JPH0632479B2 - 映像信号の受信装置 - Google Patents

映像信号の受信装置

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JPH0632479B2
JPH0632479B2 JP60103089A JP10308985A JPH0632479B2 JP H0632479 B2 JPH0632479 B2 JP H0632479B2 JP 60103089 A JP60103089 A JP 60103089A JP 10308985 A JP10308985 A JP 10308985A JP H0632479 B2 JPH0632479 B2 JP H0632479B2
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昇 山崎
政俊 萬
佑一 二宮
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、輝度信号及び色信号を時分割多重し所定周波
数帯域のゲインを変化させて送信される信号を受信する
と共にゲインの変化を補正する手段を有する映像信号の
受信装置に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、輝度信号及び色信号を時分割多重し所定周波
数帯域のゲインを変化させて送信される信号を受信する
と共にゲインの変化を補正する手段を有する映像信号の
受信装置において、補正量を可変できるようにすること
により、画質制御を行なうことができるようにしたもの
である。
〔従来の技術〕
高品位テレビジヨンは、例えば1125本/60フイールド、
インターレース比2:1、アスペクト比5:3の表示が
なされるものであり、従来方式、例えばNTSC方式のテレ
ビジヨン(525本/60フイールド、インターレース比
2:1、アスペクト比4:3)に比べて約4倍の情報量
を持つており、高画質化が図られている。
ところで、現在衛星放送は12GHz帯で行なわれており、
1チヤンネルあたり27MHzの伝送帯域を持つている。一
方、通常の高品位テレビジヨン信号は20MHzの信号帯域
を持つている。アナログ信号に適したキヤリアパワー一
定となるFM変調方式を用いると、伝送帯域はベースバ
ンドの約3倍以上が必要となる。したがつて、通常の高
品位テレビジヨン信号の場合には、衛星放送の2チヤン
ネル以上を必要とする。そこで、いわゆるMUSE(マルチ
プル サブナイキストサンプリング エンコーデイン
グ)方式という、一種の帯域圧縮方式が開発され、例え
ば20MHzの帯域を有する通常の高品位テレビジヨン信号
が8MHz程度のテレビジヨン信号とされ、衛星放送1チ
ヤンネルでの伝送が可能となつた。
このMUSE方式のテレビジヨン信号は以下のようにして形
成されている。
まず、高品位テレビジヨン信号(R,G,B原色信号か
ら輝度信号Y、広帯域色信号CW、狭帯域色信号CNが得
られる(第5図A、B、Cに図示)。ここで、信号Y、
W、CNはR,G,B原色信号から、次式の変換マトリ
クスで得られる。
次に、色信号CW、CNが1/4に時間軸圧縮され、輝度信
号Yの水平ブランキング期間に線順次で時間軸多重した
TCI信号が得られる(第5図Dに図示)。
次に、このTCI信号が64.8MHzのクロツクでサンプリング
される(第6図に「□」で示すのがサンプリング点であ
る)。
次に、4フイールドで1巡するサブナイキストサンプリ
ングが16.2MHzのクロツクで行なわれ、信号帯域8MHz弱
のMUSE TCI信号、即ち上述したMUSE方式のテレビジヨン
信号が形成される。第6図において、「1」、「2」、
「3」及び「4」で示すサンプリング点が、夫々第1フ
イールド、第2フイールド、第3フイールド及び第4フ
イールドのサンプリング点であり、互いにドツトインタ
ーレースの関係となつている。
第7図は、このようなMUSE方式のテレビジヨン信号を使
用する受信装置の一例を示すものである。
同図において、(1)はアンテナ、(2)はFM受信機であ
り、このFM受信機(2)には、12GHz帯の衛星放送信号が
供給され、このFM受信機(2)からは、上述したMUSE方
式のテレビジヨン信号SMVが得られる。この信号SMV
A/D変換器(3)でデジタルデータ(サンプリングレー
トは16.2MHz)に変換された後、フレーム間補間回路(4)
に供給される。
この補間回路(4)は、フレームメモリを用いて構成さ
れ、現フイールドの画素間に2フイールド前、即ち1フ
レーム前の画素が補間される。そして、この補間回路
(4)からは、サンプリングレートが32.4MHzとされた信号
MVAが得られる。
また、この補間回路(4)より得られる信号SMVAは、ノツ
チフイルタ(5)で16.2MHz近傍のレベルが強調された後、
加算器(6)に供給される。
上述したように、TCI信号(第5図Dに図示)を16.2MHz
のクロツクでサブナイキストサンプリングすると、16.2
MHz付近のノイズがDC(周波数零)付近に折りかえさ
れ、視覚的に目立つので、実際にはTCI信号の16.2MHz近
傍のレベルが抑圧された後サンプリング処理がなされ
る。したがつて、ノツチフイルタ(5)は、抑圧されてい
る16.2MHz近傍のレベルを強調して補正するために用い
られている。
また、A/D変換器(3)からの信号SMVは、フイールド
内補間回路(7)に供給される。この補間回路(7)では、現
フイールドの画素間に、そのフイールド内の画素を基に
形成された画素が補間される。そして、この補間回路
(7)からは、サンプリングレートが32.4MHzとされた信号
MVBが得られ、この信号SMVBは加算器(6)に供給され
る。
ここで、補間回路(7)の系には、16.2MHz近傍を強調する
ノツチフイルタが設けられていないが、これは次の理由
による。即ち、補間回路(4)では、1フレーム前の正規
な画素で補間され、16.2MHz近傍に信号が存在するのに
対し、補間回路(7)では、同一フイールド内の正規の画
素を基に形成された疑似画素で補間され、16.2MHz近傍
には信号が存在せず、レベル補正の必要性がないからで
ある。
また、加算器(6)には、画像の動き量検出回路(図示せ
ず)からの検出信号Sdが供給され、信号SMVA及びSMVB
とが、検出信号Sdに応じた割合で、加算される。例え
ば、静止画部分程信号SMVAの割合が大とされ、一方動
画部分程信号SMVBの割合が大とされる。
また、加算器(6)からの信号SMVCは補間回路(8)に供給
される。この補間回路(8)では、信号SMVCの画素間に、
画素が補間される。そして、この補間回路(8)からは、
サンプリングレートが64.8MHzとされた信号SMVDが得ら
れる。この場合、補間回路(8)にも検出信号Sdが供給さ
れる。そして、画像の動き量が小さく、検出信号Sdが所
定値より小であるときには、現フイールドの画素の他に
1フイールド前の画素も基にして補間画素が形成され
る。即ちフイールド間の補間がなされる。一方、画像の
動き量が大きく、検出信号Sdが所定値より大であるとき
には、現フイールドの画素だけを基にして補間画素が形
成される。即ちフイールド内の補間がなされる。
また、補間回路(8)より得られる信号SMVDはD/A変換
器(9Y)を介してマトリクス回路(10)に供給される。
また、この信号SMVDは色処理回路(11)に供給され、水
平ブランキング期間に重畳されている色信号CW、CN
伸張処理等がなされる。この処理回路(11)より得られる
色信号CW、CNはD/A変換器(9W)、(9N)を介してマト
リクス回路(10)に供給される。
そして、このマトリクス回路(10)より赤、緑、青の原色
信号R、G、Bが得られ、例えばモニター受像機(図示
せず)に供給される。
この第7図例のように、静止画部分及び動画部分で異な
る補間処理がなされることにより、静止画部分では十分
な解像度が得られると共に、動画部分では時間差による
多線ボケ等の劣化のない画像が得られる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、第7図例の受信装置において、画質制御の機
能を付加しようとするときには、従来は、例えばモニタ
ー受像機等に画質制御用の専用回路を設けるなどして実
現される。つまり、画質制御をするためには、専用回路
を別に構成しなければならない不都合があつた。
本発明は、画質制御用の専用回路を設けることなく、画
質制御を可能ならしめるものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上述問題点を解決するため、輝度信号及び色
信号が時分割多重され、所定周波数帯域のゲインが変化
されて送信される映像信号を受信する受信装置におい
て、輝度信号期間及び色信号期間に各々独立して制御信
号を供給可能な入力部(34)と、その制御信号に基づい
て、輝度信号期間及び色信号期間に対応した所定周波数
帯域の信号成分のゲインの変化を補正する補正手段(5)
とを有し、補正手段(5)の補正量を輝度信号期間及び色
信号期間で各々独立に可変として映像信号の画質をも制
御可能となすようにしたものである。
〔作用〕
ゲインの変化を補正する手段において、補正量を可変す
るとき、信号の所定周波数帯域のレベルが変化し、画質
が制御される。
〔実施例〕
以下、第1図を参照しながら本発明の一実施例について
説明しよう。第1図はノツチフイルタ(5)の部分を示し
ており、その他は第7図と同様に構成される。
第7図例におけるノツチフイルタ(5)は、抑圧されてい
る16.2MHz近傍のレベルを強調して補正するだけのため
に用いられており、その補正量は固定されているが、本
例においては、その補正量が輝度信号期間及び色信号期
間で各々独立に可変できるようにされる。
第1図において、入力端子(12)にはフレーム間補間回路
(第7図参照)からの信号SMVAが供給される。そし
て、この信号SMVAはDフリツプフロツプ(13)、(14)、
(15)及び(16)に順次供給される。これらDフリツプフロ
ツプ(13)〜(16)には、端子(17)より信号SMVAに同期し
た32.4MHzのクロツクCLKが供給される。また、Dフリツ
プフロツプ(13)の入力、Dフリツプフロツプ(13)〜(16)
の出力は、夫々係数器(18)〜(22)で重み付けされた後、
加算器(23)で加算される。
ここで、Dフリツプフロツプ(13)〜(16)、係数器(18)〜
(22)、加算器(23)により16.2MHzを中心とする通過帯域
のフイルタが構成されている。したがつて、加算器(23)
からは信号SMVAのうち16.2MHz近傍の成分S16が抜き出
されて得られる。この成分S16のレベルは、例えば、上
述したように送信側で抑圧された分を相殺できるだけの
レベルとなるようにされる。
また、この加算器(23)より得られる16.2MHz近傍の成分
16は、ゲイン制御用ROM(24)を介して加算器(25)に供
給され、Dフリツプフロツプ(14)の出力(信号SMVA
と加算される。そして、この加算器(25)の出力がビツト
数規制用のリミツタ(26)を介して、出力端子(27)に供給
される。
また、端子(28)及び(31)には、使用者の操作により、輝
度信号期間及び色信号期間に成分S16に対する制御を行
なうか否かの信号SY3及びSC3が夫々供給される。信号
Y3、SC3は、例えば制御を行なうときには高レベル
“1”、制御を行なわないときには低レベル“0”とさ
れる信号である。また、端子(29)及び(32)には、使用者
の操作により、制御を行なう場合にあつて、成分S16
レベルを強めるか、あるいは弱めるかの信号SY2及びS
C2が夫々供給される。信号SY2、SC2は、例えば強める
ときには高レベル“1”、弱めるときには低レベル
“0”とされる信号である。また、端子(30)及び(33)に
は、使用者の操作により、制御を行なう場合にあつて、
成分S16の符号をそのままとするか、あるいは負にする
かの信号SY1及びSC1が夫々供給される。信号SY1、S
C1は、例えばそのままとするときには高レベル“1”、
負とするときには低レベル“0”とされる信号である。
信号SY1〜SY3はセレクタ(34)の入力端子(1A)〜(3A)に
供給され、一方信号SC1〜SC3はセレクタ(34)の入力端
子(1B)〜(3B)に供給される。
また、端子(35)には、信号SMVAの輝度信号期間は例え
ば高レベル“1”、色信号期間を含むその他の期間は低
レベル“0”となる信号SY/C(第2図Bに図示、同図
Aは信号SMVAを図示)が供給される。そして、この信
号SY/Cは、セレクタ(34)に制御信号として供給され
る。この場合、信号SY/Cが高レベル“1”であるとき
には、セレクタ(34)では信号SY1〜SY3が選択され、出
力端子(1C)〜(3C)には信号SY1〜SY3が出力される。一
方、信号SY/Cが低レベル“0”であるときには、セレ
クタ(34)では信号SC1〜SC3が選択され、出力端子(1C)
〜(3C)には信号SC1〜SC3が出力される。
また、セレクタ(34)の出力端子(1C)〜(3C)に出力される
信号は、ROM(24)の端子A12〜A10に制御信号として供
給される。
また、このROM(24)の端子A9には、信号SY/Cが制御信
号として供給され、例えば、成分S16を強める(弱め
る)度合が輝度信号期間及び色信号期間で夫々異なるよ
うにされる。
本例は以上のように構成され、信号SMVAの輝度信号期
間は、ROM(24)の端子A12〜A10に信号SY1〜SY3が供
給される。そして、この場合、信号SY3が低レベル
“0”であるときには、成分S16への制御はなされず、
ROM(24)より何等制御されていない成分S16が出力され
る。また、信号SY3が高レベル“1”のとき、成分S16
は信号SY2、SY1に基づいて制御される。信号SY2が高
レベル“1”であるときには、成分S16のレベルは強め
られ、ROM(24)よりレベルの大とされた成分S16が出力
される。また、信号SY2が低レベル“0”であるときに
は、成分S16のレベルは弱められ、ROM(24)よりレベル
の小とされた成分S16が出力される。そして、信号SY1
が低レベル“0”であるときには、成分S16の符号が負
とされて出力される。
このように、加算器(25)に供給される成分S16のレベル
は、信号SY1〜SY3に基づいて変えられる。つまり、出
力端子(27)に得られる信号(SMVA+S16)のうち輝度
信号の16.2MHz近傍の成分は、信号SY1〜SY3に基づい
て変えられることとなり、使用者が信号SY1〜SY3を操
作することにより輝度信号に係る画質が制御される。例
えば、信号SY3が低レベル“0”とされるとき輝度信号
は、第3図実線で示すように、送信側で抑圧された16.2
MHz近傍(第3図破線図示)が補正された状態となる。
これに対して、信号SY3が高レベル“1”で、信号SY2
が高レベル“1”、信号SY1が高レベル“1”とされる
とき、輝度信号は、第3図一点鎖線で示すように16.2MH
z近傍の成分が強調された状態となる。このとき、高域
成分が強調されたことになるので、画像の鮮鋭度が増す
ことになる。
また、信号SMVAの色信号期間は、ROM(24)の端子A12
10に信号SC1〜SC3が供給される。そして、上述輝度
信号期間と同様に、ROM(24)より加算器(25)に供給され
る成分S16のレベルは、信号SC1〜SC3に基づいて変え
られる。つまり、出力端子(27)に得られる信号(SMVA
+S16)のうち色信号の16.2MHz近傍の成分は信号SC1
〜SC3に基づいて変えられることとなり、使用者が信号
C1〜SC3を操作することにより色信号に係る画質が制
御される。ここで、上述したように、色信号は1/4に時
間軸圧縮されて時間軸多重されているので、最終的に伸
張処理をした後は、16.2MHz近傍は、4MHz近傍に対応す
ることになる。例えば、信号SC3が低レベル“0”とさ
れるとき、色信号は、第4図実線で示すように、送信側
で抑圧された4MHz近傍(圧縮時は16.2MHz近傍)(第4
図破線図示)が補正された状態となる。これに対して、
信号SC3が高レベル“1”で、信号SC2が高レベル
“1”、信号SC1が高レベル“1”とされるとき、色信
号は、第4図一点鎖線で示すように4MHz近傍の成分が
強調された状態となる。
このように本例によれば、ノツチフイルタ(5)の部分で
画質制御を行なうことができ、画質制御のための専用回
路を構成することなく、画質制御が可能である。また、
本例によれば、ノツチフイルタ(5)における成分S16
制御が輝度信号期間及び色信号期間で別個独立になされ
るので、輝度信号に係る画質制御及び色信号に係る画質
制御を別個独立に並行して行なうことができる。
〔発明の効果〕
以上述べた本発明によれば、ゲインの変化を補正する手
段で画質制御ができるので、画質制御のために専用回路
を構成する必要がない。また、本発明によれば、輝度信
号期間及び色信号期間で別個独立に画質制御をすること
ができ、輝度信号に係る画質制御、色信号に係る画質制
御を別個独立に並行して行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の要部の構成図、第2図〜第
4図は夫々その説明のための図、第5図及び第6図はMU
SE方式のテレビジヨン信号の説明図、第7図は受信装置
の一例の構成図である。 (5)はノツチフイルタ、(24)はゲイン制御用ROM、(34)は
セレクタである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 昇 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本放 送協会放送センター内 (72)発明者 萬 政俊 東京都渋谷区神南2丁目2番1号 日本放 送協会放送センター内 (72)発明者 二宮 佑一 東京都世田谷区砧1丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝度信号及び色信号が時分割多重され、所
    定周波数帯域のゲインが変化されて送信される映像信号
    を受信する受信装置において、 輝度信号期間及び色信号期間に各々独立して制御信号を
    供給可能な入力部と、 上記制御信号に基づいて、上記輝度信号期間及び色信号
    期間に対応した上記所定周波数帯域の信号成分のゲイン
    の変化を補正する補正手段とを有し、 上記補正手段の補正量を上記輝度信号期間及び色信号期
    間で各々独立に可変として上記映像信号の画質をも制御
    可能となすことを特徴とする映像信号の受信装置。
JP60103089A 1985-05-15 1985-05-15 映像信号の受信装置 Expired - Fee Related JPH0632479B2 (ja)

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