JPH0632295B2 - 電子レンジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は電子レンジに関する。

（ロ）従来の技術 実公昭４７−３１７２０号公報などに開示の一般的電子
レンジにおいては、加熱室内は一つの空間となっている
が、斯る加熱室を複数室に区画し、これら各室にて加熱
が実行できるようにすることが有意義となる場合があ
る。

（ハ）発明が解決しようとする課題 本発明の課題は、一つの加熱室空間を複数室に区画し、
これら各室にて各加熱を実行可能とし、電子レンジの機
能向上を図ることにある。

また、各室のマイクロ波出力を適宜変更し、各室毎に所
望出力で加熱実行せしめることにある。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明の電子レンジは、加熱室と、該加熱室の壁に上下
に亘って形成された３つ以上の給電口と、該各給電口に
連通する導波管と、該導波管に結合されたマイクロ波発
振手段と、上記加熱室内にて上記各給電口の間に選択的
に配置され、上記加熱室を上、下に分割して上、下室を
形成する金属棚とからなることを特徴とする。

（ホ）作用 即ち、１つの加熱室空間を複数室に区画し、これら各室
にて各加熱を実行可能とし、更に各室のマイクロ波出力
を適宜変更できる。

（ヘ）実施例 第１図乃至第４図は本発明の実施例を示す。

加熱室（１）を形成する加熱筐（２）及び外装（３）の
構造を説明するに、上記加熱筐（２）は、一枚の金属平
板を筒状に折曲することにより形成された胴体部（４）
と、該胴体部（４）の前端開口部（加熱室の前面開口と
ある）に固定され下端に後方折曲部（５）を有する金属
前面板（６）と、上記胴体部（４）の後端開口部を塞ぐ
べく固定され上、下端に各々上端後方折曲部（７）及び
下端後方折曲部（８）を有する金属後板（９）とからな
る。

上記外装（３）は、斯る加熱筐（２）の上面及び両側面
を覆うコ字状金属外装体（１０）と、上記加熱筐（２）
の後面を覆う金属外装後板（１１）とからなる。そし
て、上記前面版（６）の後方折曲部（５）に前脚（１
２）が固定され、上記後板（９）の下端後方折曲部
（８）に後脚（１３）が固定されている。また、上記後
板（９）、外装体（１０）及び外装後板（１１）にて囲
まれて電装室（１４）が形成されている。さらに、上記
加熱室（１）は、前面開口がドア（１５）に開閉され
る。

而して、上記後板（９）には上下に亘って４個の給電口
（２８）（２９）（３０）（３１）が形成され、かつ導
波管（２２）はこれら各給電口（２８）（２９）（３
０）（３１）に連通している。該導波管（２２）には、
マイクロ波を発振するマイクロ波発振手段となるマグネ
トロン（２３）が結合されている。上記導波管（２２）
及びマグネトロン（２３）は上記電装室（１４）に配置
されている。

また、金属棚（１７）は各給電口（２８）（２９）（３
０）（３１）の間の実線位置、破線位置に選択的に配置
され、加熱室（１）内に上、下室（１８）（１９）が形
成される。この時、金属棚（１７）は各給電口（２８）
（２９）（３０）（３１）の間の棚受（３２）にて支持
される。

斯る構成において、各室（１８）（１９）にて各加熱が
実行可能となり電子レンジの機能向上が図られる他、棚
（１７）の位置を変えると各室（１８）（１９）のマイ
クロ波出力が変わり、従って各室毎に所望出力で加熱実
行できる。例えば、上室（１８）では低出力で解凍を実
行でき、下室（１９）では高出力で通常加熱を実行でき
る。

（ト）発明の効果 本発明によれば、一つの加熱室空間を複数室に区画しこ
れら各室毎に所望出力で加熱を実行でき、電子レンジと
機能向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の外観斜視図、第２図は同要部
分解斜視図、第３図は同側面断面図、第４図は同正面図
である。 （１）……加熱室、（１７）……金属棚、（１８）……
上室、（１９）……下室、（２３）……マグネトロン、
（２８）（２９）（３０）（３１）……給電口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】加熱室と、該加熱室の壁に上下に亘って形
   成された３つ以上の給電口と、該各給電口に連通する導
   波管と、該導波管に結合されたマイクロ波発振手段と、
   上記加熱室内にて上記各給電口の間に選択的に配置さ
   れ、上記加熱室を上、下に分割して上、下室を形成する
   金属棚とからなることを特徴とする電子レンジ。