JPH0632560Y2 - 天然ガスのドレン処理装置 - Google Patents
天然ガスのドレン処理装置Info
- Publication number
- JPH0632560Y2 JPH0632560Y2 JP1986090609U JP9060986U JPH0632560Y2 JP H0632560 Y2 JPH0632560 Y2 JP H0632560Y2 JP 1986090609 U JP1986090609 U JP 1986090609U JP 9060986 U JP9060986 U JP 9060986U JP H0632560 Y2 JPH0632560 Y2 JP H0632560Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drain
- natural gas
- separation
- gas
- downstream
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は天然ガス中に含まれる水分および低沸点炭化水
素ドレンを安全に排出させることが可能な天然ガスのド
レン処理装置に関する。
素ドレンを安全に排出させることが可能な天然ガスのド
レン処理装置に関する。
エネルギ事情の変化に伴い、天然ガスの需要は年々伸び
てきており、この傾向はここ当分続くものと考えられ
る。
てきており、この傾向はここ当分続くものと考えられ
る。
天然ガスとは、地中から吹き出す気体のなかで燃料とし
て利用できる可燃性ガスをいうが、天然ガスをその主成
分であるメタンの沸点以下に冷却し、輸送に便利なよう
に液化したものを液化天然ガス(以下LNGと略称)と
称している。これは液化過程において水分および低沸点
炭化水素等が分離されるため、天然ガス系統中で水分や
低沸点炭化水素等のドレンによる事故が発生するという
ことはない。
て利用できる可燃性ガスをいうが、天然ガスをその主成
分であるメタンの沸点以下に冷却し、輸送に便利なよう
に液化したものを液化天然ガス(以下LNGと略称)と
称している。これは液化過程において水分および低沸点
炭化水素等が分離されるため、天然ガス系統中で水分や
低沸点炭化水素等のドレンによる事故が発生するという
ことはない。
また天然ガスはガス基地(ガス井)において水分・低沸
点炭化水素等のいわゆるドレンの除去を行うことが原則
であるが、これは液化過程を伴うものでないため完全に
除去されることがなく、パイプラインで輸送の際末端の
消費設備にまでドレンが持ち込まれることが多い。以下
ガス基地から直接消費地へ送られる天然ガスを狭義にN
Gと略称し、上記LNGと区別して記述する。
点炭化水素等のいわゆるドレンの除去を行うことが原則
であるが、これは液化過程を伴うものでないため完全に
除去されることがなく、パイプラインで輸送の際末端の
消費設備にまでドレンが持ち込まれることが多い。以下
ガス基地から直接消費地へ送られる天然ガスを狭義にN
Gと略称し、上記LNGと区別して記述する。
第2〜4図および第1〜3表は国内某火力発電所(600
HW)のNG系統におけるドレン排出に関する資料であ
る。このNG系統中には、ドレン処理装置がないため、
第2図に示すようにNG配管立ち上り部分の直前のa,
……,i各点のドレン弁9カ所からドレンが排出され、
これらの排出量データを示したものが第1表である。第
2表はNG流量とドレン量の関係、第3表はドレン成分
の分析結果を示す表である。第3表によればブタン(C
−4類)がドレン中に含まれているが、これは運用温度
が−20℃以下の低温に達するためである。これらの状況
は第3〜4図の炭化水素温度/蒸記圧特性図に示されて
いるように、0℃以上の通常の運用温度においても、C
−5類以上の炭化水素がドレン中に含まれると考えられ
るが、大気に放出された際引火し易いC−5類からC−
9 類の範囲が危険度が高いと考えられ、安全にドレンを排
出するための装置が必要である。
HW)のNG系統におけるドレン排出に関する資料であ
る。このNG系統中には、ドレン処理装置がないため、
第2図に示すようにNG配管立ち上り部分の直前のa,
……,i各点のドレン弁9カ所からドレンが排出され、
これらの排出量データを示したものが第1表である。第
2表はNG流量とドレン量の関係、第3表はドレン成分
の分析結果を示す表である。第3表によればブタン(C
−4類)がドレン中に含まれているが、これは運用温度
が−20℃以下の低温に達するためである。これらの状況
は第3〜4図の炭化水素温度/蒸記圧特性図に示されて
いるように、0℃以上の通常の運用温度においても、C
−5類以上の炭化水素がドレン中に含まれると考えられ
るが、大気に放出された際引火し易いC−5類からC−
9 類の範囲が危険度が高いと考えられ、安全にドレンを排
出するための装置が必要である。
すなわち、末端の消費設備まで上述のようにNGがドレ
ンと共に輸送されると、調節弁の機能障害の原因となっ
たり、配管の閉塞を来たすばかりでなく、完全燃焼を阻
害する要因になるため保守点検が必要となるが、この際
に引火爆発の危険があり、予想もされない大事故につな
がる恐れが多分にある等多くの問題点があった。
ンと共に輸送されると、調節弁の機能障害の原因となっ
たり、配管の閉塞を来たすばかりでなく、完全燃焼を阻
害する要因になるため保守点検が必要となるが、この際
に引火爆発の危険があり、予想もされない大事故につな
がる恐れが多分にある等多くの問題点があった。
本考案は上記の問題点を解決するためになされたもの
で、上記のNG系統特有の事故をなくし、完全にNG中
のドレンを除去するドレン処理装置を提供することを目
的とするものである。
で、上記のNG系統特有の事故をなくし、完全にNG中
のドレンを除去するドレン処理装置を提供することを目
的とするものである。
上記の目的は、天然ガス供給ラインに設置されるドレン
処理装置において、天然ガス中からドレンを分離する分
離器およびドレン排出器を有し、このドレン排出器の後
流に設けられ、前記ドレン中に含有する低沸点炭化水素
を大気圧下で気化する加熱装置を有する分離装置と、こ
の分離装置の後流に、ガスベントに至る分流路とドレン
トラップに至る分流路とを有することを特徴とする天然
ガスのドレン処理装置によって達成される。
処理装置において、天然ガス中からドレンを分離する分
離器およびドレン排出器を有し、このドレン排出器の後
流に設けられ、前記ドレン中に含有する低沸点炭化水素
を大気圧下で気化する加熱装置を有する分離装置と、こ
の分離装置の後流に、ガスベントに至る分流路とドレン
トラップに至る分流路とを有することを特徴とする天然
ガスのドレン処理装置によって達成される。
上記の構成により、本考案の分離装置内に導入されたド
レン中に含有する低沸点炭化水素は、大気圧下での加熱
により気化されベント口又はフレアスタックに導かれ、
可燃成分を除去されたドレンは、ドレントラップを介し
て排出される。
レン中に含有する低沸点炭化水素は、大気圧下での加熱
により気化されベント口又はフレアスタックに導かれ、
可燃成分を除去されたドレンは、ドレントラップを介し
て排出される。
本考案の実施例を図面によって説明する。第1図におい
てNG消費設備へのNG供給ライン1にドレン分離器2
を設け、水分と低沸点炭化水素ドレン3とを除去した
後、NGは燃焼装置4へ導かれる。分離された上記ドレ
ン3はドレン排出器5を通過後切り替え弁16、流路18を
経て水分と低沸点炭化水素とを分離する分離装置6へ導
かれる。分離装置6は3室7、8、9から構成され第1
室7と第2室8の隔壁は下側に、第2室8と第3室9の
隔壁は上側にドレン流路が設けられている。第1室7と
第2室8はドレン分離器2の1回分排出量以上の排出ド
レンを貯溜可能な容積を有すると共に、内部に加熱装置
10を備えており、低沸点炭化水素を気化させる。第3室
9において気化された低沸点炭化水素は、切り替え弁17
を経て液体の混入を阻止するガスベント11を通りベント
口またはフレアスタック12に導かれる。
てNG消費設備へのNG供給ライン1にドレン分離器2
を設け、水分と低沸点炭化水素ドレン3とを除去した
後、NGは燃焼装置4へ導かれる。分離された上記ドレ
ン3はドレン排出器5を通過後切り替え弁16、流路18を
経て水分と低沸点炭化水素とを分離する分離装置6へ導
かれる。分離装置6は3室7、8、9から構成され第1
室7と第2室8の隔壁は下側に、第2室8と第3室9の
隔壁は上側にドレン流路が設けられている。第1室7と
第2室8はドレン分離器2の1回分排出量以上の排出ド
レンを貯溜可能な容積を有すると共に、内部に加熱装置
10を備えており、低沸点炭化水素を気化させる。第3室
9において気化された低沸点炭化水素は、切り替え弁17
を経て液体の混入を阻止するガスベント11を通りベント
口またはフレアスタック12に導かれる。
一方可燃性成分を除去されたドレンは、ガスの流入を防
止するドレントラップ13を介して排出される。ドレント
ラップ13は水シール14で代用が可能である。加熱装置10
は加熱エネルギを節約するために温度制御装置を組み込
むことが好ましい。
止するドレントラップ13を介して排出される。ドレント
ラップ13は水シール14で代用が可能である。加熱装置10
は加熱エネルギを節約するために温度制御装置を組み込
むことが好ましい。
本考案は分離されたNG中のドレン3を排出するばかり
でなく、大気圧下の分離装置6を通ってドレンを加熱し
て排出するため、低沸点炭化水素を大気温度圧力条件下
では危険性のないドレンとして処理することができるこ
とを特徴としている。
でなく、大気圧下の分離装置6を通ってドレンを加熱し
て排出するため、低沸点炭化水素を大気温度圧力条件下
では危険性のないドレンとして処理することができるこ
とを特徴としている。
またガス基地から導かれるNG中に液化炭化水素が混入
しない場合には、第1図の分離装置6を通過させずに、
切り替え弁18から側路19切り替え弁17を経由させること
が可能である。すなわち、ドレン排出器5が故障したり
あるいはドレン排出に伴ってNGが一部混入した場合で
も、ドレントラップ13によってNGがドレン口15へ侵入
するのを防止し、ガスベント11を通って安全にベント口
12に導くことができる。
しない場合には、第1図の分離装置6を通過させずに、
切り替え弁18から側路19切り替え弁17を経由させること
が可能である。すなわち、ドレン排出器5が故障したり
あるいはドレン排出に伴ってNGが一部混入した場合で
も、ドレントラップ13によってNGがドレン口15へ侵入
するのを防止し、ガスベント11を通って安全にベント口
12に導くことができる。
本考案に係るNGドレンの処理装置を使用することによ
り、NG中の水分と低沸点炭化水素または水分と可燃性
ガスの分離が可能となり、安全にドレンを処理できると
いう顕著な効果が得られた。
り、NG中の水分と低沸点炭化水素または水分と可燃性
ガスの分離が可能となり、安全にドレンを処理できると
いう顕著な効果が得られた。
第1図は本考案に係るNGドレン処理装置、第2図はN
G配管設備の系統図、第3〜4図はC−4〜13類炭化水
素の温度/蒸気圧特性図である。 1……NG供給ライン、2……ドレン分離器 3……ドレン、4……燃焼装置等 5……ドレン排出器、6……分離装置 7……第1室、8……第2室 9……第3室、10……加熱装置 11……ガスベント 12……ベント口又はフレアスタック 13……ドレントラップ、14……水シール 15……ドレン口、16、17……切り替え弁 18……流路、19……側路
G配管設備の系統図、第3〜4図はC−4〜13類炭化水
素の温度/蒸気圧特性図である。 1……NG供給ライン、2……ドレン分離器 3……ドレン、4……燃焼装置等 5……ドレン排出器、6……分離装置 7……第1室、8……第2室 9……第3室、10……加熱装置 11……ガスベント 12……ベント口又はフレアスタック 13……ドレントラップ、14……水シール 15……ドレン口、16、17……切り替え弁 18……流路、19……側路
Claims (2)
- 【請求項1】天然ガス供給ラインに設置されるドレン処
理装置において、 天然ガス中からドレンを分離する分離器およびドレン排
出器を有し、 このドレン排出器の後流に設けられ、前記ドレン中に含
有する低沸点炭化水素を大気圧下で気化する加熱装置を
有する分離装置と、 この分離装置の後流に、ガスベントに至る分流路とドレ
ントラップに至る分流路とを有することを特徴とする天
然ガスのドレン処理装置。 - 【請求項2】上記ドレン排出器の後流に、上記ドレン分
離装置に対して側路を構成していることを特徴とする実
用新案登録請求の範囲第1項記載の天然ガスのドレン処
理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986090609U JPH0632560Y2 (ja) | 1986-06-16 | 1986-06-16 | 天然ガスのドレン処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986090609U JPH0632560Y2 (ja) | 1986-06-16 | 1986-06-16 | 天然ガスのドレン処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62202600U JPS62202600U (ja) | 1987-12-24 |
JPH0632560Y2 true JPH0632560Y2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=30950630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986090609U Expired - Lifetime JPH0632560Y2 (ja) | 1986-06-16 | 1986-06-16 | 天然ガスのドレン処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632560Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57179493A (en) * | 1981-04-27 | 1982-11-05 | Hitachi Ltd | Drain discharger of gas system |
-
1986
- 1986-06-16 JP JP1986090609U patent/JPH0632560Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57179493A (en) * | 1981-04-27 | 1982-11-05 | Hitachi Ltd | Drain discharger of gas system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62202600U (ja) | 1987-12-24 |
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