JPH06328304A - 切屑処理方法 - Google Patents
切屑処理方法Info
- Publication number
- JPH06328304A JPH06328304A JP1229094A JP1229094A JPH06328304A JP H06328304 A JPH06328304 A JP H06328304A JP 1229094 A JP1229094 A JP 1229094A JP 1229094 A JP1229094 A JP 1229094A JP H06328304 A JPH06328304 A JP H06328304A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- chips
- cutting
- chip
- vibrating device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
- Turning (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
- Arc Welding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発生する切屑厚みに関係なく確実に切屑を細
断して、巻付きのトラブルを生じることなくかつ切屑の
自動的な清掃除去をし易くする切屑処理方法を提供す
る。 【構成】 切削で生じた切屑４を、該切屑４と電極７間
に、アーク放電すべく電極７を振動させつつ通電して細
断するようにした。
断して、巻付きのトラブルを生じることなくかつ切屑の
自動的な清掃除去をし易くする切屑処理方法を提供す
る。 【構成】 切削で生じた切屑４を、該切屑４と電極７間
に、アーク放電すべく電極７を振動させつつ通電して細
断するようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、旋削、中ぐり等連続し
た切屑が生じる切削加工に適用される切屑処理方法に関
する。
た切屑が生じる切削加工に適用される切屑処理方法に関
する。
【０００２】切削加工の中でも、特に旋削或いは中ぐり
加工のように連続した切屑が生じる切削加工では、切屑
が工具或いは被削材に巻き付いて工具を破損させたり、
被削材の加工面を傷付けたりする。そのため、常に人間
が監視し、巻き付いた切屑をとり除く作業を行ってい
る。
加工のように連続した切屑が生じる切削加工では、切屑
が工具或いは被削材に巻き付いて工具を破損させたり、
被削材の加工面を傷付けたりする。そのため、常に人間
が監視し、巻き付いた切屑をとり除く作業を行ってい
る。
【０００３】ところで、最近では自動化，省人化の推進
に伴って無人加工化が進んでいるが、前記切屑の巻付き
によるトラブル発生を除くためオペレータの監視が依然
として必要になっており、これが無人化促進の最大のネ
ックになっている。
に伴って無人加工化が進んでいるが、前記切屑の巻付き
によるトラブル発生を除くためオペレータの監視が依然
として必要になっており、これが無人化促進の最大のネ
ックになっている。
【０００４】この問題を解決するには、連続した切屑が
生じないように切屑を細断する必要があり、従来は切削
工具にチップブレーカと称する障害物を付して切屑を曲
げ折って細かくする方法が採られている。
生じないように切屑を細断する必要があり、従来は切削
工具にチップブレーカと称する障害物を付して切屑を曲
げ折って細かくする方法が採られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記チップ
ブレーカは、荒加工時のように切込み量１〜数mmといっ
た切屑厚みの厚い場合は折れ易いが、切屑厚みが薄くな
ると曲げることが難しくなって切屑を細かくすることが
できないという問題点があった。特に、被削材の加工面
への傷は仕上げ加工時に最も問題になるから、切屑厚み
の薄い仕上げ時の切屑が細断できないのは致命的であ
る。
ブレーカは、荒加工時のように切込み量１〜数mmといっ
た切屑厚みの厚い場合は折れ易いが、切屑厚みが薄くな
ると曲げることが難しくなって切屑を細かくすることが
できないという問題点があった。特に、被削材の加工面
への傷は仕上げ加工時に最も問題になるから、切屑厚み
の薄い仕上げ時の切屑が細断できないのは致命的であ
る。
【０００６】本発明は、前記の切削加工の不具合に鑑み
提案されたもので、その目的とするところは発生する切
屑厚みに関係なく確実に切屑を細断して、巻付きのトラ
ブルを生じることなくかつ切屑の自動的な清掃除去をし
易くする切屑処理方法を提供することにある。
提案されたもので、その目的とするところは発生する切
屑厚みに関係なく確実に切屑を細断して、巻付きのトラ
ブルを生じることなくかつ切屑の自動的な清掃除去をし
易くする切屑処理方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、本発明に係る切屑処理方法は、切削で生じた切屑を
該切屑と電極間に通電して細断する方法において、前記
電極を振動させることを特徴とする。
の、本発明に係る切屑処理方法は、切削で生じた切屑を
該切屑と電極間に通電して細断する方法において、前記
電極を振動させることを特徴とする。
【０００８】
【作用】前記方法によれば、切屑が電極に接する直前或
いは電極から離れた直後に生じるアーク放電により切屑
が切断される。これが断続的に行われることにより連続
した切屑が細断される。
いは電極から離れた直後に生じるアーク放電により切屑
が切断される。これが断続的に行われることにより連続
した切屑が細断される。
【０００９】
【実施例】以下添付図面に基づいて、本発明の一実施例
を説明する。
を説明する。
【００１０】図１及び図２に示すように、被削物１をチ
ップホルダ２に固定した超硬チップ３で切削すること
で、切屑４が生じる。チップホルダ２には圧電素子を内
蔵した振動装置５が、絶縁材６を介して取り付けられ、
この振動装置５の一端に電極７が固定されている。
ップホルダ２に固定した超硬チップ３で切削すること
で、切屑４が生じる。チップホルダ２には圧電素子を内
蔵した振動装置５が、絶縁材６を介して取り付けられ、
この振動装置５の一端に電極７が固定されている。
【００１１】従って、振動用電源８から振動装置５にか
ける電圧を変化させると、装置内部の圧電素子が伸縮
し、振動装置５に取り付けた電極７が振動することにな
る。
ける電圧を変化させると、装置内部の圧電素子が伸縮
し、振動装置５に取り付けた電極７が振動することにな
る。
【００１２】そして、切屑細断用電源９の一端が金属製
のチップホルダ２に、他端が電極７にそれぞれ接続され
ている。
のチップホルダ２に、他端が電極７にそれぞれ接続され
ている。
【００１３】切屑細断の原理を図３及び図４に示す。先
ず、図３のように切屑４と電極７が接しているとする。
この状態から電極７を振動させると、切屑４と電極７と
が接触した図３の状態と、切屑４と電極７とが離れた図
４の状態が交互に生じ、切屑４と電極７とが接触する直
前、離れた直後にアーク放電が起って切屑４が切れる。
ず、図３のように切屑４と電極７が接しているとする。
この状態から電極７を振動させると、切屑４と電極７と
が接触した図３の状態と、切屑４と電極７とが離れた図
４の状態が交互に生じ、切屑４と電極７とが接触する直
前、離れた直後にアーク放電が起って切屑４が切れる。
【００１４】ここで、振幅はアーク放電が生じる２０μ
ｍとすると、振動数が１Hzを超えれば切屑４と電極７と
の間で上記ＯＮ，ＯＦＦが生じる。圧電素子を用いた振
動装置５は、振幅２０μｍで周波数２０kHz まで実用化
されており、２０kHz 以下であれば任意の周波数が得ら
れる。例えば、切削速度２００ｍ／min で切削すると切
屑流出速度はその1/3 の７０ｍ／min 程度になり、周波
数５８Hzで振動させると、切屑４は長さ２０mmで細断さ
れる。なお、切屑細断用電源９は電圧１００Ｖ程度あれ
ばアーク放電が生じ、切屑４が切れる。なお、電流は切
屑断面積（切削条件による）によって異なる。
ｍとすると、振動数が１Hzを超えれば切屑４と電極７と
の間で上記ＯＮ，ＯＦＦが生じる。圧電素子を用いた振
動装置５は、振幅２０μｍで周波数２０kHz まで実用化
されており、２０kHz 以下であれば任意の周波数が得ら
れる。例えば、切削速度２００ｍ／min で切削すると切
屑流出速度はその1/3 の７０ｍ／min 程度になり、周波
数５８Hzで振動させると、切屑４は長さ２０mmで細断さ
れる。なお、切屑細断用電源９は電圧１００Ｖ程度あれ
ばアーク放電が生じ、切屑４が切れる。なお、電流は切
屑断面積（切削条件による）によって異なる。
【００１５】図５に別の実施例を示す。図１及び図２と
の差は単一の電極７に代えて、＋電極１０と−電極１１
との二つの電極を振動装置５に設け、これら電極１０，
１１に切屑細断用電源９を接続した点であり、その他の
構成は図１及び図２と同様である。
の差は単一の電極７に代えて、＋電極１０と−電極１１
との二つの電極を振動装置５に設け、これら電極１０，
１１に切屑細断用電源９を接続した点であり、その他の
構成は図１及び図２と同様である。
【００１６】これによれば、切屑細断用電源９からの電
流は＋電極１０，切屑４，−電極１１間に流れ、この間
のＯＮ，ＯＦＦでアーク放電が生じ、切屑４が細断され
る。なお、図１及び図２では金属製の超硬チップ３を備
えたチップホルダ２に電流を流したが、セラミックチッ
プのように絶縁体のチップを使う場合には本実施例のよ
うな方法を採用すればよい。
流は＋電極１０，切屑４，−電極１１間に流れ、この間
のＯＮ，ＯＦＦでアーク放電が生じ、切屑４が細断され
る。なお、図１及び図２では金属製の超硬チップ３を備
えたチップホルダ２に電流を流したが、セラミックチッ
プのように絶縁体のチップを使う場合には本実施例のよ
うな方法を採用すればよい。
【００１７】図６から図８にさらに別の実施例を示す。
これは、図５における＋電極１０及び−電極１１を、そ
の各々の先端がセラミックチップ３Ａの先端に可及的に
接近するように、適宜絶縁材１２ａ，１２ｂ，１２ｃ及
び押し付け具１３を介してチップホルダ２にセラミック
ス製のボルト１４で取り付けると共に、両電極１０，１
１を直接切屑細断用電源９にリード線１６ａ，１６ｂで
接続して常時荷電するようにした例である。なお、図８
中１５は両電極１０，１１と絶縁材１２ａ，１２ｂ，１
２ｃを固定する固定ピンである。
これは、図５における＋電極１０及び−電極１１を、そ
の各々の先端がセラミックチップ３Ａの先端に可及的に
接近するように、適宜絶縁材１２ａ，１２ｂ，１２ｃ及
び押し付け具１３を介してチップホルダ２にセラミック
ス製のボルト１４で取り付けると共に、両電極１０，１
１を直接切屑細断用電源９にリード線１６ａ，１６ｂで
接続して常時荷電するようにした例である。なお、図８
中１５は両電極１０，１１と絶縁材１２ａ，１２ｂ，１
２ｃを固定する固定ピンである。
【００１８】これによれば、両電極１０，１１がセラミ
ックチップ３Ａ先端に接近することにより切屑４に接触
する割合が多くなると共に、両電極１０，１１に常時荷
電することにより放電がスムーズに行われることにな
り、これらの結果、切屑切断の確率が一段と向上する。
ックチップ３Ａ先端に接近することにより切屑４に接触
する割合が多くなると共に、両電極１０，１１に常時荷
電することにより放電がスムーズに行われることにな
り、これらの結果、切屑切断の確率が一段と向上する。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
削で生じた切屑を該切屑と電極間に通電して細断する方
法において、前記電極を振動させるようにしたので、切
屑の巻付きによる工具欠損や加工面の損傷等の問題が無
くなり、従来これを監視するために付いていた作業者を
省くことができ無人化をさらに進めることができる。
削で生じた切屑を該切屑と電極間に通電して細断する方
法において、前記電極を振動させるようにしたので、切
屑の巻付きによる工具欠損や加工面の損傷等の問題が無
くなり、従来これを監視するために付いていた作業者を
省くことができ無人化をさらに進めることができる。
【図１】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図２】同じく正面図である。
【図３】同じく作用状態図である。
【図４】同じく異なった作用状態図である。
【図５】本発明の別の実施例を示す正面図である。
【図６】本発明のさらに別の実施例を示す正面図であ
る。
る。
【図７】同じく側面図である。
【図８】同じく分解斜視図である。
１ 被削物 ２ チップホルダ ３ 超硬チップ ４ 切屑 ５ 振動装置 ７ 電極 ８ 振動用電源 ９ 切屑細断用電源 １０ ＋電極 １１ −電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江川 庸夫 広島県広島市西区観音新町四丁目６番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 黒田 基文 広島県広島市西区観音新町四丁目６番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 切削で生じた切屑を該切屑と電極間に通
電して細断する方法において、前記電極を振動させるこ
とを特徴とする切屑処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1229094A JPH06328304A (ja) | 1993-03-23 | 1994-02-04 | 切屑処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-63820 | 1993-03-23 | ||
| JP6382093 | 1993-03-23 | ||
| JP1229094A JPH06328304A (ja) | 1993-03-23 | 1994-02-04 | 切屑処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06328304A true JPH06328304A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=26347868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1229094A Withdrawn JPH06328304A (ja) | 1993-03-23 | 1994-02-04 | 切屑処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06328304A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2520790A (en) * | 2013-11-27 | 2015-06-03 | Inst Information Industry | System, cutter assembly, and method for automatic chip breaking and cutting machine system |
| JP2016020019A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 株式会社ジェイテクト | 切削用工具 |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP1229094A patent/JPH06328304A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2520790A (en) * | 2013-11-27 | 2015-06-03 | Inst Information Industry | System, cutter assembly, and method for automatic chip breaking and cutting machine system |
| GB2520790B (en) * | 2013-11-27 | 2016-03-16 | Inst Information Industry | Automatic chip breaking in a cutting machine |
| JP2016020019A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 株式会社ジェイテクト | 切削用工具 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4343111A (en) | Ultrasonic machining method and apparatus | |
| JP3253812B2 (ja) | 放電加工装置 | |
| JP2011088216A (ja) | 超音波工具ホルダ | |
| JPH06328304A (ja) | 切屑処理方法 | |
| JP2008238390A (ja) | 超音波工具ホルダ | |
| EP0400767A3 (en) | Cutting tooth assembly | |
| JPH0724979B2 (ja) | ワイヤカツト放電加工装置 | |
| SE9101683D0 (sv) | Anordning foer spaanskaerande i material | |
| JPH0120035B2 (ja) | ||
| JP2010194613A (ja) | 焼嵌め式超音波工具ホルダ | |
| JPH02152729A (ja) | 放電加工方法 | |
| JPS6228122A (ja) | ワイヤカツト放電加工機のワイヤ電極 | |
| CN110869177A (zh) | 切割橡胶幅材的方法 | |
| AU2325095A (en) | Improved tool for removal of plastics material | |
| JPS58160045A (ja) | バイトの異常検出装置 | |
| SU1743737A1 (ru) | Способ электроэрозионного полировани | |
| FR2350919A1 (fr) | Procede et dispositif pour l'usinage par electro-erosion avec un fil-electrode vibrant | |
| KR100297287B1 (ko) | 초음파 연삭기의 혼 구조 | |
| JPH0643019B2 (ja) | 振動加工方法 | |
| JPH0640488B2 (ja) | スパイラル形リチウム電池用正極の製造方法 | |
| JPS63267122A (ja) | ワイヤカツト放電加工装置 | |
| SU1161211A1 (ru) | Устройство дл волочени проволоки с электроконтактным нагревом | |
| JPS6340680A (ja) | スポツト溶接用電極の汚損物質除去方法 | |
| JPS61111857A (ja) | 小径穴加工装置 | |
| SU1743740A1 (ru) | Способ изготовлени замедл ющих систем |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |