JPH0631740A - ホース製造用マンドレル - Google Patents
ホース製造用マンドレルInfo
- Publication number
- JPH0631740A JPH0631740A JP21564292A JP21564292A JPH0631740A JP H0631740 A JPH0631740 A JP H0631740A JP 21564292 A JP21564292 A JP 21564292A JP 21564292 A JP21564292 A JP 21564292A JP H0631740 A JPH0631740 A JP H0631740A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mandrel
- hose
- filler
- mixed
- resin
- Prior art date
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- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 マンドレルを内部に挿入させた状態で加熱・
加硫されたホースからマンドレルを抜き取るに際して、
マンドレル表面及びホース内面の何れにも傷を発生させ
ず且つマンドレルを円滑に抜き出せるようにする。 【構成】 マンドレル20構成用の材料中に所定粒度の
充填材22を混合し、その混合材料を押出成形してマン
ドレル20を成形することによりマンドレル20表面に
上記充填材による凹凸を付与し、マンドレル20表面を
梨地状とする。そしてこのマンドレル20を用いてホー
ス10製造を行う。
加硫されたホースからマンドレルを抜き取るに際して、
マンドレル表面及びホース内面の何れにも傷を発生させ
ず且つマンドレルを円滑に抜き出せるようにする。 【構成】 マンドレル20構成用の材料中に所定粒度の
充填材22を混合し、その混合材料を押出成形してマン
ドレル20を成形することによりマンドレル20表面に
上記充填材による凹凸を付与し、マンドレル20表面を
梨地状とする。そしてこのマンドレル20を用いてホー
ス10製造を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はホース製造用マンドレ
ルに関する。
ルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
ホース製造工程では、押出機のヘッドにコア型としての
マンドレル(例えば樹脂製のマンドレル)を通しつつ、
押出機からホース材料を押し出してマンドレル表面を被
覆する状態に成形し、そしてその成形物をマンドレルご
と加熱・加硫等処理を施す。
ホース製造工程では、押出機のヘッドにコア型としての
マンドレル(例えば樹脂製のマンドレル)を通しつつ、
押出機からホース材料を押し出してマンドレル表面を被
覆する状態に成形し、そしてその成形物をマンドレルご
と加熱・加硫等処理を施す。
【0003】ここでホース内部に挿入された状態のマン
ドレルは、その後ホースより抜き出されることとなる
が、その抜取方法として、マンドレル端面に所定の水圧
(例えば50〜300kgf/cm2)をかけてその水
圧の作用によりこれをホースより抜き出す方法が用いら
れている。
ドレルは、その後ホースより抜き出されることとなる
が、その抜取方法として、マンドレル端面に所定の水圧
(例えば50〜300kgf/cm2)をかけてその水
圧の作用によりこれをホースより抜き出す方法が用いら
れている。
【0004】このときマンドレルは、その端面に作用す
る大きな水圧によって長いホース(例えば80〜150
m)から勢い良く抜き出される。その際、マンドレル表
面とホース内面との間に摩擦熱が発生する。
る大きな水圧によって長いホース(例えば80〜150
m)から勢い良く抜き出される。その際、マンドレル表
面とホース内面との間に摩擦熱が発生する。
【0005】このマンドレルの抜出しはホースの加熱・
加硫後に行われることから、マンドレル抜出時にホース
及びマンドレル自身の有する熱にこの摩擦熱が加わり、
それら熱の作用及びマンドレルとホース内面との相対的
な摩擦摺接により、ホース内面に或いはマンドレル表面
に傷が付くといった問題が生じていた。
加硫後に行われることから、マンドレル抜出時にホース
及びマンドレル自身の有する熱にこの摩擦熱が加わり、
それら熱の作用及びマンドレルとホース内面との相対的
な摩擦摺接により、ホース内面に或いはマンドレル表面
に傷が付くといった問題が生じていた。
【0006】特に最内層として薄い樹脂層を有する冷媒
輸送用ホースにあっては、マンドレル抜出時にこの樹脂
層に傷が付き易く、ホースの品質信頼性を低下させる要
因となっていた。
輸送用ホースにあっては、マンドレル抜出時にこの樹脂
層に傷が付き易く、ホースの品質信頼性を低下させる要
因となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のホース製造用マ
ンドレルはこのような課題を解決するために案出された
ものであり、その要旨は、マンドレル構成用の材料中に
所定粒度の充填材を混合し、その混合材料を押出成形等
所定の成形手法で成形して、表面に前記充填材による凹
凸を付与し、表面梨地状と成ることにある。
ンドレルはこのような課題を解決するために案出された
ものであり、その要旨は、マンドレル構成用の材料中に
所定粒度の充填材を混合し、その混合材料を押出成形等
所定の成形手法で成形して、表面に前記充填材による凹
凸を付与し、表面梨地状と成ることにある。
【0008】
【作用及び発明の効果】上記マンドレルはホース内面を
成形するための成形型として用いられるものであり、従
ってその表面は平滑である方がホース内面の精度を高く
できるし、またホースからの抜取性も良好であると考え
られていた。
成形するための成形型として用いられるものであり、従
ってその表面は平滑である方がホース内面の精度を高く
できるし、またホースからの抜取性も良好であると考え
られていた。
【0009】しかしながら本発明者の実験によると、マ
ンドレル表面はある程度凹凸があった方が却ってホース
からの抜取性が良好であることが分かった。特にその表
面を2〜65μm(JIS R 0601に規定するRm
ax)とした場合において、ホース内面を所定精度で成
形でき且つ抜取性も良好であることが判明した。
ンドレル表面はある程度凹凸があった方が却ってホース
からの抜取性が良好であることが分かった。特にその表
面を2〜65μm(JIS R 0601に規定するRm
ax)とした場合において、ホース内面を所定精度で成
形でき且つ抜取性も良好であることが判明した。
【0010】このマンドレル表面を粗面化する方法とし
て、マンドレル表面を研磨布で処理する等して凹凸を付
与する方法が提案されている。しかしながらこの方法の
場合、マンドレルを例えば押出成形した後においてその
表面を研磨布で処理することが必要であって、マンドレ
ルの製造工程数が多くなり、マンドレル製造コストが高
くなるのみならず、得られるマンドレル表面の凹凸が筋
状となって方向性が生じ、しかもその凹凸が不均一であ
る等問題がある。
て、マンドレル表面を研磨布で処理する等して凹凸を付
与する方法が提案されている。しかしながらこの方法の
場合、マンドレルを例えば押出成形した後においてその
表面を研磨布で処理することが必要であって、マンドレ
ルの製造工程数が多くなり、マンドレル製造コストが高
くなるのみならず、得られるマンドレル表面の凹凸が筋
状となって方向性が生じ、しかもその凹凸が不均一であ
る等問題がある。
【0011】しかるに本発明に従ってマンドレル構成材
料中に所定粒度の充填材を混合して凹凸付与した場合、
マンドレルの成形と同時にその表面に充填材の粒度に応
じた梨地状の凹凸を付与することができ、粗表面を有す
るマンドレルを従来と同様の工程で安価に製造できる。
また得られるマンドレルの粗表面は方向性がなく、しか
も均一である。
料中に所定粒度の充填材を混合して凹凸付与した場合、
マンドレルの成形と同時にその表面に充填材の粒度に応
じた梨地状の凹凸を付与することができ、粗表面を有す
るマンドレルを従来と同様の工程で安価に製造できる。
また得られるマンドレルの粗表面は方向性がなく、しか
も均一である。
【0012】本発明は樹脂製のマンドレルに適用して効
果が大きい。樹脂製のマンドレルとしてポリエステル樹
脂,ポリアミド樹脂,4−ポリメチルペンテン樹脂等を
挙げることができる。
果が大きい。樹脂製のマンドレルとしてポリエステル樹
脂,ポリアミド樹脂,4−ポリメチルペンテン樹脂等を
挙げることができる。
【0013】一方充填材としてはマンドレルの耐熱性,
耐熱変形性等を損わないものが良い。このような充填材
として酸化アルミニウム,炭酸カルシウム等無機質の充
填材を例示することができ、これらを単独でまたは混合
して用いることができる。
耐熱変形性等を損わないものが良い。このような充填材
として酸化アルミニウム,炭酸カルシウム等無機質の充
填材を例示することができ、これらを単独でまたは混合
して用いることができる。
【0014】また充填材の粒度としては2μm〜80μ
mのものが好適で、その充填量としてはマンドレル構成
材料を基準(100)として2〜25重量%の範囲とす
るのが良い。
mのものが好適で、その充填量としてはマンドレル構成
材料を基準(100)として2〜25重量%の範囲とす
るのが良い。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は冷媒輸送用ホースであっ
て、外面ゴム層12,繊維補強層14,中間ゴム層16
及び最内層としての樹脂層18から成っている。ここで
樹脂層18はポリアミド樹脂から成る層であって、その
厚みは150μmとされている。
説明する。図1において10は冷媒輸送用ホースであっ
て、外面ゴム層12,繊維補強層14,中間ゴム層16
及び最内層としての樹脂層18から成っている。ここで
樹脂層18はポリアミド樹脂から成る層であって、その
厚みは150μmとされている。
【0016】20はこの冷媒輸送用ホースを製造するた
めの樹脂マンドレルである。このマンドレル20は、そ
の構成材料である樹脂に粒度が2〜80μmの所定の無
機質充填材22を2〜25%の範囲で混合したものを押
出成形して製造したものであって、この充填材22によ
り表面に凹凸が付与され、同表面が梨地状表面とされて
いる。
めの樹脂マンドレルである。このマンドレル20は、そ
の構成材料である樹脂に粒度が2〜80μmの所定の無
機質充填材22を2〜25%の範囲で混合したものを押
出成形して製造したものであって、この充填材22によ
り表面に凹凸が付与され、同表面が梨地状表面とされて
いる。
【0017】このマンドレル20を用いて上記冷媒輸送
用ホースを製造したところ、樹脂層18内面の粗さは製
品として望ましい範囲内に抑えられ、また水圧の作用に
よるマンドレル20の抜取時に、水がマンドレル20表
面と樹脂層18内面との界面に充分に行き渡ってマンド
レル20が円滑に抜き出され、かかるマンドレル20表
面及びホース10内面の何れにも問題となるような傷は
発生しなかった。
用ホースを製造したところ、樹脂層18内面の粗さは製
品として望ましい範囲内に抑えられ、また水圧の作用に
よるマンドレル20の抜取時に、水がマンドレル20表
面と樹脂層18内面との界面に充分に行き渡ってマンド
レル20が円滑に抜き出され、かかるマンドレル20表
面及びホース10内面の何れにも問題となるような傷は
発生しなかった。
【0018】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた
形態で構成可能である。
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた
形態で構成可能である。
【図1】本発明のマンドレルの一例を冷媒輸送用ホース
とともに示す図である。
とともに示す図である。
10 冷媒輸送用ホース 20 マンドレル 22 充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24 B29L 23:22 4F
Claims (1)
- 【請求項1】 マンドレル構成用の材料中に所定粒度の
充填材を混合し、その混合材料を押出成形等所定の成形
手法で成形して、表面に前記充填材による凹凸を付与
し、表面梨地状と成したことを特徴とするホース製造用
マンドレル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21564292A JPH0631740A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | ホース製造用マンドレル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21564292A JPH0631740A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | ホース製造用マンドレル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631740A true JPH0631740A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16675790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21564292A Pending JPH0631740A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | ホース製造用マンドレル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631740A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005059347A (ja) * | 2003-08-11 | 2005-03-10 | Nichirin Co Ltd | ホース製造用樹脂又ゴムマンドレル |
JP2010000686A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Kurabe Ind Co Ltd | ホース製造用のマンドレル線及びその製造方法 |
DE112007003531T5 (de) | 2007-06-08 | 2010-04-29 | Seirin Corporation | Verpackungsbehälter für Akupunkturnadeln |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP21564292A patent/JPH0631740A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005059347A (ja) * | 2003-08-11 | 2005-03-10 | Nichirin Co Ltd | ホース製造用樹脂又ゴムマンドレル |
DE112007003531T5 (de) | 2007-06-08 | 2010-04-29 | Seirin Corporation | Verpackungsbehälter für Akupunkturnadeln |
JP2010000686A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Kurabe Ind Co Ltd | ホース製造用のマンドレル線及びその製造方法 |
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