLANN社
製のKL−0014型のコイルスプリングコンプレッサ
等が提案されている。
【0003】図13および図14は従来一般的に用いら
れているコイルスプリングコンプレッサに係り、主とし
てFWD車(FF車)、RWD車(FR車)のフロント
及びリヤやサスペンションの分解、修理時に使用される
ものである。図中1はストラット型のコイルサスペンシ
ョンであり、2は基軸、3はコイルスプリングである。
基軸2は矢印A方向に伸縮作動可能な油圧シリンダによ
り構成され、4はシリンダ本体、5はシリンダロッドで
ある。コイルスプリング3は基軸2のうちシリンダロッ
ド5の部分に外装されてなり、一端部側をシリンダロッ
ド5の先端部に取着されるアッパシート6(受座)に支
持されてなり、他端部側をシリンダ本体4に取着される
ロアシート7(受座)に支持されてなる。すなわち、コ
イルスプリング3は各端部を上下の各シート6、7間で
挾持されてなり、これによりコイルサスペンション1は
各シート6、7間を矢印A方向に伸縮作動可能とされ
る。
れているコイルスプリングコンプレッサに係り、主とし
てFWD車(FF車)、RWD車(FR車)のフロント
及びリヤやサスペンションの分解、修理時に使用される
ものである。図中1はストラット型のコイルサスペンシ
ョンであり、2は基軸、3はコイルスプリングである。
基軸2は矢印A方向に伸縮作動可能な油圧シリンダによ
り構成され、4はシリンダ本体、5はシリンダロッドで
ある。コイルスプリング3は基軸2のうちシリンダロッ
ド5の部分に外装されてなり、一端部側をシリンダロッ
ド5の先端部に取着されるアッパシート6(受座)に支
持されてなり、他端部側をシリンダ本体4に取着される
ロアシート7(受座)に支持されてなる。すなわち、コ
イルスプリング3は各端部を上下の各シート6、7間で
挾持されてなり、これによりコイルサスペンション1は
各シート6、7間を矢印A方向に伸縮作動可能とされ
る。
【0004】一方、コイルスプリングコンプレッサ8は
コイルサスペンション1に対応する長尺状とされ、基部
9に対し作動ロッド10を矢印A方向に伸縮自在として
なる。作動ロッド10の伸縮はハンドル11を矢印B方
向に作動することにより行われ、基部9および作動ロッ
ド10の先端部にはそれぞれアームホルダ12が配設さ
れる。各アームホルダ12には、コイルスプリング3の
直径に対応する二又のアーム13が取着自在とされる。
すなわち、アーム13はコイルスプリング3の直径に対
応するリング体を二分割した形状とされ、各アーム13
の二又の先端部にはコイルスプリング3に掛着可能な爪
体14が取着される。
コイルサスペンション1に対応する長尺状とされ、基部
9に対し作動ロッド10を矢印A方向に伸縮自在として
なる。作動ロッド10の伸縮はハンドル11を矢印B方
向に作動することにより行われ、基部9および作動ロッ
ド10の先端部にはそれぞれアームホルダ12が配設さ
れる。各アームホルダ12には、コイルスプリング3の
直径に対応する二又のアーム13が取着自在とされる。
すなわち、アーム13はコイルスプリング3の直径に対
応するリング体を二分割した形状とされ、各アーム13
の二又の先端部にはコイルスプリング3に掛着可能な爪
体14が取着される。
【0005】コイルサスペンション1の分解は、先ずハ
ンドル11を作動することにより作動ロッド10を伸長
させ、各アーム13の先端部に取着される爪体14をコ
イルスプリング3に掛着する状態とする。この際、螺線
状のコイルスプリング3に各爪体14が対応するように
アームホルダ12に対するアーム13の取着状態を矢印
C方向に回動調整する。また、各爪体14とコイルサス
ペンション1の軸線(すなわち基軸2の軸線)とが交差
方向に対応するように、爪体14の位置を調整する。こ
うして、2つのアーム13の先端部に取着される爪体1
4がコイルスプリング3に掛着されたら、次にハンドル
11を作動し、作動ロッド10を縮少させる。するとコ
イルスプリング3は図14に示すように矢印D方向に縮
少されることとなる。この状態でアッパシート6の上方
の止座15に取着されるボルト16およびナット17の
係合を解除し、アッパシート6をシリンダロッド5の先
端部から取外すことが可能となる。、さらにハンドル1
1を作動し、作動ロッド10を徐々に伸長させて基軸2
に外装されるコイルスプリング5を取外すことが可能と
なる。こうしてコイルサスペンション1を分解すること
が可能となり、各部品の破損状態の点検および交換を行
った後、再び組立てを行うことをしている。コイルサス
ペンション1の組立ては、先とは逆に伸長されたコイル
スプリング3に各爪体14を掛着し、先ずハンドル11
を作動して作動ロッド10を縮少させることで、コイル
スプリング3を縮少させる状態とする。次に、基軸2に
縮少されたコイルスプリング3を外装させ、続いてシリ
ンダロッド5の先端部にアッパシート6を取着する。こ
うして、コイルサスペンション1の組立てが行われ、ハ
ンドル11を作動してシリンダロッド10を徐々に伸長
させることでコイルサスペンション分解および点検が完
了することとなる。
ンドル11を作動することにより作動ロッド10を伸長
させ、各アーム13の先端部に取着される爪体14をコ
イルスプリング3に掛着する状態とする。この際、螺線
状のコイルスプリング3に各爪体14が対応するように
アームホルダ12に対するアーム13の取着状態を矢印
C方向に回動調整する。また、各爪体14とコイルサス
ペンション1の軸線(すなわち基軸2の軸線)とが交差
方向に対応するように、爪体14の位置を調整する。こ
うして、2つのアーム13の先端部に取着される爪体1
4がコイルスプリング3に掛着されたら、次にハンドル
11を作動し、作動ロッド10を縮少させる。するとコ
イルスプリング3は図14に示すように矢印D方向に縮
少されることとなる。この状態でアッパシート6の上方
の止座15に取着されるボルト16およびナット17の
係合を解除し、アッパシート6をシリンダロッド5の先
端部から取外すことが可能となる。、さらにハンドル1
1を作動し、作動ロッド10を徐々に伸長させて基軸2
に外装されるコイルスプリング5を取外すことが可能と
なる。こうしてコイルサスペンション1を分解すること
が可能となり、各部品の破損状態の点検および交換を行
った後、再び組立てを行うことをしている。コイルサス
ペンション1の組立ては、先とは逆に伸長されたコイル
スプリング3に各爪体14を掛着し、先ずハンドル11
を作動して作動ロッド10を縮少させることで、コイル
スプリング3を縮少させる状態とする。次に、基軸2に
縮少されたコイルスプリング3を外装させ、続いてシリ
ンダロッド5の先端部にアッパシート6を取着する。こ
うして、コイルサスペンション1の組立てが行われ、ハ
ンドル11を作動してシリンダロッド10を徐々に伸長
させることでコイルサスペンション分解および点検が完
了することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
従来のコイルスプリングコンプレッサ8にあっては、各
爪体14をコイルスプリング3に掛着する際に、各爪体
14とコイルサスペンション1の軸線とを目視により、
交差方向に対応、位置決めしていたため、万一爪体14
とコイルスプリングコンプレッサ8の軸線との間にずれ
が生じると、コイルスプリング3の圧縮作業中に爪体1
4がコイルスプリング3から外れる危険性があった。す
なわち、爪体14とコイルサスペンション1との軸線が
交差方向で対応していないと、圧縮作業中にコイルスプ
リング3に例えば矢印Eに示すたわみ方向のモーメント
が作用する恐れがあり(図14参照)、爪体14からコ
イルスプリング3が離脱する危険があった。こうした危
険性はコイルスプリング3の外径長さが長ければ長いほ
ど、生じ易いものとされ、アッパシート6を取外した状
態において万一爪体14からコイルスプリング3が外れ
た場合、コイルスプリング3がその弾性力により作業者
に向けて飛んで行く恐れもあった。
従来のコイルスプリングコンプレッサ8にあっては、各
爪体14をコイルスプリング3に掛着する際に、各爪体
14とコイルサスペンション1の軸線とを目視により、
交差方向に対応、位置決めしていたため、万一爪体14
とコイルスプリングコンプレッサ8の軸線との間にずれ
が生じると、コイルスプリング3の圧縮作業中に爪体1
4がコイルスプリング3から外れる危険性があった。す
なわち、爪体14とコイルサスペンション1との軸線が
交差方向で対応していないと、圧縮作業中にコイルスプ
リング3に例えば矢印Eに示すたわみ方向のモーメント
が作用する恐れがあり(図14参照)、爪体14からコ
イルスプリング3が離脱する危険があった。こうした危
険性はコイルスプリング3の外径長さが長ければ長いほ
ど、生じ易いものとされ、アッパシート6を取外した状
態において万一爪体14からコイルスプリング3が外れ
た場合、コイルスプリング3がその弾性力により作業者
に向けて飛んで行く恐れもあった。
【0007】さらに最近のコイルサスペンション1はコ
イルスプリング3の巻数を少なくした高性能のものが多
く、この場合スプリングの1ピッチの長さが長いため
に、アーム13のアームホルダ12に対する支持状態を
相当大きくねじれ方向に調整しなければならなかった。
したがって、掛着される爪体14とコイルスプリング3
とがテーパ方向に接触し、両者の間に滑りが生じ易いも
のとされていた。こうした、各爪体14とコイルスプリ
ング3間に生じる滑りは、コイルサスペンション1の軸
線と爪体14との間にずれを発生させ易く(軸線に対す
る交差方向でのずれ)、危険とされていた。
イルスプリング3の巻数を少なくした高性能のものが多
く、この場合スプリングの1ピッチの長さが長いため
に、アーム13のアームホルダ12に対する支持状態を
相当大きくねじれ方向に調整しなければならなかった。
したがって、掛着される爪体14とコイルスプリング3
とがテーパ方向に接触し、両者の間に滑りが生じ易いも
のとされていた。こうした、各爪体14とコイルスプリ
ング3間に生じる滑りは、コイルサスペンション1の軸
線と爪体14との間にずれを発生させ易く(軸線に対す
る交差方向でのずれ)、危険とされていた。
【0008】本発明は上記従来の不具合に着目してなさ
れたものであり、安全かつ確実にコイルサスペンション
のコイルスプリングを縮少し、分解することを目的とす
るものである。
れたものであり、安全かつ確実にコイルサスペンション
のコイルスプリングを縮少し、分解することを目的とす
るものである。
【0009】上記目的を達成するために、本発明は、伸
縮作動可能な基軸に外装され、各端部を基軸に取着され
る受座に支持され、挾持されてなるコイルスプリングを
備えたストラック型のコイルサスペンションのコイルス
プリングを圧縮可能とするコイルスプリングコンプレッ
サにおいて、X方向に長尺される架台と、架台に両端部
を支持され、X方向に沿って配設される少なくとも一対
の支持軸と、各支持軸に遊装されてX方向にスライド可
能とされ、架台のX方向での一端部 側に配設される加
圧手段の作動により、架台の他端部側へとスライド可能
とされる可動体と、架台の他端部側に配設され、コイル
サスペンションの基軸を保持し、基軸の軸線方向をX方
向に対応させるとともに、基軸に外装されるコイルスプ
リングを、少なくとも一対の支持軸間の中間部位置に位
置決め可能とするチャック手段と、各支持軸に遊装され
る可動体に支持され、基軸の軸線方向に対する交差方向
に位置決め可能とされるとともに、各支持軸間の中間部
位置に位置決めされたコイルスプリングに掛着され、加
圧手段の作動による可動体の架台の他端部側への可動に
よりコイルスプリングを架台の他端部側へ圧縮可能とす
る爪体と、を備えることとしたものである。
縮作動可能な基軸に外装され、各端部を基軸に取着され
る受座に支持され、挾持されてなるコイルスプリングを
備えたストラック型のコイルサスペンションのコイルス
プリングを圧縮可能とするコイルスプリングコンプレッ
サにおいて、X方向に長尺される架台と、架台に両端部
を支持され、X方向に沿って配設される少なくとも一対
の支持軸と、各支持軸に遊装されてX方向にスライド可
能とされ、架台のX方向での一端部 側に配設される加
圧手段の作動により、架台の他端部側へとスライド可能
とされる可動体と、架台の他端部側に配設され、コイル
サスペンションの基軸を保持し、基軸の軸線方向をX方
向に対応させるとともに、基軸に外装されるコイルスプ
リングを、少なくとも一対の支持軸間の中間部位置に位
置決め可能とするチャック手段と、各支持軸に遊装され
る可動体に支持され、基軸の軸線方向に対する交差方向
に位置決め可能とされるとともに、各支持軸間の中間部
位置に位置決めされたコイルスプリングに掛着され、加
圧手段の作動による可動体の架台の他端部側への可動に
よりコイルスプリングを架台の他端部側へ圧縮可能とす
る爪体と、を備えることとしたものである。
【0010】
【作用】本発明に係るコイルスプリングコンプレッサに
よれば、X方向に長尺とされる架台の他端部側にチャッ
ク手段が配設され、該チャック手段は、コイルサスペン
ションの基軸を保持し、基軸の軸線方向をX方向に対応
させるとともに、基軸に外装されるコイルスプリング
を、少なくとも一対の支持軸間の中間部位置に位置決め
することを可能とする。こうして位置決めされるコイル
サスペンションは、各支持軸に遊装され、X方向にスラ
イドされる可動体に支持された爪体によりコイルスプリ
ングを掛着することができる。この状態で架台の一端部
側に配設された加圧手段を作動させ、可動体を架台の他
端部側に可動させることで、爪体によりコイルスプリン
グを架台の他端部側へ圧縮することが可能とされる。こ
の際、各爪体はチャック手段により架台のX方向に位置
決めされたコイスサスペンションの軸線に対し、交差方
向に可動体上で支持されるため、コイルスプリングの圧
縮作業中においてコイルスプリングにたわみ方向にモー
メントが作用することがなく、可動する爪体によりコイ
ルスプリングを確実に圧縮することが可能となる。すな
わち、このコイルスプリングコンプレッサによれば、チ
ャック手段によりコイルサスペンションの確実な芯出し
(基軸の軸線方向をX方向に対応させること)を行うこ
とが可能となり、さらに各爪体も架台に支持される状態
で基軸に対する交差方向に位置決めされることとなる。
この結果、圧縮作業中に爪体がコイルスプリングから外
れることがなく、安全かつ確実にコイルサスペンション
のコイルスプリングを縮少し、分解することが可能とな
る。
よれば、X方向に長尺とされる架台の他端部側にチャッ
ク手段が配設され、該チャック手段は、コイルサスペン
ションの基軸を保持し、基軸の軸線方向をX方向に対応
させるとともに、基軸に外装されるコイルスプリング
を、少なくとも一対の支持軸間の中間部位置に位置決め
することを可能とする。こうして位置決めされるコイル
サスペンションは、各支持軸に遊装され、X方向にスラ
イドされる可動体に支持された爪体によりコイルスプリ
ングを掛着することができる。この状態で架台の一端部
側に配設された加圧手段を作動させ、可動体を架台の他
端部側に可動させることで、爪体によりコイルスプリン
グを架台の他端部側へ圧縮することが可能とされる。こ
の際、各爪体はチャック手段により架台のX方向に位置
決めされたコイスサスペンションの軸線に対し、交差方
向に可動体上で支持されるため、コイルスプリングの圧
縮作業中においてコイルスプリングにたわみ方向にモー
メントが作用することがなく、可動する爪体によりコイ
ルスプリングを確実に圧縮することが可能となる。すな
わち、このコイルスプリングコンプレッサによれば、チ
ャック手段によりコイルサスペンションの確実な芯出し
(基軸の軸線方向をX方向に対応させること)を行うこ
とが可能となり、さらに各爪体も架台に支持される状態
で基軸に対する交差方向に位置決めされることとなる。
この結果、圧縮作業中に爪体がコイルスプリングから外
れることがなく、安全かつ確実にコイルサスペンション
のコイルスプリングを縮少し、分解することが可能とな
る。
【0011】
【実施例】図1ないし図9は本発明の一実施例に係るコ
イルスプリングコンプレッサ20に係る。コイルスプリ
ングコンプレッサ20はX方向に長尺とされる架台21
を備え、架台21はX方向に配設される一対のL字型の
レール材22と、レール材22の両端部同士を接続する
支持板23および支持板24とにより構成される。一対
のレール材22は互に平行状態になるように支持板2
3、24に接続され、また各支持板23、24は図4お
よび図5に示すように上下が二又に分岐する略V字形状
とされる。架台21の底部四隅には脚体25が接続さ
れ、架台21はこれら脚体25により床面上に載置可能
とされる。
イルスプリングコンプレッサ20に係る。コイルスプリ
ングコンプレッサ20はX方向に長尺とされる架台21
を備え、架台21はX方向に配設される一対のL字型の
レール材22と、レール材22の両端部同士を接続する
支持板23および支持板24とにより構成される。一対
のレール材22は互に平行状態になるように支持板2
3、24に接続され、また各支持板23、24は図4お
よび図5に示すように上下が二又に分岐する略V字形状
とされる。架台21の底部四隅には脚体25が接続さ
れ、架台21はこれら脚体25により床面上に載置可能
とされる。
【0012】架台21には、X方向に沿って配設され、
両端部をそれぞれ支持板23、24に接続、支持されて
なる一対の支持軸26A、26Bが備えられる。各支持
軸26A、26Bは円柱の金属パイプ材等により形成さ
れ、相互に平行状態となるように配設される。また各支
持軸26A、26Bは高さ方向(Z方向)においても、
同じ高さ位置に設定され、位置決めされる。架台21の
一端部側にはスライドプレート27(軸受部材)が配設
される。スライドプレート27は図7に示すように上部
の左右位置に支持孔28を備え、各支持孔28に支持軸
26A、26Bを遊挿させてなる。また、スライドプレ
ート27の底部左右位置にはそれぞれ支持片29A、2
9Bが備えられ、これらの支持片29A、29Bは各レ
ール材22上に載置される。スライドプレート27の一
面側には、送りねじ軸30の先端部が接続される。この
送りねじ軸30は支持板23に軸支されてなり(図3参
照)、この送りねじ軸30の先端部は、間にスラストベ
アリング31を介装させてスライドプレート27に対し
取着される。この結果、スライドプレート27は送りね
じ軸30の基端部に備えられるレバー32を回動させる
ことで、支持片29A、29Bをレール材22上で滑動
させることができ、これによりスライドプレート27を
X方向に沿ってスライド位置調整することができる。一
対のレール材22のうち、支持片29Aが滑動するレー
ル材22のX方向には、長孔33が穿設される(図3、
図7参照)。この長孔33にはスライドプレート27
を、架台21のX方向所定位置に位置決め可能とするス
トッパ手段34が配設される。ストッパ手段34は支持
片29Aに螺着されるねじ35と回動レバー36を備え
てなり、回動レバー36を回し、ねじ35を締付けるこ
とにより、スライド位置調整されたスライドプレート2
7をX方向における所定の停止位置に支持させることが
できる。
両端部をそれぞれ支持板23、24に接続、支持されて
なる一対の支持軸26A、26Bが備えられる。各支持
軸26A、26Bは円柱の金属パイプ材等により形成さ
れ、相互に平行状態となるように配設される。また各支
持軸26A、26Bは高さ方向(Z方向)においても、
同じ高さ位置に設定され、位置決めされる。架台21の
一端部側にはスライドプレート27(軸受部材)が配設
される。スライドプレート27は図7に示すように上部
の左右位置に支持孔28を備え、各支持孔28に支持軸
26A、26Bを遊挿させてなる。また、スライドプレ
ート27の底部左右位置にはそれぞれ支持片29A、2
9Bが備えられ、これらの支持片29A、29Bは各レ
ール材22上に載置される。スライドプレート27の一
面側には、送りねじ軸30の先端部が接続される。この
送りねじ軸30は支持板23に軸支されてなり(図3参
照)、この送りねじ軸30の先端部は、間にスラストベ
アリング31を介装させてスライドプレート27に対し
取着される。この結果、スライドプレート27は送りね
じ軸30の基端部に備えられるレバー32を回動させる
ことで、支持片29A、29Bをレール材22上で滑動
させることができ、これによりスライドプレート27を
X方向に沿ってスライド位置調整することができる。一
対のレール材22のうち、支持片29Aが滑動するレー
ル材22のX方向には、長孔33が穿設される(図3、
図7参照)。この長孔33にはスライドプレート27
を、架台21のX方向所定位置に位置決め可能とするス
トッパ手段34が配設される。ストッパ手段34は支持
片29Aに螺着されるねじ35と回動レバー36を備え
てなり、回動レバー36を回し、ねじ35を締付けるこ
とにより、スライド位置調整されたスライドプレート2
7をX方向における所定の停止位置に支持させることが
できる。
【0013】スライドプレート27のうち、支持孔28
と同じ高さ位置で、両支持孔28間の中間部位置には軸
受孔37が形成される。この軸受孔37には、X方向に
沿って配設されるスクリューシャフト38(加圧手段)
が螺合されてなり、スクリューシャフト38の先端部に
は可動体39が取着される。可動体39は各支持軸26
A、26Bに遊装されてなる可動軸40A、40Bと、
各可動軸40A、40Bの一端部側に取着される可動プ
レート41とにより構成され、スクリューシャフト38
の先端部はこの可動プレート41に対し、間にスラスト
ベリング42を介装させた状態で取着される。すなわ
ち、可動体39はスクリューシャフト38を矢印F方向
に回動させることにより、各支持軸26A、26Bに沿
ってX方向にスライド可動させることが可能となる。ス
クリューシャフト38の回動は、スクリューシャフト3
8の基端部にインパクトレンチ43(回転動力源)また
はハンドレンチ44(ハンドル)を装着することにより
行われ、これらの工具によりシャフト38に対し、矢印
F方向の回転力を付与することとしている。
と同じ高さ位置で、両支持孔28間の中間部位置には軸
受孔37が形成される。この軸受孔37には、X方向に
沿って配設されるスクリューシャフト38(加圧手段)
が螺合されてなり、スクリューシャフト38の先端部に
は可動体39が取着される。可動体39は各支持軸26
A、26Bに遊装されてなる可動軸40A、40Bと、
各可動軸40A、40Bの一端部側に取着される可動プ
レート41とにより構成され、スクリューシャフト38
の先端部はこの可動プレート41に対し、間にスラスト
ベリング42を介装させた状態で取着される。すなわ
ち、可動体39はスクリューシャフト38を矢印F方向
に回動させることにより、各支持軸26A、26Bに沿
ってX方向にスライド可動させることが可能となる。ス
クリューシャフト38の回動は、スクリューシャフト3
8の基端部にインパクトレンチ43(回転動力源)また
はハンドレンチ44(ハンドル)を装着することにより
行われ、これらの工具によりシャフト38に対し、矢印
F方向の回転力を付与することとしている。
【0014】可動体39の各可動軸40A、40Bの他
端部側の外周には、それぞれネジ部45A、45Bが螺
設される。各ネジ部45A、45BはX方向に沿って一
定長さを有し、各ネジ部45A、45Bの側方にはX方
向に沿う長溝46が形成される(図9参照)。各ネジ部
45A、45Bのうち、ネジ部45Aには爪基体47A
が、ネジ部45Bには爪基体47Bがそれぞれ螺着され
る。各爪基体47A、47Bは対応するネジ部45A、
45Bに沿って螺動され、各可動軸40A、40Bに対
してX方向に移動調整可能とされる。爪基体47Aには
爪体48Aが、爪基体47Bには爪体48Bがそれぞれ
一体に配設され、また爪基体47Aには爪体49Aが、
爪基体47Bには爪体49Bが配設される。各爪体48
A、48B、49A、49Bにはそれぞれ凹部が備えら
れ、このうち爪体48A、48Bの凹部中心は、可動軸
40A、40Bの中心に対してL1の長さを有する(図
9参照)。爪体49A、49Bのそれぞれは爪基体47
A、47Bに配設されるネジ孔に螺着され、爪基体47
A、47Bに対して矢印G方向に螺動可能とされる。こ
の結果、各爪体49A、49Bの凹部中心と可動軸40
A、40B間の長さL2は、爪基体47A、47Bに対
し対応する爪体49A、49Bを螺動することで可変に
調整することが可能となる(図9参照)。各爪体48
A、48B、49A、49Bは、対応する爪基体47
A、47Bをネジ部45A、45Bに沿って螺動するこ
とで、X方向に一体に移動され、各ネジ部45A、45
Bにおける所定位置に位置決めすることができる。爪基
体47Aおよび爪基体47Bには止めネジ50および5
1が螺着され、このうち一対の爪体48A、48Bを図
8に示すように架台21の内側に向け、止めネジ50の
先端を長溝46に係合することで各爪体48A、48B
を対応するネジ部45A、45BのX方向における所定
位置に位置決めすることができる。すなわち、この状態
で一対の爪体48A、48Bは、架台21の内方を向く
状態とされ、爪体48A、48B同士を対向配置するこ
とが可能とされる。さらにこの状態で各ネジ部45A、
45Bに螺合される衝合体52をそれぞれ対応する爪基
体47A、47B側に螺動させ、衝合させる。この、結
果、爪基体47Aはネジ部45Aの所定位置において2
つの衝合体52間に挾持される状態で位置決めされ、ま
た爪基体47Bはネジ部45Bの所定位置において2つ
の衝合体52間に挾持される状態で位置決めされ、各爪
体48A、48BをX方向に交差するY方向に位置決め
るすることが可能となる。
端部側の外周には、それぞれネジ部45A、45Bが螺
設される。各ネジ部45A、45BはX方向に沿って一
定長さを有し、各ネジ部45A、45Bの側方にはX方
向に沿う長溝46が形成される(図9参照)。各ネジ部
45A、45Bのうち、ネジ部45Aには爪基体47A
が、ネジ部45Bには爪基体47Bがそれぞれ螺着され
る。各爪基体47A、47Bは対応するネジ部45A、
45Bに沿って螺動され、各可動軸40A、40Bに対
してX方向に移動調整可能とされる。爪基体47Aには
爪体48Aが、爪基体47Bには爪体48Bがそれぞれ
一体に配設され、また爪基体47Aには爪体49Aが、
爪基体47Bには爪体49Bが配設される。各爪体48
A、48B、49A、49Bにはそれぞれ凹部が備えら
れ、このうち爪体48A、48Bの凹部中心は、可動軸
40A、40Bの中心に対してL1の長さを有する(図
9参照)。爪体49A、49Bのそれぞれは爪基体47
A、47Bに配設されるネジ孔に螺着され、爪基体47
A、47Bに対して矢印G方向に螺動可能とされる。こ
の結果、各爪体49A、49Bの凹部中心と可動軸40
A、40B間の長さL2は、爪基体47A、47Bに対
し対応する爪体49A、49Bを螺動することで可変に
調整することが可能となる(図9参照)。各爪体48
A、48B、49A、49Bは、対応する爪基体47
A、47Bをネジ部45A、45Bに沿って螺動するこ
とで、X方向に一体に移動され、各ネジ部45A、45
Bにおける所定位置に位置決めすることができる。爪基
体47Aおよび爪基体47Bには止めネジ50および5
1が螺着され、このうち一対の爪体48A、48Bを図
8に示すように架台21の内側に向け、止めネジ50の
先端を長溝46に係合することで各爪体48A、48B
を対応するネジ部45A、45BのX方向における所定
位置に位置決めすることができる。すなわち、この状態
で一対の爪体48A、48Bは、架台21の内方を向く
状態とされ、爪体48A、48B同士を対向配置するこ
とが可能とされる。さらにこの状態で各ネジ部45A、
45Bに螺合される衝合体52をそれぞれ対応する爪基
体47A、47B側に螺動させ、衝合させる。この、結
果、爪基体47Aはネジ部45Aの所定位置において2
つの衝合体52間に挾持される状態で位置決めされ、ま
た爪基体47Bはネジ部45Bの所定位置において2つ
の衝合体52間に挾持される状態で位置決めされ、各爪
体48A、48BをX方向に交差するY方向に位置決め
るすることが可能となる。
【0015】これに対し各爪体49A、49Bを対応す
るネジ部45A、45Bに対して螺動する状態で矢印H
方向に揺動し(図9参照)、止めネジ51の先端を各ネ
ジ部45A、45Bの側方に形成される長溝46に係合
することで、各爪体49A、49Bを対応するネジ部4
5A、45BのX方向における所定位置に位置決めする
ことができる。すなわち、この状態で一対の爪体49
A、49Bは、架台21の内方を向く状態とされ、爪体
49A、49B同士を対向配置することが可能とされ
る。さらに、この状態でネジ部45A、45Bに螺合さ
れる衝合体52をそれぞれ対応する爪基体47A、47
B側に螺動させ、衝合させる。この結果、爪基体47A
はネジ部45Aの所定位置において2つの衝合体52に
挾持される状態で位置決めされ、また爪基体47Bはネ
ジ部45Bの所定位置において2つの衝合体52に挾持
される状態で位置決めされ、各爪体49A、49BをX
方向に交差するY方向に位置決めすることが可能とな
る。こうして相互に対向配置され、架台21の内方を向
く各爪体49A、49Bは対応する爪基体47A、47
Bのネジ孔に対して矢印G方向に螺動することで(図9
参照)、一対の支持軸26A、26B間の架台21の中
心軸線P側に向け、進退動させることが可能となる。
るネジ部45A、45Bに対して螺動する状態で矢印H
方向に揺動し(図9参照)、止めネジ51の先端を各ネ
ジ部45A、45Bの側方に形成される長溝46に係合
することで、各爪体49A、49Bを対応するネジ部4
5A、45BのX方向における所定位置に位置決めする
ことができる。すなわち、この状態で一対の爪体49
A、49Bは、架台21の内方を向く状態とされ、爪体
49A、49B同士を対向配置することが可能とされ
る。さらに、この状態でネジ部45A、45Bに螺合さ
れる衝合体52をそれぞれ対応する爪基体47A、47
B側に螺動させ、衝合させる。この結果、爪基体47A
はネジ部45Aの所定位置において2つの衝合体52に
挾持される状態で位置決めされ、また爪基体47Bはネ
ジ部45Bの所定位置において2つの衝合体52に挾持
される状態で位置決めされ、各爪体49A、49BをX
方向に交差するY方向に位置決めすることが可能とな
る。こうして相互に対向配置され、架台21の内方を向
く各爪体49A、49Bは対応する爪基体47A、47
Bのネジ孔に対して矢印G方向に螺動することで(図9
参照)、一対の支持軸26A、26B間の架台21の中
心軸線P側に向け、進退動させることが可能となる。
【0016】架台21のX方向での他端部側には、図5
および図6に示すチャック手段53が配設される。チャ
ック手段53は、上保持体54と下保持体55とから構
成され、各保持体54、55はV字形状の凹部を備えて
なる。上保持体54は略V字形状からなる支持板24の
上部に配設される揺動片56のY方向中間部位置に支持
されてなる。揺動片56は一端部側を支軸57によりV
字形状をなす支持板24の一方の上部に軸支されてな
り、これにより揺動片56は支軸57を中心に矢印I方
向に揺動可能とされる(図6参照)。一方、揺動片56
の他端部側はボルト58により、V字形状をなす支持板
24の他方の上部に支持可能とされる。上保持体54
は、揺動片56のY方向中間部位置において、上下方向
に螺設されるネジ孔に螺合されるボルト59の先端部に
支持されてなり、これにより上保持体54はボルト59
を螺動調整することで架台21に対して上下に高さ調整
自在とされる。一方、下保持体55は支持ネジ60を一
体に備えてなり、該支持ネジ60をV字形状をなす支持
板24の底部位置に形成されるネジ孔に螺合することで
支持板24に支持されてなる。下保持体55も支持ネジ
60をネジ孔に対して螺動調整することで架台21に対
して上下に高さ調整自在とされる。
および図6に示すチャック手段53が配設される。チャ
ック手段53は、上保持体54と下保持体55とから構
成され、各保持体54、55はV字形状の凹部を備えて
なる。上保持体54は略V字形状からなる支持板24の
上部に配設される揺動片56のY方向中間部位置に支持
されてなる。揺動片56は一端部側を支軸57によりV
字形状をなす支持板24の一方の上部に軸支されてな
り、これにより揺動片56は支軸57を中心に矢印I方
向に揺動可能とされる(図6参照)。一方、揺動片56
の他端部側はボルト58により、V字形状をなす支持板
24の他方の上部に支持可能とされる。上保持体54
は、揺動片56のY方向中間部位置において、上下方向
に螺設されるネジ孔に螺合されるボルト59の先端部に
支持されてなり、これにより上保持体54はボルト59
を螺動調整することで架台21に対して上下に高さ調整
自在とされる。一方、下保持体55は支持ネジ60を一
体に備えてなり、該支持ネジ60をV字形状をなす支持
板24の底部位置に形成されるネジ孔に螺合することで
支持板24に支持されてなる。下保持体55も支持ネジ
60をネジ孔に対して螺動調整することで架台21に対
して上下に高さ調整自在とされる。
【0017】次に、上記構成からなうるコイルスプリン
グコンプレッサ20を用いてコイルサスペンションのコ
イルスプリングを圧縮する過程を説明する。図1および
図2において、1はストラット型のコイルサスペンショ
ンであり、図13および図14で図示されたコイルサス
ペンションと同一の構成に係る。コイルサスペンション
1の分解は、先ずコイルサスペンション1を架台21の
一対の支持軸26A、26B間に位置させ、基軸2のシ
リンダ本体4を、チャック手段53により保持させるこ
とにより行う。コイルサスペンション1を一対の支持軸
26A、26B間に位置させる場合、コイルスプリング
3と各爪体48A、48B、49A、49Bが干渉しな
いように、各爪基体47A、47Bは対応するネジ部4
5A、45Bに対し螺動調整し、爪体48A、48B、
49A、49Bを退避方向に揺動させるようにする。チ
ャック手段53によるシリンダ本体4の保持は、先ず揺
動片56を図6に示すように開状態とし、続いて下保持
体55の凹部上に2点鎖線で示すシリンダ本体4を載置
する 。この際、コイルサスペンション1の基軸2の軸
線が、一対の支持軸26A、26B間の架台21の中心
軸線Pに対応するように支持ネジ60をネジ孔に対して
螺動調整し、下保持体55の高さ調整を行う。下保持体
55の高さ調整が行われたら、次に揺動片56を図5に
示すように閉状態とする。この際、下保持体55の凹部
と上保持体54の凹部間でシリンダ本体4が保持される
ように、シリンダ本体4の外径に合せて上保持体54の
高さ調整を行う。上保持体54の高さ調整は、ボルト5
9を螺動調整することにより行われる。こうして上保持
体54と下保持体55の間でシリンダ本体4が保持さ
れ、基軸2の軸線が架台21の中心軸線Pに位置決めさ
れたら、揺動片56の他端部側をボルト58により支持
板24に支持する。
グコンプレッサ20を用いてコイルサスペンションのコ
イルスプリングを圧縮する過程を説明する。図1および
図2において、1はストラット型のコイルサスペンショ
ンであり、図13および図14で図示されたコイルサス
ペンションと同一の構成に係る。コイルサスペンション
1の分解は、先ずコイルサスペンション1を架台21の
一対の支持軸26A、26B間に位置させ、基軸2のシ
リンダ本体4を、チャック手段53により保持させるこ
とにより行う。コイルサスペンション1を一対の支持軸
26A、26B間に位置させる場合、コイルスプリング
3と各爪体48A、48B、49A、49Bが干渉しな
いように、各爪基体47A、47Bは対応するネジ部4
5A、45Bに対し螺動調整し、爪体48A、48B、
49A、49Bを退避方向に揺動させるようにする。チ
ャック手段53によるシリンダ本体4の保持は、先ず揺
動片56を図6に示すように開状態とし、続いて下保持
体55の凹部上に2点鎖線で示すシリンダ本体4を載置
する 。この際、コイルサスペンション1の基軸2の軸
線が、一対の支持軸26A、26B間の架台21の中心
軸線Pに対応するように支持ネジ60をネジ孔に対して
螺動調整し、下保持体55の高さ調整を行う。下保持体
55の高さ調整が行われたら、次に揺動片56を図5に
示すように閉状態とする。この際、下保持体55の凹部
と上保持体54の凹部間でシリンダ本体4が保持される
ように、シリンダ本体4の外径に合せて上保持体54の
高さ調整を行う。上保持体54の高さ調整は、ボルト5
9を螺動調整することにより行われる。こうして上保持
体54と下保持体55の間でシリンダ本体4が保持さ
れ、基軸2の軸線が架台21の中心軸線Pに位置決めさ
れたら、揺動片56の他端部側をボルト58により支持
板24に支持する。
【0018】チャック手段53によりコイルサスペンシ
ョン1が架台21上にチャックされたら、次に爪体をコ
イルスプリング3の一端部側に掛着する。掛着する爪体
はコイルスプリング3の直径に合わせて爪体48A、4
8Bあるいは爪体49A、49Bのいずれかが選択さ
れ、図1および図2においては爪体48A、48Bが選
択される。爪体48A、48Bは予めコイルスプリング
3の掛着位置に対応してX方向に位置調整され、該位置
調整は爪基体47A、47Bをネジ部45A、45Bに
対して螺動調整して行われる。爪体48A、48Bの掛
着は、コイルスプリング3に対して退避されていた爪体
48A、48Bをコイルスプリング3側に揺動すること
により行われる。こうして、架台21の中心軸線Pに沿
って位置決めされるコイルスプリング3に対し、その交
差方向(Y方向)に爪体48A、48Bが位置決めさ
れ、掛着されたら、止めネジ50を螺動して該ネジ50
の先端部を長溝46に係合する。さらに一対の衝合体5
1間で爪基体47Aあるいは47Bを挾持することと
し、この状態でコイルスプリング3の圧縮作業を行うこ
ととすればよい。コイルスプリング3の圧縮は、スクリ
ューシャフト38の基端部にインパクトレンチ43(回
転動力源)またはハンドレンチ44(ハンドル)を装着
し、スクリューシャフト38に回転力を付与することに
より行われる(図3参照)。すなわち、スクリューシャ
フト38に対し、矢印J方向(図1参照)の回転力を付
与することでスクリューシャフト38の先端部に取着さ
れる可動プレート41が矢印K方向に進出動され、これ
により各可動軸40A、40Bに支持される爪体48
A、48BもX方向に沿って矢印K方向に進出動される
こととなる。この結果、爪体48A、48Bに掛着され
るコイルスプリング3も図1に示す状態から図2に示す
状態に圧縮され、一定の圧縮状態においてアッパシート
6の上方の止座15に取着されるボルト16およびナッ
ト17の係合を解除し、アッパシート6をシリンダロッ
ド5の先端部から取外すことが可能となる。続いて、ス
クリューシャフト38を先とは逆方向に回転することに
より、コイルスプリング3を徐々に伸長することが可能
となる。こうしてコイルスプリング3を基軸2の軸まわ
りから取外すことが可能となり、コイルサスペンション
1を構成する各部品を分解、点検することが可能とな
る。コイルサスペンション1を組立る場合には、再び基
軸2の軸まわりにコイルスプリング3を外装させ、爪体
48A、48Bによちコイルスプリング3を圧縮し、続
いてシリンダロッドの先端部にアッパシート6を、アッ
パシート6の上方に止座15を取着することにより行う
ことが可能となる。コイルサスペンション1が組立てら
れたら再びスクリューシャフト38を回転させてコイル
スプリング3を伸長し、架台21からコイルサスペンシ
ョン1を取外してコイルサスペンション1の修理、点検
を完了させることが可能となる。
ョン1が架台21上にチャックされたら、次に爪体をコ
イルスプリング3の一端部側に掛着する。掛着する爪体
はコイルスプリング3の直径に合わせて爪体48A、4
8Bあるいは爪体49A、49Bのいずれかが選択さ
れ、図1および図2においては爪体48A、48Bが選
択される。爪体48A、48Bは予めコイルスプリング
3の掛着位置に対応してX方向に位置調整され、該位置
調整は爪基体47A、47Bをネジ部45A、45Bに
対して螺動調整して行われる。爪体48A、48Bの掛
着は、コイルスプリング3に対して退避されていた爪体
48A、48Bをコイルスプリング3側に揺動すること
により行われる。こうして、架台21の中心軸線Pに沿
って位置決めされるコイルスプリング3に対し、その交
差方向(Y方向)に爪体48A、48Bが位置決めさ
れ、掛着されたら、止めネジ50を螺動して該ネジ50
の先端部を長溝46に係合する。さらに一対の衝合体5
1間で爪基体47Aあるいは47Bを挾持することと
し、この状態でコイルスプリング3の圧縮作業を行うこ
ととすればよい。コイルスプリング3の圧縮は、スクリ
ューシャフト38の基端部にインパクトレンチ43(回
転動力源)またはハンドレンチ44(ハンドル)を装着
し、スクリューシャフト38に回転力を付与することに
より行われる(図3参照)。すなわち、スクリューシャ
フト38に対し、矢印J方向(図1参照)の回転力を付
与することでスクリューシャフト38の先端部に取着さ
れる可動プレート41が矢印K方向に進出動され、これ
により各可動軸40A、40Bに支持される爪体48
A、48BもX方向に沿って矢印K方向に進出動される
こととなる。この結果、爪体48A、48Bに掛着され
るコイルスプリング3も図1に示す状態から図2に示す
状態に圧縮され、一定の圧縮状態においてアッパシート
6の上方の止座15に取着されるボルト16およびナッ
ト17の係合を解除し、アッパシート6をシリンダロッ
ド5の先端部から取外すことが可能となる。続いて、ス
クリューシャフト38を先とは逆方向に回転することに
より、コイルスプリング3を徐々に伸長することが可能
となる。こうしてコイルスプリング3を基軸2の軸まわ
りから取外すことが可能となり、コイルサスペンション
1を構成する各部品を分解、点検することが可能とな
る。コイルサスペンション1を組立る場合には、再び基
軸2の軸まわりにコイルスプリング3を外装させ、爪体
48A、48Bによちコイルスプリング3を圧縮し、続
いてシリンダロッドの先端部にアッパシート6を、アッ
パシート6の上方に止座15を取着することにより行う
ことが可能となる。コイルサスペンション1が組立てら
れたら再びスクリューシャフト38を回転させてコイル
スプリング3を伸長し、架台21からコイルサスペンシ
ョン1を取外してコイルサスペンション1の修理、点検
を完了させることが可能となる。
【0019】また、上記コイルスプリングコンプレッサ
20によれば、X方向での長さが比較的に短く、コイル
スプリングの直径が小さいコイルサスペンションにも容
易に対応可能とされ、コイルスプリングの圧縮を行うこ
とが可能とされる。すなわち、この種のコイルサスペン
ションの圧縮作業においては、スライドプレート27を
架21の他端側(チャック手段53の側)にスライドさ
れるように、送りねじ軸30を回動させることとし、軸
受孔37に螺合されるスクリューシャフト38とスクリ
ューシャフト38の先端に取着される可動体39の全体
を架台21の他端部側に移動することにより対応するこ
とが可能となる。スライドプレート27のスライドは、
ストッパ手段34としての回動レバー36を緩めること
により可能となり、これによりスライドプレート27は
送りねじ軸30の回動によってレール材22上を走行す
る状態でスライドされることとなる。さらに直径が比較
的小さなコイルスプリングに対しては、各支持軸26
A、26Bからの長さがL2と比較的長い爪体49A、
49Bを用いることで対応することが可能となり、これ
らの爪体49A、49Bを用いる場合には、爪基体47
A、47Bをネジ部45A、45Bに対し螺動調整し、
コイルスプリングに対し爪体49A、49Bが掛着され
た状態で止めネジ51の先端部を長溝46に係合するよ
うにすればよい。なお、ここで爪体49A、49Bは、
凹部の部分でコイルスプリングが掛着されるように、各
爪体49A、49Bをそれぞれ爪基体47A、47Bに
配設されるネジ孔に対し螺動調整し、コイルスプリング
に対する各爪体49A、49Bの進出状態を調整するこ
ととすればよい。
20によれば、X方向での長さが比較的に短く、コイル
スプリングの直径が小さいコイルサスペンションにも容
易に対応可能とされ、コイルスプリングの圧縮を行うこ
とが可能とされる。すなわち、この種のコイルサスペン
ションの圧縮作業においては、スライドプレート27を
架21の他端側(チャック手段53の側)にスライドさ
れるように、送りねじ軸30を回動させることとし、軸
受孔37に螺合されるスクリューシャフト38とスクリ
ューシャフト38の先端に取着される可動体39の全体
を架台21の他端部側に移動することにより対応するこ
とが可能となる。スライドプレート27のスライドは、
ストッパ手段34としての回動レバー36を緩めること
により可能となり、これによりスライドプレート27は
送りねじ軸30の回動によってレール材22上を走行す
る状態でスライドされることとなる。さらに直径が比較
的小さなコイルスプリングに対しては、各支持軸26
A、26Bからの長さがL2と比較的長い爪体49A、
49Bを用いることで対応することが可能となり、これ
らの爪体49A、49Bを用いる場合には、爪基体47
A、47Bをネジ部45A、45Bに対し螺動調整し、
コイルスプリングに対し爪体49A、49Bが掛着され
た状態で止めネジ51の先端部を長溝46に係合するよ
うにすればよい。なお、ここで爪体49A、49Bは、
凹部の部分でコイルスプリングが掛着されるように、各
爪体49A、49Bをそれぞれ爪基体47A、47Bに
配設されるネジ孔に対し螺動調整し、コイルスプリング
に対する各爪体49A、49Bの進出状態を調整するこ
ととすればよい。
【0020】さらに、上記コイルスプリングコンプレッ
サ20によれば、X方向での長さが比較的に長いコイル
サスペンションにも対応可能とされ、こうしたコイルサ
スペンションのコイルスプリングを圧縮させる場合に
は、スライドプレート27を先とは逆に架台21の一端
部側(支持板23側)にスライドさせることとすればよ
い。
サ20によれば、X方向での長さが比較的に長いコイル
サスペンションにも対応可能とされ、こうしたコイルサ
スペンションのコイルスプリングを圧縮させる場合に
は、スライドプレート27を先とは逆に架台21の一端
部側(支持板23側)にスライドさせることとすればよ
い。
【0021】次に、上記実施例の作用を説明する。上記
実施例に係るコイルスプリングコンプレッサ20によれ
ば、X方向に長尺とされる架台21の他端部側にチャッ
ク手段53が配設され、該チャック手段53は上保持体
54と下保持体55とにより、構成され、コイルサスペ
ンション1の基軸2のシリンダ本体4を保持することを
可能とする。この際、上保持体54および下保持体55
は高さ方向において調整移動可能とされ、基軸2の軸線
方向が架台21の中心軸線P上に対応されるようにコイ
ルサスペンション1をチャックすることを可能としてい
る。この結果、コイルサスペンション1は、架台21内
において、基軸2の軸線方向がX方向に対応され、基軸
2の軸まわりに外装されるコイルスプリング3を一対の
支持軸26A、26B間の中間部位置で、各支持軸26
A、26BとY方向において対応位置決めさせることが
可能となる。こうして位置決めされるコイルサスペンシ
ョン1は、X方向にスライド可能とされる爪体48A、
48Bまたは爪体49A、49Bによりコイルスプリン
グ3に掛着されることとなる。この状態で架台21の一
端部側に配設されるスクリューシャフト38を回動操作
し、可動体39を架台21の他端部側に可動させること
により、一対の爪体48A、48Bまたは爪体49A、
49Bによりコイルスプリング3を架台21の他端部側
へ圧縮させることが可能となる。この際、各爪体48
A、48Bまたは爪体49A、49Bは、チャック手段
53により架台21のX方向に沿って位置決めされたコ
イルサスペンション1の軸線に対し、交差方向(Y方
向)に可動軸40A、40B上で支持されるため、コイ
ルスプリング3の圧縮作業中においてもコイルスプリン
グ3にたわみ方向のモーメントが作用することがなく、
可動する爪体48A、48B、または爪体49A、49
Bにより、コイルスプリング3を確実に圧縮することが
可能となる。すなわち、上記実施例に係るコイルスプリ
ングコンプレッサ20によれば、チャック手段53によ
り、コイルサスペンション1の架台21上での確実な芯
出し(基軸2の軸線を架台21の中心軸線Pに対応させ
る作業)を行うことが可能となり、さらに各爪体48
A、48B、49A、49Bを基軸2に対する交差方向
(Y方向)に対応位置決めすることが可能となる。この
結果、圧縮作業中に各爪体48A、48Bまたは爪体4
9A、49Bがコイルスプリング3から外れることがな
く、安全かつ確実にコイルサスペンション1のコイルス
プリング3を縮少し、分解することが可能となる。
実施例に係るコイルスプリングコンプレッサ20によれ
ば、X方向に長尺とされる架台21の他端部側にチャッ
ク手段53が配設され、該チャック手段53は上保持体
54と下保持体55とにより、構成され、コイルサスペ
ンション1の基軸2のシリンダ本体4を保持することを
可能とする。この際、上保持体54および下保持体55
は高さ方向において調整移動可能とされ、基軸2の軸線
方向が架台21の中心軸線P上に対応されるようにコイ
ルサスペンション1をチャックすることを可能としてい
る。この結果、コイルサスペンション1は、架台21内
において、基軸2の軸線方向がX方向に対応され、基軸
2の軸まわりに外装されるコイルスプリング3を一対の
支持軸26A、26B間の中間部位置で、各支持軸26
A、26BとY方向において対応位置決めさせることが
可能となる。こうして位置決めされるコイルサスペンシ
ョン1は、X方向にスライド可能とされる爪体48A、
48Bまたは爪体49A、49Bによりコイルスプリン
グ3に掛着されることとなる。この状態で架台21の一
端部側に配設されるスクリューシャフト38を回動操作
し、可動体39を架台21の他端部側に可動させること
により、一対の爪体48A、48Bまたは爪体49A、
49Bによりコイルスプリング3を架台21の他端部側
へ圧縮させることが可能となる。この際、各爪体48
A、48Bまたは爪体49A、49Bは、チャック手段
53により架台21のX方向に沿って位置決めされたコ
イルサスペンション1の軸線に対し、交差方向(Y方
向)に可動軸40A、40B上で支持されるため、コイ
ルスプリング3の圧縮作業中においてもコイルスプリン
グ3にたわみ方向のモーメントが作用することがなく、
可動する爪体48A、48B、または爪体49A、49
Bにより、コイルスプリング3を確実に圧縮することが
可能となる。すなわち、上記実施例に係るコイルスプリ
ングコンプレッサ20によれば、チャック手段53によ
り、コイルサスペンション1の架台21上での確実な芯
出し(基軸2の軸線を架台21の中心軸線Pに対応させ
る作業)を行うことが可能となり、さらに各爪体48
A、48B、49A、49Bを基軸2に対する交差方向
(Y方向)に対応位置決めすることが可能となる。この
結果、圧縮作業中に各爪体48A、48Bまたは爪体4
9A、49Bがコイルスプリング3から外れることがな
く、安全かつ確実にコイルサスペンション1のコイルス
プリング3を縮少し、分解することが可能となる。
【0022】なお、上記実施例においては、チャック手
段53を上保持体54と下保持体55とにより構成し、
各保持体54、55を架台21に対して高さ調整可能と
しているが、一定の直径からなるシリンダ本体4からな
るコイルサスペンション1の圧縮のみに使用される専用
のコイルスプリングコンプレッサ20にあっては、こう
した高さ調整手段は不要とされ、この種のコイルスプリ
ングコンプレッサにあっては、チャック状態で基軸2の
軸線が架台21の中心軸線Pに対応されるように予めチ
ャック手段を架台21上に取着させることとすればよ
い。
段53を上保持体54と下保持体55とにより構成し、
各保持体54、55を架台21に対して高さ調整可能と
しているが、一定の直径からなるシリンダ本体4からな
るコイルサスペンション1の圧縮のみに使用される専用
のコイルスプリングコンプレッサ20にあっては、こう
した高さ調整手段は不要とされ、この種のコイルスプリ
ングコンプレッサにあっては、チャック状態で基軸2の
軸線が架台21の中心軸線Pに対応されるように予めチ
ャック手段を架台21上に取着させることとすればよ
い。
【0023】図10および図11は、本発明の他の実施
例に係る。このコイルスプリングコンプレッサ61は、
前記実施例と略同様の構成からなる架台62を備え、架
台62は一対のレール材22とレール材22の両端部同
士を接続する支持板23、24を備えてなる。また、各
支持板23、24の上方には、一対の支持軸26A、2
6Bの各端部が支持されてなる。架台62の他端部側に
は、チャック手段63が配設され、このチャック手段6
3は前記実施例に係るチャック手段53と略同一の構成
とされる。架台62の一端部側には、スライドプレート
64が配設される。このスライドプレート64も前記実
施例に係るコイルスプリングコンプレッサ20のスライ
ドプレート27と同様に各支持軸26A、26Bに遊挿
されてなり、一対のレール材22上をX方向にスライド
可能とされる。また、スライドプレート64の各支持軸
26A、26B対応位置には、止めネジ65が配設さ
れ、この止めネジ65を締めることでX方向にスライド
されるスライドプレート64を各支持軸26A、26B
の所定位置に支持させることを可能としている。スライ
ドプレート64にはエアシリンダ66(加圧シリンダ)
が一体に取着されてなり、該エアシリンダ66には架台
62の他端部側に向けて進退動する作動ロッド67が備
えられる。作動ロッド67は架台62の中心軸線Pに沿
ってX方向に進退動され、先端部を可動体39の可動プ
レート41に取着してなる。可動体39の各可動軸40
A、40Bのうち、可動軸40Aの先端部にはネジ部4
5Aが、可動軸40Bの先端部にはネジ部45Bがそれ
ぞれ形成される。また、各支持軸26A、26Bのう
ち、支持軸26Aの他端部側には、ネジ部68Aが、支
持軸26Bの他端部側にはネジ部68Bがそれぞれ形成
される。各ネジ部45A、45B、68A、68Bのう
ち、ネジ部45Aには可動爪体69Aが、ネジ部45B
には可動爪体69Bが、ネジ部68Aには支持爪体70
Aが、ネジ部68Bには支持爪体70Bがそれぞれ螺着
される。各爪体69A、69B、70A、70Bはそれ
ぞれのネジ部45A、45B、68A、68Bに螺着さ
れる各衝合体52により両端部を衝合されて挾持され、
X方向における所定位置に位置決め可能とされる。
例に係る。このコイルスプリングコンプレッサ61は、
前記実施例と略同様の構成からなる架台62を備え、架
台62は一対のレール材22とレール材22の両端部同
士を接続する支持板23、24を備えてなる。また、各
支持板23、24の上方には、一対の支持軸26A、2
6Bの各端部が支持されてなる。架台62の他端部側に
は、チャック手段63が配設され、このチャック手段6
3は前記実施例に係るチャック手段53と略同一の構成
とされる。架台62の一端部側には、スライドプレート
64が配設される。このスライドプレート64も前記実
施例に係るコイルスプリングコンプレッサ20のスライ
ドプレート27と同様に各支持軸26A、26Bに遊挿
されてなり、一対のレール材22上をX方向にスライド
可能とされる。また、スライドプレート64の各支持軸
26A、26B対応位置には、止めネジ65が配設さ
れ、この止めネジ65を締めることでX方向にスライド
されるスライドプレート64を各支持軸26A、26B
の所定位置に支持させることを可能としている。スライ
ドプレート64にはエアシリンダ66(加圧シリンダ)
が一体に取着されてなり、該エアシリンダ66には架台
62の他端部側に向けて進退動する作動ロッド67が備
えられる。作動ロッド67は架台62の中心軸線Pに沿
ってX方向に進退動され、先端部を可動体39の可動プ
レート41に取着してなる。可動体39の各可動軸40
A、40Bのうち、可動軸40Aの先端部にはネジ部4
5Aが、可動軸40Bの先端部にはネジ部45Bがそれ
ぞれ形成される。また、各支持軸26A、26Bのう
ち、支持軸26Aの他端部側には、ネジ部68Aが、支
持軸26Bの他端部側にはネジ部68Bがそれぞれ形成
される。各ネジ部45A、45B、68A、68Bのう
ち、ネジ部45Aには可動爪体69Aが、ネジ部45B
には可動爪体69Bが、ネジ部68Aには支持爪体70
Aが、ネジ部68Bには支持爪体70Bがそれぞれ螺着
される。各爪体69A、69B、70A、70Bはそれ
ぞれのネジ部45A、45B、68A、68Bに螺着さ
れる各衝合体52により両端部を衝合されて挾持され、
X方向における所定位置に位置決め可能とされる。
【0024】こうして形成されるコイルスプリングプレ
ッサ61により、コイルサスペンション1のコイルスプ
リング3を圧縮する場合、先ずコイルサスペンション1
の基軸2のシリンダ本体4をチャック手段63によりチ
ャックし、コイルサスペンション1の基軸2の軸線方向
を架台62の中心軸線P上に位置決めするようにする。
次に、架台62に位置決めされたコイルサスペンション
1のコイルスプリング3のうち、一端部側に可動爪体6
9A、69Bを掛着し、一方他端部側に支持爪体70
A、70Bを掛着するようにする。こうした状態でエア
シリンダ66を駆動させ、作動ロッド67を架台62の
他端部側へと駆動させるようにする。これにより、可動
体39の全体が支持軸26A、26Bに沿って矢印K方
向にスライドされることとなり、可動爪体69A、69
Bも矢印K方向にスライドされ、可動爪体69A、69
Bと支持爪体70A、70Bとの間でコイルスプリング
3が圧縮されることとなる。本実施例によれば、加圧手
段としてのエアシリンダ66を駆動させることにより、
架台62に位置決めされたコイルサスペンション1のコ
イルスプリング3を容易に圧縮することが可能となり、
コイルサスペンション3を安全かつ確実に縮少し、分解
することが可能となる。その他の構成および作用は前記
実施例と同様につき説明を省略する。
ッサ61により、コイルサスペンション1のコイルスプ
リング3を圧縮する場合、先ずコイルサスペンション1
の基軸2のシリンダ本体4をチャック手段63によりチ
ャックし、コイルサスペンション1の基軸2の軸線方向
を架台62の中心軸線P上に位置決めするようにする。
次に、架台62に位置決めされたコイルサスペンション
1のコイルスプリング3のうち、一端部側に可動爪体6
9A、69Bを掛着し、一方他端部側に支持爪体70
A、70Bを掛着するようにする。こうした状態でエア
シリンダ66を駆動させ、作動ロッド67を架台62の
他端部側へと駆動させるようにする。これにより、可動
体39の全体が支持軸26A、26Bに沿って矢印K方
向にスライドされることとなり、可動爪体69A、69
Bも矢印K方向にスライドされ、可動爪体69A、69
Bと支持爪体70A、70Bとの間でコイルスプリング
3が圧縮されることとなる。本実施例によれば、加圧手
段としてのエアシリンダ66を駆動させることにより、
架台62に位置決めされたコイルサスペンション1のコ
イルスプリング3を容易に圧縮することが可能となり、
コイルサスペンション3を安全かつ確実に縮少し、分解
することが可能となる。その他の構成および作用は前記
実施例と同様につき説明を省略する。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安全かつ確実にコイルサスペンションのコイルスプリン
グを縮少し、分解することができるという効果がある。
安全かつ確実にコイルサスペンションのコイルスプリン
グを縮少し、分解することができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例に係るコイルスプリングコン
プレッサを示す平面図である。
プレッサを示す平面図である。
【図2】コイルスプリングコンプレッサにより、コイル
サスペンションのコイルスプリングを圧縮している状態
を示す同平面図である。
サスペンションのコイルスプリングを圧縮している状態
を示す同平面図である。
【図3】コイルスプリングコンプレッサの正面図であ
る。
る。
【図4】図3の矢視O方向より観た側面図である。
【図5】図3の矢視Q方向より観た側面図である。
【図6】揺動片の開状態(非チャック状態)を示す図5
と同様な側面図である。
と同様な側面図である。
【図7】図1のR−R線に沿う拡大断面図である。
【図8】図1のS−S線に沿う拡大断面図である。
【図9】各爪体を示す拡大斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例に係るコイルスプリング
コンプレッサを示す正面図である。
コンプレッサを示す正面図である。
【図11】コイルサスペンションのコイルスプリングを
圧縮する状態を示す同平面図である。
圧縮する状態を示す同平面図である。
【図12】チャック手段を示す同側面図である。
【図13】従来のコイルスプリングコンプレッサによ
り、コイルサスペンションのコイルスプリングを圧縮す
る状態を示す斜視図である。
り、コイルサスペンションのコイルスプリングを圧縮す
る状態を示す斜視図である。
【図14】同側面図である。
1 コイルサスペンション 2 基軸 3 コイルスプリング 4 シリンダ本体 5 シリンダロッド 6 アッパシート(受座) 7 ロアシート(受座) 8 コイルスプリングコンプレッサ 9 基部 10 作動ロッド 11 ハンドル 12 アームホルダ 13 アーム 14 爪体 15 止座 16 ボルト 17 ナット 20 コイルスプリングコンプレッサ 21 架台 22 レール材 23 支持板 24 支持板 25 脚体 26A、26B 支持軸 27 スライドプレート(軸受部材) 28 支持孔 29A、29B 支持片 30 送りねじ軸 31 スラストベアリング 32 レバー 33 長孔 34 ストッパ手段 35 ねじ 36 回動レバー 37 軸受孔 38 スクリューシャフト 39 可動体 40A、40B 可動軸 41 可動プレート 42 スラストベアリング 43 インパクトレンチ(回転動力源) 44 ハンドレンチ(ハンドル) 45A、45B ネジ部 46 長溝 47A、47B 爪基体 48A、48B 爪体 49A、49B 爪体 50、51 止めネジ 52 衝合体 53 チャック手段 54 上保持体 55 下保持体 56 揺動片 57 支軸 58 ボルト 59 ボルト 60 支持ネジ 61 コイルスプリングコンプレッサ 62 架台 63 チャック手段 64 スライドプレート 65 止めネジ 66 エアシリンダ 67 作動ロッド 68A、68B ネジ部 69A、69B 爪体 70A、70B 爪体
Claims (7)
- 【請求項1】 伸縮作動可能な基軸に外装され、各端部
を基軸に取着される受座に支持され、挾持されてなるコ
イルスプリングを備えたストラック型のコイルサスペン
ションのコイルスプリングを圧縮可能とするコイルスプ
リングコンプレッサにおいて、 X方向に長尺される架台と、 架台に両端部を支持され、X方向に沿って配設される少
なくとも一対の支持軸と、各支持軸に遊装されてX方向
にスライド可能とされ、架台のX方向での一端部側に配
設される加圧手段の作動により、架台の他端部側へとス
ライド可能とされる可動体と、 架台の他端部側に配設され、コイルサスペンションの基
軸を保持し、基軸の軸線方向をX方向に対応させるとと
もに、基軸に外装されるコイルスプリングを、少なくと
も一対の支持軸間の中間部位置に位置決め可能とするチ
ャック手段と、 各支持軸に遊装される可動体に支持され、基軸の軸線方
向に対する交差方向に位置決め可能とされるとともに、
各支持軸間の中間部位置に位置決めされたコイルスプリ
ングに掛着され、加圧手段の作動による可動体の架台の
他端部側への可動によりコイルスプリングを架台の他端
部側へ圧縮可能とする爪体と、 を備えたことを特徴とするコイルスプリングプレッサ。 - 【請求項2】 請求項1において、チャック手段はコイ
ルサスペンションの基軸を上方より保持する上保持体
と、下方より保持する下保持体とにより構成され、上下
の各保持体はコイルサスペンションの基軸と可動体に支
持される爪体とが高さ方向で相応するように架台に対し
高さ調整自在に支持させてなるコイルスプリングコンプ
レッサ。 - 【請求項3】 請求項1において、各爪体は可動体のX
方向に沿って螺設されるネジ部に螺着され、掛着するコ
イルスプリングの位置に対応してX方向に螺動し、位置
調整可能とされるコイルスプリングコンプレッサ。 - 【請求項4】 請求項1において、加圧手段は架台の一
端部側に支持される軸受部材に装着され、先端部を間に
スラストベアリングを介装させて各可動体に接続させて
なるスクリューシャフトと、スクリューシャフトに回転
力を付与するハンドルまたは回転動力源と、を備えてな
るコイルスプリングコンプレッサ。 - 【請求項5】 請求項4において、軸受部材はX方向に
沿ってスライド位置調整可能とされるコイルスプリング
コンプレッサ。 - 【請求項6】 請求項1において、各爪体は少なくとも
一対の支持軸間の中間部位置に位置決めされるコイルス
プリングに対し、揺動または進退動可能に可動体に支持
されてなるコイルスプリングコンプレッサ。 - 【請求項7】 請求項1において、加圧手段は架台の一
端部側に支持され、架台の他端部側に向けてX方向に進
退動する作動ロッドの先端部を各可動体に接続して構成
される加圧シリンダにより構成されてなるコイルスプリ
ングコンプレッサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2434092A JPH06328370A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | コイルスプリングコンプレッサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2434092A JPH06328370A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | コイルスプリングコンプレッサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06328370A true JPH06328370A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=12135455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2434092A Pending JPH06328370A (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | コイルスプリングコンプレッサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06328370A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5950684B2 (ja) * | 1974-08-05 | 1984-12-10 | モンサント・カンパニ− | エチレン−マレイン酸無水物相互重合体の製法 |
JPH0160834B2 (ja) * | 1980-11-12 | 1989-12-26 | Ricoh Kk |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP2434092A patent/JPH06328370A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5950684B2 (ja) * | 1974-08-05 | 1984-12-10 | モンサント・カンパニ− | エチレン−マレイン酸無水物相互重合体の製法 |
JPH0160834B2 (ja) * | 1980-11-12 | 1989-12-26 | Ricoh Kk |
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