JPH06327578A - シャワー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はシャワーホース（２）に躓く危険性
のないシャワー装置を提供することを目的とする。 【構成】 バスルーム内に取付けられたカラン（１９）
に連結された配水管（２２）、この配水管（２２）に回
動自在に連結された継手（２３）、この継手（２３）に
より連結されたシャワーホース（２）、このシャワーホ
ース（２）の開放端に連結されたシャワーヘッド
（１）、及び上記継手（２３）の回転軸の延長線上に設
けられたドラム回転軸（２６）、及びこのドラム回転軸
（２６）を中心に回転し、上記シャワーホース（２）を
巻回するホースドラム（３）を備えることを特徴とする
シャワー装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はバスルームで使用される
シャワー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から図５に示すように、バスルーム
内に設置されたカラン（１９）に連結されたシャワーホ
ース（２）の先端にシャワー水の噴出口（１８）を有す
るシャワーヘッド（１）が連結され、カラン（１９）の
設置位置よりも上の位置に一カ所又は二カ所以上の異な
る高さに設置されたシャワーヘッド受け（２９）を備え
るシャワー装置が知られている。このシャワー装置を使
用するときはシャワーヘッド（１）を手で持つか又はシ
ャワーヘッド受け（２９）に掛けてシャワー水を噴出さ
せて用い、使用しないときはシャワーヘッド（１）をシ
ャワーヘッド受け（２９）に掛けた状態にしておく。こ
のシャワー装置の問題点として、例えばシャワーを低い
位置で使用するときなど、遊びのシャワーホース（２）
が床に横たわり足を引っ掛けて躓く危険性がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はシャワーホー
ス（２）に躓く危険性のないシャワー装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に係るシャワー装
置は、バスルーム内に取付けられたカラン（１９）に連
結された配水管（２２）、この配水管（２２）に回動自
在に接続された継手（２３）、この継手（２３）により
連結されたシャワーホース（２）、このシャワーホース
（２）の開放端に連結されたシャワーヘッド（１）、及
び上記継手（２３）の回転軸の延長線上に設けられたド
ラム回転軸（２６）、及びこのドラム回転軸（２６）を
中心に回転し、上記シャワーホース（２）を巻回するホ
ースドラム（３）を備えることを特徴とするものであ
る。

【０００５】このとき、上記継手（２３）が屈曲した構
造を有するエルボ継手（２３ａ）であることが好まし
い。

【０００６】また、上記ホースドラム（３）はシャワー
ホース（２）を渦巻状に一列に巻回する構造であること
が好ましい。

【０００７】さらには、上記ホースドラム（３）より引
出されたシャワーホース（２）を再びホースドラム
（３）に巻戻す復帰機構を設けることも好ましい。

【０００８】

【作用】本発明に係るシャワー装置によると、バスルー
ム内に設置されたカラン（１９）に連結された配水管
（２２）とシャワーホース（２）が回動自在な継手（２
３）を介して連結され、ホースドラム（３）が上記継手
（２３）の回転軸の延長線上に設けられたドラム回転軸
（２６）を中心に回転するので、ホースドラム（３）に
遊びのシャワーホース（２）を巻回することができる。

【０００９】このとき、上記継手（２３）が屈曲した構
造を有するエルボ継手（２３ａ）であると、ホースドラ
ム（３）にシャワーホース（２）を巻回する際にシャワ
ーホース（２）にねじれを生じない。

【００１０】また，ホースドラム（３）がシャワーホー
ス（２）を渦巻状に一列に巻回す構造であると、シャワ
ーホース（３）の巻取り状態が一定となるため、シャワ
ーホース（２）の引出しが円滑である。

【００１１】さらに、ホースドラム（３）にシャワーホ
ース（２）を巻戻す復帰機構を設けることで、ホースド
ラム（３）より引出されたシャワーホース（２）を自動
的に巻戻すことができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明を実施例として示した図面に基
づいて説明する本発明の実施例に係るシャワー装置は、
図１、図２に示す如く、バスルームの内壁（３５）にカ
ウンター（５）が付設されている。このカウンター
（５）は内壁（３５）に突設された水平な上面板（３
０）とこの上面板（３０）の前端に垂下する正面板（３
１）から構成されている。上記カウンター（５）の正面
板（３１）にはカラン（１９）が取付けられており、こ
のカラン（１９）に配水管（２２）が連結されている。
この配水管（２２）はカウンター（５）の正面板（３
１）に設けられた導入孔（２１）を通してカウンター
（５）の内部に導入され、さらに配水管（２２）に対し
て回動自在な継手（２３）を介してシャワーホース
（２）に連結されている。本実施例では、上記継手（２
３）に屈曲した構造を有するエルボ継手（２３ａ）を用
いている。

【００１３】一方、図１乃至図３に示す如く、カウンタ
ー（５）が付設された内壁（３５）にはベースプレート
（６）がカウンター（５）の上面板（３０）の下方に備
えられており、このベースプレート（６）には上記エル
ボ継手（２３ａ）の回転軸の延長線上にドラム回転軸
（２６）が設けられている。さらにこのドラム回転軸
（２６）を中心にして回転するホースドラム（３）がド
ラム回転軸（２６）に貫通して備えつけられている。こ
のホースドラム（３）は、ドラム回転軸（２６）が貫通
する円筒（８）、この円筒（８）が立設している内側円
盤（３２）、この内側円盤（３２）と平行に向かい合う
外側円盤（３３）、及び内側円盤（３２）と外側円盤
（３３）に挟まれて設けられ、溝（２７）を形成してい
る内輪（３４）から構成されている。このホースドラム
（３）の内輪（３４）の内側には上記エルボ継手（２３
ａ）が取付け金具（９）によってホースドラム（３）の
内側円盤（３２）に固定されている。またホースドラム
（３）には外側円盤（３３）および内輪（３４）の一部
を切り取った切欠（１２）が設けてあり、この切欠（１
２）においてシャワーホース（２）が溝（２７）から内
輪（３４）の内部に導入され、エルボ継手（２３ａ）の
開放端に連結される。この連結部にはシャワーホース
（２）の脱着が容易にできるようにエルボ継手（２３
ａ）側に袋ナット（１０）が用いられている。このホー
スドラム（３）を回転させるとエルボ継手（２３ａ）は
ドラム回転軸（２６）を中心にホースドラム（３）と一
体となって回転し、エルボ継手（２３ａ）に連結された
シャワーホース（２）を巻取り又は引出すことができ
る。また本実施例では、ホースドラム（３）のシャワー
ホース（２）を巻取る溝（２７）は、シャワーホース
（２）の太さよりも僅かに大きい程度の幅を備えてお
り、したがってシャワーホース（２）を渦巻状に一列に
巻取ることができる。

【００１４】カウンター（５）の上面板（３０）にはカ
ウンター（５）の内外に連通するシャワーヘッドベース
（１６）が設けられており、シャワーホース（２）の開
放端は、このシャワーヘッドベース（１６）を介してシ
ャワー水の噴出口（１８）を有するシャワーヘッド
（１）に連結されている。このシャワーヘッド（１）の
下端部（１７）はシャワーヘッドベース（１６）に嵌ま
る形状であり、シャワーヘッド（１）がカウンター
（５）の上面板（３０）上に立つようになっている。

【００１５】本発明の実施例では、図１乃至図３に示す
如く、ホースドラム（３）をカバーするケース（１５）
がネジ（１３）によりベースプレート（６）に固定され
ている。このケース（１５）を取付けることで、外部よ
り水が飛散してホースドラム（３）やシャワーホース
（２）等が汚れるのを防止している。このケース（１
５）には外部よりケース（１５）内に入ってたまった水
を排出する排水口（１４）が底面に設けられており、ケ
ース（１５）の内部からケース（１５）の外部にエルボ
継手（２３ａ）を通す孔（２４）、及びホースドラム
（３）が回転しないように固定するための回転止めネジ
（２８）が正面に設けられている。この回転止めネジ
（２８）でホースドラム（３）を固定することで、シャ
ワーホース（２）とエルボ継手（２３ａ）の脱着が容易
となる。

【００１６】また、本発明の実施例では、ゼンマイ
（４）により付勢する力を利用してホースドラム（３）
から引出されたシャワーホース（２）をホースドラム
（３）に巻戻す復帰機構を備えている。詳しく説明する
と、この復帰機構はベースプレート（６）上に設けられ
たゼンマイ軸（２５）、このゼンマイ軸（２５）が貫通
して設けられたゼンマイ（４）、及びこのゼンマイ
（４）に渦巻状に備えられ、その先端がゼンマイ（４）
から引出されてホースドラム（３）の円筒（８）に取付
けられている帯状バネ（１１）から構成されている。上
記ゼンマイ（４）により付勢する力は、ゼンマイ（４）
から引出された帯状バネ（１１）が元の渦巻状態に復帰
しようとすることにより生じる。したがって、シャワー
ホース（２）をホースドラム（３）から引出すと、帯状
バネ（１１）がホースドラム（３）の軸（８）に巻取ら
れ、同時にその分だけゼンマイ（４）から帯状バネ（１
１）が引出されるので、ゼンマイ（４）により付勢する
力がシャワーホース（２）をホースドラム（３）に巻取
る方向に発生する。したがって、シャワーホース（２）
を引き出す力が無くなると、シャワーホース（２）はシ
ャワーヘッド（１）がシャワーヘッドベース（１６）に
嵌まる位置までホースドラム（３）に巻取られる。

【００１７】本発明の実施例では、図４に示す如く、シ
ャワールームの内壁のカウンター（５）よりも上の位置
に一カ所又は二カ所以上の異なる高さに設置されたシャ
ワーヘッド受け（２９）を備えている。したがって、従
来と同様にシャワーヘッド（１）をシャワーヘッド受け
（２９）に掛けると、シャワーヘッド（１）を手に持た
ないでもシャワーホース（２）をホースドラム（３）か
ら引出したままの状態で使用できる。

【００１８】

【発明の効果】本発明に係るシャワー装置によると、バ
スルーム内に設置されたカラン（１９）に連結された配
水管（２２）とシャワーホース（２）が回動自在な継手
（２３）を介して連結され、ホースドラム（３）が上記
継手（２３）の回転軸の延長線上に設けられたドラム回
転軸（２６）を中心に回転するので、ホースドラム
（３）に遊びのシャワーホース（２）を巻回することが
できる。したがって、シャワー使用中に床面上を横たわ
るシャワーホース（２）を足に引っ掛けて躓くことがな
い。

【００１９】このとき、上記継手（２３）が屈曲した構
造を有するエルボ継手（２３ａ）であると、ホースドラ
ム（３）にシャワーホース（２）を巻回する際にシャワ
ーホース（２）にねじれを生じず、シャワーホース
（２）の破損を防止できる。

【００２０】また，ホースドラム（３）がシャワーホー
ス（２）を渦巻状に一列に巻回す構造であると、シャワ
ーホース（３）の巻取り状態が一定となるため、シャワ
ーホース（２）の引出しが円滑であり、実用的である。

【００２１】さらに、ホースドラム（３）にシャワーホ
ース（２）を巻戻す復帰手段を設けると、ホースドラム
（３）より引き出されたシャワーホース（２）を自動的
に巻戻すことができるので、ホースドラム（３）にシャ
ワーホース（２）を巻戻す手間が不要で実用上便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係るシャワー装置の断面図で
ある。

【図２】図１のＹ−Ｙ断面図である。

【図３】本発明の実施例に係るシャワー装置の要部を示
す分解斜視図である。

【図４】本発明の実施例に係るシャワー装置をバスルー
ムに取付けた一例を示す断面図である。

【図５】シャワー装置の従来例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ シャワーヘッド ２ シャワーホース ３ ホースドラム １９ カラン ２２ 配水管 ２３ 継手 ２３ａ エルボ継手 ２６ ドラム回転軸

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バスルーム内に取付けられたカラン（１
   ９）に連結された配水管（２２）、この配水管（２２）
   に回動自在に連結された継手（２３）、この継手（２
   ３）により連結されたシャワーホース（２）、このシャ
   ワーホース（２）の開放端に連結されたシャワーヘッド
   （１）、及び上記継手（２３）の回転軸の延長線上に設
   けられたドラム回転軸（２６）、及びこのドラム回転軸
   （２６）を中心に回転し、上記シャワーホース（２）を
   巻回するホースドラム（３）を備えることを特徴とする
   シャワー装置。
2. 【請求項２】 上記継手（２３）が屈曲した構造を有す
   るエルボ継手（２３ａ）であることを特徴とする請求項
   １のシャワー装置。
3. 【請求項３】 上記ホースドラム（３）がシャワーホー
   ス（２）を渦巻状に一列に巻取ることを特徴とする請求
   項１又は２のシャワー装置。
4. 【請求項４】 上記ホースドラム（３）より引出された
   シャワーホース（２）を再びホースドラム（３）に巻戻
   す復帰機構を有することを特徴とする請求項１乃至３い
   ずれか記載のシャワー装置。