JPH06316286A - シート用透視窓とその取付け方法 - Google Patents

シート用透視窓とその取付け方法

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JPH06316286A
JPH06316286A JP5128394A JP12839493A JPH06316286A JP H06316286 A JPH06316286 A JP H06316286A JP 5128394 A JP5128394 A JP 5128394A JP 12839493 A JP12839493 A JP 12839493A JP H06316286 A JPH06316286 A JP H06316286A
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sheet
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JP5128394A
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Toshio Hidekura
利男 秀倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船舶のビニールエンクローザ、テント、倉庫
や農業用ハウス等のシートの一部に、視界の確保、採光
等のための透視窓を設ける。 【構成】 シート1を挟着して窓枠4を構成する受材2
及び押え材3と、窓枠4の内側に配置する定形透明板5
と、定形透明板5を窓枠4に固定する止め材6とからな
る。受材2、止め材6を枠状に一体成形する。受材2、
止め材6を組立式にする。受材2、止め材6を構成する
受材用部材90、止め材用部材91の各連結部分に互い
に重合可能な重合部を形成し、一方の重合部に突子を、
他方の重合部に突子を嵌合する通孔を形成する。受材2
に刃物53のガイド溝80を形成する。受材2、押え材
3の外縁82、83を面取りする。この透視窓をシート
1に取付ける際、シート1を切除する前にシート1に受
材2と押え材3を取付けて窓枠4を形成し、その後に窓
枠4の内側のシート1を切除し、その開口部8に定形透
明板5を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は船舶(クルーザ)のビニ
ールエンクローザ、テント、倉庫や農業用ハウス等のシ
ートの一部に視界を良くしたり採光したりするために取
付けるシート用透視窓とその取付け方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の船舶(クルーザ)のキャビンには
図12に示すように、支持材Cの外側に透明なビニール
シートDを張り巡らしたビニールエンクローザBが形成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にビニールシート
Dは表面に傷付き易く、傷付くと白濁して透明度が劣化
する。また、ビニールシートDは長期間太陽光線を受け
たり、潮風にさらされたりすると黄色く変色して透明度
が劣化し、更には外気温の変化により伸縮して歪んだ
り、皺が寄ったり、変形したりもする。このため、ビニ
ールエンクローザBのビニールシートDは長期間経過す
ると視界が悪くなる。視界の悪いビニールシートDを通
して海を見ながらクルーザAを操縦すると、海上のゴミ
やブイ等の障害物の発見が遅れてそれらに衝突し、クル
ーザAのスクリューが損傷したり、衝突事故につながる
おそれもあり、大変危険であった。
【0004】また、ビニールエンクローザBには図13
のように、その一部にファスナーEによりビニールシー
トDと同じ材質の開閉窓Fを取り付け、その開閉窓Fを
必要に応じて巻き上げたり降ろしたりして開閉できるよ
うにしたものもある。しかしその開閉窓Fは巻き上げら
れると巻きぐせがついて変形し、降ろしたときに視界が
悪くなるという問題があった。
【0005】前記のような諸問題を解決するには、ビニ
ールエンクローザBの古くなったビニールシートDを新
しいビニールシートと張り替えればよいが、ビニールシ
ートは経時変化により品質劣化するので、張り替えてか
らしばらくすると再度新しいビニールシートと交換しな
ければならず、同じことの繰返しになる。しかも新しい
ビニールシートに交換する度にかなりの張り替え費用が
かかり、経済的負担が大きいため、根本的な解決にはな
らない。
【0006】前記諸問題を根本的に解決するためにはビ
ニールエンクローザBのビニールシートDをガラス窓に
変えればよいが、そのためにはガラス板を嵌めるための
窓枠サッシュを特注で製作しなければならず、かなりの
費用がかかるという問題がある。また固定式となってし
まうため開閉ができないという問題もある。
【0007】本発明の目的は、船舶のビニールエンクロ
ーザのビニールシートの一部に手軽に取付けることがで
き、しかも長期間良好な視界を確保でき、また、ビニー
ルエンクローザに限らず、テント、倉庫や農業用ハウス
等のシートの一部にも取付け可能なシート用透視窓とそ
の取付け方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の
シート用透視窓は図1〜4に示すように、シート1の外
面又は内面にあてがう受材2と、シート1に受材2と反
対側からあてがって受材2との間にシート1を狭着固定
する押え材3と、受材2と押え材3をシート1に取付け
ることにより形成された窓枠4の内側に配置する定形透
明板5と、同定形透明板5の外側から窓枠4にあてがっ
て定形透明板5を窓枠4との間に狭着固定する止め材6
とから構成されることを特徴とするものである。
【0009】本発明のうち請求項2のシート用透視窓は
図10、11に示すように、受材2、止め材6の夫々が
枠状に一体成形されたものであることを特徴とするもの
である。
【0010】本発明のうち請求項3のシート用透視窓は
図2、3に示すように、受材2、止め材6の夫々が組立
式であることを特徴とするものである。
【0011】本発明のうち請求項4のシート用透視窓
は、前記受材2が2以上の受材用部材90を連結してな
り、夫々の受材用部材90の連結部分に互いに重合可能
な重合部23、24が形成され、一方の重合部23に突
子25が形成され、他方の重合部24に前記突子23を
嵌合する通孔26が形成されていることを特徴とするも
のである。
【0012】本発明のうち請求項5のシート用透視窓
は、前記止め材6が2以上の止め材用部材91を連結し
てなり、夫々の止め材用部材91の連結部分に互いに重
合可能な重合部66、67が形成され、一方の重合部6
6に突子92が形成され、他方の重合部67に前記突子
92を嵌合する通孔93が形成されていることを特徴と
するものである。
【0013】本発明のうち請求項6のシート用透視窓は
図4に示すように、シート1の外面又は内面にあてがう
受材2のシート当接部27に同受材2の軸線方向に沿っ
て刃物53の刃先を差し込み可能なガイド溝80が形成
されてなることを特徴とするものである。
【0014】本発明のうち請求項7のシート用透視窓は
図4に示すように、シート1を狭着する受材2の狭着面
84の外縁82及び押え材3の狭着面85の外縁83が
面取りされてなることを特徴とするものである。
【0015】本発明のうち請求項8のシート用透視窓の
取付け方法は図4に示すように、受材2の一部又は全部
を組み立てた後、同受材2をシート1の内面又は外面に
あてがい、シート1に受材2と反対側から押え材3をあ
てがって受材2との間にシート1を狭着固定して同シー
ト1に窓枠4を形成し、その窓枠4の内側のシート1を
切除し、その切除跡の開口部8に定形透明板5を配置
し、その定形透明板5に窓枠4と反対側から止め材6を
組立ながら或は組立た状態であてがって、窓枠4と止め
材6とにより定形透明板5を狭着固定することを特徴と
するものである。
【0016】
【作用】本発明のうち請求項1のシート用透視窓では、
シート1に受材2を取付けて窓枠4を形成し、その窓枠
4に止め材6により定形透明板5を取付けるものである
ため、定形透明板5をシート1の所望箇所に容易に取付
けるができ、しかも定形透明板5が定形性を有する板材
であるため外気温により伸縮して歪んだり、皺が寄った
り、変形したり、波打ったりして見にくくなることがな
い、また、傷が付きにくいので白濁しして見にくくなる
こともない。また、定形透明板5の透明度が劣化したと
きは前記止め材6を外して定形透明板5だけを交換すれ
ば良いので、手軽に交換でき、また交換の費用も少なく
て済む。
【0017】本発明のうち請求項2のシート用透視窓で
は、受材2、止め材6が夫々枠状に一体成形されている
ため、シート1への受材2の取り付けや、シート1へ受
材2を取り付けて窓枠4を作製した後の同窓枠4への止
め材6の取り付けが容易に行える。またでき上がったシ
ート用透視窓の強度も高く、壊れにくい。
【0018】本発明のうち請求項3のシート用透視窓で
は、大型のシート用透視窓を作る場合に、一体成形の受
材2、止め材6ではその金型が大きくなりすぎて採算に
合わない様な場合でも、受材2及び止め材6を夫々小さ
な部品による組立式とすることで小さな金型で大きなシ
ート用透視窓用の受材2、止め材6を作製することがで
き、ひいてはシート用透視窓の生産コストの低減にもつ
ながる。また予め、受材2、止め材6の組立部品を夫々
規格化しておき、組立部品の組み合わせにより大きな窓
枠、小さな窓枠、或は丸い窓枠、四角い窓枠等を構成で
きる様にしておけば、色々な形状のシート用透視窓を少
ない種類の部品で作ることができる。
【0019】本発明のうち請求項4のシート用透視窓で
は、受材2を組み立てる受材用部材90の連結部分に互
いに重合可能な重合部23、24を形成すると共に、そ
の一方の重合部23に突子25を形成し、他方の重合部
24に前記突子25を嵌合する通孔26を形成して重合
部23、24同士を突子25と通孔26との嵌合で互い
に連結できる様にしたため、前記受材2の組立が容易に
なる他、組立後の受材2の連結部分の連結強度が向上す
る。この結果、シート用透視窓を取り付けたシート1が
風等でばたついても同シート用透視窓が容易にねじれた
りゆがんだりする様なことも無い。
【0020】本発明のうち請求項5のシート用透視窓で
は、止め材6を組み立てる止め材用部材91の連結部分
に互いに重合可能な重合部66、67を形成すると共
に、その一方の重合部66に突子92を形成し、他方の
重合部67に前記突子92を嵌合する通孔93を形成し
て重合部66、67同士を突子92と通孔93との嵌合
で互いに連結できる様にしたため、前記止め材6の組立
が容易になる他、組立後の止め材6の連結部分の連結強
度が向上する。この結果、シート用透視窓を取り付けた
シート1が風等でばたついても同シート用透視窓が容易
にねじれたりゆがんだりする様なことも無い。
【0021】本発明のうち請求項6のシート用透視窓で
は、シート1の外面又は内面にあてがう受材2のシート
当接部27に同受材2の軸線方向に沿って刃物のガイド
溝80を形成したため、シート1に受材2と押え材3を
取付けて窓枠4を形成した後に同窓枠4内のシート1を
除去する際に、刃物53の刃先を受材2のガイド溝80
に差し込む様にして刃物53を移動させれば、同刃物5
3により過って不要な箇所がカットされたり、指に傷付
いたりして怪我をするようなこともない。
【0022】本発明のうち請求項7のシート用透視窓で
は、シート1を狭着固定する受材2、押え材3の夫々の
狭着面84、85の夫々の外縁82、83を面取りした
ため、シート1が風であおられても、シート1が同外周
縁82、83で傷付いたり、切れたりする虞が無い。ち
なみに外周縁82、83が面取りされていないとシート
1が風であおられると同外縁82、83の角で切れてし
まうことがある。
【0023】本発明のうち請求項8のシート用透視窓の
取付け方法では、受材2を枠状に組み立て、支持枠7等
に張られているシート1に同受材2を取付けて窓枠4を
形成してから、その窓枠4の内側のシート1を切除する
ので、受材2の取付け時にシート1が変形せず、シート
1への受材2の取付が容易になる。ちなみに、受材2を
取付ける前にシート1の一部を切除すると、残ったシー
ト1が縮んで変形し、開口部8(図3)と受材2との寸
法が合わなくなり、受材2の取付けが困難になる。
【0024】
【実施例1】本発明のシート用透視窓とその取付け方法
の実施例を、図1〜図9に示す船舶のビニールエンクロ
ーザのシートに取付ける場合に基づいて詳細に説明す
る。
【0025】図1〜図4の1はビニールエンクローザの
シート(ビニールシート)であり、これはクルーザーA
の支持材7に張付けられている。そして本発明では図1
のように同シート1に窓枠4を取り付け、その窓枠4に
定形透明板5を当てがい、その上から止め材6を当てが
って定形透明板5を窓枠4に固定してある。
【0026】図1の窓枠4は受材2{図2、図4
(a)}と押え材3{図3、図4(a)}とにより構成
される。前記の受材2は図2のようにコーナー部材21
(受材用部材90)と、直線部材22(受材用部材9
0)とから構成され、それらを図4(a)のようにシー
ト1の外面に当てがい、且つ複数のコーナー部材21と
直線部材22とを図2のように方形に連結して窓枠4を
形成するものである。この受材2は硬質プラスチック
(例えばAAS樹脂:アクリル・アクロニトリル樹脂)
により成形されている。この受材2を構成するコーナー
部材21、直線部材22の端には図5に示すように互い
に重合可能な肉薄の重合部23、24が形成され、一方
の重合部23に突子25が、他方の重合部24に突子2
5が挿入する通孔26が形成されている。この突子25
を通孔26に挿入することにより、互いに連結される部
材同士の連結が強固になり且つ折れにくくなるようにし
てある。
【0027】また受材2は図4(a)のように幅方向一
端にシート1に当てがうシート当接部27が形成され、
その長手方向に一定間隔でビス11を差込む止め孔28
(図2)が形成され、その内側にシート当接部27の長
手方向に沿って刃物の刃を差し込める様にしたガイド溝
80が形成され、その内側にビス12をねじ込む連結孔
29(図2)が形成され、幅方向他端に定形透明板5を
当てがう透明板当接部30(図2)が前記シート当接部
27より一段低く形成されている。さらに、この受材2
のシート当接部27(狭着面84)の外縁82は面取り
されて丸くなっており、同受材2と押え材3とでシート
1を挟着した時にシート1に傷がつかない様にしてあ
る。
【0028】前記の受材2(コーナー部材21、直線部
材22)は図7のように形成してもよい。この受材2は
図5の受材2よりも軽量化したものである。そのため図
7に示す受材2は全体が硬質プラスチックにより薄肉に
成形され、一方の重合部23に突子71が突設され、同
突子71に螺子穴72が形成され、他方の重合部24に
連結ビス73を差込むための差込み孔74が形成されて
なる。そして、この両重合部23、24は両者間に例え
ばシリコンゴム等で成形されたパッキン75を挟んで重
ね合せてから連結ビス73で連結される。
【0029】また、前記の受材2(コーナー部材21、
直線部材22)は図9のように形成してもよい。この受
材2は図7の受材2と同様に硬質プラスチックにより薄
肉に形成して図5の受材2よりも軽量化し、更に、夫々
の長手方向一端に蟻溝78を形成し、他端に他の受材2
の蟻溝78に嵌入可能な蟻ほぞ79を形成し、この蟻溝
78と蟻ほぞ79とを嵌合させることにより二以上の受
材2同士(二以上の直線部材22同士或はコーナー部材
21と直線部材22)を容易に連結できるようにしてあ
る。
【0030】前記の押え材3は図3、図4(a)のよう
にシート1に受材2の反対側から当てがって、受材2の
止め孔28にねじ込んだビス11で固定して、同受材2
との間に図4(b)のようにシート1を狭着固定するも
のである。この押え材3はプラスチックにより図3、図
4(b)のように薄くて細長い板状に形成されたコーナ
ー部材3aと直線部材3bとからなり、それらの長手方
向に一定間隔でビス11を差込むビス孔31が形成され
ている。さらに、この押え材3のシート狭着面85の外
縁83は面取りされて丸くなっており、受材2と押え材
3とでシート1を挟着した時にシート1に傷がつかない
様にしてある。
【0031】前記止め材6は窓枠4の内側のシート1を
図4(c)のように切断して除去された跡の開口部8
(図3)に、図3、図4(d)のように配置する定形透
明板5の外側に受材2と反対側から当てがい、窓枠4に
図4(d)のようにビス12で固定して定形透明板5を
窓枠4との間に狭んで固定するものである。この止め材
6も図3のようにコーナー部材61(止め材用部材9
1)と、直線部材62(止め材用部材91)とから構成
され、それらには図4(d)のように幅方向中央部に受
材2に当てがう受材当接部63と、前記押え材3の外側
に当てがう押え材当接部84と、定形透明板5に圧接し
て気密性を保持するパッキン64を嵌合するパッキン嵌
合溝65が形成されている。
【0032】前記止め材6を構成するコーナー部材6
1、直線部材62の端には図3(a)、(b)に示すよ
うに互いに重合可能な肉薄の重合部66、67が形成さ
れ、一方の重合部66に突子92が、他方の重合部67
に突子92が挿入する通孔93が形成されている。この
突子92を通孔93に挿入することにより、互いに連結
される部材同士の連結が強固になり且つ折れにくくなる
ようにしてある。
【0033】なお、前記止め材6を構成するコーナー部
材61、直線部材62は、前記受材2を構成するコーナ
ー部材21、直線部材22と同様に全体を肉薄に形成
し、コーナー部材61と直線部材62との重合部66、
67の間にパッキン等を挟ませても良いし(図7を参
照)、また或はコーナー部材61と直線部材62とに夫
々蟻溝、蟻ほぞを形成して両者を容易に連結できるよう
にしても良い(図9を参照)。
【0034】前記のパッキン64は図8に示す構造にす
ることもできる。このパッキン64は例えばシリコンゴ
ム等で成形されており、側面形状がコ字形の細長に形成
されてなる。そしてこのパッキンを使用する場合は、そ
のパッキン64を嵌合するパッキン嵌合溝65を同パッ
キン64の外形に合わせて側面形状が矩形の細長にし、
その中にパッキン64を嵌合し、そのパッキン64の受
凹部77内に定形透明板5を差込む。
【0035】前記の定形透明板5には、定形性があり、
透明度が高く、軽量で、耐熱衝撃性、耐熱性、耐寒性、
断熱性、遮音性、寸法安定性に優れ、傷が付きにくく、
割れにくく、潮風、雨、直射日光等で透明度が劣化しに
くく耐候性に優れた透明板を使用する。それにはポリカ
ーボネート樹脂の透明板が適する。その一例としては帝
人化成株式会社のパンライトシートがある。
【0036】本発明のシート用透視窓には図6のように
ワイパー50を取付けて、定形透明板5の外面を拭くこ
とができるようにしてもよい。ワイパー50には例えば
市販のものが使用され、図示されていないモーターで駆
動されようにする。
【0037】本発明のシート用透視窓は図3、図6に示
す様にビニールエンクローザのシート1にファスナー5
2により開閉可能に取り付けられている開閉シート部4
0に取付けてもよい。このようにすればファスナー52
を開いて開閉シート部40をそれに取付けられているシ
ート用透視窓ごと開けることができる。
【0038】本発明のシート用透視窓は図3、図6の開
閉シート40とは別に、ファスナー52の外側に取付け
てもよい。
【0039】
【図1〜9に示すシート用透視窓の取り付け方法】次
に、本発明のシート用透視窓を船舶のビニールエンクロ
ーザのシート1に取付ける方法を説明する。
【0040】図1のように船舶の支持材7に張られてい
るシート1の外面に受材2を図2、図4(a)のように
当てがい、シート1の反対側(内面)から押え材3を当
てがい、図4(b)のように押え材3の外側からビス1
1をねじ込んで、押え材3と受材2との間にシート1を
狭んで固定する。同様にして複数の受材2(コーナー部
材21、直線部材22)、押え材3(コーナー部材3
a、直線部材3b)を連結しながらシート1に取付けて
窓枠4を形成する。この場合、受材2の重合部23、2
4同士を互いに重合して連結して、図2のように長方形
の窓枠4を形成する。
【0041】この状態で、図4(b)のように刃物53
の刃先を受材2のガイド溝80に差し込む様にして押え
材3の内周面37に添って移動してシート1のうち窓枠
4の内側部分1aを図4(c)のように切断し、その内
側部分1aを除去する。
【0042】次に図3、図4(d)のように受材2の一
段低い透明板当接部30に定形透明板5を当てがって、
シート1の内側部分1aが除去されて形成された開口部
8を閉塞し、その窓枠4に図4(d)のように複数の止
め材6(コーナー部材61、直線部材62)を連結しな
がら当てがい、その止め材6にビス12をねじ込んで受
材2と止め材6とを連結固定し、定形透明板5を受材2
と止め材6との間に挟んで固定する。この場合、複数の
コーナー部材61、直線部材62の連結位置を受材2の
コーナー部材21、直線部材22の連結位置からずらし
て、窓枠4が連結箇所から折れにくくなるようにするの
が望ましい。
【0043】上記した説明はコーナー部材と直線部材と
に分割されている受材2、押え材3、止め材6をシート
1に取付ける場合の説明であるが、この場合、分割され
ている個々の受材2、押え材3、止め材6を一つづつシ
ート1、定形透明板5に取付けるのではなく、複数の受
材2を予め所望数連結して枠状にしておき、この連結さ
れた枠状の受材2をシート1に取付け、同様に、押え材
3もを予め所望数連結して枠状にしておき、この連結さ
れた枠状の押え材3をシート1の反対側から受材2に取
付けてシート1に窓枠4を形成し、更に、止め材6も予
め所望数連結して枠状にしておき、この連結された枠状
の止め材6を定形透明板5の外側に当てがって窓枠4に
固定することもできる。
【0044】以上説明してきたシート用透視窓とその取
付け方法では受材2、押え材3、止め材6がいずれも複
数のコーナー部材21と直線部材22、複数のコーナー
部材3aと直線部材3b、複数のコーナー部材61と直
線部材62に分割されて組立式になっているが、図1
0、11に示す様に受材2、押え材3、止め材6の夫々
は枠状に一体成型されたものでもよい。
【0045】受材2、押え材3、止め材6の全てが枠状
に一体成型されている場合には、一体成型されている受
材2、押え材3をそのままシート1に取付けて同シート
1に窓枠4を形成し、更に、一体成型されている止め材
6をそのまま定形透明板5の外側に当てがって窓枠4に
固定することができる。
【0046】この他、本発明のシート用透視窓とその取
付け方法では、受材2、押え材3、止め材6のうち所望
のものだけを枠状に一体成型し、他のものは図2、3に
示す様にコーナー部材と直線部材に分割してもよい。
【0047】また窓枠4の形状は図示した形状に限られ
ず、他の形状にすることもできる。この場合は受材2、
押え材3、止め材6の形状を所望とする形状の窓枠4が
得られる形状に成型しておく。
【0048】
【発明の効果】本発明のうち請求項1のシート用透視窓
は次のような効果がある。 受材2、押え材3、止め材6、定形透明板5だけで
構成されるため構造が簡潔である。 定形透明板5が劣化した場合に、それだけを手軽に
交換できる。しかも定形透明板5は格別高価でもないの
で、透明度が劣化する度に交換しても経済的負担がすく
ない。従って、度々交換して常に良好な透明度を保持す
ることができ、安全で快適なクルーザーの操縦が可能に
なる。 受材2、押え材3を既存のシート1にそのまま取付
け可能であり、格別の工事を必要としないので、クルー
ザーの所有者(素人)でも手軽に取付可能である。 受材2、押え材3を既存のシート1に取付けるの
で、シート1に取付けた本発明のシート用透視窓が風で
あおられてもそのシート1により振動が吸収されて透視
窓が損傷しにくくなる。 クルーザのビニールエンクローザのシートに取付け
るのに適するのは勿論のこと、テント、倉庫や農業用ハ
ウスのシート等の一部に取付けて覗窓とか、採光窓にす
ることもできる。
【0049】本発明のうち請求項2のシート用透視窓は
次のような効果がある。 一体成形された受材2、止め材6をシート1へ取り
付けるため、取り付け作業が簡単に行え、作業時間も短
くてすむ。 受材2、止め材6の強度が高く、壊れにくい。
【0050】本発明のうち請求項3のシート用透視窓は
次のような効果がある。 受材2及び止め材6を夫々小さな部品による組立式
とすれば、小さな金型で大きなシート用透視窓用の受材
2、止め材6を作製することができる。この場合、金型
代が安くなり製品の価格もそれに合わせて低く抑えるこ
とができる。 予め、受材2、止め材6の組立部品を夫々規格化し
ておき、組立部品の組み合わせにより大きな窓枠、小さ
な窓枠、或は丸い窓枠、四角い窓枠等を構成できる様に
しておけば、色々な形状のシート用透視窓を少ない種類
の部品で作ることができる。
【0051】本発明のうち請求項4、5のシート用透視
窓は次のような効果がある。 受材2、止め材6が、その組立部品である受材用部
材90、止め材用部材91の重合部を互いに重ね合わせ
る様にして連結させるだけで簡単に枠状に組み立てるこ
とができる。 重合部に形成された突子を他方の重合部に形成され
た通孔に嵌合させて重合部同士を連結するため、繋ぎ目
の強度があまり低下しない。このためでき上がるシート
用透視窓のゆがみや変形も少ない。
【0052】本発明のうち請求項6のシート用透視窓は
次のような効果がある。 受材2のガイド溝80に刃物53の刃先を差し込ん
でシート1をカットすれば過ってシート1の他の部分
(特に窓枠4の外側部分)をカットしてしまう様なこと
も無いし、また指を切るような怪我をすることも無い
(安全である)。
【0053】本発明のうち請求項7のシート用透視窓は
次のような効果がある。 風でシート1やシート用透視窓がばたついても、そ
の取り付け部分のシート1が損傷を受けないので、シー
ト1を取り替えることなく長期間使用することができ
る。
【0054】本発明のうち請求項8のシート用透視窓の
取付け方法は次のような効果がある。 既存のシート1を格別加工することなく、そのまま
受材2、押え材3を取付けることができるので、素人で
も手軽に取付ることができる。 シート1を切除する前に受材2、押え材3をシート
1に取付けるので、シート1を先に切除する場合のよう
にシート1が変形することがなく、受材2、押え材3を
シート1に取付け易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート用透視窓を取付けたクルーザー
のビニールエンクローザの一例を示す説明図。
【図2】本発明のシート用透視窓の受材をシートの外面
にあてがった状態の説明図。
【図3】(a)は本発明のシート用透視窓をシートに取
付ける場合の斜視説明図、(b)は(a)のA−A断面
図。
【図4】(a)〜(d)は本発明のシート用透視窓をシ
ートに取付ける場合の縦断説明図。
【図5】本発明のシート用透視窓の受材の連結部の一例
を示す斜視図。
【図6】本発明のシート用透視窓にワイパーを取り付け
た状態の説明図。
【図7】本発明のシート用透視窓の受材の連結部の他の
例を示す斜視図。
【図8】本発明のシート用透視窓のパッキンの他の例を
示す斜視図。
【図9】本発明のシート用透視窓の受材の更に他の例を
示す斜視図。
【図10】本発明のシート用透視窓の受材の更にその他
の例を示す斜視図。
【図11】本発明のシート用透視窓の止め材の他の例を
示す斜視図。
【図12】従来のクルーザーの説明図。
【図13】従来のクルーザーのビニールエンクローザの
説明図。
【符号の説明】
1 シート 2 受材 3 押え材 4 周枠 5 定形透明板 6 止め材 7 支持材 8 開口部 23 重合部 24 重合部 25 突子 26 通孔 27 シート当接部 53 刃物 66 重合部 67 重合部 80 ガイド溝 82 外縁 83 外縁 84 狭着面 85 狭着面 90 受材用部材 91 止め材用部材 92 突子 93 通孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート1の外面又は内面にあてがう受材
    2と、シート1に受材2と反対側からあてがって受材2
    との間に同シート1を狭着固定する押え材3と、受材2
    と押え材3をシート1に取付けることにより形成された
    窓枠4の内側に配置する定形透明板5と、同定形透明板
    5の外側から窓枠4にあてがって定形透明板5を窓枠4
    との間に狭着固定する止め材6とから構成されることを
    特徴とするシート用透視窓。
  2. 【請求項2】 受材2、止め材6の夫々が枠状に一体成
    形されたものであることを特徴とする請求項1のシート
    用透視窓。
  3. 【請求項3】 受材2、止め材6の夫々が組立式である
    ことを特徴とする請求項1のシート用透視窓。
  4. 【請求項4】 前記受材2が2以上の受材用部材90を
    連結してなり、夫々の受材用部材90の連結部分に互い
    に重合可能な重合部23、24が形成され、一方の重合
    部23に突子25が形成され、他方の重合部24に前記
    突子23を嵌合する通孔26が形成されてなることを特
    徴とする請求項3のシート用透視窓。
  5. 【請求項5】 前記止め材6が2以上の止め材用部材9
    1を連結してなり、夫々の止め材用部材91の連結部分
    に互いに重合可能な重合部66、67が形成され、一方
    の重合部66に突子92が形成され、他方の重合部67
    に前記突子92を嵌合する通孔93が形成されてなるこ
    とを特徴とする請求項3のシート用透視窓。
  6. 【請求項6】 シート1の外面又は内面にあてがう受材
    2のシート当接部27に同受材2の軸線方向に沿って刃
    物53の刃先を差し込み可能なガイド溝80が形成され
    てなることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求
    項3又は請求項4又は請求項5のシート用透視窓。
  7. 【請求項7】 シート1を狭着する受材2の狭着面84
    の外縁82及び押え材3の狭着面85の外縁83が面取
    りされてなることを特徴とする請求項1又は請求項2又
    は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6のシ
    ート用透視窓。
  8. 【請求項8】 受材2の一部又は全部を組み立てた後、
    同受材2をシート1の内面又は外面にあてがい、シート
    1に受材2と反対側から押え材3をあてがって受材2と
    の間にシート1を狭着固定して同シート1に窓枠4を形
    成し、その窓枠4の内側のシート1を切除し、その切除
    跡の開口部8に定形透明板5を配置し、その定形透明板
    5に窓枠4と反対側から止め材6を組立ながら或は組立
    た状態であてがって、窓枠4と止め材6とにより定形透
    明板5を狭着固定することを特徴とする請求項3又請求
    項4又請求項5又は請求項6又は請求項7のシート用透
    視窓の取付け方法。
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