JPH063189B2 - 閉回路流体装置 - Google Patents
閉回路流体装置Info
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- JPH063189B2 JPH063189B2 JP61190290A JP19029086A JPH063189B2 JP H063189 B2 JPH063189 B2 JP H063189B2 JP 61190290 A JP61190290 A JP 61190290A JP 19029086 A JP19029086 A JP 19029086A JP H063189 B2 JPH063189 B2 JP H063189B2
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 title claims description 46
- 210000003734 kidney Anatomy 0.000 claims description 26
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 2
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ポンプ、アクチュエータ、弁等を閉回路を
なすよう接続して構成した閉回路流体装置に関する。
なすよう接続して構成した閉回路流体装置に関する。
従来の技術 例えば、航空機のスポイラは、該スポイラに連結された
アクチュエータと、該アクチュエータに流体を供給する
ポンプと、これらアクチュエータとポンプとを接続する
管路の途中に設けられた安全弁と、からなる閉回路流体
装置によって駆動され、前記ポンプは電動モータによっ
て駆動されるとともに、アクチュエータの移動はフィー
ドバック手段を介して電動モータに伝達されている。
アクチュエータと、該アクチュエータに流体を供給する
ポンプと、これらアクチュエータとポンプとを接続する
管路の途中に設けられた安全弁と、からなる閉回路流体
装置によって駆動され、前記ポンプは電動モータによっ
て駆動されるとともに、アクチュエータの移動はフィー
ドバック手段を介して電動モータに伝達されている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このスポイラは航空機のフライト時に、
所定の静止位置に停止しておく必要があるが、この静止
位置においてはスポイラは空力的に不均衡(下面より上
面の圧力が低い)であるため、大きな負荷を発生する。
また、このとき、ポンプには僅かな漏れがある。このよ
うなことから、前記フィードバック手段は、前記流体漏
れの補償をするとともに空力的不均衡に相当する力をア
クチュエータに常に発生させておくために、電動モー
タ、ポンプを常時微速回転させ、高圧少量の圧油をアク
チュエータに供給していた。この結果、電動モータを長
時間連続運転させなければならず、発熱による故障が発
生して寿命が低下したり、大きなエネルギーロスが生じ
るという問題点があった。
所定の静止位置に停止しておく必要があるが、この静止
位置においてはスポイラは空力的に不均衡(下面より上
面の圧力が低い)であるため、大きな負荷を発生する。
また、このとき、ポンプには僅かな漏れがある。このよ
うなことから、前記フィードバック手段は、前記流体漏
れの補償をするとともに空力的不均衡に相当する力をア
クチュエータに常に発生させておくために、電動モー
タ、ポンプを常時微速回転させ、高圧少量の圧油をアク
チュエータに供給していた。この結果、電動モータを長
時間連続運転させなければならず、発熱による故障が発
生して寿命が低下したり、大きなエネルギーロスが生じ
るという問題点があった。
問題点を解決するための手段 このような問題点は、アルシャルピストン型ポンプに設
けられた一方のキドニーポートを大、小弧状ポートに分
割し、かつ、これら大、小弧状ポートおよび他方のキド
ニーポートとアクチュエータとを接続する管路の途中
に、アクチュエータが高圧少量の流体を必要としている
とき、小弧状ポートから吐出された流体をアクチュエー
タに導くとともに、大弧状ポートから吐出された流体を
低圧側に導き、また、アクチュエータが低圧多量の流体
を必要としているとき、大、小弧状ポートから吐出され
た流体をアクチュエータに導く圧力感応弁を設けること
により解決することができる。
けられた一方のキドニーポートを大、小弧状ポートに分
割し、かつ、これら大、小弧状ポートおよび他方のキド
ニーポートとアクチュエータとを接続する管路の途中
に、アクチュエータが高圧少量の流体を必要としている
とき、小弧状ポートから吐出された流体をアクチュエー
タに導くとともに、大弧状ポートから吐出された流体を
低圧側に導き、また、アクチュエータが低圧多量の流体
を必要としているとき、大、小弧状ポートから吐出され
た流体をアクチュエータに導く圧力感応弁を設けること
により解決することができる。
作用 今、アクチュエータによって例えば航空機のスポイラを
静止位置に停止させているとすると、ポンプの漏れの補
償および前記スポイラの負荷に相当する力をアクチュエ
ータに発生させるために、ポンプからアクチュエータに
高圧少量の流体を常時供給しなければならない。このと
き、ポンプの一方のキドニーポートを大、小弧状ポート
に分割するとともに、圧力感応弁によって大弧状ポート
から吐出された多量の流体を低圧側、例えば、他方のキ
ドニーポート、アキュムレータに導き、バイパスさせ
る。一方、小弧状ポートから吐出された少量の高圧流体
は圧力感応弁によってアクチュエータに導かれ、前記漏
れの補償および力を発生させる。このように、一方のキ
ドニーポートの内、高圧となっているのは小弧状ポート
だけであるため、ポンプの実質稼働部は、その小弧状ポ
ートに対応するピストン機構部のみとなるとともに、実
質的漏洩部もその小弧状ポートに対応する部分のみとな
る。この結果、ポンプの仕事量および漏洩損失が少なく
なって、該ポンプに与える駆動力、例えばポンプを電動
モータで回転させている場合には該電動モータに投入す
る電気エネルギー、を低減させることができる。次に、
アクチュエータを例えば引つ込める場合には、低圧多量
の流体が必要となるが、この場合には、圧力感応弁が切
り換わり、大、小両弧状ポートから吐出された流体がア
クチュエータに供給される。
静止位置に停止させているとすると、ポンプの漏れの補
償および前記スポイラの負荷に相当する力をアクチュエ
ータに発生させるために、ポンプからアクチュエータに
高圧少量の流体を常時供給しなければならない。このと
き、ポンプの一方のキドニーポートを大、小弧状ポート
に分割するとともに、圧力感応弁によって大弧状ポート
から吐出された多量の流体を低圧側、例えば、他方のキ
ドニーポート、アキュムレータに導き、バイパスさせ
る。一方、小弧状ポートから吐出された少量の高圧流体
は圧力感応弁によってアクチュエータに導かれ、前記漏
れの補償および力を発生させる。このように、一方のキ
ドニーポートの内、高圧となっているのは小弧状ポート
だけであるため、ポンプの実質稼働部は、その小弧状ポ
ートに対応するピストン機構部のみとなるとともに、実
質的漏洩部もその小弧状ポートに対応する部分のみとな
る。この結果、ポンプの仕事量および漏洩損失が少なく
なって、該ポンプに与える駆動力、例えばポンプを電動
モータで回転させている場合には該電動モータに投入す
る電気エネルギー、を低減させることができる。次に、
アクチュエータを例えば引つ込める場合には、低圧多量
の流体が必要となるが、この場合には、圧力感応弁が切
り換わり、大、小両弧状ポートから吐出された流体がア
クチュエータに供給される。
実施例 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図面において、1はアキシャルピストン型ポンプ2のタ
イミングプレートであり、このタイミングプレート1の
中央面3の両側には半円弧状のキドニーポート4、5が
それぞれ形成され、これらキドニーポート4、5は前記
ポンプ2のシリンダバレルの回転方向が変化することに
より、吐出側、吸入側のいずれかとなる。現段階では、
一方のキドニーポート4(中央面3の右側のポート)が
吐出側と、他方のキドニーポート5(中央面3の左側の
ポート)が吸入側となっている。前記一方のキドニーポ
ート4は第1、第2大弧状ポート6、7の2個のポート
からなる大弧状ポート8と、大弧状ポート8よりかなり
小さく1〜2個のシリンダ室と連通する小弧状ポート9
と、に分割されている。20は圧力感応弁であり、この
圧力感応弁20のケース21には第1、第2、第3、第
4ポート22、23、24、25を有するスプール室2
6が形成され、このスノプール室26内には第1、第
2、第3ランド27、28、29およびスプリング受け
30を有するスプール31が軸方向に移動可能に収納さ
れている。このスプール31の一端面より一方側のスプ
ール室26はパイロット室36となり、また、ケース2
1の他方側にはスプール室26に連通するスプリング室
37が形成されている。このスプリング室37内には段
差38に当接する受け39が収納されるとともに、この
受け39とスプリング室37の他端壁との間には第1ス
プリング40が、また、前記スプリング受け30と受け
39との間には第2スプリング41が介装されている。
46はアクチュエータとしての片側ロッドシリンダであ
り、このシリンダ46のシリンダ室47はピストン48
によりロッド側の第1室49とヘッド側の第2室50と
に分割されている。そして、前記ピストン48のロッド
側受圧面積Arをヘッド側受圧面積Ahで除した値がXであ
るとすると、前記第1大弧状ポート6の面積Bdと小弧状
ポート9の面積Bsとの合計面積Bcを他方のキドニーポー
ト5の面積Btで除した値が前記値Xと等しくなるよう、
前記第1大弧状ポート6、小弧状ポート9の大きさを決
定する。前記シリンダ46のピストンロッド51の先端に
は、例えば航空機のスポイラが連結されている。55は前
記大弧状ポート8、小弧状ポート9、キドニーポート5
およびシリンダ46を接続する管路であり、この管路55の
途中には前記圧力感応弁20が設けられている。57は管路
55の途中に介装された逆止弁であり、この逆止弁57はス
プリング室37内のパイロット圧によって開となり、スプ
ール31の切り換わり時における流体の流れを円滑にす
る。59は第2大弧状ポート7に接続されたアキュムレー
タであり、このアキュムレータ59と第1大弧状ポート6
との間の管路55には逆止弁60が、また、アキュムレータ
59とキドニーポート5との間の管路55には逆止弁61が介
装されている。前記ポンプ2には該ポンプ2を駆動する
電動モータ81が連結され、この電動モータ81と前記ピス
トンロッド51とはフィールドバック手段82を介して連結
されている。
イミングプレートであり、このタイミングプレート1の
中央面3の両側には半円弧状のキドニーポート4、5が
それぞれ形成され、これらキドニーポート4、5は前記
ポンプ2のシリンダバレルの回転方向が変化することに
より、吐出側、吸入側のいずれかとなる。現段階では、
一方のキドニーポート4(中央面3の右側のポート)が
吐出側と、他方のキドニーポート5(中央面3の左側の
ポート)が吸入側となっている。前記一方のキドニーポ
ート4は第1、第2大弧状ポート6、7の2個のポート
からなる大弧状ポート8と、大弧状ポート8よりかなり
小さく1〜2個のシリンダ室と連通する小弧状ポート9
と、に分割されている。20は圧力感応弁であり、この
圧力感応弁20のケース21には第1、第2、第3、第
4ポート22、23、24、25を有するスプール室2
6が形成され、このスノプール室26内には第1、第
2、第3ランド27、28、29およびスプリング受け
30を有するスプール31が軸方向に移動可能に収納さ
れている。このスプール31の一端面より一方側のスプ
ール室26はパイロット室36となり、また、ケース2
1の他方側にはスプール室26に連通するスプリング室
37が形成されている。このスプリング室37内には段
差38に当接する受け39が収納されるとともに、この
受け39とスプリング室37の他端壁との間には第1ス
プリング40が、また、前記スプリング受け30と受け
39との間には第2スプリング41が介装されている。
46はアクチュエータとしての片側ロッドシリンダであ
り、このシリンダ46のシリンダ室47はピストン48
によりロッド側の第1室49とヘッド側の第2室50と
に分割されている。そして、前記ピストン48のロッド
側受圧面積Arをヘッド側受圧面積Ahで除した値がXであ
るとすると、前記第1大弧状ポート6の面積Bdと小弧状
ポート9の面積Bsとの合計面積Bcを他方のキドニーポー
ト5の面積Btで除した値が前記値Xと等しくなるよう、
前記第1大弧状ポート6、小弧状ポート9の大きさを決
定する。前記シリンダ46のピストンロッド51の先端に
は、例えば航空機のスポイラが連結されている。55は前
記大弧状ポート8、小弧状ポート9、キドニーポート5
およびシリンダ46を接続する管路であり、この管路55の
途中には前記圧力感応弁20が設けられている。57は管路
55の途中に介装された逆止弁であり、この逆止弁57はス
プリング室37内のパイロット圧によって開となり、スプ
ール31の切り換わり時における流体の流れを円滑にす
る。59は第2大弧状ポート7に接続されたアキュムレー
タであり、このアキュムレータ59と第1大弧状ポート6
との間の管路55には逆止弁60が、また、アキュムレータ
59とキドニーポート5との間の管路55には逆止弁61が介
装されている。前記ポンプ2には該ポンプ2を駆動する
電動モータ81が連結され、この電動モータ81と前記ピス
トンロッド51とはフィールドバック手段82を介して連結
されている。
次に、この発明の一実施例の作用について説明する。
今、フライト中であるとすると、航空機のスポイラには
空力的不均衡が生じており、この結果、ピストンロッド
51は突出方向に大きな負荷によって引つ張られている。
しかしながら、このフライト中にあっては、スポイラは
所定の静止位置に停止していなければならないので、第
1室49内は前記負荷とバランスするだけの流体力を発生
させるべく高圧となっている。ここで、一般に、ポンプ
2には常時微量の流体漏れが生じているので、第1室49
内の流体量が時間の経過とともに減少し、このため、シ
リンダ46は常時高圧少量の流体を必要としている。この
ように第1室49内の流体量が減少すると、フィードバッ
ク手段82からの信号により電動モータ81が作動され、ポ
ンプ2が微速回転し高圧流体を吐出する。このとき、パ
イロツト室36は高圧となっているため、スプール31は
第1スプリング40に対抗して他端方向に移動し、第2
ポート23と第3ポート24とを連通し、第3ポート24と第
4ポート25との間を遮断する。このため、第1大弧状ポ
ート6から吐出された多量の流体は圧力感応弁20を通じ
て低圧側のキドニーポート5にバイパスして流入し、第
2大弧状ポート7から吐出された流体はキドニーポート
5と略同圧のアキュムレータ59に流入する。この結果、
第1、第2大弧状ポート6、7が共に低圧となる。一
方、小弧状ポート9から吐出された少量の高圧流体は圧
力感応弁20を通じて第1室49に流入し、前記漏れ分を補
償するとともに、スポイラが発生する負荷に対応する流
体力をシリンダ46に発生させる。このように、極めて僅
かな数のシリンダ室に連通している小弧状ポート9のみ
が高圧となっているので、ポンプの実質稼働部分は、そ
の僅かな数のシリンダ室内のピストン機構部となるとと
もに、ポンプ2の実質的漏洩部も小弧状ポート9に対応
する機構部のみとなる。この結果、単位時間当りにおけ
るポンプ2の仕事量および漏洩量が減少する。このた
め、電動モータ81に対する投入電気エネルギーは少なく
て済み、発熱を抑えることができるとともに、電動モー
タ81の寿命を延ばすことができ、さらに、エネルギーロ
スをも減少させることができる。
空力的不均衡が生じており、この結果、ピストンロッド
51は突出方向に大きな負荷によって引つ張られている。
しかしながら、このフライト中にあっては、スポイラは
所定の静止位置に停止していなければならないので、第
1室49内は前記負荷とバランスするだけの流体力を発生
させるべく高圧となっている。ここで、一般に、ポンプ
2には常時微量の流体漏れが生じているので、第1室49
内の流体量が時間の経過とともに減少し、このため、シ
リンダ46は常時高圧少量の流体を必要としている。この
ように第1室49内の流体量が減少すると、フィードバッ
ク手段82からの信号により電動モータ81が作動され、ポ
ンプ2が微速回転し高圧流体を吐出する。このとき、パ
イロツト室36は高圧となっているため、スプール31は
第1スプリング40に対抗して他端方向に移動し、第2
ポート23と第3ポート24とを連通し、第3ポート24と第
4ポート25との間を遮断する。このため、第1大弧状ポ
ート6から吐出された多量の流体は圧力感応弁20を通じ
て低圧側のキドニーポート5にバイパスして流入し、第
2大弧状ポート7から吐出された流体はキドニーポート
5と略同圧のアキュムレータ59に流入する。この結果、
第1、第2大弧状ポート6、7が共に低圧となる。一
方、小弧状ポート9から吐出された少量の高圧流体は圧
力感応弁20を通じて第1室49に流入し、前記漏れ分を補
償するとともに、スポイラが発生する負荷に対応する流
体力をシリンダ46に発生させる。このように、極めて僅
かな数のシリンダ室に連通している小弧状ポート9のみ
が高圧となっているので、ポンプの実質稼働部分は、そ
の僅かな数のシリンダ室内のピストン機構部となるとと
もに、ポンプ2の実質的漏洩部も小弧状ポート9に対応
する機構部のみとなる。この結果、単位時間当りにおけ
るポンプ2の仕事量および漏洩量が減少する。このた
め、電動モータ81に対する投入電気エネルギーは少なく
て済み、発熱を抑えることができるとともに、電動モー
タ81の寿命を延ばすことができ、さらに、エネルギーロ
スをも減少させることができる。
次に、このようなスポイラは着陸直前に主翼に対して直
立させるが、この場合には、電動モータ81、ポンプ2を
前述と逆方向に回転させ、キドニーポート5から流体を
吐出するとともに第1、第2大弧状ポート6、7、小弧
状ポート9から流体を吸入する。このとき、パイロット
室36は吸入側の小弧状ポート9と連通しているので、ス
プール31は第1スプリング40に押されて図面に示す位置
に復帰する。このため、キドニーポート5から吐出した
流体は第2室50に流入してピストンロッド51を突出させ
るとともに、第1室49から流出した流体は圧力感応弁20
を通じて第1大弧状ポート6および小弧状ポート9に吸
入される。ここで、前述のように、ピストン48のロッド
側受圧面積Arをヘッド側受圧面積Ahで除した値Xと、前
記第1大弧状ポート6の面積Bdと小弧状ポート9の面積
Bsとの合計面積Bcを他方のキドニーポート5の面積Btで
除した値と、が等しいので、流体の給排量に関しては過
不足はなく、この結果、小型軽量の片側ロッドシリンダ
の使用が可能となるとともに、ピストンロッド51の往復
両時における移動速度が一定となり航空機の安全操縦が
容易となる。また、吸入側の第2大弧状ポート7にはア
キュムレータ59から流体が補給される。この状態で、何
らかの理由によりピストンロッド51に大きな負荷が作
用すると、キドニーポート5からの流体圧力が高くなる
が、このとき、スプリング室37内の圧力も高くなるの
で、スプール31が第2スプリング41に対抗して一端方向
に移動し、第1ポート22と第2ポート23とを連通する。
これにより、キドニーポート5がアキュムレータ59およ
び第1、第2大弧状ポート6、7、小弧状ポート9に連
通し、管路55内が異常高圧になるのを防止する。
立させるが、この場合には、電動モータ81、ポンプ2を
前述と逆方向に回転させ、キドニーポート5から流体を
吐出するとともに第1、第2大弧状ポート6、7、小弧
状ポート9から流体を吸入する。このとき、パイロット
室36は吸入側の小弧状ポート9と連通しているので、ス
プール31は第1スプリング40に押されて図面に示す位置
に復帰する。このため、キドニーポート5から吐出した
流体は第2室50に流入してピストンロッド51を突出させ
るとともに、第1室49から流出した流体は圧力感応弁20
を通じて第1大弧状ポート6および小弧状ポート9に吸
入される。ここで、前述のように、ピストン48のロッド
側受圧面積Arをヘッド側受圧面積Ahで除した値Xと、前
記第1大弧状ポート6の面積Bdと小弧状ポート9の面積
Bsとの合計面積Bcを他方のキドニーポート5の面積Btで
除した値と、が等しいので、流体の給排量に関しては過
不足はなく、この結果、小型軽量の片側ロッドシリンダ
の使用が可能となるとともに、ピストンロッド51の往復
両時における移動速度が一定となり航空機の安全操縦が
容易となる。また、吸入側の第2大弧状ポート7にはア
キュムレータ59から流体が補給される。この状態で、何
らかの理由によりピストンロッド51に大きな負荷が作
用すると、キドニーポート5からの流体圧力が高くなる
が、このとき、スプリング室37内の圧力も高くなるの
で、スプール31が第2スプリング41に対抗して一端方向
に移動し、第1ポート22と第2ポート23とを連通する。
これにより、キドニーポート5がアキュムレータ59およ
び第1、第2大弧状ポート6、7、小弧状ポート9に連
通し、管路55内が異常高圧になるのを防止する。
次に、スポイラを静止位置に復帰させるには、低圧多量
の流体をシリンダ46の第1室49に供給し、ピストンロッ
ド51を引っ込める。この場合には、電動モータ81、ポン
プ2の回転方向は最初の状態と同一で、第1、第2大弧
状ポート6、7および小弧状ポート9が吐出側となる。
このとき、ポンプ2の吐出圧は低いのでスプール31は図
面に示す位置で停止しており、このため、第1大弧状ポ
ート6、小弧状ポート9から吐出した流体は第1室49に
流入し、また、第2室50から流出した流体はキドニーポ
ート5に吸入される。ここで、第2大弧状ポート7から
吐出された流体は余るが、この流体はアキュムレータ59
に流入して一時貯蔵される。
の流体をシリンダ46の第1室49に供給し、ピストンロッ
ド51を引っ込める。この場合には、電動モータ81、ポン
プ2の回転方向は最初の状態と同一で、第1、第2大弧
状ポート6、7および小弧状ポート9が吐出側となる。
このとき、ポンプ2の吐出圧は低いのでスプール31は図
面に示す位置で停止しており、このため、第1大弧状ポ
ート6、小弧状ポート9から吐出した流体は第1室49に
流入し、また、第2室50から流出した流体はキドニーポ
ート5に吸入される。ここで、第2大弧状ポート7から
吐出された流体は余るが、この流体はアキュムレータ59
に流入して一時貯蔵される。
なお、前述の実施例においては、大弧状ポート8を第1
大弧状ポート6と第2大弧状ポート7とに分割するとと
もに、第2大弧状ポート7とアキュムレータ59とを接続
し、該アキュムレータ59を逆止弁60、61を介してキドニ
ーポート5、8に接続して片側ロッドシリンダ46の往復
移動速度を同一としたが、この発明においては、アクチ
ュエータが両側ロッドシリンダであるときには、大弧状
ポート8を2個のポートに分割する必要はない。またこ
の場合、前述の実施例のアキュムレータ59、逆止弁60、6
1、圧力感応弁20の第1ポート22およびこれらを接続す
る管路は必ずしも必要ではない。また、前述の実施例に
おいては、一方のキドニーポート4を大、小弧状ポート
に分割したが、この発明においては、他方のキドニーポ
ート5も同様に分割するようにしてもよい。さらに、前
述の実施例においては、この発明をスポイラの駆動装置
に適用したが、この発明を航空機の補助翼の駆動装置あ
るいはランディングギヤーアクチュエータに適用するよ
うにしてもよい。
大弧状ポート6と第2大弧状ポート7とに分割するとと
もに、第2大弧状ポート7とアキュムレータ59とを接続
し、該アキュムレータ59を逆止弁60、61を介してキドニ
ーポート5、8に接続して片側ロッドシリンダ46の往復
移動速度を同一としたが、この発明においては、アクチ
ュエータが両側ロッドシリンダであるときには、大弧状
ポート8を2個のポートに分割する必要はない。またこ
の場合、前述の実施例のアキュムレータ59、逆止弁60、6
1、圧力感応弁20の第1ポート22およびこれらを接続す
る管路は必ずしも必要ではない。また、前述の実施例に
おいては、一方のキドニーポート4を大、小弧状ポート
に分割したが、この発明においては、他方のキドニーポ
ート5も同様に分割するようにしてもよい。さらに、前
述の実施例においては、この発明をスポイラの駆動装置
に適用したが、この発明を航空機の補助翼の駆動装置あ
るいはランディングギヤーアクチュエータに適用するよ
うにしてもよい。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、吐出すべき高
圧流体の量を減少させることができるので、例えばポン
プを駆動する電動モータの寿命を延ばすことができると
ともに、エネルギーの有効利用を図ることもできる。
圧流体の量を減少させることができるので、例えばポン
プを駆動する電動モータの寿命を延ばすことができると
ともに、エネルギーの有効利用を図ることもできる。
図面はこの発明の一実施例を示す一部が記号で表わされ
た概略全体断面図である。 4、5…キドニーポート 8…大弧状ポート、9…小弧状ポート 20…圧力感応弁、46…アクチュエータ 55…管路
た概略全体断面図である。 4、5…キドニーポート 8…大弧状ポート、9…小弧状ポート 20…圧力感応弁、46…アクチュエータ 55…管路
Claims (2)
- 【請求項1】アキシャルピストン型ポンプ2に設けられ
た一方のキドニーポート4を大、小弧状ポート8、9に
分割し、かつ、これら大、小弧状ポート8、9および他
方のキドニーポート5とアクチュエータ46とを接続する
管路55の途中に、アクチュエータ46が高圧少量の流体を
必要としているとき、小弧状ポート9から吐出された流
体をアクチュエータ46に導くとともに、大弧状ポート8
から吐出された流体を低圧側に導き、また、アクチュエ
ータ46が低圧多量の流体を必要としているとき、大、小
弧状ポート8、9から吐出された流体をアクチュエータ
46に導く圧力感応弁20を設けたことを特徴とする閉回路
流体装置。 - 【請求項2】前記アクチュエータ46がロッド51側受圧面
積Arをヘッド48側受圧面積Ahで除した値がXである片側
ロッドシリンダ46であるとき、前記大弧状ポート8をさ
らに第1、第2大弧状ポート6、7に分割するととも
に、第1大弧状ポート6と小弧状ポート9との合計面積
Bcを他方のキドニーポート5の面積Btで除した値が前記
Xと等しくなるようにし、かつ、前記第2大弧状ポート
7をアキュムレータ59に接続するようにした特許請求の
範囲第1項記載の閉回路流体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61190290A JPH063189B2 (ja) | 1986-08-13 | 1986-08-13 | 閉回路流体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61190290A JPH063189B2 (ja) | 1986-08-13 | 1986-08-13 | 閉回路流体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6350680A JPS6350680A (ja) | 1988-03-03 |
JPH063189B2 true JPH063189B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=16255708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61190290A Expired - Fee Related JPH063189B2 (ja) | 1986-08-13 | 1986-08-13 | 閉回路流体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063189B2 (ja) |
-
1986
- 1986-08-13 JP JP61190290A patent/JPH063189B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6350680A (ja) | 1988-03-03 |
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