JPH06317871A - 熱処理可能な画像生成要素の製造方法 - Google Patents

熱処理可能な画像生成要素の製造方法

Info

Publication number
JPH06317871A
JPH06317871A JP6022680A JP2268094A JPH06317871A JP H06317871 A JPH06317871 A JP H06317871A JP 6022680 A JP6022680 A JP 6022680A JP 2268094 A JP2268094 A JP 2268094A JP H06317871 A JPH06317871 A JP H06317871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
photothermographic
composition
heat
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6022680A
Other languages
English (en)
Inventor
Wojciech M Przezdziecki
マリア プルゼドジーキ ウォジシェチ
Jean Z Deruyter
ザイマー デライター ジーン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH06317871A publication Critical patent/JPH06317871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
    • B41M5/337Additives; Binders
    • B41M5/3375Non-macromolecular compounds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/494Silver salt compositions other than silver halide emulsions; Photothermographic systems ; Thermographic systems using noble metal compounds
    • G03C1/498Photothermographic systems, e.g. dry silver
    • G03C1/49836Additives
    • G03C1/49863Inert additives, e.g. surfactants, binders
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/494Silver salt compositions other than silver halide emulsions; Photothermographic systems ; Thermographic systems using noble metal compounds
    • G03C1/498Photothermographic systems, e.g. dry silver
    • G03C1/4989Photothermographic systems, e.g. dry silver characterised by a thermal imaging step, with or without exposure to light, e.g. with a thermal head, using a laser
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/91Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by subbing layers or subbing means

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 追加の塗布工程を必要としないそして、横方
向のカールの問題を効果的に避ける熱処理可能な画像生
成要素の改良された製造方法を提供する。 【構成】 (1)感熱記録画像生成組成物もしくはフォ
トサーモグラフィ画像生成組成物を調製すること、
(2)有機溶剤中で化学量論量の水でポリアルコキシシ
ランを加水分解すること、(3)工程(2)の生成物を
前記感熱記録画像生成組成物もしくはフォトサーモグラ
フィ画像生成組成物に加えること、(4)工程(3)の
生成物の層を支持体に適用すること、(5)前記層を乾
燥すること、そして(6)保護上塗り組成物で前記層を
上塗りすること、の工程から成る感熱記録要素もしくは
フォトサーモグラフィック要素の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に画像生成要
素、特に、熱処理可能な画像生成要素の製造方法に関す
る。より具体的には、本発明は、良好な接着性能を表す
感熱記録層もしくはフォトサーモグラフィック層からな
る画像生成要素の、改良された製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱処理によって画像を生成する、フィル
ムおよびペーパーを含む熱処理可能な画像生成要素は周
知である。これ等の要素は、光に対して要素を像様に露
光し次ぎにその要素を均一に加熱して現像することによ
って画像を生成するフォトサーモグラフィ要素を包含す
る。これらの要素はまた、その要素を像様に加熱して画
像を生成する感熱記録要素も包含する。これらの要素
は、例えば、Research Disclosure、1978年6月、
アイテムNo.17029および米国特許第3,08
0,254号、同3,457,075号および同3,9
33,508号各明細書に記載されている。
【0003】前記熱処理可能画像生成要素の重要な特徴
は、保護上塗り層である。十分に許容できるためには、
それら画像生成要素の保護上塗り層は、(a)熱処理中
に前記要素の層変型に対する耐性を与える、(b)熱処
理中に前記要素の揮発成分の減少を防止もしくは少なく
する、(c)前記要素の製造時、もしくは画像生成およ
び加熱処理の前の前記要素の保存時に、前記要素の一種
類以上の層から上塗り層に、必須の画像成分が移動する
ことを減少もしくは防止する、(d)前記要素の隣接層
に上塗り層が十分に接着することを可能にする、そして
(e)前記要素を製造、保存および処理する際の摩擦き
ずのような、クラッキングおよび望ましくない傷跡のな
い方がよい。
【0004】熱処理可能な画像生成要素のために特に好
ましい上塗り層は、米国特許第4,741,992号明
細書に記載するようなポリ(珪酸)からなる上塗り層で
ある。都合良く、水溶性ヒドロキシル含有モノマーもし
くはポリマーが、ポリ(珪酸)と共に上塗り層に組み込
まれている。米国特許第4,828,971号(198
9年5月9日発行)明細書に記載されるように、ポリ
(珪酸)およびポリ(珪酸)と適合する水溶性ヒドロキ
シル含有モノマーもしくはポリマーの組合せもまた、画
像生成層の反対側の支持体の裏引き層においても有用で
ある。
【0005】熱処理可能な画像生成要素の製造で最も困
難な問題の一つは、保護上塗り層が画像生成層に対し十
分な接着性を典型的に示さないことである。十分な接着
性を達成する問題は、画像生成層が典型的に疎水性であ
ることに対して上塗り層が典型的に親水性である事実に
よって特に増幅される。この問題の、一つの解決法は、
米国特許第4,886,739号(1989年12月1
2日発行)明細書に記載されており、ポリアルコキシシ
ランを、感熱記録もしくはフォトサーモグラフィ画像生
成組成物に加え、内部で加水分解して、画像生成層およ
び上塗り層中に存在するバインダーと架橋することがで
きるSi(OH)4 成分を生成することである。この問
題の、もう一つの解決法は、米国特許第4,942,1
15号(1990年7月17日発行)明細書に記載され
ており、接着性促進層、特に接着促進ターポリマーから
なる層を、画像生成層および上塗り層の間に挟むことで
ある。
【0006】熱処理可能な要素と上塗り層との十分な接
着を提供する問題の公知の解決法は、それ等を商業的に
使用するのを妨げるある欠点を示す。例えば、画像生成
組成物にポリアルコキシシランを組み入れると、要素の
熟成時に接着性は徐々に増加するが、ポリアルコキシシ
ランの内部での加水分解は、ゆっくりであり、その速度
は塗布された層中の水の利用可能性に制約される。さら
に、加水分解の副生成物として生成されるアルコール、
例えばテトラエトキシシランの加水分解によって生成さ
れるエチルアルコールは、浸透性の小さい上塗り層を通
して逃げることができず、支持体中に移動する傾向があ
る。支持体は、典型的にポリエステル(通常、ポリ(エ
チレンテレフタレート)が多い)であり、その支持体中
にアルコールが移動すると、画像生成要素の取扱を非常
に困難にする大変望ましくない横方向のカールを生じ
る。横方向のカールという重大な結果は、程度は非常に
僅かであるが、処理装置がジャミングする。
【0007】望ましくないカールの問題は、米国特許第
4,942,115号明細書に記載される接着促進中間
層を使用することにより少なくすることができるが、し
かしこの解決法は、反対のセンシトメトリー効果を生
じ、その方法を経済的に魅力の乏しいものにする追加の
塗布工程を必要とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】追加の塗布工程を必要
としないそして、横方向のカールの問題を効果的に避け
る熱処理可能な画像生成要素の改良された製造方法を提
供することが、本発明が目指す方向である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、感熱記
録要素もしくはフォトサーモグラフィ要素を、(1)感
熱記録画像生成組成物もしくはフォトサーモグラフィ画
像生成組成物を調製すること、(2)有機溶剤中で化学
量論量の水でポリアルコキシシランを加水分解するこ
と、(3)工程(2)の生成物を感熱記録画像生成組成
物もしくはフォトサーモグラフィ画像生成組成物に加え
ること、(4)工程(3)の生成物の層を支持体に適用
すること、(5)前記層を乾燥すること、そして(6)
保護上塗り組成物で前記層を上塗りすること、の工程か
ら成る改良された方法により製造する。
【0010】本発明の方法では、加水分解工程で用いた
有機溶剤および加水分解工程の副生成物(例えばアルコ
ール)を、画像生成層を乾燥する工程(5)において除
去する。上塗り層を塗布するときには、前記溶剤および
副生成物は画像生成層中には存在しないので、それ等
が、支持体中に移動して、米国特許第4,886,73
9号明細書記載の方法に生じることが見出されているカ
ールする問題を引き起こすことはできない。
【0011】加水分解反応の生成物が画像生成組成物
(それ自身が典型的に一種類以上の有機溶剤を含む)と
適合するように、本発明の方法を用いる加水分解工程で
有機溶剤が用いられる。化学量論量(即ちポリアルコキ
シシラン中のアルコキシ置換基各1モルに対して水1モ
ル)で水を使用する。アルコキシを全て加水分解してア
ルコールにするのに水が不十分であると、支持体に移動
可能なアルコールを生成するという不利益な結果を生じ
るので、望ましくない。加水分解反応に必要な量以上の
過剰な水もまた、感熱記録画像生成組成物もしくはフォ
トサーモグラフィ画像生成組成物に添加した場合に、ヒ
ドロキシ含有ポリマーの凝集を起こす組成物を生じる可
能性があるので望ましくない。
【0012】水の化学量論量は、ポリアルコキシシラン
上のアルコキシ置換基の数に依存する。従って、例え
ば、テトラエトキシシラン、[Si(OC2 5 4
のようなテトラアルコキシシランに関しては、水の化学
量論量は、テトラエトキシシラン1モル当り4モルであ
る。フェニルトリエトキシシラン、[C6 5 Si(O
2 5 3 ]のようなトリアルコキシシランに関して
は、水の化学量論量は、フェニルトリエトキシシラン1
モル当り3モルである。
【0013】
【具体的な態様】本発明の方法は、画像生成組成物に添
加される加水分解されたポリアルコキシシランに適合す
るいずれの熱処理可能な要素にも有用である。熱処理可
能な要素は、黒白画像画像生成要素もしくは色素生成熱
処理可能な画像生成要素となることができる。ポリアル
コキシシランは、特に、乾式物理現像を意図するハロゲ
ン化銀フォトサーモグラフィ要素において有用である。
有用なフォトサーモグラフィ要素の例は、例えば、米国
特許第3,457,075号、同4,459,350
号、同4,264,725号、および同4,741,9
92号の各明細書並びにResearch Disclosure , 197
8年6月、アイテム17029に記載するものを包含す
る。加水分解されたポリアルコキシシランは、バインダ
(好ましくは、ヒドロキシル基を含んで成るバインダ)
中において、反応的に関連する、(a)写真用ハロゲン
化銀(内部におよび/もしくは外部に調製されてい
る)、(b)画像生成化合物[(i)有機銀塩酸化剤
(好ましくは、ベヘン酸銀のような長鎖脂肪酸の銀
塩)、(ii)有機銀塩酸化剤の還元剤(好ましくは、
フェノール性還元剤)の組合せからなるもの]、および
(c)任意の調色剤、を持つ支持体から成る少なくとも
一種類のハロゲン化銀フォトサーモグラフィ要素の画像
生成層において、特に有用である。
【0014】本発明の方法において有用なポリアルコキ
シシラン類は、次ぎの式Iもしくは式IIによって表さ
れるものを包含する: I Si(OR14 II R2 −Si(OR3 3 (式中、R1 およびR3 はそれぞれ、メチル、エチル、
プロピルおよびブチルのような炭素原子数1〜4を持つ
非置換もしくは置換されたアルキルであり、そしてR2
は、メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびn−オク
タデシルまたは非置換もしくは置換されたフェニルのよ
うな炭素原子数1〜22を持つ非置換もしくは置換され
たアルキルである)本発明の目的のための有用なポリア
ルコキシシラン類の具体的な例は、Si(OC2 5
4 、Si(OCH3 4 、C6 5 Si(OC2 5
3 、C6 5 Si(OCH3 3 、NH2 CH2 CH2
CH2 Si(OC253 、NH2 CH2 CH2 CH
2 Si(OCH3 3
【0015】
【化1】
【0016】、およびCH3 (CH2 17Si(OC2
5 3 、を包含する。本発明の熱処理可能な画像生成
要素は、この要素の製造時に適用される少なくとも一種
類の上塗り層を含んで成る。好ましくは上塗り層は、隣
接する画像生成層中の加水分解されたポリアルコキシシ
ランと反応するヒドロキシル基を持つ少なくとも一種類
のポリマーから成る。このことは、画像生成層および隣
接する上塗り層の間の接着性を向上することができる。
【0017】画像生成層および任意の隣接層(例えば上
塗り層)の最適な層厚は、特定の要素、処理条件、熱処
理手段、所望する画像および層の特定の成分のような種
々の因子に依存する。特に有効な画像生成層厚は、典型
的に1〜10μm以内であり、好ましくは3〜7μmで
ある。特に有効な上塗り層厚もまた、典型的に1〜10
μm以内であり、好ましくは1〜3μmである。
【0018】有用な上塗り組成物は、典型的に透明であ
り、無着色である。上塗りが、透明で無着色でないとき
は、その時は、要素が、フォトサーモグラフィ要素の場
合は、画像を提供しかつ見るのに使用される放射線の波
長に対しては少なくとも透過性であることが必要であ
る。この上塗りは、最少濃度、最大濃度、もしくは写真
感度のような、フォトサーモグラフィ要素の場合のセン
シトメトリー特性のような要素の画像特性に著しく反対
の影響を与えない。
【0019】好ましくは、上塗り層組成物は、上塗り層
の50〜90重量%のポリ(珪酸)からなり、そしてポ
リ(珪酸)と適合することができる水溶性ヒドロキシル
含有ポリマーもしくはモノマーから成る。その様な上塗
り組成物は、たとえは、米国特許第4,741,992
号明細書に記載されている。水溶性ヒドロキシル含有ポ
リマーの例は、アクリルアミドポリマー、水溶性セルロ
ース誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、水溶性酢酸
セルロース、およびポリ(ビニルアルコール)である。
部分的に加水分解されているポリ(ビニルアルコール)
が好ましい。
【0020】記載する熱処理可能な画像生成要素は、多
層上塗り層のような多層ポリマー含有層を含むことがで
きる。例えば、熱処理可能な画像生成要素は、セルロー
ス誘導体のようなポリ(珪酸)以外のポリマーから成る
第一上塗り層、並びにポリ(珪酸)およびポリ(ビニル
アルコール)から成る第二上塗り層を含むことができ
る。
【0021】好ましい上塗りは、次式:
【0022】
【化2】
【0023】(式中、xは、少なくとも3〜約600の
範囲内の整数)により表されるポリ(珪酸)50〜90
重量%からなり、そしてまた10〜50%のポリ(ビニ
ルアルコール)を含んで成る。フォトサーモグラフィ要
素は、本質的に写真用ハロゲン化銀から成る感光性成分
から成る。フォトサーモグラフィ材料では、ハロゲン化
銀に由来する潜像銀が、処理時に、記載される画像生成
化合物のために触媒として作用すると信じられている。
写真用ハロゲン化銀の好ましい濃度は、フォトサーモグ
ラフィ材料中のベヘン酸銀1モル当り、写真用ハロゲン
化銀0.01〜10モルの範囲内である。必要ならば、
写真用ハロゲン化銀と組み合せて、他の感光性銀塩も有
効である。好ましい写真用ハロゲン化銀は、塩化銀、臭
化銀、臭塩化銀、臭沃化銀、塩臭沃化銀、およびこれら
ハロゲン化銀の混合物である。非常に微小な粒子の写真
用ハロゲン化銀は、特に有用である。写真用ハロゲン化
銀は、写真の技術分野で公知のいずれの方法によっても
調製することができる。写真用ハロゲン化銀を生成する
その様な方法および写真用ハロゲン化銀の形状は、例え
ば、Research Disclosure , 1978年12月、アイテ
ム17029およびResearch Disclosure ,1978年
6月、アイテム17643に記載されている。平板状粒
子感光性ハロゲン化銀もまた有用であり、例えば、米国
特許第4,435,499号明細書に記載されている。
上記Research Disclosure 刊行物に記載されるように、
写真用ハロゲン化銀を、洗浄しないかもしくは洗浄し
て、化学増感し、カブリを防止し、そして保存中の感度
低下に対して安定にすることができる。例えば、米国特
許第4,457,075号明細書に記載されるようにハ
ロゲン化銀を内部に調製することができ、もしくは写真
の技術分野において公知の方法により外部に調製するこ
とができる。
【0024】フォトサーモグラフィ要素は典型的に、有
機銀塩酸化剤(好ましくは、長鎖脂肪酸の銀塩)を含む
酸化−還元画像生成化合物から成る。その様な有機銀塩
は、照明時の暗色化に対して抵抗性がある。好ましい有
機銀塩酸化剤は、10〜30の炭素数を持つ長鎖脂肪酸
の銀塩である。有用な有機銀塩酸化剤の例は、ベヘン酸
銀、ステアリン酸銀、オレイン酸銀、ラウリン酸銀、ヒ
ドロキシステアリン酸銀、カプリン酸銀、ミリスチン酸
銀、およびパルミチン酸銀である。有機銀塩酸化剤の化
合物もまた有用である。脂肪酸の有機銀塩でない有用な
有機銀塩酸化剤の例は、安息香酸銀およびベンゾトリア
ゾール銀である。
【0025】フォトサーモグラフィ要素中の有機銀塩酸
化剤の最適な濃度は、所望する画像、特定の有機銀塩酸
化剤、特定の還元剤、および特定のフォトサーモグラフ
ィ要素に依存して変動する。有機銀塩酸化剤の好ましい
濃度は、要素中の銀1モル当り、有機銀塩酸化剤0.1
〜100モルの範囲内である。有機銀塩酸化剤の化合物
が存在する場合は、有機銀塩酸化剤の全濃度が、前記の
濃度範囲内であることが好ましい。
【0026】種々の還元剤が、フォトサーモグラフィ要
素において有効である。画像生成化合物の有用な還元剤
の例は、ビス−β−ナフトール類のような置換されたフ
ェノール類およびナフトール類;ヒドロキノン類、ピロ
ガロール類およびカテコール類のようなポリヒドロキシ
ベンゼン類;2,4−ジアミノフェノール類およびメチ
ルアミノフェノール類のようなアミノフェノール類;ア
スコルビン酸、アスコルビン酸ケタール類およびその他
のアスコルビン酸誘導体のようなアスコルビン酸還元
剤;ヒドロキシルアミン還元剤;1−フェニル−3−ピ
ラゾリドンおよび4−メチル−4−ヒドロキシメチル−
1−フェニル−3−ピラゾリドンのような3−ピラゾリ
ドン還元剤;並びにスルホンアミドフェノール類、そし
て米国特許第3,933,508号、同3,801,3
21号各明細書およびResearch Disclosure , 1978
年6月、アイテム17029に記載されるような、フォ
トサーモグラフィ要素に有用であるとして公知のその他
の有機還元剤を包含する。フォトサーモグラフィ要素に
おいて、有機還元剤の化合物もまた有用である。
【0027】フォトサーモグラフィ要素において、好ま
しい有機還元剤は、米国特許第3,801,381号明
細書に記載されるようなスルホンアミドフェノール還元
剤である。有用なスルホンアミド還元剤の例は、2,6
−ジクロロ−4−ベンゼンスルホンアミドフェノール、
ベンゼンスルホンアミドフェノール、および2,6−ジ
ブロモ−4−ベンゼンスルホンアミドフェノール、並び
にそれらの化合物である。
【0028】フォトサーモグラフィ要素中の有機還元剤
の最適な濃度は、特定のフォトサーモグラフィ要素、所
望する画像、処理条件、特定の有機銀塩酸化剤、および
特定のポリアルコキシシランのような因子に依存して変
動する。フォトサーモグラフィ要素は、調色剤(またア
クチベータートナーもしくはトナー促進剤としても知ら
れている)を含んで成るのが好ましい。調色剤の化合物
もまた、フォトサーモグラフィ要素では有用である。有
用な調色剤および調色剤の化合物は、例えば、Research
Disclosure , 1978年6月、アイテム17029、
および米国特許第4,123,282号明細書に記載さ
れている。有用な調色剤の例は、例えば、フタルイミ
ド、N−ヒドロキシフタルイミド、N−カリウム−フタ
ルイミド、スクシンイミド、N−ヒドロキシ−1,8−
ナフタルイミド、フタラジン、1−(2H)−フタラジ
ノンおよび2−アセチルフタラジノンを包含する。
【0029】フォトサーモグラフィ要素では、後処理画
像安定剤および潜像維持安定剤が有用である。写真技術
の分野で公知のいずれの安定剤も上記のフォトサーモグ
ラフィ要素において有効である。有効な安定剤の実際の
例は、例えば米国特許第4,459,350号明細書に
記載されている光分解活性安定剤および安定剤先駆体で
ある。有用な安定剤のその他の例は、米国特許第3,8
77,940号明細書に記載されているような、アゾー
ルチオエーテル類並びにブロックトアゾリンチオン(blo
cked azolinethion)安定剤先駆体およびブロックトカル
バモイル安定剤先駆体を包含する。
【0030】記載する熱処理可能な要素は、単独でもし
くはベヒクルおよびバインダーとして組み合せて、並び
に種々の層中で、種々のコロイドおよびポリマーを含む
のが好ましい。有用な材料は、親水性もしくは疎水性で
ある。それ等は透明もしくは半透明であり、ゼラチン、
ゼラチン誘導体、セルロース誘導体、デキストラン、ア
ラビアゴムのような多糖類、等のような天然物質、並び
にポリ(ビニルピロリドン)のような水溶性ポリビニル
化合物およびアクリルアミドポリマーのような合成高分
子物質の両方を包含する。有用なその他の合成高分子化
合物は、ラテックス形状のような分散されたビニル化合
物および特に写真要素の寸法安定性を高めるものを包含
する。有効なポリマーは、アルキルアクリレートおよび
メタクリレートようなアクリレート類、アクリル酸、ス
ルホアクリレート、並びに架橋結合部位を持つものの水
不溶性ポリマーを包含する。好ましい高分子材料および
樹脂は、ポリ(ビニルブチラール)、酢酸セルロースブ
チレート、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(ビニ
ルピロリドン)、エチルセルロース、ポリスチレン、ポ
リ(塩化ビニル)、塩化ゴム、ポリイソブチレン、ブタ
ジエン−スチレンコポリマー、塩化ビニルおよび酢酸ビ
ニルのコポリマー、塩化ビニリデンおよび酢酸ビニルの
コポリマー、ポリ(ビニルアルコール)並びにポリカー
ボネートを包含する。
【0031】記載するフォトサーモグラフィ要素および
感熱記録要素は、有効な画像の生成を助けるとして知ら
れている添加剤を含むことができる。フォトサーモグラ
フィ要素は、Research Disclosure , 1978年12
月、アイテム17643およびResearch Disclosure ,
1978年12月、アイテム17029に記載されてい
るような、感度増加化合物として機能する現像改質剤、
増感色素、硬化剤、帯電防止剤、可塑剤および潤滑剤、
塗布助剤、蛍光増白剤、吸収およびフィルター色素を含
むことができる。
【0032】熱処理可能な要素は、種々の支持体を含ん
で成ることができる。有用な支持体の例は、ポリ(ビニ
ルアセタール)フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
(エチレンテレフタレート)フィルム、ポリカーボネー
トフィルムおよび関連するフィルム並びに樹脂材料、並
びに紙、ガラス、金属および熱処理温度に耐えるその他
の支持体である。
【0033】熱処理可能な要素の層を、ディップコーテ
ィング、エアナイフコーティング、カーテンコーティン
グもしくはホッパーを用いた押出コーティングを包含す
る写真の技術分野で公知の塗布方法によって支持体上に
塗布する。必要ならば、2以上の層を同時に塗布する。
分光増感色素は、フォトサーモグラフィ要素に追加の感
度を与えるために有効である。有用な増感色素は、例え
Research Disclosure , 1978年12月、アイテム
17029およびResearch Disclosure , 1978年1
2月、アイテム17643に記載されている。
【0034】記載するフォトサーモグラフィ要素は、露
光および処理の前にフォトサーモグラフィ要素を安定に
するのを助ける熱安定剤を含んでなるのが好ましい。そ
のような熱安定剤は、貯蔵中にフォトサーモグラフィ要
素の安定性を改良することができる。好ましい熱安定剤
は、2−ブロモ−2−p−トリスルホニルアセトアミド
のような2−ブロモ−2−アリールスルホニルアセトア
ミド、2−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾチア
ゾール、および6−メチルもしくは6−フェニル−2,
4−ビス(トリブロモメチル)−s−トリアジンのよう
な6位置換された2,4−ビス(トリブロモメチル)−
s−トリアジンである。
【0035】熱処理可能な要素を、種々のエネルギー形
態によって露光する。フォトサーモグラフィ要素の場合
では、このエネルギー形態は、写真用ハロゲン化銀が、
感受性を有するものを包含し、そして電磁スペクトルの
紫外、可視および赤外領域、並びに電子ビームおよびベ
ータ線、ガンマ線、X線、アルファ粒子、中性子線並び
にレーザーで作られる非コヒーレント(位相が異なる)
もしくはコヒーレント(同位相)のいずれかの形態の粒
子線(波状)エネルギーのその他の形態を包含する。露
光は、写真用ハロゲン化銀の分光増感に従って、モノク
ロマチック、オルソクロマチック、もしくはパンクロマ
チックである。像様露光は、フォトサーモグラフィ要素
中に現像可能な潜像を生成するのに十分な時間および強
度であることが好ましい。
【0036】フォトサーモグラフィ要素を像様露光した
後、熱処理温度に要素全体を単に加熱することにより生
じた潜像を現像する。この単に全体的に加熱すること
は、フォトサーモグラフィ要素を、画像が生成するまで
(例えば、約0.5〜約60秒以内)、約90℃〜18
0℃の範囲内の温度に加熱することを含む。熱処理温度
を高くしたり低くしたりすることにより、処理時間を短
くしたり長くすることは有効である。好ましい熱処理温
度は、約100℃〜約130℃の範囲内である。
【0037】感熱記録要素の場合では、画像生成のため
の熱エネルギー源および方法は、感熱記録画像生成技術
の分野において公知であるいずれの像様熱露光源および
方法とすることができる。感熱記録画像生成方法は、例
えば、赤外線加熱方法、レーザー、マイクロウエーブ加
熱方法等である。フォトサーモグラフィおよび感熱記録
画像生成の技術の分野において公知の加熱方法は、露光
済のフォトサーモグラフィ要素に所望する処理温度を提
供するのに有効である。加熱方法は、例えば、簡単な加
熱板、アイロン、ローラー、加熱ドラム、マイクロウエ
ーブ加熱方法、加熱空気等である。
【0038】熱処理は、圧力および湿度の雰囲気条件下
で行われるのが好ましい。大気圧および大気湿度外の条
件も有効である。熱処理可能な要素成分を、所望する画
像を与える要素中のいずれの場所にも置くことができ
る。必要ならば、一種類以上の成分を要素中の一種類以
上の層に置くことができる。例えば、ある場合では、還
元剤、調色剤、安定剤および/もしくはその他の添加剤
を、要素のフォトサーモグラフィ画像生成層上の上塗り
層に、ある割合で含むことが望ましい。ある場合では、
このことは、添加物が要素の画像生成層中を移動するこ
とを少なくする。
【0039】画像生成化合物の成分が、所望する画像を
生成するためにお互いに「組合わさる」ことが必要であ
る。「組合わさる」の語は、本明細書では、フォトサー
モグラフィ要素中で、写真用ハロゲン化銀と画像生成化
合物とが、所望する処理そして有効な画像を生成するこ
とを可能にする、お互いに関連する、位置にあることを
意味する。上記のように、本発明の改良された方法は: (1)感熱記録画像生成組成物もしくはフォトサーモグ
ラフィ画像生成組成物を調製すること、(2)有機溶剤
中で化学量論量の水でポリアルコキシシランを加水分解
すること、(3)工程(2)の生成物を感熱記録画像生
成組成物もしくはフォトサーモグラフィ画像生成組成物
に加えること、(4)工程(3)の生成物の層を支持体
に適用すること、(5)前記層を乾燥すること、そして
(6)保護上塗り組成物で前記層を上塗りすること、の
工程から成る。
【0040】本発明の方法の工程(1)は、すでに記載
したように通常の実施方法により行われる。工程(2)
のポリアルコキシシランの加水分解は、例えば、ガラス
性容器もしくはステンレス性容器のような適切ないずれ
の反応容器で実施することができる。加水分解を実施す
る時間および温度条件は、典型的に室温で2〜6時間で
ある。この工程では、画像生成組成物と適合するいずれ
の水混和性有機溶剤をも使用することができる。好まし
い有機溶剤の例は、ケトン類、アルコール類、エステル
類、エーテル類、グリコール類、およびグリコールエー
テル類を包含する。特に好ましい有機溶剤は、ケトン類
であり、特にアセトンおよび4−メチル−2−ペンタノ
ンが好ましい。
【0041】大気圧下で50℃〜150℃の範囲の沸点
を持つ有機溶剤を用いることが、本発明の前記方法にお
いては特に好ましい。加水分解反応を促進するために、
反応速度を速める触媒を用いることは特に有効である。
この目的に有効な触媒は、塩酸もしくは硫酸のような鉱
酸並びにp−トルエンスルホン酸、樟脳スルホン酸、ト
リフルオロ酢酸、パルミチン酸、およびそれらの混合物
を包含する。
【0042】加水分解反応に影響を与える因子は、アル
コキシ基の特定の有機基、溶剤、触媒、温度および濃度
を含む。加水分解されたポリアルコキシシランを、工程
(3)で、画像生成層および隣接層の間の接着を改良す
るのに十分な量で、画像生成組成物に添加する。添加す
る加水分解されたポリアルコキシシランの量は、画像生
成組成物の全量に対して、典型的に、約1〜約25重量
%の範囲であり、より好ましくは、約5〜約15重量%
の範囲である。
【0043】本発明の方法における工程(4)、(5)
および(6)は、当該技術分野の通常の実施に従って行
われる。乾燥工程の適切な時間および温度は、60〜8
0℃で、1〜10分である。この乾燥条件を用いると、
確実に、有機溶剤および加水分解反応の副生成物が、上
塗り層を適用する前に画像生成層から実質的に全て除去
される。
【0044】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳しく説
明する。以下の実施例では、テトラエトキシシランを
「TEOS」といい、有機溶剤中で化学量論量の水で加
水分解されたテトラエトキシシランを「予備加水分解し
たTEOS」いう。
【0045】例1 フォトサーモグラフィ組成物をポリ(エチレンテレフタ
レート)支持体上に塗布し、乾燥して次ぎの組成のフォ
トサーモグラフィ層を作成した: 成分 g/m2 ベヘン酸銀 0.861 HgBr2 0.001 AgBr 0.43 NaI 0.038 スクシンイミド 0.452 *界面活性剤 0.02 2−ブロモ−2−p−トリルスルホニルアセトアミド 0.065 2,4ビス(トリクロロメチル)−6−(1−ナフト)−S− トリアジン 0.065 **バインダー 4.30 増感色素 0.005 4−ベンゼンスルホンアミドフェノール 1.07 予備加水分解したTEOS 以下に指示する量 *SF−96の商品名でGeneral Electr
ic Companyから市販されているポリシロキサ
ン流体。 **BUTVAR B−76樹脂の商品名でMonsa
nto Companyから市販されているポリ(ビニ
ルプチラール)。
【0046】使用した予備加水分解したTEOS組成物
は、次ぎの通りであった: 蒸留水 72.0g(4モル) p−トルエンスルホン酸 1.4g アセトン 200.0g TEOS 208.0g(1モル) フォトサーモグラフィ層に次ぎの組成の保護上塗り層を
与える: ***ELVANOL 52/22樹脂 − 1.07g/m2 ポリ(珪酸) − 1.35g/m2 メチルメタクリレートビーズ − 0.054g/m2 ***ELVANOL 52/22は、E.I.duP
ont deNemours Companyから市販
されているポリ(ビニルアルコール)樹脂の商標であ
る。
【0047】予備加水分解したTEOSを、フォトサー
モグラフィ組成物に添加した効果を評価するため、次ぎ
の表Iに指示する予備加水分解したTEOSの含有量
で、テストサンプルを調製した。各サンプルを露光し、
処理し、そして次ぎのテープT 1 、T2 およびT3 を用
いる接着テストで評価した。 テープ* 接着強度(g/1.9cm) T1 −SCOTCH Magic Tape #811 25 T2 −SCOTCH Magic Tape #810 250 T3 −HIGHLAND 3m 5910 透明テープ 450 *これらのテープは、Minnesota Minin
g and Manufacturing Compa
nyから市販されている。
【0048】接着テストでは、前記テープをサンプルに
積層して、その後約180度の角度で引き離した。その
表面を調べて、次ぎの格付けに従って評価した。 S − 剥離 PS − 部分的に剥離 NS − 剥離無し 次ぎの表Iにおいて、予備加水分解したTEOS濃度レ
ベル1.00は、2g/m2 のTEOSに等しい。
【0049】 表I テストNo. 予備加水分解した 接着テスト TEOS濃度 1 2 3 1 0 NS S S 2 0.25 NS NS S 3 0.50 NS NS NS 4 0.75 NS NS NS 5 1.00 NS NS NS 表Iのデータによって表されるように、予備加水分解し
たTEOSを十分な量添加すると、上塗り層とフォトサ
ーモグラフィ層との間の良好な接着を得ることができ
る。従って、例えば、0.5以上の予備加水分解したT
EOSレベルでは最も強い接着強度を持つテープでも、
剥離は生じなかった。さらに、前記フォトサーモグラフ
ィ要素は、処理装置でジャミングを起こす横方向の過度
のカールを示す傾向が無かった。
【0050】例2 フォトサーモグラフィ層にパルミチン酸0.25g/m
2 与えるのに十分な量で、パルミチン酸を、予備加水分
解したTEOS組成物に加えたこと以外は例1を繰返
し、そして、露光して処理した材料よりもむしろ生フィ
ルムに対して接着テストを行った。Dedio等の米国
特許第4,857,439号明細書(1989年8月1
5日発行)に表されるように、潜像安定性を改良する目
的のために、パルミチン酸および類似のカルボン酸を、
フォトサーモグラフィ要素に組み込むことができる。得
られた結果を次ぎの表IIに表す: 表II テストNo. 予備加水分解した 接着テスト TEOS濃度 1 2 3 6 0 S S S 7 0.25 PS S S 8 0.50 NS NS NS 9 0.75 NS NS NS 表IIのデータによって示されるように、予備加水分解
したTEOS組成物を十分な量添加すると、生フィルム
に関して非常に改良された接着を得ることができる。さ
らに、生フィルムは、横方向の過度のカールを示す傾向
が無かった。
【0051】上記の例によって示されるように、本発明
の改良された方法は、望ましくない横方向のカールを生
じること無しに良好な接着を与える。このことは、ポリ
アルコキシシランを画像生成組成物と組み合せる前に、
内部での加水分解によって生じる副生成物を避けるため
にポリアルコキシシランを予備加水分解する技法によっ
て達成される。本発明では、米国特許第4,942,1
15号明細書に記載するような追加の塗布工程を必要と
しないので、改良されたこの方法は、より経済的に魅力
がある。
【0052】本発明の好ましい態様を特に詳細に記載し
たが、本発明の精神および範囲内で変更および改造が可
能であることは、理解されるであろう。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱記録要素もしくはフォトサーモグラ
    フィック要素の製造方法であって、(1)感熱記録画像
    生成組成物もしくはフォトサーモグラフィ画像生成組成
    物を調製すること、(2)有機溶剤中で化学量論量の水
    でポリアルコキシシランを加水分解すること、(3)工
    程(2)の生成物を前記感熱記録画像生成組成物もしく
    はフォトサーモグラフィ画像生成組成物に加えること、
    (4)工程(3)の生成物の層を支持体に適用するこ
    と、(5)前記層を乾燥すること、そして(6)保護上
    塗り組成物で前記層を上塗りすること、の工程から成る
    前記製造方法。
JP6022680A 1993-02-22 1994-02-21 熱処理可能な画像生成要素の製造方法 Pending JPH06317871A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US020911 1993-02-22
US08/020,911 US5294526A (en) 1993-02-22 1993-02-22 Method for the manufacture of a thermally processable imaging element

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06317871A true JPH06317871A (ja) 1994-11-15

Family

ID=21801248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6022680A Pending JPH06317871A (ja) 1993-02-22 1994-02-21 熱処理可能な画像生成要素の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5294526A (ja)
EP (1) EP0613045B1 (ja)
JP (1) JPH06317871A (ja)
DE (1) DE69400450T2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5422234A (en) * 1994-03-16 1995-06-06 Eastman Kodak Company Thermally processable imaging element including an adhesive interlayer comprising a polymer having epoxy functionality
US5418120A (en) * 1994-03-16 1995-05-23 Eastman Kodak Company Thermally processable imaging element including an adhesive interlayer comprising a polyalkoxysilane
EP0704318A1 (en) * 1994-09-27 1996-04-03 Minnesota Mining And Manufacturing Company Imaging method for thermal-sensitive material
DE69520927T2 (de) * 1994-10-14 2001-11-15 Agfa-Gevaert N.V., Mortsel Empfangselement für die thermische Farbstoffübertragung
EP0713133B1 (en) * 1994-10-14 2001-05-16 Agfa-Gevaert N.V. Receiving element for use in thermal transfer printing
WO1996015478A2 (en) * 1994-11-16 1996-05-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Photothermographic element with improved adherence between layers
US5928857A (en) * 1994-11-16 1999-07-27 Minnesota Mining And Manufacturing Company Photothermographic element with improved adherence between layers
US5494863A (en) * 1994-12-13 1996-02-27 Vortec Corporation Process for nuclear waste disposal
US5891610A (en) * 1996-11-22 1999-04-06 Eastman Kodak Company Thermally processable imaging element with improved adhesion of the overcoat layer
EP0844518B1 (en) * 1996-11-22 2003-01-22 Eastman Kodak Company Thermally processable imaging element with improved adhesion of the overcoat layer
US20050003315A1 (en) * 2003-06-06 2005-01-06 Agfa-Gevaert Binders for use in the thermosensitive elements of substantially light-insensitive thermographic recording materials
EP1484641A1 (en) * 2003-06-06 2004-12-08 Agfa-Gevaert Binders for use in the thermosensitive elements of substantially light-insensitive thermographic recording materials.

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4741992A (en) * 1986-09-22 1988-05-03 Eastman Kodak Company Thermally processable element comprising an overcoat layer containing poly(silicic acid)
US4828971A (en) * 1988-03-24 1989-05-09 Eastman Kodak Company Thermally processable element comprising a backing layer
US4857439A (en) * 1988-04-04 1989-08-15 Eastman Kodak Company Photothermographic element and process
US4886739A (en) * 1988-08-10 1989-12-12 Eastman Kodak Company Thermally processable imaging element and process
US4942115A (en) * 1989-04-24 1990-07-17 Eastman Kodak Company Thermally processable imaging element comprising an overcoat layer

Also Published As

Publication number Publication date
DE69400450D1 (de) 1996-10-10
EP0613045B1 (en) 1996-09-04
DE69400450T2 (de) 1997-04-17
EP0613045A1 (en) 1994-08-31
US5294526A (en) 1994-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2690351B2 (ja) 裏打ち層を含んでなる熱加工性要素
JP3737818B2 (ja) 導電層及びバッキング層を含んでなる感熱処理性画像形成要素
US3874946A (en) Photothermographic element, composition and process
JPH0843988A (ja) 熱処理可能なイメージング要素
EP0395164B1 (en) Thermally processable imaging element comprising an overcoat layer
US4886739A (en) Thermally processable imaging element and process
US4459350A (en) Photothermographic material and processing comprising a substituted triazine
JPH06317871A (ja) 熱処理可能な画像生成要素の製造方法
US5264334A (en) Thermally processable imaging element comprising a barrier layer
JPH07319106A (ja) 接着性中間層を含む熱処理性画像形成要素
EP0336688B1 (en) Photothermographic element and process
JP3902301B2 (ja) 熱処理性画像形成要素
US5714311A (en) Thermally processable imaging element comprising aryliodonium compounds
JP3241909B2 (ja) フォトサーモグラフィ要素の処理方法
JP3902302B2 (ja) 熱処理性画像形成要素
JPH08320533A (ja) フォトサーモグラフィー要素
US5965347A (en) Thermally processable imaging element having improved physical properties
JPH08314060A (ja) フォトサーモグラフィー要素