JPH0632206Y2 - 自動液体吐出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、水道の水圧を利用し、洗剤，シャンプー，リ
ンス，薬剤等の液体を、切換バルブの操作により適宜量
押圧して吐出する装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、シャンプーやリンスはそれぞれ合成樹脂製の容器
に収容されて販売され、購入者は容器に取付けられたポ
ンプ式の排出装置や、簡易な物にあっては容器を押圧す
ることにより、内容物を排出して使用していた。

然し乍ら、これでは洗髪する場合、まず、シャンプーを
容器から排出して洗った後、水洗し、次いでリンスを容
器から排出してリンス処理し、軽く水洗するという手順
により行うため、甚だ面倒である。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記のような従来技術に鑑み、本考案が解決しようとす
る課題は、洗髪には必須の水道の水圧を利用し、シャン
プーやリンス等の液体を、切換バルブの操作により個々
に適宜量押し出して吐出でき、前記シャンプーやリンス
に限らず、洗剤，薬剤等の吐出にも適用できる自動液体
吐出装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記の課題を解決することを目的としてなされ
たもので、その構成は、１又は複数個の分岐管を有し水
道の継手に接続される水供給管に排水管を連設し、該排
水管の先端部に切換バルブを具えた吐出部材を接続する
一方、前記分岐管の先端部に硬質の筒状容器を該分岐管
に連通させて取付け、該容器内に、柔軟で内部に適宜の
液体を収容し該液体を吐出する吐出管を有する液体ケー
スを収容すると共に、前記吐出管を前記容器，分岐管，
排水管の内部を通して前記切換バルブに接続したことを
特徴とするものである。

〔考案の作用〕

適宜の吐出管が吐出部材に接続するように切換バルブを
操作した後、水道のコックを開けば、水が排水管及び分
岐管に充満し、分岐管を流れる水は筒状容器内に入って
柔軟な液体ケースを押圧すると、該ケース内のシャンプ
ーやリンス等の液体は吐出管内を通って切換バルブに到
り、該バルブを通って吐出部材から吐出される。

従って、分岐管を２個設け、該分岐管に接続させた一方
の筒状容器にシャンプーを収容した液体ケースを、他方
の筒状容器にリンスを収容した液体ケースを、それぞれ
収容し、シャンプーを収容した液体ケースの吐出管を切
換バルブを介し吐出部材に接続して、水道のコックを開
けば、吐出部材からシャンプーが吐出されるから、これ
を適宜吐出させて洗髪し、終わったら切換バルブを操作
して水又は温水を吐出部材から吐出させてシャンプーを
落した後、リンスを収容した液体ケースの吐出管を切換
バルブを介し吐出部材に接続し、上記シャンプーの場合
と同様に適量のリンスを吐出部材から吐出させてリンス
処理を行うようにすれば、洗髪を簡易に行うことができ
る。

〔実施例〕

次に本考案の実施の一例を図により説明する。第１図は
本考案装置の一部を断面とした正面図、第２図は吐出部
材の先端部の正面図、第３図は切換バルブ部分の一例の
正面図である。

図において、１は水道の継手に接続する水供給管、２，
２′は該水供給管１に連設した分岐管、３は水供給管１
に連設した排水管、４は該排水管３に適宜接続管３′を
介し接続したシャワー様の吐出部材で、中央部の孔41は
後述するシャンプー及びリンスを吐出するためのもので
あり、孔41の外周の小孔42は水又は温水（以下、水とい
う）吐出用のものである。５は前記吐出部材４に設けた
切換バルブ、5aはその操作レバーで、切換バルブ５は、
ここではシャンプー用の流路51，水の流路52，リンス用
の流路53に分けられたコックケーシング5Aと操作レバー
5aと一体の一流路タイプのコック5Bにより形成され、前
記各流路51〜53の中間部は停止部に形成されている。
尚、91,91′は5Aの出口側流路に接続された吐出管であ
る。

６，６′は前記分岐管２，２′の下端部に取付部材７を
介し該分岐管２，２′に連通させて接続した硬質の筒状
容器、８，８′は該筒状容器６，６′に収容した柔軟な
液体ケースで、その上端に吐出管９，９′を設けてあ
り、吐出管９，９′は、前記筒状容器６，６′、分岐管
２，２′及び排水管３を通して切換バルブ５に接続して
ある。尚、10,10′はドレンコックである。以上により
本考案の一例の自動液体吐出装置を構成するが、これを
洗髪に使用する例について説明すれば、次の通りであ
る。まず、液体ケース８にシャンプー、同じく８′にリ
ンスを収容しておき、水供給管１を水道の継手に連結
し、切換バルブ５のレバー5aを操作してシャンプー用51
に合せた後、水道のコックを開けば、水は分岐管２，
２′、排水管３に充満し、分岐管２，２′内を流れる水
は筒状容器６，６′内に進入して液体ケース８，８′を
押圧する結果、該液体ケース８，８′内のシャンプー，
リンスは吐出管９，９′内を流れて切換バルブ５に到る
が、切換バルブ５においては、水の流路52とリンス用の
流路53は閉じられ、シャンプー用の流路51のみが開かれ
ているので、吐出管９内を流れるシャンプーは切換バル
ブ５内を通り、吐出管91を通って吐出部材４の中央部の
孔41から吐出される。

従って、洗髪する者は上記により吐出されるシャンプー
を必要量受けたら、レバー5aを操作してその吐出を停止
し、洗髪した後、レバー5aを操作して切換バルブ５を水
の流路52に合せると、吐出部材４の孔42から水が吐出さ
れるので、シャンプーを落す。次いで、レバー5aを操作
して切換バルブ５をリンス用の流路53に合せると、液体
ケース8a内のリンスが水圧により吐出管９′を流れて切
換バルブ５を通り、吐出管91′を通って吐出部材４の中
央部の孔41から吐出されるので、これを所要量受けたら
レバー5aを操作してその吐出を停止し、リース処理を行
い、それが終ったら、また、レバー5aを操作して水を吐
出させ軽く仕上げ洗いして、洗髪を終えるのである。

尚、上記実施例においては、分岐管を２個設けたものを
用いて洗髪する場合についてのみ説明したが、本考案は
これに限らず、例えば、殺虫剤，農薬等の散布に用いる
ことも可能であり、更に、分岐管を１又は３以上設けて
使用することも可能である。

また、吐出部材４に適宜のアダプタを取付けて、該アダ
プタに別途の水又は温水を導入するようにすれば、吐出
部材の吐出口付近で薬液と水を混合し、適度の濃度にし
て殺虫剤や農薬等を噴霧することも可能となる。

〔考案の効果〕

本考案は上述の通りであるから、これを洗面所，浴室，
シャワルーム等の水道の継手に連結させて設置すれば、
シャンプーとリンスを用いた洗髪に便利であり、その
他、工場，洗車場等に設置すれば、液体洗剤を用いた洗
浄作業に有用される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一部を断面とした正面図、第２図
は吐出部材の先端部の正面図、第３図は切換バルブ部分
の正面図である。 １……水供給管、２，２′……分岐管、３……排水管、
４……吐出部材、５……切換バルブ、６，６′……硬質
の筒状容器、８，８′……柔軟な液体ケース、９，９′
……吐出管

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】１又は複数個の分岐管を有し水道の継手に
   接続される水供給管に排水管を連設し、該排水管の先端
   部に切換バルブを具えた吐出部材を接続する一方、前記
   分岐管の先端部に硬質の筒状容器を該分岐管に連通させ
   て取付け、該容器内に、柔軟で内部に適宜の液体を収容
   し該液体を吐出する吐出管を有する液体ケースを収容す
   ると共に、前記吐出管を前記容器，分岐管，排水管の内
   部を通して前記切換バルブに接続したことを特徴とする
   自動液体吐出装置。