JPH0632308A

JPH0632308A - フープ掛け包装機に用いられるバンド案内路

Info

Publication number: JPH0632308A
Application number: JP5116876A
Authority: JP
Inventors: Charles Fischer; フィッシャーシャルル
Original assignee: Strapex Holding GmbH; Strapex Holding AG
Current assignee: Strapex Holding GmbH; Strapex Holding AG
Priority date: 1992-05-19
Filing date: 1993-05-19
Publication date: 1994-02-08
Also published as: IT1264439B1; TW226355B; ITMI930977A1; FR2691428A1; GB2267075A; ITMI930977A0; DE4316907A1; GB9310133D0; FR2691428B1

Abstract

(57)【要約】【目的】バンド案内路において、一方のフラップのみ
が側方に外方旋回しても、他方のフラップが、一層強く
なったばね力に負荷されないようにする。【構成】フラップ２１，２２の、外側に位置する脚部
３０，３１と、ストッパ１８の外側の周面との間の室
に、ばね弾性的な力を形成するためのゴム弾性的な材料
２３が少なくとも区分的に嵌め込まれており、環状の前
記ストッパ（１８）が保持部材によって前記バンド巡回
案内路の支持体（１６，１７）に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フープ掛け包装機に用
いられるバンド案内路であって、ほぼ環状のバンド巡回
案内路の支持体が設けられており、該支持体に、それぞ
れ複数部分から成る２つの案内用のフラップが設けられ
ていて、該両フラップがＵ字形に形成されていて平行に
延びており、該フラップの脚部が互いに向かい合ってお
り、前記フラップが、ばね弾性的な力を受けて、バンド
案内路の中央部に設けられた環状のストッパに保持され
ていて、前記フラップの内側端部で、該フラップの、内
側に位置する脚部と前記ストッパとの間に、前記バンド
を収容するための通路を形成しており、前記両フラップ
が内側の端部で、バンドに引張り力が加えられることに
よって互いに離れる方向に拡開して開放されるようにな
っている形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】種々の大きさを有する、あらゆる種類の
包装物をプラスチックバンドでフープ掛けするフープ掛
け包装機はすでに公知である。

【０００３】このようなフープ掛け包装機はコンパクト
に構成されている。機械装置と電子制御装置との他に、
このフープ掛け包装機は、作業テーブル、ならびにテー
ブル面から上方に向かって延びるバンド通路、つまりバ
ンド案内路またはバンド巡回案内路を有している。この
バンド通路内でバンドは、テーブル上に位置するフープ
掛けしたい包装物を巡るように案内されて、次いでバン
ド案内路から引出され、この包装物に当て付けられ、最
終的に溶着される。

【０００４】バンド案内路の目的は、バンドを、撃ち込
みもしくは突き込みにより、間隔をおいて包装物を巡る
ように案内し、閉鎖の命令が出るまで、この位置に保持
することである。

【０００５】閉鎖のためには、バンドはたいていの場
合、連続的な解放によって、周面全体にわたってバンド
案内路から解放されて、これにより、包装物への当て付
けと、バンドの溶着とを行なえるようにしなければなら
ない。

【０００６】主として２つのタイプのバンド案内路が公
知である。

【０００７】すなわち、第１のタイプにおいては、バン
ド案内路は、側方に開いた溝を有する、ほぼ環状のバン
ド巡回案内路から成っている。所定の時点で、挿入され
たバンドを備えたカーブ状のバンド案内路が側方に移動
する（この移動は、てこ機構によって所定の個所で開放
した後に、バンド緊張によって自動的におこなわれる）
ので、バンドは側方のスリットを通って外部に達し、引
き戻すことによって包装物に直接当て付けられる。

【０００８】第２のタイプにおいては、冒頭で述べた形
式に相応して、バンドはやはりカーブ状に延びるバンド
案内路、つまり一種の通路で、包装体を取り囲むように
案内される。この通路は、２つのフラップによって形成
されており、これらの両フラップは、ばね力によって互
いに向かう方向に保持される。その後、バンドに引張り
力が加えられて、フラップが互いに離れる方向で旋回す
ることにより、この通路が、内側に位置する面で、つま
り直接包装物に向かって開放されるので、バンドは通路
から周方向で連続的に解放され、包装物に巻き付けられ
る。

【０００９】この公知の構成では、バンド通路の寸法は
調節できない。両フラップを互いに向かう方向に押圧
し、側方から作用する圧着ばねは、予期せぬ作用を有し
てしまう。すなわち、通路が片側で開くと、つまり一方
のフラップのみがばね力に抗して側方に外方旋回する
と、他方のフラップは、このフラップに作用するばね力
が高まるので、それだけ一層強く負荷されてしまう。こ
のことは特にバンドのねじれを招いてしまい、不都合で
ある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
欠点を有しておらず、しかも構造的に単純な前記第２の
タイプのバンド案内路を提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、フラップの、外側に位置する脚部
と、ストッパの外側の周面との間の室に、ばね弾性的な
力を形成するためのゴム弾性的な材料が少なくとも区分
的に嵌め込まれており、有利には複数の部分から成る、
環状の前記ストッパが保持部材によってバンド巡回案内
路の支持体に固定されているようにした。

【００１２】

【発明の効果】このような、きわめて単純な構造を有す
る本発明によるバンド案内路によれば、一方のフラップ
がバンドによって開くと、ゴム弾性的な材料が変形させ
られるので、他方のフラップは弛緩する。すなわち負荷
されないか、または負荷軽減されるわけである。

【００１３】保持部材がねじとスペーサ部材とから成っ
ていると有利である。この場合、スペーサ部材は交換可
能であって、これによりバンド収容通路の横断面積を変
えることができる。

【００１４】フラップの閉鎖力は、ゴム弾性的な材料か
ら成る部材（ホース部材）の長短、ゴムの硬軟、または
スペーサ部材の長短を選択することによっても変えるこ
とができる。ゴム弾性的な材料から成る、比較的短い僅
かな部材を使用することにより、バンド案内路の機能が
すでに保証されていることがわかった。このことによ
り、とりわけ保持部材（スペーサ部材、ねじ）の取り付
けも、問題なく行なわれる。

【００１５】このバンド案内路の構造と組付けと成形材
料の製造とは簡単である。

【００１６】ゴム弾性的な材料によるバンド案内路の閉
鎖力の形成と、場合によっては、例えばゴム挿入体の形
状での、付加的な緩衝挿入体とによって、フープ掛け包
装機は極めて静かに作業する。

【００１７】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく
説明する。

【００１８】図１は、移動式のフープ掛け包装機を概略
的に示している。このフープ掛け包装機は、作業テーブ
ル１と、ロール体３からバンドを供給するためのバンド
供給部２と、バンド巡回案内路４とを備えている。フー
プ掛けしたい包装物（図示せず）は、バンド巡回案内路
４の通路５内に位置するように、作業テーブル上に配置
される。

【００１９】このような機械の機能および経過は公知で
あり、ここでは詳しくは説明しない。原則的には、スト
ック用のロール体３のバンド３がバンド巡回案内路４に
撃ち込まれ（突き込まれ）、その後、バンドループが、
後で溶着する個所で閉じられる。自由端部は固く保持さ
れる。制御命令が出されて、バンド３は供給機構によっ
て引き戻され、バンド巡回案内路に設けられたバンド収
容通路から連続的に引き出されて、包装物に巻き付けら
れ、次いで溶着されて切断される。たいてい、その後す
でにバンドが再度撃ち込まれる。

【００２０】図２および図３は、バンド巡回案内路に設
けられた、従来通常用いられてるバンド案内路を概略的
に示した横断面図である。

【００２１】図２に示した公知のバンド案内路では、バ
ンド６は環状のガイド８に設けられた、側方で開いたス
リット７で保持される。ガイド８は機械装置（図示せ
ず）によって少なくとも１個所で、側方に押し退けられ
るので、バンド６は解放され、引張力が加えられること
によって、連続的にスリットから進出し、包装体に当て
付けられる。

【００２２】この公知のシステムは特に、バンド案内路
の本来のカーブ状区分（角隅）の製造に関して手間がか
かる。

【００２３】図３に示した公知のバンド案内路は、本発
明の基礎を成すものである。すなわち、バンド巡回案内
路の支持体（図示せず）には、ほぼ環状のストッパ９が
中央に配置されている。このストッパには、２つのフラ
ップ１０，１１がピン１２と圧縮ばね１３，１３’によ
って保持され、内側の端部には、バンド１５を収容する
ための通路１４が形成されている。バンドに引張り力が
加えられることによって両フラップ１０，１１は圧縮ば
ね１３，１３’の圧力に抗して互いに離れる方向に移動
し、バンド１５は、包装物に向かって、つまり矢印の示
す方向に連続的に解放され、包装物に巻き付けられる。

【００２４】このような構成では、バンド通路は調節で
きない。

【００２５】バンドに引張り力が加えられた場合に、両
フラップ１０，１１の一方のみが開くと、他方のフラッ
プは、増大するばね圧に相応して、その分だけより強く
負荷される。このことは機能能力を損なう恐れがある。

【００２６】図４および図５は、本発明によるバンド巡
回案内路の横断面図を示したものである。すなわちこの
案内路は、金属成形材から成る固定の支持体１６，１７
を有している。この公知の支持体１６，１７の内側に
は、環状のストッパ１８が中央に設けられている。この
ストッパはやはり成形材から成っており、ねじもしくは
ピン１９とスペーサ部材２０とを介して支持体１６，１
７から所望の間隔をおいて固定されている。このストッ
パ１８と、支持体１７の構成部分との間には、金属また
はプラスチックから成るＵ字形の２つのフラップ２１，
２２が設けられており、これらのフラップは、ゴム弾性
的な部材２３の影響を受けてストッパ１８の側面に当て
付けられている。

【００２７】内側に位置する端部には、ストッパ１８
と、互いに向かい合う内側の脚部２４，２５との間に、
バンド（図示せず）を収容するための通路２６が形成さ
れている。

【００２８】バンドの引き戻し時にバンド緊張が僅かに
高まるとすでに、フラップ２１，２２は側方に外方旋回
し（最大終端位置は破線で示した）、バンドを内方に向
かって、支持体１６に設けられた開口２６’を通って進
出させる。これによりバンドは包装物に当て付けられ
る。

【００２９】適合するスペーサ部材２０を選択すること
により、バンド通路２６の高さを変えられる。

【００３０】このゴム弾性的な部材２３は中実成形材ま
たはホース部材として選択することができる。このゴム
弾性的な部材２３の硬度の選択により、閉鎖力が影響さ
れる。同様に、閉鎖力は、この部材２３のジオメトリお
よび／またはストッパ１８の間隔によっても影響され
る。

【００３１】ストッパ１８の側面には、緩衝部材２７，
２８が配置されていてよく、これによりフラップ２１，
２２の跳ね返りが緩衝される。

【００３２】ゴム弾性的な部材２３は、複数の個々の区
分から形成できる。したがってスペーサ部材２０は隣合
う２つの区分の間に貫通案内することができる。バンド
巡回案内路の各直線状の部材もしくは各カーブ状部材に
は、機能を保証するために、１つまたは２つの比較的短
いゴム弾性的な部材２３が設けられていれば充分であ
る。

【００３３】上記のような構成では、フラップ２１，２
２の一方だけが開くと、ゴム弾性的な部材２３が圧縮さ
れて、他方のフラップは弛緩するか、もしくは負荷され
なくなる。このことは機能能力を著しく高める。

【００３４】支持体成形材１７と、フラップ２１，２２
の外側の脚部３０，３１との間の室２９に、圧縮空気を
用いて操作可能な、拡開可能な部材３２（例えば圧縮空
気ホース）を付加的に設けることができる。これによ
り、部材３２が圧縮空気によって、場合によってはハイ
ドロリック的に拡開されるとすぐに、部材３２は両フラ
ップ２１，２２を開放する。

【００３５】このような拡開可能な部材３２を備える場
合には、この部材は、ある程度長い唯１つのホース部材
から成っていてもよい。この場合、ホース部材の両端部
は閉鎖され、圧縮空気供給部に接続ニップルが設けられ
ている。

【００３６】図６は、バンド巡回案内路の角隅区分を若
干縮小して示した図である。この図からわかるように、
角隅カーブ部にも、大きな手間をかけずにフラップを備
えることができる。このことは最適なバンド案内路を生
ぜしめる。図７は、この角隅区分をＡ−Ａ線に沿って示
した横断面図である。

【００３７】このバンド案内路の本発明による構成によ
って、特別な手間をかけずに、バンド巡回案内路の任意
の寸法に合わせてこのバンド案内路を調整することが可
能である。支持体と、ストッパと、フラップに用いられ
る適宜の成形材を適した長さに切断して組合せ、所望の
個所にゴム弾性的な部材を嵌め込むだけで充分である。

【図面の簡単な説明】

【図１】移動式のフープ掛け包装機を示した概略図であ
る。

【図２】側方に開いたスリットを有する公知のバンド巡
回案内路を概略的に示した横断面図である。

【図３】２つのフラップを備えた通路が設けられた、公
知のバンド巡回案内路を概略的に示した横断面図であ
る。

【図４】図６のＢ−Ｂ線に沿って示した横断面図であ
る。

【図５】図６のＣ−Ｃ線に沿って示した横断面図であ
る。

【図６】本発明によるバンド案内路を、支持体の角隅領
域で示した縦断面図である。

【図７】図６のＡ−Ａ線に沿って示した横断面図であ
る。

【符号の説明】

１作業テーブル、２バンド供給部、３ロール
体、４バンド巡回案内路、５通路、６バン
ド、７スリット、８ガイド、９ストッパ、
１０，１１フラップ、１２ピン、１３，１
３’ 圧縮ばね、１４通路、１５バンド、１
６，１７支持体、１８ストッパ、１９ねじもし
くはピン、２０スペーサ部材、２１，２２フラ
ップ、２３部材、２４，２５内側の脚部、２６
通路、２６’ 開口、２９室、３０，３１
外側の脚部、３２部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フープ掛け包装機に用いられるバンド案
内路であって、ほぼ環状のバンド巡回案内路の支持体
（１６，１７）が設けられており、該支持体に、それぞ
れ複数部分から成る２つの案内用のフラップ（２１，２
２）が設けられていて、該両フラップがＵ字形に形成さ
れていて平行に延びており、該フラップの脚部（２４，
２５；３０，３１）が互いに向かい合っており、前記フ
ラップが、ばね弾性的な力を受けて、バンド案内路の中
央部に設けられた環状のストッパ（１８）に保持されて
いて、前記フラップの内側端部で、該フラップの、内側
に位置する脚部（２４，２５）と前記ストッパ（１８）
との間に、前記バンドを収容するための通路（２６）を
形成しており、前記両フラップ（２１，２２）が内側の
端部で、バンドに引張り力が加えられることによって互
いに離れる方向に拡開して開放されるようになっている
形式のものにおいて、前記フラップ（２１，２２）の、
外側に位置する脚部（３０，３１）と、前記ストッパ
（１８）の外側の周面との間の室に、ばね弾性的な力を
形成するためのゴム弾性的な材料（２３）が少なくとも
区分的に嵌め込まれており、環状の前記ストッパ（１
８）が保持部材によって前記バンド巡回案内路の前記支
持体（１６，１７）に固定されていることを特徴とす
る、フープ掛け包装機に用いられるバンド案内路。
【請求項２】前記保持部材がねじ（１９）とスペーサ
部材（２０）とから成っており、前記スペーサ部材（２
０）が、バンド収容のための前記通路（２６）の高さを
変えるために交換可能である、請求項１記載のバンド案
内路。
【請求項３】ばね弾性的な力が、ゴム弾性的な材料か
ら成る各区分（２３）によって形成されており、該各区
分が交換可能である、請求項１または２記載のバンド案
内路。
【請求項４】挿入可能で弾性的な前記各区分（２３）
が種々の長さを有しており、かつ／または、種々の材料
から成っている、請求項３記載のバンド案内路。
【請求項５】環状の前記ストッパ（１８）の側壁に、
緩衝部材（２７，２８）が設けられている、請求項１か
ら４までのいずれか１項記載のバンド案内路。
【請求項６】バンド巡回案内路の支持体（１６，１
７）と、環状のストッパ(１８)とフラップ（２１，２
２）とが、金属またはプラスチックから成る成形材から
成っている、請求項１から５までのいずれか１項記載の
バンド案内路。
【請求項７】前記フラップ（２１，２２）の外側の両脚
部（３０，３１）の間の室に、ハイドロリック的または
ニューマチック的に拡開可能な部材（３２）が、前記フ
ラップ（２１，２２）の開放もしくは閉鎖力の調節のた
めに設けられている、請求項１から６までのいずれか１
項記載のバンド案内路。