JPH06325651A - 開閉器 - Google Patents
開閉器Info
- Publication number
- JPH06325651A JPH06325651A JP11348493A JP11348493A JPH06325651A JP H06325651 A JPH06325651 A JP H06325651A JP 11348493 A JP11348493 A JP 11348493A JP 11348493 A JP11348493 A JP 11348493A JP H06325651 A JPH06325651 A JP H06325651A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- switch
- layer
- base material
- corrosion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐食性に優れて水処理場環境等の苛酷な使用
状況下でも腐食等による接触不良が生じることのない開
閉器を提供する。 【構成】 電流計切換スイッチ等の開閉器において、C
u母材上にNi層及びAg層をこの順に積層して得られる
接点材により接点を構成する。
状況下でも腐食等による接触不良が生じることのない開
閉器を提供する。 【構成】 電流計切換スイッチ等の開閉器において、C
u母材上にNi層及びAg層をこの順に積層して得られる
接点材により接点を構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は開閉器に関し、特にその
接点材料に関する。
接点材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、開閉器は種々の用途に用いられて
おり、その信頼性及び耐久性が求められている。
おり、その信頼性及び耐久性が求められている。
【0003】特に電流計切換スイッチ(AS)を水処理
場環境において使用する場合、H2S、SO2等の腐食性
ガスによる接点材の耐食性が製品信頼性の重要なポイン
トとなる。
場環境において使用する場合、H2S、SO2等の腐食性
ガスによる接点材の耐食性が製品信頼性の重要なポイン
トとなる。
【0004】そのため、接点材料として従来のSn、Ag
等のメッキ処理品にかわりAg−Cu等の金属接合品が使
われ始めている。このような接点として、例えば固定側
接点及び可動側接点にCuを母材としてAgを0.4(mm)
接合した接点(不二電機B-LD-C2)が使用されている。
等のメッキ処理品にかわりAg−Cu等の金属接合品が使
われ始めている。このような接点として、例えば固定側
接点及び可動側接点にCuを母材としてAgを0.4(mm)
接合した接点(不二電機B-LD-C2)が使用されている。
【0005】また、一般に開閉器は苛酷な使用状況下で
用いられることも多く、耐食性及び動作の安定性が要求
されている。
用いられることも多く、耐食性及び動作の安定性が要求
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、開閉器を苛酷
な状況で用いると腐食等による接触不良が生じる場合が
ある。特に、上記従来のASを水処理場環境にて使用す
るとCuとAgとの接合部境界が腐食されて接触不良が生
じる恐れがある。
な状況で用いると腐食等による接触不良が生じる場合が
ある。特に、上記従来のASを水処理場環境にて使用す
るとCuとAgとの接合部境界が腐食されて接触不良が生
じる恐れがある。
【0007】本発明は上記背景の下になされたものであ
り、耐食性に優れて水処理場環境等の苛酷な使用状況下
でも腐食等による接触不良が生じることのない開閉器を
提供することを目的とする。
り、耐食性に優れて水処理場環境等の苛酷な使用状況下
でも腐食等による接触不良が生じることのない開閉器を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するため、本発明はCu母材上にNi層及びAg層をこの
順に積層して得られる接点材により接点を構成したこと
を特徴とする開閉器を提供する。
するため、本発明はCu母材上にNi層及びAg層をこの
順に積層して得られる接点材により接点を構成したこと
を特徴とする開閉器を提供する。
【0009】開閉器に通常使用されるCu母材上に直接
Ag層を形成した接点材を用いた接点においてはH2Sや
SO2等の腐食性ガスに対する耐食性が問題となるが、
上記のようにCu母材上にNi層をメッキ等により形成す
ることで上記腐食性ガスに対する耐食性の高い接点を構
成することができる。
Ag層を形成した接点材を用いた接点においてはH2Sや
SO2等の腐食性ガスに対する耐食性が問題となるが、
上記のようにCu母材上にNi層をメッキ等により形成す
ることで上記腐食性ガスに対する耐食性の高い接点を構
成することができる。
【0010】
【実施例】本実施例においては以下に示すような水処理
場環境を想定した評価試験を行った。
場環境を想定した評価試験を行った。
【0011】試験条件 (1)通電条件:5V/5A (2)環境条件:水処理場を想定した硫化水素暴露試験
[JEIDA38規格(H2S3ppm、40℃、85
%)] (3)開閉条件:定期的に切換操作を行う。
[JEIDA38規格(H2S3ppm、40℃、85
%)] (3)開閉条件:定期的に切換操作を行う。
【0012】(4)評価:5000(H)試験後の接点
状態を調査 上記試験において、従来の接点を用いた開閉器(電流計
切換スイッチ:AS)1、CuにNiメッキを施して更に
Ni上に10(μm)のAg層を形成した接点を用いた開閉
器2、Cu上に0.4(mm)のAg層を形成した接点を用いた
開閉器3を用いて固定条件及び定期切換条件にて接点の
状態を調べた。
状態を調査 上記試験において、従来の接点を用いた開閉器(電流計
切換スイッチ:AS)1、CuにNiメッキを施して更に
Ni上に10(μm)のAg層を形成した接点を用いた開閉
器2、Cu上に0.4(mm)のAg層を形成した接点を用いた
開閉器3を用いて固定条件及び定期切換条件にて接点の
状態を調べた。
【0013】各開閉器の接点材料及び試験結果を表1に
示す。
示す。
【0014】
【表1】
【0015】その結果、開閉器1は固定条件での接触抵
抗が2〜30(mΩ)、定期切換時の接触抵抗は400
(mΩ)となって接触不良を起こした。また、接点状態
は母材のCuがSnメッキ中に拡散して表面に析出して硫
化銅を生成している。定期切換条件では切換操作により
Snメッキが剥がれて母材のCuが発熱によって溶融して
いる。
抗が2〜30(mΩ)、定期切換時の接触抵抗は400
(mΩ)となって接触不良を起こした。また、接点状態
は母材のCuがSnメッキ中に拡散して表面に析出して硫
化銅を生成している。定期切換条件では切換操作により
Snメッキが剥がれて母材のCuが発熱によって溶融して
いる。
【0016】開閉器2及び開閉器3は共に固定条件、定
期切換条件において接触抵抗に上昇はみられず、耐食性
に優れていることがわかる。しかし開閉器2と3の接点
状態には違いがみられた。
期切換条件において接触抵抗に上昇はみられず、耐食性
に優れていることがわかる。しかし開閉器2と3の接点
状態には違いがみられた。
【0017】試験前の開閉器2及び開閉器3の各接点の
説明図をそれぞれ図1、図2に示す。図1において11
はAg層、12はNiメッキ層、13はCu母材である。
また、図2において21、24はCu母材、22、23
は0.4(mm)のAg層である。
説明図をそれぞれ図1、図2に示す。図1において11
はAg層、12はNiメッキ層、13はCu母材である。
また、図2において21、24はCu母材、22、23
は0.4(mm)のAg層である。
【0018】開閉器2の接点においては試験前後で特に
差異はみられなかった。これに対し開閉器3の接点は試
験後においてはCuとAgとの接合部境界が腐食してCu
Sが生成している。
差異はみられなかった。これに対し開閉器3の接点は試
験後においてはCuとAgとの接合部境界が腐食してCu
Sが生成している。
【0019】従って、図3の31、32に示すようにこ
の腐食生成物CuS(硫化銅)が接触部表面に到達した
場合に接触不良が生じる恐れがある。
の腐食生成物CuS(硫化銅)が接触部表面に到達した
場合に接触不良が生じる恐れがある。
【0020】上記結果から開閉器の接点としてCuにNi
メッキを施し、更にこのNi上にAgを接合して得られる
材質を用いると耐食性が向上することがわかる。
メッキを施し、更にこのNi上にAgを接合して得られる
材質を用いると耐食性が向上することがわかる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、Cu母材上にメッキ処
理等により形成したNi層を介してAg層を形成して得ら
れる接点材料を開閉器の接点に用いることにより、Cu
S等の腐食生成物の発生を抑制することができる。
理等により形成したNi層を介してAg層を形成して得ら
れる接点材料を開閉器の接点に用いることにより、Cu
S等の腐食生成物の発生を抑制することができる。
【0022】また、水処理場等の苛酷な環境下でも信頼
性の高い電流計切換スイッチを得ることができる。
性の高い電流計切換スイッチを得ることができる。
【図1】本発明に係る接点の断面の説明図。
【図2】従来例に係る接点の断面の説明図。
【図3】腐食した接点の断面の説明図。
11…Ag層 12…Ni層 13…Cu母材
Claims (1)
- 【請求項1】 Cu母材上にNi層及びAg層をこの順に
積層して得られる接点材により接点を構成したことを特
徴とする開閉器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11348493A JPH06325651A (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 開閉器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11348493A JPH06325651A (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 開閉器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06325651A true JPH06325651A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=14613462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11348493A Pending JPH06325651A (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 開閉器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06325651A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020003293A (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-09 | 矢崎総業株式会社 | 電気的接続部の劣化度合診断装置、及び、劣化度合診断方法 |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP11348493A patent/JPH06325651A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020003293A (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-09 | 矢崎総業株式会社 | 電気的接続部の劣化度合診断装置、及び、劣化度合診断方法 |
US11169220B2 (en) | 2018-06-27 | 2021-11-09 | Yazaki Corporation | Deterioration degree diagnosis device and deterioration degree diagnosis method for electrical connection portion |
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