JPH0631666U - かみそり刃組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護部分及び２つの刃に良好な柔軟性がもた
らされ、肌にフィットして極めてそり味の良いかみそり
刃組立体を提供すること。 【構成】 かみそりハンドル組立体に枢動可能に取付け
るための枢動装架装置を有するかみそり刃組立体であ
る。前記枢動装架装置は、独立して可動な保護部分（２
４）および独立して可動な第１及び第２の刃（２８，２
８′）と組合されている。前記保護部分（２４）は、前
記かみそり刃組立体の体部（２）の前壁部分（８）及び
後壁部分（１０）を相互連結している第１及び第２枠部
分（１２，１２）から外向きに、前記前壁部分（８）及
び前記後壁部分（１０）と平行に且つ反対方向に延びて
いる第１の対のばね指片（１８，１８′）上に装架され
ている。前記第１及び第２の刃（２８，２８′）は、前
記かみそり刃組立体の体部（２）の両端部（４，６）か
ら内向きに且つ互いに概して反対方向に延びている第２
及び第３の対のばね指片（１７，１７′）上にそれぞれ
装架されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は湿式ひげそり器具に関し、特にかみそり刃組立体において、ひげそり 動作が行われる時に全体として、ハンドル組立体の上を移動することができ、か つひげそり動作が行なわれる時に独立して移動し得る独立かみそり刃組立体構成 部材を有するかみそり刃組立体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

かみそり刃組立体にして、かみそりハンドルに連結され、かつ該ハンドルと共 に使用し、ひげそり動作を容易にするようになったかみそり刃組立体は技術的に 周知である。米国特許第３，７２４，０７０号には刃組立体にして、刃装置が刃 組立体の表面の間に保持され、それぞれ刃装置の切断縁部分の前方および後方に 位置する剃らんとする表面と係合するようになった刃組立体が記載されている。 このような刃組立体表面は普通“ガード”および“キャップ”と称される。

【０００３】 さらにこのような安全かみそり組立体のひげそり効果は、ひげそり動作が行な われる時に刃組立体がかみそりハンドルの上を枢動し、刃組立体が剃らんとする 表面の起伏にさらに密接に従動するようになすことによって改良し得ることも知 られている。米国特許第３，９３５，６３９号および米国特許第３，９３８，２ ４７号には典型的なかみそりハンドルにして、米国特許第３，７２４，０７０号 の刃組立体を受け入れ、ひげそり動作が行なわれる時に刃組立体の枢動を可能に するようになったかみそりハンドルが記載されている。米国特許第３，９５０， ８４９号には枢動自在の変型刃組立体が記載されている。米国特許４，０２６， ０１６号および第４，０８３，１０４号にはそれぞれひげそりを行なう時に、刃 組立体がハンドルの上で枢動するようになったシステムよりなる刃組立体および かみそりハンドルが記載されている。

【０００４】 優れたひげそり効果を有する他の装置は、刃組立体が全体としては固定されて いるが、その個々の構成部材がひげそりを行なう時に生じる力に応答して運動し 得るようになすことによって得られる。米国特許第４，１６８，５７１号にはガ ード、キャップおよび刃装置がそれぞれ独立して動的に運動し得るようになった 刃組立体が記載されている。米国特許第４，２７０，２６８号にはガードおよび 刃装置が独立して運動し得るようになった刃組立体が記載されている。

【０００５】 米国特許第４，４９２，０２４号には安全かみそり刃組立体にして、ひげそり 動作が行なわれる時に全体として枢動するようになっており、かつひげそり動作 が行なわれる時に生ずる力に応答して刃組立体の中を移動し得る刃装置を有する 刃組立体が記載されている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は前記米国特許第４，４９２，０２４号に記載されているタイプ の、そり味が改善された安全かみそり刃組立体を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、かみそりハンドル組立体に枢動可能に取付けるための枢動装 架装置を有するかみそり刃組立体において、 前記枢動装架装置は、独立して可動な保護部分及び独立して可動な第１及び第 ２の刃と組合されており、 前記保護部分は、前記かみそり刃組立体の体部の前壁部分及び後壁部分を相互 連結している第１および第２枠部分から外向きに、前記前壁部分及び前記後壁部 分と平行に且つ反対方向に延びている第１の対のばね指片上に装架されており、 前記第１及び第２の刃は、前記かみそり刃組立体の体部の両端部から内向きに 且つ互いに概して反対方向に延びている第２及び第３の対のばね指片上にそれぞ れ装架されていることを特徴とするかみそり刃組立体が提供される。

【０００８】 本考案によれば、前記保護部分は前述した如き第１の対のばね指片上に装架さ れており、また前記第１及び第２の刃は前述した如き第２及び第３の対のばね指 片上に装架されているので、前記米国特許第４，４９２，０２４号に開示されて いるかみそり刃組立体に対比して、保護部分及び２つの刃に良好な柔軟性がもた らされ、肌にフィットして極めてそり味の良いかみそり刃組立体を提供すること ができるのである。

【０００９】 本考案を実施する特定の装置はその１例を示すに過ぎず、これを制限するもの ではないものと解すべきである。本考案の原理および特色は本考案の範囲を離れ ることなく種々の、および多くの実施例に使用することができる。

【００１０】

【実施例】

次に本考案の新規な特色および利点を明らかにするその典型的な実施例を説明 する。

【００１１】 図によって明らかな如く、かみそり刃組立体は体部２を有し、該体部は前およ び後壁部分８，１０によって連結された第１および第２端部４，６を備えている 。枠部分１２は体部の幅方向に延び、前および後壁部分８，１０を連結している 。

【００１２】 体部２の後壁部分１０は上方部分１４を有し、該部分は前記組立体の切断装置 の後方の、剃らんとする皮膚と係合し、それによって機能を遂行しかつ普通のか みそり刃組立体の“キャップ”部分の位置を占めるようになっている。このよう な部分１４は前記理由によって以後“キャップ部分”と称することとする。

【００１３】 各端部４，６は枠部分１２に対して横方向に配設された相対する溝孔１６を有 している。第１端部４に近接する枠部分１２の一つは、ここから全体的に前およ び後壁部分８，１０と平行に延びるばね指片１８を有している。指片１８は上面 ２２を有する上向き端部２０を備えている。同様に第２端部６に近接する枠部分 １２の他のものは同様な形のばね指片１８′を有し、該指片は上面２２′を有す る上向き端部２０′を備えている。指片１８，１８′は反対方向に延び、すなわ ち指片１８は体部２の第１端部４の方に延び、かつ指片１８′は体部の第２端部 ６の方に延びている。指片１８および１８′は相互にかつ１対の溝孔１６と整合 している。第１端部４はばね指片１７を有し、該指片は図１および図２に示され る如くここから体部の内方および上方に延びている。各指片１７は上面２１を有 する上向き端部１９を備えている。同様に第２端部６は同じ形のばね指片１７′ を備え、その上向き端部１９′は上面２１′を有している。指片１７，１７′は 一般に反対方向に延び、すなわち指片１７は第１端部４から一般に第２端部６の 方に延び、かつ指片１７′は第２端部６から一般に第１端部４の方に延びている 。指片１７，１７′は相互に１対の溝孔１６と整合している。

【００１４】 前記組立体は保護部分２４を有し、該部分はその両端に摺動部材２６を備えて いる。摺動部材２６は前壁部分８に最も近い１対の相対する溝孔１６の中に受け 入れられている。保護部分の底部はばね指片１８，１８′の表面に触座している 。摺動部材２６の下縁はその溝孔１６の底部に触座し、保護部分２４がその下の ばね指片１８，１８′の偏倚力に逆らってさらに溝孔の中に移動し得るようにな っている。保護部分を支持するばね指片は１組のばね指片よりなり、その目的は 保護部分を可撓的に支持することである。ひげそり動作を行なう時には保護部分 が、切断装置の前の剃らんとする表面の上を移動する。

【００１５】 前記組立体はさらに刃基礎部分３０、該基礎部分から延びる切断縁部分３２、 基礎部分の各端に位置する摺動部分、および刃２８よりなる刃装置を有している 。刃基礎部分３０の延長である摺動部分は１対の相対する溝孔１６の中に受け入 れられている。刃切断縁３２の下側３４は１対のばね指片１７，１７′の面２１ ，２１′と係合している。摺動部分の下縁はそれらの溝孔の底部から隔置され、 刃が刃基礎部分の触座するばね指片１７，１７′の偏倚力に逆らってさらに溝孔 １６の中に入り得るようにしている。刃基礎部分３０を支持するばね指片は他の 組のばね指片よりなり、その目的はその上の刃装置を可撓的に支持することであ る。

【００１６】 図示の実施例においては、刃装置は第２の刃２８′を備え、該刃は基礎部分３ ０′、切断縁部分３２′および摺動部分を有し、これらは全て同様に前記第１刃 装置に碇着されている。第２刃の摺動部分はキャップ部分１４に最も近い第３組 の相対する溝孔１６の中に受入れられ、基礎部分３０′はばね指片の面２１，２ １′の上に触座している。第２刃を支持するばね指片はさらに第２刃を可撓的に 支持する他の組のばね指片よりなっている。ひげそり動作を行う時には、第２刃 が第１刃の後方の剃らんとする面の上を通る。

【００１７】 保護部分２４、第１および第２刃２８，２８′は端部４，６内の溝孔４２の中 に受入れられたばねクランプ４０によって定位置に締着されている。クランプ４ ０は保護部分２４および刃２８，２８′と係合し、これらを溝孔１６内の、ばね 指片に対してわずかな応力が加えられる点まで押し込む。

【００１８】 体部２および枠部分１２の下側には二つの延長部分４４，４６が配設され、該 部分はそれぞれその自由端に内方に延びた相対するレール４８，５０を備え、各 レールは対応する弓形面５２，５４を有している。延長部分はピボット装架装置 を有し、該装置によって刃組立体はかみそりハンドルに取外し自在かつ枢動自在 に装着することができる。図２および図６に示される如く刃組立体の体部の下側 にはさらにカム従動部材を受け入れるカム装置５６が設けられ、刃組立体を所定 の位置に動かすようになっている。

【００１９】 再び図２および図６に示される如く刃組立体レール４８，５０は体部２の下面 ９４，９６および弓形支柱９５，９７と共に弓形溝孔９８，１００を画定し、か みそりハンドル殻体軸受（図示せず）を受入れるようになっている。殻体軸受は ピボット装架装置を有し、前記刃組立体ピボット装架装置と協働してかみそりハ ンドル組立体に対する刃組立体の枢動連結を容易にするようになっている。

【００２０】 ハンドルの中にはコイルばねおよびプランジャ部材が設けられ、該ばねはプラ ンジャをプランジャ部材の自由端の方に偏倚せしめている。刃組立体をハンドル 組立体に連結すれば、プランジャ部材の自由端はばねによって刃組立体カム装置 ５６と係合せしめられる。刃組立体が枢動する時にプランジャの端部がカム装置 ５６に対して触圧し、刃組立体を所定位置に枢動する。

【００２１】 ひげそり動作を行なう時には、保護部分２４および刃２８，２８′がばね指片 の偏倚力に逆らって別個に移動する。同時に刃組立体が全体として剃らんとする 表面の起伏に従ってハンドル上を枢動する。

【００２２】 本考案は以上に説明しかつ（または）図面に示した特定の構造に制限されるも のではなく、説明の範囲内にある変形または等価物となし得るものと解すべきで ある。

【００２３】

【考案の効果】

本考案によれば、保護部材２４は第１の対のばね指片１８，１８′上に装架さ れており、また第１及び第２の刃２８，２８′は第２及び第３の対のばね指片１ ７，１７′上に装架されているので、保護部分２４及び２つの刃２８，２８′に 良好な柔軟性がもたらされ、肌にフィットして極めてそり味の良いかみそり刃組 立体を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を例証するかみそり刃組立体の
ハウジング部分の一形態を示す平面図。

【図２】その正面図。

【図３】図２の線III −III に沿って取られた断面図。

【図４】図１の線IV−IVに沿って取られた断面図。

【図５】本考案の実施例を例証するかみそり刃組立体の
一形態を示す平面図。

【図６】その正面図。

【図７】図５の線VII −VII に沿って取られたかみそり
刃組立体の断面図。

【符号の説明】

２ かみそり刃組立体の体部 ４ 第１端部 ６ 第２端部 ８ 前壁部分 １０ 後壁部分 １２ 枠部分 １７，１７′ ばね指片 １８，１８′ ばね指片 ２４ 保護部分 ２８，２８′ 刃

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 かみそりハンドル組立体に枢動可能に取
   付けるための枢動装架装置を有するかみそり刃組立体に
   おいて、 前記枢動装架装置は、独立して可動な保護部分及び独立
   して可動な第１及び第２の刃と組合されており、 前記保護部分は、前記かみそり刃組立体の体部の前壁部
   分及び後壁部分を相互連結している第１及び第２枠部分
   から外向きに、前記前壁部分及び前記後壁部分と平行に
   且つ反対方向に延びている第１の対のばね指片上に装架
   されており、 前記第１及び第２の刃は、前記かみそり刃組立体の体部
   の両端部から内向きに且つ互いに概して反対方向に延び
   ている第２及び第３の対のばね指片上にそれぞれ装架さ
   れていることを特徴とするかみそり刃組立体。