JPH06319187A - 壺を用いたスピーカシステム - Google Patents

壺を用いたスピーカシステム

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JPH06319187A
JPH06319187A JP13976493A JP13976493A JPH06319187A JP H06319187 A JPH06319187 A JP H06319187A JP 13976493 A JP13976493 A JP 13976493A JP 13976493 A JP13976493 A JP 13976493A JP H06319187 A JPH06319187 A JP H06319187A
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JP
Japan
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pot
speaker
speaker unit
adjusting plate
sound
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JP13976493A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Iyama
義之 井山
Hiroyuki Iyama
博之 井山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内調度品、美術品としても観賞に耐え、部
屋や好みに合わせて音質を調整できるハイファイスピー
カシステムを実現する。 【構成】 室内調度品としても価値のある陶磁器製の壺
1と、可聴周波数全帯域スピーカユニット2と音響反射
調整板3からなり、陶磁器製の壺1を底部が下、口部が
上になるように置き、陶磁器製の壺1の口部または口部
に近い内部にスピーカユニット2を開口部が上向きにな
るように設置し、スピーカユニット2の開口部の上方に
平坦または凹状の音響反射調整板3を設け、音を前方に
反射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は観賞用、室内調度品とし
て用いることができるハイファイオーディオ用スピーカ
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピーカシステムはCDプレーヤーや、
テープデッキなどからのソース入力を増幅するアンプリ
ファイヤーの出力端に接続して用いる。従来のハイファ
イオーディオ用スピーカシステムは家電品の販売店や家
庭などですぐに目につくようにように、スピーカユニッ
トを設置する容器(以下エンクロージャと称する)とし
て木製の箱を用い、その前面にスピーカユニットを一個
または複数個設置した構成となっている。上記エンクロ
ージャは可聴周波全帯域で前方の音圧レベルを上げて平
坦化し、箱鳴りを抑制し、特定の周波数に共振しないよ
うに音響設計された、大形で頑丈な構造となっている。
この様なシステムの前面はスピーカユニットの開口面の
露出を無くするため、布製のネットなどでカバーできる
ようになっている。また、別のタイプの従来システムと
しては、エンクロージャとして空洞のガラス球を用い、
その表面に穴を開け、全帯域用スピーカユニットを外向
きに取り付けたタイプがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決しようと
する従来スピーカシステムの課題は次の4点である。 (1)エンクロージャは音質を良くしようとすれば音響
設計された頑丈で大形のものを必要とし、素人が容易に
作ったり、準備したりできるようなものではない。 (2)従来のスピーカシステムは美術工芸品として観賞
できるような物ではない。部屋の調度品として不適切な
場合が多い。とくに、和室には不似合いである。 (3)従来のスピーカシステムではスピーカの設置場所
や部屋、人の好み、曲などによる音質の調整はほとんど
できない。そのため、アンプリファイヤーの周波数特性
を電気的に調整する方法を用いるが、スピーカシステム
の特性は変えることができないので不十分な場合が多
い。場合によっては音質調整のために部屋自体を模様替
えすることさえある。 (4)従来のハイファイスピーカシステムは一般に壁に
密着して設置すると音質が悪くなることから壁から離し
て設置するため、部屋のスペース効率が悪くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカシステ
ムはエンクロージャとしての陶磁器製の壺と可聴周波数
全帯域スピーカユニットと音響反射調整板からなり、上
記陶磁器製の壺を底部が下、口部が上になるように置
き、上記壺の口部に上記スピーカユニットを開口部が上
向きになるように設置し、上記スピーカユニットの開口
部の上部に平坦または凹状の音響反射調整板を設け、聴
く人のいる前方に音を反射させるようにした。なお、上
記スピーカユニットと上記壺の口部は適当な手段によ
り、密閉かほぼ密閉になるようにしている。また上記音
響反射調整板は必要な位置や角度の調整ができる手段を
持っている。
【0005】必要に応じて次のような手段を用いる。 (1)スピーカユニットは上記壺の口部に着脱自在に設
置する。 (2)上記壺の中にウレタンや綿、紙などの詰め物をす
る。 (3)上記音響反射調整板は凹状の陶磁器製どんぶり鉢
のようなものをのを用い、その開口部の一部または全部
をゴム、紙、合成樹脂などのシートで蓋をする。 (3)上記凹状音響反射調整板に多孔質や軟質の材料か
らなる詰め物を詰める。
【0006】
【作用】上記手段により上記課題を下記のように解決す
ることができる。 (1)エンクロージャとして用いる陶磁器製の壺は不定
形であり特定の周波数での共振はほとんどないと言って
よい。また質量が重いため箱鳴りも抑えられる。壺の焼
きの堅さによって音質も変えられる。壺はスピーカ仕様
に指定された程度の内容積であることが望ましいが、小
さくても良質な音が得られる。すなわち、大きさが適当
であれば素人でも美術品の観点から容易に準備できる。 (2)エンクロージャとしての陶磁器製の壺は通常の置
き方で用いるため、スピーカシステムが美術工芸品、調
度品として観賞できる。特に和室や改まった場所、部屋
にも違和感無く設置できる。さらに、スピーカユニット
や音響反射調整板を着脱自在にしておけば、必要なとき
のみスピーカユニットや音響反射調整板を設置でき、通
常は観賞用としてのみ壺を用いることができる。そし
て、壺を取り替えて使用でき、部屋の調度品としての変
化を楽しむことができる。 (3)スピーカユニットを壺から着脱自在にしておけば
部屋の音響特性に合わせて壺の中の詰め物を変え、音を
調節することができる。 (4)音響反射調整板を着脱自在、位置角度調整自在に
してあるので、部屋の音響特性、曲の性質、好みに合わ
せて音響反射調整板の形状、大きさ、角度、および凹状
の音響反射調整板の上記蓋や詰め物を変えることによ
り、音質を調整することができる。さらにリモートコン
トローラにより音響反射調整板の位置、角度などを調整
する手段を付けることにより、曲ごとに音質を変えるこ
ともできる。 (5)本発明のスピーカシステムは上向きに音を出し
て、音響反射調整板により聴く人のいる前方に音を反射
させる方式であるから、壁に密着して置いてもハイファ
イ音が得られる。また音響反射調整板から上方向に漏れ
る音は天井や壁に反射してサラウンド音響効果を高め
る。
【0007】
【実施例】本発明になる構成の実施例の断面図を図1に
示す。図2はその外観図である。1はエンクロージャと
しての陶磁器製の壺、2は可聴周波全帯域をカバーする
スピーカユニットで、一体型であれば複数スピーカの組
み合わせでもよい。3はスピーカ口径程度の音響反射調
整板で、凹状であり蓋7を有するが、蓋7は無くてもよ
く、凹状でなく単なる平板でもよい。この材質形状は特
定の周波数で共振せず、必要な音響反射が得られるもの
であればよい。4は音響反射調整板3の支持手段で位置
角度調整可能であるが、もちろん固定式でもよい。5は
スピーカユニットの縁端部と壺の口との間に挟さみ、壺
内部からの不要な音漏れを無くし、スピーカ取り付け枠
の振動を抑制し、スピーカの座りを良くするためのフィ
ットネス手段である。この一部にはスピーカコード8を
通す隙間または穴を設けている。6は壺の内部に入れた
音響調整手段であり、多孔質のウレタンや綿など望まし
い音質が得られる材料が選ばれる。もちろん無くてもよ
い。
【0008】音響反射調整板3を凹状にするのは、平板
の場合に比べて音響周波数特性が変化して、ステレオの
左右のスピーカからの音のバランスがとり易くなり、雑
音が小さく、純粋で聴きやすい音になる傾向があるため
である。しかも、図1の音響反射調整板3ように凹状の
開口部の一部または全部を適当な材質のシートで蓋7を
するか、凹状の部分に適当な詰め物をすることにより音
響特性を変化できる。従って、実際に試聴しながら部屋
の音響特性に合わせて音響反射調整板3の形状、大き
さ、蓋7などをその場で変え、最も気に入った音が出る
ように調整できる。音響反射調整板3の凹状の部分が深
くなると高音域が低下する傾向にあり、これを補うた
め、全帯域スピーカユニットと同軸に小形のツイータを
追加するなど高音域出力を高く設計したスピーカユニッ
トを用いることもできる。
【0009】本実施例の好適な具体例としては、スピー
カ2としてフォステクス社製の口径20cmで低リーケ
ージフラックス形のフルレンジユニットFE207型を
用い、壺1は口の直径18cmで、内容積約30リット
ルの陶器製とした。6の音響調整手段としては雑誌を数
冊束ねたものを数個用いた。音響反射調整板3として
は、直径約24cmの皿または口径約18cm、深さ約
8cmのどんぶり鉢を用いた。どんぶり鉢を用いる場合
は高音域が低下するのでゴムのシートまたは紙で部分的
に蓋7をし、高音域の反射を多くした。そして、音響反
射調整版3とスピーカユニット2は外見から見えないよ
うに、デザインのよい目の荒い布で覆った。
【0010】図3は本発明の別の実施例で、スピーカユ
ニット2と音響反射調整板3の部分を一体化し、壺1に
対する着脱を容易にした構造のものである。フィットネ
ス手段5にスピーカユニットを固定し、音響反射調整板
3の支持手段4をスピーカユニットの取り付け穴に固定
した。支持手段4はフィットネス手段5に固定してもよ
い。支持手段4としては位置角度調整のため屈曲自在の
金属材料を用い、下端をねじ止めし、上端に音響反射調
整板3を掴み固定する手段を設けた。スピーカコード8
はフィットネス手段5に穴を開けて引き出している。
【0011】図4は本発明の壺1に関する実施例の断面
図である。本発明のスピーカシステム専用に壺1を作る
場合は、口部を多少深く作り、設置したスピーカユニッ
ト2が横から見えないようにする。そしてスピーカユニ
ット2を適正に設置できるように首部のくびれを大きく
している。この場合、スピーカユニット2は取り付け部
の外形が円形のものを用いる。10はスピーカコードを
通すための穴、11は支持手段4を取り付けるための穴
である。
【0012】調度品として好適な壺の口はスピーカユニ
ットの設置に適したものは少ない。図5は壺1の口が小
さい場合の実施例の断面図である。フィットネス手段5
を円筒箱状とし、その底に壺1の口の大きさと同等の穴
を開け、壺1の口の上に接着テープ9により固定した。
スピーカユニット2と壺1の口の間の隙間は十分広いこ
とが必要である。また、壺1が広口の場合はフィットネ
ス手段5を大きくすればよい。
【0013】図6は本発明のさらに別の実施例の断面図
で、壺1の口に近い内部に上向きにスピーカユニット2
を設置したものである。フィットネス手段5は例えば木
製の板で端部は壺1の壁面に固定し、ほぼ密閉してい
る。この方式ではフィットネス手段5に複数のスピーカ
ユニットを並べて設置することもできる。壺1の口に近
い空間が音響反射調整板3の凹状であることと同様の効
果を有するので、音響反射調整板3は小さなものでもよ
く、美術品としての外観を損なうことはない。スピーカ
ユニット2の設置を壺1の口からできない場合は、壺1
の一部を切り開き、設置後切り開いた部分を接着修復し
て行う。
【0014】
【発明の効果】本発明のスピーカシステムにおいてはエ
ンクロージャ1として、陶磁器製の壺を通常の置き方で
用いるので、室内の調度品としても適したハイファイス
ピーカシステムが実現できる。しかも、音響反射調整板
3と音響調整手段6により、部屋や好みによって、音楽
を聴きながら音響特性を容易に調整することができる。
そのため、従来のスピーカシステムでは難しかったオー
ディオシステムの部屋に合った音質の最適化がより容易
になった。なお凹状の音響反射調整板3はエンクロージ
ャ1として木製など壺以外のものを用い、スピーカユニ
ットの開口面を上方向または横方向に向けて設置したス
ピーカシステムに同じ様に用いることができる。この場
合エンクロージャ1の前面は、絵画を架けるなど他の用
途に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の断面図
【図2】 本発明の実施例の外観図
【図3】 本発明のスピーカユニットと音響反射調整板
を一体化した実施例
【図4】 本発明の壺に関する実施例
【図5】 本発明の狭い口の壺用の実施例
【図6】 本発明の壺の内部にスピーカユニットを設置
した実施例 1 陶磁器製の壺 2 スピーカユニット 3 音響反射調整板 4 支持手段 5 フィットネス手段 6 音響調整手段 7 シート状の蓋 8 スピーカコード 9 接着テープ 10 スピーカコードを通す穴 11 支持手段取り付け穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器製の壺と可聴周波数全帯域スピー
    カユニットと音響反射調整板からなり、上記陶磁器製の
    壺を底部が下、口部が上になるように置き、上記壺の口
    部または口部に近い内部に上記スピーカユニットを開口
    部が上向きになるように設置し、上記スピーカユニット
    の開口部の上方に平坦または凹状の音響反射調整板を設
    けたことを特徴とする壺を用いたスピーカシステム
JP13976493A 1993-05-07 1993-05-07 壺を用いたスピーカシステム Pending JPH06319187A (ja)

Priority Applications (1)

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JP13976493A JPH06319187A (ja) 1993-05-07 1993-05-07 壺を用いたスピーカシステム

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JPH06319187A true JPH06319187A (ja) 1994-11-15

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ID=15252854

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2422503A (en) * 2005-01-25 2006-07-26 Nicholas Charles Pocock Portable loudspeaker using household object as acoustic enclosure
JP2015171133A (ja) * 2014-03-11 2015-09-28 サーモス株式会社 スピーカ及びスピーカ用筐体
JP2019216335A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 英継 赤星 スピーカ装置
WO2022211131A1 (ja) 2021-04-01 2022-10-06 グレートウェーブ株式会社 スピーカシステム
JP2023022701A (ja) * 2021-08-03 2023-02-15 株式会社しょうざん 音響装置

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WO2022211131A1 (ja) 2021-04-01 2022-10-06 グレートウェーブ株式会社 スピーカシステム
JP2023022701A (ja) * 2021-08-03 2023-02-15 株式会社しょうざん 音響装置

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