JPH063157U - 車両用シートの枕カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人体の頭部を安定よく支持できる車両用のシ
ートの枕カバーを提供する。 【構成】 車両用シート１における背もたれ部２上部の
枕部３には枕カバー４を着脱自在に設け、この枕カバー
４の頭受部の内面両側には頭部６の両側を支受する一対
のクッション体５，５を頭部６の幅に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車の前後席或いは電車等の車両用のシートの枕カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自動車のシートの背もたれ部２の上部の枕部は枕カバーで包囲していた 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしこれでは人体の頭部を支える力が不十分であるので車両の揺れに対して 人体の頭部が辷り易く、特にその横揺れに対しては安定が悪く、乗り心地もよく なかった。また枕においては頭部を支えることは到底できなかった。 本考案はかかる欠点を除去するもので、人体の頭部を安定よく支持できる車両 用のシートの枕カバーを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は車両用シート１における背もたれ部２、２ａ上部の枕部３、３ａには 枕カバー４、４ａ、４ｂ、４ｃを着脱自在に設け、この枕カバー４、４ａ、４ｂ 、４ｃの頭受部の内面両側には頭部６の両側を支受する一対のクッション体５、 ５ａ、５ｃ、５ｄを頭部６の幅に固定してなる車両用シートの枕カバーである。

【０００５】

【作用】

枕カバー４、４ａ、４ｂ、４ｃの頭受部の内面に固定した一対のクッション体 ５、５ａ、５ｃ、５ｄにより車両用シート１の枕部３、３ａにはクッション体５ 、５ａ、５ｃ、５ｄ間に人体の頭部に適合する凹所が形成され、その凹所内に人 体の頭部が安定よく支持される。

【０００６】

【実施例】 図１は本考案を自動車の枕カバーに適用した実施例を示すもので、自動車の車 両用シート１における背もたれ部２上部の枕部３には枕カバー４を着脱自在に設 け、この枕カバー４の頭受部の内面両側には頭部６の両側を支受する一対のクッ ション体５，５を頭部６の幅に固定する。

【０００７】 図２示のように上記クッション体５，５は枕カバー４の内面に一端をカバー４ に縫着した一対のマジックテープ７，７を互いに連結させて保持しているが、小 袋部等により保持させてもよい。

【０００８】 図３は本考案を電車，バス或いは自家用車の後座席の移動或いは固定の枕のシ ートの枕カバー４ａ，４ａに適用した実施例を示すもので、電車のシートの背も たれ部２ａの上部の両側にある枕部３ａ，３ａに一対の矩形状の枕カバー４ａ， ４ａをマジックテープにより着脱自在に受け、この枕カバー４ａ，４ａの頭受部 の両側の内面には頭部６の両側を支持する一対のクッション体５ａ，５ａを図４ 示のように一対の一端をカバー４ａに縫着したマジックテープ７ａ，７ａにより 保持したものである。

【０００９】 上記装置において一対のクッション体５，５，５ａ，５ａ間に形成された凹所 内に夫々人間の頭部を左右動しないように安定よく支持でき、またクッション体 ５，５，５ａ，５ａは身体によくフィットするので座り心地もよいものである。

【００１０】 図５は本考案を自家用車の専用タイプの枕カバーに適用した実施例の、（イ） は全体の斜視図、（ロ）はクッション体の斜視図である。 図示のように、枕カバー４ｂは枕を包囲するような両面に脇コマを有する下面 が開放した形状で、その下縁に沿ってひも８を通す袋部があり、ひも８の両端８ ｂは外方に引き出されている。一方、枕カバー４ｂの中央部にはＵ字状に突出さ せたひもループ８ａがある。 なお、バス，電車の場合はひもを省略してもよい。 クッション体５ｃは発泡ウレタンよりなり、ガーゼ状のモス布で包まれている 。その断面は勾玉状で枕に当接する面は枕に沿って湾曲している。その長さは１ ３cm、厚さは４cmである。外面は内方に向かって傾斜し、その最大部の高さは外 面で６cm、内面で４．５cmである。この傾斜によって人間の頭によく適合する。 このカバー４ｂを枕に取着けるには、枕にかぶせた後、ひも８の両端８ｂをひ もループ８ａに引掛けた後に引張って下縁をしめつけ、両端８ｂとひもループ８ ａを結び合わせる。

【００１１】 図６は本考案を自家用車の汎用タイプの枕カバーに適用した実施例の斜視図で ある。 カバー４ｃは長い帯状で、上記５ｃと同様のクッション体５ｄを有する。その カバー４ｃの前部両側には前ひも８ｃ，８ｃ及び横ひも８ｄ，８ｄを有する。カ バー４ｃの後部両側にはその前ひも８ｃ，８ｃのファスナー８ｅ，８ｅと横ひも ８ｄ，８ｄのファスナー８ｆ，８ｆを連結するための一対のファスナー４ｄ，４ ｄを有する。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように本考案シートカバーによれば一対のクッション体間に人体の頭部 がよくフィットして人体の頭部を安定よく常に支持することができ、乗心地がよ いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用したシートの斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面拡大図である。

【図３】本考案の他の実施例の斜視図である。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】本考案を自家用車の専用タイプの枕カバーに適
用した実施例の、（イ）は全体の斜視図、（ロ）はクッ
ション体の斜視図である。

【図６】本考案を自家用車の汎用タイプの枕カバーに適
用した実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 車両用シート ２、２ａ 背もたれ部 ３、３ａ 枕部 ４、４ａ、４ｂ、４ｃ 枕カバー ５、５ａ、５ｃ、５ｄ クッション体 ６ 頭部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両用シートにおける背もたれ部上部の
   枕部には枕カバーを着脱自在に設け、この枕カバーの頭
   受部の内面両側には頭部の両側を支受する一対のクッシ
   ョン体を頭部の幅に固定してなる車両用シートの枕カバ
   ー。